ISFJ(擁護者)に向いてる仕事には、人と協力したりコツコツと行うような仕事や丁寧に人をケアするような職業が多いとされています。
日本においては15人に1人がISFJ(擁護者)タイプといわれていますが、意外と数は少なく、自分に向いてる仕事がどんなものか疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
こちらの記事では、ISFJ(擁護者)に向いてる仕事や業種、向いていない仕事や、ISFJ(擁護者)の傾向にあった強み・弱みの活かし方を解説していきます。
参考にすることで、ぜひ就職活動や普段の仕事に役立ててください。
- ISFJ(擁護者)に向いている仕事には、看護師、心理カウンセラー、教師などがある
- ISFJ(擁護者)の性格は、親切で協調性があり、陰で人々を支える「縁の下の力持ち」
- ISFJ(擁護者)の強みは継続力、サポート能力など。弱みは内向的な性格と他者を優先しすぎる性格など
- 看護師
└患者の容体や感情を敏感に察知し心身に寄り添いサポートする - 人事
└観察力や本質を捉える力を活かし適切な人事計画を行う - 心理カウンセラー
└相談者に共感しつつ感情的に引っ張られない冷静さが求められる - 事務
└規則やルールに沿ってコツコツと取り組む適性を活かせる - 栄養士
└勉強熱心な適性を活かし人々の健康面をサポートする - 図書館司書
└強みである忍耐力やコミュニケーション能力を発揮できる - 医療事務
└サポートを必要とする人々を事務的な側面から支える - 保育士
└感受性の豊かさを活かし子供に真剣に寄り添う - 社会福祉士
└相談者の話を真摯に聞き、助言や指導、サポートを行う - ウェディングプランナー
└計画遂行能力と臨機応変さを活かしチームワークで仕事を進める - 介護士
└他者の状況に配慮し気持ちを汲み取る能力を活かせる - セラピスト
└知識や技術に基づいて人の心身を癒したり治療を行う - 学芸員
└調査研究に対する集中力、資料を適切に取り扱う几帳面さが必要 - 教師
└他者をサポートする能力、寛容さ、コミュニケーション能力が活かせる - 経理
└強みである慎重に物事を進める能力や責任感が活かせる
この記事の目次
ISFJ(擁護者)の人とは?
それでは、ISFJ(擁護者)というタイプについて見ていきましょう。
ISFJの16 Personalities性格診断とは?
「16 Personalities性格診断」についてまずはじめに、簡単に解説します。
「16Personalities性格診断」は、人の興味や関心の方向・ものの見方などの傾向から、その人の「本質的な性格の類型」を探る診断テストです。ネット上で手軽に行えるテストもあり、自分の性格やタイプについて知りたい人や、自己分析の参考として受ける人も増えているようです。
この記事で参照している「16Personalities性格診断テスト」は無料で診断できるサイトで、回答に要する時間は約12分ほどです。
たとえば、下記のような質問項目が約60件、用意されています。
- 自分の心より自分の頭に従うことが多い
- グループで何かをするのが好き
- 色々なことに興味がありすぎて、次に何に挑戦するか決めがたい
質問にすべて回答すると、あなたが16タイプの分類のどれに該当するかの診断結果が表示されます。
次に、タイプの名称にある「4文字のアルファベット」は、それぞれ「4つの指標」における「2つのタイプ」の組み合わせを表しています。
興味・関心の方向 | 内向型(I) | 外交型(E) |
物事の見かた | 感覚型(S) | 直観型(N) |
判断のしかた | 論理型(T) | 感情型(F) |
物事への姿勢 | 判断型(J) | 知覚型(P) |
上記「4つの指標」における「2つのタイプ」の組み合わせは16通りになり、それが16種類のパーソナリティとされています。
また、「MBTI(エム ビー ティー アイ/Myers-Briggs Type Indicator)」という性格検査もあります。
「MBTI」とは、ユングのタイプ論をもとにした、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。「MBTI」の公式サイトによれば、「『16Personalities性格診断テストはMBTIとは全く別のものであり、ISTJやENFPなどアルファベットをつかってタイプを表しているのはMBTIをまねたもの』とされています。その点については、どうぞご承知おきください。
なお、この記事は「16Personalities性格診断」に依拠して解説をしていきます。「MBTI」について知りたい場合は、日本MBTI協会の発信をご参照ください。
ISFJ は何の略?意味は?
それでは、この記事で解説する「ISFJ(擁護者)タイプ」について見ていきましょう。
ISFJは、先ほどの指標では下記の分類となります。
- 興味・関心の方向…内向型(I)
- 物事の見かた…感覚型(S)
- 判断のしかた…感情型(F)
- 物事への姿勢…判断型(J)
ISFJは、内向型(I)、感覚型(S)、感情型(F)、判断型(J)の4つの特徴を持つタイプです。
ISFJ(擁護者)の性格的な特徴
ISFJ(擁護者)は親切で協調性があり、人々をサポートすることに喜びを感じる献身的な面を持ちます。目立って行動を起こすことはあまりなく、陰ながら人々を支える「縁の下の力持ち」です。
勤勉で実行力がある一方、感覚型(S)、感情型(F)の側面として、繊細で思いやり深い人柄でもあります。判断型(J)であるため、分析力が高く、細かいところにまで配慮できるタイプでもあります。
内向型(I)とある通り控えめな性格ですが、実は人付き合いが得意であるため、人間関係が安定していることも特徴です。
ISFJ-AとISFJ-Tの違い
ISFJは、さらに「ISFJ-A」と「ISFJ-T」の2タイプに分類されます。
ハイフンの後に付いている「A」は「自己主張型」、「T」は「慎重型」を意味しています。
それぞれの特徴は下記の通りです。
「ISFJ-A」の特徴
「自己主張型」のISFJ-Aは、積極性があり主体的に行動を起こせるタイプです。リーダーを任されることも多く、周囲に頼られる傾向があります。ただ、あまり自信過剰になってしまうと、周囲から自己主張が強すぎると思われてしまうこともあるでしょう。細かいことを気にしないのは長所でもありますが、肝心なポイントを見過ごしてしまわないよう注意すると良いでしょう。
「ISFJ-T」の特徴
「慎重型」であるISFJ-Tは、人の気持ちを察することが得意です。真面目な面もあるので、周囲から信頼が寄せられる傾向にあります。
ただ、ISFJ-Tには敏感な気質があるため、実は生きづらさを感じていることもあるようです。周囲の人から批判されることを過度におそれてしまい、やりたいことをなかなか実行できないという特徴もあります。
ISFJ(擁護者)タイプの性格的な特徴や強み、弱み、人間関係などについては以下の記事でさらに詳細に解説しています。
ISFJ(擁護者)に向いてる仕事15選
ここからは、ISFJ(擁護者)タイプの性格的要素に適性がある仕事を15種類、ご紹介していきます。
- 看護師
└患者の容体や感情を敏感に察知し心身に寄り添いサポートする - 人事
└観察力や本質を捉える力を活かし適切な人事計画を行う - 心理カウンセラー
└相談者に共感しつつ感情的に引っ張られない冷静さが求められる - 事務
└規則やルールに沿ってコツコツと取り組む適性を活かせる - 栄養士
└勉強熱心な適性を活かし人々の健康面をサポートする - 図書館司書
└強みである忍耐力やコミュニケーション能力を発揮できる - 医療事務
└サポートを必要とする人々を事務的な側面から支える - 保育士
└感受性の豊かさを活かし子供に真剣に寄り添う - 社会福祉士
└相談者の話を真摯に聞き、助言や指導、サポートを行う - ウェディングプランナー
└計画遂行能力と臨機応変さを活かしチームワークで仕事を進める - 介護士
└他者の状況に配慮し気持ちを汲み取る能力を活かせる - セラピスト
└知識や技術に基づいて人の心身を癒したり治療を行う - 学芸員
└調査研究に対する集中力、資料を適切に取り扱う几帳面さが必要 - 教師
└他者をサポートする能力、寛容さ、コミュニケーション能力が活かせる - 経理
└強みである慎重に物事を進める能力や責任感が活かせる
看護師 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 1/15]
看護師は、 医師の診療や治療の補助を行う仕事です。
診療器具の準備をしたり、注射・採血・点滴・患部の消毒や薬の塗布などの処置を行います。患者への生活指導や服薬の説明、次回来院の案内などをするのも看護師の仕事です。
患者と医療スタッフのコミュニケーションを円滑にする役目や、患者の相談や質問に応じるなどのサポートも行う、まさに医療における「擁護者」としての特徴を持ちます。
ISFJ(擁護者)タイプの持つ観察眼や分析力は、患者の容体を察知するのに重要な素質です。また、相手の感覚や感情を敏感に察知できる能力は、患者の不安に寄り添う上で役立ちます。また、心身の治療を必要とする人々に接する際、控えめな人柄は喜ばれることでしょう。
①平均年収 | 508万円 |
②必要なスキル | ・医学の知識 ・コミュニケーション能力 ・観察力 ・責任感 ・体力 |
③仕事に就くためには? | ・看護学校で専門カリキュラムを履修し国家試験に合格する |
④関連する資格 | ・看護師免許 |
人事 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 2/15]
人事は、組織の人材管理に関する業務全般を行います。
人材の採用・配置・異動など、適切な人事計画を策定・推進することが求められる仕事です。
人的資源を最大限に活かすことは経営の成否を左右します。人事の仕事は、企業経営の要となります。
ISFJ(擁護者)タイプの人には、観察力や本質を捉える力があります。採用活動や人員配置の場面で、それは大いに役立つでしょう。協力的な性格は、各部署と横断的にコミュニケーションや調整を行う上で強みになります。
①平均年収 | 746万円 |
②必要なスキル | ・パソコンスキル ・情報収集力 ・プレゼンテーション力 ・時間管理能力 ・連携・調整力 |
③仕事に就くためには? | ・企業や団体などに採用され人事課などに配属される |
④関連する資格 | ・社会保険労務士 ・キャリアコンサルタント ・メンタルヘルス・マネジメント検定 ・人事総務検定 |
心理カウンセラー [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 3/15]
心理カウンセラーは、心理学の知識や臨床経験を用いて、相談者の心の問題や悩みを緩和したり解決に導く支援を行う仕事です。
独立開業しているケースだけでなく、企業や学校に勤務している心理カウンセラーもいます。ストレスを抱える人が多い現代社会において、近年、その存在意義が重要視されている職業です。
前出の看護師と同様に、ISFJ(擁護者)タイプの人の適性がもっとも活かされる仕事のひとつと言えます。心理的な不安や問題を抱える人に誠実に向き合い、信頼関係を築くことができるでしょう。カウンセリングにもっとも求められる傾聴力や共感力も、ISFJ(擁護者)タイプの人は多く持ち合わせています。
一方で、カウンセラーには「深く共感はしながらも、感情的に引っ張られない冷静さ」も必要です。これも、ISFJ(擁護者)タイプが持ち合わせる特徴です。
①平均年収 | 459万円 |
②必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・傾聴力 ・心理学に関する知識 |
③仕事に就くためには? | ・カウンセリングが必要な事業を行う会社の求人に応募する ・臨床心理士などの国家資格を取得しフリーのカウンセラーとして依頼を受ける |
④関連する資格 | ・臨床心理士 ・公認心理師 |
事務 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 4/15]
事務職はオフィスワークにおいて、もっとも基本的な職種と言えます。データ入力、書類の作成・処理・整理、郵便物の仕分けや発送、電話や来客の対応など、その業務は多岐にわたります。
ISFJ(擁護者)タイプは規則やルールに忠実であるため、業務がほとんどマニュアル化されている事務職への適性が高いと言えるでしょう。物事にコツコツと取り組むことを得意とする面もあるので、業務内容が定型的でタスクが明確な事務職はまさに適職です。
①平均年収 | 343万円 |
②必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・パソコンスキル ・時間管理能力 |
③仕事に就くためには? | ・企業の事務職求人に応募する ・人材派遣会社などに登録し事務職の仕事に応募する |
④関連する資格 | ・ビジネス・キャリア検定 ・コンピュータサービス技能評価試験 ・マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) ・簿記 |
栄養士 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 5/15]
栄養士は、栄養指導や給食運営など、文字通り栄養に関する業務を担う仕事です。
勤務先による違いはありますが、専門知識を活かして、人々の健康的な食生活をサポートします。
勤務先は企業、社会福祉施設、病院、保育園・幼稚園、学校などで、給食メニュー作成・調理・栄養管理が主な仕事です。
誠実で勉強熱心な適性を活かし、人々の健康面をサポートする、ISFJ(擁護者)タイプに打ってつけの職業です。病院や学校、福祉施設など、どの職場も多くの人と連携する必要がありますが、ISFJ(擁護者)タイプであれば問題なく協力体制が構築できるでしょう。
①平均年収 | 390万円 |
②必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・調理のスキル ・説明力 ・指導力 |
③仕事に就くためには? | ・栄養士養成施設を卒業し栄養士免許の申請をする ・教育・医療福祉関係、企業などの栄養士求人に応募する |
④関連する資格 | ・栄養士免許 |
図書館司書 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 6/15]
図書館司書は、公共施設や教育機関の図書館において、本や資料の選定から、貸出・返却などの窓口業務、読書案内やイベントの案内・開催など、図書館内のさまざまな業務を担います。国家資格が必要となる職業です。
本が好きで、知的好奇心が旺盛な人に向いています。そして、注意深さや記憶力の良さ、忍耐力も求められるため、ISFJ(擁護者)タイプの適性が活かせる仕事です。
さまざまな年代の人と関わり、本や図書館の魅力を多くの人に広めていく役割でもあり、ISFJ(擁護者)タイプの自分の信念に忠実なところや、コミュニケーション能力を発揮できるポジションになるでしょう。
①平均年収 | 551万円 |
②必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・本に対する知識や興味 ・知的好奇心や探究心 ・体力 |
③仕事に就くためには? | ・大学で必要な科目を履修するか司書講習を受け、司書(補)資格を取得する ・図書館の専門試験を受ける |
④関連する資格 | 司書(補)資格 |
医療事務 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 7/15]
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で、受付・会計・診療報酬の請求業務を担う職業です。
医療事務も、ISFJ(擁護者)タイプの人が総合的に向いている医療・福祉系に属する仕事の一つであり、また事務職もISFJ(擁護者)タイプの適職であるため、業種・職種共に適していると言えます。
医療的な治療やサポートを必要とする人々を、事務的な側面から支える仕事ですから、ISFJ(擁護者)タイプの人はやりがいを持てることでしょう。
①平均年収 | 478万円 |
②必要なスキル | ・最低限の医療知識や医療保険に関する知識 ・レセプト業務の知識 ・パソコンスキル ・コミュニケーション能力 |
③仕事に就くためには? | ・専門学校や通信教育などで勉強する ・病院や調剤薬局などの医療事務求人に応募する |
④関連する資格 | ・特に学歴や資格は不要 |
保育士 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 8/15]
保育士の仕事は、乳児から小学校入学前の子どもたちを預かり、生活全般のお世話をする仕事です。そして、基本的な生活習慣を身につけさせることも目標にしており、子どもの成長にとって重要な役割を担っています。他者の存在を肯定し、さらには擁護できる性格と細やかな心配りが求められます。
ISFJ(擁護者)タイプの人は利他的で、他者に寄り添う事ができる性格ですので、子どもと真剣に向き合って成長に必要な支援を提供できるでしょう。計画力・忍耐力があり、感受性の豊かさも保育士の仕事に活かせます。
①平均年収 | 397万円 |
②必要なスキル | ・保育の知識 ・コミュニケーション能力 ・子供を大切に思う気持ち ・責任感 |
③仕事に就くためには? | ・保育士の養成課程のある学校や施設を卒業するか、保育士試験に合格する |
④関連する資格 | ・保育士資格 |
社会福祉士 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 9/15]
社会福祉士の仕事は、社会福祉援助(ソーシャルワーク)と呼ばれます。
障害や病気などで福祉サービスを必要とする人々からの相談を受け、他の福祉サービスの提供者や医療機関と連携し、相談者の自立に向けて助言や指導、その他のサポートを行います。勤務先は、高齢者や障害者の福祉施設、病院、児童相談所などです。国家試験に合格する必要がある仕事です。
ISFJ(擁護者)タイプは、社会に貢献したいと考える傾向がありますので、社会福祉士の仕事に適性が高いと言えます。相談者の話を真摯に聞く姿勢もあり、相手の立場に立って相談に応じることもできるタイプです。社会福祉士は福祉サービスのスペシャリストですから、実務に長けたISFJ(擁護者)タイプの能力が発揮できるでしょう。
①平均年収 | 424万円 |
②必要なスキル | ・献身性 ・社会福祉に関する深い知見 ・体力 ・観察眼 |
③仕事に就くためには? | ・社会福祉士の国家資格を取得し、社会福祉士としての登録を行う |
④関連する資格 | ・社会福祉士 |
ウェディングプランナー [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 10/15]
ウェディングプランナーは、結婚式場やコーディネート会社に所属し、挙式や披露宴のプラン提案を行う仕事です。
主な業務は、挙式を考えているお客様への対応、詳細を決めていく打ち合わせ、そして当日のイベントが滞りなく進むようサポートする、という流れになります。
ウエディングプランナーには、前向きで明るい性格の人が向いていると思われがちですが、ISFJ(擁護者)タイプのあくまでも裏方に徹して最大限のサポートを行う姿勢がもっとも適任であると言えます。計画遂行能力と臨機応変さを併せ持ち、多くのスタッフとのチームワークで仕事を進める力も、この仕事では評価されることでしょう。
①平均年収 | 394万円 |
②必要なスキル | ・ブライダルに関する専門知識 ・コミュニケーション能力 ・ホスピタリティ ・企画力 |
③仕事に就くためには? | ・結婚式場やホテルなどのウェディングプランナー求人に応募する |
④関連する資格 | ・ブライダルコーディネート技能士 |
介護士 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 11/15]
介護福祉士も、前出の社会福祉士と同じく、福祉分野における国家資格です。勤務先としては、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、病院、デイケアセンターや障害福祉サービス事業所などがあります。1人では生活できない高齢者や障害者の支援を行うのが主業務で、超高齢社会化の日本において今後もニーズが高い職種です。
ISFJ(擁護者)タイプは献身的で、他者の状況に配慮し、気持ちを汲み取ることを得意としています。また、厳密な手順が必要となる仕事への適性も高いため、要介護者のサポートに必要な素養の多くを満たしています。
①平均年収 | 397万円 |
②必要なスキル | ・体力 ・観察眼 ・調整力 ・協力意識 |
③仕事に就くためには? | ・介護施設などの求人に応募して正社員就職する |
④関連する資格 | ・介護職員初任者研修 ・介護福祉実務者研修 ・介護福祉士 ・ケアマネージャー |
セラピスト [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 12/15]
セラピストとは、専門的な知識や技術に基づいて、人の心身を癒したり治療を行う職業です。治療には、心に向き合う心理療法と、整体やマッサージなど身体にアプローチする方法があります。国家資格が必要なものと、民間資格でなれるもの、資格が必要ないものもあります。
勤務場所は、医療機関・介護施設・スポーツ施設のほか、教育機関や一般企業、スパやエステサロンなどさまざまです。主に、医療系、心理系、美容系の3つのジャンルに大別されます。
セラピストに向いているのは、心身ともに健やかで、相手の気持ちをくみ取って会話できる人です。その点、ISFJ(擁護者)タイプの人にぴったりの仕事と言えるでしょう。 人と話したり、人を癒すことで幸福感を得られることも、ISFJ(擁護者)タイプに適しているポイントです。
①平均年収 | 382万円 |
②必要なスキル | ・アロマテラピー、リラクゼーションなどの専門スキル 日本福祉教育専門学校・コミュニケーション能力 ・ホスピタリティ |
③仕事に就くためには? | ・専門学校やスクールで学ぶ ・関連施設の求人に応募するか、フリーランスとして働く |
④関連する資格 | ・リラクゼーションセラピスト ・カラーセラピスト |
学芸員 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 13/15]
学芸員は、博物館に勤務し、資料の収集・保管・展示や、調査研究を行う仕事であり、国家資格が必要な職業です。
博物館の種類は、総合博物館、科学博物館、歴史博物館、美術館、動物園、水族館、植物園など多岐にわたります。 勤務先に応じた専門知識が求められます。
学芸員には、調査研究を継続する集中力や、資料を適切に取り扱う几帳面さなどの資質が求められますので、ISFJ(擁護者)タイプの適性が活かせることでしょう。
また、業務において厳密なマニュアルが存在する場合が多く、ISFJ(擁護者)タイプの忠実さや完璧を求める資質も必要とされる仕事と言えます。
①平均年収 | 551万円 |
②必要なスキル | ・専門領域に関する知識 ・研究能力 ・スケジュール管理能力 |
③仕事に就くためには? | ・大学で必要な単位取得をし、学士号を取得 ・博物館などの採用試験に合格する |
④関連する資格 | ・学芸員資格 |
教師 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 14/15]
教師のおもな仕事は、小学校、中学校、高校、特別支援学校などの教育機関で学習指導を行うことです。生活面や道徳面のサポートも行い、児童・生徒が健全に成長できるよう促します。これらは、子どもたちが社会で生きていくための基礎的な力を養うことを目的としています。
教師には、他者をサポートする能力や、寛容さが求められます。業務上での人間関係も多いため、コミュニケーション能力も必要とされる仕事です。
ISFJ(擁護者)タイプの人は、控えめな気質ですが人付き合いも得意なので、安定的な人間関係を構築することに長けています。高い観察力は、多くの学生と関わり、個々に適した指導をする事に活かされるでしょう。
①平均年収 | 699万円 |
②必要なスキル | ・教育全体への理解 ・指導教科などの専門的な知識や技能 ・コミュニケーション力 ・倫理観 |
③仕事に就くためには? | ・大学などで所定の単位を取得し小学校教諭免許、中学校教諭免許を得る |
④関連する資格 | ・小学校教諭免許 ・中学校教諭免許 |
経理 [ISFJ(擁護者)に向いてる仕事 15/15]
経理とは、会社の日々のお金の流れ、取引の流れを記録する仕事です。会社のお金の管理を行い、最終的には経営者などに報告する役割を担います。
似た職種の財務と比べてみると、経理はより細かくお金の流れを把握します。無駄が生じていないかをチェックするため、高度な正確性と丁寧な仕事ぶりが求められます。
ISFJ(擁護者)タイプの、正確に慎重に物事を進められる能力や責任感が最大限に活かせる職業です。また、ほぼすべての業務に決められた期日があるため、高い計画力も役立ちます。各部署との連絡や確認業務も多いため、控え目でありながら粘り強くコミュニケーションを取るISFJ型の強みも活きてくるでしょう。
①平均年収 | 542万円 |
②必要なスキル | ・経理・会計管理の知識 ・パソコンスキル ・コミュニケーション能力 ・性格な計算スキル |
③仕事に就くためには? | ・商業系の高等学校、専門学校で経理や会計等を学ぶと有利 ・企業に就職後、経理担当部署に配属 |
④関連する資格 | ・日商簿記検定 ・簿記能力検定 |
- 出典:厚生労働省「職業情報サイト jobtag」
ISFJ(擁護者)に向いてる業種
①芸術/人文科学
芸術/人文科学分野には、以下のような業種が含まれています。
- 学術・開発研究機関…自然科学研究所(理学・工学・農学・医学・薬学)、人文社会科学研究所
- 専門サービス業(法務)…法律・特許事務所、公証人役場、司法書士、土地家屋調査士
- 専門サービス業(その他)…公認会計士、税理士、社会保険労務士、不動産鑑定士、デザイン業、著述・芸術家、経営コンサルタント業、翻訳、通訳
- 広告業…広告業(広告代理、屋外広告)
- 技術サービス業(他に分類されないもの)…獣医師、土木建築サービス(建築設計、測量)、機械設計業、商品検査業、非破壊検査業、計量証明業、写真業
ISFJ(擁護者)タイプは、ものごとの構造や細部への配慮を大切にするため、詳細で厳密な手順が必要とされる仕事を求める傾向があります。
芸術・人文科学分野に分類される上記の業種や職業は、そんな素養に適しているものが多く含まれています。
②教育系
教育系の分野には、以下のような業種が含まれています。
- 学校教育…幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、高等教育機関(大学・短大・高等専門学校)、専修学校、各種学校、幼保連携型認定こども園
- その他の教育・学習支援業…図書館、博物館、美術館、動・植物園、学習塾、教養・技能教授業(音楽・書道・茶道・生花・外国語会話・スポーツ等)
ISFJ(擁護者)タイプは、自分の知識や技術を喜んで他者に提供します。他者のニーズや気持ちに対して非常に敏感なので、教育・指導する仕事に向いているのです。
③医療/福祉系
医療/福祉系の分野には、以下のような業種が含まれています。
- 医療業…一般病院、精神病院、一般診療所、歯科診療所、助産・看護業、療術業(あん摩マッサージ・はり・きゅう等)、歯科技工所
- 保健衛生…保健所、健康相談施設、検疫所、検査業、消毒業
- 社会保険・社会福祉・介護事業…社会保険事業団体、福祉事務所、児童福祉事業、老人福祉・介護事業、訪問介護事業、障害者福祉事業、更生保護事業
ISFJ(擁護者)は責任感と計画性のある優秀な管理者です。さらに、献身的で倫理観が強く、面倒見の良い、まさに「擁護者」という名前がふさわしいタイプです。それらの素質は、医療/福祉系の分野で求められるものばかりでしょう。
④ビジネス
これは、業種というよりも、職種に該当する類型です。
ISFJ(擁護者)タイプは、ビジネスにおけるさまざまな場面において、有能な管理者としての一面を発揮できるでしょう。
- オフィスマネージャー
- 人事担当
- アカウントマネージャー
ISFJ(擁護者)タイプは、業務プロセスや構造、上下関係を重視するので、組織の中で自らの役割を忠実に遂行する仕事に適任と言えるでしょう。
ISFJ(擁護者)には向いてない仕事
ISFJ(擁護者)タイプは、全般的に組織で仕事をすることに向いています。
業務手順やタスクが明確な仕事を得意とし、本人もやりがいを感じられます。ただ、控え目で内向的な面があるため、顧客と直接やり取りをする仕事や、自分の意見を主張したり、大勢の前で話す機会が多い仕事にはストレスを感じる可能性が高いようです。
具体的な特徴としては、以上の3点があげられます。
- ①ハイリスク・ハイリターンな仕事
- ②高度な技術職
- ③多くの顧客と対面する仕事
それでは、詳しく見ていきましょう。
①ハイリスク・ハイリターンな仕事
ISFJ(擁護者)タイプには、慎重でリスクを避ける傾向があります。
また、内向的であることが多く、自分の考えや方法などを主張することを苦手とする人が多い傾向があります。
具体例をあげるとすれば、下記のような職業です。
- 起業家
- 投資家
- 警察官
例えば、起業家は自らのビジネスを展開していくために、資金調達を行ったり、製品やサービスを積極的に告知していかなければなりません。そして、投資家については、一定のリスクを取ることによって、大きなリターンを得ることを目的にした仕事です。
警察官は職務上、身体的な危険が伴う可能性があるため、リスクを嫌うISFJ(擁護者)タイプは避けた方が無難でしょう。
②高度な技術職
チームワークの中で能力を発揮する傾向があるISFJ(擁護者)タイプは、ひとりで業務や研究に没頭する時間が長い仕事にはやりがいを感じにくいかも知れません。
- システムエンジニア
- 学者、研究者
もちろん、上記のような職業でも、多くのメンバーと共に業務にあたる可能性もありますので、職場環境によっても向き・不向きは変わるでしょう。
また、上記のような仕事は、客観的なデータに基づいて業務を進めていく職業です。何かを判断するときに、どちらかと言えば感覚を重視する傾向があるISFJ(擁護者)タイプには、その点においてもミスマッチが生じるかも知れません。
③多くの顧客と対面する仕事
ISFJ(擁護者)タイプは共感力の高さが強みではありますが、その裏返しで目の前の人に共感しすぎたり、過度な要求にも無理して応じてしまう傾向があります。そのため、顧客と直接的に関わる仕事において、顧客との間に適切な距離感をもって接することが困難になるおそれがあるのです。
- 営業(特に新規開拓営業)
- 販売スタッフ
具体的な例としては、営業職や販売職があげられます。あなたは精神的な疲れやストレスに耐性があるのか否かを見極めて、耐性がないと感じる場合はこれらの職種は避けるようにしておきましょう。
その他
他にも、以下のような仕事はISFJ(擁護者)タイプにあまり向いていない可能性があります。
フリーランス
組織に所属せずフリーランスで働く形態は、チームワークで仕事に取り組むことが好きなISFJ(擁護者)タイプに向いていないと言えるでしょう。
仕事そのものを自ら獲得してくる営業活動が必要だったり、独立して業務にあたるフリーランスは、自己主張や競争が苦手で、人をサポートすることにやりがいを感じるISFJ(擁護者)タイプにとってストレスになる働き方でしょう。
広告運用
マーケティングのために常に新しいアイデアが求められる広告運用の仕事も、 緻密なルーティン業務を好むISFJ(擁護者)タイプには不向きと言えるでしょう。
基本的にISFJ(擁護者)タイプは、正しい方法や正解が存在する業務を得意とするため、「正解がない、抽象的な課題」に取り組むマーケティングのような仕事には、苦手意識を持ってしまう人が多いです。
イベントプランナー
イベントプランナーは展示会、セミナー、コンサート、スポーツイベントなどを企画・準備・運営する仕事です。イベント運営には急な変更やトラブル対応がつきものであり、それに臨機応変に対応していく力が求められます。そのため、綿密な計画をたてて、それを遂行していくことを好むISFJ(擁護者)タイプには、向いていない職業のひとつでしょう。
広報(PR)
広報は、社外に向けて、経営方針や新商品・サービスをPRするのが主な業務です。自社のブランド力を上げるために、自治体・NPO・マスコミなど多くの人々とコミュニケーションを展開します。
ISFJ(擁護者)タイプは 内向型の傾向があるため、さまざまな人と接しながら、メッセージをしっかりと伝えることをミッションとする広報には、あまり適性が高いとは言えないでしょう。
ISFJ(擁護者)に向いてる仕事を見つける方法
あなたの性格や適性に合った仕事を選択できれば、キャリアにおける満足度が高まります。
ここからは、ISFJ(擁護者)に向いている仕事を見つける方法について解説します。
①詳細な自己分析
「自分に向いている仕事」について考える前に、まず取り組んでほしいのが「自己分析」です。
自己分析とは、今までの経験などを書き出して長所や短所を言語化し、自分自身をより深く知るために行う分析のことを指します。
ISFJ(擁護者)タイプは、自身の価値観や他人のニーズに敏感です。敏感だからこそ、自己理解に迷いがあると、確信をもって決断ができなくなり、仕事選びや就職活動に迷いが生じる恐れがあります。そうならないように、自己分析はしっかりと行ってください。
自己分析が適切にできていると、さまざまな仕事の中から自分に向いてる仕事や職場環境を見つけやすくなりますし、ミスマッチを予防できます。
さらに、応募書類や面接時の自己アピールに説得力を持たせられ、選考通過率を上げることも期待できるでしょう。
②キャリアアドバイザーなどに話を聞く
ISFJ(擁護者)タイプは、専門家の意見を取り入れると、重要な意思決定の納得度を高めやすい傾向があります。また、規律を好むため、就職活動もきちんとスケジュールや工程を見通せた方が、安心して進められるでしょう。
こうした点から、就職エージェントの活用が特におすすめできるタイプと言えますす。
就職エージェントでは、自己分析や企業研究のやり方を教えてもらえるだけでなく、自分の性格や希望に合った求人を紹介してくれます。
面接後のフィードバックも共有されますので、改善した方が良い点が明確になります。
就職エージェントは無料で利用できるところがほとんどですので、気になるサービスを見つけたらまずは登録して試してみると良いでしょう。
③企業の人と会ってみる
あなたに適した職場環境かどうかを確認するには、その企業で働いている人に会ってみることをおすすめします。
就職セミナーやインターンシップ、OB/OG訪問や知り合いのツテを頼るなど、あらゆる手段を駆使してみましょう。
ISFJ(擁護者)タイプは、論理よりも感情の部分が判断軸になるため、実際に一緒に働くかも知れない人たちに実際に会ってみると、適職や適した職場かどうかが判断しやすくなるでしょう。
ISFJ(擁護者)がマッチする職場環境
ISFJ(擁護者)タイプにマッチする職場環境についても考えてみましょう。
①お互いに協力し合う職場
チームワークを重視するISFJ(擁護者)タイプには、下記のような特徴がある職場環境が適しています。
- 上司や同僚から誠実さが感じられる
- 仕事の正確さや、メンバーへの思いやりが評価される
- 仕事を通して、人の役に立っている実感がある
人々の関係性が穏やかな職場であれば、ISFJ(擁護者)タイプは安心して業務に打ち込むことができます。
②安定した組織文化を持つ職場
ルールが明確に整備されていることや、整然と整えられている職場環境であることも、ISFJ(擁護者)タイプにとって大切です。
- 職場が整理整頓されている
- 職場での身分が保障され、役職や収入が安定している
- 業務に集中できる時間や空間がある
上記のような要素も、内向的で安定志向のISFJ(擁護者)タイプがその能力を発揮できる環境と言えます。
③役割と責任が明確な職場
上下関係や役割が明確であり、責任の所在や職域が分かりやすいことも、ISFJ(擁護者)タイプには重要なポイントです。
- 組織の規律や、個々人の役割が明確になっている
- 突発的な対応や、職域を超えるような要求はされない
- マルチタスクではなく、特定の業務に集中できる
ISFJ(擁護者)タイプは、カオス(混沌)を嫌います。はっきりとした「枠」があったほうが、かえってのびのびと仕事ができるというのがISFJ(擁護者)タイプの特徴です。
ISFJ(擁護者)の強み
ISFJ(擁護者)タイプの主な強みは、こちらの3点です。
- ①人間関係の構築能力
- ②継続力
- ③緻密なサポート能力
それでは、順番に見ていきましょう。
①人間関係の構築能力
ISFJ(擁護者)タイプは、良好な人間関係を構築する能力を持っています。
協調性に優れ、周囲の人々の個性をよく理解し、自分の言動がどのように影響するかを考えながら、慎重に物事を進めます。いつも人々の意見や気持ちにアンテナを張りめぐらせているので、チームやコミュニティ内の関係性や雰囲気に敏感です。他者との協力体制を構築する力は組織の活動において不可欠であり、大きな強みと言えるでしょう。また、仕事面だけでなく、プライベートにおいても、長く付き合える友人に恵まれる傾向があります。
②継続力
「継続は力なり」ということわざがもっとも当てはまるのが、ISFJ(擁護者)タイプの人です。
生来、勤勉で責任感が強く、計画通りに毎日コツコツと取り組みます。それが別に苦痛ではなく、途中で多少の困難があっても粘り強く継続できるのが、ISFJ(擁護者)タイプの強みです。こうした姿勢は、当然人々に信頼され、前出の「良好な人間関係の構築」の根拠にもなります。
物事に継続して取り組むうちに上達するため、専門分野でしっかりとした地位を獲得できます。好きなことや趣味が高じてビジネスにつながる人も多く、仕事を楽しめる楽しみタイプでもあります。
③緻密なサポート能力
ISFJ(擁護者)タイプは、周囲の人々をサポートする能力にも長けています。
人を援助・サポートしたり、時には教育・指導などを行う際には、寛容さと忍耐強さが求められます。他者の成長・理解の度合いはさまざまですから、個々人のレベルや現状を的確に把握する観察力も求められます。これらの要素は、すべてISFJ(擁護者)タイプが得意とするところであり、その能力をかけあわせて緻密なサポート能力を発揮します。
仕事場での活かし方
上記3つの強みは、仕事をする上でどのように役立てられるでしょうか?
例えば、ISFJ(擁護者)タイプには、自分が組織のトップになるよりも、No.2的な立ち位置でリーダーを的確に補佐することを好む人が多いようです。リーダーが掲げた目標を実現するため、現実的な計画を策定し、しっかりとスケジュール管理をしつつ、個々のメンバーもサポートします。
あるいは、特定の分野に精通した専門家として、「何かあれば〇〇さんに相談しよう」と職場の人々から頼りにされる存在となる可能性もあるでしょう。
就職や転職活動でのPR方法
就職や転職活動において、これらの強みを自己PRする例文ご紹介します。
私の強みは、円滑な人間関係を構築する力だと思います。
部活動(サークル)の同期が30人いましたが、みんなと協力し合える関係になれたと考えています。特定の人とだけ仲が良くなったり、あるいは苦手になることはあまりなく、誰とでもフラットに付き合えることが私の特徴です。
なぜそのようにできるのかを考えてみると、私はふだんからさまざまなことを観察することが好きで、個々の人の性格や強みを理解して、それを部活動でのパフォーマンスにどういかすかをイメージすることが好きだからだと思います。
この経験や強みを仕事でも活かし、チームワークを大切にしながら働きたいと考えています。
学生の頃から■■の分野に興味を持ち、自分なりに勉強を続けてきました。趣味と言ってもいいかもしれません。書籍やサイトで新しい情報を得たり、同じ分野が好きな友人とSNSで情報交換をしています。良さそうなセミナーや勉強会があれば、参加もしています。せっかくなので、■■分野の資格も取得しました(取得するつもりです)。
私は、興味を持った分野やテーマを突き詰めていきたいタイプで、そのための勉強や情報収集は苦になりません。貴社が展開されている■■の分野に強い関心を持っており、もし入社が叶えばぜひ携わりたいと考えております。自主的にも学び、早く貢献できるようになることが目標です。
(※興味がある分野は、応募先企業の分野に近いテーマであれば尚良いでしょう)
ISFJ(擁護者)の弱み
ISFJ(擁護者)タイプの主な弱みは、こちらの3点です。
- ①内向的な傾向
- ②自己犠牲が過ぎる時も
- ③過度な慎重さ
こちらについても、順番に見ていきましょう。
①内向的な傾向
ISFJ(擁護者)は、内向的なタイプです。
内向的であることは必ずしも「弱み」になるとは限らず、例えば控え目であることや慎重さが「強み」に転じるケースも多々あります。ただ、内向的であることが、状況によっては「弱み」になることもある、と捉えてください。
ISFJ(擁護者)タイプは和を乱すことを嫌うため、自分の意見を強く表明することはほとんどありません。職場やチームの調和を好むあまり、目標達成や成長に必要な議論や対立をも避けてしまう傾向があります。
また、自己アピールも得意ではなく、努力や成果が正しく評価されない状況に甘んじてしまう恐れもあります。
②自己犠牲が過ぎる時も
ISFJ(擁護者)タイプがもっとも用心するべき弱みが、「過度な自己犠牲を自らに課してしまう傾向」です。言い方を変えれば、「利他的すぎる」とも表現できます。
ISFJ(擁護者)タイプは、他者をサポートしたり貢献することに「やりがい」を見出す傾向がありますが、文字通り「擁護者」に徹するあまり、自分自身の利益を損なってしまう恐れがあります。利他的な精神はチームワークに欠かせない要素ですが、主客が逆転するようなレベルでの「自己犠牲」は行うべきではありません。
「〇〇のために尽くす」という形の思考停止にならないよう、時には人からの頼み事を断る勇気を持ち(あなたにはその自由があります!)、常に自分自身をしっかりと守ることを意識してください。
③過度な慎重さ
過度な慎重さも、ISFJ(擁護者)タイプの弱みになり得ると言えます。
ISFJ(擁護者)タイプは現状維持を好み、変化を嫌う傾向があります。そのため、大きなチャンスを目の前にしても対応が遅れてしまい、逃してしまうこともあるでしょう。
仕事場で注意すべきこと
上記3つの弱みについて、職場で注意するべきポイントを紹介します。
例えば、「自己犠牲が過ぎる時がある」という弱みについては、チームや会社が大変な時に、他人をサポートしすぎて、自分自身の体調不良を顧みなくなるというケースが考えられます。無理をし過ぎてあなたが倒れてしまっては、かえってチームの状況を悪化させる可能性があります。「無理をすることは美徳」ではありません。「自己管理で自らを守る」ことでチームに貢献できると考えてください。
また、慎重さを強みとして活かすことも考えましょう。事前のリサーチや準備を丁寧に行うことで慎重さを発揮すれば、「やるべき用意はすべてやった」と自信をもって決断することも可能になるでしょう。「失敗をおそれすぎない」ことも、時には必要です。
就職や転職活動で損しないためのポイント
ISFJ(擁護者)タイプは、激務が当たり前になっているブラックな職場から欲しがられる可能性があることに要注意です。あなたの「やりがい」を搾取されないよう、就職や転職活動においては職場の環境や勤務条件はあらかじめしっかりチェックしましょう。
また、控え目な性格が選考過程で不利に働かないように、履歴書や職務経歴書をていねいに作成して、あなたの長所や強みを文字情報でしっかり伝えられるようにする工夫もおすすめです。
ISFJ(擁護者)はどんな人と相性がいいの?
ISFJ(擁護者)は、どんなタイプの人と相性が良いのかについても紹介します。「16 Personalities性格診断」の中であれば、どのタイプが当てはまるのかも解説します。
仕事面①リーダーシップの強いリーダー
仕事面においては、まず「リーダーシップの強いリーダー」との相性が良いです。
ISFJ(擁護者)タイプは、有能なNo.2になり得るからです。
「16 Personalities性格診断」では、ENTJ(指揮官)タイプです。両者は「リーダーとサポーターの関係」にあります。
ENTJは、ISFJの思いやりや、ものごとの本質を捉える力を評価してくれます。ふだんの業務を通してあなたの強みを知ってもらうことで、興味を持ってくれるようになるでしょう。
仕事面②感謝や評価を伝える上司
ISFJ(擁護者)タイプは、感謝の気持ちや評価していることをちゃんと言葉にして伝えてくれるタイプの上司と相性が良いです。
「16 Personalities性格診断」では、ENFJ(主人公)タイプです。両者は「相性が悪い」と言われてしまうこともありますが、上司と部下の場合、励ましあいや感謝などの前向きなコミュニケーションが自然と生まれる関係性を築くことができるでしょう。
仕事面③コツコツ努力家の同僚
ISTJ(管理者)タイプは、ISFJ(擁護者)タイプにとって「努力家で信頼できる同僚」です。
お互いの仕事のスタイルが似ているため、共感できる間柄です。初対面から「この人はどこか自分と似てるな」と親近感を感じることもあるでしょう。
特に、共通の目標を達成するために協力し合う相棒として最高の相手です。
プライベート面①共感力のある友人
プライベートにおける友人としてISFJ(擁護者)タイプと相性がいいのは、何よりも共感力のあるタイプの人です。
「16 Personalities性格診断」では、INFJ(提唱者)タイプがあげられます。両者は、ともに感情的なつながりをとても大切にします。
また、INFJは創造的で、ISFJは実務的という違いがあります。その違いを活かして、ISFJは、INFJがアイデアを実現するための現実的な支援ができます。一方、INFJは、ISFJにはない発想力を提供できます。一緒にいて心地よく、お互いの長所が相手を補える、良き友人になれるでしょう。
プライベート面②家族を大切にするパートナー
ISFJ(擁護者)は、他のタイプよりもパートナーに対して「家族を大切にすること」を求めます。
「16 Personalities性格診断」では、ESTJ(領事)タイプが当てはまります。両者はともに伝統を重んじ、家族を優先する人たちです。
日常の暮らしを大切にし、一緒に安定した環境をつくることを目指せるパートナーです。
プライベート面③安定を求める人
ISFJ(擁護者)は、身近な人に「安定を求めるタイプ」であることを望みます。
「16 Personalities性格診断」では、ISTJ(管理者)タイプがあげられます。
ISTJ(管理者)は、仕事面だけでなく、プライベートにおいても相性がいいタイプです。
ISFJは、共感や感情的な理解を示すことで、ISTJの人を安心させます。一方、ISTJは、実用性や安定感を与え、信頼できる関係を作り出します。
ISFJ(擁護者)と相性が悪い性格タイプ
続いて、ISFJ(擁護者)は、どんなタイプの人と相性が悪いのかについて紹介します。関係性をより良くするための参考にしてみてください。
相性が悪い性格タイプ①高いリスクを好むタイプ
ISFJ(擁護者)と相性が悪い性格タイプは「高いリスクを好むタイプ」です。
「16 Personalities性格診断」では、ENTP(討論者)タイプがあげられます。
ISFJは現状に対する安定感と信頼性を重視しますが、ENTPは活発で新しいアイデアを次々と試したがるチャレンジャーです。ISFJから見れば、ENTPのリスクを恐れない様子や冒険心にハラハラさせられるようです。
対処方法としては、ISFJはENTPの情熱や熱心さを理解しようと努め、ENTPはISFJを心配させ過ぎないよう、自分がやろうとしていることを事前に説明して安心させると良いでしょう。
相性が悪い性格タイプ②強引な性格タイプ
人付き合いにおいてやや強引な一面があるENFJ(主人公)タイプも、ISFJ(擁護者)と相性があまり良くない部分がある性格タイプです。
ENFJとISFJは、どちらも他者との繋がりを重視します。責任感が強く、誠実で忠実なところも共通しています。
ただ、ENFJは外向型で社交的なタイプであり、ISFJは内向型であり理論的なタイプです。両者の異なるコミュニケーションタイプが功を奏する場面もありますが、価値観や行動において異なる傾向を持っていることが対立の原因になるケースもあり得ます。
関係性が悪化した場合の有効な対処法としては、互いの考えを丁寧に言語化して共有し、両者が目指している目標を再確認すること。そして、ENFJが好む複雑なタスクやプロジェクトを、ISFJの組織を効率的に機能させる能力を活かす形でサポートすると良いでしょう。
相性が悪い性格タイプ③未来志向が強いタイプ
現在よりも未来により軸足を置きがちなINTJ(建築家)タイプとは、現状をより重視するISFJ(擁護者)と考え方や目標が合わないこともあるでしょう。
INTJは新しく創造的なアイデアを生み出すことを得意としています。一方、ISFJは、現実的で効率的な方法を見つけることが得意です。
しかし、時間的に異なる志向性を持つこの組み合わせは、バランスの取れた関係を築くことも可能です。同じ目標に向かう際、互いの長所を尊重し、相手の弱みを補完できます。
そのために、ISFJは、感情表現が苦手なINTJの本意を理解しようと試みてください。INTJの一見すると突拍子もないアイデアや計画を一蹴せず、関心を持つことが重要です。また、INTJの意見や案を聞く際には、具体的な事実やデータを示してもらうと、意思疎通がうまくいく可能性が高まるでしょう。
ISFJ(擁護者)と相性の良い性格タイプについて以下の記事で詳しく解説しています。
ISFJ(擁護者)の性格タイプを更に詳しく理解しよう
ここであらためて、ISFJ(擁護者)の性格タイプを更に詳しく見てみましょう。
16PersonalitiesのISFJについて
記事の前半でも触れましたが、ISFJ(擁護者型)タイプの特徴は、16Personalities診断テストに用いられる「4つの対抗軸の組み合わせ」から解説されています。
興味・関心の方向 | 内向型(I) | 外交型(E) |
物事の見かた | 感覚型(S) | 直観型(N) |
判断のしかた | 論理型(T) | 感情型(F) |
物事への姿勢 | 判断型(J) | 知覚型(P) |
ISFJ(擁護者型)は、上記の要素のうち、内向型(I)、感覚型(S)、感情型(F)、判断型(J)の4つの特徴を持つタイプです。
ISFJ(擁護者)タイプを一言で表すなら、「控え目だけどコミュ力が高い、分析に長けた実務家」です。
さまざまな側面をあわせ持つユニークな性格であり、内向型だけれども人付き合いが得意で、公私にわたり安定した人間関係を維持できるタイプです。
意義のある目的のために行動を起こすことを厭わず、人を優先できる度量の広さがあります。持ち前の計画性を活かして物事を進めていく実務派ですが、状況の変化に柔軟に対応することもできます。
目的達成のために必要な事柄をしっかりと管理し、メンバーの役に立つことに喜びを感じます。ただ、ISFJ(擁護者)タイプの勤勉で利他的な気質につけこむ人には注意した方がいいでしょう。働きすぎたり、自己を犠牲にしすぎていないか、時々は自問自答するようにしてください。「他の人のために、そして自分自身のために努力する」ことを心掛ければ、ストレスなく能力を発揮できることでしょう。
自分の性格タイプを活かす方法をアドバイス
ISFJ(擁護者)タイプは、仕事のみならずプライベートな面でも利他的に振る舞う傾向があります。そのため、恋愛や友人関係においても相手に対して献身的に対応しがちです。
また、険悪な雰囲気になったり、喧嘩をするのが何よりも嫌なので、多少の我慢であれば厭わずなるべく相手に合わせようとします。親切なISFJタイプは、相手に利用されたり騙されないように注意することが必要です。
ISFJ(擁護者)について「よくある質問」
ISFJのあるあるって?
ISFJ(擁護者)タイプあるある、よく聞かれるものをいくつかご紹介します。
- 人の気持ちや感情の変化を察知できる
- 大人数で騒ぐよりも、1対1でじっくり話す方が好き
- 正確さが求められる仕事が得意
- 計画を立てて、それをクリアしていくことに達成感を感じる
- 忍耐力がある方だが、我慢し過ぎる時もある
- 親切で、滅多に怒ることはない
- 大人数の前で話すのは苦手
- 人から必要とされたり、頼りにされることが嬉しい
- 年上の人に好かれる傾向がある
- 「人に迷惑をかけたくない」という気持ちが強い
- 人が話したことをよく覚えていて、驚かれることがある
- 刺激的な関係よりは安定的な関係を望む
- 人間関係では、調整役になっていることが多い
あなたは、いくつ当てはまりましたか?
ISFJ(擁護者)のあるあるについて以下の記事で詳しく解説しています。
ISFJはなぜ「擁護者」と呼ばれるのか?
ISFJタイプには、「周囲の人の役に立ちたい」という願望や、それが達成できた際に感じられる充実感が、他のタイプよりも強い傾向にあります。そうした特徴から、このタイプは「擁護者」と呼ばれています。
ISFJは生きづらいの?
ISFJ(擁護者)タイプの中には「生きづらい」と感じる方もいます。「人の役に立ちたい」と思うがあまりに、過度な自己犠牲を自分に求めてしまうケースがあるのです。また、特に「慎重型」であるISFJ-Tの人には、物事に対して敏感な気質があるようです。これらの要素に当てはまると、生きづらいと感じる人も中にはいるでしょう。
そのような場合の対処法は、「自分を肯定してくれる人と付き合うようにする」のがおすすめです。あなたの忠誠心の高さや利他的な性格を利用するようなタイプの人からは、なるべく早く離れましょう。あなたが安心してサービス精神を発揮できるのは、その価値をちゃんと認識して感謝してくれる人や、同じようにあなたにも尽くしてくれるタイプの人です。
ISFJ(擁護者)タイプが心の平安を保つためには、身近で付き合う人を慎重に見極めることも必要です。
まとめ:ISFJ(擁護者)に向いてる仕事をゲットしよう!
勤勉でチームワークを大切にするISFJ(擁護者)タイプには、ルールやタスクが明確で人の役に立てる仕事に適性があります。
一方で、ISFJの利他的な性質が、働く上で過度な我慢をしたり自己を犠牲にしてしまわないように注意する必要があります。
ISFJ(擁護者)タイプの強みと弱みをしっかりと理解した上で、向いている仕事を探すようにしましょう。
どんな仕事が向いているのか分からなかったり、向いている仕事の探し方を知りたい方は、就職エージェントを活用するのがおすすめです。その人の適性に合う仕事探しを、専任のエージェントに相談したりアドバイスが受けられます。
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