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自己PRが書けないニートはどうしたらいい?ポイントやコツを解説

自己PRが書けないニートはどうしたらいい?ポイントやコツを解説
記事のPoint
  • ニートが自己PRを掛けない理由は、経験不足、性格からくる「苦手意識」にあり
  • ニートが自己PRを書くには、自己分析からはじめよう!
  • 自己PRを書くコツは、自分の強みや具体的なエピソードから書き始めること

「自己PRをうまく書けない」と悩んでいるニートの方はいませんか?

実は、自己PRをうまく書けないのには理由があります。この記事では、ニートの人が自己PRを書けない理由や、書く時のポイントを解説します。

こちらを読むことで、自己PRについての理解を深められますので、気になった方は最後まで読んでみてください。

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自己PRとは?

自己PRとは?

自己PRは、自分の魅力や強みをアピールするために行うものです。一般にPRとは「社会に向けて発信する」という意味ですが、そこから転じて就職活動では「自分について相手に発信する(伝える)」行為について、自己PRという言葉が使われます。

なお、似たような言葉に「自己紹介」がありますが、自己紹介は氏名や学歴など、個人の情報・属性などを伝えることが目的で、何かをアピールするという意味合いはありません。一方で自己PRは、相手に対して自分をアピールすることが目的です。そのため、長所や得意分野など、自分を採用するメリットを相手が感じられるような内容を伝えることが重要です。

企業が自己PRを求める理由について、より詳しく知りたい場合には、こちらの記事もチェックしてみてください。

自己アピールの書き方について紹介!~企業での面接でも使えるまとめ方とは~

ニートが自己PRを書けない理由とは?

ニートのなかには自己PRに苦手意識を感じ、うまく書けない人が少なくありません。では、どうして苦手意識を持ってしまうのでしょうか?その理由として考えられるのは、以下の3つです。

  • 面接のときのことを考えてしまう
  • 自分のアピールが出来ない性格である
  • アピールできるような経験をしていない

では、それぞれの理由についてお伝えします。

理由1:面接のときのことを考えてしまう

1つめの理由は、面接している場面が頭をよぎってしまうからです。たとえば「面接で深く突っ込んで聞かれたら、どう答えればいいの…」「面接官には、この話は響かないかもしれない…」といった不安を感じてしまい、自己PRを書く手が止まってしまうのです。

実際、自己PRで記載した内容について、面接で質問されることもありますし、自己PRの内容は面接での評価にも関わっています。ただし企業がニートの採用を考える際は、自己PRとは別に、コミュニケーション能力や、マナー、志望動機などもチェックしています。つまり自己PRは大事な要素ではありますが、それだけで採否が決まるわけではないのです。

そのため「自己PRについて、面接で上手く話せなかったら…」と後ろ向きに考える必要はありません。むしろ、自己PRについては必ず質問されるから回答を準備しておこう、自己PRがたとえ上手くできなくてもそれだけを理由に落ちることはない、と割り切って考えることで、安心して自己PRが書けるようになるでしょう。

理由2:自分のアピールが出来ない性格である

2つめの理由は、そもそもアピールが出来ない、あるいは苦手な性格だからです。こういう人は「こんなエピソードはダメに決まっている」「自分のことを自慢しているようで何かイヤだ」と考えてしまいがちです。適切な謙虚さは大切ですが、就職活動とは「自分を採用するメリットを相手に伝える場」であることも忘れてはいけません。

たとえばゲームソフトを買うとき、そのゲームのパッケージに「このゲームはそこまで面白くありません」と書かれていたら、よほどのモノ好き以外は手を出さないでしょう。同じく、就職活動の場で“自分”という存在を評価してもらうためには、まずは自分の強みや熱意などを伝えようとしなければ、相手に届けることはできません。

どうしても自信が持てない、アピールするのが苦手という人は、場数を踏むなかで面接に慣れていきましょう。この先で紹介しますが、たとえば「就職エージェント」というサービスでは、プロのキャリアアドバイザーが面接官役となって模擬面接を行ってくれます。面接で評価を高めるポイントについても教えてくれるので、面接で自分をアピールできるか不安な場合は、就職エージェントの活用を検討してみてください。

理由3:アピールできるような経験をしていない

3つめの理由は、アピールできるような経験をしていないからです。特にニートの人は家にいる時間が長く、そもそも話せるようなエピソードがないと思っている人も多いでしょう。学生時代はこれといった活動もしておらず、家からほぼ出ることなく過ごしていた人もいるかもしれません。

けれど、自己PRは過去の経験だけでなく、いま取り組んでいることもアピール可能です。たとえば資格取得を目指す、あるいは趣味の延長で大会やコンテストに出場してみる、といったことに挑戦してみても良いでしょう。

過去の経験だけで勝負しようと考えていると、行き詰まってしまうかもしれませんが、これから経験を積んでいく、と発想を変えると自己PRに使えるエピソードが生まれる場合があります。「アピールできる経験がない」と落ち込んでしまうときこそ、過去だけでなく、未来にも目を向けてみることで活路を見出していきましょう。

ニートが自己PRを書く時のポイント

ニートの人が自己PRを書く際は、次の3つのポイントを意識することが大切です。

  • 自己分析を行う
  • 企業分析を行う
  • 結論から書く

では、それぞれのポイントについて解説します。

ポイント1:自己分析を行う

1つめのポイントは、自己分析を行うことです。あなたのことをあなた自身が理解していなければ、そもそも相手にアピールすることはできないからです。

自己分析とは、過去の経験を振り返るなかで、自分の思考のクセや何かを選ぶ基準、あるいは性格や適性を理解する作業です。特に自己PRにおいては、自分の強みをしっかり把握し、相手に的確にアピールしていくことが欠かせません。

自己分析は「他者の目」を取り入れるのがコツです。自分のことを自分自身が分かっていないことは意外に多いので、誰かに協力を頼みましょう。

自己分析の具体的なやり方についてはこちらの記事で解説していますので、あわせてチェックしてみてください。

自己分析とは?簡単なやり方や自己分析のメリットについて分かりやすく解説

ポイント2:企業分析を行う

2つめのポイントは、企業分析を行うことです。企業のことをよく知らなければ、アピールできる要素が分からないからです。

まず、企業や求人ごとに、人材に求める要素は異なります。たとえば営業職を募集している企業では「コミュニケーション力」や「行動力」を高く評価する傾向にありますし、事務職であれば「集中力」や「ミスなく作業できる力」などが求められます。このとき、たとえば事務職に応募する際に「行動力」をメインにアピールしてもあまり高い評価は得られないかもしれませんが、「集中力」をアピールすれば評価を高められる可能性があるでしょう。

このように、就職活動では「相手が求めるもの」を把握し、「その要素が自分にはありますよ」とアピールする姿勢が欠かせません。企業分析を通して相手のニーズを理解したうえで、「自分が何をアピールすべきか」を逆算して考えていくことが大切なのです。

企業によっては、採用ページに「社員インタビュー」を掲載しています。自分が希望している職種で実際に働いている社員が何を大切にしているか、あるいは必要な能力や適性について話している箇所があれば、あなたの自己PRを作る際の参考にしましょう。

ポイント3:結論から書く

3つめのポイントは、結論から書くことです。自己PRを読む側が知りたいのは、その人の強みだけです。それ以外のエピソードは、その強みを補完したり証明するための要素に過ぎず、読み手はそこまで重視していません。

自分の強みを分かりやすく伝えることが大切で、そのためには自己PRの冒頭、つまり読み手がいちばん注目する箇所に強みを書くことが効果的なのです。

具体的な書き方についてはこの先で例文を3つ紹介しますので、ご参照ください。

自己PRの書き方

ここまでお伝えしてきた3つのポイントをもとに、自己PRの書き方を具体的にお伝えします。次の3点を盛り込むと効果的な自己PRが作成できますので、ぜひ意識してみましょう。

  • 自分の強みから書く
  • 具体的なエピソードを書く
  • 企業に貢献できるとアピールをする

では、それぞれについてお伝えしていきます。

書き方1:自分の強みから書く

まず、自分の強みから書き始めましょう。先ほど自己PRのポイントの箇所でもお伝えしましたが、自己PRは「結論から書く」ことが大切です。そのほうが効果的なアピールにつながるからです。

採用担当者は多くの応募書類に目を通しているため、仮に結論(自分の強み)が冒頭に書かれていなかった場合、強みが書かれている部分を読み飛ばしてしまう可能性があります。こうしたリスクを避けるため、あなたがいちばん伝えたいことを最初に書く、という意識を強く持っておきましょう。

書き方2:具体的なエピソードを書く

次に、具体的なエピソードを書きます。たとえば「私はコミュニケーション能力が高いです!」とだけ伝えても、「なぜ、そう言えるのかな?本当かな?」と疑われてしまうかも知れません。特に就職活動では、誰もが初対面の相手に自分をアピールします。つまり、あなたのことを全く知らない相手に評価してもらうため、相手から「なるほど、そうなのか」と思ってもらえるように伝える必要があるのです。

そこで重要なのが、具体的なエピソードを盛り込むことです。たとえば「コミュニケーション能力」をアピールしたいのであれば、「高校の文化祭ではクラスをまとめる役割として、クラスメイトと話し合いを重ね、個々に適した役割を割り振っていきました」というエピソードを加えることで、本当にコミュニケーション能力を持っていることを実感してもらえるでしょう。

なお、エピソードを捏造(ねつぞう)するのはNGです。採用担当者は人を評価するプロですから、安直なウソはすぐにバレて信用を損ねますのでやめましょう。

書き方3:企業に貢献できるとアピールをする

自己PRにおけるまとめの部分は、自分の強みで企業に貢献できる、活かすことができる、というアピールをして締めくくると良いでしょう。

どんなに素晴らしい強みを持っていても、それを活かせなければ「宝の持ち腐れ」です。野球選手がサッカー場でバットを振っても意味がないように、強みはそれが発揮できる場で輝きを放つものです。就職活動において「自分の強みを会社・仕事でこう発揮していきたい」としっかりアピールできている自己PRは、企業側に「この人は会社や仕事内容についてしっかり調べている」という好印象を与えます。「この力を貴社で~~」「この力を仕事のなかで~~」といった形で、企業に貢献していきたいとアピールする一文も自己PRに盛り込むようにしましょう。

なお「この強みはこういうふうに活かせるかもしれない」というイメージだけをもとに自己PRを書くのはおすすめできません。明確にアピールできないだけでなく、場合によってはアピールの方向がずれてしまう可能性も考えられるからです。そのため、たとえば会社説明会に参加して「自分の強みは職場でどう活かせるでしょうか?」と質問してみるなど、アピールの方向が的外れにならないよう対策も心掛けましょう。

ニートが書く自己PRの例文

自己PRを書くためのポイントや、書き方について理解できましたか?ここからは、例文を3つお伝えしますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

また、次の記事では自己PRの例文を15個紹介していますので、あわせてチェックしてください。

自己PR例文を状況別に15個紹介!書き方や面接での伝え方も解説

例文1:気配りの良さをアピールするとき

私の強みは、気配りができることです。

高校では吹奏楽部に所属していました。特に2年生の頃は、コンクールに向けて私自身の技術を高めるだけでなく、後輩の指導も並行して行いました。大変でしたが、「チームの力になりたい」という思いから、どんなに忙しくても後輩への指導は欠かさず行っていました。たとえば初心者がいた場合には付きっきりでサポートしたり、練習の合間に積極的に話しかけたりしたことで、後輩から「〇〇さんのおかげで、吹奏楽がもっと好きになりました」と嬉しい言葉をもらいました。

私が志望している事務職は、社員の方をいかにサポートできるかが大切な仕事だと思います。私の強みである「気配りができること」を業務のなかで発揮し、貴社の発展に貢献していきたいと考えています。

例文2:根気強さをアピールするとき

私は、周りから「根気強い」とよく言われます。

たとえば、学生時代は趣味のゲームに明け暮れていましたが、特に対戦ゲームでは友人に負けたくなくので、技術を磨くことはもちろん、ゲームの攻略本やYouTube動画などを見ることに週の半分を費やし、結果として1,000人規模が参加する全国大会で8位入賞を果たすまでに技術を高められました。

また、海外旅行中に英語が話せなかった悔しさから、一時期は英語習得にのめり込み、英検2級を取得した経験もあります。物事を習得するには大変なことのほうが多いですが、むしろそうした過程にこそ私は楽しさを見出してきました。

私が志望している営業職は、成果達成のために努力が欠かせない仕事だと理解しています。日々の業務で壁にぶつかることもあると思いますが、持ち前の「根気強さ」を活かし、モチベーション高く日々の業務に当たっていきたいと考えています。

例文3:几帳面さをアピールするとき

私は、几帳面な性格だと自覚しています。

たとえば、祖母の介助のために老人ホームの付き添いに行く際は、必要な書類などを2日前からしっかりと集め、当日は忘れることのないように必ず持参することを心掛けています。書類の内容に関しても、必要事項を漏れなく記入できているか、必ず2度、3度確認を繰り返すなど、どのようなときもミスのない行動を心掛けてきました。

私が志望しているプログラマー職は、細かい作業の連続であると同時に、システム開発の進捗を左右する、責任ある仕事だと考えています。そのため几帳面な性格を活かし、常にミスなく、細かい作業であっても責任を持って取り組んでいきたいと思います。

自己PRが書けないニートの仕事の探し方

「自己PRが書けない」と悩んでいる場合は、誰かにサポートをお願いすることも考えてみましょう。特に次の方法を使うと就活に関する情報が無料で手に入るだけでなく、仕事を探すうえでも役に立つのでおすすめです。

  • ハローワークの利用
  • 就職サイトの利用
  • 就職エージェントの利用

では、それぞれのサービスについて紹介します。

探し方1:ハローワークの利用

ハローワークとは、国が運営する職業紹介所のことです。正式には「公共職業安定所」と呼ばれる施設で、全国各地に500ヶ所以上設置されています。

ハローワークでは、次のようなサービスを誰でも無料で利用できます。

  • 求人検索、応募
  • 仕事の相談
  • 就職セミナーの受講

ハローワークには全国各地から膨大な数の求人が集まってくるため、ひとつでも多くの求人をチェックしたい人におすすめです。ハローワークの職員に就活について相談できるので、自己PRの書き方などを質問してみても良いでしょう。

探し方2:就職サイトの利用

就職サイトとは、求人を一覧で確認できるWebサイトのことです。誰でも無料で利用でき、検索したなかに気になる求人があればサイト上でそのまま応募もできます。

就職サイトはひとりで就職活動を進める人をサポートするサービスであるため、マイペースにコツコツと取り組んでいきたい人に適しています。

一方で、応募企業との面接日程の調整などを自分で行う必要があり、相談できるアドバイザーもいないので、サポートを受けながら就職活動を進めたい場合には、次に紹介する「就職エージェント」の活用を考えてみましょう。

ちなみに就職サイトのなかには、自己PRの作り方や、面接のコツ、といった就活ノウハウを掲載しているサイトも少なくありません。選考の対策が不安な場合には、まずはこうした情報をチェックしてみることをおすすめします。

探し方3:就職エージェントの利用

就職エージェントとは、専任のキャリアアドバイザーが就職活動をサポートしてくれるサービスです。次のようなサービスを、全て無料で受けることができます。

  • 自己分析のサポート
  • 求人紹介
  • 企業との応募手続きの代行
  • 企業との面接日程の調整
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接アドバイス(模擬面接)
  • 企業との条件交渉(年収など)

こうした手厚いサポートを受けられるので、就職活動がはじめての人に特におすすめです。

就職エージェントは日本に数多く存在しますが、社会人経験がない、あるいは少ない場合は、私たちジェイックが運営する就職エージェントをぜひ活用してください。ニートやフリーター、第二新卒の10代・20代の方に特化した就職エージェントであり、未経験からの正社員就職を叶えるノウハウが他のエージェント以上に充実しています。

また、就職活動の進め方や、面接のコツ、あるいは社会人のマナーといった情報が無料で学べる「就職講座」を開講しているのも特徴です。自己PRの書き方を含め、応募書類の対策についても具体的にお伝えしますので、こちらにもぜひご参加ください。なお、これらのサービスは全て無料で、利用者の方からお金をもらうことは一切ありません。

その他、書類選考“なし”で多くの企業と面接を受けられる「集団面接会」や、就職後に仕事の悩みなどを相談できる「アフターフォロー」など、安心のサポートも多数ご用意しています。

ニートの方の利用も多く、ジェイックを通して80%以上の方が就職を成功させています。就職活動に少しでも不安なことがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

「自己PRが書けない」と悩むニートの方に向けて、作成のポイントと具体的な書き方についてお伝えしてきました。

「アピールできる程の経験がない」「自分のことを伝えるのが苦手…」といった理由から自己PRに苦手意識を抱いている人も多いかもしれませんが、コツさえ押さえれば、自己PRは意外にスラスラと書けてしまうものです。

それでもハードルが高く感じてしまう場合は、自己PRの書き方などを無料で教えてくれて、添削も受けられるサービスを活用するのも良いでしょう。特に、弊社ジェイックの就職エージェントはニートやフリーターの方の就職支援に特化しているので、社会人未経験の方がどこにつまずきやすいか、何に悩みを感じやすいかといったことについての知見があります。自己PRの書き方をはじめ、企業選びや面接対策など、就職活動に必要なノウハウも一から丁寧にお伝えしますので、就職活動を安心して進めていきたい方はお気軽にご相談ください。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」