大学中退からの就職は厳しいという見方が世の中にはございます。
大学中退後の就職は簡単ではありませんが、しかし実際には多くの就職成功者がいて、「中退してもよかった」という声があります。
この記事では、就職成功の体験談とともに、大学中退から正社員へ就職することが厳しい理由や就職を成功させる方法を解説していきます。
- 大学を中退しても就職することは可能。ただし厳しい道なので戦略や工夫が必要!
- 大学中退から就職成功のコツ3点「中退理由」「自己分析」「早めの就活」
- 大学中退後の就活には、就職エージェントの活用がおススメ
- 大学中退理由の伝え方、3つの大切なポイントをおさえよう
この記事の目次
大学中退後に就職は厳しいけどできる!
大学を中退するとなると、「もう就職は厳しい/難しいんじゃないか?」「このままだと人生真っ暗なんじゃないか?」と思う方も多いでしょう。就職は厳しいと感じるのは、大卒ではないと企業に採用されないんじゃないか、という認識が普及しているからです。
しかし、「大卒」という肩書がないと幸せな人生を送れない、なんてことはまったくありません。大学を中退しても就職することは可能です。
以下で、大学中退者は企業からどんなポイントを重視されるのか、実際に就職先はあるのか、ということを解説していきます。
大学中退後もやる気やポテンシャルを見られる
私、大学を中退してしまいまして…
大学での研究や活動の実績もなかったら、就職は厳しいですか…?
大学の経験がないと就職できないということはありませんよ。20代前半までの若手は、経験や能力以上に、そのポテンシャルを見られることが多いです。
大学中退をする場合、通常、年齢は18歳から20代半ばになります。
企業にとって20代の若者を採用することは、経験やスキルの有無を重視するのではなく、人柄や素養などの潜在的な能力を重視するいわゆる「ポテンシャル採用」になります。
そのため、大卒、高卒問わず、企業が重視するポイントは、「人柄」「やる気」「社風にどれだけあっているか」など、長期的に見て、会社の財産になってくれるかどうかがポイントになってきます。
また昨今では、少子高齢化による人材不足の問題が顕著になっており、これまでのスキル重視の考え方からよりポテンシャル重視の考え方をする企業が増えてきています。その意味でも、大学を中退してもチャンスはあるといえるでしょう。
大学を中退すると、大学で積める経験の差に引け目を感じてしまいます。しかし、大学を卒業した新卒学生も、大学での経験以上に、経験を通じてどのような人間性、素養を手に入れたかを見られています。
だからこそ、大学中退者も自分のやる気やポテンシャルをどうアピールするか次第で、企業の求める人材像とマッチすることができるのです。
ポテンシャル採用とは?
ポテンシャル採用とは、就職者の、経験や実績、スキルよりも、求職者の潜在能力(ポテンシャル)を重視した採用のことをいいます。主に30代前半までの若手を対象とした採用のことをいい、企業側が中長期でみて活躍できると判断した人材を採用します。
中長期的に見て企業で活躍できるかどうかで重要になってくるのは、求職者側の成長の余白や、容易には変わらない人柄や価値観の部分です。そのため、ポテンシャル採用を行う企業は選考プロセスの中で、以下のポイントを重視します。
- 就職後、成長してくれそうなやる気を持っているか
- 求職者の人柄が、自社の組織の雰囲気に合っているか
- 求職者の価値観が、自社のビジネスや組織風土に合っているか
- 求職者がもっている将来のビジョンは、自社で働くことと合っているか
等
求職者側も上記のポイントをアピールすることが、自分のポテンシャルを見てもらえることにつながります。そのため、求職者は実績や能力以上に、やる気や自分の人柄を物語るエピソードなどを説明することが重要になります。
参考:HRドクター「中途でのポテンシャル採用とは? メリット・デメリットと成功のポイントを解説」
大学を中退しても応募できる求人はある
大卒じゃないってなると、求人への応募資格を満たせなくて、そもそも就職が厳しいイメージがあります…
そんなことはないですよ。学歴が関係ない求人も世の中に数多くあります。
結論として、大学中退しても応募できる求人は存在します。
大学中退の場合、応募条件に大卒以上と書かれている求人には応募できませんが、大卒以外にも開かれている求人というのは意外と多いのです。
以下は、有名求人サイトの学歴に関係なく就職できる求人の数です。
リクナビNEXT | マイナビ転職 | doda | エン転職 |
---|---|---|---|
8,537件 | 9,088件 | 68,356件 | 3,436件 |
サイトごとにばらつきはありますが、数千~数万の求人数があることがわかります。そのため、大学中退をしても就職ができなくなると必要以上に恐れることはありません。
このような中退者でも応募できる求人を探す場合は、「学歴不問」「未経験歓迎」や「人物重視」と記載されたものを探してみてください。
同時にただ求人があればいいのではなく、せっかく大学に入ったのだからなるべく自分の希望に近い仕事に就きたいと思う人が大半でしょう。大学中退から就職を成功させる方法は下記で解説していますので、チェックしてみてくださいね。
大学中退してよかった?就職成功者の声
大学を中退することには、「悲惨な末路が待っている」というネガティブなイメージを抱いてしまう人もいます。
しかし、実際には大学を中退しても就職し充実した毎日を送っているという人もいます。
以下では、実際の大学を中退したけれどよかったという男女の声をまとめています。
中退することは一概に良い悪いとは言えませんが、自分自身にとってどうなのか?を判断する参考にしてみてください。
経済的理由から中退した女性
彼女は高校を私立に通わざる負えなかったため、家計を助けるために高校からバイトをしていたそうです。
大学中退の理由
念願かなって大学へ進学を果たすも、自身の代からカリキュラムが変わり、卒業に「留学が必須」に。留学費を捻出する余裕がなく、周囲に相談する中でお姉さんから「4年間通うことが全てではない」と後押しされ、大学中退を選んだそうです。
就職をした会社
中退後、一念発起して就職活動を行った彼女は、志望した地域密着型の不動産の会社に内定。そこに就職されたそうです。
会社に入った後
入社後は会社の想像以上の雰囲気の良さに驚いたという彼女。自分でお部屋を案内したお客さんに「この部屋に住みたい」と言っていただくことがやりがいだそうです。
実際の体験談はコチラです。
希望の研究室に入れず中退した男性
大学中退の理由
関西の大学で生物系の学部に入学した彼、2年生までは普通の大学生をしていたそうです。
しかし、3年生から研究室に入る中、希望の研究室は成績や単位が足りず、半ばしょうがなく一番人気のない研究室に入ることになったそうです。やりたかったことと違う研究室での内容に、精神的にも参ってしまい、中退を決めたのでした。
就職をした会社
中退後、3年半ほどバイトを続けていた彼ですが、彼女に「就職せえへんかったら別れる」と言われ、就職を決意。防水材や緑化資材を扱うメーカーに就職されました。
会社に入った後
入社後は、「自分で考えて動いていい」という自由な社風の中で、どうじに困ったことがあれば助けてくれる職場だそう。そういう環境がありがたいとおっしゃっています。
実際の体験談はコチラです。
サークルにはまって中退してしまった男性
大学中退の理由
大学は、理科系の大学で、もともと興味のあった化学系ではなく電気系の学科に入学した彼。
入学後の新歓で、”よさこい”の先輩の踊りに見せられ、よさこいサークルに入ったそうです。
社会人も高校生も入る大きな”熱い”サークルの活動にすっかりハマってしまった彼は、徐々に授業に行かなくなってしまい進級ができず、親への負担も考え中退を決めたそうです。親御さんからは「自分で決めたことなら頑張りなさい」と励まされたそう。
就職をした会社
中退後すぐに就活を始めた彼は、ITコンサルの会社からの内定をとり、就職を決めました。
サークルを選んだ理由でもあった”熱さ”。熱意と遊び心がある社長に憧れ入社を決めたそうです。
会社に入った後
入社後は、パソコンや、ネットワーク、セキュリティの企画提案から、新規・既存問わない営業活動など幅広く活躍されているそうです。
扱う商品が多く知識を持つのが大変中でも、お客さんから頼られる時が嬉しいそうです。
実際の体験談はコチラです。
みなさん、中退はしたものの、希望や憧れた会社に入社されてよかったですね。
でも中退してからの就職活動には、厳しいものがある気がするんですが…
もちろん、周りのサポートが多く、肩書もある大卒と比べると簡単ではありません。
ここからは、就職の厳しさと就職成功していく方法を見ていきましょう。
大学中退後の就職はどのくらい厳しいか
大学中退後の就職活動では、大卒に比べると就職率は下がります。
また、高校卒業時の就職活動では高校から企業を斡旋されることもできるので、高卒直後の就職活動よりも、大学中退の就職活動は自分で進めないといけないことが増える厳しさもあります。
厳しい現実に感じられるかもしれませんが、適切に難しさを把握しておくことが、就職活動の戦略を立てるためには大切です。実際の難易度はどのくらいで、どのような厳しさなのか、その理由や場面について、理解を深めてみてください。
大学中退と大卒の就職成功率の違い
大学中退からの就職と、大学卒業後の就職の成功率の違いは、いわゆる”新卒カード”があるかないか、就職ノウハウが手に入りやすい状況にあるかないか、などにより変わってきます。
実際に労働政策研究・研修機構の「大学中退者の就労と意識に関する調査」では、学歴別でまとめられた正社員に就職している割合は下記のようになっています。
就職率(正社員) | |
---|---|
大学・大学院中退 | 26.4% |
大学・大学院卒業 | 57.8% |
専門・短大・高専中退 | 24.5% |
専門・短大・高専卒業 | 48.8% |
高校卒業 | 44.3% |
大学中退後の就職率26%と大卒の58%では就職率に2倍以上の開きがあることがわかります。
企業にとって新卒が魅力的なこと以外にも、大学に所属していると大学のキャリア課や周囲の友人や先輩など豊富なサポートを受けられる環境要因もここにはあるでしょう。
それは専門・短大・高専においても同様です。
就職に特化した専門などにおいては、学内でのコネクションや求人の情報、学校からの就職サポートがあるため、就職がしやすい環境にあります。
また、高校卒業後の就職率44%とくらべても高卒が高くなっています。これは、高校が就職先を斡旋してくれるのに比べ、大学中退者は自分で一から就職活動をしないといけないという環境の違いが大きいでしょう。
いずれにしても、環境の違いが成功率を分ける要素として大きくあることがわかります。そのため、大学中退後の就職をうまくいかせるには、いかに適切な環境に身を置くかが重要かもしれません。
参考:労働政策研究・研修機構「大学中退者の就労と意識に関する調査」
大学中退後の就職が難しい理由
大学中退をすると就職が難しくなるのは、そもそもなぜでしょうか?
そこには、企業から新卒が喜ばれる理由から考えていくと中退という経歴がマイナスになる理由がわかってきます。
企業側に新卒が喜ばれる理由には以下のようなものがあります。
大学卒業まで何かを継続する力があるから
一つの専門分野を深めて論文を書くだけ、専門性を付けたり知識を深める経験が、企業でも役に立つと思われるのです。
卒業要件に達する学力や、情報処理能力、事務処理能力があるから
大学では、授業で単位を取得して卒業する必要があるため、日頃から多くのインプットとアウトプットを行います。社員としても日頃から多くの情報を適切に処理できるという前提となるのです。
新卒一括採用のやり方を変えずに済むから
同時に、新卒一括採用というのが、現在は企業の文化になっているところもあります。人材を自社にとどめて長く働いてもらうためには、まっさらな新卒から育てていくというのがこれまでのやり方でしたが、転職市場が活発になる昨今では、変わっていく傾向かもしれません。
この理由の反面として、中退という経歴がマイナスになる理由は、
- 継続力に疑問をもたれてしまう
- 高校卒業までしか能力面が保証されていない
- 大学中退の若者を採用したことがないからわからない
などがあるでしょう。
こういった難しさが大学中退後の就職率の低さにもつながっています。
しかし、どの理由も、企業に対して適切にアピールしていけば、ある程度まで解消できるものです。
大学中退者で厳しいと感じる場面
大学を中退していても就職はできますが、実際問題として就職活動上、厳しいと感じる場面は少なくありません。
ここでは、大学中退がどのように就職活動に悪影響を与えるかについて、3つの例をご紹介します。
書類選考になかなか通過しない
大卒中退者が就職活動で感じやすいのが、書類選考になかなか通過しないという点です。
大学の中退は、履歴書を見ればすぐに判明してしまうことですので、中には「大卒を中退してしまったから、書類選考になかなか通過しないのではないか」と感じる人もいるでしょう。
確かに人気の企業であればたくさんの応募が来ますので、効率を意識してある程度学歴で線引きをすることもあり得ます。
しかし、学歴不問の求人に応募しているにも関わらず書類選考に通過しないという場合は、違う原因が考えられます。
例えば、書類の設問に上手く答えられていない、体裁が整っていないなど、学歴以前に書類選考対策がなっていないことが、書類選考に通過しない原因の可能性があります。
書類選考に通過しないと思ったら、「応募先は学歴不問で募集しているか」「自分は書類選考対策がしっかりできているか」といったポイントを再確認するようにしましょう。
年収の低い求人しか見つからない
大卒中退者でも応募できる求人を探していても、年収の低い求人しか見つからないと嘆くケースも見られます。
この場合、求人の探し方を間違えてしまっている可能性が考えられます。
求人サイトでは、学歴不問という条件を指定して求人を検索することができますが、この条件で検索できないにも関わらず、求人票を読み込むと学歴不問と書かれているケースが少なくありません。
つまり、求人票を読み込んで初めて大卒中退者でも応募できる求人かどうかが判別できるケースがあるということです。
自分が興味のある仕事で、納得できる年収レンジで求人検索をかけ、興味を持った求人は読み込んでみるという風に探していくと、年収面でも満足できる求人が見つけられるかもしれません。
大学中退というだけで下に見られる
日本の大学進学率は50%を超えていると言われています。
高校を卒業したおよそ半分は大学に進学し、その多くが大卒として就職をしていますので、大学中退者はマイノリティであると言えます。
こうした背景もあり、大学を中退したという事実だけで、「大卒じゃないのか」と、いわゆる「下に見られるような感覚」を感じることも少なくありません。
特に面接で自分の学歴を自己紹介した時に下に見られたと感じてしまえば、自信がなくなり面接自体も上手くいかなくなる可能性があります。
しかし、大学中退者は大卒より学歴は下でも、だからといって劣っているということは決してありません。学歴を重要視する企業とはそもそも相性が良くありませんので、応募を避け、学歴で判断しない企業を狙うのがおすすめです。
いずれにしても大学中退者は、就職活動の際に人一倍準備を行い、自信を持って面接を受けていく意識が大切になることを覚えておいてください。
大学中退から就職成功のコツ
大学中退理由を明確に伝えられるようになる
大学中退の理由をうまく伝えることは、就職活動において、中退者の多くが苦戦する内容です。なぜなら、大学中退の理由は企業に「やめるリスクがあるんじゃないか」「続ける努力ができないんじゃないか」と思われてしまうことにつながるからです。
しかし、隠すのではなく、大学中退の理由は明確にポジティブに伝えることが大切です。
企業側は挫折や失敗したことそのものよりも、過去にうまくいかなかったことを今後に活かす力があるかどうかを見る傾向があります。
だからこそ、大学中退の理由を、その中退した経験を未来にどう生かしていくか、も踏まえて説明できることが、一つのアピールにもなるのです。
自己分析をして向いている仕事、やりたい仕事を見つける
自己分析をしっかりと行うことが、大学中退という学歴に負けず、自分を魅力的にアピールするための方法です。
自己分析とは、今までの経験を棚卸しし、強みと弱みをはっきりさせることで、自分に向いてる仕事を見つけやすくするためのことを言います。
あらかじめ自己分析をやっておけると、就職活動を効率的に進められるようになりますので、大学中退者の場合は特に意識しておきましょう。
できるだけ早く就職活動に取り組む
大学中退をした場合、中退後どれだけ早く就職するかが、成功の可否を分けるかもしれません。
実際に、労働政策研究・研修機構の「大学中退者の就労と意識に関する調査」では、大学中退後3年を超えると正社員への就職率がかなり下がっていることがわかります。
就職率(正社員) | |
---|---|
中退前 | 3.5% |
中退~3ヶ月以内 | 40.3% |
3年以内 | 45.7% |
3年超 | 10.5% |
この表は、中退後に正社員に就職した人の中での割合を示しています。そのため、中退後、正社員になっていない半数近くの割合が含まれていません。
3年以内に就職する人が9割近いことがわかりますが、調査に出てきていないだけで、実際には1年以内や2年以内で就職する人でかなりの割合を占めることが予想されます。
中退をした後、就職率が落ちる理由は、企業からみた空白期間が長くなりマイナスになることや、本人の就職への意欲が低くなってしまうことなどがあるでしょう。
中退後は早く就職活動に取り組むことが大切だと言えます。
大学中退からの就職方法
大学中退者が正社員になるために就職活動を始める方法としては、大きく4つが考えられます。大学中退後の就職活動のやり方は通常の就活とは異なりますから、それぞれの就職方法の特徴を理解して、併用しながら自分に合うものを選択することがおすすめです。
就職エージェント
就職エージェントは「就職活動をプロにサポートしてもらいながら進めたい」という人におすすめです。
登録後は、自分を担当してくれるエージェントが付き、キャリアカウンセリングや求人紹介といったサポートを受けながら就職活動が進められるという特徴があります。
大学中退後の就活のやり方に不安がある方にはもっともおすすめできる選択肢です。
大学中退をすると、就活のやり方がわからない、どこに応募すればいいかわからないといった課題に行きあたることが多くあります。その課題に対してエージェントは以下のポイントでサポートを受けられます。
- 企業に提出する書類の添削(履歴書/職務経歴書)を受けられる
- 面接の対策を受けられる
- 非公開求人を紹介してくれることがある
- キャリアの相談にのってくれる
上記は全てのエージェントで共通ではありませんが、多くのエージェントで当てはまります。
これにより、就職成功率が高くなることが期待できますので、大学を中退していて不安という人でも安心して選考を進めていけるでしょう。
就職エージェントによって応募できる求人が大きく異なりますので、気になるサービスを見つけたら2,3社並行して利用するのがおすすめです。
大学中退者におすすめの就職エージェントについて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
求人サイト
求人サイトは、「数多くの求人の中から、自分で比較検討をして就職活動を進めたい」という人におすすめです。
求人サイトに登録した後は、気になる条件で検索することで、数多くの求人の中から仕事を探すことができます。
他の方法よりも求人数が多い傾向にありますので、できるだけ求人選択の幅を持ちたいと思っている人におすすめの方法です。
求人サイトとして有名なサイトは、例えば以下のようなものがあります。
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
- doda
- エン転職
等
最近では、企業が求職者にスカウトを直接送る、「ダイレクトリクルーティング」のサイトも増えています。色々な種類がありますので、ご自分でも調べてみてください。
しかし、求人サイトで就職活動を進める場合、一人で進めていかないといけない点に注意が必要です。
就職活動で分からないことがあっても誰にも質問できませんので、就職活動に不安を感じる人は就職エージェントなども並行して利用すると良いでしょう。
ハローワーク
ハローワークは、「今すぐとりあえず行動したい」と思っている人におすすめです。
全国の自治体に設けられたハローワークに行くことで、職員への就職相談や求人への応募が可能です。
就職活動に関する基本的なアドバイスももらえますので、就職エージェントと同じくはじめの一歩としておすすめの方法と言えます。
ハローワークでできることは以下のポイントです。
- 地域の求人や全国の求人をみれる
- 職業を紹介してもらえる
- 求職者の悩みに対して専門スタッフによる職業相談やセミナーがある
- 職業訓練を受けられる
ハローワークは全国に500ヶ所以上、全ての都道府県に存在します。お近くのハローワークは「全国ハローワークの所在案内」からご確認ください。
ただし、ハローワークにある求人は基本的に地域に根ざして事業を行う中小零細企業が中心のため、就職先の希望によっては自分に合った求人が見つけられない可能性もあります。逆に、地元で就職したい人にとっては、地元企業と合うために有効な場とも言えます。
ハローワークについてもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
正社員登用制度
正社員登用の方法は、「慣れ親しんだ職場で就職したい」という場合におすすめです。
正社員登用の制度を設けている企業の場合、アルバイトやパート、派遣、契約社員といった「正社員以外」の雇用形態で働いていると、正社員として就職することを勧められることがあります。
場合によっては正社員登用試験などを受験し、無事に通過すれば、それまで勤めていた職場を変えないまま、正社員として就職することが可能です。
経験してきたスキルをそのまま活かせて環境も同じですので、比較的不安が少なく働くことができるでしょう。
アルバイトやパートで「正社員登用制度あり」と記載されている募集で働くことで登用される可能性があります。しかし、注意点として記載があるだけで実績はない場合もありますので、実績の有無を確認するようにしましょう。
正社員登用制度についてもっと知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
大学中退理由の伝え方
企業が大学中退者を採用する際に気にするのは、ゆくゆくは活躍してくれる人材かどうかということと、早期離職をしないかというリスクについてです。企業が気にするポイントについては、ポテンシャル採用について以降でも詳しく解説しています。
多くの求職者を同時に見ている企業の人事にとっては、大学中退者の人となりを見る前に、「大学を中退している」→「すぐやめたりしないだろうか?」という連想になってしまうのです。
そこで、中退の理由を正しい方法で伝えることでネガティブなイメージを払しょくできますので、その方法を解説します。
中退の事実ははっきりと伝える
まず前提として、大学を中退したという事実は隠さずに伝えるようにしましょう。
例えば履歴書の提出の際にその点を記載していなければ、後に発覚した場合には、面接でどれだけいい自己アピールができていても社会人としての基礎がなっていないと考えられ、見送りに繋がってしまいます。
なお、大学中退の事実は、履歴書の学歴欄に記載するだけで問題ありません。
自己紹介や自己PRの欄で大学中退についてことさらに言及する必要はないので、そこは注意しましょう。
中退の理由は前向きにとらえなおす
面接の中では、大学を中退した理由について聞かれることがありますが、その場合できるだけ前向きに伝えるように準備しておきましょう。
仮に事実だったとしても、「大学に行くのが面倒だったから」「単位取得が難しくて卒業を諦めた」といったネガティブな理由を伝えてしまうと、選考で大幅に不利になります。
嘘にならない程度に、前向きな言葉に変換して中退の理由を伝えるようにしてください。
その際に大切なのは、中退したことを糧にできていることをアピールすることです。
そのための一つの方法として、中退は仕方がないとしても、もし同じ状況や似たような状況に今後陥った場合、その経験を活かしてどうするか?を言えることは一つのアピールになるでしょう。
フリーター期間がある場合はアルバイトもアピール
大学を中退して、フリーターとしてある程度長く働いていた場合は、アルバイト経験を職歴に書いておくようにしましょう。
空白期間が長いと、企業側も不安に感じて採用を躊躇してしまうようになりますので、どんなアルバイトをどれくらいしていたのか記載しておく必要があります。
ちなみに、アルバイト経験も立派な社会人経験の一つとして自己PRに使えます。
自己PRでアルバイト経験について取り上げたいという場合は、以下の記事で例文をいくつか紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。
中退理由の伝え方についてさらに深めたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
大学を中退しても人生終了じゃない
ここまで、大学中退してからでも就職を成功させる方法をみてきました。
大学を中退することは人生の選択肢の一つであり、大卒で就職することだけが正解ではありません。
特に、日本には「大卒」を正解とする価値観が強くありますから、大学を中退することには、勇気が必要です。それは、一つの素養であるとも言えるかもしれません。
中退しても人生は終了ではありません。
もし仮に中退するとしても、その決断をする勇気を今後の人生の糧にしていこうと、前向きに考えることが重要でしょう。
まとめ
ここまで、大学中退後の就職活動の成功例や、就職の難易度、成功のための方法を解説してきました。
ポイントとしてまとめると
- 大学中退後も就職している人は実際に数多くいる
- 大学中退した事実を前向きに捉えなおし、企業へのアピールに変えられるかどうかで、見え方が大きく変わる
- 大学中退後の就職成功率は環境で大きく変わるので、自分に合った就職方法を選ぶことが重要
以上のようになります。
挫折や失敗の経験をするほど人生は豊かになり、それを糧にできるかどうかはこれからの自分次第でしょう。
こんな方におすすめ!
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている