働きたくないと考えるのは甘えなの、と思っている方も多いのではないでしょうか? 実は、働きたくないと考えるのは甘えではありません。 なぜなら、働きたくないと考えている人は50%を超えているからです。
こちらの記事では、働きたくない理由や、働きたくないと考える人の特徴を解説しております。 働きたくない人の特徴を理解でき、あまり働きたくない人に向いている仕事の探し方が分かるようになります。最後まで読んでいただき、今後の活動に活かしてみてください。
- 「働きたくないと思ったことがある人」の割合は84%超え。普通のことです
- 働きたくないと考える主な理由は5つ。あなたのタイプを見つけて対処法を考えよう
- 「働きたいと思える、あなたに合った仕事を探す5つの方法」を試してみよう!
働きたくないという考えは甘えではない
結論、働きたくないと考えるのは甘えではありません。なぜなら「働きたくない」と思っている人はたくさんいるからです。
株式会社ビズヒッツの調査によると「働きたくないと思ったことがある人」の割合は84%もあるそうです。
参考:働きたくないと思う理由は何?働く男女1,000人にアンケート調査
また、実際に働いていない人も多いです。2021年の総務省「労働力調査」によると、就業しておらず、かつ就職する意思がない15~64歳の人は約1471万人もいるそうです。労働人口が6860万人なので、約21%の人は働いていません。
参考:総務省「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均結果の概要」
なので、働きたくないと考えるのは当たり前のことなので、決して甘えとはいえないでしょう。
「働きたくないと考える自分はダメなんだ」と考えなくて大丈夫です。
働きたくないと考える理由
「働きたくない」と考える人の主な理由は下記の5つです。
1.自分の思っていた仕事と違った
2.上司に仕事で怒られる
3.目的が分からないまま働いている
4.仕事が複雑
5.同じ仕事の繰り返し
1つずつ見ていきましょう。
理由1:自分の思っていた仕事と違った
期待していた仕事と違うと、やる気をなくして「働きたくない」と思ってしまいます。特に、期待値からの落差が大きいと一気に働く気を失ってしまうものです。具体的には、下記のようなケースがあります。
- 事務職と聞いていたのに営業もあった
- 残業は少ないと聞いていたのに残業が多かった
- 転勤はないと聞いていたのに転勤を命じられた
理不尽に感じてしまい「働きたくない」と思ってしまいます。
理由2:上司に仕事で起こられる
上司に怒られると、働きたくないと思ってしまう人もいます。誰でも怒られると落ち込むものです。
- 同じミスを繰り返して怒られる
- 後輩より仕事ができなくて怒られる
- 「もう1年目じゃないんだぞ!」と怒られる
怒られると「自分は才能がない」「どうせ自分は仕事ができない」と思い込んでしまい、働きたくないと感じてしまいがちです。
理由3:目的が分からないまま働いている
働く目的がわからないと、仕事にやりがいを感じられず「働きたくない」と思ってしまいます。目的を見失うと、下記のような状態になりがちです。
- 将来の夢を描けない
- キャリアプランを描けない
- 生活のためだけに働いていて仕事がつまらない
「この仕事を定年までやるのか…」と思うと、働き続けるイメージができないものです。
また、自分の上司を見て「これが将来の自分の姿か」と思うと、働く気力を失ってしまう人もいます。
理由4:仕事が複雑
仕事が複雑すぎると「もう働きたくない」と思ってしまう人もいます。下記のようにモチベーションを保ちにくくなるケースもあります。
- 仕事が難しくてスムーズにできない
- 仕事が進まなくてストレスになる
- 「もうこの仕事をしなくない」と思ってしまう
特に、IT化が進んでいない会社ほど業務が複雑になりがちです。
人は必ずミスするし、仕事が複雑になるほどミスしやすくなります。結果、上司に怒られてやる気をなくしてしまいます。
そして、「どこにいってもこんな難しいことをしないといけないのか…」と思うと、働く気がなくなってしまう人もいます。
理由5:同じ仕事の繰り返し
同じ仕事を繰り返すと「もう働きたくない」と思ってしまうことがあります。仕事に飽きてしまうからです。
具体的には、下記のようなケースがあります。
- 何年も同じ業務をしている
- 会社にキャリアアップ制度がない
- 先輩もずっと同じ業務を繰り返している
「ずっとこの仕事をするのはつまらない…」と感じて、働く気がなくなってしまいます。
働きたくない人の特徴
続いて、働きたくない人は下記のような特徴があります。
- 人と関わりたくないと考える
- 死ぬしかないと考えてしまう
- どうすればよいかわからない
こちらも詳しく見ていきましょう。
特徴1:人と関わりたくないと考える
働きたくない人は「人と関わりたくない」と考えているケースがあります。特に、下記のような人は働くモチベーションを保ちにくいです。
- 人間関係の構築が苦手
- コミュニケーションが得意ではない
世の中の仕事の多くは、下記のような人と関わる必要があります。
- お客様
- 取引先
- 上司や部下
在宅勤務であっても、オンライン会議があるため、完全に人との関わりを避けることは難しいでしょう。「どんな仕事でも人と関わらないといけないのか…」と思うと、働く気をなくしてしまう人もいます。
特徴2:死ぬしかないと考えてしまう
働きたくないと考える人の中には、完璧主義の人もいます。完璧主義の人は「ミスをしてはいけない」と思いがちです。
人は必ずミスをするものです。でも、ミスを重く受けとめてしまい「自分は仕事の才能がない」「働くことに向いてない」と考えています。仕事がうまくいかなくても収入がないと生きていけないので、「もう死ぬしかない」と考えてしまうのです。
特徴3:どうすればよいかわからない
仕事をどう進めればいいかわからない人も「働きたくない」と考えがちです。わからないことがあっても上司に質問できず、ミスを連発してしまいます。上司に怒られて、さらに質問しにくくなり、また怒られる悪循環です。結果、働くことが嫌になっていきます。
また、「自分は仕事に向いてない」「でも、働かないと食べていけない」と追い詰められて、今後の人生もどうすればよいかわからなくなってしまいます。
働きたいと思える合った仕事を探す方法
「働きたい!」と思えて、あなたに合った仕事を探す方法は下記の5つです。
1.好きな事とは限らない
2.仕事内容だけではなく社風必要
3.完璧な会社があるわけではない
4.軸で働きたい仕事は変わる
5.自分一人では気づけない
こちらも1つずつ解説します。具体的なアクションも紹介するので、さっそく実践してみましょう。
方法1:好きな事とは限らない
あなたが好きな仕事=あなたに合う仕事とは限りません。なぜなら、好きな仕事に向いてるとは限らないからです。
例えば、ゲームが好きだとしても、ゲームのプログラマーに向いてるとは限らないですよね。好きな仕事に挑戦するのも良いですが、「あなたに向いてる仕事」という視点でも仕事を探してみましょう。
具体的には「あまり苦労せずにできたこと」がないか、過去を振り返ってみましょう。あまり苦労せずにできたことは、才能があるかもしれません。
例えば下記のようなイメージです。
- 初対面の人と話すのは苦じゃない→営業
- 勉強は苦手じゃなかった→資格を取得してみる
- 電話対応はすんなりできた→事務、コールセンター
仕事に限らず、学生時代も振り返って「あまり苦労せずにできたこと」がないか書き出してみましょう。意外な仕事に向いているかもしれません。
方法2:仕事内容だけではなく社風必要
求人に応募する前に、社風をよく調べましょう。社風があなたに合っていれば、楽しく働ける可能性が高いからです。
少し条件から外れている仕事でも、職場の人間関係が良好だとそこまで辛くありません。例えば、下記のような会社で働ければ、やりがいを感じる可能性がありますよね。
- 上司や社長を心から尊敬できる会社
- 仕事で失敗しても励ましてくれる会社
- 親友のように付き合える同僚がいる会社
求人情報や口コミサイトを見るときは、社風に注目して調べてみましょう。
方法3:完璧な会社があるわけではない
「あなたに完璧に合う会社」を探すのはおすすめしません。なぜなら、完璧に合う会社はないからです。人が作った会社なので、どうしてもフィットしない部分があると思っておきましょう。※完璧にあなたに合う会社で働くなら、起業するしかないかもしれません。
完璧に合う会社を探すのではなく、優先順位をつけて、できるだけ合いそうな会社を選ぶのがコツです。妥協するところもありますが、譲れない条件だけ満たせばあなたに合う会社に出会える確率が上がります。
具体的には「どうしても譲れない条件」を書き出してみましょう。それ以外は「譲ってもいい条件」になるので、仕事選びの選択肢が広がります。
また、転職後はあなたも会社に合わせていく努力も必要です。歩み寄る姿勢があれば、働きやすくなっていきます。
方法4:軸で働きたい仕事は変わる
転職活動を始める前に、転職の軸をしっかり決めておきましょう。軸がブレるとミスマッチが起きやすいから。「軸」とは「転職であなたが得たい結果」のことです。
転職して得たい結果によって、下記のように選ぶ仕事が変わってきます。
- 給料が高い仕事
- 興味をもてる仕事
- 難易度が低い仕事
- 通勤しやすい仕事
- 手に職がつく仕事
具体的には、転職後に叶えたい理想のライフスタイルを考えてみましょう。例えば、趣味を重視したいなら、休日がしっかりしていて、残業が少ない会社がいいでしょう。たくさん稼ぎたいなら、営業など仕事の成果が給料に反映されやすい仕事がおすすめです。
先に軸を決めてから転職活動を始めると、あなたに合う会社に出会いやすくなります。
方法5:自分一人では気づけない
1人で考えても、合う仕事に気づけないことが多いです。なぜなら、あなたは転職のプロじゃないから。あなたの経験値の中から仕事を選びがちなので、どうしても可能性がせまくなってしまいます。
具体的には、第三者のキャリアコンサルタントなどに相談してみると良いでしょう。キャリアコンサルタントは転職のプロなので、客観的にあなたに合う会社を絞ってくれます。
下記の順序で行動してみましょう。
1.転職エージェントに登録してみる
2.相性が良さそうなキャリアコンサルタントを探す
3.あなたに合いそうな会社を紹介してもらう
意外な会社を紹介してもらえることもあるので、1人で転職活動するより可能性が広がります。また、あなた1人では見つけられなかった会社に出会えることもあります。
無料で相談できるので、可能性を広げるためにも登録しておきましょう。
まとめ
「働きたくない」と思うのは自然なことなので、甘えではありません。もう「働きたくない」と思わないためにも、あなたに合う仕事を探しましょう。
くりかえしですが、あなたに合う仕事を見つける方法は下記の5つです。
1.好きな事とは限らない
2.仕事内容だけではなく社風必要
3.完璧な会社があるわけではない
4.軸で働きたい仕事は変わる
5.自分一人では気づけない
さっそくできることから始めていきましょう。1人で仕事を探すのが不安であれば、プロのキャリアコンサルタントに相談してみてください。あなたに合わない仕事を選んで失敗する確率が下がります。
まずは今日できることから行動あるのみです。あなたの転職活動の参考になれば幸いです。