地元で就職する際に探し方で困っている方もいるのではないでしょうか?
様々な就職方法がありますが、それぞれにメリットやデメリットなどがあります。
この記事では、地元で就職する際の探し方や成功させるためのポイント、就職する際の注意点について解説しています。
仕事の探し方に困っている方は是非この記事を参考にしてみてください。
- 地方では就職先の選択肢が少ないことも。地元求人の探し方6選を紹介します
- 「地元で就職する際、まずやるべき3つのこと」を参考にしよう!
- 「地元就職を成功させるポイント」と「地元で就職する際の注意点」も理解しておこう
地元で就職する際の探し方とは
理由は様々ですが「地元で就職したい」と考える人は一定数います。慣れ親しんだ土地で働けるのは気持ち的にも楽ですが、地方は都心部と違い、就職先の選択肢が少ないです。そこで、おすすめな地元求人の探し方は以下6つの方法です。
- ハローワーク
- ジョブカフェ
- 求人サイト
- 若者雇用促進総合サイト
- 商工会議所
- 就職エージェント
以下、それぞれの特徴・利用する際のポイントや注意点・向いている人について解説していきます。
ハローワークを利用する
ハローワークは、厚生労働省が行う職業紹介・就職支援サービス機関で、以下のサービスが無料で受けられます。
- 仕事紹介
- 職業相談
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 職業訓練
- 就職支援につながる各種セミナー
ハローワークは全国に設置されて各地域の求人を多く取り扱っているので、どのエリアの求人探しにも対応できます。
ただし、職員に相談はできるものの、就活自体は主体的に進めなければなりません。そのため「自分で多くの求人を分析して就職先を決めたい」という人に向いているサービスです。
ジョブカフェを利用する
ジョブカフェは、各都道府県が管轄する就職支援施設です。正式名称を「若年者のためのワンストップサービスセンター」といい、15〜34歳の若者を対象に就職支援を行っています。若者が気軽に来れるよう、名前の通りカフェのような雰囲気を作っていることも特徴で、以下のサービスが受けられます。
- カウンセリングや就職相談
- 就職に向けた各種支援
- 就職セミナー
- 職業紹介
ハローワークとの違いは、カウンセリングに力を入れたり保護者向けセミナーが開催されることです。そのため、ジョブカフェはニートや引きこもりから就職を目指す20代におすすめできます。
ただし、若者を対象としたサービスなので、地域によっては年齢制限があるところが注意点です。
求人サイトを利用する
ネット上には多数の求人サイトがありますが、地元で働きたい人は、地元就職に強い求人サイトを活用しましょう。具体的には「doda」と「ジモJOB特集」の2つです。dodaは地方都市の求人に強く、登録すると地域ごとに開催されている転職フェアの案内が届きます。
ジモJOB特集はその名の通り、地元企業への転職に特化した求人サイトです。Uターン転職したい人を主なターゲットとしているので、地元で就職したい人には相性の良いサービスとなるでしょう。
求人サイトを活用する際は、自分で情報を見て判断する必要があります。正しい知識がないと、自分に合わない求人に応募する可能性もあるでしょう。それよりも「自分で情報を取捨選択して、応募する企業は自分で決めたい」という人におすすめです。
若者雇用促進総合サイトを利用する
若者雇用促進総合サイトは厚生労働省が運営しているウェブサイトで、地元企業に就職したい人向けのサービスです。登録しているのは「積極的に若手を採用したい」と考える企業ばかりなので、効率的に就職先を探せます。
さらに「認定制度」を設けていることも特徴です。認定が付いている企業は「優良企業であること」が証明されており、企業を見極める際にも役立ちます。
注意点は、こちらも若年者を対象としており、20代〜30代前半の人向けのサービスなことです。そのため、若者雇用促進総合サイトの利用が向いているのは、20代で地元企業に就職したい人と、認定制度によるブラック企業かどうかを見極めたい人です。
商工会議所を利用する
商工会議所とは「地元の企業や経営者に有益な情報を提供する」ことを目的とした事業者向けのコミュニティです。
商工会議所では、求職者向けに就職説明会や相談会を行っています。そのため、参加してみると有益な情報が手に入ったり、地元企業の経営者とご縁が生まれるかもしれません。
注意点は、採用を目的にした団体ではないので、自分の希望に合った企業と出会えない可能性も十分あります。ただし、地元企業の内部事情が聞きやすい点はメリットなので、地元の中小企業経営者から直接話を聞きたい人に向いています。
就職エージェントを利用する
就職エージェントとは「人材を採用したい企業に、適した求職者を紹介するサービス」です。ウェブサイトに公開されている求人以外にも多くの非公開求人を持っているので、相談すると自分に合う企業が見つかる可能性もあります。
また就職活動をどのように進めていいか分からない人も、専門のキャリアアドバイザーが丁寧にサポートするので安心です。就職エージェントを活用すると、以下の内容が学べます。
- 自己分析のやり方
- 自分に合う企業の見つけ方
- 興味を持たれる履歴書や職務経歴書の書き方
- 魅力的に見える面接対策
注意点として、担当者との相性によっては「合わない」と感じることがあるかもしれません。就職エージェントの利用が向いているのは「頼れる専門家に相談しながら就活を進めたい」という考えの人です。
地元で就職する際にまずするべきこと
地元で就職しようと思ったら、まず以下3つのことを行いましょう。
- プランを明確にする
- 履歴書や面接の対策を行う
- こまめに情報を集める
以下、それぞれのポイントを解説していきます。
プランを立てる
プランというのは「就活のスケジュールを設定すること」です。プランが決まっていないと、どのタイミングで何をしたらいいかが分からなくなり、就活が前に進みません。就職したい時期から逆算して、行動を決めていきましょう。
今仕事をしていて地元企業に転職したい人は、一般的に3〜6か月ほどかかります。目安は最短の3か月でも、以下のようなスケジュールです。
- STEP1:スケジュール設定・自己分析(2週間)
- STEP2:企業分析・応募(2週間)
- STEP3:選考〜内定獲得(1か月)
- STEP4:退職準備(2週間)
- STEP5:入社準備(2週間)
ポイントは、内定が決まってから退職準備を進めましょう。先に退職してから転職活動を進める人がいますが、おすすめしません。もし転職活動が上手くいかなかった時に、失業期間が延びて不安になるからです。
履歴書や面接の対策を行う
これは地元就職に限りませんが、就活では「履歴書」と「面接」の対策を意識しましょう。履歴書が重要な理由は、興味を持たれないと書類選考を通過できないからです。面接も同様、面接官に「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえないと採用されません。企業側も、一緒に働く人は「直接会って決めたい」と考えるため、面接試験は就活において必須です。
履歴書や面接対策におけるポイントは「自分の強み」をアピールすることです。
- 自分の強みは何か
- 強みはその会社でどう活かせるのか
この2つを簡潔に伝えることを意識してください。特に履歴書は伝えられる情報が限られるので、簡潔にまとめる必要があります。面接も長々話すのは印象がよくないので、自己PRは30秒〜1分くらいにまとめましょう。
こまめに情報を集める
就活では、情報収集がとても重要です。特に地元の優良企業は欠員が出ることも少なく、退職者が出てもすぐに枠が埋まってしまいます。内定を獲得して転職先が決まるまでは、求人情報をチェックし続けるのがおすすめです。
- ハローワーク
- ジョブカフェ
- 求人サイト
- 若者雇用促進総合サイト
- 商工会議所
- 就職エージェント
理想は「就職先の探し方」でも紹介した、これら6つのツールすべてをチェックすることですが、時間のない人は自分に合う方法2〜3つを活用するのでも構いません。
地元企業の就職を成功させるためのポイント
地元企業への就職を成功させるためのポイントは、大きく以下の3つです。
- 大手にこだわりすぎない
- 失敗しても諦めない
- 福利厚生について考える
以下、それぞれの詳細について解説していきます。
大手にこだわりすぎない
大手企業にこだわりすぎると、就活が難航しやすくなるので要注意です。大手企業にしか興味を持たない人やネームバリューを異常に気にする人に対して「大手病」という言葉もあるほど、決して珍しい話ではありません。
大手にこだわる人の特徴は以下の通りです。あなた自身が当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
- 大手企業はすごい会社だと思っている
- 大手企業に入れば安泰と思っている
- 人の意見に流されやすい
- 周りの目を気にする
経済産業省のデータによると、日本全体に占める大手企業の割合は0.3%ほどしかありません。仕事を探す際は、企業規模よりも「自分に合う会社か」をチェックしましょう。中小企業でも自分に合う就職先を選べれば、十分満足して働けます。
参考「経済産業省:日本の中小企業」
失敗しても諦めない
就活する際に心がけておきたいのは「失敗しても諦めないこと」です。マイナビが行った調査によると、転職での応募平均者数は8.4社で、書類選考を通過できる確率は30〜50%という結果でした。つまり「不採用になる確率の方が圧倒的に高い」ので、めげずに行動を続けていきましょう。
不採用になっても「能力が低い」と評価されたのではありません。優秀な人でも「自社には合わない」と思われれば、採用を見送られます。ここで諦めてしまう人は、就職できる可能性がどんどん減っていくでしょう。
大事なことは都度振り返りを行い、改善につなげていくことです。今は売り手市場なので、諦めずに行動を続ければ就職できます。
参考「マイナビ転職:転職活動、何社応募した?選考通過・内定の確率はどれくらい?」
福利厚生について考える
福利厚生の充実度は、所得に直結します。例えば、交通費に月2万円かかるとして、交通費を全額支給されたら、実質2万円給料が上がるのと同じです。また福利厚生が充実している企業で働くと、モチベーションを維持しやすいことも強みでしょう。代表的な福利厚生は以下のものです。
- 住宅手当
- 通勤交通費
- 健康診断
- スポーツ施設の利用補助
- 託児所の整備
- 外部研修の補助
- 社員食堂
- 財形貯蓄や自社株制度
福利厚生を見る際は「自分にとっていくらのプラスになりそうか」を計算してみましょう。仮にさまざまな福利厚生があったとしても、あなたにとって使える制度であることが重要です。
地元で就職する際の注意点
地元で就職先を探す際は、以下3つの注意点を理解しておきましょう。
- ネットの情報を信じすぎない
- ネットだけではなくリアルの情報も集める
- 就活の軸を定める
以下、それぞれの詳細を解説していきます。
ネットの情報を信じすぎない
1つめのポイントは、ネットの情報を信じすぎないことです。企業のサイトには、良い面だけをアピールしている可能性もあります。
反対に、実際に働いている人の口コミに信憑性があるかというと、そうとも言い切れません。なぜなら、個人の主観や感情が入っており、投稿した人が都合の良いように書いている可能性もあるからです。
- 経営者のブログやYouTube、SNS
- 情報サイト
これらでどのように情報発信・紹介されているかは比較的参考になるので、ぜひチェックしてみましょう。
ネットだけではなくリアルの情報も集める
リアルに情報を集める方法は、以下のものがあります。
- 就職説明会に参加する
- 働いている社員に会う
- 商品やサービスを体験する
リアルな情報は実感が持てるので、大きなヒントになるのは間違いありません。しかし、リアルな場合においても、複数のところから情報を集めるようにしましょう。1人や1箇所からの情報では、主観が入っている可能性もあるからです。
就活の軸を定める
就活において最も重要なのが「就活の軸」です。あなたにとって仕事の軸が明確でないと、自分に合う企業かどうかを判断できません。あなたにも少なからず、以下のように「譲れない条件」がありませんか?
- 若い頃から活躍したい
- スキルが身につく仕事をしたい
- 将来性のある業界で働きたい
- 人の役に立ってる実感が欲しい
- とにかく高年収を稼ぎたい
このように「就活における大事な軸」を1〜3つほど決めておくと、自分に合う企業を見つけやすいです。すぐに思いつかない場合は、反対に「絶対にこういう仕事や働き方はしたくない」というものを考えてみましょう。ネガティブな気持ちも立派な軸です。
まとめ
以上、地元で就職したい人に向けて、以下の内容を解説しました。
- 地元の求人の探し方
- 就職を成功させるポイント
- 地元で就職する際の注意点
本記事で紹介した求人の探し方6種類は、それぞれ特徴が異なります。まずは、あなたに合う方法を2〜3つ選び、比較検討しながら求人を探していきましょう。
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