「22歳でフリーターだけど、就職できるのかな?」と不足に感じている方もいるのではないでしょうか。
実は、フリーターであっても、22歳での就職は可能です。
なぜなら、年齢が若いからです。
この記事では、フリーターをしている22歳前後の方におすすめの仕事や、就職活動のポイントを解説をします。ぜひ参考にしてみてください。
- 22歳は就職市場ではまだ若い。適切な方法で就職活動をすれば正社員就職が可能
- 「22歳フリーターが就職を失敗してしまう理由」を読んで、失敗を回避しよう
- 「22歳フリーターで就職を進めるポイント6選」を参考に、効率よく就活を進めよう
この記事の目次
22歳フリーターはやばい?
まずは、22歳フリーターの現実について紹介します。
22歳でフリーターをしている人の特徴は、大きく6種類に分かれています。
- 高校卒業後にフリーターをしている
- 専門学校を卒業後にフリーターをしている
- 短大を卒業後にフリーターをしている
- 大学を卒業後にフリーターをしている
- 専門学校・短大・大学を中退後にフリーターをしている
- 一度就職したが、辞めてフリーターをしている
新卒で正社員就職した人に比べれば、「22歳でフリーターをしている」という状況は少し出遅れてしまったという印象があります。
一般的に「22歳」は、四年制大学を卒業した人が就職する年齢です。高校卒業後、22歳までフリーターをしていると「大卒の人より早く社会に出たのに、まだフリーターをしている」ということに不安を感じることもあるでしょう。
学校卒業後のフリーター期間が長いと、正社員就職を目指して応募した採用面接で「卒業してから今まで何をしていたの?」と尋ねられることもあります。
まずは、22歳のフリーターにはどんな現実があり、「このままフリーターを続けていくとどうなるか」についても解説します。
正社員とフリーター、年収額があまり変わらない?
22歳フリーターだとそんなにやばいの?と思うかもしれませんが、今はアルバイトで稼げていても、生涯年収は正社員と大きく差があります。
22歳は、同年代の友人が大学を卒業して正社員で働き始めるタイミングです。
「正社員は安定している」「正社員は給料が高い」と思っていると、正社員になった友人の給与額を聞いて驚く人もいるかもしれません。
フリーターの自分と正社員の友人では、給与額が大して変わらない場合があるからです。
しかも、正社員の友人は自分と同じ給料をもらうために、残業・仕事のつきあいの飲み会・休日出勤などハードな毎日を送っていることもあります。正社員で就職した友人に「フリーターは自由だし、責任がなくていいよなぁ…」と羨ましがられることもあります。
22歳は「給料が同じくらいでラクに仕事ができるなら、フリーターのままで良いかな!」と思ってしまいがちな年齢なのです。確かに20代前半のうちは、正社員とフリーターの年収額に大きな差はありません。
ただ、フリーターのまま30代を迎えてしまうと友人たちとの差は大きく開いていきます。
正社員には「昇給」と「ボーナス」がありますが、フリーターにはありません。入社3年目くらいまでの正社員の給料は決して高くはありませんが、毎年の昇給とボーナスで上昇していくのです。
経済的に豊かになってきた正社員の友人たちは、海外旅行を楽しんだり、結婚・出産・マイホーム購入など華やかなライフイベントが続きます。
しかし、給料が上がらないフリーターには海外旅行に行く余裕はありません。非正規雇用のため住宅ローンの審査も通りにくく、マイホーム購入も困難です。
正社員とフリーターの生涯賃金を比較した場合、
- 正社員:2~3億円
- フリーター:6000~9000万円
とのデータもあり、その差は1〜2億円もの開きがあると言われています。
厚生労働省・雇用政策研究会の調査によれば、「年齢が上がれば収入が増加する正社員に対して、アルバイトやパートはほとんど上がらず横ばい状態となっている」「賃金格差は、年齢が高くなるにつれ広がっている(45~54歳では正社員の半分)」との結果が公表されています。
また、フリーターには年金を納めていない人も多く、そのまま65歳を迎えると年金支給のない老後生活が待っています。ほぼ同じ内容の仕事をするなら、フリーターではなく正社員を目指すのが合理的です。
22歳であればフリーターの仕事選びに苦労はないが…
22歳であれば、フリーターの仕事を探すのは簡単です。若いため、ほとんどの非正規雇用(アルバイト、契約社員など)で採用される可能性が高いでしょう。
けれど、「とりあえず生活できるからいいか…」と考え、安易にフリーターを続けてしまうのはおすすめできません。なぜなら、フリーターのまま30代になると、それまでのようには採用されないケースが増えていきます。求人企業は「より若い人を採用したい」からです。
30代でも就けるアルバイトは、肉体労働や人がやりたがらない仕事が増えていきます。「引く手あまたの状況は長く続かない」ことを、今のうちに理解しておきましょう。
フリーターでも22歳なら就職は手遅れではない
しかし、「22歳でフリーターじゃ、もう手遅れ?」と思う必要はありません。なぜなら、22歳は就職市場ではまだ若いと評価され、適切な方法で就職活動をすれば優良企業に正社員就職できる年齢だからです。
たしかに「22歳までフリーターをしていた」という経歴を無かったことにはできませんが、企業側は「あなたがフリーターをしていたこと」よりも、「あなたの若さ・将来性」に期待するのです。
想像してください。もしあなたが企業の採用担当者だとしたら、どちらの人を採用したいでしょうか?
- 22歳の正社員未経験者
- 42歳の正社員未経験者
多くの人は、22歳の正社員未経験者を採用したいと考えるでしょう。
ポイントは「これから働ける時間量の差」です。業務内容や必要な知識・スキルを習得するには一定の時間が必要ですし、それらを身に付けた上で会社に貢献できる期間がどのくらい長いか。そうした理由から、より若い人(持ち時間の長い人材)を採用したいと、企業も考えるのです。22歳までフリーターをしてきた人を「即戦力」と期待して採用する企業は少数派です。「入社してから成長してくれればいい」と考え、先行投資としてあなたを採用するのです。
企業側が22歳の人材に求めているのは、以下のような要素です。
- 素直さ
- 誠実さ、まじめな人柄
- やる気、熱意
- 元気なあいさつと返事
高いビジネススキルではなく、「性格的な要素」や「積極的な姿勢」が求められる事が多いです。20代には、変化への対応力や、柔軟さも期待されています。
「一度、正社員として就職したが短期間で退職してしまった…」という人でも大丈夫です。企業側も「若いうちは失敗もするだろう」と寛容に捉えてくれる場合も多いようです。むしろ「失敗を糧にして、次に活かす姿勢」が評価されます。
30代になると、正社員就職は一気に難しくなる
フリーターのまま30代に突入すると、正社員での就職はかなり難しくなってきます。「30歳になるまでの期間、何をやっていましたか?」「今まで正社員就職をしなかったのはなぜですか?」というような質問が、面接の場で投げかけられます。また「30代・正社員経験なし」という経歴では、ほとんどの場合、書類審査の通過は難しいでしょう。
20代、フリーターで生活できることに甘んじていると、年齢を重ねてから大きな代償を払わされることになります。「そのうち正社員になるから大丈夫」と思いながら、長期間フリーターを続けてしまうのは危険です。
学歴や資格を手に入れるために22歳から勉強するのはおすすめしない
22歳までフリーターを続けてしまうと「人生の一発逆転ホームラン」を狙いたくなるものです。そのお気持ち、よくわかります。
ただ、22歳から一発逆転を狙って、
- 大学に入りなおす
- 難しい国家資格を目指して勉強をはじめる
ということは、おすすめできません。
もちろん、どうしても目指したい職業があり、その目標に有効な大学(学部)や資格試験を目指すのは、一概に悪いこととは言えません。
しかし「大卒で一流企業に勤めている友人に負けたくない」「周りを見返したい」というような理由であれば、大学入学や資格取得よりも正社員就職を目指す方が理にかなっています。
大学に再入学すれば、卒業時には26歳です。難関資格の試験勉強に時間を費やせば、どんどん歳を重ねてしまいます。
前述のとおり、多くの企業は「若い人材であること」を評価しているのです。いたずらに年齢を上げてしまうのは危険です。就職活動においては26歳よりも22歳の方が有利ですし、資格を取得できたとしても、その先にある「就職をしなければならない状況」は変わりません。
まず正社員就職を実現し、着実にキャリアを積んでいくことで、いずれ「長い人生の中での逆転」を狙えるようになります。とにかく1日でも早くスタートを切り、長期的な視点でキャリアアップを目指しましょう。
22歳フリーターが就職を失敗してしまう理由
「正社員で就職したい!」と思いつつ、「就職活動がうまくいくか不安…」「就職は決まっても、入社してから後悔することにならないか心配…」と感じる方もいることでしょう。
そこで、よく聞かれる「失敗しがちなパターン」をご紹介します。これらのケースから、失敗しないポイントを理解しておきましょう。
理由1. 良くない会社を決めてしまう
入社後にブラック企業であることが判明するケースです。せっかく正社員で就職したのに、そこが良くない会社であれば、肉体的にも精神的にもツラい状況に陥ってしまいます。
まず、いわゆる「ブラック企業」とはどういう会社であるのか、確認しましょう。明確な定義はありませんが、厚生労働省はこのような特徴を挙げています。
- 1.労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 2.賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
- 3.このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
残念ながら入社してみなければ分からない場合もありますが、就職活動中に下記のような「ブラック企業の特徴」に当てはまっていないかをよく調べて、なるべく回避しましょう。
- 労働条件の提示に問題がある
- 求人情報の掲載期間が長い
- 面接調整などの連絡が来る時間帯に着目
それでは、個々の特徴について解説していきます。
労働条件の提示に問題がある
まず、「業界平均よりも、かなり高額な給与が提示されている」場合は注意してください。厳しいノルマを達成しなければ得られない評価給や、長時間の残業代などが、あらかじめ含まれている恐れもあります。
社員の口コミをネット検索したり、事前の連絡時や面接の場で「同業他社よりも高給である理由」や「給与の内訳」を率直に尋ねてみましょう。こうした質問にしっかりと回答しなかったり、「給与などの条件をメインに質問するような人は採用したくない」と応募者に筋違いなプレッシャーをかけてくる企業は、社員の生活や健康を軽んじる傾向があります。早々に応募先から除外した方が賢明です。
求人情報の掲載期間が長い
常に人材募集をしている企業は「入社したい人が極端に少ない」か、「すぐに退職する人が多く、なかなか人が定着しない」可能性もあります。慢性的な人材不足に陥っている場合、ひとり当たりの業務量や残業が非常に多いことも考えられます。
ただ、業績が急激に伸びているために継続して増員しているケースもあるため、「どのような理由で長期に渡って人材募集をしているのか」を調べてみるのが大切です。
面接調整などの連絡が来る時間帯に着目
企業側から、面接の日程調整や結果の連絡が来る時間帯・曜日にも注目しましょう。深夜にメールが来たり、休日に連絡が来る場合は要注意です。その会社の営業時間や休日を確認し、勤務時間内に連絡がされているかをチェックしてみましょう。ただし、あなたの都合で土日や夜遅くの連絡を希望した場合は、この限りではありません。
就職活動に不慣れな人は、情報収集やその見極め、面接でどのように質問したら良いかが分からず、結果として「入社してから良くない会社であることに気付く」状況になってしまうことがあります。情報収集が苦手だったり、面接で質問ができない人は、信頼できる就職エージェントの活用がおすすめです。詳しくは、後ほどご紹介します。
理由2. 履歴書が通らない
「書類審査が通過できない」のも、フリーターが就職活動でつまずくポイントです。まず結論から言いますと、以下の2点がネックになっていることが多いようです。
- あなたの経験・能力・人柄が、履歴書でしっかりアピールできていない
- 他の応募者との競争が激しい求人である
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
あなたの経験・能力・人柄が、履歴書でアピールできていない
22歳でフリーターの人は「履歴書に書ける内容があまり無い」場合がほとんどです。確かに、まだ若いこともあり職歴がほとんど無い人もいるでしょう。しかし、埋められる項目(氏名・住所・学歴など)だけを記入した、「何の工夫もされていない履歴書」を提出しているだけでは、採用担当者の目に留まらないのは当然です。
たとえ職歴は無くても、あなたがこれまでに打ち込んだこと(勉強、部活動、趣味、習い事、ボランティア、地域活動など)や、人よりも優れていること(能力、人柄など)は、何かしらあると思います。それらについて、履歴書を読んだ相手に伝わるよう、文章に落とし込むチャレンジをしてください。
おそらく大変な作業になると思われますので、可能であれば人の力を借りましょう。家族・友人などあなたを良く知る人に「あなたの長所・得意なこと」についてヒアリングして文章にまとめ、それをチェックしてもらいましょう。周囲に相談することが難しい場合は、就職エージェントなどのプロにアドバイスをもらうのも一案です。
他の応募者との競争が激しい求人である
正社員経験がある人や、フリーターであってもアルバイト先での経験が評価される人も、ライバルになる可能性があります。また、応募条件が「フリーターOK」となっている求人には、多くのフリーターが応募して競争が激しくなり、書類選考が通りにくくなる傾向があります。
少しでも通過率を上げるためには、先ほどお伝えしたように、採用担当者から「この人に会ってみたい=面接に来てほしい」と思われるような、「他の応募者とはちょっと違った個性がある履歴書」を書く必要があります。
理由3. 面接で落とされてしまう
書類審査は通っても、面接を通過できないケースもあるでしょう。書類審査は通過しているのですから、履歴書に書かれている内容には問題は無さそうだと推察できます。そこで考えられるのが、面接で以下のような評価がされているのではないかという可能性です。
- 1.髪型や服装、マナーなどの第一印象が悪い
- 2.面接慣れしておらず、緊張してスムーズに会話ができていない
- 3.面接官の質問に的確に答えらない
- 4.就活の軸がないため、志望動機や自己PRに真剣さが感じられない
1については、ネット検索や情報誌などで調べて「就職活動に適した身だしなみ」を取り入れましょう。
2に心当たりがある人は、先輩や友人、あるいは就職エージェントに模擬面接を行ってもらい、客観的な視点から改善するのがおすすめです。
3と4に関しては、「自分がこれからどのように生きていきたいか」を一度しっかり掘り下げて考える必要があります。まず自己分析を行い、あなた自身の個性や強み・嗜好性を客観的に把握します。次に、業界分析や企業分析を行い、自己分析の内容と照らし合わせ、あなたに適した業界や職種をピックアップすると良いでしょう。それらを通して「就活の軸」が明確になっていきます。「応募したい企業への志望動機」と、「企業側から見た自分のアピールポイント」をリンクさせることが重要です。
また、面接には「数をこなすことによる上達」も必要です。トライ&エラーを繰り返す中でスキルが上がるのは何事も同じ。ひとつひとつの失敗にメンタルを揺らされず、疲れた時は休んだり気晴らしをしながら、諦めずに淡々と続けていくことが重要です。
22歳フリーターが就職を成功させるための対処法
フリーターが就職を成功させるためには、どのように行動すればいいでしょうか?対処法として、以下の5つがあげられます。
- 対処法1:余裕をもって行動する
- 対処法2:自分のアピールポイントを持つ
- 対処法3:長期的で具体的な目標を設定しよう
- 対処法4:企業研究を行い攻略をしよう
- 対処法5:就職エージェントに登録してみよう
それでは、ひとつずつ解説していきます。
対処法1. 余裕をもって行動する
就職活動には、時間的そして精神的な余裕がとても重要です。焦って就職先を決めることになると、前述のように情報収集や検討の時間が足りずにブラック企業に入社してしまう恐れもあります。
時間と心の余裕をキープするためには、一刻も早く活動をスタートさせましょう。
対処法2. 自分のアピールポイントを持つ
あなた自身のアピールポイントをしっかり把握して、履歴書に書いたり面接の場でしっかり伝えられるように準備しておきましょう。前の項目でも紹介したように、あなたがこれまでに打ち込んだこと(勉強、部活動、趣味、ボランティアなどの地域活動など)や、人よりも優れていること(能力、人柄など)を箇条書きにして、さらに文章にまとめていきます。人にチェックしてもらって修正し、分かりやすい内容にブラッシュアップしたら音読を繰り返します。最終的には文章を見なくても話せる段階まで仕上げていきましょう。
もしも「アピールポイントがまったく無い」という場合は、今から作りましょう。
- アルバイト、ボランティア活動などで実績をつくる
- SNSなどを活用して、技術や知識を発信してみる
- なるべく短期間で資格をとる、あるいは勉強をはじめる(応募企業に関連があれば、前向きな姿勢を示すことができる)
何もしないまま、ある日突然アピールポイントが発生することはありません。「無ければ作る」「作ろうとしている姿勢を示す」ことはできますよね?
対処法3. 長期的で具体的な目標を設定しよう
自己分析や業界・企業分析をもとに、「いつ頃までに、どんな企業に就職する!」というように目標を設定してみましょう。仮でもゴールを決めることにより、そこから逆算していつまでに何をするべきか、具体的な行動計画を立てやすくなります。
対処法4. 企業研究を行い攻略をしよう
企業研究をしっかりと行い、戦略を立てることは大切です。「〇〇だから、御社で仕事がしたいのです!」という志望動機は、その企業のことをよく知らなければ語れません。
対処法5. 就職エージェントに登録してみよう
現在は、就職エージェントのような支援サービスが充実している時代です。
- あなたに適した職場を選べていない
- 企業側に良い印象を与えられていない
- 効率が悪い就職活動をしてしまっている
就職活動の知識やノウハウがないことで、上記のようにチャンスを逃してしまっている場合もあります。ただでさえ、フリーターの就活は難易度が高くなっています。「不足している知識やノウハウをどう補うか」を意識して、就職のプロである就職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。特に、20代・フリーターの就活支援を得意とするエージェントが良いでしょう。ちなみに、私たちジェイックもそのひとつです。
22歳フリーターで正社員になる2つの方法
22歳・フリーターから正社員を目指すには、「就職活動」と「正社員登用制度の活用」の2つの方法がメインになります。それぞれについて解説します。
方法1. 就職活動を行う
若さがアピールポイントになる22歳であれば、現在フリーターやニートでも正社員で就職できる可能性があります。
ただ、「若さ」はメリットですが、反面「未熟さ、経験の少なさ」というデメリットも併せ持つものです。そのため、「若さ」を重視し、「未熟さ」は入社後の育成をしっかり行うことでカバーする用意がある企業の求人を見つけることが重要です。
フリーターからの就職活動では、そうした特徴を持つ企業を探すこと、そして適切な内容の応募書類や面接対策が必要になります。
また、次に紹介する「正社員登用制度」に比べて、より多くの企業に応募し比較検討ができる点が優れていると言えるでしょう。
方法2. 正社員登用制度を活用
「正社員登用制度」とは、アルバイト・契約社員から正社員へと雇用形態を転換する制度です。制度の対象になるためには、「それまでの働きぶりが評価されるものであること」や「企業独自の試験・面接を受けて合格する」というような条件があります。合否基準は企業によって異なり、上司の評価や仕事の実績などを総合的に評価する場合もあります。
希望すれば誰でもチャレンジできる訳ではありませんが、同じ職場で長く非正規で働き、その企業で正社員になりたいと考えるなら、まず上司に相談してみると良いでしょう。
前出の「就職活動」と比較すると、職場の雰囲気・業務内容を理解し慣れていること、すでに一定の評価を受けている点で優位性があると言えます。
もし登用の可能性が無さそうであれば、「方法1:就職活動を行う」に早めに切り替えましょう。
22歳フリーターでも就職できる6つの仕事
22歳のフリーターが就職しやすい仕事を6つ、下記にご紹介します。
それぞれの仕事内容・平均年収・適している人物タイプ・注意点について、解説していきましょう。
仕事1. 営業職
営業職は、商品やサービスを顧客に提案し成約につなげる仕事です。成約後も顧客の課題が解決されたか「アフターフォロー」を行い、長期的な需要をキャッチする関係性を継続させることが求められます。
フリーターにおすすめする理由は、未経験であっても就職しやすいからです。扱う商材によって専門知識が必要な場合もありますが、それらは入社後に勉強する場合がほとんどです。人柄やコミュニケーション能力が重視され、未経験でも「適性がある」と判断されれば採用されやすい職種です。
営業職の平均年収は、約435万円です。
国税庁「民間給与実態統計調査」によれば日本人の平均年収は433万円とされていますので、営業職の年収は平均額とほぼ同等となっています。
また、不動産や金融商品など扱う商品・サービスが高額であったり、営業成績がダイレクトに給与に反映される企業では、1000万円以上を稼いでいる人もいます。業種や企業ごとに、実際の給与額に大きな差があるのも特徴です。
営業職は、明確な目標があると励みになる人に向いています。目標値やノルマに強いプレッシャーを感じてしまう人、それらが原動力にならない人には不向きかも知れません。
採用時に業務経験や資格は不要ですが、入社したら研修や教育制度に頼るだけでなく、自発的に学んでいく姿勢は不可欠であることは注意点として認識しておきましょう。
仕事2. 販売職
販売職は、接客を通じて商品やサービスを販売する仕事です。店舗や商業施設などに来店したお客様への対応の他、商品の品出し・在庫管理・発注などが主な業務になります。
営業職との違いは「店舗を訪れた顧客に対して販売する」という点です。
フリーターにおすすめする理由は、経験・資格不問の求人がほとんどで、また求人数も多いからです。
販売職の平均年収は、約337万円です。
全体平均の436万円よりも低いですが、年収額にこだわらない方や、未経験OKでプレッシャーの少ない職種からキャリアを始めたい場合には向いていると言えます。
人とコミュニケーションを取ることが苦手ではない人、自分の好きな商品やサービスに関する仕事に就きたい人に適しています。
一方で注意点は、シフト勤務になる場合が多いので休日が好きなように取得しづらかったり、やはり収入の低さがあげられます。収入については、販売実績を上げて管理職になればどの程度の収入アップが見込めるか等を確認しましょう。
仕事3. 事務職
事務職は、オフィスなどで主にデスクワークを行う職種です。書類作成、データ入力、電話や来客の応対などが中心の業務になります。
パソコンが使えることが前提ですが、マニュアル化されている仕事も多く、未経験者でも応募可能な求人もある点がフリーターにおすすめできる理由です。また、ルーティンワークが中心で、就業時間が規則的なため、ワークライフバランスを重視する人にもおすすめです。
事務職の平均年収は、約332万円です。
パソコンで黙々と仕事をする時間が長いので、集中力があり、ケアレスミスが少ない人に適性があります。
注意点としては、事務職は人気の職種なので応募者が多い傾向にあること。事務職の経験が無くても、できればMicrosoftのWordやExceなど事務職の使用頻度が高いソフトの基本的な操作は学んでおくと採用の可能性を高められるでしょう。
仕事4. 介護職
介護職は、高齢者施設や障害者支援施設などで、利用者の生活支援をおこなう仕事です。入浴や着替えの補助、部屋の掃除、入居者の話し相手になったり、さまざまな面でサポートします。
フリーターにおすすめできる理由は、慢性的な人材不足で求人募集が多く、未経験者や資格がなくても採用される確率が高いからです。「介護福祉士」のような専門的な資格は、現場で働きながら取得を目指すことができます。
また、少子高齢化がさらに進む事は確実なため、介護職への需要は上がり続け、職を失う心配の少ない分野です。
介護職の平均年収は、約350万円です(※)。
介護職の年収は日本全体の平均年収に比べて低めですが、専門的な資格を取得すれば昇給も可能です。
人と話すことが好きな人、気配りができる人、人を助けることにやりがいを感じる人に向いている職種です。
注意点としては、介助業務にあたる場合はある程度の体力が求められること、人手不足から多忙になる傾向が高い点などがあげられます。
仕事5. プログラマー
プログラマーは、Webサイトやアプリなどを設計書に沿ってプログラミングする仕事です。
通販サイトや物流、金融システムなど、さまざまな業界で活用されています。システム開発の工程では、製造の部分を担当する職種です。
フリーターの人におすすめできる理由は、若ければ未経験であっても採用する求人が多いことです。IT業界は深刻な人手不足のため、未経験の人材を一から育てようとする企業も多数あります。また最近ではオンラインでプログラミングを学べるスクールも多数あり、基礎的なスキルを身に付けることで内定率をさらに上げられます。
プログラマー(WEBサイト、インターネットサービス系)の平均年収は、約525万円です。日本全体の平均年収よりもかなり高いのが特徴です。
引用:マイナビ転職/2021年版 職種別 モデル年収平均ランキング
パソコンを使う仕事をしたい人、専門的なスキルを身に付けたい人に、プログラマーは適した職種です。
注意する点は、変化が早い業界であるため常にコツコツ勉強し続けることが求められる仕事であること。そして、システムを導入する企業の担当者や、開発のプロジェクトメンバーと一緒に進めていく業務であるため、丁寧なコミュニケーションを心がける点です。
フリーターの方におすすめの仕事については、こちらの記事もご参照ください。
22歳フリーターで就職を進めるポイント6選
22歳・フリーターの人が就職活動を始める際は、下記5つのポイントを心がけると、スムーズに活動を進められます。順に詳しく解説します。
ポイント1. 自己分析をする
まず最初に、自己分析を行いましょう。自己分析がしっかりできていないと仕事選びの軸が定まらず、就職してから後悔する恐れもあります。
具体的には、ご自身の経験から下記の要素について明確にしていきます。
- あなたはどんなときに喜びや幸せを感じますか
- 得意なこと、苦手なことは何ですか
- これまでどのような場面で力を発揮できましたか
- 将来、どんな自分になりたいですか(具体的な状況やライフスタイルをイメージ)
自己分析では、あなたの「良い面や得意なこと」「悪い面や苦手なこと」のように、どちらか一方ばかりに注目してはいけません。良い面・悪い面は表裏一体です。たとえば「考えすぎて行動が遅い」というマイナス面には、「物事を慎重に進められる」というプラスの面もあります。物事を多面的に見ることで、より深い自己分析ができるでしょう。
自己分析で気付いたことは、履歴書の作成や面接で活用できるよう、箇条書きのメモにして常に確認できるようにしておきましょう。スマホのメモ機能を利用するのもおすすめです。事あるごとに確認して、あなたの「就活の軸」がブレないようにしましょう。
ポイント2. 将来のビジョンを考える
これから自分はどんな人になりたいのか、どんな働き方・暮らし方をしたいか、自由にイメージしてみましょう。
「経済的にもメンタル面でも安定した生活を送りたい」「専門的なスキルが身に付く仕事がしたい」「仕事だけではなく、趣味の時間もしっかり確保したい」「都会よりも地方都市で暮らしたい」など、あなたの理想をことばにしてみましょう。
必ずしも理想通りの生活を実現できる仕事が見つかるとは限りませんが、あなたが望んでいる方向からかけ離れてしまう仕事では続けられません。
また、将来のビジョンは、さまざまな経験をしたり、年齢によって変わり得ることも理解しておきましょう。「今の時点での、私の理想」と捉えておいた方が気楽にイメージできますし、ライフステージの変化にも柔軟に対処できるからです。
ポイント3. 未経験からでも働ける職種で探す
心身になるべく負担をかけることなく働き始めるには、未経験からでも働ける仕事が良いでしょう。さらに研修制度など人材育成に前向きな会社を選ぶのも重要です。未経験から始められる職種は、学歴不問である求人数も多い傾向にあります。
また、IT系や介護職のように専門性の高い分野であれば、働きながら資格取得も目指せます。資格という「スキルの証明」があれば、同じ職場での昇給のみならず、将来的にはより待遇の良い企業への転職も可能になるでしょう。
ポイント4. 自分の考えを強く持つ
個人差もあると思いますが、22歳の若さでは、家族や先輩・友人などからのアドバイスに影響されることもあるでしょう。周りの人の意見を参考にするのは良いのですが、最終的にはあなた自身が考え、決断することが大切です。自分で納得のいかない就職活動、さらには就職をするのはおすすめできません。
自己分析や将来のビジョンをしっかり考え、あなたの「就活の軸」を信じて就職活動を進めましょう。
ポイント5. 企業の名前がすべてじゃない
ネームバリューのある企業は人気が高く、多くの人が応募します。少しでも良い条件で働きたい、規模の大きい仕事がしたいと考え、大手企業にチャレンジすること自体は結構ですが、企業名やうわべのイメージだけで応募先を選ぶことはおすすめできません。
有名だからというだけで選んでしまうと、企業を志望する理由が薄っぺらなものとなり、選考でのアピール力も弱まります。人気企業はただでさえ競争率が高く難関であるため、中途半端な理由で志望しても合格するのは難しいです。
また、大手や人気企業だけに応募先を絞ってしまうと全滅する恐れもあるため、他の企業にも目を向けることが大切です。有名な企業を受けるのは悪いことではありませんが、それだけになってしまっては成功率が下がりますので注意しましょう。
ポイント6. 就職エージェントを利用する
22歳・フリーターの状態から就職活動を始めるなら、就職エージェントの活用がおすすめです。ポイントとしてご紹介した「自己分析」や「将来のビジョン」を考える際、なかなかうまくいかなければサポートが受けられます。
また、あなたの適性に合った職種や企業を提案してくれたり、求人の内容を細かく知ることができるのもメリットです。また、慣れない応募書類の作成や面接対策なども行ってくれるので、安心して本番に臨めます。
「若さ」がアピールポイントですから、スピーディに効率よく就職活動を進めるため、無料で受けられる就職エージェントの支援サービスはぜひ活用しましょう。
22歳フリーターにおすすめの就職サービス
最後に、22歳フリーターの人におすすめの就職方法を3つ、ご紹介しましょう。
- ハローワーク
- 就職サイト
- 就職エージェント
1つずつ、特徴を解説していきます。
サービス1. ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が管轄する国の機関です。求人の紹介や、就職活動の支援が無料で受けられ、フリーターの方はもちろん誰でも利用できます。
利用するメリットには、以下のような点があります。
- 就職サイトに載ってない求人がある
- 地元企業の求人が多い
- 職業訓練を受けられる
ハローワークには、地元企業の求人が多く集まっています。自宅から近い場所での勤務を希望している人、転勤をできるだけ避けたい人も利用してみると良いでしょう。
一方、デメリットは以下の通りです。
- いわゆるブラック企業の求人が混ざっている可能性がゼロではない
- フリーターの就職に特化した相談窓口ではない
- 「あなたの適性に合った会社」が紹介されるとは限らない
ハローワークは求職者だけでなく、企業も無料で求人を掲載できます。また、国が設置している特性上、公平性を担保するため、厳しい審査もありません。そのため、人材にお金をかけられない企業が一定数紛れている可能性があることは理解しておきましょう
また、ハローワークでは、個々人の適性に合った企業とのマッチングサービスはありません。フリーターの就職支援に強みがある専門窓口ではない事も理解しておきましょう。原則として、あなたが希望した求人に対し、応募手続きを行ってくれるものと考えておきましょう。
サービス2. 就職サイト
就職サイトとは、Webサイト上の求人情報から自分で検索ができるサービスです。
根気よくサイトをチェックして、フリーターでも応募可能な求人を探してみましょう。
メリットは、マイペースに求人を探せること。また応募条件には難しいと思えても、とりあえず応募まではできること、などがあります。一方で、あまりに情報が多すぎて迷ってしまったり、応募した企業との面接日程の調整など、煩雑な手続きを自分で行う必要がある点はデメリットと言えるかもしれません。
- 自己分析、業界分析、企業分析
- 応募手続き
- 履歴書の作成
- 面接対策
- 内定時の条件交渉
これらの対応を、すべてあなた自身で行います。
はじめて就職活動を行う人や、自己分析や業界・企業分析などをどのようにやればいいか分からない人にはハードルが高い方法かも知れません。
就活サイトには、色々な業界や仕事の求人が掲載されています。求人を眺める中で興味のある仕事に出会える可能性もあるため、現時点では行きたい業界や企業が決まっていない人、そして就職の視野を広げたい人に向いているサービスといえるでしょう。
サービス3. 就職エージェント
先ほども就職エージェントの活用について紹介しましたが、特に「フリーターの就活に強いエージェント」に相談することをおすすめします。フリーターならではの悩みに応えてくれたり、フリーターが就活で注意するポイントも的確に教えてもらえるでしょう。
- あなたに適した職種や会社の選び方(自己分析、企業分析のサポート)
- 「フリーターを積極的に採用している企業」の採用情報の提供
- 履歴書の書き方(フリーターが気を付ける点や工夫のアドバイス)
- 面接対策(「なぜフリーター生活をしていたのですか?」という質問への対応策など)
- 応募企業との面接日程の調整
転職エージェントは、これらすべてのサポートを無料で行います。
特に、私たちジェイックは、20代のフリーター・既卒者・第二新卒の就職支援を得意とする就職エージェントです。
就活の基礎やビジネスマナーを学べる就職講座も開催しています。
さらに、厳選した優良企業 約20社と書類選考なしで面接ができる「面接会」も開催しており、最短2週間で内定獲得も可能です。入社後も無料相談ができるため、「就職後にうまくやっていけるか不安」という人にもおすすめです。ぜひご相談ください。
まとめ
22歳のフリーターが、正社員での就職を目指す方法について紹介してきました。
就活では、「22歳という若さ」がいちばんの利点になります。つまり、就活のスタートが早ければ早いほど、あなたの人材評価が高い状態にあるのです。
ここまでご紹介した「おすすめの職種」や「就職を進めるポイント6選」などを参考に、さっそく今日から動き始めましょう!
私たちジェイックは、20代・フリーター・職歴が無い人の就活支援に強みを持つエージェントです。就活を効率よくスピーディに進めるために、ぜひお気軽にご相談ください。
「22歳 フリーター」によくある質問
22歳でフリーターをしている人はフリーターになった時期や最終学歴で大きく6種類に分かれますが、それぞれ現実が見えてきて今後どうしようか悩み始めるころかもしれません。詳しくは、本記事をご参照ください。
22歳でフリーターじゃもう手遅れかな…?と思う必要はありません。「フリーターでも22歳なら正社員就職に間に合う」のです。正しい方法で就職活動すれば優良企業の正社員になることも可能です。
フリーターから正社員になりたいと思うならば早めの行動が肝心です。効率的に就職活動を進めるためにエージェントの活用もおすすめです。ジェイックの就職支援サービスでは現在フリーターの方も無料で「就職相談」をしていただくことができます。ぜひご活用ください。
フリーターを卒業したくても何から始めたらいいのか分からない人も多いかもしれません。弊社「ジェイック」には、様々な状況の人を就職成功に導いてきた実績があります。就職のプロが親身になってサポートしますのでまずはご登録をお待ちしております。