「年収が高い職業を知りたい」と思っていませんか?
世の中には数多くの職業がありますが、たとえ同じ大変さであったとしても、職業が違うだけで年収に大きな差が出ることは珍しくありません。そして仕事を探している人のなかには、「できるだけ簡単に高年収を手にしたい」と考えている人も多いでしょう。
そこでこの記事では、男女別の年収ランキングを紹介すると共に、「楽に稼げる仕事」や「休みが多くて給料がいい仕事」などもお伝えします。早く、効率よく高年収を手にしたい人はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
年収が高い職業は「年収850万円以上」
年収の定義はさまざまですが、一般に「年収850万円以上」が高年収とされています。これは日本の税制上、年収850万円以上の人は一括りとして計算されることが多いためです。
後ほど紹介しますが、平均年収が850万円を超えている職業は、男性が7つ、女性は3つしかありません。さらに、たとえば「年収800万円」を超える年収をもらっている人は男女計で10%未満となっており、女性に限っては2.3%しかいないというデータもあるなど、高年収の人はかなり少ないということが分かります。
参考:国税庁|令和2年分 民間給与実態調査(第16表)給与階級別給与所得者数・構成比:p.23(第8表)
日本人の平均年収【男女】
国税庁発表「令和2年分 民間給与実態調査」を見ると、日本人の平均年収は433万円となっています。男性は532万円、女性は293万円です。
高年収の基準は「年収850万円以上」と先ほどお伝えしましたが、日本人平均と比べると、850万円というのはおよそ2倍近い年収ということが分かるでしょう。
参考:国税庁|令和2年分 民間給与実態調査 平均給与 p.15
年齢別の平均年収【男女】
では次に、年齢別の平均年収を男女別に見ていきましょう。
年齢層 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
19歳以下 | 146万円 | 129万円 |
20~24歳 | 277万円 | 260万円 |
25~29歳 | 393万円 | 362万円 |
30~34歳 | 458万円 | 400万円 |
35~39歳 | 518万円 | 437万円 |
40~44歳 | 571万円 | 470万円 |
45~49歳 | 621万円 | 498万円 |
50~54歳 | 656万円 | 514万円 |
55~59歳 | 668万円 | 518万円 |
60~64歳 | 521万円 | 415万円 |
65~69歳 | 421万円 | 332万円 |
70歳以上 | 357万円 | 285万円 |
国税庁|令和2年分 民間給与実態調査(第14 図)年齢階層別の平均給与 p.21
男性は55~59歳の「668万円」が全年代でトップ、女性も同じく55~59歳の「518万円」がトップとなっています。これは、50代後半の社員は部長職などの役職に就くケースが多く、「役職手当」を多くもらっている可能性があることなどが理由として考えられます。
年収が高い職業【男性別ランキングTOP30】
厚生労働省発表の「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに、年収が高い職業を男女別にランキング形式で紹介します。
どの職業も、日本人の平均年収「433万円」を超えていて、特に女性に関しては平均年収「293万円」を大きく超える職業も少なくありません。高年収の仕事に就職したい人は、ぜひチェックしてみてください。
年収参考:厚生労働省|令和2年賃金構造基本統計調査
※平均年収の算出方法:「きまって支給する現金給与額×12」+「年間賞与その他特別給与額」(※千円以下切り捨て)
年収が高い職業|男性ランキング
男性の高収入ランキングTOP30は、次のとおりです。
男性 | 職種名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 航空機操縦士(パイロット) | 1732万円 |
2位 | 医師 | 1522万円 |
3位 | 大学教授(高専含む) | 1087万円 |
4位 | 公認会計士/税理士 | 1030万円 |
5位 | 法務従事者(裁判官、弁護士など) | 1010万円 |
6位 | 大学准教授(高専含む) | 887万円 |
7位 | 管理的職業従事者(議会議員など) | 872万円 |
8位 | その他の経営・金融・保険専門職業従事者 (経営コンサルタントなど) | 839万円 |
9位 | 歯科医師 | 831万円 |
10位 | 小・中学校教員 | 754万円 |
11位 | システムコンサルタント・設計者 | 734万円 |
12位 | 著述家・記者・編集者 | 729万円 |
13位 | 秘書 | 725万円 |
14位 | 企画事務員 | 707万円 |
15位 | 高等学校教員 | 706万円 |
16位 | 大学講師・助教(高専含む) | 697万円 |
17位 | 研究者 | 682万円 |
18位 | 輸送用機器技術者 | 677万円 |
19位 | 獣医師 | 671万円 |
20位 | 鉄道運転従事者 | 660万円 |
21位 | 音楽家・舞台芸術家 | 654万円 |
22位 | 保険営業職業従事者 | 643万円 |
23位 | 建築技術者 | 639万円 |
24位 | 電気・電子・電気通信技術者 (通信ネットワーク技術者を除く) | 631万円 |
25位 | 薬剤師 | 623万円 |
26位 | 車掌 | 618万円 |
27位 | 金融営業職業従事者 | 614万円 |
28位 | 総合事務員 | 609万円 |
29位 | 化学技術者 | 604万円 |
30位 | 発電員・変電員 | 599万円 |
※「不詳(679万円)」を除く
男性のトップはパイロット(1,732万円)です。次に、医師(1,522万円)、大学教授(1,087万円)と続きます。これらの職業は高いレベルの専門知識が求められるため、それに比例して給料もかなり高くなっています。
上位には、公認会計士・税理士(1,030万円)、裁判官・弁護士(1,010万円)など、難関国家資格も多くランクインしています。一方で、経営コンサルタント(839万円)や記者・編集者(729万円)など、特に資格がなくても働ける仕事も含まれていることから、国家資格を取得している人以外にも高年収を手にするチャンスがあることが分かります。
年収が高い職業|女性ランキング
女性の高収入ランキングTOP30は、次のとおりです。
女性 | 職種名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 医師 | 1188万円 |
2位 | 大学教授(高専含む) | 1021万円 |
3位 | 航空機操縦士(パイロット) | 893万円 |
4位 | 大学准教授(高専含む) | 843万円 |
5位 | 管理的職業従事者(議会議員など) | 744万円 |
6位 | 公認会計士/税理士 | 743万円 |
7位 | 歯科医師 | 676万円 |
8位 | 小・中学校教員 | 657万円 |
9位 | 大学講師・助教(高専含む) | 622万円 |
10位 | 高等学校教員 | 621万円 |
11位 | 助産師 | 569万円 |
12位 | その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 565万円 |
13位 | 著述家・記者・編集者 | 565万円 |
14位 | 研究者 | 565万円 |
15位 | 獣医師 | 559万円 |
16位 | システムコンサルタント・設計者 | 536万円 |
17位 | 法務従事者 | 533万円 |
18位 | 薬剤師 | 527万円 |
19位 | 航空機 客室乗務員 | 526万円 |
20位 | 鉄道運転従事者 | 522万円 |
21位 | 化学技術者 | 511万円 |
22位 | 秘書 | 510万円 |
23位 | 企画事務員 | 505万円 |
24位 | その他の情報処理・通信技術者 | 496万円 |
25位 | 輸送用機器技術者 | 495万円 |
26位 | 看護師 | 490万円 |
27位 | 金融営業職業従事者 | 489万円 |
28位 | 保健師 | 478万円 |
29位 | 機械器具・通信・システム営業職業従事者 (自動車を除く) | 477万円 |
30位 | 音楽家・舞台芸術家 | 475万円 |
順位は違うものの、男性と同じく、女性のランキングも医師(1,188万円)、大学教授(1,021万円)、パイロット(893万円)がトップ3を占めています。特に医師・大学教授に関しては女性の平均年収「293万円」の4~5倍近い年収ということからも、極めて年収が高い職業といえるでしょう。
なお、助産師(569万円)、航空機客室乗務員(526万円)など、女性が多く活躍している職業がランクインしていることも特徴です。薬剤師(527万円)、科学技術者(511万円)をはじめ、理科系の職業も多く含まれていますが、金融営業(489万円)など、文系の女性でも稼げる仕事もいくつか見つかります。
年収が高い職業【体力的に楽で給料が高い仕事】
高年収の仕事は激務なことも多く、働くまでに長い期間勉強を続けなくてはいけない仕事も珍しくありません。しかし、なかには社内で比較的落ち着いて働くことができ、専門学校や資格スクールなどに通わずとも目指せる仕事も存在します。
具体的な職業としては、次のとおりです。
- システムコンサルタント/設計者
- 秘書
- 企画職
では、それぞれの仕事内容や平均年収、向いている人の特徴などを紹介します。これら以外の高収入の職業をチェックしたい人は、「高収入の仕事ランキングを男女別に紹介!【無資格で稼げる仕事も】」の記事にも目を通してみてください。
年収参考:厚生労働省|令和2年賃金構造基本統計調査
システムコンサルタント/設計者
システムコンサルタント・設計者は、お客様の経営課題に対し、情報戦略の面でサポートする仕事です。いわゆる「頭脳労働」のため体力が大きく消耗することはありませんが、期待や責任が大きいため、メンタルが消耗してしまうリスクはあるでしょう。
システムコンサルタント・設計者の仕事は、論理的な思考力が求められます。簡単な仕事ではありませんが、成長意欲が強い人であればモチベーション高く働ける可能性があります。
システムコンサルタント・設計者の平均年収は、男性734万円、女性536万円です。
秘書
秘書は、主に議員や社長、役員のサポート役として、スケジュール管理をはじめとする事務作業に従事する仕事です。女性のイメージがある仕事ですが、実は男性の秘書も多く、外出も少ないため体力面に不安がある人でも安心して働ける仕事として知られています。
一方で、ひとつのミスが大きなトラブルにつながる可能性がある仕事のため、責任感をもって働ける人でないと活躍は難しいかもしれません。
秘書の平均年収は、男性725万円、女性510万円です。
企画職
企画職とは、新製品や新サービスの開発に携わる仕事です。多くの人が憧れる仕事ですが、その仕事はプレッシャーも大きく、調査や資料作成などの地味な作業の連続という点には注意が必要です。
企画職はプロジェクト単位で動く仕事のため、コミュニケーション力に長けている人に向いている仕事と言えるでしょう。
企画職の平均年収は、男性707万円、女性505万円です(※)。
※「企画事務員」の年収
年収が高い職業【休みが多くて給料がいい仕事】
休みなく働けば多くの給料を手にできますが、実は他の職業よりも休みが多いにも関わらず、平均年収が高い職業があることを知っていますか?
その代表的な仕事は、次の3つです。
- 電気・ガス・熱供給・水道業
- 情報通信業
- 複合サービス事業
一般に、社員1人当たりの平均休日日数は「113.7日」と言われますが、これらの業種の休日はおよそ「120日」と、1週間近い差があります。
ではそれぞれの仕事内容や、休日日数などを見ていきましょう。「休みをしっかりと確保したい」と考えている人は、次の記事で紹介している仕事も検討してみてください。
休日日数 参考:厚生労働省|平成30年就労条件総合調査の概況「第4表 年間休日総数階級別企業割合、1企業平均年間休日総数及び労働者1人平均年間休日総数」p.5
年収参考:国税庁|平成30年分民間給与実態統計調査結果について「業種別の平均給与(第6表)業種別の平均給与」
電気・ガス・熱供給・水道業
電気・ガス・熱供給・水道業は、生活に欠かせないインフラに携わる仕事です。経済状況や流行に左右されにくい仕事のため、安定して働きたい人におすすめです。
平均休日日数は「120.9日」と、全業種のなかで最も多くなっています。平均年収も759万円と高いため、まさに「休みが多くて給料がいい仕事」の代表格と言えるでしょう。
情報通信業
情報通信業とは、テレビ局や携帯電話会社、ソフトウェア開発会社など、情報伝達事業を展開する企業を指します。
電気や水と同じく、通信は生活に欠かせず、需要も安定しているため将来も安泰です。消費者のニーズやトレンドを把握し、常に新しいサービスを生み出す必要があるため、世の中の動きに敏感な人に向いている仕事と言えるでしょう。
平均休日日数は、全業種のなかで2位の「119.8日」です。平均年収も622万円と、こちらは全業種のなかで3位につけています。
複合サービス事業
複合サービス事業とは、信用事業や保険事業、共済事業といった事業を柱に、さまざまなサービスを展開する企業を指す言葉です。たとえば郵便局や、協同組合などが該当します。
こうした仕事も電気や水道、通信などと同じく、人の生活に深く関わっています。安定して働けることから、長く落ち着いて働いていきたい人におすすめです。平均休日日数は「119.7日」と、全業種平均の「113.7日」を6日ほど上回っています。
平均年収は437万円と、ここまで紹介してきた2つに比べると低めですが、日本人の平均年収(433万円)とほぼ同額なため、平均並みの生活を送れる可能性はありそうです。
年収が高い職業【文系でも給料がいい仕事】
先ほど紹介した「年収ランキングTOP30」には、理系的な技能やスキルを必要とする職業が多く含まれていました。しかし文系だとしても、高収入を手にできる職業はいくつも存在します。
代表的な仕事は、次のとおりです。
- コンサルタント
- 編集者
- 保険営業
では、それぞれの仕事内容や平均年収、向いている人の特徴などについてお伝えします。文系で高年収を目指している人は、ぜひ参考にしてみてください。
年収参考:厚生労働省|令和2年賃金構造基本統計調査
コンサルタント
コンサルタントとは、主に企業の課題解決を担う仕事です。「戦略コンサルタント」と呼ばれることもありますが、第三者的な立場から企業の課題に切り込み、その解決策の提案などをおこないます。
高いレベルの思考力が必要な仕事のため、採用は狭き門ですが、それでも文系のコンサルタントも多く活躍しているため、学業の専攻内容は採用にそこまで影響しません。激務な仕事として知られているため、ワークライフバランスを保って働きたい人には向いていませんが、思考力に自信がある人であれば挑戦する価値は大きいでしょう。
コンサルタントの平均年収は、男性839万円、女性565万円です(※)。
※「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」の年収
編集者
編集者は、書籍や雑誌、Webサイトなどの「情報コンテンツ」の取りまとめ役として、企画を進行していく仕事です。
企画立案から、制作に関するさまざまな調整作業まで仕事量は多く、決して楽な仕事ではありません。しかしながらトレンドの最前線にいられたり、憧れの人に取材ができる可能性があったりと、やりがいも大きい仕事です。制作進行を担う立場のため、細かいことにも目を配れる人に向いています。
編集者の平均年収は、男性729万円、女性565万円です(※)。
※「著述家・記者・編集者」の年収
保険営業
保険営業は、生命保険や自動車保険などの加入をお客様に提案する仕事です。
すでに多くの日本人が何かしらの保険に入っているため、自社の保険に加入してもらうのは簡単なことではありません。外出も多く、肉体的・精神的にもハードな点には注意が必要です。
一方で「インセンティブ」と呼ばれる、売上に応じて支給される報酬が手に入る可能性もあるため、実力次第で高い年収が手に入ることにやりがいを見出せる人には適職と言えるでしょう。
保険営業の平均年収は、男性643万円、女性367万円です。女性の年収は低めですが、インセンティブが多く手に入れば高給となる可能性もあります。
年収が高い職業の特徴
年収が高い職業には、総じて次の特徴があります。
- 希少性が高い
- 生活に欠かせない
- インセンティブが発生する
では、それぞれの特徴についてお伝えします。
希少性が高い
希少性が高い職業は、一般に高給になる傾向にあります。
たとえば医師や弁護士は専門的な教育を受けた人しか働けない仕事のため、誰もがなれるわけではありません。一方で治療を受けたり、弁護をお願いしたりする人は多く、「高いお金を払ってでもサービスを受けたい」と考える人も多いことから、結果としてこのような職業の年収は高いのです。
生活に欠かせない
生活に欠かせない職業も、比較的高い年収を手にできる傾向にあります。
先ほど紹介した「電気・ガス・熱供給・水道業」や「情報通信業」をはじめ、人が生活していくうえで欠かせない仕事は、たとえ不況が訪れたとしても需要が大きく減ることはありません。会社としても毎月安定的に収入を見込めることもあり、そこで働く社員に多くの給料を支払えるのです。
インセンティブが発生する
インセンティブが発生する職業も、人によっては平均以上の年収を手にしています。
特に保険営業や住宅営業など、1件成約すると多くの売上があがる仕事にはインセンティブが設定されるケースが多く、なかには20代で年収1,000万円以上を稼ぎ出す人も珍しくありません。
こうした職業は「実力主義」の厳しい一面がありますが、努力でカバーできる部分も多く、国家資格や理系的な専門知識が求められないことも多いため、誰にでも稼げるチャンスがある仕事と言えるでしょう。
年収が高い職業で働くには?
年収が高い職業は人気だからこそ、就職では多くのライバルと闘っていかなければいけません。そのなかで有利に進めていくためには、まずは次の3つのポイントを押さえておくことが大切です。
- 語学力を高める
- 国家資格の取得を目指す
- 就職エージェントを利用する
では、それぞれのポイントについて解説します。給料の高い仕事に就職するコツを知りたい場合には、次の記事も参考にしてみてください。
語学力を高める
まず意識したいのが、語学力を高めることです。
ヒューマングローバルタレントが2022年に実施した調査によると、「年齢が上がるにつれて、英語力が高い人ほど年収が高い」という傾向が見られた、ということです。20代の場合は英語力のあり・なしによって年収にそこまで影響はないようですが、これから先の長い仕事人生を考えると、早いうちに語学力を高めておくことに越したことはありません。
生涯賃金を大きく増やせる可能性もあるので、今から語学力アップに挑戦しておく価値は十分にあるでしょう。
参考:日経XTECH/英語ダメでも仕事できるは古い 年収は最大1.8倍の差
国家資格の取得を目指す
年収が高い職業を目指す場合には、国家資格を取得していると就職で有利に働きます。国家資格と聞くと「自分には無理だ……」と諦めてしまう人もいるかもしれませんが、実は弁護士や医師のように、数年単位で勉強が必要な資格ばかりではありません。
次のように、1年未満の勉強で合格できる可能性があり、年収1,000万円以上を稼ぐ人も多い国家資格も存在します。高収入を本気で目指したい場合には、取得を検討してみましょう。
- 社会保険労務士
- 宅地建物取引士
- 行政書士
ではそれぞれの資格の特徴と、活かせる職業などについて解説します。
年収参考:フォーサイト|年収別に見る資格ランキング
社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は、労働法などをもとに企業の人事課題などを解決する専門家です。企業の人事部で活躍するケースが多い一方で、労務コンサルタントとして独立して働く人も少なくありません。
独学の場合には、800~1,000時間の勉強時間が必要です。勉強は大変ですが、1年で合格を果たす人も多いため、3年や5年もかかるような資格ではありません。
社労士取得者の平均年収は、710万円です。
宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建)は、不動産取引にかかわる国家資格です。「重要事項説明書」の説明など、宅建取得者でないとできない業務もあるため、特に不動産業界で重宝されます。
宅建の勉強時間の目安は、250時間ほどです。毎日2時間の勉強を4~5ヶ月続ければ到達できますが、受験者の増加により難易度が上がっていることもあり、可能であれば400時間以上の勉強時間を見ておくと安心でしょう。
宅建取得者の平均年収は、400〜650万円です。資格手当を支給する会社も多いので、手当を加味すると年収はもう少し高くなる可能性があります。
行政書士
行政書士は、文書作成のスペシャリストを指す国家資格です。主に官公庁向けの書類を作成し、場合によっては契約書や遺言書の作成にも関わります。
行政書士は独立して働く人が多い仕事ですが、法律の専門家ということもあり、企業の法務部門で働く人も少なくありません。勉強時間は約500時間と言われていますが、合格率が例年10%前後の難関資格のため、合格を確実に掴み取りたい場合には1,000時間ほどの勉強時間を確保しておく必要があるかもしれません。
行政書士の平均年収は、500〜600万円です。
就職エージェントを利用する
年収が高い職業に就きたい人のなかには、「なかなか求人が見つからない……」「自分でも応募できる求人はあるのかな」と不安に感じている人も多いかもしれません。
そこでおすすめなのが「就職エージェント」です。
就職エージェントとは、就職活動をサポートしてくれるサービスのことです。これまでの経験やスキル、就職先への希望などをもとに、その条件を満たす企業を無料で紹介してくれることが特徴で、書類や面接のアドバイスも受けられます。
特にジェイックが運営する「就職カレッジ®」は、10代・20代の方、主にフリーターや既卒、第二新卒の就職支援に特化しているため、若手向けの求人を豊富に揃えています。「若いうちから条件の良い会社に入社したい!」と考える方の期待を満たす求人も扱っていますので、高年収の職業に少しでも近づきたい方はぜひご利用ください。
そのほか、就職カレッジ®では次のようなサービスも無料で提供しています。
- 自己分析をサポ―ト
- 優良企業の正社員求人を紹介
- 「書類選考なし」で受けられる選考会
では、それぞれについてお伝えします。
自己分析をサポ―ト
就職カレッジ®では、キャリアアドバイザーが自己分析をサポートさせていただきます。そもそも「高収入の職業」と一口に言ってもさまざまな仕事があるため、まずはどの仕事が自分に向いているか、強みを活かせる仕事はどれか、といったことを考えることが欠かせません。
このとき役に立つのが、自己分析です。これまでの経験を一緒に振り返るなかで、プロのキャリアアドバイザーが客観的な目線であなたの強みや、就活の軸になりそうな箇所をお伝えいたしますので、企業選び・仕事選びをスムーズに進めていけるでしょう。
優良企業の正社員求人を紹介
就職カレッジ®では、優良企業の正社員求人を紹介しています。派遣やパートではなく、正社員のみの紹介となっていますので、「安定して働きたい」「非正規の仕事よりも給料が高い仕事を探している」といった方に特におすすめです。
紹介する企業には担当者が実際に足を運び、「利用者の方に安心しておすすめできる」と判断した企業しか紹介していません。
「書類選考なし」で受けられる選考会
「書類選考なし」で受けられる選考会に参加できるのも、就職カレッジ®のメリットのひとつです。この選考会には、これから社会人を目指す方や、仕事経験が少ない方を求める企業が多く参加します。
どの企業もポテンシャルや成長性を評価してくれるだけでなく、書類選考なしで多数の企業と面接を受けられるので、学歴や経歴に自信がない方でも安心して選考に臨めるでしょう。
まとめ
男女別の年収ランキングを紹介すると共に、「楽に稼げる仕事」や「休みが多くて給料がいい仕事」などについてお伝えしてきました。
高年収にランクインしている仕事は専門的な知識が必要だったり、高い学歴が求められたりする仕事が多い傾向にありますが、必ずしも全ての仕事に当てはまるわけではありません。なかには「企画職」や「保険営業」など、資格のない文系でも挑戦できる仕事も多く存在します。
今回お伝えした「年収が高い職業に就くポイント」も改めて確認しつつ、憧れの高年収を手にしていきましょう。