短期離職を繰り返すと、年収やキャリアに悪影響をもたらすと考えられています。それにも関わらず、短期離職を繰り返してしまうのにはどういった理由があるのでしょうか?
この記事では、短期離職を繰り返す人の特徴や原因について解説するとともに、長く働ける仕事に就くためのコツをご紹介します。
今まさに短期離職を繰り返そうとしている人や、短期離職を繰り返していることに悩んでいる人は、記事の内容を参考にしてみてください。
- 短期離職を繰り返してしまう原因3選で、あなたの陥りがちなポイントを知ろう
- 短期離職の繰り返しから脱却できる「転職活動のコツ」を実践してみよう
- 転職だけが選択肢ではない!まずは「現職でできる対処法」も試してみよう
この記事の目次
「短期離職を繰り返す」とは
「短期離職を繰り返す」という言葉が普通に使われているのをよく目にしますが、そもそも「短期離職」とは、「繰り返す」とは、一体どういう水準を指すのでしょうか?
まずはこの記事で取り扱う「短期離職を繰り返す」という言葉の定義について、データをもとに解説していきます。
短期離職の目安は3ヶ月〜半年
短期離職とは、就活や転職によって入社した会社をすぐに辞めてしまうことを言いますが、期間としては「入社後3カ月〜半年」として捉えられているケースが一般的です。ただ、社会的に明確に定義されている期間ではありませんので、企業によっては1年未満を短期離職とみなすこともあれば、3年未満を全て短期離職としていることもあります。
また、業界によっても短期離職に対する概念が異なることもあります。具体的には、ITや飲食業界は人の入れ替わりが激しいため、短期離職の期間が短く捉えられる傾向にあります。一方、金融やメーカーは比較的退職率が少ないこともあり、短期離職として捉えられる期間が長めの傾向にあります。
厳密な期間がいつかはそこまで重要ではありませんが、この記事では短期離職を「入社後3カ月〜半年に退職すること」として解説していきます。
短期離職が3回連続で続いたら赤信号
続いて、短期離職をどれくらい繰り返したら問題になるかですが、「3回以上短期離職が続く状態は問題」として考えるとよいでしょう。
株式会社リクルートが採用担当者に行ったアンケートによれば、「3回以上転職していると転職歴が気になる」と回答する人が75%にも登ります。言い換えると、3回以上転職すると選考で不利になりうるということが言えます。
このことから、短期離職を3回繰り返すと転職を3回していることになりますので、転職難易度が上がることが考えられます。加えて、入社後すぐに退職しているといった観点もネガティブに移りますので、短期離職を3回繰り返しているとキャリア的には赤信号と言えるでしょう。
参考:リクナビNEXT/転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態
離職=転職自体は悪いことではない
短期離職を繰り返すことは問題ではあるものの、転職(離職)すること自体に問題があるわけではありません。
株式会社ACILの調査によれば、「向いてる仕事に就くまでにかかった転職回数は?」というアンケートに対し、「2回以上」と回答した割合が8割弱となっています。
つまり、転職は自分に向いてる仕事を見つけたり、キャリアアップをする目的のために、重要な手段となりえるのです。
転職を悪と捉えるのではなく、あくまでも短期離職は避けるべきものとして捉えるようにしましょう。
参考:ポジサラ/【調査レポート】向いてる仕事に就くまでにかかった転職回数は?
短期離職を繰り返すとどうなる?
短期離職を繰り返すと、自身のキャリアに加えてライフスタイルにも大きなリスクが付きまとうことになります。具体的には、以下の5つのリスクが考えられます。
- 転職活動の難易度が上がる
- 自分自身に自己嫌悪する
- 生涯年収が下がる
- 深いスキルが身につかない
- プライベートでもデメリットがある
それぞれ見過ごせないリスクになりますので、詳しく解説していきます。
転職活動の難易度が上がる
短期離職を繰り返すと、転職活動の難易度は上がってしまいます。
転職サイトdodaの調査によれば、転職成功した人の転職回数別の割合を見てみると、2回目までは30%弱となっていますが、3回目以上になると10%程度にまで落ち込んでいることが分かります。
短期離職を繰り返すことで転職難易度が上がってしまう理由には、面接官の受ける心象が影響していると考えられます。企業は人を採用するのに安くないコストを支払っています。そのため、採用するのであれば長く勤めてくれそうな人を採用したいと考えます。その思考で短期離職を繰り返している人を見ると、「採用してもすぐに退職してしまうのではないか」と感じざるを得ず、採用することそのものに企業側がリスクを感じることになってしまうのです。
こうした背景もあり、短期離職を繰り返すことで転職難易度がどんどん上がっていき、取り返しのつかない事態になっていることもありえるでしょう。
参考:doda/転職は何回までできる?「転職回数」と「転職成功」の関係性
自己嫌悪に陥ってしまう
短期離職をする人は社会全体で見ても少数派です。ましてや短期離職を繰り返す人ともなれば、探すのが難しいレベルにもなることでしょう。
このような状況下で短期離職を繰り返すことで、「短期離職を繰り返すなんて、自分は会社で働くことに向いていないのかもしれない。」など、自己嫌悪をしてしまうことも考えられます。
自己嫌悪に陥ってもすぐに立ち直れる人であれば問題ありませんが、自己嫌悪と自問自答のネガティブな思考のループに入り込んでしまうおそれもあります。
生涯年収が下がる
サラリーマンの生涯年収は2.1億円と言われていますが、短期離職を繰り返すことによって一生涯で得られる収入が減ってしまうとリスクも考えられます。
転職では、管理職や優れたスキルの持ち主でない限り、基本的には給料据え置きかややダウンでの条件提示をされることが多いです。特に職種未経験のキャリアチェンジを目的とした転職の場合、多くのケースで年収が上がるということはあまりないでしょう。
また、日本では年功序列制で給料が上がる会社が多いことから、短期離職により勤務期間が短くなることで、昇給するスピードが遅くなることも考えられます。ましてや短期離職を繰り返していては、給料アップのタイミングは数年〜十数年後になるかもしれません。
これらのことに加え、短期離職を繰り返すと転職活動の期間も長くなるため、その期間の収入がゼロになることもあるでしょう。
総じて、短期離職を繰り返すと生涯年収が下がり、特に老後の生活資金に困ることも考えられます。
深いスキルが身につかない
新卒の就職活動であれば、特別な職務スキルを持っていない学生が大半のため、多くの選考では学生時代の経験からポテンシャルを見出して採用をするのが一般的です。
しかし、転職の場になればポテンシャルだけで内定を出すといったことは珍しくなり、多くの選考では定められたスキルがないと通過できない傾向にあります。
「自分はどんなことができる人間か」「自分のできることが、応募先企業でどのように活かせるのか」を伝える必要があるわけですが、短期離職の場合はこれを伝えるのが難しい状況にあります。
入社して半年も経っていないような短期離職をする場合、深いスキルは身についていないケースが大半です。もちろんある程度のビジネスマナーやコミュニケーション能力は養われているかもしれませんが、その仕事で活躍していけるだけの深い知見や経験が養われていると自信を持って言える人は少ないはずです。
転職活動の場では、新卒の時とは違い様々なバックボーンを持った人と戦っていかなければなりません。高いビジネススキルを持った人の方が内定を獲得しやすいのは言うまでもないでしょう。
スキルを横並びで比較された時、どうしても短期離職を繰り返している人は見劣りしてしまいやすいため、選考に通過しづらい日々を過ごすといったリスクも考えられます。
プライベートでもデメリットがある
短期離職を繰り返すことは、自身のキャリアだけでなくプライベートに対してもいくつかリスクが考えられます。
例えば、短期離職を繰り返すことで社会的信用が落ちることが考えられます。社会的信用とは、第三者から見た経済的な社会的立場の程度のことを言い、特に銀行などから大きなローンを借り入れようとする時に考慮されます。
住宅ローンを借り入れようとする時は、審査項目に「安定した収入が1年以上あること」などと定められていることがあります。このことから、ローンを貸すためにはサラリーマンとして1年以上働いていることが望ましいという解釈ができるほか、短期離職を繰り返している人にはローンを貸すのは不安とも読み解けるでしょう。
他にも、婚活の場において、お見合いなどで相手に「短期離職を繰り返している」ことをカミングアウトしたとしたら、相手から嫌な顔をされることも容易に想像がつきます。
このように、短期離職を繰り返すと、様々なライフイベントでデメリットに繋がる可能性が考えられます。
短期離職を繰り返す人の3つの特徴
短期離職を繰り返すことはできるだけ避けるべきものですが、どういった人が短期離職を繰り返してしまうのでしょうか?
ここでは、入社しても会社が長続きしない、短期離職を繰り返す人の特徴を3つご紹介します。
1. 物事を長期的に捉えることが苦手
繰り返しになりますが、短期離職を繰り返すと将来再就職する時や転職活動において、大きな悪影響をもたらすことが予想できます。
ただ、物事を長期的に捉えることができない人だと、「今、この瞬間に退職したいと思ったから」と衝動的に短期離職してしまうことが考えられます。
他にも、短期的にしか物事を考えられない人だと、「今の給料が安いから、まず退職して転職活動をしよう」など、物事を解決するための選択肢を洗い出すことができず、簡単に退職してしまいやすいといったことも考えられるでしょう。
2. コミュニケーションが不足し会社のせいにしがち
短期離職を繰り返すということは、どんな組織でも馴染めていないという理由が考えられます。会社組織に馴染むために最も重要になってくるのが、社内へのコミュニケーションです。
コミュニケーションがとれていれば、たとえ実績がイマイチでも会社にいづらいとまではなりませんし、反対にコミュニケーションが不足していると、多くの場合は会社にいづらくなってしまうかも知れません。コミュニケーションが不足する理由は様々ありますが、自分自身のコミュニケーションの努力が不足してる可能性を考えてみることが有意義です。
また、コミュニケーションが不足していることに加えて、誰かのせいにしがちという傾向を持っていると、さらに短期離職する可能性が高まります。
「自分が活躍できないのは会社のせいだ」「つらい状況なのに、誰にも相談できない」など、一人で悶々とした状況が続けば、ストレスが溜まって短期離職に繋がってしまうでしょう。
3. 自分が仕事に求めるものが何か分かっていない
仕事はお金を稼ぐためだけでなく、成果を上げて面白み・やりがいを見出す、生活を豊かにしていくなど、様々な目的を持って取り組むものです。
もし仕事に対して何を求めているのか分かっていないと、「なぜ働いているのか」が分からなくなってしまい、結果的に短期離職に繋がりやすいと考えられます。
収入、やりがい、ワークライフバランスなど、なんでもいいので自分が仕事に対して求めていることを明らかにすると良いでしょう。
なぜ働いているかが分からないままだと、一時的な感情から短期に離職してしまう衝動を止められなくなるおそれがあるため、短期離職を繰り返し続けることにも繋がりかねません。
短期離職を繰り返してしまう原因3選
短期離職を繰り返してしまうのには、その人の特徴だけでなくこれまでの経験や考え方も大きく影響していると考えられます。
ここでは、短期離職を繰り返してしまう理由として多いものを3つご紹介します。いずれかに当てはまっているようであれば、次の転職活動から意識的に改善するようにしてください。
適当に就職先を決めてしまった
経済産業省によれば、日本には会社が400万社以上存在しています。もちろん同じ会社というものは存在しませんので、どの会社が自分に合っているかを探すのは大変なものです。
本来、就職や転職活動をする際は、自分がどんな会社でどのような仕事に就くのに向いているのかを分析することが求められます。分析をしないと自分に合った会社と巡り会える可能性が大幅に下がってしまうからです。
それにも関わらず、適当に就職先を決めてしまうと、文字通り就職が「ガチャ」になりかねません。当然400万社の中から適当に自分に合った会社を選ぶことは難しいでしょう。
このように、適当に就職先を決めることで、自分に合った会社を見つけにくくなり、結果的に短期離職を繰り返しやすい原因になると考えられます。
自分の長所や短所を理解できていない
短期離職を繰り返すということは、自分のスキルや適性に合っていない仕事に就いているということになります。言い換えれば、自分の長所や短所を理解した上で就職活動に臨めていないということになるでしょう。
就職を真の意味で成功させるには、自己理解を深めるための自己分析が不可欠と言われています。例えば自己分析をした結果、「自分は黙々と作業をすることが得意」ということが分かれば、営業職ではなく事務職の方が長く勤めやすいということが分かるでしょう。
自分の素質や適性が分からないまま求人に応募していると、数打てば当たる状態になってしまうので、短期離職の可能性が高まる原因となります。
就職は運だと思ってしまっている
「採用はご縁」という考え方は確かにあります。「その時に、その会社が求人を応募して、その求人に応募した」からこそ採用に至ることもあります。
ただ、就職には運の要素しかないということではありません。本来はきちんと自己分析と企業研究を行い、「ここでなら長く働けそうだ」と確信できた企業に就職した方が良いでしょう。
それにも関わらず、就職は運で決まると思い込んでしまっていると、短期離職を繰り返し続ける可能性が飛躍的に上がります。
自分に合った会社を絶対に見つけるのは難しいですが、少しでも可能性を上げることは努力次第で十分可能です。短期離職を繰り返したくないのであれば、まずは片っ端から応募することをやめることから始めてみましょう。
短期離職を繰り返す人の転職難易度|年齢別
短期離職を繰り返すことで転職の難易度は大きく上がる傾向にありますが、そもそも転職自体が年齢によって難易度が変わってくるというデータもあります。
ここでは、転職サイトdodaの調査結果をベースに、短期離職を繰り返す人の転職難易度を年齢別に解説します。
参考:doda/転職は何回までできる?「転職回数」と「転職成功」の関係性
20代は比較的転職しやすい
転職活動において、20代というだけで選考に一定のアドバンテージがあります。
もちろん20代というだけで絶対就職・転職できるというわけではありませんが、少子高齢化で若い人材が減っている日本において、20代を積極的に採用したいという企業は増えてきています。
特に20代だと職種未経験であってもキャリアチェンジ的に転職できる求人が多く、応募先の選択肢の幅が広いといった特徴があります。職種未経験募集の求人はポテンシャル採用となるため、今まで短期離職をしているといった経歴があっても採用される可能性は十分に考えられるでしょう。
総じて、20代で短期離職を繰り返していても、他の年代よりは転職をしやすいと言えます。
30代になると短期離職が転職に響いてくる
30代になると、短期離職をしている経歴が転職難易度に響いてきやすくなります。
転職市場において若手とも言えなくなってくる年齢でもありますので、職種未経験募集であっても20代に競り負けやすくなることも考えられるでしょう。
また、30代にもなればスキルを身につけて役職を持っている人も出てくるため、より短期離職を繰り返す30代に対する目線は厳しいものになってきます。
とはいえ、会社によっては30代半ばごろまで若手と考えている企業も少なくないので、短期離職を繰り返していても転職成功できる可能性は残っています。
dodaの調査結果では、転職回数が3回の30代であっても、転職成功させている人の割合は20%前後となっているため、準備次第で内定を勝ち取ることはできるはずです。
40代は二極化しやすい
40代になると、短期離職の背景が「合わないという理由だけで退職するパターン」と「専門性を買われて多くの企業に引っ張りだこというパターン」の二つに大別されるようになります。
前者の場合は、転職難易度は非常に高いことが予想されます。企業によっては、40代で短期離職を一回でもしているだけで、書類選考に落とされるというケースも出てくるでしょう。そのため、40代になったらできる限り短期離職は避けるのが無難です。
後者の場合は、専門的なスキルを身につけていることもあり、短期離職をしてもキャリアに悪影響を与えることは少ないと考えられます。むしろ短期離職で様々な企業に引き抜かれることによって、年収を大きく上げていけるといった期待も持てます。
このように、40代の短期離職は背景によって二極化する傾向にあります。
50代以上で短期離職は正社員への復帰が難しい傾向
50代以上になると、定年が近いこともあり多くの企業で書類選考による見送りが増えてきます。役員クラスの高い専門性を持っている場合は例外ですが、基本的には正社員として転職することは難しくなってくると考えてください。
今までの社会人期間から考えて、50代で簡単に短期離職をしてしまうことは、求人企業から厳しい目で見られるのは避けることができません。短期離職をするのであれば、できるだけ若いうちで留めておくようにしてください。
短期離職の繰り返しから脱却!転職活動のコツ
短期離職を繰り返さないようにするためには、転職活動でいくつかのコツを抑えておくことが重要になります。
ここでご紹介するコツを意識して転職活動をすれば、自分に合った就職先を見つけやすくなるため、長期的に働くことが苦で無くなるでしょう。
自己分析で短期離職を繰り返す理由を明確にする
短期離職を繰り返さないためには、まず自分のことをしっかり理解するところから始めましょう。具体的には、自己分析をした上で転職活動を進めるのがコツになってきます。
自己分析とは、今までの経験を棚卸しし、長所と短所を理解することで自分に向いている仕事を見つけるために行う分析のことを言います。
自己分析の過程で、「自分はなぜ短期離職を繰り返してしまうのか」という理由に向き合うことになるため、次の転職では短期離職を繰り返しにくい職場を探しやすくなるでしょう。
自己分析の具体的な方法については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
期間を決めて集中的に転職活動を行う
転職活動はダラダラとやっていては採用に繋がりにくくなってしまいますし、長期化すると「そろそろどこかに就職しないとヤバい」と焦ってしまい、自分に向いていない職場に就職するリスクにも繋がります。
転職活動をするのであれば、いつまでに入社するかなど、期限的な目標設定をした上で臨むようにしてください。ちなみに離職中の場合は3カ月〜6カ月程度が転職活動にかかる目安となります。
もし転職活動を効率的に早く行いたいのであれば、就職カレッジ®︎の集団面接会がおすすめです。一度に複数の企業と書類選考免除で面接できる機会になるため、選考のスピードを大幅に上げることができるでしょう。
就職エージェントを活用する
自分に合う仕事を見つけたいのであれば、就職エージェントの利用は欠かせません。
就職エージェントとは、無料で利用できる就職支援サービスのことで、担当エージェントが応募書類の作成から求人紹介、面接の日時調整までをトータルサポートしてもらえるといったメリットがあります。
転職活動の基本的な流れを全てサポートしてもらえるだけでなく、自分に合った求人を自動で紹介してもらえるのは、短期離職を繰り返して悩んでいる人にとって嬉しいポイントでしょう。
就職エージェントはいくつもサービスがありますので、気になるものを見つけたらまずは登録して使用感を確かめてみるのがおすすめです。
こんな転職活動は短期離職を繰り返すことになる
以下のような転職活動をしていると、いつまで経っても短期離職を繰り返してしまうかもしれません。
- 手当たり次第に応募してしまう
- 面接官の印象だけで入社先を選んでしまう
- ネットの情報に振り回されてしまう
いずれかの経験がある場合は、これからの転職活動では繰り返さないように意識してください。
手当たり次第に応募してしまう
「どうせ自分の経験では落ちるだろうから」と、半ば投げやりに応募をしてしまうと、それだけで書類選考に落ちやすくなりますし、仮に選考に通過できたとしても企業研究が不十分であるため短期離職に繋がりやすくなります。
求人数は多いので手当たり次第に応募したくなる気持ちもわかりますが、少しでも短期離職にならない職場を見つけられるよう、自己分析や企業研究をした上で応募するようにしてください。
面接官の印象だけで入社先を選んでしまう
「雰囲気の良い会社に入社すれば、短期離職を繰り返さなくてすみそう」と考えることは問題ではありません。ただ、面接官の印象だけで会社の雰囲気を決めてしまうのはリスクがあるので避けましょう。
面接官はあくまでも社員の一人に過ぎません。会社には様々なタイプの人がいますので、面接官から感じる雰囲気とは全く違うタイプの社風といったこともあり得ます。
会社の雰囲気をしっかりと調査したいのであれば、口コミサイトなどの第三者が記載しているサイトを見たり、就職エージェントに聞いたりなど、幅広く情報を集めることを意識してください。
ネットの情報に振り回されてしまう
ネットから情報収集して企業研究に活かすことはいいのですが、ネットの情報だけに振り回されるのは避けましょう。
特に口コミサイトでは、そのサイトの特性上悪い点にフォーカスした口コミが載りやすい傾向にあります。ネットの情報だけを鵜呑みにしてしまうと、本当に自分に合っている企業を見落とすこともあり得ます。
ネットの情報は参考程度に留め、面接で直接企業に雰囲気を質問するなど、できるだけ正しい情報を取得する工夫をすることをおすすめします。
短期離職したくない人が現職でできる対処法
この記事を読んで、「短期離職を避けたい」と考えた人は、現職でできる対処法がいくつかあります。今の仕事を続ける選択をするのであれば、ただ続けるのではなく、次のようなアクションをすることで、よりよい社会人人生が送れるかもしれません。
上司に相談してみる
短期離職を一度でもしたいと考えたということは、今の職場や仕事内容に少なからず不満を持っているはずです。現状をしっかりと理解してもらうためにも、上司に一度相談してみるのがおすすめです。
相談によって、自分に割り振ってもらう仕事を調整してもらえたり、ストレスの低い部署に異動させてもらえる可能性があります。
相談したからといって基本的に評価が悪くなるということはないはずですので、まずは上司に30分程度時間を取ってもらって会話してみてください。
目の前の仕事に真剣に取り組んでみる
仕事で成果を上げられれば、自ずと仕事が楽しいと思えるようになるでしょう。そして、成果を上げるためには、目の前の仕事に真剣に取り組んむことをおすすめします。
自分の努力だけではどうしようもないのであれば、社内で実績を出している人の仕事を盗んだり、上司に仕事のコツを聞いてみるのも良いでしょう。
仕事で実績を出せれば、昇給やキャリアアップも見込めるなど良いこと尽くめです。現職を続けるのなら、徹底的に続けるといった意識を持つようにしてください。
休職するのも一つの手
現職を続けるという判断はしたものの、やはりどうしても精神的につらいという場合は、休職するのも一つの手です。
休職であれば短期離職よりもキャリアに与える影響は少なくて済みますし、長期間収入が無くなるといったことも避けられます。
休職するには上司に一度相談する必要がありますので、今感じていることと共に上司に相談するのが良いでしょう。
まとめ
短期離職を繰り返すことはできる限り避けましょう。転職難易度が上がるだけでなく、生涯年収が下がったり、ライフイベントでデメリットが生じたりと、様々なリスクが考えられます。
ただ、どうしても現職から抜け出したいというのであれば、この記事で解説したコツを意識した上で転職活動をするよう意識しましょう。
また、転職だけでなく現職で頑張るといった選択肢もありますので、今一度自分がどうなりたいのかを考えることから始めてみるのがおすすめです。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい