本に関わる仕事を読書が好きだからやりたいと考える人は多いのではないでしょうか?好きなことを仕事にできれば、仕事と楽しく向き合えるxはずです。
この記事では、本に関わる仕事をジャンル別に計17選でご紹介します。仕事内容はもちろん、どのような形で本に携わることができるのかについても解説します。
また、記事の後半では本に関わる仕事に就職するために知っておきたいことについても解説しますので、本に関わる仕事に就きたい人は参考にしてみてください。
- 「本に関わる仕事の種類」を解説し、「本に関わる仕事17選」も詳しく紹介
- 「本に関わる仕事」には、本を読める仕事もあれば、読めない仕事もあることを知ろう
- 読書好きは大前提。あなたが仕事でどんな価値を発揮できるかが重要
本に関わる仕事の種類
本に関わる仕事は、意外と種類が多くあります。
1冊の新刊が我々の手元に届くまでには、「執筆→編集→出版→販売→読者」というように多くの工程を経ています。そのため、この工程に関わる職業は、すべて本に関わる仕事と言えます。
ここでは、本が読者の手元に届くまでの各工程に分け、本に関わる仕事はどんな種類で分けられるのかについて解説します。
本を書く仕事
まず、本ができる上ですべての起点となるのが「本を書く仕事」です。作家をはじめ、文章を書く人が原稿を執筆することで、出版のプロジェクトがスタートします。
本を書く仕事は直接的に本を生み出す仕事となりますが、同時に他の本を読んだ上で自分の作品の参考にすることもありますので、仕事の上で本を読む機会も多いでしょう。
また、本を書くために必要に応じて取材をすることもあります。常に机の前に座って執筆活動をするだけではないことを知っておいてください。
執筆業があるからこそ本に関わる他の仕事も存在するため、執筆者の文章力や想像力がスキルとして強く求められます。
本の制作や編集に携わる仕事
作家が執筆した原稿は、そのまま本になるというわけではありません。原稿が読者に受け入れられるかどうかの判断や、誤字脱字や誤情報のチェックや修正など、編集作業に携わる仕事も忘れてはならないポジションです。
また、本に関わる仕事という意味では、表紙や文中に挿入するグラフィック、つまりデザインの仕事も作品に華を添える重要な役割です。そのため、文章の読み書きが苦手であっても、デザインスキルがあれば本に関わる仕事はできると言えます。
他にも、どんな本を出版して売り上げに繋げるかといった、出版社におけるビジネス職であったり、実際に完成した本を大量生産する印刷会社におけるビジネス職も、この工程で重要な仕事を行っています。
本の出版や流通に関わる仕事
原稿や装丁など本の生産に必要な材料が揃ったら、読者の手に届けるための出版をする工程に入ります。
本は紙でできていますので、大型プリンタを使って印刷する作業がありますし、製本する作業もあります。このような作業スタッフも本に関わる仕事と言えます。
他にも、完成された大量の本を書店に直接販売する、本の流通を行う出版取次といった仕事もあります。
本を手に取る人に関わる仕事
ここまでの工程で、本は読者の手元にすぐに手渡せる状態になっていますが、実際に読者に販売するのは書店員です。そのため、本に関わる仕事として書店員も挙げられるでしょう。
他にも、本に関わるという広い意味で言えば、大量の漫画や本が読み放題のネットカフェ店員も挙げられます。
この工程では「店が保有している本を販売する・貸す」という業務が主となりますので、仕事の難易度的にもアルバイトやパートといった働き方の人も多くなってきます。
気軽に本に関わる仕事に挑戦したいのであれば、この工程の仕事から始めてみるのもいいかもしれません。
出版された本そのものに関わる仕事
本への関わり方は、作り出すだけでなく「読む」という形式も考えられます。例えば本を読んで感想や要約をまとめるといったブロガーも、本に関わる仕事と言えるでしょう。
また、図書館司書も本に囲まれながら毎日を過ごせる仕事として有名です。
このように、本に関わる仕事は本が生まれるまでの工程でたくさんありますので、あなたがどのような形で本に関わりたいのかを明確にすることが大切です。
本に関わる仕事17選|種類別に紹介
本に関わる仕事はたくさんありますので、ここからは本への関わり方の種類別に合計17職種の仕事をご紹介します。
それぞれどんな人に向いているのかをまとめつつ、仕事内容も解説しますので、気になる仕事を見つける参考にしてみてください。
本を書く仕事
まずは本を書く仕事として5つご紹介します。
- 小説家
- エッセイスト
- 絵本作家
- ライター
- 翻訳家
どの仕事も学歴や経歴に関係なく挑戦はできますが、専業にするためには実力とコンクール受賞などの狭き門を潜り抜ける必要があります。
それぞれの仕事内容について詳しく見ていきましょう。
小説家
向いている人
- 長いストーリーを考えたり妄想したりするのが好きな人
- 自分の考えていることを世の中に出すことに抵抗がない人
小説家は、主に創作の物語を執筆する仕事です。執筆するジャンルは様々で、純文学推理モノ、SF小説、ミステリーなど多岐に渡ります。
最近ではライトノベルといった漫画と小説を組み合わせたような読みやすい小説を書く小説家も増えてきています。
ストーリーのアイデアはもちろん、展開や演出、情景描写などあらゆる状況を文字だけで綴っていくため、非常に難易度の高い仕事と言えます。
裏を返せば、日頃から使っている文字だけで仕事が成り立つため、スキルと熱意さえあれば学歴や職歴に関係なく目指せる仕事とも言えるでしょう。
また、在宅で働く人がほとんどですので、働く場所を選ばないという点に特徴があります。
エッセイスト
向いている人
- 人の心に響くような文章を描きたい人
- 頭の中で考えていることを上手く文章にできる人
エッセイストとは、エッセイを執筆する人のことを言います。
エッセイとは、筆者の体験談や感じていることをまとめて文章にしたもののことを言い、小説とは違った作品ジャンルとして認知されています。
エッセイストとして仕事をしていくためには、エッセイのコンクールなどで受賞するのが一般的なルートです。
また、有名人も自身のエッセイ本を出版するケースが多く、副業的に働く仕事としても人気です。
絵本作家
向いている人
- 子供の気持ちが汲み取れる人
- 子供の成長に携わりたい人
絵本作家は、その名の通り児童向けの絵本を創作する仕事です。ストーリー構成や作画、執筆を一人で行うのが主流ですが、作画と執筆を分担して創作するパターンもあります。
絵本というジャンルの本は、昔から出版されている作品が長く販売される傾向にあり、新しく絵本作家としてデビューして食べていくことは若干難しいと言われています。
そのため、絵本作家を専業としている人は比較的少なく、他の仕事と並行し、在宅で絵本作家の仕事をしているケースも目立ちます。
ライター
向いている人
- 事実を端的に分かりやすく文章にまとめられる人
- フットワークが軽い人
ライターは文章を書く仕事ではありますが、掲載媒体は本だけではなくWebメディアや新聞、フリーペーパーなど多岐に渡ります。特に、Webライターは気軽に始められるため副業として人気を博しています。
基本的には事実を分かりやすく、素早くまとめて公開するようことが求められるため、取材スキルやフットワークの軽さが重要な仕事です。
また、文章を書くことを専門としているため、例えば有名人に代わって本を執筆するようなゴーストライターとして働く人もいます。
ライターは自身の専門領域における知識を持っている人が多いため、「この分野なら誰にも負けない」というものがあれば、ライターとして活躍できるでしょう。
翻訳家
向いている人
- 語学力が高い人
- 国の文化の違いを理解できる人
翻訳家は、主に海外の書籍を日本語に翻訳する仕事です。英語はもちろん、スペイン語やフランス語、中国語や韓国語など、翻訳する本の言語に応じて求められる言語は変わってきます。
高い語学力に加えて、国ごとの表現方法の違いをしっかり理解し、いかに自然な翻訳ができるかといったスキルも重要になります。国ごとの文化特性を理解して文章を作っていくことになりますので、学問的な知識を豊富に持っている必要がある仕事です。
翻訳家の多くはフリーランスとも言われているため、正確性はもちろんスピードや営業力も重要になります。収入が左右されやすい仕事とも言えるでしょう。
本の制作や編集に関わる仕事
本が執筆された後に、本が売れる状態にする業務を担う仕事を5つご紹介します。
- 編集者(エディター)
- 校正
- 出版社ビジネス系職
- 印刷会社ビジネス系職
- デザイナー
いずれも高い知識やコミュニケーションスキルを求められ、会社員として働くケースが一般的です。
それぞれの仕事内容について詳しく見ていきましょう。
編集者(エディター)
向いている人
- 読者の気持ちを手に取るように考えられる人
- 物おじせず人と交渉ができる人
編集者は、作家と直接やり取りし、原稿のブラッシュアップや進行管理を行う仕事です。
より良い作品にするため、時には作家のアイデア出しに付き合ったりするケースもあります。
編集者は自分の担当する作品のクオリティアップに直結する仕事のため、どんな本が今人気なのかといったトレンドを理解しておく必要があります。
そのために仕事上本を読むことも多く、幅広い知識や経験が求められるポジションと言えます。
基本的には出版社に勤めている人が編集者となるケースがほとんどですので、編集者になりたいのであれば出版社に入社する必要があります。
校正
向いている人
- 集中力が高い人
- 正しい言葉遣いに自信がある人
作家と編集者によってブラッシュアップされた原稿は、校正担当のもとに渡ります。校正は原稿を読み、誤字修正がないかのチェックや、文法、文字使いにミスがないかの確認をする仕事です。
校正の仕事があるからこそ本のクオリティが高まるとも考えられ、非常に重要な仕事と言えます。正しい日本語の知識が求められますが、出版社の社員だけでなくフリーランスという働き方もできるのが特徴です。
これから出版される作品を読むことになるため、本に関わっている実感を持てるのも魅力的なポイントと言えるでしょう。
出版社ビジネス系職
向いている人
- ビジネスとして本に関わりたい人
- 様々な本を読むのが好きな人
本に関わる仕事には、本を作る仕事だけでなく、本の企画や営業、マーケティングといったビジネス職も存在します。
特に出版社のビジネス系職については、どんな本をどのように売り出していくかをトータルに企画していく仕事のため、本との関わりも強い仕事と言えます。
本をビジネスとして捉えて働く仕事のため、単に本が好きというだけでは採用されないケースもあります。本が好きなことに加え、どのようにしたら本がたくさんの読者の手に届き、会社の売り上げに貢献できるかを考えていく必要がある仕事です。
印刷会社ビジネス系職
向いている人
- コミュニケーション能力が高い人
- 営業職として働くことに抵抗がない人
本は印刷することによって読者の手に渡すことができます。そのためには、印刷会社のビジネス系職の仕事が重要になってきます。
印刷会社のビジネス系職は、印刷物の企画や出版会社への営業などを行う仕事です。本の印刷作業は別のスタッフに任せることになるため、やや本に関われている感覚は低くなるかもしれません。
また、印刷会社ビジネス職では、本以外の印刷物も多く取り扱っています。本だけでなく、様々な印刷物に関わってスキルを身につけていきたいという人におすすめの仕事です。
デザイナー
向いている人
- デザインスキルが高く、実績のある人
- 本の顔となるプレッシャーに耐えられる人
昨今では、文章だけの本は少なくなってきました。ビジネス本であっても、文中にグラフやイメージ図が載っているものも多く、デザイナーの仕事も増えてきています。
本に関わるデザイナーの仕事は、文中の挿絵やイメージ図の作成に加え、ブックカバーや表紙、帯など本全体のデザインを行います。
どれだけ作品の中身が良くても、本のデザインが微妙であれば読者に手に取ってもらえません。まさに料理における調味料のような、作品に味をつける重要な役割と言えます。
また、雑誌などの場合はエディトリアルデザイナーと呼ばれる仕事も存在します。ファッション誌など、モデルの写真や文字の配置、使用するフォントや色などをデザインしていく業務を担い、大変ながらもやりがいのある仕事です。
本の出版に関わる仕事
完成した本を大量に生産し、書店に届ける仕事もあります。ここでは2つの仕事をご紹介します。
- 出版作業スタッフ
- 出版取次
ここからの仕事は、売り物である本を直接手に取りながら働くことが多いので、本に関わる仕事としてイメージしやすいでしょう。
出版作業スタッフ
向いている人
- 単純作業でも集中力が継続できる人
- 仕事で本が読めなくてもいい人
出版作業スタッフは、主に工場で本を印刷する仕事です。大型の印刷機を操作して本が刷られていく姿を見るのは圧巻の光景です。
業務としては毎日決められた作業を行っていくということもあり、特別高いスキルを求められる求人は少なめです。未経験からでも応募できる求人が多く、「とにかく本に関わってみたい」と考える人の最初の一歩としておすすめできます。
出版取次
向いている人
- 細かな計算が得意な人
- マーケティングに関心がある人
出版取次は、出版社が発行する本を仕入れ、書店へ送る仕事です。本の専門商社といったイメージをしておけば良いでしょう。
出版業界では、出版社で発行される本は出版取次から書店に委託販売するといった形を取っており、あらかじめ定められた期間で販売できなかった書籍は、出版取次を通じて出版社に返品される仕組みになっています。
あらゆる本が出版取次を介して世の中に出回るため、常に本に関わる仕事と言えます。ただ、あくまでも本を取り次ぐことが仕事ですので、業務上本を読める機会は少ない点は認識しておきましょう。
本を手に取る人に関わる仕事
ここからは、本を手に取る読者と直接関わる仕事を2つご紹介します。
- 書店員
- ネットカフェ店員
いずれも正社員だけでなくアルバイトやパートといった働き方もできる仕事です。なんらかの理由で正社員として働けないという人は、これらの仕事に携わるのもいいかもしれません。
書店員
向いている人
- 多少の肉体労働でも苦にならない人
- たくさんの本の出版動向を知りたい人
書店員は、書店で働くスタッフのことを言います。主にレジ打ちや書籍の仕入れ、接客を行う仕事であり、常に本と共に業務を行うのが特徴です。
書店員は書籍の陳列を考えたり、新書が出版された時には手に取ってもらえるようにポップを作って設置することもあります。本の特徴を分かりやすく伝える必要があるので、本を読むことも大切になるでしょう。
正社員として書店員になる場合は、店舗運営にも携わることになります。財務計算や店舗の清掃、アルバイトの管理など、店舗経営に必要な知識を習得できるため、将来自分の書店を持つきっかけになるかもしれません。
ネットカフェ店員
向いている人
- 落ち着いた空間で働きたい人
- 本には仕事の一部分だけで関われればいい人
ネットカフェ店員は、ネットカフェで受付や店舗清掃などを行う仕事です。ネットカフェにはたくさんの漫画や本が置かれていますので、どんな本が人気なのかを知ることができます。
本に囲まれながら働ける仕事ではありますが、どちらかというと店舗運営に携わることの方が多いため、書店員よりは本に関われている感覚は低いかもしれません。
ただ、落ち着いた空間で働けるため、せわしない職場環境は苦手という人にはおすすめできる仕事です。
出版された本そのものに関わる仕事
最後に、出版された本そのものに読者として関わる仕事を3つご紹介します。
- レビュアー(ブロガー)
- 図書館司書
- 大学教授
本を読むことそのものであったり、本から知識を得て何かに活かしたりすることが好きという人が就く仕事が多くなっています。
レビュアー(ブロガー)
向いている人
- 本を読みながら文章を書く仕事がしたい人
- 物事を分かりやすく人に伝えるのが得意な人
出版されている本を読み、感想やレビューを投稿するレビュアーも立派な仕事の一つです。主にブログでレビュー記事を執筆し、リンクから本を買ってもらえたら収入が入るといった仕組みで稼いでいくことになります。
レビュアーは専業で稼げるほど収入が安定している仕事ではないため、副業として取り組むのが一般的です。お小遣い稼ぎ程度の仕事と認識しておくと良いでしょう。
図書館司書
向いている人
- とにかくたくさんの本に囲まれて働きたい人
- 古い本の方が好きな人
図書館司書は、図書館の蔵書を管理しつつ、受付や貸し出し業務を行う仕事です。ほかにも図書館で行うイベントを企画したり、電話やメール対応といった図書館を運営する業務も行います。
ちなみに、仕事を行うためには図書館司書の資格が必要です。一定の学歴や3年以上の司書補としての勤務経験が必要など、仕事に就くためのハードルは高めであることを理解しておいてください。
大学教授
向いている人
- 本を読んで解釈するのが好きな人
- 学術的な本に興味がある人
大学教授は、大学で学生に学問を教えたり、自身の研究を進めて学会で発表したりする仕事です。研究者という側面が強く、高校までの教師とは厳密にいうと違います。
大学教授は自分の研究や授業の準備のために、学術書を読む機会が非常に多いです。また、論文や研究レポートなど、文章に触れる機会も多く、本に関わる仕事と言えるでしょう。
また、大学教授の中には自分の研究結果や思想を本にまとめて出版する人もいます。高レベルな内容の本を読んだり書いたりするのも、大学教授の仕事の一つとなります。
本に関わる仕事では本を読めるのか
本に関わる仕事に興味がある人は、「本を読むことそのものを仕事にしたい」と思っていることも多いのではないでしょうか?
ここからは、これまでご紹介した本に関わる仕事で、実際に本を読めるのかどうかについて解説します。
読める仕事もあれば読めない仕事もある
最初に結論をいうと、本を読める仕事もあれば読めない仕事もあります。
例えば、作家であれば本を書くことがメインですが、仕事の中で本を読むことも多くあるでしょう。一方、校正の仕事では本を読むというよりも文章のチェックという側面が強く、本を仕事で読めるとは言えません。
仕事によっては物理的に本に触れられるだけで、作品を読んで味わうような余裕はないものもあります。仕事内容をしっかりと調べ、あなたが望むような形で本を読める仕事かどうかを判断していくと良いでしょう。
好きな本が読めない場合も
本が読める仕事であっても、自分が好きな本を読めない場合もあります。
例えば、出版社であれば新刊やまだ世に出ていない本を読めますが、図書館司書は新刊に触れることは難しく、古い本を読むことがメインになります。
それ以外にも、本のジャンルなど、自由に本を読んで働ける仕事はほぼないと考えてもいいレベルでしょう。
好きな本だけを読んでいたいのであれば、仕事ではなく趣味として向き合った方がいいかもしれません。
本を読むことが仕事になるケースもある
編集者やレビュアーなど、本を読むことそのものが仕事になるケースもあります。
業務上本を読む必要があるのは、本の制作や編集に関わる仕事か、出版された本そのものに関わる仕事の2パターンと考えておくと良いでしょう。
ただ、いずれの場合も本を読んで何かをアウトプットするということが求められるため、単に本を読んで稼ぐということはできません。本が好きというだけでは仕事は務まらないということを理解しておいてください。
本に関わる仕事に就くための方法
本に関わる仕事に就くためには、大きく3つの方法があります。
ただ、これ以外にも、例えば作家の場合はコンクールで受賞するなどの方法がありますので、仕事によって若干変わってくることはあらかじめ認識しておきましょう。
求人サイトで検索する
まずは、気になる仕事を求人サイトで検索してみるのがおすすめです。求人サイトでは、校正や出版作業スタッフといった未経験でもできる仕事が多く掲載されている傾向にあります。
職種としてはクリエイティブ系の仕事として分類されていることもありますが、迷ったらフリーワードで気になる仕事の名称を入力しても問題ありません。
気になる求人を見つけられたら、なるべく早めに応募しましょう。本に関わる仕事は募集枠が少ないことも多く、また求人が掲載される機会も少ないため、できるだけ早い行動がおすすめになります。
就職エージェントに紹介してもらう
本に関わる仕事は非常に人気で応募も多い傾向にあることから、求人サイト等に広く公開されない「非公開求人」として募集されていることもあります。
非公開求人に応募するには、就職エージェントから求人を紹介してもらう方法があります。就職エージェントは数多くの非公開求人を紹介できる立場ですので、どんな形で本に関わりたいのかを伝えて求人を探してもらいましょう。
また、就職エージェントでは求人紹介だけでなく、面接対策や応募書類の添削も実施してもらえます。就職成功率を高める期待も持てますので、まずは登録してみるのがおすすめです。
企業のホームページから直接応募する
本の制作そのものに関わりたい場合は、出版企業のホームページから直接応募するのも一つの手です。企業ホームページから応募する場合は、ホームページに掲載されている「採用情報」などのタブから求人が見つけられますので参考にしてみてください。
ちなみに、求人サイトや就職エージェント、企業ホームページからの直接応募といった手段の違いによって、選考の有利不利が変わってくることはありません。
気になっている仕事が募集されていたら、手段はなんでも構いませんのですぐに応募するのがポイントです。
本に関わる仕事に就く時の注意点
最後に、本に関わる仕事に就く時の注意点を4つご紹介します。
これらの注意点をしっかり理解しておくことで、就職成功率が高められるかもしれませんので、目を通しておくようにしてください。
読書が好きなだけでは務まらない
本を読むのが好きというだけでは、本に関わる仕事に就くことは難しいでしょう。
むしろ、読書好きというのは前提として、自分はどんな価値を仕事で発揮できるかをアピールすることが大切です。
本に関わる仕事は、どこまでいってもビジネスになります。そのため、マーケティングや本を作るスキルが面接では重視されます。
「本が好き」というアピールをしただけでは面接官に興味を持ってもらうことは難しいでしょう。
高卒以上の学歴が望ましい
出版業界の求人は倍率が高いことから、高卒以上の学歴であることが望ましいと考えられます。
特に編集者や校正など、本のクオリティに直結するような仕事の場合、応募資格に大卒以上などの条件が設けられていることもあるので注意しましょう。
応募条件としてどれくらいの学歴が求められるかは、求人票に記載されていることがほとんどです。本に関わる仕事をしたいのであれば、まずは求人票を読み込むことから始めてみてください。
経験者を募集する求人にいきなり応募しない
繰り返しになりますが、本に関わる仕事は人気の高い仕事になります。また、業界特有のルールや仕事の進め方があるため、どうしても経験者が優遇されやすい傾向にあります。
もし未経験から本に関わる仕事を始めたいのであれば、未経験者の応募を歓迎する求人に応募するよう意識してください。
未経験者歓迎と記載されていなかったり、経験者を募集していることが書かれていたりする求人に応募しても、書類通過で見送られる可能性が高いです。
キャリアパスを考えておく
校正→編集→作家など、本に関わる仕事は比較的キャリアパスが明確に考えられるといった特徴があります。
自分はどのように本と関わっていきたいのかを考え、キャリアパスに落とし込んでおくことは面接対策にも繋がります。
そもそもキャリアパスをどうやって描けば良いかわからないという人は、就職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
1冊の本ができるまでには、非常に多くの仕事が関わっています。この記事で紹介した17個の仕事以外にも、たくさんの仕事がありますので、実際に求人を探してみると良いでしょう。
また、本に関わる仕事は非常に人気のため、いきなり応募しても選考に通過できない可能性が考えられます。自己分析や企業研究といった面接対策を念入りに行っておくことが重要であることを認識しておいてください。