「就職をするのは怖いことなの?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
就職するのは、怖いことではありません。それよりも、就職しないで収入を得られなくなることの方がよっぽど怖いからです。
こちらの記事では、就職を怖いと思う原因や、それに対する対処法を解説していきます。
就職や就職活動に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
就職するのは怖いことではない
就職を「怖い」という人は多いですが、考え方を少し変えれば怖いと感じる気持ちはなくなります。
就職に限らず、誰しも新しいことを始めるときは不安です。今は活躍している社会人も、入社前は「就職してやっていけるのか心配だった」、入社してすぐは「分からないことだらけで不安を感じた」という人がほとんどです。
万が一、就職して仕事内容や環境が自分に合わなかったとしても、転職することもできます。転職は、逃げや甘えではありません。「必要に応じて軌道修正すればいい」と考えれば、きっと気持ちも楽になるでしょう。
就職を怖いと感じる5つの理由
人が「就職を怖い」と感じてしまうのには、主に5つの理由があります。
- 人間関係を上手く築けるかが不安
- 失敗しないかが不安
- 社会人としての生活が不安
- 責任のある仕事が上手くできるか不安
- 採用してもらえるのかが不安
以下、それぞれの不安について、詳しく解説していきます。
理由1:人間関係を上手く築けるかが不安
働いていない期間は人と関わる機会が少ないので、人との関わり方を忘れてしまっている人もいます。そのため、人と一緒に働くこと自体を怖いと感じてしまいます。前職で人間関係に悩んだりトラブルに巻き込まれた経験がある人は、特に心配になってしまうでしょう。
たしかに、就職後に一緒に働く人は基本的に選べません。中には性格や考え方が合わない人もいるでしょう。しかし、就職して人と関わっていれば、自然と不安は減っていきます。人と関わるからこそ、適切な関わり方が身についていくのです。
理由2:失敗しないかが不安
働いていないと新しいことに挑戦する機会も減るので、失敗することを不安に感じます。前職で「活躍できなかった」と感じている人は自信がなく、就職に踏み切れないこともあるでしょう。
しかし、失敗を経験してこそ人は成長します。何度か失敗し、そこから学ぶことによって、次第にミスも減っていきます。失敗は、決して悪いことではありません。むしろ、何もしていないから失敗することもない、そんな期間こそが停滞期です。
また、「仕事が上手くできるか自信がない」という人は、そもそも自分に適性がある仕事を選ぶことも重要です。努力しなくても上手くできること、逆にどれだけ頑張っても苦手なこともあるので、まずはじっくり自己分析をやってみて、自分の適性を理解しましょう。
理由3:社会人としての生活が不安
社会人としての生活に不安を感じる人もいます。特に「朝起きて出社できるかが心配」という人は多いでしょう。働いていないと毎日好きな時間に起きても問題ないので、規則正しい生活を送れるか不安になるのも無理はありません。
しかし、これも「慣れ」の問題です。働き始めて1か月もすれば、毎日同じ時刻に起きて出社することが当たり前になるので、この不安は自然に解消するでしょう。
理由4:責任のある仕事が上手くできるか不安
仕事をすれば、自分の担当業務に対する責任が生じます。「責任のある仕事を上手くできるか不安」という心理もあるでしょう。
このように考える人は「怒られたらどうしよう…」と心配しがちですが、仮に怒られたとしてもあなた1人のせいではありません。上司の指示が適切ではなかったために、あなたがミスをした可能性もあるからです。ミスが発生したのは「仕組みの問題」というケースもあります。
「担当業務に誠実に取り組めばOK」くらいの気持ちで、就職してみましょう。
理由5:採用してもらえるのかが不安
ニート期間が長い人は、履歴書や面接でアピールできる要素が少なく、採用してもらえるか不安に感じる人も多くいます。
- 面接でダメ出しをされそう
- 不採用が続いて自信をなくした
特に、同年代の多くが社会人になっていると、働いていない自分と比較してしまい、上記のようなネガティブな気持ちになるのも無理はありません。
しかし、これらは思い込みであることも多いのです。なぜなら、厚生労働省が発表した「令和3年1月の有効求人倍率」は1.1倍という結果だからです。有効求人倍率とは、厚生労働省が全国のハローワークに登録されている求人数を求職者数でわった値で、数値によって以下の解釈ができます。
- 有効求人倍率が1以上:企業が求職者を探している
- 有効求人倍率が1未満:労働者が職を探している
つまり、今は求職者にとって「比較的に就職がしやすいタイミング」といえるでしょう。
就職を怖いと思ったときの3つの対処法
それでも就職が怖いと感じる人に向けて、3つの対処法をお伝えします。
- 「失敗して当然」と自分に言い聞かせる
- 自分と人とを比較しない
- アルバイトで仕事を経験してみる
これら3つの考え方を実践することで、「就職が怖い」という気持ちは徐々に薄れていきます。ぜひ、取り入れてみてください。
対処法1:「失敗して当然」と自分に言い聞かせる
まずは「失敗して当然」と自分に言い聞かせましょう。そもそも、失敗を回避するのは不可能だからです。
「気をつけていたけれど、忘れ物をしてしまった経験」はありませんか?どれだけ気をつけていても、誰にでも失敗は起こります。社会で活躍している人たちも、みんな数々の失敗を乗り越えて今があるのです。
この対処法を実践する際の注意点は、言い訳だけして終わらないことです。「なぜ失敗してしまったのか」を考え、反省点や改善点を明確にしなければ、次も同じミスを繰り返してしまうおそれがあるので気をつけましょう。
対処法2:自分と人とを比較しない
人と自分を比較しないことも重要です。
優秀な人は世の中にたくさんおり、上を見ればキリがありません。例えば、高校の野球部でエースだった人も、プロ野球選手と比較すれば「自分はダメだ」と感じてしまいます。
人と比較するのではなく、「過去の自分」と比較することがポイントです。就活においても、「前回の面接よりも的確な受け答えができた」と成長が実感できれば問題ありません。自分自身の成長に、焦点を当てましょう。
対処法3:アルバイトで仕事を経験してみる
ここまでの内容を読んでも、まだ「就職するのが怖い」という気持ちが消えない方は、まずアルバイトから働くことに慣れるのがおすすめです。アルバイトをすることには、以下のようなメリットがあります。
- 責任の小さい仕事が多い
- 勤務日数や勤務時間を調節しやすい
- 興味のある仕事を体験できる
現在ニートの人は、アルバイトから少しずつ社会生活に慣れるのも1つの手です。
注意点としては、アルバイトをする期間をあらかじめ決めておきましょう。フリーターの期間が長くなると、将来的に正社員として就職しづらくなるからです。厚生労働省による調査「フリーター期間別、正社員になった人の割合」は、以下のような結果になりました。 ★ここに表★
フリーターとして働いた経験を職歴とみなさない企業も多く存在します。上記のデータからも、フリーター期間が長くなるほど正社員になれる確率も減少する傾向があることが分かります。
就職を怖いと感じている人の特徴
就職を怖いと感じている人には、以下2つの特徴があります。
- 正社員になるのが怖い
- 求人に応募するのが怖い
では、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
特徴1:正社員になるのを怖く感じる
ニートの多くは、正社員になることに対して以下のような不安を抱えています。
- 責任の重さとに給料額が見合わない
- ブラック企業で長時間労働したくない
- 自分の能力に自信がない
働いてみて合わなければ、辞める選択肢もあります。それに自分に合う企業かどうかは、正しいポイントを押さえれば就職活動中に見極めるのも可能です。後ほど紹介する「就職エージェント」のような就職支援のプロに無料で相談できるサービスもあるので、ぜひ活用してみましょう。
特徴2:就職の応募を怖く感じる
もう1つは、求人に応募することを怖いと思っているパターンです。働いていないと、以下の感情を持ちやすくなります。
- ニートやフリーター期間が長く、経歴に自信がない
- アピールできる資格やスキルを持っていない
- 若い人でないと採用されないと思っている
特に面接でこれまでの経歴について聞かれると、アピールできることが見つからないと思い込んでいる人は大きなストレスを感じるでしょう。しかし、ニートから就職するのは決して不可能ではありません。
- 適切な自己分析
- 自分に適した企業の探し方
- 好印象を持たれる応募書類の書き方
- 面接で自分をアピールする方法
これらのコツを1つずつ押さえれば、就活も上手に攻略できます。
就職を怖いと思っている人の就職方法
就職を怖いと思っている人は、以下3つの方法を試すのがおすすめです。
- ハローワーク
- 就職サイト
- 就職エージェント
人によって最も合う方法は異なるので、以下の内容を読んで判断してください。いくつかを並行して利用し、自分に合う方法に絞り込んでいくのもおすすめです。
探し方1:ハローワークの利用
ハローワークとは、厚生労働省が行う職業紹介・就職支援サービスを提供する機関です。業種や職種を問わず幅広い人が利用できますが、主な対象者は以下の人となっています。
- 地元の中小企業に就職したい
- 民間の就職支援サービスを利用したが、就職できなかった
ハローワークは民間の就職支援サービスよりも多くの求人情報を取り扱っているので、他では就活が上手くいかなかった人でも利用しやすい点が強みです。また、以下のサービスが無料で利用できます。
- 仕事紹介
- 職業相談
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 職業訓練
- 就職支援につながる各種セミナー
このように幅広いサービスが無料で利用できることから、多くの人が仕事探しの手段として活用しています。
探し方2:就職サイトの利用
就職サイトとは「企業が求人情報を掲載し、インターネット上で求職者が自由に閲覧できるサイト」です。対象者はサイトによって以下のように異なります。
- 20代向け
- IT業界に特化している
- 女性向け
自分の年齢・性別・就職したい業種や職種によって、適したサイトを選ぶのがいいでしょう。また、大手の就職サイトのように、幅広い層に対応しているものもあります。
就職サイトの主なサービスは「求人情報の閲覧」と「気になった求人への応募」の2つです。他にもサイトによっては、自己分析ツールが用意されているものもあります。全体としては、自分のペースで就活を進めたい人におすすめです。
探し方3:就職エージェントの利用
就職エージェントは「人材を探している企業と求職者をマッチングするサービス」です。就職支援のプロであるキャリア・アドバイザーが相談に対応し、求職者のあらゆる不安を解消できるようサポートします。
就職エージェントも就職サイトと同様に、サービスによって得意としている分野が異なるので、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。主なサービス内容は、以下の通りです。
- 自己分析の指導
- 適切な求人紹介
- 就活相談
- 履歴書や職務経歴書の指導・添削
- 面接指導
特に「就職するのが怖い」と思っている人におすすめなエージェントは、私たちジェイックが運営している就職エージェントです。なぜなら、「未経験から正社員就職へのサポート」を得意としているサービスだからです。
これまでの職歴に自信のない人にとって、利用しやすい就職エージェントです。ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
「就職が怖い」と感じている人に向けて、怖いと思う原因や対処法を解説しました。就職は決して怖いことではありません。むしろ何も行動していない方が、時間がたつにつれて不安が大きくなっていきます。まずは本記事で紹介した考え方を身につけ、「怖い」という気持ちを軽減してもらえたら幸いです。
そして「就活をしてみよう」という気持ちになったら、ぜひ小さな行動から始めてみてください。1人で頑張ることに不安があれば、弊社ジェイックが就職に向けて精一杯サポートします。