ニートのままだと考えられる末路というものはどういうものでしょうか?
仕事をせず自宅で親の収入に頼って暮らしている「ニート」と呼ばれる人たちがいます。
一見のんきで、悠々自適に暮らしているイメージがあります。しかし実態はそうではありません。ニートの人のほとんどは将来に大きな不安を抱えており、社会復帰を望んでいる人もたくさんいます。
ここではニートを続けた場合の末路と、ニートから脱出する方法などを解説します。
- ニートから脱出できない原因は、見た目へのコンプレックス、体力不足、プライドの高さなど
- ニートを続ける人の末路には、孤独死やホームレスの可能性
- ニートから脱出するために、まずは自分の得意なこと、好きなこと、できることを書き出してみよう
この記事の目次
ニートを脱出できない人の原因
まず、こちらでご紹介させていただくのは「ニートを脱出できない人の原因」です。
では、早速ですが「ニートを脱出できない人の原因」は下記の7つです。
- 見た目へのコンプレックス
- コミュニケーション能力の不足
- 自分を卑下しすぎる
- 体力的不足
- 会社に縛られることへの圧迫感
- プライドが高い
- 諦めがはやい
以上7つがニートを脱出することができない原因になっています。それでは上記7つについて1つ1つご紹介いたします。
原因1:見た目へのコンプレックス
まず、1つ目の原因は「見た目へのコンプレックス」です。
ニートから脱出できずにいる方は、自分の見た目にコンプレックスを持っている人が多いです。
太っている、気持ちが悪いなどと思われている、不細工だから、挙動不審だから、まともにコミュニケーションをとることが出来ないなどの理由で外の世界を避けてしまっているという事があります。
そのため、人駅などで人の目にされされることを避け続けた結果、家から出ることも出来なかったり、家から出たくなくなるなどの理由がニートから抜け出せなくなる原因となっております。
原因2:コミュニケーション能力の不足
2つ目の原因は「コミュニケーション能力の不足」という事です。
先程1つ目の原因でもご紹介いたしましたが、ニートは外の世界を避けてしまっているため、家族の人以外とのコミュニケーションをとる事はあまりありません。
そのため、通常の人が当たり前だと思っているコミュニケーションスキルが低かったり、挨拶の仕方、マナーが分からないという事があります。
人とどのように接すると良いのか分からないと悩むことで人と接することがもっと怖くなってしまい、話すと相手が何を考えているのか怖くなってしまうという事があり、さらに人との接触を避けてしまうのです。
原因3:自分を卑下しすぎる
3つ目の原因は「自分を卑下卑下しすぎる」です。
ニートは、コンプレックスや見た目から自分の事を卑下しすぎてしまい、外に出ることが出来ないケースもあります。
周りの人からしたら何も思わないが、ニートの本人からすると過剰に反応をしてしまうため、外部との接触をさらに避けてしまい引きこもりやニートから抜け出せなくなってしまうのです。
原因4:体力的不足
4つ目の原因は「体力的不足」です。
ニートから抜け出して仕事をしようと考えたところで、今まで外の世界を避けていたため、体力的についていけるのかといった不安が生まれます。
体力的な不安は、自分に体力がなければ周りの人に迷惑をかけてしまう、周りの人からの評価が下がってしまう、仕事に来なければいいのにと思われているなどのマイナスな思考が悪循環になってしまうのです。
原因5:会社に縛られることへの圧迫感
5つ目の原因は「会社に縛られることへの圧迫感」です。
ニートの方は、引きこもって誰にも干渉されたり、縛られるといったことのない生活を送ってきました。
そのため、会社員やアルバイトとして働くと社会やお店から縛られてしまい、自由を奪われてしまう圧迫感に耐え切れないといった人がいます。
例えば会社員として勤め始めた時に会社から電話が頻繁に入ったり、上司からのメールが定期的に受信すると息苦しさを感じてしまったり、心地悪さがを感じてしまったりで仕事や外の世界に対して嫌気がさしてしまいます。
原因6:プライドが高い
6つ目の原因は「プライドが高い」です。
ニートの方にはプライドが高く、社会複帰がなかなかできないという人がいます。
例えば、仕事をしようと思っていても、下積みのような仕事を嫌がり、管理職や自分が主役になれるような仕事を探したり、人に使われるのが嫌だから会社員になりたくないという理由で結局何もしない人がいます。
自分はこんなもんじゃない、自分はもっとスターなんだと勘違いをしてしまいニートから脱出できない人も少なくありません。
原因7:諦めがはやい
最後に、7つ目の原因は「諦めがはやい」です。
ニートになってしまう人の共通点としては、物事に取り組む際にすぐに物事をあきらめてしまうという事です。
どんな仕事でもすぐに覚えるという事は難しいですし、社会の順応するにも社会に空白期間のあるニートは時間を要しますが、すぐに結果がでない、すぐに改善が出来ないなど自分で勝手に線引きをして諦めてしまう人がいます。
その結果、ニートから脱出できずにまたニートを続けてしまうのです。
ニートを脱出できない人の末路
次にご紹介をするのは、「ニートを脱出できない人の末路」です。
ニートを脱することができない人の末路は下記の2つです。
- 孤独死
- ホームレス
それでは、早速ですが上記2つについてご紹介いたします。
ニートの末路1:孤独死
ニートを続ける人の末路の一つに「孤独死」があります。
8050問題というのは、年金などの収入がある親が生きていて、元気である事から起こる問題です。
しかしやがて両親とも亡くなって、親に養われていたニートの子供がひとりきりになってしまった場合、親の収入が途絶えてしまいます。
そしてニートの子供を養ってくれる人がいなくなる為、その子供は経済的貧困に陥ってしまい、最悪の場合には孤独死することもあります。
この孤独死の問題に国は、様々な対策をしています。
しかしそれは高齢者の孤独死に関するものであり、高齢者でも若者でもない「ひとり暮らしの人」に対しての対策がないのが現状なのです。
そして親の元で長い間ニートを続けていた人が、親が亡くなった後に友人などとのつながりがなかった場合や、家族や近所付き合い等もない状態で引きこもっていると危険な状態になってしまいます。
また、この記事の下に8050問題について書かれている場所があります。すぐに読みたい方は下記の文章をクリックしてください。
ニートの末路2:ホームレス
ニートのもう一つの末路は「ホームレス」です。
ニートを養ってくれる両親が生きているうちは、その収入で暮らすことも出来ます。
しかし両親が亡くなり、さらに親族や親切な友人などのような人が身の回りに全くいない場合には、どんどん所持金がなくなっていってやがて底をつきます。
仮に住んでいる家が賃貸住宅の場合、家賃が払えないと部屋を出なくてはならなくなってしまいます。
しかし住んでいるところが持ち家であったとしても固定資産税の支払いがあり、滞納した場合にはいずれ罰則が科せられます。
このように賃貸でも持ち家であっても、家賃や税金の支払いは必ず必要になります。それが出来なくなると、家を追い出されてホームレスにならざるを得ないのです。
ホームレスになった理由として一番多いのは、勤めていた会社の倒産や仕事量の減少、他にも自らの理由で仕事を辞めたなどの仕事関連の理由がほとんどです。
仕事をしなければ収入が当然入りません。ですからニートを続けていると、いずれ家を追い出されてホームレスになる可能性が高いのです。
ニートから脱出する方法
次にご紹介するのは、「ニートから脱出する方法」です。
ニートから脱出をする方法は、下記の3つです。
- 在宅ワークをする
- アルバイトをする
- 就職する
それでは、早速ですがニートから脱出をする方法についてご紹介いたします。
ニートから脱出する方1:在宅ワークをする
ニートを脱出するには、仕事をして定期的な収入を得る道を辿るのが一番です。
しかし長年ニートをしていた人が突然社会に出て、正社員の仕事に就くことは大きなプレッシャーになってしまう場合があります。そのような人のために、自宅で稼ぐことのできる「在宅ワーク」から始めてみるという方法があります。
インターネットが発達したおかげで、ネットの様々なツールを利用して稼ぐ方法があるのです。在宅ワークが向いている人は主に、他人とのコミュニケーションが苦手な人であったり、アルバイトや就職などに自信がない場合は特に向いています。
在宅ワークの初歩として、クラウドソーシングで簡単にできる仕事を見つけてみましょう。クラウドソーシングとは、ネット上で様々な企業や個人が不特定多数の人に対して、業務を発注できるというシステムです。その仕事内容はライティングやデザイン関係、アンケートサイトなど様々にあります。
そしてクラウドソーシングを始める場合には、いきなり大きく稼ぐことよりも、小さく始めてみることがベストです。ですから1円単位から稼ぐことのできるアンケートサイトやポイントサイトから始めたり、文字数の少ないライティング系のクラウドソーシングからスタートしてみましょう。
そして徐々に仕事に慣らしていき、稼ぐ金額も増やしていきます。特にライティング系の仕事は、経験を積むとインターネットで仕事を取って、大きく稼ぐことも可能になります。
つまり最初は小さく始めて、徐々に大きな仕事にシフトしていくことがクラウドソーシングで稼ぐコツの一つです。
ニートから脱出する方法2:アルバイトをする
在宅ワークの仕事は、自宅で出来ることが何よりのメリットでもあります。
しかしデメリットとしてニートの時とあまり変わらず、家から出ない生活が続くことにもなりかねません。その為自宅ではなく外で働きたい場合には、まずは短時間のアルバイトから始めてみるという手段もあります。
アルバイトであれば種類が豊富にあり、シフト制であれば自分で好きな勤務時間や曜日を選ぶことも可能です。ただし長年ニート生活を続けている人の中には、他人とのコミュニケーションに不安を覚えている人もいます。
そのようなタイプの人には、工場でのアルバイトならば必要最低限のコミュニケーションで済みます。他にも深夜スーパーの品出しなどの仕事なども、お客や従業員と接する機会が少なくて済みます。そしてアルバイトの中には人気があるために、中々採用されないような職種もあります。
しかしそのような採用率の低い仕事は出来るだけ避けて、採用率の高い仕事を選ぶ方がベストです。例えばコンビニエンスストアの店員の仕事は、募集をかけている店が多いのが特徴です。ですから採用率もおのずと高くなります。
他にもドラッグストアの店員や、スーパーマーケットのレジ打ちや、ディスカウントストアの店員なども採用率が高くなります。つまり求人数が多い職種ほど採用率は高い傾向にあるので、そのような仕事を中心に探す方が良いでしょう。
ニートから脱出する方法3:就職する
もう一つの脱出方法は正社員として就職することです。
やはりしっかりと社会復帰を希望するのであれば、正社員採用を目指して就職活動をするのが一番良いでしょう。正社員の仕事の探し方は主に、ネットの求人サイトから探したり、就職支援サービスなどで求人情報を探すことも可能です。
他にも地元のハローワークに出向いて探す方法もあります。ハローワークでは仕事の相談に乗ってもらえるので、不安な事やわからないことがあった場合には心強い味方になります。そしてニートを経験した人が就職活動をする場合には、どうしても履歴書を書く時に空白期間が出来たり、面接でハンディを抱えてしまいます。
しかしニート経験者であったとしても20代であれば、就職できる可能性は比較的高いのです。ですからニート脱出の就活をするならば、出来るだけ早い方がハンディも少なくなります。そして面接の時のために、ニートでいた理由や今後の展望などを説明出来るようにしておくことが大切です。その為に訓練として、自己分析を事前にしておくことが大事です。
それは自分はどのような人間で、どのような長所や短所を持ち、どのような特技や趣味を持つのかを明確にしておくことです。そしてその仕事を選んだ理由や、将来の目標や目的も明確にしておくようにしましょう。このような自己分析が出来ていれば、ニートであったというハンディはさらに少なくなり、面接において面接官に何を聞かれてもはっきりと答えられるようになります。
また、ジェイックではニートが就職を成功させるポイントについて書いている記事を作成しているので気になった方は是非、読んでみて下さい。
ニートを脱出するきっかけ
次に「ニートを脱出するきっかけ」についてご紹介いたします。
ニートを脱出するきっかけは、下記の4つです。
- 親の収入が無くなった
- 周りにこれ以上迷惑をかけたくない
- 精神的に不安を感じ始めた
- 同級生との差に焦りを感じた
それでは、早速ですが上記4つのきっかけについてご紹介いたします。
きっかけ1:親の収入が無くなった
まず、1つ目のきっかけは「親の収入が無くなった」です。
親が高齢化、退職などの環境に変化をして、収入が無くなったことがきっかけでニートを脱出するきっかけになる場合があります。
親が年金暮らしになって子供を養う事が難しくなったり、病気になってお金が必要になったりすると、今までと違い親の金銭的に甘えられなくなります。
生活を豊かにするために、働く必要があるのです。
金銭面の不安がきっかけとなり「そろそろはたらかないと」という考えを持つ人も多いです。
きっかけ2:周りにこれ以上迷惑をかけたくない
2つ目のきっかけは「周りにこれ以上迷惑をかけたくない」です。
両親や周りの人たちが心配してくれているという気持ちを感じ「これ以上迷惑をかけられない、かけたくない」という気持ちがニートを脱出するきっかけになります。
両親に負担がかかるのは、金銭面だけではありません。
「我が子の将来はどうなってしまうのだろうか」「私たちがいなくても自立をして生活できるのだろうか」という精神的な部分でも負担をかけてしまっているのです。
「自分が働くという事で、心配をしてくれている家族を安心させてあげたい」という気持ちでニートを脱出する第一歩を踏み出すという人もいます。
きっかけ3:精神的に不安を感じ始めた
3つ目のきっかけは「精神的に不安を感じ始めた」です。
「仕事をしていない、働いていない」という状況に対しての精神的な不安を感じ、ニートを脱出するという事もあります。
はたから見ると働かなくても済むという状況は羨ましいと感じますが、ニート本人の立場からするとニート生活を続けると虚無感に苛まれることがあります。
例えば、親が資産家で働かなくても十分生活ができる環境でも、不安を感じるという事はあるのです。
人の感情はこのように複雑で難しいものですが、だからこそニートを脱出することに役立つといえるでしょう。
きっかけ4:同級生との差に焦りを感じた
最後に、4つ目のきっかけは「同級生との差に焦りを感じた」です。
周りの友人や同年代の若者の活躍を見て、「自分はこのままではいけない」という焦りがニートを脱出するきっかけになる人もいます。
働かずに生活を出来るという事も最初は自由であり楽しいかもしれません。ですが、その生活が長くなるとだんだん同年代の友人や周りの人と比べて「自分は何をやっているんだろう」と我に返り情けなくなってくるのです。
このように「仲間と同じように生き生きと働きたい」という欲求が生まれます。その欲求がニートを脱出する原動力に繋がるという人もたくさんいるのです。
ここまででニートを脱出する方法をご紹介いたしました。ですが、見ているだけでは何も変わらないのです。なので、ここで1番大切にして頂きたいのは、「実際に行動を起こす」という事です。
ニートが覚えておきたい8050問題とは?
8050問題とは、若いころに引きこもりやニートになった人たちが、長期間にわたりそのような状態でいた場合、「80歳代」になった親が「50歳代」になった子供の世話をすることになるという社会問題のことです。
この8050問題では親が元気で、年金などの収入がある場合には問題は比較的少ないです。
しかし親に介護が必要になった場合や、親の死亡により収入がなくなってしまった場合などに、働かない子供が経済的な問題を抱えてしまうというケースに陥る可能性があるのです。
2018年1月に8050問題に絡んだ事件が起きました。それは82歳の母親と52歳の娘が住む自宅で、2人の遺体が発見された事件です。
二人の死因は共に衰弱死で、その後の調べでは亡くなった82歳の親が、ひきこもりの52歳の娘を養っていたことがわかりました。
この事件はひきこもりが長期化してしまった娘を、母親が一人で養っていたものの、限界を迎えて亡くなってしまった大変悲惨な事件です。
この事件のように8050問題では「高齢化問題」と「ひきこもり問題」の二つの原因が混在しているのが特徴でもあります。
各自治体ではこの問題を未然に防ぐために、20代や30代のニートやひきこもりの若者の社会復帰支援などに取り組み始めています。
参考:老人ホーム検索サイトみんなの介護「親子共倒れ、孤立死の原因となる8050問題とは」
ニートが自分に合った仕事を見つけるコツ
ニートを長く続けた人が、社会復帰して仕事を長く続ける為には、出来るだけ自分にマッチした仕事を見つけることです。
まずは自分の得意な事や好きなことは何か、自分なら何ができるかを紙に書き出してみる作業から始めてみましょう。
具体的には人前に出ることが出来るような人であれば、販売の仕事などが向いています。しかし人前が苦手であれば、工場勤務などの仕事が適していると言えるでしょう。
そして自分の得意分野や、やりたい内容の仕事が見つかったら、就職支援サービスを利用してみましょう。
そこでは主にニートから正社員になるための心構えや、履歴書の書き方や面接での自分のアピールの仕方、他にも自分に合った仕事の紹介など様々なサポートを受けることが出来るのです。
ニートから就職活動をすることはハードルが高いかもしれません。面接などでもなぜニートだったか聞かれることもあるでしょう。
大切なことは元ニートであるというコンプレックスに押しつぶされないようにすることです。人間は誰でも欠点を持っている生き物であるという事を常に忘れないように行動しましょう。
元ニートが仕事を長く続ける秘訣は?
ニートになりやすい人の特徴の一つとして、一つの仕事が長く続かないというケースが非常に多いのです。
原因は主に職場の上司や同僚との人間関係を構築することが苦手であったり、何事も飽きやすく仕事が長続きしないなどの性格の人は入社と退社を繰り返し、だんだんと外に出る事すら億劫になり、ニートに陥ります。
そのようなニートの人が、仕事を長く続けるためのポイントのとして、絶対に無理をしないことがとても大切です。
ニートのなかでも、精神的や肉体的に健康ならば社会復帰後も問題はあまりありません。しかし中には精神的や肉体的に問題を抱えている人もいます。
そのような人は正社員のようなフルタイムの仕事ではなく、アルバイトやパートなどの時間給の仕事を選んで、出来るだけ精神的に負担を掛けないほうが良いでしょう。
仕事を長く続ける為には、正社員にこだわらずアルバイトでも良いので、自分のペースで続けることが大切です。
さらに仕事には失敗等はつきものです。特に慣れるまでは精神的にも肉体的にきつい時期が続くかもしれません。
そのような時期に仕事でミスなどをして、上司や同僚に叱られることがあったとしても、むやみに落ち込まないようにすることも大切です。
自分はダメな人間だと思わずに、すぐに気持ちを切り替えて前向きになる習慣をつけるようにしましょう。
比較的長い年月がかかるかもしれませんが、焦る必要は全くありません。仕事は何か月もかけて徐々にならしてゆけばよいのです。
ニートかどうかは関係ない!生活保護をもらえる人ともらえない人を理解しよう
生活に困窮した人が、最後に頼ることが出来るのが国や自治体の「生活保護制度」です。
ニートの人は基本的に、親の元で生活している人がほとんどで、親の給料収入や年金収入に頼っているケースがほとんどです。
ですから親が亡くなった後の金銭的な問題を心配している人も多いのです。ニートの中には、親が亡くなった後は生活保護を受給して暮らしてゆくことを考えている人もいます。
しかし生活保護は誰でももらえるものではないのです。生活保護を受給するためにはいくつかの条件があります。その条件をクリアしなければ受給することが出来ません。
養ってくれる家族・親族がいない
まず条件の一つ目は、養ってもらえる家族や親族がいない場合です。つまりニートが両親のもとで生活している場合には、受給することは難しくなります。
不動産などの資産がない
他にも不動産などの資産があった場合にも受給は困難になります。特に賃貸用アパートなどを所有している場合であると、受給することはさらに難しくなります。
健康上の理由で働けない
それ以外には、健康上の理由で働けない場合などの条件もあります。しかし心身ともに健康で問題がなければ働くように促されてしまいます。
その他にも働いているにもかかわらず、収入が最低生活費に届かない場合なども受給資格になります。
条件が満たされないと生活保護はもらえない
以上に挙げたような条件を満たさない限りは、生活保護はもらえないのです。ですからいざとなったら、生活保護に頼って生活をしようと考えているニートは、考え方を変えたほうが良いでしょう。