大学を辞めたいけど甘えだと言われるのが怖いという方がいるのではないでしょうか? 甘えかどうかは理由次第です。 この記事では、大学を辞めたい理由や甘えなのかどうか、辞めた後のおすすめの就職方法なども紹介しています。 大学を辞めたいと考えている方は是非この記事を参考にしてみてください。
大学を辞めたいと思うのは甘え?
「大学を辞めたい」という気持ちは、一概に甘えとは言い切れません。甘えかどうかは理由により異なりますが、一般的に甘えと思われるのは以下の状況です。
- 授業をよく休んでいる
- サボって勉強についていけなくなった
このように、本人に問題がある場合や深く考えずに「大学を辞めたい」というのは甘えでしょう。一方で、経済的な理由や病気・ケガのようなやむを得ない理由など、様々な策を講じた結果どうにもならないのであれば、甘えとは言いません。以下、大学を辞めたいと思う理由別に「甘えなのか・甘えではないのか」を解説していきます。
大学を辞めたいと思う理由
多くの人が「大学を辞めたい」と思う理由は、以下の5つです。
- 勉学についていけない
- 人間関係についての悩み
- 経済的状況による理由
- 興味がなくなってしまう
- 病気やケガ
以下、それぞれの理由別に甘えなのか甘えではないのか、その理由や対処法についても解説します。
1. 勉学についていけない
勉強についていけずに「辞めたい」と考える人は多いです。大学の講義は高校ほど丁寧ではありません。というのも、高校教師は「教えるプロ」ですが、大学の講義を行う教授や准教授は「研究のプロ」であるため、授業を聞いているだけでは理解できないことも多々あります。つまり、大学では主体的に勉強しないと、講義についていけません。
したがって、勉強についていけないという理由で「大学を辞めたい」と考えるのは甘えといえます。勉学についていけないと感じたら、以下のアクションを起こしてみましょう。
- 参考書や解説書を探す
- 解決できないところは、講師やチューターに質問する
- 理解できている友人に教えてもらう
大学では、誰かが助けてくれるのを待っていても解決しません。分からなければ、理解するために自らアクションを起こしましょう。
大学で学ぶことは専門性が高く内容も難しいため、優しく解説された教材も多数あります。まずは参考書や解説書がないか探してみてください。
また、大学の講義では「チューター」と呼ばれる先輩学生に相談できる制度もあります。あなたの悩みは先輩も同様に悩んでいた可能性が高いので、積極的に相談してみましょう。
他にも、同じ講義を受けている友人とお互いに教え合うことで、モチベーションの維持や内容理解にも役立ちます。
2. 人間関係についての悩み
人間関係に悩んで「大学を辞めたい」と考える人もいます。というのも、大学は以下の環境から「馴染めない」と感じやすいからです。
- 日本全国からバックグラウンドの違う人たちが集まる
- それぞれが興味のある講義を受講し、自然と仲良くなれる環境が少ない
そのため、気の合う友人が見つからずに苦労することもあるでしょう。かといって、周囲の人と無理に付き合う必要はないので、孤独を感じて大学を辞めたい気持ちは甘えとはいいません。
しかし、大学外の部活やサークル、アルバイト等でも気の合う友人は作れます。視野を広げて別のコミュニティに参加すると出会いの可能性は上がるので、積極的に行動してみましょう。
3. 経済的状況による理由
経済的な理由から「大学を辞めたい」と考えるのは、甘えではありません。なぜなら、4年制大学の学費は国公立で年60万円程度、私立では年100万円程度と決して安い金額ではないからです。学費を稼ぐためにアルバイトに忙殺されてしまうのは本末転倒なので、バランスを考える必要があります。
経済的な理由で大学を辞めたいと考える人は「奨学金制度」の利用も検討してみましょう。代表的な奨学金制度は、日本学生支援機構が運営しているものです。奨学金には返済不要の「給付奨学金」と返済が必要な「貸与奨学金」の2種類があり、貸与奨学金は有利子と無利子に分かれています。
大学をやめる決断をする前に、世帯収入などの条件を確認して、申し込める奨学金がないか調べるのがおすすめです。
参考「日本学生支援機構:奨学金制度の種類と概要」
4. 興味がなくなってしまう
大学に入学してから「想像していた大学生活と違う」と感じ、興味がなくなってしまう人もいます。この場合「興味がなくなったから大学を辞めたい」というのは、この先も同じ失敗を繰り返す可能性があるため、甘えと考えられます。
その場合は1度立ち止まって「自分はなぜこの大学・学部に入学したのか」「将来どうなりたいのか」を振り返ってみてください。自分が選択した道を見直してみることで、興味を失っている現状が一時的なものなのか、そもそも進む道を間違えていたのかが分かります。
- このまま大学にいてもダメだと判断した
- 大学をやめた後の計画が立てられた
これら2つの条件を満たして初めて、新しい道へのスタートが切れるのです。
5. 病気やケガ
病気やケガが原因で大学に通えなくなるのは、甘えではありません。無理して大学に通い続けても、さらなる悪化につながるからです。
まずは自分の身体を第一に考え、療養に専念しましょう。病気やケガで大学を辞めたい場合でも、辞める以外の選択肢があるかもしれません。自分1人で抱え込み「すぐに大学をやめる」と決断する前に、家族や友人など信頼できる人に相談してみましょう。
大学を辞めた場合どうなるのか
大学を中退した後の選択肢は、大きく以下の3つです。
- 転校する
- 就職する
- 無職になる
順番に詳しく解説していきます。
転校する
大学にも「転校制度」が設けられています。しかし、高校のように簡単ではありません。一般的には、下記の手順で手続きを行います。
1.転学に必要な書類の準備
- 志願票
- 転学願書
- 成績証明書
- 在学証明書
- 高等学校の卒業証明書
- 在留資格証明書(※留学生の場合)
- 健康診断書
2.転学先大学への出願・申請
3.転学先大学による試験・審査
4.転学先大学からの転学許可(合格発表)
5.転学先大学への単位認定の申請
- 単位認定申請書
- 履修科目証明書
- シラバス 等
6.単位の認定
7.転学(入学)
8.転学先大学への授業料等の支払い
参考「文部科学省:転学Q&A 転学の手続きについて」
大学を転校するメリットとデメリット
転校するメリットとデメリットは以下の通りです。
- 新しい環境でもう1度頑張るモチベーションが生まれる
- 辞めて再度入試を受け直すよりも試験科目が少なく済む
- 環境が変わり、人間関係が1からのスタートになる
- 元の大学と講義の進度に違いがあり、ついていけなくなる可能性がある
- 単位の認定基準の違いにより、修得した単位が無効になる可能性がある
特に注意すべきは、大学ごとに単位の認定基準が違うため、前の大学で修得した単位が転学先の大学では認められない場合があることです。さらに、転学先大学の判断によっては、転学時の年次が1年下がる可能性もあります。
転校する際は、これらの注意点をよく理解した上で決めましょう。
就職する
大学を辞めて就職するのも1つの選択肢です。ただし、大学をやめた場合、最終学歴は「高卒」扱いで就活することになります。大学をやめて就職するメリットとデメリットは以下の通りです。
- 給与収入を得られる
- 単位修得のための勉強が必要ない
- 大卒よりも早く社会に出られる
- 大卒よりも就職先の選択肢が狭まる
- 自由な時間が減る可能性がある
- 大卒に比べて生涯賃金が低くなりやすい
先程も述べたように最終学歴が高卒となるため、学歴重視の風潮が残っている日本では就活が厳しくなることを理解しておきましょう。
さらに、面接では大学を辞めた理由を問われることがほとんどです。経済的な理由で辞めた場合は素直に話せば問題ありません。しかし、そうでない場合はきちんと説明できないと「会社もすぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまいます。
例えば、勉強に興味がなくなりアルバイトに明け暮れていた場合でも、面接では以下のように答えましょう。
「アルバイトを通じて接客の楽しさに気づき、スキルアップのために早く社会に出て活躍したいと思いました」
このように、プラスのイメージを伝えられるようにすると好印象です。
無職になる
大学を辞めて無職になると経済的にも苦しくなり、自分の人生に自信を持てなくなります。さらに、堕落した生活が続いてしまうと、這い上がるには大きなエネルギーが必要です。その結果、後に就職しようと思ってもなかなか採用されず、無職から抜け出せない末路を迎えます。
一時的に無職になる期間ができてしまった場合は、もう1度自分の将来なりたい姿を考えてみてください。そして、それを達成するのに必要な資格を取るなど、できることから行動を起こしましょう。
大学を辞める以外の選択肢とは
大学を辞めたいと思っても「すぐに辞める」と決めずに、辞める以外の選択肢がないかも考えてみましょう。ここでは大学を辞める以外の選択肢を3つ紹介します。
- 休学する
- 親などに相談をする
- 学外に友人を作る
以下、それぞれの詳細を解説していきます。
休学をする
大学に通うのがつらい場合は、休学という選択肢もあります。いきなり大学を辞めてしまうと、後から戻りたいと思っても再度受験が必要です。休学であれば、心身ともに休息を取って復学できるため、一時的な選択肢としてはありでしょう。
休学のメリット・デメリットは以下の通りです。
- 戻りたいタイミングで復学できる
- 単位を落とすことなく、やりたいことを見つめ直せる
- 留年のように余分な学費を払う必要がない
- 復学したら後輩と講義を受ける
- 休学中の過ごし方によっては、就職活動が不利になる
- 就職が遅れる
特に注意すべきは「休学中の過ごし方」です。単に大学に行くのが面倒という理由で休学してしまうと、就職活動で休学中のことを聞かれた際に上手く答えられず、印象が悪くなってしまいます。
休学中も時間を無駄にせず、将来に向けて必要な期間となるように努めましょう。例えば「英語を使った仕事をしたい」と考えているなら、1年間英語圏の国へ留学するなどがその1つです。
親などに相談をする
大学を辞めたい場合は1人で決断せず、親など信頼できる人に相談するのがおすすめです。なぜなら、1人で抱え込むと視野が狭くなり、良くない選択をする可能性が高いからです。さらに、周りの信頼できる人に相談することで、1人では思いつかなかった解決策に辿り着ける可能性もあります。
親など周りの人に相談するメリット・デメリットは以下の通りです。
- 自分1人では気づかなかった考えを知れる
- 悩みを言葉にすることで、自分の考えが明確になる
- 頼れる人がいるという、心理的な安心感を得られる
- 価値観の違いから口論になる場合もある
- 自分の意思がないと、その人の言いなりになってしまう
悩みを言葉にすると自分の考えも明確になり、やりたいことが見つかる場合もあります。
一方で、あなたに「将来どうなりたいのか」「何がしたいのか」がないと、相手も何とアドバイスすればいいか迷ってしまいます。また、相手の言いなりになって後悔する可能性もあるので、相談する際は自分の考えをまとめておきましょう。
学外に友人を作る
学外に友人を作ることもおすすめです。アルバイトや他大学のサークルに入って学外に友人ができると、新たなモチベーションになるでしょう。
学外に友人を作るメリット・デメリットは以下の通りです。
- 1人で悩む孤独感から開放される
- 視野が広がる
- 大学の外で息抜きができる
- 学内で孤立しやすくなる
- 大学の講義がおろそかになる可能性がある
学外の友人が心の拠り所となり「頑張って大学を続けよう」というモチベーションが生まれます。しかし、学外の活動に重点を置きすぎると、学業に影響が出る可能性もあるため注意しましょう。
大学を辞めた後におすすめする就職方法
大学を辞めて就職したい人におすすめなのが「就職カレッジ®」の利用です。これは私たちJAICが行っている就職支援サービスですが、大学をやめた人との相性が良いものとなっています。
以下に、就職カレッジ®の特徴や向いている人、どんなメリットがあるのかについて紹介します。
未経験の就職に特化
就職カレッジ®の流れは、以下の通りです。
- 専任のキャリアアドバイザーと面談する
- 就職支援講座を受講する
- 厳選した約20社の優良企業と集団面接会
- 内定獲得
「初めての就職活動が不安」という人にも、経験豊富なキャリアアドバイザーが親身に相談に乗るため、安心して転職活動を進めたい人に向いています。
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- ビジネスマナー
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これらは就活が初めての人にも分かりやすい内容となっています。講座を受講すると、就活に必要な自分の軸やアピールポイントが整理できるので、就職成功率が上がります。また、就職カレッジ®の利用者は、弊社が厳選した優良企業約20社と書類選考なしで面接でき、最短2週間で内定を獲得できる点も強みです。
就職後も手厚いサポート
決して就職をゴールとは考えず、入社してからも長く働いてもらうために専任のキャリアアドバイザーが相談に乗ったり、場合によってはあなたの上司に研修も行います。
まとめ
以上「大学を辞めたいと思うのは甘えなのか?」と不安な人に向けて、大学を辞めたい理由別に甘えかどうか、辞めた後の選択肢について紹介しました。
大学を辞めると決める前に、より良い選択をする参考になれば幸いです。
大学中退は逃げてはいけないと思う方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
こんな方におすすめ!
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている