「新卒で早期退職って大丈夫だろうか?」「せっかく入社した会社だけど退職したい」などと思っている人も多いのではないでしょうか?
今でこそ転職は当たり前になってきたため、新卒入社した会社に一生勤め続けたいという人は減ってきました。しかし、新卒で早期退職してしまうことは、後々のキャリアに対するデメリットがあると考えられます。
この記事では、新卒で早期退職するデメリットや、その際の転職活動のコツについて詳しく解説します。
この記事の目次
新卒で退職するタイミング別の見られ方
新卒で入社した会社を退職すること自体は珍しいものではありません。しかし、退職するタイミングによっては、次の就職活動で企業からの見られ方が変わってくる可能性があります。
ここでは、新卒で退職するタイミング別に、面接官からどのように見られるのかについて解説します。
新卒入社〜1年以内の退職
新卒入社してから1年以内に退職するのは、世間一般的に見ても非常に早い退職と捉えられます。いわゆる早期退職という扱いになるため、様々な面でデメリットを感じることになるでしょう。
新卒入社から1年以内に退職することは、データ上からも少数派であることが分かります。
【学歴別就職後1年内離職率(令和2年卒)】
学歴 | 中卒 | 高卒 | 短大等卒 | 大卒 |
---|---|---|---|---|
離職率 | 31.0% | 15.0% | 16.2% | 10.6% |
引用:厚生労働省「学歴別就職後3年以内離職率の推移」より作成
新卒1年以内離職率は、大卒で10%程度、高卒で15%と少なくなっています。
企業側から見れば、新卒の会社をすぐに退職していることを魅力に感じることは非常に稀ですので、結果的に長く勤めている人と比べてネガティブイメージを持たれやすくなると考えられます。
1年〜3年の退職
新卒入社後1年〜3年で退職することは、ひと昔前まで早期退職として捉えられてきていましたが、昨今ではその価値観が変わってきている傾向にあります。
今は転職によるキャリアアップも珍しくはなくなってきました。一般的に1年〜3年程度働けばその企業のビジネスはざっくりと理解できますし、将来的にどれくらいの収入になりそうかも把握できるでしょう。
もし将来的に同じ企業に勤め続けていても、自己実現が難しそうであったり、収入アップが見込めないなどの判断になれば、この期間で退職する決断をするのも珍しくありません。
事実、厚生労働省のデータを見てみても、新卒入社から3年以内で退職する人は3割強もの割合となっています。3人いれば1人は3年以内に新卒入社した会社を辞めているということです。
従って、1年〜3年以内の退職であれば、そこまで転職活動に悪影響を及ぼすことはないでしょう。
新卒入社3年目以降の退職
新卒入社から3年以上が経っての退職は、特にネガティブな見られ方をすることはありません。そもそも新卒から3年が経っていれば、第二新卒〜若手の社会人として認識されますし、転職が活発な今の日本において多くの人が当てはまってくるでしょう。
また、20代であれば第二新卒として新たに転職活動をすることができます。
第二新卒は企業側が採用枠を持った状態で募集をかける傾向もありますので、転職成功の可能性アップも期待できます。
新卒ですぐに退職を考えてしまう理由
新卒で実際に退職をする人は全体の10%程度ということを解説しましたが、その裏には「実際に早期退職にまで至らなかったものの、仕事を辞めたい」と思った人が多くいることが推測できます。
なぜ新卒入社後すぐに退職を考えてしまうのでしょうか。ここでは主な理由を3つご紹介します。自分がいずれかの理由に当てはまっているか確認してみてください。
入社前に思っていたような仕事ではなかった
早期退職の理由として多いのが、入社後のギャップです。入社前に思い描いていたような仕事ができないと感じることで退職したいと思う人は、企業規模に限らず多く存在します。
例えば、誰もが知っているような大企業に新卒入社できた人でも、「スケールの小さい雑務的な仕事しか任せてもらえない」と感じ、ギャップを感じることがあります。
すぐにキャリアアップをしていきたいと考えるような人であれば、「大企業ではなくベンチャー企業などで裁量権を持って働きたい」と思うようになり、結果として早期退職をするケースは珍しくありません。
これは、入社前にしっかりと求人内容の確認や企業研究がうまくできていないことが原因の側面もあります。
入社後に感じるギャップが少なければ少ないほど早期退職の可能性は減りますので、もし次の職場を考えている人がいれば、この観点で就職活動を進めるようにしてください。
職場の人間関係が自分と合わない
人間関係で悩むことをきっかけに、退職を考えるケースも多く存在します。
そもそも人間関係については配属された部署の上司、同僚に大きく左右されますので、いわゆる「配属ガチャ」の要素が強くなる傾向があります。
加えて、新卒入社してから期間が経っていなければ、異動をさせてもらうことも難しいでしょう。
コミュニケーションでストレスを感じ続けていれば、どんなに仕事が面白かったとしても働くことが嫌になってしまいます。
その結果、新卒入社からほとんど時間が経っていないのに退職したいと感じる人が増えてしまいます。
他にやりたいことを見つけた
他にやりたいことを見つけたというポジティブな理由も、退職を考えるきっかけとなり得ます。
「自分はどんな仕事をして、どのようなキャリア形成をしていきたいのか」ということは、会社で問われることもあるかもしれません。しかし、明確なキャリアビジョンを持って働けているという社会人はそれほどまでに多くないのが現実です。
キャリアビジョンはその時その時に感じた価値観の変化をきっかけとし、急に見えてくるということは往々にしてあります。
「服が好きでショップ店員になったが、本当に好きなのは人と会話することだった」「自分にとって本当に大事なのは収入の高さではなく、プライベートの充実ということに気づいた」など、実際に働いてみてからやりたいこと、自分の向き不向きに気がつけることは珍しくありません。
この場合は、やりたいことを実現できるようすぐに転職活動に入って問題ないでしょう。
もちろん新卒入社から期間が経っていない場合は選考難易度が上がりますので、人一倍転職活動に力を入れる必要があります。
新卒で早期退職するメリットとデメリット
新卒で早期退職することは、デメリットが大きいといった話をしてきました。しかし、多面的に見れば新卒の早期退職はメリットも少なからず見られます。
新卒の会社を退職したいと思っているのであれば、メリットとデメリットの両者をともに理解し、適切な判断を下せるようにしておきましょう。
新卒で早期退職するメリット
新卒で早期退職するメリットとしては、3つ挙げられます。いずれも一般論として解説しますので、これ以外の理由で自身にとってメリットとして感じられるのであれば、早期退職を進めてもいいかもしれません。
早くから様々な業界でのスキルを積める
様々な業界で業務経験を積むことは、長い社会人生活で考えれば非常に自身の強みとなります。
例えば、同じ営業職であっても、IT系の企業とメーカー系の企業であれば、仕事の進め方や規模、働きやすさなどは大きく変わってきます。
こうした違う業界での経験を積むことで、その仕事で大切にすべきポイントや発揮すべき価値を飲み込みやすくなるため、ビジネスマンとしてのスキルセットが洗練されてくるといった期待が持てるでしょう。
もちろん業界だけでなく、早くからキャリアチェンジができるのも早期退職のメリットと言えます。
一般的にキャリアチェンジを目的とした転職は、年齢が上がるにつれて難しくなります。営業職からエンジニア職など、明確な目的があってキャリアチェンジをしたいのであれば、早期退職はむしろすべきとも言えるかもしれません。
転職活動を人よりも早く実践できる
新卒で早期退職することで、転職活動を早く実践できるというメリットも挙げられます。
新卒での就職活動と転職活動は、進め方からスケジュール感まで全てが異なります。新卒就活は横並びで一斉にスタートすることもあり、友人と一緒になって乗り越えるといったことができましたが、転職活動は基本的に一人で進め切らなければなりません。
これからはどんどん転職というものが一般的になってくると言われています。
ある程度年齢が高まってしまうと、社内の立場や家庭の事情などもあり、転職活動に踏み出すことが難しくなってしまうでしょう。
若いうちに転職活動を経験しておけるのは、将来的に自身の成長に役立つと考えられます。
未経験採用では選考上有利になることも
新卒退職後に転職活動をする場合、未経験採用募集では選考上有利になることがあり得ます。
新卒採用で募集枠が集まりきっていなかったり、キャリア採用枠で採用人数が不足しているような企業は、職種経験がない未経験者でも採用枠を設けて募集をかけることがあります。
新卒入社から期間が経っていなければ、スキルというスキルは身についていないものの、第二新卒のようにポテンシャル枠で採用を狙うことは十分に可能です。
むしろ、前職の勤務期間が短ければその会社に染まっていないため、入社した後に企業のカルチャーにマッチしやすいのではないかと、ポジティブに受け取られることもあるでしょう。
新卒で早期退職するデメリット
新卒で早期退職することは、どうしてもデメリットの方が大きくなってしまいます。
ここでは、新卒で早期退職するデメリットを5つご紹介します。これらのデメリットを1つでも受け入れることができないのであれば、もう少し新卒入社した会社で働いてみるのも検討してみてください。
長い目で見たときにキャリアに傷がつく
長い目で見ると、早期退職は自身のキャリアに傷がつくことは避けられません。履歴書には職歴を必ず記載しなければならず、どこかのタイミングで早期退職していれば、ほぼ確実に面接官からつっこみを受けるでしょう。
また、早期退職について面接で言及されなかったとしても、「この人は一度早期退職している人だから、うちで採用しても早期退職されてしまうかもしれない」と考えられてしまい、初めからネガティブイメージを持たれることも考えられます。
もちろん早期退職してから着実にスキルを身につけ、アピールできるのであればそこまで気にしなくていいデメリットですが、少しでも自分の成長に不安を感じる場合は、早期退職によるキャリアの傷は認識しておかなければなりません。
早期退職を繰り返す可能性がある
特に新卒入社1年以内の早期退職は、世間一般的には珍しい部類に入ります。
また、早期退職は会社への迷惑や世間体などを感じざるを得ず、なかなか実行に移せないと感じる人もいるでしょう。
そんな中で一度早期退職をしてしまうと、早期退職することそのものに慣れてしまい、再び早期退職をしやすくなるマインドになる可能性があるといったデメリットに繋がります。
早期退職を繰り返すと、選考に通過する難易度はどんどん上がっていきますし、生涯年収や年金受給額などが軒並み下がっていくといったデメリットも考えられます。
生涯年収が下がるリスクがある
早期退職により、生涯年収が下がるリスクは拭えません。
年功序列式で、勤務年数が増えれば増えるほど年収が上がっていくといった制度を取る会社が日本にはまだまだ多く存在します。当然新卒で早期退職すれば勤務年数はリセットされますので、昇給するタイミングがその分遅れていくことが考えられます。
昇給だけでなく、退職金や年金受給額の減少といったことも考えられます。
退職金制度のある会社は、10年20年以上勤めてようやくまとまった金額がもらえることがほとんどです。新卒で早期退職した場合にもらえる退職金は微々たるものになってしまうため、一生涯で稼げる収入がその分減ります。
また、早期退職後になかなか就職を決められなければ、その分厚生年金の加入期間も減ってしまいます。結果、将来もらえる年金受給額が減ることになるため、老後の生活も厳しいものになってしまうかもしれません。
このように、早期退職は自分の生活に大きく影響をもたらし得るということをしっかり認識しておく必要があります。
退職金が出ないことがほとんど
先ほども少し触れましたが、新卒で早期退職すると退職金はほぼ出ないと思っておきましょう。
退職金制度の細かな運用は会社ごとに変わってきますが、一般的には長く勤め上げた社員に対して会社が還元するといった目的で運用されています。
従って、新卒で早期退職するような社員に対して退職金は多く支払われることはなく、もらえても数千〜数万円程度になるということを認識しておく必要があります。
また、退職金制度自体全ての会社であるということではありません。厚生労働省の調査によれば、退職金制度がある会社は世の中全体の8割となっています。
つまり、今退職金制度がある会社を退職し、次に退職金制度がない会社に入社したら、その時点で将来退職金をもらえることは無くなるといったことも考えられます。
退職金は老後の生活を大きく支える資金源になります。将来の生活ビジョンも踏まえた上で早期退職するかどうかを決めると良いでしょう。
タイミングによっては失業保険が受けられない
早期退職をするタイミングによっては、失業保険が受けられないというのも明確なデメリットです。
そもそも失業保険というのは、国の設けている手当の制度のことをいい、自己都合でも一定の給付金を定期的に受け取れるのが特徴です。
しかし、失業保険の受給条件として以下のようなものがあります。
「離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること」
被保険者期間というのは、会社の社会保険に加入している期間となりますので、言い換えると「1年以上働いていること」が失業保険の受給要件となるのです。
よって、新卒入社から1年以内で退職している場合は、失業保険が受給できません。
このデメリットも生活に直結してくる部分ですので、新卒の会社をいつ退職するかは慎重に検討してください。
新卒で早期退職した時の末路-転職できずに人生終わり?-
新卒で早期退職した後の末路が気になるという方も多いでしょう。中には「早期退職したら人生は終わってしまうのではないか」と不安に感じている方もいるかもしれません。
ここからは、新卒で早期退職した後の末路について、転職活動の観点で3つ解説します。
書類選考の難易度が上がる
早期退職による書類選考難易度の上昇は、ほぼ確実に起きるといっていいでしょう。
新卒での就職活動の場合、エントリーシートで落とされるということはあまり無かったかもしれませんが、転職活動では書類選考で落とす傾向が多いです。
これは元々中途採用の枠が新卒採用の枠に対して少なく設けられていることがほとんどのため、選考倍率が高くなっていることによるものです。
企業側も数名の採用だけすればいいので、書類選考で少しでも懸念のある人はその時点で落としてしまうのです。
先ほども解説した通り、新卒の早期退職者に対して企業はネガティブなイメージを持ちがちです。
書類選考で落ちる回数が増えると、転職活動そのもののモチベーションが下がり、転職活動そのものを諦めてしまう末路も考えられます。
大手企業の採用枠は少ない
一般論として、中途採用の枠は新卒採用の枠よりも少なく設けられていることが多い傾向にあります。特に大手企業については採用枠が1人2人といったこともありますので、新卒早期退職から大手企業に就職することは非常に困難だと思っておく必要があります。
もちろん転職をするのであれば、企業規模に関わらず幅広い会社を見ることが大切になりますが、もし大手企業に就職するために早期退職しようとしているのであれば、考え方を改めた方がいいかもしれません。
ニートやフリーターの期間が長引くケースも
新卒が早期退職することで選考の難易度が上がるということは、なかなか次の就職先が決まらない期間が長くなるということになります。
既に新卒で入社した会社を退職していて転職活動中の場合、通過しない面接を受けにいくことが段々とストレスに感じるようになってくるかもしれません。
ストレスを感じ続けた結果、「一旦転職活動はしなくていいや」という思いになることもあり、ニート・フリーターの期間が長引きやすくなることも考えられるでしょう。
社会復帰がどんどん難しいものになってしまうため、非常に厳しい末路が予想されます。
新卒1年目で退職を検討しても良い場合
新卒1年目での退職は、特に転職活動や将来の人生に対するデメリットが大きいという解説をしてきましたが、それでも早期退職を進めてもいい場合があります。
以下、3つのいずれかに当てはまるようであれば、退職も視野に入れて行動していきましょう。
ハラスメントが横行しており耐えられない
パワハラやセクハラを始めとした、ハラスメントが横行していて被害を受けているような場合は、勤務期間に関わらず退職を検討しましょう。
ハラスメントに対する世の中の目が厳しくなってきている今日にも関わらず、ハラスメントが常態化しているような企業は、今後将来的にも改善する見込みは低い可能性があります。
加えて、ハラスメントが原因であれば、面接で正直に伝えることで理解をしてもらえやすく、早期退職の懸念払拭にも繋がります。
もし自分がハラスメントを受けているのであれば、特に早めの退職を検討しましょう。ストレスを抱えて精神的な病気を発症してしまえば、早期退職するよりも長く社会復帰できなくなるリスクも考えられます。
会社の規則がすぐに変わったり守られていない
会社の運営・経営体制が安定していない場合は、残り続けていても良いことはありません。特に社長の意向が強いワンマン企業のような組織で不安定な経営をされていれば、不意に経営が傾いて倒産することもあるでしょう。
加えて、給料の未払いや遅延、条件と違う働き方の強要など、雇用契約に反するような企業であれば、早い段階で退職を検討してください。
「法律に違反している企業で働いていてもスキルは身につけられない」とも言えますので、きちんとした会社への就職のために行動をしていきましょう。
給料が同世代と比較して明確に低い
基本給が低かったり、給与テーブルが公開されていて将来の昇給もあまり見込めないといった場合も、早期退職を検討して問題ありません。
同じ業界の同じ仕事であっても、属する会社によって給料が大きく変わることは往々にしてあります。社員が全体的に低い給料の会社は、将来的に賃上げをされる期待は全く持つことができません。
転職により数十万円年収が上がったというケースは多く見られており、新卒の早期退職であっても十分に実現することは可能です。
新卒ですぐに退職する時の方法や知っておきたいこと
新卒ですぐに退職することを決めた場合、あらかじめ知っておきたいことがいくつかあります。ここでは、退職する時の方法や、知っておきたいことについて解説します。
退職理由をはっきりさせた上でまずは上司に相談する
新卒で退職する時は、以下のような流れが一般的です。
- 1.退職する意思を強く持ち、理由をはっきりさせる
- 2.直属の上司に相談する時間を確保する
- 3.上司に退職の意思を伝え、納得してもらう
- 4.退職日を決めた上で退職届を提出する
- 5.業務の引き継ぎや退職の事務手続きを行う
- 6.退職する
この中でも、退職理由をはっきりさせておくことが非常に重要になります。
上司に退職の意思を告げ、すぐに納得してもらえる可能性は低いです。なぜなら、新卒採用したばかりの部下が辞めてしまえば、上司の監督責任も疑われてしまうため、高い確率で引き留めにあうからです。
退職の意思や理由があいまいだと、上司に言いくるめられてしまい退職ができない恐れもあります。なぜ辞めたいと思ったのか、やめる意思は揺るがないのかを自問自答した上で、上司に退職を切り出しましょう。
転職活動をするなら在籍中に行う
転職活動をする場合は、退職後ではなく在籍中に行うことがおすすめです。
転職活動において、今仕事をしているかしていないかは、大きな選考判断基準の一つとなってきます。多くの場合は在籍中の方がポジティブイメージを持たれやすいので、内定をもらいやすくなるといったことが考えられます。
ただ、働きながらの転職活動はスケジュールがタイトになったり、時間がなかなか取れなかったりと難しいことがあるのも事実としてあります。自分の仕事状況と相談した上で、いつ転職活動をするのか決めることが大切です。
新卒退職後の転職活動を成功させるポイント
新卒退職後の転職活動を成功させるためには、いくつか意識しておきたいポイントがあります。ここでは、特に選考に繋がってくる4つのポイントについて解説します。
自己分析をして本当にやりたい仕事を見つける
特に新卒ですぐに退職する場合、次の職場で同じように早期退職に繋がってしまうことだけは避けたいところです。
腰を据えて働ける職場を見つけるためにも、自己分析を徹底的に行いましょう。
自己分析とは、文字通り自分自身を理解するために行う分析のことを指し、自身のスキルややりたいことを明確にできます。
自己分析の精度を上げれば上げるほど、選考の通過率を上げることもできますし、自分に合った仕事を見つけやすくなります。
自己分析の方法にはいくつかありますので、以下の記事で解説している内容も合わせて参考にしてみてください。
退職理由をポジティブなものに変換しておく
転職活動では、「なぜ今の会社を辞めようと思ったのか」という質問をされることが多いです。早期退職であればなおさら面接官から聞かれることになるでしょう。
退職理由がネガティブなものであれば、基本的にはポジティブなものに変換することを心がけてください。具体的には以下のような言い換えが有効です。
仕事がつまらない→今の業務を経て、自分はXXというスキルを発揮することにやりがいを感じることに気がつきました。自身のスキルをさらに伸ばし、発揮していくためにも御社を志望しています。
人間関係が悪い→私は業務を経て、個人プレーではなく複数人とチームワークを持って大きな仕事に取り組むことに興味が出てきました。御社であれば一つのプロジェクトに対してメンバーと協力しながら仕事を進めていけると思い、志望しています。
仕事が長続きしない性格→昔から様々なことに興味・関心が向く性格です。現在の会社では事前に「様々な経験ができる」と聞いていたのですが、現実はひたすら負荷の少ない雑務的な作業ばかりをやることになりました。若いうちに多くの業務経験をしたいと思い、転職を考えました。
ただ、ハラスメントや雇用契約違反など、会社の悪さが理由で退職する場合は、その事実をそのまま伝えて問題ありません。
ネットの情報は話半分で参考にする
転職活動をする際は情報収集が大切になってきますが、ネットの情報は話半分で留めるようにしましょう。
特に口コミサイトでは、そのサイトの性質上悪い口コミが目立ちやすくなります。悪い口コミにばかり振り回されてしまえば、自分の転職活動の軸もブレやすくなりますし、一歩踏み出すことができなくなるかもしれません。
ネットの情報だけでなく、エージェントや知人などリアルな情報も集めつつ、情報収集するようにしてください。
身近な人や就職エージェントに相談する
転職活動では、第三者に相談することが非常に有効です。家族や友人など、自分をよく知っている人に相談することで、自分では考え付かなかったような仕事が選択肢に入ってくることがあります。
また、就職エージェントも活用していくことが、内定への近道とも言えます。
就職エージェントは自己分析や企業研究のやり方を丁寧に教えてくれるだけでなく、自分に合った求人を紹介してくれますので、仕事探しの手間やコストを大幅に抑えることにも役立ちます。
基本的に就職エージェントは利用料が無料ですので、気になるサービスを見つけたらとりあえず登録してみるのがおすすめです。
まとめ
新卒で入社した会社を退職すること自体は普通のことですが、1年内など早期退職の場合は様々なリスク・デメリットを認識しておくことが大切です。
特に、早期退職は転職活動において大きなデメリットがありますので、この記事で解説した内容を参考にし、早期退職を本当にするのか考えるようにしましょう。
もし新卒で早期退職をするのであれば、就職カレッジ®︎などの就職エージェントの活用も検討してみてください。
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- ワークライフバランスを重視したい
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