「転職回数が多いと人生終わりになるのではないか?」と不安を感じている人も少なくはないでしょう。確かに転職回数が多いと、面接の難易度が上がりやすいといったデメリットがあるものの、たくさんの会社を経験しているからこそのメリットもあります。
そこでこの記事では、転職回数が多いと本当に人生終わりになってしまうのかについて、様々な観点から解説していきます。
もしかしたら自分は人よりも多く転職しているかもしれないと感じている人は、記事の内容を参考にし、自身のキャリアを見直すきっかけにしてみてください。
この記事の目次
転職回数が多くても人生終わりではない
まず最初に結論ですが、転職回数が多いというだけで人生終わりとなってしまうことは決してありません。
世の中には5、6回からそれ以上転職してもなお現場の最前線で活躍しているビジネスマンがいますし、転職回数が多いだけで仕事が見つからないということもありません。
ここでは、なぜ転職回数が多くても人生終わりではないのかについて、データを元に解説していきます。
3回以上転職すると多いと感じられやすくなる
リクルートの調査によれば、「転職歴は何回目くらいから気になりますか?」という質問に対し、企業の人事担当者は以下のように回答しています。
転職回数 | 気になると回答した割合 |
---|---|
1回 | 2% |
2回 | 8% |
3回 | 40% |
4回 | 16% |
5回 | 12% |
6回 | 4% |
7-9回 | 2% |
10回以上 | 1% |
気にならない | 15% |
転職回数が3回以上、つまり4社以上の経験をしていると、半数以上の企業から転職回数が多いと感じられやすくなります。
また、転職回数が気にならないという企業は15%と少なくないのもポイントです。ITや不動産業界などは特に人材の流動が激しい傾向にありますので、応募先によっては、どれだけ転職をしていてもデメリットを感じないケースも考えられます。
年齢に比例して転職回数は増える
一言で「転職回数が多い」と言っても、年齢を重ねるほど社会人歴が長くなりますので、必然的に全体の転職回数は増えます。
リクルートの調査結果によれば、年代別の転職回数の構造は以下のようになっています。
年代 | なし | 1回 | 2回 | 3回 | 4-5回 | 6回以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
20代 | 76% | 16% | 6% | 2% | 1%未満 | 1%未満 |
30代 | 47% | 24% | 16% | 8% | 5% | 1%未満 |
40代 | 38% | 20% | 18% | 11% | 12% | 1% |
50代 | 34% | 21% | 17% | 11% | 16% | 2% |
出典:リクナビNEXT
20代だと転職をしたことのない人が8割弱と多いですが、30代になるとそのうち30%の人が1回以上転職をしていることが分かります。
また、40代以降になってくると、4回以上転職している人が10%を超えてくるなど、年齢に比例して転職回数が増えていることは明らかでしょう。
基本的に年齢を重ねるにつれてスキルが上がっていく傾向にありますので、そのスキルを武器にキャリアアップを目的として転職をするといった背景が考えられます。言い換えれば、スキルさえあれば転職を繰り返してキャリアアップしていくということが可能ということです。
自分の転職回数が多いのか少ないのかについては、今の自分の年齢と照らし合わせて考えるのが良いでしょう。
企業は転職回数よりもスキルを見ている
求職者の立場だと、どうしても自分の転職回数が多いことが気になってしまい、「転職回数が多いというだけで落ちてしまうのではないか」と不安になることもあるでしょう。
そこで、求人募集企業は求職者のどんな点に一番注目しているのかを考えてみます。
ビズリーチの調査によると、求人募集企業が初回の面接で最もチェックしているポイントの上位3位は以下のようになっています。
- 1位:今までの経験や実績
- 2位:会社のカルチャーに合うかどうか
- 3位:コミュニケーション能力
出典:ビズリーチ
このように、企業は転職回数よりも「どんなことができる人材なのか」という観点で選考していますので、必ずしも転職回数が多いからといって気に病む必要はないと言えます。
一方、数字で表現できるようなスキルがないにも関わらず、ただ転職回数が多い場合だと、どうしても企業からネガティブな印象を受けかねません。
「転職における面接では、スキルをアピールすることが重要」。このことをしっかりと抑えておくようにしてください。
転職自体はポジティブな行動
転職回数が多い人の中には、転職そのものをネガティブな行為だと感じている人がいますが、決して転職することが悪いということはありません。むしろ、最近では転職すること自体はポジティブなものという見方が広がってきています。
特に一昔前は終身雇用が前提だったため、一つの会社に長く勤めているだけで収入が増えていく状況でした。しかし現在ではそういった会社は減ってきており、きちんとスキルを身につけて実績を残している人だけが昇給していく傾向にあります。
転職することによりスキルの幅が増えますので、キャリアプランを持ってしっかりと転職をしていけば、年収を上げることは十分に可能です。
そのため、転職することそのものを悪と捉えることはせず、むしろポジティブな行動ということを認識しておいてください。
転職回数が多いことによるデメリット
転職そのものはスキルアップのためにも有効な手段ではあるものの、後先考えずに転職回数が多いということになれば、いくつかデメリットが生じるリスクがあります。
ここでは、転職回数が多いことによるデメリットを3点ご紹介します。このデメリットを知らないまま転職をしてしまうと、人生終わりと感じる可能性が高まりますのでしっかり認識しておいてください。
生涯収入が減る
特に20代の場合は、スキルがまだ身につききれていないことから、転職によって年収が上がることは少なく、多くの場合で前職と同じ水準の年収を提示される傾向にあります。
このことから考えると、若いうちから転職を多くしている場合は生涯年収が減るといったデメリットを受けることもあり得ます。
多くの社会人は、スキルが年齢に比例するように高まっていきます。会社はスキルが高い人に対して高い給料を支払いますので、結果的に年齢とともに年収が高くなっていくケースがほとんどです。
しかし、スキルが身についていない20代が給料据え置きで転職すると、転職先でスキルを身につけるのに時間がかかるため、昇給するタイミングが遅れやすくなります。
ましてや転職を複数回繰り返していれば、昇給するタイミングがどんどん遅れていき、最終的な生涯収入が減るといった事態に陥るかもしれません。
必ずしも転職回数が多いと生涯年収が下がるというわけではないものの、こういった負のスパイラルが生じうることは理解しておきましょう。
社会的信用が得にくくなる
転職回数が多いと、社会的信用が得にくくなるのもデメリットの一つです。
社会的信用とは、経済力や社会的地位に裏付けられた信用力のことです。具体的には、大企業に勤めていたり、勤務期間が長く年収が高かったりすることで社会的信用が高まるとされています。
社会的信用が重要になる時としては、例えば金融機関の融資などが挙げられます。住宅ローンやマイカーローンなどの融資を受ける際は、今の会社に勤めている期間を問われます。
多くの場合勤続年数が1年未満だと、その時点で融資が難しくなるケースもあり、転職を繰り返しているといつまでもローンが借りれないといったこともありえます。
他にも、婚活の場で転職回数が多いことを相手に伝えれば、「この人と本当に生活できるのだろうか」と思われて破談になることもあるでしょう。
このように、転職回数が多いことで見えないデメリットを感じることがあることを覚えておいてください。
選考に通過しにくくなる
転職回数が多いことで最も感じるデメリットは、やはり選考に通過しにくくなるといったことでしょう。
企業は人を一人採用するだけでも多額のコストをかけています。そのため、これから採用しようとする人に対しては、できるだけ会社に長く勤めて欲しいと考えるのも当然のことです。
そんな企業が転職回数が多い人を見ることで、「この人を採用しても、またすぐに辞められてしまうかもしれない」「転職回数が多いということは、仕事が長続きしない人なのではないか」などとネガティブイメージを受けることになります。
このようなイメージが強まってしまうため、転職回数の多さが面接の難易度上昇に繋がると考えられるのです。
面接はもちろん、書類選考の通過率も大きく落ちることが考えられますので、先ほどのデータも鑑みてこれから3回目の転職をしようと思っている人は、特に転職を慎重に検討するのがおすすめです。
転職回数を気にするのは日本だけ?
ちなみに、転職回数を気にするのは日本だけという見方もできます。
内閣府の調査結果によれば、「転職を積極的にすべき」という質問に対し、日本が14.2%だったのに対して、アメリカは15%、韓国は27.7%、スウェーデンでは42%と、大きく差が出ていることが分かります。
海外では転職は日本以上に当たり前ということもあり、海外の転職市況感が日本に流れてくることも珍しくないことから、やがて日本も転職回数が全く関係なくなる社会になるかもしれません。
転職回数が多いこともメリットになりうる
転職回数が多いと、いくつかのデメリットはあるものの、同時にメリットがあるとも捉えることができます。
ここからは、転職回数が多いことで享受できるメリットを3点解説します。メリットとデメリットを正しく理解し、本当にこれから転職をしていくべきか検討してみてください。
多方面の業界経験を活かす
例えば営業職としていくつかの会社に転職していった場合、同じ営業職という仕事ながらも様々な業界で働くことになります。
当然、業界が異なれば顧客とのコミュニケーション内容が変わりますし、求められるスキルも変わってきます。
同じ職種経験を長く積みつつも、複数の業界を跨いで経験を積むことで唯一無二の人材として企業から評価されるといったメリットが考えられます。
仕事において「引き出し」を持っておけるかどうかは、実績を出すためにも非常に重要です。様々な業界を渡り歩いているからこそ、人よりも多くの引き出しを持てるため、仕事のパフォーマンスも大きく向上させられるかもしれません。
一貫したキャリア目標が評価されうる
自分のキャリアプランをしっかり持っていて、そのプランにそって計画的に転職をしている場合は、その一貫性が評価されるといったメリットもあります。
例えば最終的にITコンサルタントになるために、「プログラマ→システムエンジニア→事業会社での社内SE→コンサルティング会社のコンサルタント→ITコンサルタント」といったキャリアプランを設計し、転職するのであれば、仮に転職回数が多くなったとしても一貫性があるため選考通過率が下がることは考えにくいでしょう。
繰り返しになりますが、転職をすることは決して悪いことではなく、むしろなりたい自分に近づくために有用な手段にすぎません。
一貫したキャリアを持っておくことは、転職を成功させやすくするだけでなく、自身が楽しみながら働くためにも重要な視点です。本当の意味でいい転職をするためにも、自己のキャリアプランはできる限り持っておいてください。
1つの職種での専門化が評価されうる
特にITエンジニアなどの技術職やマーケターなどの専門職の場合、同じ職種で様々な企業に転職していることが「専門性の高い人材」と評価されることもあります。
多くの場合、一つの会社で得られるスキルには限界があります。一社である程度スキルを身につけたら管理職に昇格することが大半ですが、管理職になるとプレイヤーとしてのスキルを高めることは難しくなります。
もしプレイヤーとして専門スキルを身につけていきたいのであれば、一つの会社に勤め続けるより、むしろ積極的に転職をしていった方が近道になると考えることもできるでしょう。
意図的にスキルアップを図った結果、転職回数が多いという事態になっているのであれば、それはむしろ企業にとって歓迎される要素となります。
転職回数が多いことで考えられる末路
転職回数が多いことにはメリットはいくつかあるものの、将来的にはどうしてもネガティブな末路が考えられてしまいます。
ここからは、転職回数が多いことによって起こりえる末路について3つのパターンをご紹介します。
慎重に行動していきたいという人は、特にここの内容を理解しておくようにしましょう。
転職する度に収入が下がる
転職で年収を上げることも十分に可能ではあるものの、無意に転職回数だけを増やしていくことにより、「転職する度に収入が下がる」といった末路が考えられます。
転職1〜2回であれば、たとえキャリアチェンジ転職であったとしても現年収を維持した転職が叶いやすいですが、3回を超えてくると転職が成功しにくくなる可能性が高まります。
特に書類選考が通過しにくくなってくれば、自らハードルを下げた先に応募するようになり、年収の下がる転職をするようになるでしょう。
さらに転職回数を増やせば、今度は一定水準以上の収入が稼げる仕事に一切就けなくなり、収入が低く激務の会社にしか内定がもらえないようになります。
こうしてどんどん転職回数を多くしていくことにより、平均収入以下の生活で暮らさないといけないといった末路があり得るのです。
生活保護ももらえず一生フリーター人生
「転職できなくなるなら、生活保護を貰えばいいのではないか」と安易に考えるかもしれませんが、生活保護の受給要件は非常に高いものになっています。
生活保護を受給するための要件の一部を抜粋すると、以下のようなものがあります。
- 預貯金や土地などの資産を一切持っていないこと
- パソコンなど生活資金に換金できるものは全て売却すること
- 身体的に働くことができないこと
- 他の給付金制度の利用ができないこと
- 親族から一切の支援が受けられないこと
つまり、「働くこともできず、お金になるものも持っていない、自分ではどうすることもできない」といった状況になって、初めて生活保護の受給申請をすることができるのです。
当然ですが、転職活動がうまくいかず働けないといった理由では、生活保護を受給することはできません。また、仮に生活保護を受給できたとしても、定期的にケースワーカーによる面談が組まれ、就職することを強く促されることになります。
ニュースなどを見て曲解している人もいるかもしれませんが、このように生活保護のハードルは高いため、転職を繰り返すことで就職先が見つからずにフリーター人生となる末路もあるでしょう。
ブラック企業でストレス過多な日々を過ごす
繰り返しになりますが、転職回数が多いとどうしても内定のもらえる企業が少なくなってきますので、必然的に自分のキャリアに制限がかかるようになります。
ただ、ブラック企業についてはどれだけ転職回数の多い人であっても、最低限のコミュニケーション能力があれば内定を出す傾向にあるため、結果的に転職回数の多い人がブラック企業に行きつきやすいと考えられます。
ブラック企業では劣悪な職場環境が蔓延しているため、毎月毎月誰かしらがネガティブな理由で退職しています。その欠員補充を目的として、採用のハードルを下げて求人募集を続けているのです。
そのようなブラック企業に転職することにより、長時間残業や休日出勤は当たり前、年間休日も他の会社より少なく、家と会社を行き来するだけの毎日を過ごす可能性が高いです。
そんなストレス過多な日々を過ごしていれば、人生詰んだとすら感じることでしょう。
自分の心身を大切にして、きちんと前向きに仕事と向き合える職場に就職したいのであれば、無駄に転職回数を増やさないような意識を持つことが大切です。
転職回数が多い人の特徴5選
転職回数を多くしたくないのであれば、どんな人が転職回数が多いのかを知っておくことが大切です。
ここからは、転職回数が多い人の特徴を5選にしてご紹介します。もし自分がどれかの特徴に当てはまっていたら、なるべく早く脱却できるように心がけてみてください。
仕事に対する軸が定まっていない
仕事に対してどんなことを求めているかは人によって異なります。
「生活するためにお金を稼ぎたい」ということは前提として、「人が笑顔になる仕事がしたい」「自分が認められるような職場に就きたい」など、仕事に対する軸というものを誰しも何かしらは持っているはずです。
しかし、中には仕事に対する軸を一切持たないまま、流れ作業のように働いている人がいます。軸を持たないまま働いていると、些細なストレスに過敏に反応しやすくなり、ちょっとしたことで退職してしまうことが増えます。
どんなことでも構いませんので、「自分は仕事に対してこんなことを求めている」と堂々と言えるような軸をしっかりと見つけることを意識してみてください。
そもそも働くことにモチベーションが維持できない
働くことは憲法で定められている義務であると同時に、生活をしていくためには必要不可欠な行為です。そのため、「自分は働きたいとは思っていないのに、社会に強制的に働かされている」とネガティブにしか考えない人が一定数います。
働くことに一切のモチベーションを持てていないと、仕事や会社に対する愛着や信念が生まれることはありませんので、結果的に仕事が長続きしなくなることに繋がります。
人は40年程度働き続けなくてはなりません。たとえどんなに好きな趣味であっても、数年〜数十年と続けていればいずれ飽きがきます。
しかし、仕事に飽きたからといって全く行わないという選択は取れないものです。転職回数を減らし、自分に合った職場でのびのびと生きていくためにも、まずは働くことに何らかの目的を見出すことをおすすめします。
職場に対して過剰な期待をしすぎている
人が転職を意識する瞬間として多いのが、「入社前と入社後に悪いギャップを感じたから」という理由が挙げられます。
このギャップは入社前に自己分析や企業研究を念入りに行っておくことにより、限りなくゼロに近づけることは十分可能です。一方で、入社前に職場に対して過剰な期待をしすぎていると、悪いギャップを感じにくくなるため、転職回数を多くすることに繋がるでしょう。
もちろん、これから働こうとする会社に夢や理想を抱くことは悪いことではありません。しかし、自分にとってどんな観点で切り取っても最高な職場というものは簡単に見つけられないというのもまた事実です。
したがって、職場に対する期待を強めれば強めるほど、ちょっと嫌なことがあればそれが大きなストレスに変わり、結果的に退職を意識するきっかけに繋がりかねないのです。
就職や転職の検討をする際は、いい意味で会社に期待しすぎないようにすることも時には大切と言えます。
性格やスキルに合ってない会社に就職している
仕事をしていると、往々にしてストレスを感じる瞬間というものがあります。むしろ、働いていて全くストレスを感じないといった職場を見つけることは、極めて困難とも言えるでしょう。
だからといって、自分の性格やスキルに合っていない会社に就職していると、毎日ストレスを浴び続けることになりますので、転職という選択肢をどうしても取りやすくなってしまいます。
先ほども触れたように、転職活動をする際には自己分析を必ず行い、自分の長所や短所を言語化して理解しておくことで、自分の性格やスキルが少しでも活かせる職場に就くことを意識してみてください。
コミュニケーション能力が大きく欠如している
仕事は言ってしまえば人と人とのやり取りによって成り立つ行為です。そのため、どんな仕事であってもコミュニケーション能力は必ずといっていいほど求められます。
もちろん営業職と事務職で求められるコミュニケーションの量やジャンルは異なりますが、仕事をする上でコミュニケーションが発生するという点では同じ特徴を持っていることが分かります。
もしコミュニケーション能力が大きく欠如していれば、仕事がうまくいかずに怒られることが増えるでしょう。さらに怒られて蓄積されたストレスを発散することもできにくいため、職場に対して静かに不満を覚えることになります。
このような負のループに陥ることが多いため、コミュニケーション能力の低さと転職回数の多さは比例すると考えられるでしょう。
転職回数の多い人が転職を成功させるためのポイント
ここからは、転職回数の多い人が転職を真の意味で成功させるポイントを5点解説します。
もしこれから転職をしようと考えているのであれば、このポイントを抑えておくようにしてください。
転職回数の多さはポジティブに伝える
転職回数が多いことに対してネガティブに考えることはせず、特に面接ではポジティブに伝える意識を持って臨みましょう。
「様々な経験をしてきた結果、今の自分にはこういった点で貴社の仕事に向いていると思います」など、面接官や第三者が聞いてポジティブな印象を受ける伝え方を工夫してみてください。
合わせて、転職回数の多さをごまかして隠すようなことは絶対に避けましょう。最悪の場合経歴詐称として内定取り消しになったり、損害賠償を請求されるリスクもあります。
転職回数を気にしない業界に応募する
内定率を高めてブラック企業に転職しないためにも、転職回数をそもそも気にしない業界に応募するのもポイントです。
具体的には以下の業界がおすすめです。
- IT/Web業界
- 不動産業界
- サービス業界
これらの業界は人の流動性が比較的早いので、転職回数が多いことがネガティブにはたらきにくい傾向にあります。
とはいえ、スキルやコミュニケーション能力は変わらず求められますので、自己分析による自己アピールポイントを明確にしておくようにしてください。
自己分析をして自分に向いてる仕事を見つける
自分の強みと弱みを知り、自分に向いてる仕事を見つけるためにも自己分析を行いましょう。
自己分析をすることで、自分らしく毎日のびのび働けるだけでなく、面接での自己PRの説得力を増すことにも繋がります。
自己分析については詳しく以下の記事で解説していますので、気になる人は合わせて参考にしてみてください。
企業研究で腰を据えて働ける職場か見極める
転職回数を増やさないためには、向いてる仕事だけでなく、職場の風土や雰囲気も意識して企業選びをすることが大切です。そのために行いたいのが企業研究です。
企業研究をすることにより、転職した後の働くイメージを前もって具体的にできるため、入社後に悪いギャップを感じるリスクを大きく減らせるでしょう。
企業研究の詳しいやり方については、以下の記事を参考にしてみてください。
就職エージェントにサポートしてもらう
自分に向いてる仕事や職場の求人を見つけるのは難しいので、就職エージェントにサポートしてもらうのもおすすめです。
就職エージェントは自分の適性を見抜いた上で、今の自分におすすめの求人を紹介してくれます。それだけでなく、面接対策の実施や応募書類の添削など、内定に繋がるサポートを細やかに行ってくれます。
就職エージェントはたくさん種類がありますが、利用料金はかかりませんので気になるサービスを見つけたらまずは登録してみましょう。
転職回数が多い人におすすめの職業
転職回数が多い人におすすめできるのは、次のような職業です。
- 営業職
- ITエンジニア
- 事務職
これらの職業は、転職回数よりもスキルを重視される傾向にありますので、面接でしっかりと自分のアピールができれば内定を獲得することはそこまで難しいものではありません。
特にITエンジニアは社会的にもニーズが増えている職業でもありますので、転職を繰り返して年収を大幅に上げるといったことも日常的に起きています。
営業職や事務職も普遍的に一定の採用ニーズが出ている職業ですので、一度経験すれば応募先に悩みにくいというメリットもあります。
どんな仕事に就くべきか決められないという人は、まずはこれらの職業を中心に求人を探してみると良いでしょう。
まとめ
転職回数が多いと人生終わりなのではないかと感じているかもしれませんが、転職という行為はメジャーなものになってきていますし、この記事で解説したいくつかのポイントを抑えれば問題なく職場を見つけることが可能です。
ただ、無闇に転職ばかりしていると悲惨な末路を迎えるリスクもあるため、自己分析や企業研究をして自分に合った職場に転職できるように心がけることも大切です。