ブルーカラーを辞めたいあなたへ!ホワイトカラーへ転職する方法を解説します。
この記事では、ブルーカラーを辞めたいと思ってしまうきっかけから、ホワイトカラーへ転職するコツ、具体的な行動までの全体をご紹介しています。
この記事の目次
ブルーカラーを辞めたいと思うきっかけ
ブルーカラーとは、肉体労働を行っている会社員のことであり、「青い襟=作業服」に由来しています。
例えば、製造現場や工事現場、工場の整備士、警備員やトラックドライバーなど様々なブルーカラーの職業があります。
対照的に、ホワイトカラーは「白い襟=スーツに白いワイシャツ」に由来する、事務や営業、研究を行う会社員を指します。
ブルーカラーで働く方々が、辞めたいと思うきっかけを10通り、ご紹介していきます。
ホワイトカラーよりも給料が低い[1/10]
一般的にブルーカラーは、ホワイトカラーよりも給料が低いと言われており、給料が上がらないことが、辞めたくなるきっかけになります。
厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」のデータによると、ホワイトカラーとブルーカラーの平均月収は以下のようにまとまられています。
男性 | 女性 | |
ホワイトカラー | 39万円 | 25万3千円 |
ブルーカラー | 27万1千円 | 18万6千円 |
上の表からわかる通り、ブルカラーの方はホワイトカラーよりも約30%程度、給料が低いと言えます。
20代など若い年齢ではさほど差がありませんが、年齢が上がるにつれて差は大きくなる傾向にあり、50代では15万以上の差がついています。
成長しづらい[2/10]
ブルーカラーの仕事は変化が少なく、成長しづらいことが、辞めたいきっかけになります。
肉体労働などの現場では、時間を費やすことで仕事に慣れ、スピードが上がることはありますが、技術的なスキルや人間性の成長の機会を、職場から提供してもらえることが少ないためです。
職場のレベルや裁量を制限されることで、気づかないうちに仕事を通じた成長の機会を奪われてしまっていることがあります。
モチベーションを保ちづらい[3/10]
モチベーションは成果を上げることで保たれますが、ブルーカラーは成果を上げる機会が与えられないことも多く、モチベーションが保てなくなることもあります。
例えばブルーカラーの仕事は裁量が少なく、作業がルール化されており、成果を出す土俵にも立てないことが多くあります。
一方でホワイトカラーでは、新規顧客の開拓や、経営課題の解決など、裁量と共に成果を出せる機会を与えられることがあります。
危険が多い[4/10]
建設現場や交通整理など、肉体労働の現場では常に危険が潜んでいます。
世界中の工場には「安全第一」という標語が掲げられていますが、これは仕事現場が危険なためです。
まれに命を落とすような事故も起こっています。
危険と隣り合わせの仕事は、危険回避のためのストレスを抱えてしまうこともあります。
単純作業が辛い[5/10]
ブルーカラーの職場は、ルール化された単純作業が多く、1人前の職人にならない限りは自分の裁量で自由に仕事をすることは難しいです。
特に製造業の現場であれば、1週間同じラインで同じ作業をすることもあるでしょう。
1日中同じ作業をすることはすなわち、考えることがないため、相当な忍耐力がないと辛くなり、辞めたいと思うきっかけになってしまいます。
臭いが気になる[6/10]
ブルーカラーの職場では、肉体労働が多いため、汗や油の臭いなどが多く発生します。
職場でついてしまう臭いが原因で、辞めたいきっかけになることもあります。
特に製造業などの現場で発生しやすい、油やインキの汚れや臭いは、取ることが難しいこともあります。
また、倉庫などの職場にはエアコンがないこともあるため、ホワイトカラーに比べ職場環境は悪いと言えるでしょう。
消耗品代がかさむ[7/10]
安全靴や作業着は一般的に会社側から支給されますが、すぐにボロボロになってしまい、自分で購入しなくてはならないことが多くあります。
これは会社側の経費削減により、支給される頻度を下げられてしまうためです。
一方でホワイトカラーの職場では、スーツなどを買うための「外勤手当」など、各種手当がつく場合があります。
年齢が上がると辛くなる[8/10]
ブルーカラーの職場は肉体労働が多いため、年齢と共に体への負担が大きくなり、辞めたいと思ってしまうことがあります。
年齢が若くても重労働で腰を痛めてしまい、仕事ができなくなったり、ひどい場合、一生回復しない場合もあります。
屋外での現場も多いため、冬の寒さや夏の暑さも年齢と共に辛くなってくるでしょう。
若手が少ない[9/10]
ブルーカラーの現場では、若手が少ない傾向にあります。
若手(同じ世代)の仲間がいないことで、辞めたいきっかけになることも多くあります。
ブルーカラーの現場に若手が少ないのは、就職活動でブルーカラーの職業に就きたい学生が減っているためです。
これは、現在は大学進学率が上がっていることに起因しています。
肉体労働には辛いイメージがあるため、大卒で希望する人は少ないでしょう。
外国人が多い[10/10]
平成31年4月より入管法が改正されたため、今後さらに外国人労働者が増加することが見込まれます。
ブルーカラーの職場は、ホワイトカラーの職場に比べて仕事が単純なことが多く、肉体労働も含めて日本語の得意でない外国人には働きやすい職場なためです。
安い賃金で雇われた外国人労働者と比較され、今後はよりシビアな職場になっていくことが予想されます。
ブルーカラーからホワイトカラー(スーツを着る仕事)への転職はできる!
ブルーカラーを辞めたくなるきっかけについてお伝えしましたが、ホワイトカラーへの転職は可能なのでしょうか?
結論から言えば可能です!
ただし、いくつか条件がありますので、今回はその中から3つご紹介していきます。
20代ならポテンシャル採用の可能性[1/3]
あなたがまだ20代であれば、ブルーカラーで働いていてもチャンスがあります。
今の日本は少子高齢化が進み、企業側が今後活躍できる若手を集めることに苦労しているためです。
また、「ポテンシャル採用」とは、人材の潜在能力を評価する採用方法です。
経験がなくても若さと、新しいことにチャレンジする姿勢があれば、採用される可能性は高いです。
まずはポテンシャル採用を掲げている求人を探してみましょう。
未経験歓迎の職種にチャレンジ[2/3]
先ほどもお伝えした通り、企業側は人材の確保に苦労しており、未経験者歓迎と掲げている企業も多いです。
特に業績が急上昇し、新規出店などを検討している企業は、急いで人材を集める必要があり、未経験歓迎の求人を出していることがあります。
未経験歓迎が多い職種は、以下の通りです。
- 営業職
- 販売職
- ITエンジニア
上記の職種は、人の入れ替わりも激しいため、常に人手不足になっていることが多くチャレンジする価値はあるでしょう。
専門知識や資格を取得する[3/3]
ITエンジニアなどは、プログラミングのスキルがあると採用されやすいといえます。
IT系企業は学歴や経歴よりも、具体的なスキルを重視する傾向があるためです。
他にもホワイトカラーの転職に有利となる資格としては、以下のようなものが挙げられます。
- 宅地建物取引主任者
- 日商簿記
- MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
- TOEIC
上記のような、特にホワイトカラーで働く人たちが必要と言われている資格を取得することで、転職を有利に進めることができます。
転職したい業界に必要となる資格の狙いを定め、資格を取得することも検討してみましょう。
ブルーカラーからホワイトカラーへ転職するコツ
ブルーカラーからホワイトカラーに転職するコツとしては、大きく2つあります。
それは「ビジネスマナー」と「スキル」を身につけることです。
どちらもブルーカラーの仕事でも必要ですが、ホワイトカラーの職場で活躍するための視点でご紹介していきます。
ビジネスマナー[1/4]:話し方に注意
ブルーカラーの職場でよくありますが、年下とわかると敬語を使わない人がいます。
ホワイトカラーの職場では、ビジネスマナーがわかっていないと思われてしまうため注意しましょう。
年下であっても、自分よりキャリア浅くても、最初は必ず敬語で話すようにすると安心です。
タメ口に慣れてしまっている場合は、強く意識をして敬語で話すことがポイントです。
ビジネスマナー[2/4]:会社のルールを破らない
ホワイトカラーの職場では、会社のルールを守ることがとても重要です。
これは1人の行動が会社全体の信用をなくしてしまう可能性があるためです。
事務系の職場であれば特に、面倒だと思うルールが多くありますが、常に謙虚な姿勢でわからないことは素直に聞き、ルールを破らないように心がけましょう。
たとえば、会社から貸与されているPCやスマートフォンで、仕事外のサイトを閲覧したり、社有車をプライベートに使用したりすることは厳禁です。
現在は監視ツールが発達していますので、すぐに会社にバレてしまいます。気をつけましょう。
ビジネスマナー[3/4]:清潔感のある身だしなみ
ブルーカラーとの違いとして、ホワイトカラーは見た目を重視される傾向にあります。
ブルーカラーの現場であれば、髭や金髪、ピアスなどを付けている人もいますが、オフィスワークでは見た目からの信用が大切になるため、清潔感のある身なりが求められます。
「メラビアンの法則」というものがあります。人の行動が他人に及ぼす影響を数値化したものですが、そこでは以下のように言われてます。
「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」
まずは髭を剃り、髪も黒髪でピアスなどは外して、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
ビジネスマナー[4/4]:スーツの着用
ブルーカラーの職場では作業着が多いですが、ホワイトカラーの職場はスーツまたは、ジャケットの着用になります。
ジャケットのインナーは、ホワイトカラーという言葉の通り、襟の白いシャツが基本になるでしょう。
信用を得るのは決して身なりだけではありませんが、身なりで信用が稼げると思えばとても楽です。まずはスーツと襟の白いシャツを購入しましょう。
スーツは派手な色は好ましくなく、紺や濃いグレーを選ぶことがオススメです。
スキル[1/3]:専門学校に通う
ITエンジニアや看護系、薬剤師など専門スキルが求められる職種では、専門学校に通い資格取得することも有効です。
数十万の費用はかかりますが、専門性のある資格取得ができて、転職支援まで行ってくれる専門学校も多くあります。転職先の職種によっては、検討してもよいでしょう。
難関である資格ほど、給料は上がる傾向にあります。
スキル[2/3]:職業訓練校に通う
職業訓練校とは、ハローワークを窓口とした、国が運営する職業訓練のための学校です。
講義の中には、ホワイトカラーの職場で役立つスキルを身につけられるものも多くあります。
講義費用は無料で、条件を満たせば月10万円までの生活費をもらうことも可能です。
費用を安く抑えながらスキルの習得を目指す方法としてはおススメです
スキル[3/3]:自力で学ぶ
ホワイトカラーで評価されるポイントは、仕事に必要な知識を積極的に自分で学んでいくことです。
今の時代、WEBで学べる講座も充実しており、自宅にいながら必要知識を自力で学ぶことも可能です。
たとえば英会話であれば、WEBを通じてネイティブと話せる講座もあり、スクールに通うよりも格安で受けることができます。
面接でも、自分で学んで成果を出したストーリーを持っていると評価されるでしょう。
ホワイトカラー求人を探そう!
ここまで記事を読んで頂いたあなたは、ホワイトカラーへの転職を真剣に考えていることだと思います。
ビジネスマナーやスキルも大切ですが、実際に働きたいと思える企業を探して、自分のモチベーションを上げていきましょう。そのための具体的な行動をご紹介します。
自己分析を行う
ホワイトカラーに転職したいという理由だけでは、転職活動において弱いです。
「なぜこの会社に入りたいのか」、「どう成長し、何ができるのか」ということは面接で必ず聞かれるためです。
まずは自分の過去の経験をもとに、夢中になったことや、うまくいったことを参考にしながら、自分の特性を理解しつつ、業界や職種を順位付けしていきましょう。
そして、そのためには自己分析が大切になります。
自己分析に関しては、下記の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントの利用
正社員の転職を目指すなら、転職エージェントを上手く活用するのがおすすめです。
転職エージェントとは「キャリアアドバイザー」と呼ばれる転職支援のプロがマンツーマンで、求職者の転職活動をサポートするサービスです。
転職エージェントの利用が特におすすめなタイプは、「転職支援のプロに相談しながら転職を進めたい」と考える人です。これまでの経歴や自己PRに自信がない人は、転職エージェントに相談することで効率よく転職活動を進められますし、自信を持って臨めるようになるでしょう。
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