「20歳のフリーターは就職できるの?」と心配している方はいませんか?
ズバリ、正社員就職は可能です!少子高齢化の影響もあり、若い人材を欲しがる企業は多いからです。
こちらの記事では、20歳のフリーターが正社員として就職する方法や、おすすめの職種、就活に有利な資格について解説しています。
気になった方は、ぜひ最後までお読みください。
- 20歳のフリーターは就職はできる!求められているのは「熱意」や「将来性」
- 「20歳のフリーターが正社員として就職する5つの方法」を試してみよう!
- 「正社員就職を有利にする3つの方法」も要チェック
- フリーターの就職活動には3~6ヶ月程度かかる。早めに実行に移していこう
この記事の目次
20歳のフリーターでも就職はできる
20歳のフリーターは、正社員での就職が可能です。少子化に伴って若年層の数が減っているため、職務経験に乏しくても、20代であれば積極的に採用を考える企業が多いからです。
企業が20歳のフリーターに期待していることは、「熱意」や「将来性」です。仕事をしていく中でスキルや経験は身についていきますが、その人の「仕事に対する熱意」は経験を積んだからといって生まれるものではありません。
そのため企業は、これまで重視してきた学歴や職歴よりも、「長く働いてくれそうか」「仕事に対してポジティブに向き合ってくれるか」という点を採用基準にしているのです。
20歳のフリーターの給料はいくらですか?
20歳フリーターの給料は、月収20万円程度です。
「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると、20歳〜24歳のフリーターの給料は、月給19.6万円となっています。
ただし、これは額面での給料であり、月収20万円の場合の20歳フリーターの手取りは、約16万円です。
一方、20歳〜24歳の正社員の給料は月給22.1万円です。正社員は健康保険・厚生年金などの社会保険料もかかるため、手取りは約17.5万円となります。
年齢階級 | 正社員 | 正社員・正職員以外 |
---|---|---|
20~24 | 22.1万円 | 19.6万円 |
20歳のフリーターと正社員では、給料に大きな差はないと思うかもしれませんが、フリーターと正社員の給料の差は20代後半以降に開いていきます。
これは、正社員としてキャリアを積み、20代後半ごろになるとチーフやマネージャーに昇格する人が増えるからです。
フリーターがバイトリーダーになっても時給が数十円上がるだけなのに対し、正社員は昇格すると年収が数万円〜数十万円程度上がります。
今は正社員になるメリットを感じていなかったとしても、長期的に見れば早く正社員になり、キャリアを積むことで生涯年収を大幅に上げることができます。
20歳フリーターの平均貯金額はいくらですか?
求人情報サービス「an」の調査によると、20歳フリーターの平均貯金額は、49.9万円でした。一人暮らしの場合は18.8万円、実家暮らしの場合は58.1万円となりました。
20歳フリーターの手取り額が16万円とすると、一人暮らしの場合は月に1〜2万円、実家暮らしの場合は3〜6万円貯金ができるでしょう。
20歳フリーターは扶養に入った方がいい?
20歳フリーターが扶養に入っていると、所得税や住民税の負担が軽減されるだけでなく、社会保険料の支払いも親が負担するため、手取り収入が増える可能性があります。
しかし、一方で年収が一定の金額を超えると扶養から外れ、自分で税金や社会保険の支払いをしなければならなくなります。さらに、親が扶養控除が受けられなくなり、親の税金負担も増えます。
フリーターが扶養に入るか外れるかは、年収や将来の計画によって異なります。収入が少ない場合には、親の扶養に入って税金や社会保険の負担を軽減することが推奨されますが、逆に収入が多い場合には扶養から外れて手取り収入を増やすことが有利となる場合もあります。自身のライフスタイルや将来の目標に応じて、最適な選択を検討しましょう。
20歳フリーターにかかる税金
20歳フリーターにかかる税金は、「住民税」「所得税」です。税金がかかる年収はいくらからなのか、どれぐらい引かれるのかについて解説します。
住民税
20歳のフリーターの年収が100万円を超えると、次の年から「住民税」の支払い義務が生じます。自治体により住民税がかかる年収は異なりますが、90万円〜100万円を超えると、住民税がかかります。
住民税は、基礎控除や保険料控除などの所得控除を引いた金額の10%なので、月給20万円の場合、住民税は月1万円程度かかります。
所得税
アルバイトの収入が年間で103万円を超えると親の扶養から外れ、所得税がかかるようになります。
所得税は、収入から各種控除を差し引いた残額に税率をかけて算出されるため、収入が高くなるほど税額も増えます。
月収20万円の場合の所得税は月5千円前後です。
以上のように、フリーターがアルバイトなどで収入を得る際、親の扶養を外れることで所得税や住民税の負担が増える点を理解し、適切に対策を立てることが求められます。
20歳フリーターにかかる年金
国民年金とは、老後や、障害者などになったときに備えて加入する保険です。日本国内に住む20歳以上60歳未満の人は、原則として国民年金に加入することが義務づけられています。
20歳のフリーターが親の扶養を外れると、国民年金の加入が必要になります。国民年金は日本国内に住む20歳から60歳未満のすべての人に加入の義務があり、月々の保険料を支払うことで将来の年金受給資格を得ることができます。
国民年金の保険料は定額で、 令和6年度(令和6年4月~令和7年3月まで)は月額16,980円です。
しかし、収入が少ない場合は保険料の支払いが負担になることもあります。そんな場合には、収入や家庭の状況に応じて保険料の全額または一部の免除を申請することができます。
なお、フリーターが年収130万円を超えると社会保険の適用対象となり、国民年金ではなく厚生年金に移行する場合があります。そのため、収入に応じて自分の年金制度を見直すことが必要です。
厚生年金は事業所が社会保険に新規加入する際に設定されるもので、国民年金よりも将来受け取る年金額が高くなる特徴があります。
厚生年金の保険料は労使折半で、勤務先と本人がそれぞれ半分ずつ負担します。これにより、フリーターの負担が国民年金よりも少なくなる場合があります。
20歳フリーターにかかる社会保険料
フリーターとして働いている方が親の扶養を外れると、社会保険料の一つである国民健康保険の負担が発生します。国民健康保険は、日本の公的医療保険制度で、年収130万円を超えると原則として親の扶養に入ることができなくなり、自身で加入する必要があります。扶養から外れると、毎月保険料を自分で支払わなければならず、その負担が家計に大きな影響を与えることがあるので注意が必要です。
国民健康保険料は、前年度の収入をもとに計算されます。そのため、フリーターとしての年収が高いほど、保険料も高くなる傾向にあります。具体的な保険料額は住んでいる自治体によって異なりますが、フリーターであっても安定した収入がある場合は、その負担を考慮に入れることが大切です。
20歳以降のフリーターがやばいといわれる理由
収入が安定しない
フリーターを続けていると、長期的に収入額の増加が見込めず、経済的に不安定な状況に置かれることになります。
フリーターと正社員を比較した際に、大きく差が出るのが収入面です。
厚生労働省の調査によると、正規雇用(正社員)の給与は平均32万3,400円に対し、フリーターを含む非正規雇用の給与は平均21万6,700円でした。
なぜ、このような差が生じるかというと、フリーターには昇給・昇格・ボーナスを受け取れる機会がほとんどないからです。正社員は責任が伴う仕事をしている分、評価される機会にも恵まれます。入社当初は正社員もフリーターも賃金に大きな差はありませんが、年数を重ねるにつれて、賃金格差は広がっていくので注意しておきましょう。
賃金構造基本統計調査の資料の中には、年齢別の平均給与データもあります。
年齢階級 | 正規雇用(正社員)の 賃金(千円) | 非正規雇用の 賃金(千円) |
---|---|---|
~19歳 | 183.9 | 167.9 |
20~24歳 | 216.6 | 183.0 |
25~29歳 | 250.9 | 204.9 |
30~34歳 | 283.7 | 207.6 |
35~39歳 | 315.9 | 208.3 |
40~44歳 | 341.8 | 210.2 |
45~49歳 | 361.3 | 209.9 |
50~54歳 | 388.4 | 212.0 |
55~59歳 | 393.0 | 210.5 |
60~64歳 | 329.8 | 248.8 |
65~69歳 | 299.2 | 224.2 |
70歳~ | 280.1 | 205.6 |
年齢計 | 323.4 | 216.7 |
年齢を重ねるにつれて、正規雇用と非正規雇用で賃金格差が大きくなっていくことが分かります。
正社員が昇給していく一方で、フリーターは基本的に「働いた時間分」でしか給与が支払われません。そのため、年齢を重ねても収入が伸びづらく、年齢を重ねるにつれて正社員との給与格差が開いていくのです。
労働条件が不利になる
フリーターは正社員に比べて雇用が不安定なため、不利な労働条件にあると言えます。
- フリーター:有期雇用
- 正社員:無期雇用
フリーターと正社員では、上記のように雇用形態が異なります。
有期雇用とは「契約期間が定められている雇用」です。一年契約であれば、一年ごとに更新するかどうかを話し合います。勤務先が希望しなければ、更新されない可能性もあります。
一方、無期雇用は、定年以外に期間の定めがありません。つまり、解雇されにくい雇用形態といえます。正社員が解雇されるのは、「無断欠勤が多いなど、勤務態度が著しく悪い」「情報を漏洩するなど、会社に大きな損害を与えた」のような、重大な問題行動が見られる場合に限られます。少なくともフリーターと比べれば、解雇されにくい立場であるのは間違いありません。
実際に、コロナ禍において、正社員の雇用は守られた一方で、非正規雇用のパートやアルバイトのシフトが減らされたり解雇になったという話が多く聞かれました。また、年齢を重ねて体力が落ちたり、アルバイト先の人員状況が変われば、シフトを減らされるかもしれません。
現状が良くても、将来にわたって不安が消えないのは、フリーターの大きなデメリットといえるでしょう。
スキルアップができない
フリーターは、正社員に比べて仕事の範囲や権限・責任の度合いが大きく異なるため、スキルアップが期待できないという一面もあります。
もう少し具体的にいうと、正社員には以下のようなスキルアップやキャリアアップの機会があります。
- 権限を与えられて、自分自身の実績や成果を上げられる
- 成果や実績が評価され、昇格・昇給する
- 部下を育成するなど、マネジメントも任せられる
正社員にはフリーターよりもプレッシャーが掛かるものの、より重要な業務に携わるチャンスも与えられます。やり遂げれば実績になりますし、上手くいかなくても学びが得られるでしょう。少なくとも「新しいことに挑戦した」ことは、自信や成長につながります。
また、マネジメントに携われるのも正社員ならではです。年次が上がれば「人材育成のスキル」も求められ、これは転職でも有効な要素になります。
一方、フリーターは正社員の指示を受けて仕事をするのが一般的です。フリーターにもスキルアップを感じられる場面はありますが、正社員に比べれば権限や責任が少ない分、その機会は限定的です。
フリーターの業務は「多くの人がこなせる定型化された仕事」が中心であるため、突出した成果が表れにくく、キャリアアップにも繋がりにくいのです。
20歳フリーターから正社員を目指す3つの方法
20歳のフリーターが正社員就職を目指すなら、就職活動をサポートしてくれるサービスを積極的に活用しましょう。特に、次の3つは無料で使えるのでおすすめです。
- 方法1:ハローワークの利用
- 方法2:就職サイトの利用
- 方法3:就職エージェントの利用
では、それぞれのサービス内容などについてお伝えします。
方法1:ハローワークの利用
ハローワークとは、就職を支援してくれる国の機関です。全国に500箇所以上設置されています。
ハローワークでは求人の検索や応募、職員への就職活動の相談などが可能です。利用制限は定められていないので、誰でも無料で利用できます。
方法2:就職サイトの利用
就職サイトとは、求人が一覧で掲載されているWebサイトのことです。求人の検索、応募、企業とのやり取りをサイト上で行うことができ、これらのサービスを全て無料で利用できます。
就職サイトごとに扱う求人に違いがあるため、希望する求人を多く掲載している就職サイトを利用するのがおすすめです。20歳のフリーターであれば、ITエンジニアや事務職、営業職など、フリーターからでも挑戦しやすい求人を豊富に扱っているサイトを使うと良いでしょう。
方法3:就職エージェントの利用
就職エージェントとは、就職活動をサポートしてくれるサービスです。主に、次のようなサービスを無料で受けられます。
- 自己分析のサポート
- 企業の紹介
- 選考対策(書類/面接)
- 面接日程の調整
- 給与交渉
先ほど紹介した「就職サイト」と同じく、就職エージェントも扱う求人はそれぞれ異なります。得意としている年代も異なるため、自分が希望している求人を多く扱っていること、そして自分の状況に合わせて的確なアドバイスを送ってくれるエージェントを選ぶことが欠かせません。
20歳フリーターが正社員就職を目指す場合は「就職カレッジ®」の利用がおすすめです。求人は正社員のみで、その多くが未経験からでも応募できます。フリーターの就職を専門的にサポートしているので、正社員就職を実現するためのノウハウも豊富に持っています。
その他、他のエージェントにはあまり見られない特徴としては次の3つが挙げられます。
- 就職講座
- 集団面接会
- 就職後のアフターフォロー
就職講座では、ビジネスマナーや、履歴書の書き方、企業研究の方法など、就職活動を進めるための基礎的な知識を学べます。
集団面接会とは、未経験者を採用したい企業が20社近く集まる選考会のことです。書類選考不要で参加できるので、学歴や経歴に自信がない方にもおすすめです。
就職カレッジ®はアフターフォローも充実しています。仕事経験がないまま正社員として働き始めると、はじめは緊張もあり、うまくいかないことも多いでしょう。そうしたときは就職カレッジ®のキャリアアドバイザーにいつでも相談しにいらしてください。不安や悩みをお聞きしたうえで、解決策を一緒に考えていきます。
20歳のフリーターが正社員になる方法
20歳のフリーターが正社員として就職する方法を5つ紹介します。
- 方法1:どんな仕事をしたいのか考えてみる
- 方法2:フリーターならではの就活情報を仕入れる
- 方法3:成長できることをアピールする
- 方法4:フリーターをしていたことを強みに変える
- 方法5:フリーター専門の就職支援サービスを活用する
フリーター期間が長引くほど、正社員での就職率は下がっていきます。
たとえば、フリーター期間が6ヶ月以内であれば、男女平均で約60%が正社員就職を実現しています。しかし、フリーター期間が2〜3年になると40%台に、5年以上経過すると約20%にまで落ちてしまいます。
引用:労働政策研究・研修機構(JILPT)|労働政策研究報告書No.199「大都市の若者の就業行動と意識の分化―「第4回 若者のワークスタイル調査」から―」(p.128)
フリーターの状態から抜け出すには、早めにアクションを起こすことが大切です。これから紹介する方法を実践して、正社員就職を目指しましょう。
方法1:どんな仕事をしたいのか考えてみる
はじめに、あなたはどんな仕事をしたいか、考えてみましょう。「こういう仕事ができたら楽しいかもしれない」ということが、仕事選びの“糸口”となるケースが多いからです。漠然とした夢でも、難しそうなことでも大丈夫です。心に浮かぶ「こんな仕事がしたい」という気持ちを、まずは大切にしましょう。
理想の仕事が分からない場合は、まず「理想の人生」をイメージしてみるのがおすすめです。その人生を実現するにはどんな仕事に就けばいいかを考えてみると、見つかる可能性があります。
仕事とプライベートはきっちり分けたい ⇒ 土日休みの仕事
食いっぱぐれがないように手に職をつけたい ⇒ 技術職(IT系職種など)
あるいは、「やりたくない仕事」から考えてみるのも一つの方法です。やりたくない仕事以外は「やってもいい仕事」と言えるからです。
自分の強みや性格とマッチする仕事を知りたい場合は、適職診断を試しても良いでしょう。
方法2:フリーターならではの就活情報を仕入れる
フリーターならではの就活情報を手に入れることも大切です。理由としては、学校を卒業してそのまま就職する「新卒」と異なり、フリーターから正社員就職を果たした人の体験談や情報は少ないからです。
また、フリーターの就職は新卒よりもハードです。正社員のポジションを争うライバルはフリーターだけでなく、職務経験のある社会人、または既卒・第二新卒などの20代たちです。こうしたライバルたちよりも抜きん出るためには、フリーターから正社員就職を実現するためのコツやポイントを知ることが欠かせません。
次の記事では、フリーターならではの“賢い”就職活動の進め方や、履歴書・面接の対策方法を紹介していますのでご参照ください。
方法3:成長できることをアピールする
正社員としての就職を実現するには、「自分は成長できる」とアピールすることも必要です。社会全体で見ると20歳は若く、この先およそ40年間の社会人生活が待っています。今は知識やスキルがなくても、仕事経験を積んでいけば自然と習得できていくはずだと企業は考えています。
一方、仕事に対する熱意は本人の意思によるため、いくら経験を積んだからといって湧き出るものではありません。「意欲的に働き、長い期間にわたり会社に貢献してほしい」と企業は考えているため、熱意がある人かどうかを面接でチェックしています。
そこで大切になるのが、「仕事への意欲」や「前向きさ」をアピールすることです。「仕事に役立つと思い、〇〇を勉強しています」など、成長する意欲を感じさせるエピソードがあれば、さらに評価を高められるでしょう。
方法4:フリーターをしていたことを強みに変える
フリーター経験を、あなたの「強み」に変えることも意識してみてください。企業からすると「素直に反省できる人」は魅力的に見えるからです。
正社員の面接では「なぜ、はじめから正社員として就職しなかったのですか?」と質問されることがありますが、「なんとなく、就職しませんでした」と曖昧な回答をしてしまうと計画性がないと判断されます。一方で、「学生時代は将来について真剣に考えられず、そのままフリーターになってしまいました。しかし、このままではいけないと気付き、現在は正社員を目指しています」というように、過去を反省して未来に向かって行動している姿勢を伝えると、フリーターとしての経験が好印象を与えるエピソードに転換されます。
誰にでも失敗や後悔はありますし、仕事でのミスはどうしても起こります。企業も「まったくミスをしない人」を求めているわけではなく、「ミスから学べる人」を採用したいと考えています。「失敗や後悔を糧(かて)にして、成長できること」は、強みになるのです。
フリーターの経験は、決して無駄ではありません。自分の強みを伝えるためのポジティブな経験と捉え直し、面接官にポジティブな印象を与えられるよう心掛けましょう。
方法5:フリーター専門の就職支援サービスを活用する
フリーターに特化した就職支援サービスを利用するのもおすすめです。正社員での就職を目指す道のりは、大小さまざまな困難の連続です。やりたい仕事を見つけ、企業を選び、履歴書を作って、複数回の面接を受けていくのは大変な作業です。これらを1人で進めていくと、うまく行かない場合は挫折してしまうおそれもあります。特に20歳という若さであれば、就職活動がはじめての人も多いことでしょう。
そこで活用してほしいのが、就職支援サービスです。なかでも、私たちジェイックが運営する「就職カレッジ®」は、フリーターの正社員就職を専門にサポートしているため、はじめての就職活動でも安心して進められます。
具体的には、次のようなサービスを無料で受けられます。
- 自己分析のサポート
- 企業の紹介
- 応募書類の作成サポート
- 面接対策
記事の後半では、より具体的なサポート内容を紹介しています。不安なく就職活動を進めたい人はチェックしてみてください。
20歳のフリーターがよく抱える悩み
次に、20歳のフリーターが抱えがちな悩みについても紹介します。
- 悩み1:フリーターだとやりたい仕事がわからない
- 悩み2:正社員就職する気が起こらない
- 悩み3:このままで良いのか将来が不安になる
- 悩み4:正社員の友人と会うのが嫌になる
- 悩み5:世間体が悪い
主な悩みには、上記の5つがあげられます。では、それぞれについて見ていきましょう。
悩み1:フリーターだとやりたい仕事がわからない
「自分にはどんな仕事が向いているんだろう」「何がやりたいかわからない」と悩む20歳のフリーターは少なくありません。目標や夢が見つからず「まだ若いし、後から考えても遅くはないだろう」と就職そのものを後回しにしている人もいますが、心の中には「このまま時間が過ぎるばかりでいいのかな…」という不安もあるのではないでしょうか。
やりたい仕事が見つからない場合は、先ほど「どんな仕事をしたいのか考えてみる」で紹介した方法を試してみるのがおすすめです。
- 「理想の人生」を想像してみる
- 「やりたくない仕事」を考えてみる
- 適職診断を試してみる
自己分析を通して過去の経験を振り返る中で、あなたの強みを活かせる仕事が見つかることもあります。「就職カレッジ®」では、プロのキャリアアドバイザーが自己分析を無料でサポートしますので、やりたい仕事がわからず困っている場合はサポートを受けてみてください。
悩み2:正社員就職する気が起こらない
20歳のフリーターの中には「そもそも、正社員として働くことに魅力を感じない」という人もいます。「休みを自由に取れなくなる」「責任が重くなって大変そう」などの理由から、正社員就職へのモチベーションが湧いてこない事が原因のようです。20歳であれば、友人の中にはまだ学生で働いていない人もいて、危機感が生まれにくいことも要因といえるでしょう。
アルバイトと比べると、正社員はプライベートな時間が制限されたり、仕事上の責任が増えたりするのは事実です。しかし、正社員の方が給与や手当が増えたり、解雇の心配も少ない事から生活基盤が安定するなど、さまざまなメリットもあります。30代を過ぎれば正社員就職はさらに難しくなり、アルバイトとして一生暮らしていく事態にもなりかねないことを覚えておきましょう。
正社員を目指したい気持ちが湧かないときこそ、まずはアルバイトと正社員、それぞれのメリット・デメリットを洗い出し、どちらが自分にとって望ましい生活を送れるのか考えることが大切です。
悩み3:このままで良いのか将来が不安になる
「このままアルバイトとして、歳を取っても大丈夫かな…」と不安に駆られるフリーターも少なくありません。「いつになったら就職するの?」と親から聞かれたり、友人が正社員として働いている様子を見ると、不安が増す人もいるでしょう。
人が不安を抱くのは、未来に対して不確定な要素が多いからです。逆に言うと「将来こんなことが起こるはず」との確信が持てれば、心が乱されることはありません。
こちらの記事では、20代がフリーターを続けた先に待っている末路を詳しく紹介しています。
この記事を読んで、フリーターを続けていった先に何が起きるのかを理解しましょう。未来が分かれば、今やるべきことが見えてきます。やるべきことが明確になれば、漠然とした不安は解消できるでしょう。
悩み4:正社員の友人と会うのが嫌になる
同世代の友人が正社員として働いている場合、その友人と会うことに引け目を感じてしまうフリーターもいます。友人と疎遠になり、交友関係が狭まってしまう人も少なくありません。
このような場合は、むしろ友人関係を深めるチャンスと考えてみましょう。正社員・フリーターというようなことにこだわらず接してくれる友人は、あなたを肩書きで判断せず、ひとりの人間として認めている、真の友と言える存在ではないでしょうか。一方、相手の立場や肩書によって態度が変わったり、明らかに見下すような接し方をする友人とは無理に付き合う必要はないのかも知れません。
悩み5:世間体が悪い
世間一般に見ると、フリーターは「定職に就かず、フラフラしている」という先入観を持たれることが多いようです。「夢や目標を実現するため、あえてフリーターとして働いている」「入社を希望する会社で、アルバイトをしている」など、明確な理由があれば気にならないかもしれませんが、特に意図もなくフリーターを続けている場合は肩身が狭いこともあるでしょう。
けれど、フリーターとしての働き方に理解を示してくれる人もいます。大切なのは、世間から評価されることを目的にするのではなく、自分自身が納得できる道かどうかを重視することです。
フリーターに対する先入観を覆したい場合は、あえて正社員での就職を真剣に考えてみるのも手といえるでしょう。「レッテルを貼ってきた人を見返したい」という気持ちが、就職活動に励むモチベーションになるはずです。
20歳フリーターにおすすめの職種
20歳のフリーターにおすすめの職種を、3つ紹介します。
- 専門職
- 事務職
- 営業職
仕事内容や向いている人の特徴、平均年収などをご紹介しますので仕事選びの参考にしてみてください。
参考:厚生労働省|令和2年賃金構造基本統計調査「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
平均年収の算出:「きまって支給する現金給与額×12」+「年間賞与その他特別給与額」(※千円以下切り捨て)
職種1:専門職
専門職とは、国家資格や特定のスキルが必要となる職種です。医師や弁護士などが有名ですが、20歳のフリーターが専門職を目指す場合は、「ITエンジニア」がおすすめです。
ITエンジニアとは、ITシステムの開発を進めていく仕事です。ITに対する専門的な知識が求められますが、IT人材は社会的に不足しているため、たとえフリーターであってもITに対する興味や熱意があれば採用する企業は少なくありません。
ITエンジニアに向いているのは、新しい知識を手に入れるのが好きな人です。ITの世界は変化が激しいため、常に新しい情報をキャッチアップしていくことが求められるからです。企業によっては残業時間が長い可能性があるため、応募企業の働き方については事前によく調べておきましょう。
ITエンジニアは資格がなくても働けます。ただし「ITパスポート」や「基本情報技術者」を持っていると採用で有利です。
専門職の種類によって年収は大きく異なりますが、ITエンジニア(※)の場合には平均年収は男性528万円、女性434万円となっています。※「ソフトウェア作成者」の年収を参照
職種2:事務職
事務職とは、書類の作成や、資料のファイリング、電話対応などを行う仕事です。マニュアル仕事が多いので未経験からでも挑戦しやすく、社会人経験のないフリーターを採用する企業も多く存在します。
事務職に向いているのは、丁寧に作業を進められる人です。細かい作業がほとんどのため、大雑把な性格の人には不向きかもしれません。定型仕事になりがちなので、自分なりに業務を工夫しないと仕事のモチベーションが下がってしまう点には注意が必要です。
資格は特に必要ないですが、お金の計算や売上の集計などを任されることもあるので「簿記2級」を持っていると評価を高められるでしょう。
事務職(※)の平均年収は、男性593万円、女性406万円です。※「総合事務員」の年収を参照
職種3:営業職
営業職とは、製品やサービスを販売する仕事です。どの会社にも欠かせない仕事のため募集人数が多く、フリーターの採用も活発です。
営業職はコミュニケーション力に自信がある人に向いています。初対面の人と話す機会も多い仕事なので、人見知りをしない人はイキイキと働けるでしょう。ノルマをクリアすることが求められるので、大きなプレッシャーがのしかかる可能性がある点には注意が必要です。
営業職も特に資格は必要ありませんが、金融業界の営業職であれば「ファイナンシャルプランナー(FP)」、不動産業界の営業職であれば「宅地建物取引士」の資格を持っていると評価が高まります。
営業職(※)の平均年収は、男性643万円、女性367万円です。※「保険営業職業従事者」の年収を参照
20歳フリーターが正社員就職を有利にする方法
それでは、20歳のフリーターが、正社員になるための就職活動をなるべく有利に進める方法について、具体的に解説していきます。
なお、フリーターからの就職活動には、だいたい3~6ヶ月程度かかるケースが多いようです。入社したい時期から逆算して計画し、早めに実行に移していきましょう。
持っているスキルを把握する/新たな知識やスキルを取得する
あなたにはフリーターとして働いた経験があるのですから、まず最初に「フリーター時代に身につけたスキルや知識を把握する」ことから始めましょう。
この作業が、よく聞かれる「自己分析」をすることになります。
自己分析とは「あなた自身について、深く把握する作業」です。これまでの経験やそのとき感じたことを書き出しながら、あなたの特性や大切にしている価値観などを明確にしていきます。
例えば、以下のような経験は、就活でアピールできるスキルになります。
- コンビニの店員→複雑化する業務をスピーディにこなす処理力
- 飲食店のフロア→接客スキル、臨機応変さ
- アパレルの販売員→接客スキル、販売ノルマの達成経験
- 引越のアルバイト→体力に自信がある、機敏に動ける
このように、働いたことがあるからこそ経験できたことや知識・スキルをを書き出しましょう。これが、仕事選びや就職活動をする上で必要になる「就活の軸」になります。
また、今の段階で「就きたい仕事」があるのであれば、その仕事に役立つ資格を取得するのも良いでしょう。
ただし、時間的に優先するべきは「正社員として就職すること」であり、「資格試験に合格すること」ではありませんので、くれぐれも目的を見誤らないようにしてください。資格取得に長い時間を掛けてしまうと、就職のタイミングが先延ばしになり年齢的に不利になっていきます。
まずは「就職活動」を進めながら、それに並行して「資格取得」の勉強も行うと良いでしょう。もちろん、資格を取得しているに越したことはありませんが、応募書類や面接で「現在、●●の資格取得を目指し勉強しています」と伝えるだけでも、有効なアピールになります。
就きたい仕事について調べる
自己分析で明らかになった経験やスキルをもとに、それらを活かしてあなたが就職したい業界や職種を選び、求人情報を探していきます。
まず、どんな業界で働きたいのか、どんな仕事をしたいのかを考えるために、業界や職種について調べましょう。業界・職種の特徴や将来性、必要なスキルなどを調べて、ノートやメモにまとめてみましょう。
具体的な求人情報については、就職サイトなどに掲載されている情報を見たり、気になる企業があれば公式サイトを見たりすると良いでしょう。
しかし、自分一人でできる情報収集の範囲や量には限界があったり、社会人経験が浅い場合はなかなか知り得ない業界や職種、優良な企業があり得ます。そこで、次の項目「就職支援サービスを活用する」ことが重要になります。
就職支援サービスを活用する
現在は、「就職支援サービス」が充実している時代です。
ポイントになるのは、「そのサービスが、どういう属性の人を対象としているか」をまず最初に確認することです。
たとえば、すでに正社員として働いたことがある人の転職を支援するサービスは、フリーターから初めて正社員を目指す人には適していません。
ただでさえ、フリーターの就活は難易度が高くなっています。「不足している知識やノウハウをどう補うか」を意識して、「フリーターの正社員就職」を得意とするサービスをしっかり見極める必要があります。
この記事の後半では「20歳フリーターから正社員を目指す3つの方法」をご紹介していますので、参考にしてください。
また、以下の記事でも、フリーターの正社員就職に特化した就活方法や、フリーターにおすすめの職種を紹介しています。あわせてお読みください。
まとめ
20歳のフリーターが正社員就職を目指す方法などについて解説してきました。
20歳は社会全体で見るとかなり若く、若手人材が足りずに悩んでいる企業も多いことから、フリーターであっても採用してくれる企業は多く存在します。しかし、働く意欲に乏しかったり、応募企業を適当に選んでいる様子が感じられる人を企業は採用しません。
そこで大切なのが、しっかりとした準備のもと就職活動に臨むことです。ひとりで就活を進められるか不安な場合は「就職カレッジ®」にご相談ください。数多くのフリーターを支援してきたプロのキャリアアドバイザーが、あなたをしっかりサポートします。