短期離職は人生終わりと言われることも多いようですが、なぜそのように言われているのでしょうか?また、短期離職をすると本当に人生終わりになってしまうのでしょうか?
この記事では、短期離職が人生に与える影響や、短期離職をしていても就職・転職活動をなんとかする方法まで解説します。
- 短期離職は人生終わりと言われる5つの理由を理解して、なるべく回避しよう
- 短期離職をしたとしても人生終わりにはならない!
- 短期離職しても転職活動を成功させる3つのコツを参考にしよう!
この記事の目次
短期離職は人生終わり、詰んだと言われる理由
「短期離職をしたら人生終わりだ」「短期離職を一度でもすると、就職活動で詰む」と言っている人は少なくありません。ただ、その言葉に至っているのには、いくつか考えられる理由があります。
ここでは、短期離職がなぜ人生に悪影響を与えると考えられているのかについて、5つの理由を解説します。それぞれの理由を知って、「本当に短期離職が人生終わりに近づくのか」を考えてみてください。
転職活動が難しくなると思われているから
短期離職をすることで転職活動の難易度が上がり、結果的に職業選択が難しくなることから人生終わりと言われているケースがあります。
一度、短期離職をしてしまうと、企業からは「嫌なことがあったらすぐに辞めてしまう人」と見られてしまう傾向があります。
企業は採用にコストをかけていることもあり、できるだけ長く働いてもらえる人を採用したいと考えていますので、すぐに辞める懸念のある人に内定は出しづらいと考えられます。
そうした背景が考えられるため、短期離職による転職難易度の上昇→人生終わりと言われているのです。ただ、転職は難易度があがっても確かな方策や戦略があれば、十分に可能です。人生終わりとまで言うのは早計かもしれません。
短期離職した自分に自己嫌悪しやすいから
短期離職はその理由に限らず、どちらかと言えばネガティブなものです。ポジティブに短期離職をする人は非常に稀だと考えられます。また、短期離職をする人が少数派に属するため、思いを共有できる人も少ないでしょう。
このことから、短期離職をしたことで自己嫌悪に陥る人もいます。「短期離職をしてしまうなんて、自分は社会生活に向いていないのではないか」「このまま一生働けなかったらどうしよう」など、ネガティブな思考のループに入ってしまうと、転職活動にも悪影響をもたらすことになりかねません。
その結果、転職活動の成功率が下がるだけでなく、日々の生活にも彩りがなくなってしまうと考えられ、「人生終わり」と感じることがあるでしょう。
生涯収入が減るから
短期離職をすると、生涯に得られる収入の総額が減る傾向にあります。日本は年功序列制で収入が上がっていく企業が多いため、短期離職をするとその分給料が上がるタイミングが遅くなりやすくなる上、離職期間の収入がゼロになってしまいます。
フルタイムの正社員を60歳まで続けた時の生涯年収は、男性で2億円前後、女性で1.6億円前後と言われています。短期離職によってどれだけの生涯年収に影響があるかは、就職する仕事や実績によって大きく変動するのでなんとも言えませんが、少なくとも平均的な生涯年収よりは下がってしまう可能性が高いでしょう。
生涯年収が減ると、子どもの教育資金や老後の生活費に影響が出てきます。このように、自分だけでなく家族にもデメリットが考えられるため、短期離職が人生終わりと言われていると考えられます。
参考:りそなグループ「少ない?生涯年収の平均は約2.7億円」
収入に不安感が強い場合は、むしろ支出を見直すことから始めるとよいかもしれません。どのくらいの収入があれば生きていけるか、の感覚がよりつかめると人生終わりとまで悲観する必要はないことに気づくかもしれません。
社会のレールから外れると思われているから
特に親世代から言われがちな言葉ですが、「短期離職によって社会のレールから外れる。だから人生終わり」という理由も考えられます。
昔の働き方のスタイルとしては、「新卒で入社した会社に定年まで勤め上げる」ということが普通でした。そのため、転職はおろか短期離職も異端なものとして考えられてきたという歴史があります。
今でこそ、働き方の多様化は社会的にも推進されてきていますので、頻繁な転職や短期離職もそう珍しいものではなくなってきました。このように、昔と今における働き方の価値観の違いによって、短期離職は「悪いもの」という認識をされやすいのです。
現代では長期的なキャリアを考えたり休養の時間をとったりするために「キャリアブレイク」という考え方も広まってきています。詳しく知りたい方はキャリアブレイクとは?取得するメリット・デメリットや抑えるべきポイントを解説の記事も参考にされてください。
社会的信用が無くなると思われているから
短期離職によって、社会的や他人からの信用が無くなったり下がったりすると考えられることがあるため、人生終わりと言われることもあります。
社会的信用とは、経済力や社会的地位などによって裏付けされた信用力のことを指します。社会的信用が考慮される場面として分かりやすいのは「銀行の住宅ローンの審査」などが挙げられます。
住宅ローンの審査では、「今の会社に1年以上勤めていること」という項目が設けられているケースがあります。このことから、短期離職をしていると社会的信用が下がり、住宅ローンを借りにくくなるとも捉えられます。
他にも、婚活の場で短期離職をしていることを相手に伝えれば、「一緒に人生を歩んでいくパートナーとしては心もとない」と思われるのではないかという不安も考えられます。
このように、短期離職によって転職などのキャリアだけでなく、実生活に対しても悪影響をもたらすと考えられていることから、「短期離職は人生終わり」と言われていると言えるでしょう。
社会からの見られ方や他人からの見られ方が強く気になる場合は、むしろ家族や身の回りの人によく相談してみてもいいかもしれません。案外、自分で思うほど周りは厳しい目で見ていないことも多く、気持ちが楽になるかもしれません。
年代別に短期離職の人生への影響度合いを解説
一口に短期離職と言っても、何歳で短期離職するかによって人生に与える影響は大きく変わってきます。特に就職・転職活動においては、応募時の年齢も選考通過率に少なくない影響を与えると言われています。
ここでは、短期離職をした年代別に人生終わりかどうかを解説します。
20代の短期離職の場合
20代の短期離職は、そこまで人生やキャリアへの悪影響は大きくないと考えられています。そもそも20代は、若いというだけで就職・転職活動を有利に進められる傾向にありますし、これからスキルを身につけていけば生涯年収に大きな悪影響を与えることも少ないでしょう。
社会的信用の面から考えても、20代で大きなローンを組もうとする人は少ないですし、真剣に婚活をしたいと考える人も30代よりは少ない傾向にありますので、ダメージが少ないと言えます。
ただ、20代で短期離職を繰り返してしまうと経歴としては、「仕事が続かない人なのではないか」等の疑念が残るものとなってしまいます。
20代であれば、1度程度の短期離職は問題ありませんが、複数回、短期離職を繰り返すことは避けるといった意識を持っておくと良いでしょう。
すでに短期離職を繰り返してしまっている場合は、次の1社はある程度キャリアやスキルとして形になるまで続けることを意識しましょう。
30代の短期離職の場合
30代の短期離職は、20代に比べてやや人生に与える影響が大きくなりますが、個人の努力次第で十分にカバーできる範囲です。
そもそも30代で短期離職をしているということは、1回以上転職活動をしている人が大半でしょう。転職活動では、自己分析や企業研究をしっかり行うことで、短期離職を回避できる「自分に合った転職」が実現可能になります。
もし30代で短期離職をするのであれば、次の就職ではミスマッチを起こさないよう、これまで以上に努力する必要があるでしょう。ちなみに、転職市場や業界によっては30代半ばまでは若手と認識されている傾向にあるため、就職・転職難易度も高すぎるといったことはありません。
一つものになるキャリアや経歴ができれば、それ以降は短期離職の経歴をそれほど心配する必要もなくなります。
40代の短期離職の場合
40代になると、短期離職は人生の終わりだと思われる方も多いかもしれません。それまでにマネージャーやスペシャリストとして適切な経歴や実績がなければ、転職においても難易度が大幅に上がりますので、短期離職後になかなか仕事に就けないということも考えられるでしょう。
また、40代だと結婚している割合も増えてくるため、短期離職による家計へのダメージは見過ごせないものになってきます。特に子どもがいる場合は、安易に短期離職をすると教育にも悪影響を与えることもあるはずです。
自分一人の人生ではないケースも多くなり、残りの職業寿命が短いにも状況にあるでしょう。様々なリスクを鑑みるために、40代で短期離職をしたいと感じたら一度踏みとどまり、家族に相談することをおすすめします。
50代の短期離職の場合
50代の短期離職は、特に人生の終わりだと感じる人が多くなる傾向にあります。定年までもう少しというタイミングですので、老後の生活費の心配をしなければならない時期ですが、そんな時に短期離職をすると貯金もしにくくなるため、老後生活への不安が大きくなるのでしょう。
実際に、50代で短期離職すると次に就職できる先は大きく制限されることにもなります。心から希望する仕事に就くこともしづらくなる年代のため、場合によっては少ない給料で定年まで働き続けなくてはならないことも考えられるでしょう。
絶対に人生終わりになるとは言い切れませんが、様々な面でデメリットを感じることになるのが50代の短期離職です。
しかし、逆に50代での短期離職が問題にならない場合もあります。50代までにしっかりと専門領域での知識、経験や実績や、一定以上のマネジメントレベルに達している場合です。マネージャー不足や業界のスペシャリスト不足の会社にとっては、非常に魅力的な人材に移るでしょう。
短期離職が人生終わりにならない理由
ネガティブなイメージでとらえられることの多い短期離職ですが、終身雇用制度がなくなり、人生100年時代となった現代においては、短期離職は”人生終わり”ではなくチャンスになることも多くなってきています。
ここからは、なぜ短期離職をしたからといって人生終わりにならないのかについて、3つの理由から解説していきます。
今や転職によるキャリアアップは当たり前だから
短期離職によって就職・転職活動の高難易度化が考えられますが、今や転職によるキャリアアップやキャリアチェンジは普通のものとなってきています。そのため、短期離職をしたからといって働き口が見つからなくなるとは言えず、人生終わりとも言えないと考えられます。
大手転職サービスのビズリーチの調査結果によると、新卒就活生の半数以上が「将来転職することを視野に入れた上で、新卒入社する会社を選ぶ」というデータが出ています。
つまり、社会人になった瞬間に転職によるキャリアアップを目指す人が増えてきているということであり、昔とは働く価値観が大きく異なっていることが分かります。
こうした社会的な価値観の変化があるため、短期離職をしたからといっても人生終わりにはならないと言えるでしょう。
参考:ビズリーチ/【23卒 大学生調査】半数以上が「転職を意識」7割以上、将来のキャリア「企業に依存せず」
社会的に人手不足が続いているから
短期離職が人生終わりと言われる主要因は、「就職が難しくなるから」というものですが、こと就職においては比較的難易度が低い状態が続いています。
現在の日本は、社会的な人手不足が大きな課題となっています。
厚生労働省の公開しているデータによれば、ここ10年弱における有効求人倍率は1.0以上をキープし続けています。有効求人倍率が1.0以上になっている状態とは、求職者数よりも求人数の方が多いことを意味します。つまり、ここ10年弱、売り手市場が続いているということが言えるのです。
これまでの求人倍率だけでなく、これからは少子高齢化が加速化し、働ける年代の人の数は大きく減ってくることが推測されています。そうなればより一層売り手市場が加速化するため、さらに就職や転職がしやすい状況へと変化していくでしょう。
こうした事実があるため、短期離職をしても就職難易度がそこまで上がるとは言えず、人生終わりとはならないと考えられます。
参考:厚生労働省/一般職業紹介状況(令和5年3月分及び令和4年度分)
短期離職でもスキルは身についているから
短期離職であっても、最低限のビジネススキルは身についていると考えられます。面接の際には自分のスキルをアピールする必要がありますが、伝え方次第では短い就業期間で得たスキルをアピールすることが可能です。
一度、正社員になったことがあるかどうかで、面接官からの見え方は大きく変わってきます。短期離職であっても自分を卑下せず、具体的なエピソードとともにスキルをアピールできれば、在籍期間に関わらず内定を獲得することもできるでしょう。
短期離職が将来のリスクにつながるケース
短期離職をしたからといって必ずしも人生終わりとは限らないということを解説しましたが、短期離職をすることで将来のリスクが増えるケースもあります。
- 短期離職を何回も繰り返してしまう
- 短期離職後に定職に就かずにダラダラと過ごす
- 短期離職した理由を全て会社のせいにする
上記の3つのような状態になってしまうと、20代であっても短期離職により人生終わりになることが考えられますので意識しておきましょう。
ここでは、それぞれのケースについて詳しく解説します。
短期離職を何回も繰り返してしまう
短期離職を2回、3回、4回と繰り返してしまう場合は、人生終わりに近づく可能性が高まります。
基本的に短期離職をしている人と、そうでない人を横並びで比較した時、企業からは後者の人の方が採用をしたいと考える傾向にあります。ただ、短期離職の回数が一回であれば、企業側も「就職活動に失敗してしまっただけ」と思ってくれることがありますので、そこまで短期離職していない人に見劣りしないと考えられます。
しかし、短期離職を複数回、繰り返していると、企業からは性格や素養を疑われる可能性が出てきてしまいます。いくら売り手市場だからといって、問題がありそうな人を採用することはありませんので、結果的に就職難易度が大幅に上がることになるでしょう。
短期離職後に定職に就かずに長い期間をダラダラと過ごす
短期離職してから、ニートやフリーターの期間が長くなっているケースも、将来のリスクが増えると言えます。
キャリアにおいて、定職につかない空白(ブランク)期間が長くなることは、基本的にネガティブに映ることになります。企業側も空白期間が長い人に対しては「働かずに何をしていたのか?」と聞きますし、そこでポジティブな返答ができなければ選考に通過しづらくなります。
目的もなくニートやフリーターをする期間が長くなればなるほど、再就職の難易度が高まってしまいます。もし短期離職後に一度仕事から離れたいのであれば、長くとも3カ月程度を目安とすると良いでしょう。
短期離職した理由を全て会社のせいにする
「会社の指導が悪かった」「自分の成長に繋がる仕事をくれなかった」など、短期離職した理由を全て会社にしている場合は注意が必要です。
このように他責思考に偏っていると、転職しても再び会社の環境のせいにして短期離職を繰り返す可能性があります。短期離職を繰り返せば、先ほど触れた通り転職難易度が高まっていきますので、結果的に就職ができずに詰んでしまうことが考えられます。
確かに、「サービス残業が常態化している」「給料が支払われない」など会社側に原因があれば短期離職が転職の妨げにならないケースもありますが、「仕事内容がつまらない」「人間関係が悪い」などの原因であれば、自分にも少なからず改善の余地があったのではないかと振り返るようにしてください。
短期離職してもなんとかなる!転職活動のコツ
短期離職をしたとしても、いくつかのコツを意識することで転職活動を成功に導くことは可能です。具体的には、退職理由の言語化や自己分析、企業研究を行いつつ、比較的入社しやすい業界に応募することがコツになってきます。
ここでは、短期離職をした人の転職活動のコツについて詳しく解説します。
短期離職の理由をしっかり言語化する
まずは短期離職をしたい・した理由を言語化することから始めましょう。言語化することで、自分はどんな会社や仕事にストレスを感じるのかが明らかになるため、次の就職でミスマッチが起きることを防げます。
それだけでなく、退職理由の言語化がそのまま面接対策にも繋がります。転職における面接では、「なぜ前職を退職したのか?」と聞かれることが多い傾向にあります。ましてや短期離職をしていれば、短期離職をした原因を深掘りされることもあるでしょう。
面接に入る前に、短期離職をした理由をはっきりさせておけば、そのまま面接での応対に使うことが可能です。
自己分析や企業研究を人一倍行う
次の職場で短期離職を繰り返さないようにするためにも、自己分析や企業研究には特に力を入れて取り組むようにしてください。
自己分析とは、自分の今までの経験を棚卸しし、強みと弱みを明らかにすることで仕事選びに役立てるために行う分析のことを言います。また、企業研究とは応募する企業のホームページや求人広告、口コミサイトなどから情報収集をすることを言います。
いずれもミスマッチを防ぐために有効なものとなりますので、面倒だと思っても必ず行うようにしてください。
比較的入社しやすい業界に応募する
短期離職をしていると就職難易度が高くなることは避けられないため、入社しやすい業界に絞って応募するのもおすすめです。
具体的には、以下のような業界だと短期離職をしていても入社しやすいと言われています。
- 福祉、介護業界
- 小売業界
- レジャー、外食業界
基本的にサービス業に分類される業界では、常に人手不足が嘆かれています。また、サービス業ではコミュニケーション能力以外のスキルをそこまで求められない傾向にあることから、応募資格を満たしやすいのも特徴です。
特に求人にこだわりがないのであれば、業界は上記3つを中心に探していくと良いでしょう。
短期離職をしている人におすすめの職種
短期離職をしている人であっても採用されやすく、またスキルを伸ばすことで年収を上げていける職種がいくつかあります。
ここでは、その中でも特に短期離職者におすすめの仕事を3つご紹介します。
営業職
営業職は、特定の商材を法人や個人に提案することにより、契約を取ってくる仕事です。基本的にどのような会社にも営業職は存在するため、求人が非常に多いというのが特徴です。
- 求人数が多く、必須となるスキルも少なめ
- 今までの経歴に関係なく、実力次第で高年収が狙える
- キャリアパスが豊富
特に営業職は実力主義の仕事のため、今まで短期離職をしていようと成果が出せれば高年収や出世も期待できるのがポイントです。
ただ、コミュニケーション能力が常に求められる仕事でもありますので、「人と話すのが苦手」「相手に合わせて態度を変えることができない」などの短所がある場合は、逆に活躍が難しい仕事と感じてしまうかもしれません。
事務職
事務職は、経理・総務・労務などの職種の総称です。会社の事務作業を一手に担うバックオフィスの仕事であり、業務中は基本的にパソコンに向き合ってタスクをこなしていくことになります。
- 仕事が比較的とっつきやすく、簡単なパソコン操作ができれば業務をこなせる
- 求人募集の多い仕事のため、応募できる機会が多い
- 企業によってはリモートワークもできる
事務職は未経験者も募集している求人が多く、短期離職からのキャリアチェンジに適した仕事と言えるでしょう。マニュアルが用意されているケースも多いため、仕事の難易度もそこまで高くないことも期待できます。
ただ、事務職は人気が高い傾向にあるため、応募してもなかなか内定が取れないことが考えられます。自己分析や企業研究をしっかり行う必要があるため、事務職に応募する時はより真剣に面接対策を行ってください。
ITエンジニア
ITエンジニアは、プログラミング言語を使ってシステムやアプリを開発・運用する仕事です。慢性的にITエンジニアが不足している現状もあり、未経験者でも年齢的に若ければ採用をする企業が増えているのが特徴です。
- スキルを身につけていけば、どんどんキャリアアップができる
- 未経験者歓迎の求人数が増えてきている
- 手に職をつけられる上、市場価値の高い人材になれる
ITエンジニアは将来性の高い仕事であるため、未経験から入社してスキルを身につけていくことでいくらでもキャリアアップが可能です。
ただ、入社後は常に勉強が求められる仕事でもあるので、楽して働きたいと考えている方には合わないかもしれません。
短期離職者に就職エージェントがおすすめの理由
短期離職者が就職・転職活動をするのであれば、就職エージェントの活用がおすすめです。
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ここでは、短期離職者に就職エージェントの利用がおすすめな理由について、詳しく解説します。
自分の思いを受け止めた上でアドバイスをくれる
「短期離職をして人生終わりだ」とネガティブな思考になっている時は、まずは誰かに話を聞いてもらった方が気が楽になります。
就職エージェントは第三者的な立場で自分の話を受け止めてもらえるだけでなく、プロの目線でアドバイスもくれるといったメリットがあります。家族や友人との相談では出てこないような観点のアドバイスももらえますので、自分の就職活動のレベルを一段高めることもできるでしょう。
非公開求人をはじめ、自分に合った求人を多く紹介してもらえる
就職エージェントの元には、通常ネットでは公開されていないような非公開求人がいくつもあります。
非公開求人とは、求人サイトなどでは応募も閲覧もできない求人のことをいい、公開されている求人よりも条件がよいなどの特徴があります。就職エージェント経由でしか非公開求人は応募できないため、それだけでも就職エージェントを使う価値があるでしょう。
また、就職エージェントは自分の希望や素養に合った求人を紹介してくれるのもポイントです。自分で求人を探す手間がなくなりますので、面接対策などに時間を回すことも可能です。
転職活動にかかるコストを減らせる
就職エージェントは求人の紹介だけでなく、応募書類の作成方法のアドバイスや、面接の日時調整の代行なども行ってくれます。時間的な工数を代行してくれるため、転職活動にかかる期間を短くしたり、自分の負担を減らしたりといったメリットがあります。
特にスケジュール管理が苦手だったり、初めてちゃんとした就職・転職活動をするといった人であれば、就職エージェントを有効に活用できるでしょう。
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短期離職をする時の注意点
短期離職をする時は、いくつか認識しておくべき注意点があります。いずれも理解しておかないと自分のキャリアに影響してきますので、必ず目を通しておくようにしてください。
会社の人に相談する時は注意が必要
短期離職をこれからしようと考えている時、たとえ仲のいい同僚であったとしても、会社の人には相談するときは気を付けるようにしましょう。
自分が退職しようとしている噂話が回ってしまえば、会社にいづらくなってしまいます。
もし途中で退職をしない決断をしたとしても、「一度退職しようとした人」と思われてしまい、働きづらい環境になる可能性もあります。
もちろん、キャリアのことを考える際に人に相談することは有効な手段です。相談相手や相談の仕方には気を遣うことが後々のためになるかもしれません。
「なんとなく」で短期離職するのはNG
目的もなく短期離職をすると、高い確率で再び短期離職を繰り返すことが考えられます。「なんとなく仕事が合わないから」「なんとなくここでは働きたくない」など、退職理由の言語化ができない状態で退職することは避けた方が賢明かもしれません。
離職理由が自分でもわからないまま、次の会社に就職する場合、また同じ理由での離職を繰り返す可能性が高まるからです。
短期離職をするのであれば自分の退職理由を言語化することを意識しましょう。就職エージェントなどに相談しながら、今自分は本当に退職すべきなのかを考えることもおすすめです。
短期離職は2連続以上繰り返すことはさらに注意しよう
短期離職を連続で繰り返すと、正社員としての就職難易度はより高くなる傾向があります。
面接や前情報だけでは企業と自分との相性はわかりきらないため、転職があること自体は普通です。ただ、経歴として連続して短期離職している場合は、「企業との相性が悪かったんだな」よりも「その人が続かないタイプなのかもしれないな」という印象が強く出てしまう可能性があります。
1度短期離職をしたら、焦らずに次のキャリアをよく考える時間を作り、次の仕事は少なくともある程度ものになるまで続けられるようにすることがおすすめです。
まとめ
短期離職は人生終わりと言われがちですが、短期離職をする年齢別の見られ方や、コツを押さえた転職活動ができれば、挽回可能です。
ただ、短期離職を繰り返してしまうと、人生終わりと言わないまでも、将来的なリスクが増えていくことが考えられますので、短期離職後の就職・転職活動は今まで以上に真剣に取り組むようにしましょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい