
フリーターとして不安を抱えつつも生活されている方も多いかもしれません。
フリーターの数は増加傾向にありますが、金銭的な不安などを抱えている人が多いともいわれています。
そのため、フリーターから正社員を目指している人も多くいます。
正社員になるには、なるべくフリーターの期間が短いほうが有利になることが、フリーター対象に行った調査で明らかになっています。
この記事では、みんながフリーターになった理由やその実態を紹介しながら、フリーターから正社員を目指す必要について解説していきます。




この記事の目次
フリーターは将来が不安?末路はどうなる?
フリーターは現在170万人を超えているというデータがあります。フリーターというと若者という印象がありますが、その年齢は年々上がってきています。
つまり、フリーターとして働き始めた若者が、定職に就くことができずにだんだん高齢化していき、30代、40代のフリーターも増えてきているのです。
年齢が上がってくるとフリーターの生活状況は、どのようになっていくのでしょうか?
正社員と比較してみると違いはあきらかで、年齢が上がるごとに正社員とフリーターでは年収や働き方に差が開いてきます。年代ごとの正社員との差をみていきましょう。
<30代の場合>フリーターと正社員の差
30代に入ると、新卒で入社した人は、若手から中堅クラスの立場になっていきます。そのため、正社員ならば30代は働き盛りで給与がアップしていく時期です。
30歳の正社員の平均年収は420万円程度というデータがあります。
しかしフリーターは時給制のため、仮に30歳の正社員と同じ年収を得ようと思うと時給1400円の場合250時間の労働時間が必要になります。
フリーターではボーナスなどの一時金もないため、時給のみで計算すると月25日働くとしても1日8時間で200時間しか働けません。
生きるためには長時間労働を余儀なくされ、また週休2日を望むことも難しいでしょう。そのような生活状況だと、ライフスタイルにも違いが出てきます。
フリーターは正社員より結婚している率が低く、貯金額も低くなっています。
30代半ばになると、男性の二人に一人は結婚しているというデータがありますが、30代半ばでフリーターを続けている人の結婚率はそれより低くなってしまいます。
30代のフリーターについて知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
<40代以上の場合>フリーターと正社員の差
正社員の場合は、同じ会社に勤めていると昇級、昇格があるため、40代以上になるとなんらかの役職についている人も多くなってきます。
40代の正社員の年収は課長、部長クラスの平均年収は800万以上、平社員の場合でも400~500万程度です。正社員ならば勤続年数によってや、キャリアアップの転職によって年収が上がっていく可能性があります。
しかし、フリーターの場合には基本的に時給制のため、経験によって給料が上がっていっても微々たるものです。
また、職場を変えることが多いのもフリーターの特徴なので、年収は20代の頃とほとんど変わらないという場合が多いです。
40代以上になると、結婚して子どもがいる人が多くなります。
正社員の場合にはローンを組んで家を買ったり、教育費に充てたりすることができますが、フリーターの場合には、最低限必要な教育費を捻出することすら厳しくなってきます。
40代以上の結婚率、子供のいる率は正社員と比べて大きな差が出てきます。
フリーターのまま高齢者になるとどうなるか
正社員が定年を迎えると、退職金を受け取ることができます。
また、近年は退職後の再雇用制度がある会社が増え、アルバイトとして、今まで働いていた会社で収入を得続けることもできます。
年金も、正社員の場合は厚生年金を払ってきていますので、フリーターが加入する国民年金よりも多い年金を受給することができます。
正社員は若いうちに家を購入していればローンを支払い終えることができる年齢のため、定年後も比較的金銭的な心配をせずに生活することができます。
一方フリーターのまま高齢者を迎えると、もちろん退職金はなく、働くのをやめると収入が途絶えるため、定年に関係なく働き続ける必要が出てきます。
若いうちの年収が低いので、貯金はおろか、年金を払っていないフリーターも多いため、年金を受け取ることができないか、非常に少ない額しか受け取ることのできない可能性が高いです。
そのため、実際に体を壊したり年をとって働けなくなったりすると、とたんに困窮し、最終的には生活保護を受けるしか方法がなくなってしまうこともあるのです。
フリーターの末路に関しては、以下の記事でも解説しています。

フリーターに不安を感じる理由
フリーターという現状に不安を感じている人は少なくありません。株式会社ジェイックが2024年5月実施した20代のフリーターを対象にした調査では「今後のキャリアや将来に関する悩みや不安がある」と回答した人は、全体の70.4%にのぼります。(※「強くある」「少しある」と回答した人の割合)
出典:株式会社ジェイック「20代フリーターに「今後のキャリアや将来に関する悩みや不安」について調査」
フリーターに不安を感じる理由には、以下のようなものがあります。
- 生涯年収が少ない
- 給料が上がらない
- 将来もらえる年金の金額が少ない
- フリーターを長く続けていると正社員になりづらい
- 将来を見据えた行動に移せていない
- 同じ仕事を続けられるかわからない
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
生涯年収が少ない
フリーターが不安に感じることの一つとして、生涯年収の少なさが挙げられます。
ユースフル労働統計の「生涯賃金など生涯に関する指標」では、正社員とフリーターを含む非正社員の生涯年収が報告されています。
雇用形態 | 男性(高卒) | 男性(大卒) | 女性(高卒) | 女性(大卒) |
---|---|---|---|---|
正社員 | 2億880万円 | 2億5,150万円 | 1億5,440万円 | 2億190万円 |
非正社員 | 1億2,950万円 | 1億4,750万円 | 1億810万円 | 1億2,050万円 |
参考:ユースフル労働統計2024「生涯賃金など生涯に関する指標」
生涯年収が上がらない場合、次のようなことが起こりやすくなるでしょう。
- 老後の資金不足
- 生活の自由度の制限
- ストレスや不安の増加
- 子どもの教育費用不足
生涯年収が少ないと、将来の経済的な安定を確保するのが難しくなります。
給料が上がらない
フリーターには、生涯年収も含めて給料が上がらないことを不安に思う人も少なくありません。
厚生労働省の調査では、正社員とフリーターを含む正社員以外の賃金格差が以下のように報告されています。
年代 | 正社員の平均賃金(1ヶ月) | 正社員以外の平均賃金(1ヶ月) |
---|---|---|
20代 | 約24.6万円 | 約20.5万円 |
30代 | 約31万円 | 約22万円 |
40代 | 約36.4万円 | 約21.9万円 |
50代 | 約39.9万円 | 約22.1万円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」
この調査からは、男女ともに正社員と正社員以外の賃金格差がハッキリと分かれるため、フリーターはなかなか給料が上がりづらいと言えるでしょう。
また、前項でもご紹介した株式会社ジェイックの調査では、20代のフリーターから寄せられている「収入」「貯金」に関する悩み・不安について、以下のような意見が聞かれています。
- 生活できるぐらい稼げるのか、収入面での不安
- 将来の貯金ができてない
- 給料が増えていくか
- 今の給料が低すぎて生活が苦しい
- 仕事内容と収入が割に合わない
引用:株式会社ジェイック「20代フリーターに「今後のキャリアや将来に関する悩みや不安」について調査」
年代が高くなるにつれて、正社員との賃金格差が大きくなるため、フリーターという状況に不安を覚える人が多くいると考えられます。
将来もらえる年金の金額が少ない
社会保険に加入していないフリーターは厚生年金を支払っていないため、将来もらえる年金額が正社員よりも少ないでしょう。
国民年金と厚生年金を支払っている場合は、65歳から1ヶ月で約14.6万円の年金を受給できると言われています。しかし、国民年金しか払っていない場合は1ヶ月に約6.6万円しか受給できません。(参考:厚生労働省『日本の公的年金は「2階建て」』)
しかも、厚生年金保険料の半分は会社が負担してくれますが、国民年金の保険料は常に自分1人で払い続ける必要があります。
国民年金保険料は1ヶ月あたり16,980円かかるため、負担が大きいと感じる場合もあるでしょう。(参考:日本年金機構「国民年金保険料」)
国民年金保険料を払い続けるのが難しい場合は免除もできますが、もらえる年金額はさらに少なくなります。(参考:日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」)
年金額が少ない場合は、年齢を重ねても今と同じ分だけ働かなければ生活できません。

フリーターを長く続けていると正社員になりづらい
フリーターを長く続けていると、正社員になりづらいという不安を裏付ける調査結果があります。
参考:労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容」
特にフリーター継続期間が4年を超えると、正社員になれた割合は37.9%に落ちていました。
正社員になりたいのであれば、早めに行動すべきでしょう。
また、前項でもご紹介したジェイックの調査では、20代のフリーターから寄せられている「正社員への就職」に関する悩み・不安については、以下のような意見が聞かれています。
- 現在アルバイトなので、正社員になれるか不安
- 一刻も早く正社員にならないと、年齢的に正社員になれない気がする
- 正社員で就職したが退職し、その後ブランクがあり、経歴から正社員就職が難しい
- 今後どんな業界で正社員を目指すのが自分に合っているのか分からない
- 週3~4、短時間で働きたいが、正社員となるとそのような条件の仕事はない
引用:株式会社ジェイック「20代フリーターに「今後のキャリアや将来に関する悩みや不安」について調査」
不安が今よりも大きくならないうちに、就活を始めるのをおすすめします。
将来を見据えた行動に移せていない
フリーターは将来に不安を抱えているものの、実際は行動に移せていない場合も多くあります。
実際にジェイックの調査では「キャリア」「将来」に関する悩み・不安について、以下のような意見が聞かれています。
- 将来もこのまま仕事が続けられるのかわからない
- 将来、夢を叶えられないかもしれないという不安
- 現在の所得では常々切り詰めた生活をしなければならず、将来設計が曖昧なまま月日が過ぎている
- これまでの仕事では今後キャリアアップが見込めないが、 転職にも役立たない
また、フリーターが今後にむけて学び直しが必要だと思っているにもかかわらず、実際に行動に移せている人は18%ほどしかいないことが報告されています。
(参考:マイナビキャリアリサーチLab「フリーターの意識・就労実態調査(2024年)」)
なかなか実行に移せない理由は「費用負担が大きいから」です。
フリーターのままだと収入は上がりづらいので、なかなかチャレンジする環境が作れないのでしょう。
同じ仕事を続けられるかわからない
フリーターは、同じ仕事を続けられるかわからないという不安を抱えています。
厚生労働省の「人口構造、労働時間等について」によると、40代までは月末1週間に60時間以上就業する割合が右肩上がりの状態でした。
年代 | 令和4年で月末1週間に60時間以上就業する方の割合 |
---|---|
20代 | 4.3% |
30代 | 6.35% |
40代 | 6.85% |
50代 | 6.15% |
参考:厚生労働省「人口構造、労働時間等について」
つまり、生涯フリーターで働く方の場合でも、1週間に60時間以上は働く可能性が高いと言えます。
フリーターは若い頃は多くの時間を働けていても、なかなか昇給しないのが現実です。
長く働き続ける体力がなくなることもふまえると、貯金を蓄えておかなければなりません。
フリーターのデメリット
フリーターでいることには、様々なリスクがつきまといます。
どんなリスクが待ち構えているのかきちんと理解した上で、今後どうするのか、自分の将来プランを考えてみましょう。
クレジットカードを作るのが難しい
正社員と比べるとフリーターは社会的信用が低いため、ローンを組んだり、クレジットカードを作るのが難しくなります。
申し込んでも審査に通らないことが多々あるので、自分がお金に困ったときに苦労するでしょう。
仮に審査に通ったとしても、正社員よりも信用が低いので、限度額はかなり低くなってしまいます。
雇用が安定しない
フリーターのデメリットには、雇用が安定しないことが挙げられます。
フリーター経験は以下の理由から、キャリアとして認めてもらえない場合があるためです。
- 単純作業が多く専門スキルが身につきにくい
- 業務の裁量や責任が小さい
- 研修・教育機会が少ないため成長の機会が限られる
- 短い期間しか働いていない場合はキャリアと見なされにくい
雇用が安定しなければ長期的な収入がどのくらいになるのか読めないため、金銭面に不安が生じやすくなります。
生活基盤を安定させるためにも、雇用の安定が急務といえます。
働かないと収入がない
フリーターは働かないと収入を得られません。正社員であれば、賞与や退職金の対象になるため貯金が可能ですが、フリーターは賞与や退職金をもらえない場合がほとんどです。
また、正社員の場合は有給休暇や休職制度を利用できるため、万が一病気やケガで長期間仕事を休むことになっても保障があります。
しかし、フリーターは時給制だからこそ働かないと収入が安定せず、ケガなどをした際は貯金を切り崩しながら生活するリスクが高まるでしょう。


世間的なイメージがよくない
フリーターは正社員と違って世間的なイメージがあまりよくありません。
「お仕事は何をされているのですか」と聞かれたときに、いい歳にも関わらず「アルバイトです」と答えてしまうと、相手との会話が弾まなくなることもあります。
結婚するときも、相手の両親に自分の職業を伝えることを躊躇したり、結婚を認めてもらえないこともあります。
フリーターであることを気にしない人もいますが、世間はそれほど甘いものではありません。
フリーターに理解を示してくれる人もいますが、良くない印象を持つ人のほうが多いので、肩身の狭い思いをして生活を送ることになります。
正社員より多く稼いでいても、フリーターというだけで風当たりが強くなってしまうので、人によっては精神的なストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。
正社員の同級生と差がどんどん開く
20代のうちは正社員も給料が低いため、フリーターと大差ないように見えますが、年を重ねるにつれて就職した友達との差がどんどん開いていってしまいます。
正社員にはボーナスや昇給などがありますが、フリーターにはないため、30代以降は正社員になった同級生とまともに戦うことはできません。
そのうち、同級生と顔を合わせるのも嫌になり、フリーターから抜け出せない自分に劣等感を感じてしまうようになるでしょう。
子育てに苦労する
フリーターだと将来収入が増える見込みがないため、子育てに苦労することになります。
子供一人を成人させて大学を卒業させるまで、少なくとも3,000万円は必要だと言われているので、低収入のフリーターにはハードルが高いと言えます。
共働きや生活費を節約するなどして、様々な工夫をすれば子育てすることも可能ですが、かなり厳しい現実を迫られます。
子供が二人以上欲しいと考えているのであれば、世帯収入を上げることは必要不可欠だと言えるでしょう。
年齢を重ねると求人数が少なくなる
20代のうちはたくさんの求人があっても、30代、40代と年齢を重ねていくにつれて、求人はどんどん減少していきます。
基本的にアルバイトは体力がいる仕事が多いため、若い人を優先して採用したがる傾向があります。
そのため、30代以上になると採用してくれる企業がぐっと減り、応募しても受かりづらくなります。
仮に採用してもらえたとしても、以前の職場よりも給与が下がってしまうこともあるため注意が必要です。
将来、仕事探しに苦労したくないのであれば、早めにフリーター生活から抜け出しましょう。
なぜ正社員で働かなかったのかと後悔する可能性がある
フリーターは、なぜ正社員で働かなかったのかと後悔する可能性があります。
働き方の自由度は高くても収入が不安定であれば、満足した生活ができない場合があるからです。
とくに、20代で正社員になるチャンスがあった方は後悔の念が強くなるでしょう。
「どうしてあの時に就職しなかったのか」と自分を責めても時間は戻ってきません。
フリーターを続けるのに不安を感じる場合は、今から就職活動を始めるのをおすすめします。
「今が一番若い」ということを忘れずに就活を続けていれば、就業意欲を評価してくれる会社と出会えるでしょう。
フリーターに不安を感じたらやるべきこと
このままフリーターとして働き続けることに強い不安を覚えたら、早めに行動を起こしましょう。
なんとなく不安な時間をやり過ごしているだけでは、時間の無駄使いとなってしまいます。すぐに行動を起こせば、不安も次第に解消され、充実した生活が送れるようになります。
やりたいことについて考える
不安だからといってやみくもに行動するのではなく、まずは自分と向き合ってみましょう。
今後の自分の人生ややりたいことについて考えて、具体的に何をすべきか考えをまとめることが大切です。
自分の思い描いた未来がフリーターで働き続けることで実現できないのであれば、別の道を選んだほうがいいでしょう。
将来設計をする
今の生活に不安を覚えたら、自分が将来やりたいことを考えてみましょう。
5年後、10年後にどんな自分になっていたいのか具体的にイメージして、将来設計をしてみましょう。
しっかり将来設計をすることによって、今やるべきことも見えてきます。
今より収入を増やしたいのであれば、正社員への就職を考えてみましょう。
目標設定をする
やりたいことが決まったら目標を設定し、具体的な行動を起こしましょう。
いつまでにその目標をかなえるのか期限を決め、そのために今何をするべきかを逆算すれば、行動を起こしやすくなります。
最初に目標や期限を設定しておかないと、ダラダラした生活を送りやすいので注意が必要です。
資格を取得する
就職に向けて、事前に資格を取得しておくのも一つの方法です。
一度資格を取得しておけば、それが大きな武器となり、自分の将来を明るいものにしてくれます。
ただ、資格を取得するとなると、ある程度の時間とお金が必要になります。
本当にこの資格が必要なのかどうか、よく考えてから資格の勉強に取り組むようにしましょう。
正社員を目指す
フリーターから正社員に就職することは十分可能です。まずはフリーターでも正社員として雇ってくれる求人を探して、面接などの対策を行いましょう。
自分の強みを活かせる業界・職種であれば、就職後に長く働き続けることができます。
ただ、実際に就職できるまで数ヶ月ほど時間を要するので、早めに準備を始める必要があります。
正社員になる方法は具体的に以下の通りです。
アルバイト先で正社員に採用してもらう
正社員登用制度のあるバイト先であれば、正社員に採用してもらえるチャンスがあります。
バイト先であれば、すでに職場環境に慣れているため、正社員になってもスムーズに働き出すことができます。
人間関係が原因で辞める心配もなく、これまで習得したスキルをそのまま活かせるので、ストレスを抱えこむ心配もありません。
バイト先で何年も勤務していて、高い評価を得ている人であれば、正社員に採用してもらえる可能性があるので、思い切って打診してみましょう。
ハローワークに通う
ハローワークであれば全国各地に拠点があるため、地方在住者でも気軽に利用することができます。
誰でも無料で利用できるため、お金がなくても就活することは十分可能です。希望すれば面接対策などのサポートも受けられるため、就活初心者は積極的に利用してみましょう。
就職支援サービスを利用する
初めての就活となると、うまくいかずに途中で挫折してしまうこともあります。
企業のフリーターに対するイメージは良くないので、なかなか内定がもらえずに、精神的に落ち込むこともあるでしょう。
一旦、挫折してしまうと、そのまま年齢を重ねてしまい、さらに就職することが難しくなるので注意しなければなりません。
うまくいかないときに役立つのが就職支援サービスです。
就職支援サービスであれば、担当のエージェントから手厚いサポートが受けられるため、初めての就活でも短時間でスムーズに進めていくことができます。
一人一人が就職できるまで、最初から最後までサポートしてくれるので、挫折しそうになったときも安心です。
効率よく就活を進めたい人にとって、就職支援サービスは最適だと言えるでしょう。
ただ、就職支援の内容は企業によって異なるので、自分に合った就職支援サービスを利用するようにしましょう。
フリーターから正社員について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
フリーターに不安を感じたら早めに行動しよう
フリーターが正社員になろうとした人の中で、正社員になれた人の割合をみてみます。
フリーターから正社員になれた人の割合(フリーター期間別)
期間 | 男性 | 女性 | 全体 |
---|---|---|---|
半年以内 | 72.5% | 56.5% | 64.0% |
1年以内 | 61.7% | 55.1% | 58.3% |
2年以内 | 60.0% | 42.9% | 52.2% |
3年以内 | 62.1% | 54.1% | 58.9% |
3年以上 | 57.0% | 38.3% | 48.9% |
フリーターになってから半年以内で正社員になれた人の割合は男性で7割を超えており、全体でも6割を超えるなど、フリーター期間が短いほど就職が成功しやすいといえます。
フリーターの3年以上になると女性は4割以下、全体でも半数以下の就職成功率になっており、長年フリーターを続けてしまうと、就職しにくくなる傾向がわかります。
正社員になることを希望するフリーターは、なるべく早く就職のための行動に移す必要があります。
結婚や子供のことなど将来を見据えよう
先にご紹介した年齢別の正社員との比較を見るとわかるように、年齢が上がるごとに正社員との差が大きく開き、年収だけではなく、生活そのものも年齢が上がるごとに余裕のない厳しいものになっていきます。
厳しい生活の中で結婚や子供を産み、育てることは難しく、実際にフリーターの結婚率や子供を持つ確率は正社員に比べて低くなってしまいます。
年をとって働けなくなってからの生活の不安も正社員よりはるかに大きいものになってしまいます。
年収だけではなく、総合的な幸福度が、正社員に比べて低くなってしまう可能性が高いのです。
将来結婚したい、子供を持ちたいと考える場合には、フリーターで働くことは得策とは言えません。今は考えていなくても、年齢を重ねる上で結婚や子育てや老後の問題は現実的になってきます。
フリーター歴が長くなればなるほど就職は厳しくなるため、その時になって困った時には手遅れになってしまう可能性があります。
そうならないためにも、将来の問題を見据え、後悔しないための就活を今から行っておくことが必要だといえるでしょう。
第二新卒を採用する企業も増えている
現在日本の企業の多くは人手不足で、学校を卒業してから3年以内の既卒者を「第二新卒」として応募を受け付ける企業も増えています。
第二新卒は、学生とは違って一度社会に出ているため、基本的なビジネスマナーなどが身についていて、すぐに仕事を任せられると考えられているためです。
フリーターを長く続けていると「第二新卒」には当てはまらず、就職には不利になってしまいます。
学校を卒業してすぐの場合や、フリーターになってまだそれほど時間が経っていない場合には、第二新卒枠で求人を探してみるとよいでしょう。




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