通信制大学を後悔しないためにやるべき事とは、と思っている方も多いのではないでしょうか? 実は、通信制大学で後悔しないために行うべきことはいくつかあります。 なぜなら、通信制大学を選ぶとや学習は必要だからです。 こちらの記事では、後悔しない大学の選び方や学習のコツを解説しております。 こちらの記事を読むことで、通信制大学の事を理解することが出来ますので、気になった方は是非最後まで読んでみてください。
通信制大学を後悔しないためにやるべきこと
通信制大学に入学して後悔しないためにやるべきことは、大きく以下の3つです。
- 学校についてよく調べ、やりたいこと・目的を明確にする
- 勉強の仕方を理解する
- 通信制大学の特徴を理解し、自分に合うかを見極める
簡単にいえば「事前によく情報収集するのが大事」ということです。通信制大学は自己管理が大変な一面があり、学ぶ目的がはっきりしていないと卒業までモチベーションを維持できません。実際、卒業できずに中退している人が多いことも通信制大学の特徴です。そのため「なぜ通信制大学で学びたいのか」「入学したい通信制大学は自分に合っているのか」の2つを明確にしてから入学しましょう。
通信制大学を後悔しないための学校の選び方
通信制大学を後悔しないためには、以下の3点に着目して学校を選びましょう。
- スクーリング科目の数
- 大学やスクーリング会場までのアクセス
- 学生数
それぞれ「なぜ着目すべきなのか」について解説していきます。
選び方1:スクーリング科目の数
スクーリングとは、大学の本部や地方に設置された会場で受ける講義を指し「面接授業」とも呼ばれています。近年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、オンラインでのスクーリングを行う学校も増えています。
通信制大学には「大学通信教育設置基準」という法律により、以下のような卒業要件が定められています。
「卒業の要件として修得すべき単位数百二十四単位のうち三十単位以上は、面接授業又はメディアを利用して行う授業により修得するものとする。」
したがって、スクーリング科目の数が多い学校だと選択肢が増え、単位が取れない後悔を下げられます。逆にスクーリング科目が少ない学校は選択肢が少なく、相対的に難易度が上がると考えられます。
また、社会人として働きながら通信制大学に通う人は、平日開講の科目、土日開講の科目バランスにも注意しましょう。休日に受講する科目が多ければ、学ぶ負担を減らせます。
参考「e-GOV法令検索:大学通信教育設置基準」
選び方2:大学やスクーリング会場までのアクセス
先述のように、オンラインによるスクーリング授業を実施する学校も増えていますが、それでも会場まで通う授業は存在します。卒業にはスクーリング科目の受講が必須なので、大学やスクーリング会場までのアクセスが悪いと、スクーリング授業のたびに後悔しやすいです。
大学やスクーリング会場が遠いと交通費はもちろん、中には宿泊が必要なケースもあるため、事前に把握しておきましょう。会場の立地に関しては「近くに公共交通機関が通っているか」、車で行く場合は「駐車場はあるか」など具体的に精査するのがポイントです。
選び方3:学生数
通信制大学では、学生数による後悔もあります。
まず学生数が多い場合に後悔しやすいポイントですが、学生数の多い通信制大学ほど質問やメールへの返信が遅れがちです。これは直接教員に会って質問できない通信制大学の大きなデメリットといえるでしょう。したがって、教員からの素早いレスポンスを期待するならば、学生数が少ない学校を選ぶのがおすすめです。
一方で、学生数が少ない通信制大学で後悔しやすいポイントは、欲しい情報がなかなか手に入らないことです。学生数が多い学校はインターネット上に有益情報や口コミが載っていることも多いですが、学生数が少ないと情報収集が困難になりがちです。
このように、学生数に応じてそれぞれメリット・デメリットが存在するため、重視したいポイントに合わせて学校を選びましょう。
通信制大学を後悔しないための学習のコツ
通信制大学では1人で学習を進めることが多いため、主体的に学ぶ姿勢がないと後悔しがちです。ここでは、通信制大学を後悔しないために実施すべき学習のコツを5つ紹介します。
- テキストの読み方
- 図書館を利用する
- 参考文献にも目を通す
- 学習会に参加する
- 学習計画を立てる
以下、それぞれの詳細を解説していきます。
コツ1:テキストの読み方
テキストはただ読めばいいものではなく、事前に読み方のコツを押さえておきましょう。通信制大学で使用されるテキストの内容は、流し読みで理解できるほど簡単ではありません。そこでおすすめなのが、以下2つの読み方です。
- テキストに疑問やコメントを書き込む
- 教科ごとにノートを作る
「テキストはきれいに使いたい」という人がいるかもしれませんが、大学のテキストはどんどん書き込みましょう。テキストを読んで疑問に感じたり、分からなかったところに、そのとき感じたことをすぐ書き込むのがコツです。すると、見返した際にもつまずいたポイントが分かりやすくなります。
ただし、テキストには書き込むスペースが限られているため、疑問などを簡潔に書き込むだけにとどめ、詳細な内容や教員から得られた情報などはノートにまとめましょう。ノートには、テキストのページ数をメモしておいてください。ページ数が書かれていないと、後から内容を思い出すのに時間がかかってしまうからです。
また、教科ごとにノートを作ることで、情報が整理しやすくなります。
コツ2:図書館を利用する
図書館などの集中しやすい環境で勉強することもおすすめです。通信制大学では、スクーリング科目で大学や会場に行って授業を受ける場合を除いて自宅で学習を進めますが、自宅には以下のように集中の妨げになるものが数多くあります。
- テレビなどの誘惑
- 郵便など突然の訪問者
- 家族の存在
しかし図書館には、こういった集中の妨げになるものがほとんどありません。都道府県や市町村が運営する公共図書館や大学図書館などは、基本的に無料で利用できます。また、図書館では専門書も読めるので、学習を進めるのにも効果的です。
コツ3:参考文献にも目を通す
テキスト以外にも、積極的に参考文献を活用しましょう。テキストだけでは分かりにくい内容も、参考文献を読むことで情報が補足されて理解できることも多いです。レポートを書く際も、テキストのみを使うよりも深い内容まで言及できます。参考文献が挙げられていない場合でも、担当教員に関連する文献がないか問い合わせると教えてもらえるかもしれません。
参考文献を上手く活用するコツは「必要な情報が見つかればOK」という考えで利用することです。参考文献はテキストと異なり、内容を補足するために利用します。全て読み切ろうとせず、複数の文献を読んで共通する重要部分を参考にすると、より知識が身につきやすいです。
コツ4:学習会に参加する
通信制大学では通学制大学とは異なり、人間関係が希薄になりがちです。しかし、学校によっては集団で勉強する「学習会」が開催されています。
学習会に参加することで、同じく自主的に学習している仲間と情報交換ができ、モチベーションの向上に繋がります。また、お互いに分からない内容を教え合うことで、知識の定着にも役立つでしょう。
1人でコツコツ勉強することも大切ですが、このような学習会を利用してアウトプットし仲間と切磋琢磨することも、通信制大学に通って後悔しない1つのポイントです。
コツ5:学習計画を立てる
通信制大学では、自ら学習計画を立てることが重要です。決められた時間割のある通学制大学とは違い、通信制大学では学習する場所・時間・科目すべて自分で決める必要があります。自由度が高い反面、自ら学習計画を立てないと学習が進まず、勉強についていけなくなるケースも珍しくありません。また「ある科目を集中的に学習し、別の科目はたまにしか学習しない」という人は、単位修得にもムラができてしまいます。
このように、モチベーションや学習効率の低下を防ぐためにも、きちんと学習計画を立てましょう。具体的には、以下のような手順で計画を立てることをおすすめします。
- 1:1年間で各科目どれだけの単位を取るか決める
- 2:月ごとに、各科目の学習時間を割り振る
- 3:1週間単位のスケジュールに落とし込む
- 4:1ヶ月ごとに学習の進捗を振り返り、都度修正する
計画を立てる際のコツは、多少の余裕を持たせたスケジュールを組むことです。はじめからギリギリの計画を立ててしまうと、学習ペースが遅れた際に挽回することができず、後悔しやすくなります。
通信制大学を後悔しない人の特徴
通信制大学は後悔する人と後悔しない人に大きく分かれますが、以下の3つの特徴を持つ人は「通信制大学を後悔しない人」といえるでしょう。
- 入学の目的がはっきりしている
- 計画性/自己管理力がある
- 自宅でも勉強ができる
それぞれの特徴について詳しく解説します。
特徴1:入学の目的がはっきりしている
入学の目的がはっきりしている人は、通信制大学に入っても後悔する可能性が低いです。というのも、通信制大学では自分で学習を進める必要があるため、目的がはっきりしている人ほどブレずに勉強に励めるからです。例えば「今の仕事を続けながら教員免許を取得して教員に転職したい」のように、目的が具体的であればあるほど学習にも身が入ることでしょう。
また、学習ペースが落ちてきた時にも、目的を思い出すことによってモチベーションを取り戻せます。その結果、通信制大学で学ぶ目的が具体的になっている人は、途中で後悔することなく卒業できるでしょう。
特徴2:計画性/自己管理力がある
通信制大学を後悔しないためには、計画性や自己管理力が重要です。繰り返しになりますが、通信制大学では自ら学習計画を立てて実行していく自己管理力を持った人でないと、卒業は難しいでしょう。通信制大学は入学のハードルは通学制大学より低いものの「4年で卒業できない人の割合は通学制大学と比べて非常に多い」という結果が文部科学省の調査からも出ています。
もちろん、通信制大学に通う諸事情は人それぞれ異なるため、卒業できない理由も様々です。しかし、計画性や自己管理力に長けた人こそ、通信制大学では効果的に単位を習得できることには変わりないでしょう。
参考「文部科学省:大学通信教育制度について」
特徴3:自宅でも勉強ができる
場所にとらわれずに学習できるのが通信制大学の魅力ですが、多くの人は自宅だとなかなか勉強が捗りません。そんな中、自宅でもコツコツ勉強できる人は後悔する可能性が低いでしょう。
先程もご紹介したように、図書館のような静かな環境を見つけて学習することも1つの方法です。しかし、ある程度の誘惑や騒音があっても気にせず勉強できる人は、自宅でも問題なくカリキュラムを進められます。
その結果、計画も崩れにくく、通信制大学を後悔なく卒業できるのです。
まとめ
以上「通信制大学を後悔しないためにやるべきことは何か」と迷っている人に向けて、学校の選び方や学習のコツ、そして後悔しない人の特徴を紹介しました。
様々な理由で通学制大学に通うことが難しい場合でも、通信制大学の特徴を理解し、自分に合った学校を見つけることができれば後悔する確率を減らせるでしょう。本記事が通信制大学を知り、あなたに合った学校選びの参考になれば幸いです。
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