ENTP(討論者)に向いてる仕事は、アイデアや対人能力を発揮できるような想像力とエネルギーを必要とする仕事です。
相手とのコミュニケーションに不自由を感じにくいENTP(討論者)タイプの人であっても、自分にはどのような仕事が向いてるのか分からず悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
こちらの記事では、ENTP(討論者)に向いてる仕事や業種、向いていない仕事や、ENTP(討論者)の傾向にあった強み弱みの活かし方を解説していきます。
ぜひ、就職活動や普段の仕事に役立ててください。
- ENTP(討論者)に向いている仕事には、キャリアアドバイザー、起業家、広報などがある
- ENTP(討論者)の性格は、頭の回転が早く、ものごとに異を唱える度量と強さの持ち主
- ENTP(討論者)の強みはアイデア力、対人能力の高さなど。弱みは忍耐力が乏しく、細かいミスをしがちなことなど
- 新規開拓営業
対人能力の高さやフットワークの軽さが発揮できる - プロジェクトマネージャー
様々な立場の人と直接交渉、議論をして意思決定することが得意 - 事業企画
ハイレベルなコミュニケーション能力、ディベート力が求められる - 討論者
論理性、頭の回転の速さ、反論する力などが総合的に求められる - 経営コンサルタント
クライアントに解決策を提示する際に高い討論力が必要 - キャリアアドバイザー
対人能力、コミュニケーション能力を活かしスピード感のある対応ができる - プロダクトマネージャー
ディベート力を活かし、プロダクトにとって望ましい意思決定を行う - 営業全般
観察力を活かしたコミュニケーション能力、フットワークの軽さが求められる - ベンチャーキャピタリスト
投資対象として適切なのかを判断するのにディベート力が必要 - ベンチャー企業社員
フットワークの軽さ、アイデアの豊富さを存分に活かせる - マーケター
高い思考力、フットワークの軽さを活かし幅広い業務を行う - キャリアコンサルタント
頭の回転の早さ、コミュニケーション能力を活かしアドバイスができる - 起業家
高いディベート力、ポジティブで前向きな性格が適している - ITコンサルタント
論理的な思考力、幅広いIT知識を持ってクライアントを説得する力が必要 - 広報
行動力、アイデア力を活かし有効な広報施策を次々と展開できる
この記事の目次
ENTP(討論者)の人とは?
ENTP(討論者)とは、最近話題の「16 Personalities性格診断」の診断結果の一つです。
ENTP(討論者)タイプの人に向いてる仕事を紹介する前に、そもそもENTP(討論者)タイプとはどんな意味や特徴を持っているのかについて解説します。
ENTPの16 Personalities性格診断とは?
まずは、「16 Personalities性格診断」とはどういったものなのかについて解説します。
「16 Personalities性格診断」とは、人の興味・関心の方向やものの見方の傾向から、その人自身の本質的な性格の類型を探る診断テストです。
受検自体は無料で、約60問の簡単な質問に回答していくことで、自分の性格傾向や強み・弱みがすぐに分かるようになっていて、就活における自己分析の手段の一つとして利用する人も増えてきています。
ちなみに、「16 Personalities性格診断」では、次のような質問が次々とされます。
- 予定表やリストなどの整理・管理ツールを使うのが好き
- 自分が興味のある人のところに行って話しかけるのは簡単
- 日々のルーティンを決めるのではなく、いつもその時に自分がしたいことをするのが好き
このように誰でも答えられる質問に、同意する/同意しないを7段階で選択していくことで、自身の性格傾向が16タイプのどのタイプに該当するのか、結果が表示されます。
また、「16 Personalities性格診断」における診断結果は4文字のアルファベットで表示されますが、以下の4つの指標×2つのタイプの組み合わせを表しています。
興味・関心の方向 | 内向型(I) | 外交型(E) |
物事の見かた | 感覚型(S) | 直観型(N) |
判断のしかた | 論理型(T) | 感情型(F) |
物事への姿勢 | 判断型(J) | 知覚型(P) |
この表の組み合わせは全部で16通りとなるため、「16 Personalities性格診断」という名前になっています。
また、「16 Personalities性格診断」とよく混同されている性格検査として「MBTI(エム ビー ティー アイ/Myers-Briggs Type Indicator)」というものもあります。
「MBTI」は世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた絵視覚検査で、公式サイトによれば『16 Personalities性格診断とMBTIは全く別のものであり、INTPやENFPなどアルファベットで性格タイプを表しているのはMBTIを真似たもの』とされています。両者を混同しないようにしましょう。
なお、この記事は「16Personalities性格診断」に依拠して解説をしていきます。「MBTI」について知りたい場合は、日本MBTI協会の発信を参照してみてください。
ENTP は何の略?意味は?
この記事で取り扱う「16 Personalities性格診断」におけるENTP(討論者)タイプについて、より理解を深めていきましょう。
ENTP(討論者)とは、「16 Personalities性格診断」の指標上、以下の分類結果で表される性格タイプです。
- 興味・関心の方向…外交型(E)
- 物事の見かた…直観型(N)
- 判断のしかた…論理型(T)
- 物事への姿勢…知覚型(P)
つまり、ENTP(討論者)とは、外交型・直観型・論理型・知覚型の4つの特徴を持った性格タイプということになります。
ENTP(討論者)の性格的な特徴
ENTP(討論者)タイプの人は頭の回転が早く、どんな状況であっても「間違っている」と感じることに対して異を唱える度量を持っています。
また、ルールや暗黙の了解といったことを特に嫌い、自分が信じる道を筋道立てて突き進む傾向にあるため、非常に力強い性格の持ち主と言えるでしょう。
もちろん、なんでも拒否をするような付き合いにくい人ということではなく、アイデアやブレインストーミングなどのスキルに長けているため、あらゆる選択肢を検討して提示することもよくあります。従って、組織ではアイデアマンとして活躍している人も少なくありません。
ただ、ENTP(討論者)タイプの人は議論の場において、無意識に勝とうとしてしまうがあまり、相手を蔑むような言動を取ってしまうこともあります。やりすぎると人間関係を悪化させることにも繋がりかねませんので、ENTP(討論者)の人はできる限り、周りをよく見て行動する意識を持っておくことが重要です。
ENTP-AとENTP-Tの違い
ENTP(討論者)タイプは、さらに「ENTP-A」と「ENTP-T」の二つのタイプに細分化することができます。ハイフンの後につく「A」とは神経性の低さを表していて、反対に「T」は神経性の高さを表しています。
両者の違いを一言で表すのであれば、「ポジティブかネガティブか」という違いになります。
「ENTP-A」の人は神経性が低いため、どちらかというとネガティブに物事を捉えがちです。ストレス耐性が低く、議論において自分が完膚なきまでに負けてしまえば、メンタルが回復するまでに数日はかかってしまうことでしょう。
一方、「ENTP-T」の人はポジティブかつ前向きにあらゆることを捉えるため、嫌なことがあっても引きずらないといった特徴があります。自己肯定感も強く、つらい職場であっても自分のアイデンティティを大切にしながら業務をこなしていけるでしょう。
もちろん、これらはあくまでも傾向になりますので、どちらが優れているといったことはありません。自分の性格に対する理解を深めていきたいのであれば、「このような違いがあるんだな」程度に捉えておいてください。
ENTP(討論者)タイプの意味や特徴については以下の記事で詳しく解説しています。
ENTP(討論者)に向いてる仕事15選
ここからは、実際にENTP(討論者)タイプの人に向いてる仕事を15選にまとめてご紹介します。
それぞれ仕事内容と、どんな点がENTP(討論者)タイプの人に向いてるのかについて解説しますので、仕事選びの参考にしてみてください。
- 新規開拓営業
└対人能力の高さやフットワークの軽さが発揮できる - プロジェクトマネージャー
└様々な立場の人と直接交渉、議論をして意思決定することが得意 - 事業企画
└ハイレベルなコミュニケーション能力、ディベート力が求められる - 討論者
└論理性、頭の回転の速さ、反論する力などが総合的に求められる - 経営コンサルタント
└クライアントに解決策を提示する際に高い討論力が必要 - キャリアアドバイザー
└対人能力、コミュニケーション能力を活かしスピード感のある対応ができる - プロダクトマネージャー
└ディベート力を活かし、プロダクトにとって望ましい意思決定を行う - 営業全般
└観察力を活かしたコミュニケーション能力、フットワークの軽さが求められる - ベンチャーキャピタリスト
└投資対象として適切なのかを判断するのにディベート力が必要 - ベンチャー企業社員
└フットワークの軽さ、アイデアの豊富さを存分に活かせる - マーケター
└高い思考力、フットワークの軽さを活かし幅広い業務を行う - キャリアコンサルタント
└頭の回転の早さ、コミュニケーション能力を活かしアドバイスができる - 起業家
└高いディベート力、ポジティブで前向きな性格が適している - ITコンサルタント
└論理的な思考力、幅広いIT知識を持ってクライアントを説得する力が必要 - 広報
└行動力、アイデア力を活かし有効な広報施策を次々と展開できる
新規開拓営業 [ENTP(討論者)に向いてる仕事 1/15]
新規開拓営業は営業職の一つで、自社サービスや商品をまだ使っていない顧客に対してアポイントを取得し、営業をかけていく仕事です。
向いてるポイント | ・持ち前の対人スキル活かすことができる ・様々なアイデアを活かせる |
平均年収 | 522万円 |
飛び込み営業やテレアポをひたすら繰り返していく仕事ですが、契約を取れば実績になるというシンプルさが特徴です。会社によっては契約実績に応じて歩合給が支払われることもあり、未経験からでも稼げる仕事でもあります。
とは言え、新規開拓営業は粘り強さや根性が求められるのも事実です。ENTP(討論者)タイプの人であれば、対人能力の高さやフットワークの軽さに強みがありますので、他の人よりも早く実績を出すことができるでしょう。
プロジェクトマネージャー [ENTP(討論者)に向いてる仕事 2/15]
プロジェクトマネージャーは、クリエイティブ制作やシステム開発などのプロジェクト全体における進捗をリードする仕事です。プロジェクトマネージャーがプロジェクトの精度における全責任を持つことになりますので、非常に重要な仕事と言えます。
プロジェクトを進めていく上では、様々な立場の人と直接交渉をしたり、会議を重ねていくことになります。ENTP(討論者)タイプであれば、誰かと議論を交わして意思決定をするといった行為を得意としていますので、円滑にプロジェクトを進められるしょう。
向いてるポイント | ・アイデアを出すことで、チームに貢献できる ・様々な角度から議論を交わすことができる |
平均年収 | 641万円 |
また、時には案件の納期や仕様について、クライアントと交渉をする必要があります。ENTPであれば自分に有利な結果で議論を終える力も優れているため、社内からの高い信頼を得やすいはずです。
事業企画 [ENTP(討論者)に向いてる仕事 3/15]
事業企画は、事業における課題を数値の観点から分析し、課題解決のための施策検討から実行までを行う企画職の一つです。
会社によっては事業企画の中に営業企画が入っていることもありますので、応募する際は求人票を確認して、業務範囲がどこまでとなっているのかを確認しておきましょう。
事業企画として働いていく上では、営業現場や他の企画職、事務職など異なる部署の人と会議を行うことも珍しくありません。
ハイレベルなコミュニケーション能力や、ディベート能力が求められる仕事ですが、ENTP(討論者)タイプの強みを活かすことができれば、そつなく業務をこなせるでしょう。
向いてるポイント | ・想像力やアイデアが発揮できる ・ディベートなどでコミュニケーション能力を活かせる |
平均年収 | 628万円 |
討論者 [ENTP(討論者)に向いてる仕事 4/15]
討論者は、正確には職業ではありませんが、テレビなどに出演して議題に対する討論を行う人のことを指します。基本的にはそれぞれの分野におけるスペシャリストが討論者として選ばれる傾向にありますので、学者と同義と思っておけば問題ありません。
討論者として活動する上では、討論が仕事の全てとなります。従って、ENTP(討論者)タイプの強みが全て活かせるでしょう。
討論においては論理性だけでなく、頭の回転の速さ、知っている知識を組み合わせて相手に反論する力などが総合的に求められますので、まさに知の格闘技と言っても過言ではありません。
ENTP(討論者)タイプの人であれば、これらの素養は全て持っている傾向にありますので、強い討論者として有名になることもできるはずです。
向いてるポイント | ・様々な角度から意見やアイデアを出すことができる ・コミュニケーション能力を活かせる |
平均年収 | ピンキリ |
経営コンサルタント [ENTP(討論者)に向いてる仕事 5/15]
経営コンサルタントは、会社から依頼を受けて経営コンサルティングを行う仕事です。依頼元の会社も理解できていないような経営課題を多角的に分析し、課題を特定。その課題をどのようにしたら解決できるかの施策立案までが業務内容となります。
経営課題は会社によって千差万別ですので、ルーティンのように業務をこなすことはできません。ENTP(討論者)タイプの人は、データとデータを組み合わせて新しいアイデアを生み出す力に長けているため、経営コンサルタントとしての素養が高いです。
また、解決策を提示する際は、クライアントと議論になることもあります。その際も、ENTPの高い討論力が発揮できますので、会社の経営をより良い方向に持っていきやすいと考えられます。
向いてるポイント | ・想像力やアイデアを生み出す能力が発揮できる ・コミュニケーション能力を活かすことができる |
平均年収 | 522万円 |
キャリアアドバイザー [ENTP(討論者)に向いてる仕事 6/15]
キャリアアドバイザーは、転職や就職を考えている個人に対してカウンセリングを行い、適切な求人を紹介する仕事です。それだけでなく、応募をした担当求職者の推薦状を作成し、応募先の企業に提出する業務も担います。
求職者の考えていることを聞く能力だけでなく、キャリアアドバイザーとしてなぜその求人が向いてるのかを言葉にして伝える能力が求められますので、総じてコミュニケーション能力が高いレベルで必要になります。
ENTP(討論者)タイプの人であれば、対人能力とコミュニケーション能力が高い傾向にありますので、求職者にとって望ましい就職を叶えることができるでしょう。
また、フットワークの軽さもENTPの強みです。求職者は様々な時間に相談をもちかけてきますので、スピード感を持って対応することにより、求職者からの信頼を獲得することにも繋がります。
向いてるポイント | ・様々な視点から提案することができる ・コミュニケーション能力が活かすことができる |
平均年収 | 438万円 |
プロダクトマネージャー [ENTP(討論者)に向いてる仕事 7/15]
プロダクトマネージャーは、サービスなどのプロダクトの品質向上を担う責任者です。プロダクトの体験性を向上させ、売り上げを伸ばしていくことが最大のミッションとなりますので、ENTP(討論者)タイプの強みであるアイデア力が活かせます。
また、プロダクトを開発していくに当たっては、ベンダーなどのITエンジニアとやり取りすることも多々あります。
納期や仕様調整で交渉をすることも少なくありませんが、ENTP(討論者)タイプのディベート力があれば、プロダクトにとって望ましい意思決定をスムーズにできるはずです。
向いてるポイント | ・アイデア力を活かすことができる ・様々な人とのやり取りでコミュニケーション能力が活かせる |
平均年収 | 641万円 |
営業全般 [ENTP(討論者)に向いてる仕事 8/15]
対人能力が高く、頭の回転も早いENTP(討論者)タイプの人には、営業職全般が向いてる仕事と言えます。
営業をしている上では、商談相手の表情や声のトーンなどを観察しつつ、その場その場で適切なコミュニケーションを取ることが不可欠です。
また、クライアントワークにもなりますので、相手の要求や依頼に対してフットワークを活かして対応していくことも大切です。
これらのスキルはENTP(討論者)タイプの人が強みとしている部分となるため、営業としての実績を出しやすいと言えます。
営業職はどのような業界でも活躍することができるため、実は手に職がつけられる仕事でもあります。キャリアをしっかり身につけていきたいというENTP(討論者)タイプの人は、これから営業職に挑戦してみることも検討してみてください。
向いてるポイント | ・コミュニケーション能力活かすことができる ・頭の回転の速さを活かせる |
平均年収 | 439万円 |
ベンチャーキャピタリスト [ENTP(討論者)に向いてる仕事 9/15]
ベンチャーキャピタリストとは、ベンチャー企業に対して投資をする仕事のことを言います。
設立間もないベンチャー企業は、優れた技術やプロダクトを持っていても、銀行から融資を受けにくいといった資金的な制約があります。そうしたベンチャー企業に対して、将来性の高さを分析し、成長が期待できる場合に投資するのが、ベンチャーキャピタリストの役割となります。
投資判断をする際は、ベンチャー企業の役員や社長と直接やり取りをすることになります。場合によっては議論や討論を重ね、本当に投資対象として適切なのかを判断することもありますので、ENTP(討論者)タイプのディベート力を存分に活かせるでしょう。
向いてるポイント | ・想像力やクリエイティビティが発揮できる ・直接のやり取りでコミュニケーションが活かせる |
平均年収 | ピンキリ |
ベンチャー企業社員 [ENTP(討論者)に向いてる仕事 10/15]
ベンチャー企業社員は、文字通りベンチャー企業に勤める社員のことを言います。
ベンチャー企業は設立数年と間もないため、組織体制や業務の流れが十分に整っていません。そういった環境では、ENTP(討論者)タイプの強みであるフットワークの軽さや、アイデアの豊富さを存分に活かすことができるでしょう。
また、基本的にベンチャー企業では自社で持っているプロダクトが一つしかありませんので、そのプロダクトがコケることは会社存続に直結します。従って、議論も真剣に繰り広げられることが多く、ENTP(討論者)タイプのコミュニケーション力が不可欠となる場面も見られます。
向いてるポイント | ・頭の回転の速さを活かせる ・コミュニケーション能力が活かせる |
平均年収 | 471万円 |
マーケター [ENTP(討論者)に向いてる仕事 11/15]
マーケターは、自社の商品やサービスを売るようにするための手段を考える企画職です。データ分析や仮説思考、施策の検討から立案まで幅広い業務を行いますので、高い思考力が求められます。
特にマーケターは施策実行とその検証のPDCAサイクルのスピードを早めることが重要です。ENTP(討論者)タイプの人はフットワークの軽さに強みがありますので、施策の精度を高める動きを素早く取れるでしょう。
ある程度の規模の会社であれば、マーケター職の未経験者でも募集しているケースがありますので、気になる人は求人を見てみてもいいかもしれません。
向いてるポイント | ・フットワークの軽さが活かせる ・データ分析などいろんな視点からアイデアを出すことができる |
平均年収 | 511万円 |
キャリアコンサルタント [ENTP(討論者)に向いてる仕事 12/15]
キャリアコンサルタントは、転職相談に加えて相談者のキャリアプラン設計や人生観に対するアドバイスを総合的に行う仕事です。
キャリアアドバイザーとの違いは、キャリアコンサルタントの国家資格が必要であるということと、相談内容が転職相談に限らず幅広いという2点が挙げられます。
相談者は自分の人生について相談してくることになりますので、あらゆる側面からのアドバイスが必要になります。ENTP(討論者)タイプの人は頭の回転が早いので、相談者に対して示唆となるアドバイスを多くできるでしょう。
また、時には相談者と意見の食い違いが起きることも考えられますが、高いコミュニケーション能力を活かし、相談者が納得するような議論の着地を迎えられるのも、ENTP(討論者)タイプに向いてる仕事の理由と言えます。
向いてるポイント | ・想像力やアイデアを生み出す力が発揮できる ・コミュニケーション能力が活かせる |
平均年収 | 438万円 |
起業家 [ENTP(討論者)に向いてる仕事 13/15]
起業家は、新たな事業を興してビジネスをしていく仕事です。法人化する場合は自分が代表取締役となりますので、高い責任感が求められます。
起業して事業を拡大していくためには、あらゆる人とのコミュニケーションが大切になります。社員を集める場合は自身が面接官となる必要がありますし、ビジネス提携や出資を受けようとするのであれば、違う会社の責任者と会話することもあるでしょう。
とにかく議論が必要な機会が多いため、ENTP(討論者)タイプのディベート力が存分に活かせます。特にポジティブで前向きな「ENTP-T」タイプの人だと、困難な状況にも立ち向かっていきやすいと考えられます。
向いてるポイント | ・想像力やコミュニケーション能力が発揮できる ・アイデアを生み出す力が活かせる |
平均年収 | ピンキリ |
ITコンサルタント [ENTP(討論者)に向いてる仕事 14/15]
ITコンサルタントは、ITシステムやソフトウェアの活用など、ITの側面から法人の課題をコンサルティングしていく仕事です。
論理的な思考力だけでなく、幅広いIT知識を持ってクライアントを説得する力が必要となりますので、ENTP(討論者)タイプの強みを活かすことができます。
また、顧客課題も様々なものがありますので、ルーティンワークが苦手なENTP(討論者)タイプの人にとっては常に新鮮な気持ちで働ける、天職のような仕事とも言えるでしょう。
向いてるポイント | ・相手を説得するためにコミュニケーションが活かせる ・様々な視点からアイデアを生み出すことができる |
平均年収 | 644万円 |
広報 [ENTP(討論者)に向いてる仕事 15/15]
広報は、会社のことをより多くの人に知ってもらうために発信を行う仕事です。プレスリリースを出したり、SNSで投稿をしたりと、あらゆる手段を使って会社の知名度を上げていくことがミッションとなります。
今や非常に多くの情報がネットで飛び交っていますので、その中で自社の知名度を上げることは簡単なことではありません。そのため、クリエイティブなアイデアが求められることになります。
ENTP(討論者)タイプの人は行動力だけでなくアイデア力も高いため、有効な広報施策を次々と展開できるでしょう。
向いてるポイント | ・想像力やコミュニケーション能力が発揮できる ・勝気な性格が活かせる |
平均年収 | 481万円 |
ENTP(討論者)に向いてる業界・業種
ENTP(討論者)タイプの人には、向いてる仕事に加えて向いてる業界や業種もいくつか存在します。
ここでは、4つの向いてる業界・業種をご紹介しますので、先ほどの向いてる仕事と合わせて求人探しの参考にしてみてください。
①マーケティング業界
マーケティング業界には、以下のような業種が含まれています。
- マーケティング業界…Webマーケティング業界、デジタルマーケティング業界
ENTP(討論者)タイプの人は、コミュニケーション能力に長けていますので、マーケティング施策を実施する時の社内調整がスムーズに進められるでしょう。
それだけでなく、「人に伝える」ということが最重要となるマーケティングにおいて、コミュニケーション能力の高さは施策の成功率に直結するといっても過言ではありません。
また、特にWebマーケティングは刻一刻と状況が変わる業界ですので、ENTP(討論者)タイプのフットワークの軽さが有効に活かせるでしょう。
②IT業界
IT業界には、以下のような業種が含まれています。
- IT業界…ソフトウェア業界、ハードウェア業界、情報処理サービス(SI)業界、インターネット・Web業界、通信インフラ業界
IT業界が提供するサービスは、消費者にとって無くてはならない存在です。これからも右肩上がりに需要が伸びていくことが予想されていますので、成長性の高い業界と言えるでしょう。
ITサービスをリリースし、運用していくためには多くの人手が必要になります。もちろん立場の違う人を説得し、自社のITサービスのために力を発揮してもらうといった場面も多々ありますので、ENTP(討論者)タイプの人のコミュニケーション能力が活かせます。
加えて、今までにないITサービスを作るという観点でアイデアが必要になる場面もありますが、ENTP(討論者)タイプのアイデア発想力があれば、変化の激しいIT業界でも活躍していけるでしょう。
③コンサルティング業
コンサルティング業界には、以下のような業種が含まれています。
- コンサルティング業界…戦略系コンサルティング業、総合系コンサルティング業、ITコンサルティング業、人事コンサルティング業、ビジネスコンサルティング業、M&Aアドバイザリー業、シンクタンク業、事業再生コンサルティング業、監査法人アドバイザリー業、Webコンサルティング業
どのようなコンサルティング業界であっても、幅広い知見と発想力、地頭の良さが求められます。加えて、基本的に業務量が多く激務になりやすい業界であるため、フットワークの軽さも大切です。
このようなコンサルティング業界で求められる素養は、ENTP(討論者)タイプの人が既に持っているものですので、活躍していくことが十分にできるでしょう。
平均年収が高い業界でもありますので、これからしっかり稼いでいける仕事に挑戦してみたいという人は、コンサルティング業界を目指してみてもいいかもしれません。
④R&D
R&D業界には、以下のような業種が含まれています。
- R&D…機械電気系メーカー、化粧品メーカー、医薬品メーカー、ITツール開発業界
そもそもR&Dとは、Research and Developmentの略で、日本語に訳すと研究開発職となります。従って、主にメーカーなどで新しい製品やサービスの研究開発を行うのが、R&Dという業界となります。
R&D業界で新商品を開発するには、クリエイティブな発想力が求められます。ENTP(討論者)タイプの人は対人スキルだけでなく、アイデアなどを創造する力にも長けていますので、専門知識さえあればR&D業界でも活躍が見込めます。
ENTP(討論者)には向いてない仕事
ENTP(討論者)タイプの人は、コミュニケーション能力をはじめとした対人スキルや、発想力に強みを持つ反面、変わり映えのしない仕事や細かな業務が苦手です。
具体的には、ENTP(討論者)タイプの人には以下のような仕事はあまり向いていません。
- ①一つのことに集中する必要のある仕事
- ②細部に注意を払う必要のある仕事
- ③ルールや慣習が厳しい仕事
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①一つのことに集中する必要のある仕事
ENTP(討論者)タイプの人は、次々と論点が変わるような討論に強い興味を抱きます。その反面、一つのことに対して常に考え続けなくてはならない仕事に対してストレスを感じやすい傾向にあります。
具体的には、以下のような仕事には向かないでしょう。
- データアナリスト
- 医師
- 研究者
上記のような仕事は、自分の得意分野の探究をし続ける必要がありますので、様々なことに思考を巡らせることができません。従って、ENTP(討論者)タイプの人はストレスを感じてしまい、別の仕事に転職したいと思ってしまうかもしれません。
②細部に注意を払う必要のある仕事
ENTP(討論者)タイプの人は、基本的に物事を大枠で捉えて豪快に物事を進めていくことに強みがあります。そのため、細かな点に注意を払いながら進めていかなければならない仕事は天敵とも言えるでしょう。
具体的には、以下のような仕事には向いていないと考えられます。
- 会計
- 経理
- 品質管理
特に経理では、数値を一つでも間違えてしまうと会社にとって大きな損害を与えることもあり得ます。「ミスをしないためにダブルチェックをしても間違えてしまう」といったことも少なくないため、ENTP(討論者)タイプの強みが活かせずにストレスを抱え続けてしまうかもしれません。
③ルールや慣習が厳しい仕事
ENTP(討論者)タイプの人は、アイデアマンの側面も持ちます。次々と新しいことを考えつくものの、ルールや慣習が厳しい仕事だとそのアイデアを活かせないこともありますので、会社に対してストレスを感じてしまうことでしょう。
具体的には、以下のような仕事ではルールや慣習が厳しい可能性があります。
- 警察官
- 銀行員
- 薬剤師
ルールや慣習が厳しいのは、ひとえに「その仕事がずっと以前から存在しているから」です。今までやってきたことを変えたくても変えられないという現実がありますので、ENTP(討論者)タイプの人がいくら頑張っても風土を変えることは難しいでしょう。
ストレスを抱えながら毎日を過ごさなければならないため、ENTP(討論者)タイプの人はこれらの仕事に就くことは避けておいた方がいいかもしれません。
その他
ENTP(討論者)タイプの特性を踏まえると、以下のような仕事にも向いていないと考えられます。
- ITエンジニア
- 図書館司書
ITエンジニアは、人と接する機会が比較的少ない仕事です。常にパソコンと向き合って業務をこなしていくことになりますので、単独で長時間作業することを苦手とするENTP(討論者)タイプの人には向いていません。
また、ENTP(討論者)タイプの人は変化に富んだ環境を好みますので、細かい管理や安定した運営が重要になる図書館司書には向きません。ただ、図書館の中には地域活動や教育など新しい取り組みに積極的なところもありますので、勤め先によってはENTP(討論者)タイプの強みを活かすこともできるでしょう。
ENTP(討論者)に向いてる仕事を見つける方法
自分に向いてる仕事を見つけるためには、性格に合った方法で就職活動や転職活動を進めていくことが大切です。
ここからは、ENTP(討論者)タイプの人が向いてる仕事を見つけようとする際に試して欲しい方法を3つご紹介します。
①自己分析を丁寧に行う
ENTP(討論者)タイプの人は常に頭の中がアイデアで満ちている状態のため、仕事探しに向き合うときにはやりたい仕事がたくさん出てくるといった状況に陥りがちです。
もちろん、興味のある仕事に片っ端から応募していくのも一つの手ではありますが、闇雲に応募していては内定までの活動効率は落ちてしまいますし、場合によっては「実は自分に向いてる仕事ではなかった」と感じてしまう可能性もあります。
本当の意味で自分に向いてる仕事を見つけるためには、就職における自分の「軸」を見つけることが重要です。軸とは、働く上でどうしても譲れない条件と同義であり、例えば最速で昇格したいと思っているのであれば、年功序列ではなく成果主義で従業員を評価する会社に就職する必要があります。
軸を知るためには自己分析が必要になりますので、ENTP(討論者)タイプの人は自己分析をしっかりと実施するようにしてください。
②ロールモデルを見つける
ENTP(討論者)タイプの人は、良くも悪くも考えが拡散しがちです。そのため、働いている中で「自分はどういったキャリアを目指したいと考えているのか」と立ち止まることがしばしばあります。
闇雲に働いていたとしても、変化を好むENTP(討論者)タイプの人なら楽しんで仕事に向き合うことはできるものの、中長期的に見た時に一貫性のないキャリアを歩むリスクが考えられます。
このことから、自分のキャリアのロールモデルとなりうる人を見つけることがおすすめです。
ロールモデルとなるような社員を見つけられたら、まずはその人に話を聞いてみましょう。会話の中で本当に転職が必要そうだと感じたのであれば転職活動を進めても問題ありません。ただ、もし会話の中で「転職をしなくても今の会社で理想のキャリアを築けそう」と感じるのであれば、転職をしないという選択肢も検討してみてもいいでしょう。
③業界の動向やトレンドを分析する
変化に富んだ職場環境にマッチするENTP(討論者)タイプには、同じく変化に富んだ業界の会社に就職するのがおすすめです。
どんな企業や業界であれば日々違うことに取り組めそうかを知るためにも、日常的にニュースをチェックし、業界動向とトレンドを分析する習慣を身につけるようにしてください。
ENTP(討論者)がマッチする職場環境
自分らしく働き続ける上では、仕事内容だけでなく性格にマッチしている職場環境かどうかという点も重要になってきます。
ここからは、ENTP(討論者)タイプの人にマッチする職場環境を3つご紹介します。
①イノベーションが奨励される職場
新しい提案をすることや、実験的な取り組みを得意とするENTP(討論者)タイプの人は、以下のような職場環境に適しています。
- 上司部下関係なくアイデアを言い合える風土
- ブレインストーミングが頻繁に行われる
- 誰が言ったかではなく、何を言ったかが重視される
このようにイノベーションが奨励される職場であれば、ENTP(討論者)タイプの強みを活かしてどんどん新しいアイデアを業務に取り入れてもらうことが可能です。
発言すればする分評価される可能性もありますので、自分らしく働くことにも繋がるでしょう。
②変化に富んだ職場
変化を好み、常に新しい挑戦をし続けたいと考えるENTP(討論者)タイプの人には、以下のような職場環境が適しています。
- 異動が頻繁に発生する
- 自分から手を挙げて異動する制度がある
- 会社が変化の早い業界に属している
特に変化の速さは、どの業界に会社が属しているかによって大きく変わってきます。様々な業界の中でも変化が早いのはIT業界と言われていますので、特に業界に対する希望がないのであれば、IT業界を志望してみるのもおすすめです。
ただ、変化に富んだ職場では、その分スピーディに学習するスキルが必要になる点には注意しておいてください。
③フラットな組織
束縛を嫌い、自分の思ったように考えて行動したいと考えるENTP(討論者)タイプの人には、以下のような職場環境が適しています。
- 実績さえ出していれば経過は問わない
- 実績報告のための定例業務や会議が少ない(ない)
- リモート勤務が認められている
仕事で束縛されるかどうかは、会社の風土だけでなく上司との相性にも関わってきます。もし束縛の激しい上司に当たってしまった場合は、異動までの数年間耐えてみるか、異動希望を出すといった回避方法もあります。
ENTP(討論者)の強み
ENTP(討論者)タイプの主な強みとしては、以下の3点が挙げられます。
- ①アイデアが豊富
- ②対人能力が高い
- ③フットワークが軽い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①アイデアが豊富
ENTP(討論者)タイプの人は、前例に捉われることなく柔軟な発想でアイデアを生み出すことに強みを持っています。
ある意味で反抗心の持ち主とも言え、今まで誰もが疑わなかったような通説や通例、破ってはいけないルールすらも自分の正義と照らし合わせて検討します。もしそれらが非効率的なものであると判断したら、ENTP(討論者)タイプの人はすぐに新しいアイデアを提案するでしょう。
味方にすると頼もしく、敵にすると手強いような存在がENTP(討論者)タイプの特徴でもあり強みとも言えます。
②対人能力が高い
ENTP(討論者)タイプの人は、その名の通り人と討論することを得意としています。討論を上手く進めていくには、まくし立てるように話し続けることよりも、相手の発言をしっかりと受け止めた上で自分の意見を発することが重要です。
このことから考えると、ENTP(討論者)タイプの人はコミュニケーション能力にも優れているという強みも挙げられます。
どのような仕事であっても、組織で働く以上コミュニケーション能力は求められます。コミュニケーション能力が不足していれば、どれだけ他のスキルがあったとしても複数人で業務を進めていくことはできません。
また、対人能力が高ければ高いほどマネージャーなどの管理的ポジションへの適性が高まります。そのため、ENTP(討論者)タイプの人は上の立場の存在へとキャリアアップしていきやすい傾向もあります。
③フットワークが軽い
ENTP(討論者)タイプの人は頭の回転が早いため、行動に移すまでのスピードも早いです。フットワークも軽く、少しでも気になることがあれば、対人能力の高さを活かして誰彼かまわずインタビューをするといったこともやってのけるでしょう。
特に営業職など顧客と直接やり取りするような仕事では、フットワークの軽さが業績に直結するといっても過言ではありません。
討論するだけでなく、その討論の環境作りすらENTP(討論者)タイプは率先してリードすることができるのです。
仕事場での活かし方
やはりENTP(討論者)タイプの人はフットワークの軽さと対人能力の高さを活かせることが最大の武器となりますので、クライアントワークの仕事にぴったりと言えます。
自ら率先してクライアントとやり取りを行い、プロジェクト全体をリードしていくような立場で働けると、人一倍高い実績を残すことができるでしょう。
他にも、豊富なアイデアを活かしてチーム全体をサポートするようなNo.2的ポジションとして活躍するのもおすすめです。
反対に、一人で黙々と作業するような仕事だと、せっかくの対人スキルの高さを活かすことができず、評価を受けることが難しくなってしまう可能性もあります。
従って、ENTP(討論者)タイプの強みを活かしていきたいのであれば、自ら多くの関係者とコミュニケーションを積極的に取っていくことが求められます。
就職や転職活動でのPR方法
就職者転職活動において、ENTP(討論者)タイプの強みを自己PRする例文を2つご紹介します。
私はどんな人ともコミュニケーションが取れることに強みがあります。
学生時代にはインカレサークルに入っており、複数の大学とのやり取りを仲介するハブのような役割を担っていました。
中には連絡がとれなかったり、団体そのものの方向性に対して疑義を唱えたりするなど、多様なメンバーで構成されていましたが、その都度「相手はどういったことに悩みや不満を感じているのか」という推測を立て、相手に寄り添ったコミュニケーションを取ることを意識し続けました。
結果、今まで10年間の中で最大規模となる20大学を取りまとめてイベントを実行することができました。
御社の営業職として活躍していくためには、コミュニケーション能力が不可欠だと感じています。学生時代に培った対人スキルやコミュニケーション能力を活かし、誰よりも早く営業実績を出して貢献していきたいと考えています。
私はフットワークの軽さに強みがあります。
前職では全社を挙げて取り組むレベルの大型プロジェクトにおいて、プロジェクトリーダーのサポートをする立場で働いていました。
主にスケジュール管理や進捗管理を行っていたのですが、納品まで2カ月のところでプロジェクトに参画していた開発会社の一社で大量の退職者が出てしまい、このままだと納期が遅延するといった事態に陥りました。
そこで私はすぐにでもプロジェクトに参画できる開発会社がないか、片っ端から電話をかけて営業を行いました。
三日間で30社程度と商談し、無事に開発にジョインいただける会社を1週間で見つけることができ、無事にプロジェクトは納期通りに納品することができました。
このフットワークの軽さを活かし、どのような異常事態に陥っても業務をやり遂げることで御社の業績に貢献していきたいです。
ENTP(討論者)の弱み
ENTP(討論者)タイプの人には、強みだけでなく以下のような弱みも見られます。
- ①ルーティンワークが苦手
- ②忍耐力が強くない
- ③細かいミスをしがち
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①ルーティンワークが苦手
ENTP(討論者)タイプの人は、常に新しい発見や示唆を見つけて議論することに幸福を感じます。反対に、ルーティンワークのように毎日同じ業務をしていると、他の人よりも早く飽きてしまいやすいという弱みを持っています。
特に工場作業員や清掃職など、決まったことを決まった時間の中で終わらせることをミッションとするような仕事では、ルーティンワークに疲れて早期退職してしまうことも考えられます。
人によってはルーティンワークの方が頭を使わないのでラクという声もありますが、頭を使わない状態はENTP(討論者)タイプにとって苦痛そのものです。仕事を探す上では、自分の思考力が活かし続けられるかどうかをチェックすると良いでしょう。
②忍耐力が強くない
世の原理や暗黙の了解に対して風穴を開ける風雲児的ポジションのENTP(討論者)タイプですが、得意なのは異を唱えることだけで、実際に自分の意見を推し進めようとする能力はそこまで高くありません。
従って、忍耐力が強くないのもENTP(討論者)タイプの弱みと言えるでしょう。
アイデアを言語化したり、相手に伝えたりすることは得意ですが、それを実現するまでのエネルギーまでは持っておらず、興味もすぐに別の方面へと向かっていってしまいがちです。仕事では、自分のアイデアを形にしてくれる人とタッグを組むのがおすすめです。
③細かいミスをしがち
ENTP(討論者)タイプの人は良くも悪くも物事を大枠で捉えることに強みを持っています。確かに大枠で物事を考えていった方が意思決定が早くなるものの、実務に落とし込む場合は細かな論点を潰していくことが必要になります。
ENTP(討論者)タイプの人は、細かいミスをしても悪い意味で気にすることがなかったり、ミスをしないように心がけても再び同じミスをすることも往々にしてあります。
どれだけ優れた対人関係スキルを持っていたとしても、ミスばかりしていては同僚や上司からの信頼を得ることはできませんので、この弱みはしっかり認識しておく必要があります。
仕事場で注意すべきこと
仕事場で注意すべきこととしては、まず自分自身がミスをすることをできるだけ避けるということです。細かいミスをすると、後続のタスクを処理する他人に迷惑をかけてしまいますし、ミスの種類によっては当初の予定よりも大幅にミス修正に時間を使うことになるかもしれません。
また、ミスを繰り返していると単純に社内評価が悪くなっていきますので、いつまで経っても昇格することができず、頭を使う仕事につけないといったことも考えられます。
他に注意すべき点としては、他人をサポートしすぎないようにするということが挙げられます。
ENTP(討論者)タイプの人は頭の回転の速さを活かし、他人のサポートを積極的に行うような人の良さを見せますが、サポーターとして奉仕しすぎてしまい、自分のタスクが遅延することも考えられます。
人に手を差し伸べるのはいいことではありますが、まずは自分の仕事をミスなくこなしてから他者へ意識を向けるようにしてください。
就職や転職活動で損しないためのポイント
ENTP(討論者)タイプの人は、自発的に様々なことに挑戦しようとする気概を持っていますので、採用する会社からしてみればありがたい存在と感じることでしょう。
ただ、そのやる気を悪いように利用する会社もある点には注意してください。やりがいを見せつけ、低い給料のまま長時間働かせるような会社に入ってしまうと、身体がついていかずに体調不良になってしまうことが考えられます。
したがって、就職や転職活動で損をしないためには、採用後にどのような仕事をどの範囲まで行うのかを明確にすることがポイントです。
応募段階で求人票を隅々まで確認しておくだけでなく、不明点があれば面接時に面接官に直接確認しましょう。
ENTP(討論者)はどんな人と相性がいいの?
ここからは、ENTP(討論者)タイプの人と相性がいい人の特徴について解説します。
会社員として働くのであれば、誰かと一緒に働くことになります。そのため、自分に向いてる仕事や職場環境だけでなく、一緒に働く人の性格傾向についても認識しておくことが大切です。
仕事面①アイデアを求める上司
INTP(論理学者)タイプの人は、非常に高い思考力と論理性を持っていますが、新しいアイデアを生み出すことは得意ではありません。
そのような上司であれば、ENTP(討論者)タイプの強みであるアイデア発想力を補完する形で提案できますので、いいパートナーとして仕事に臨めるでしょう。
INTP(論理学者)タイプの上司が困っていたら、積極的に新しい考え方を提案してみましょう。もしかしたら会社全体の業務改善に繋がる可能性があり、部下として高い評価を受けることにも繋がるかもしれません。
仕事面②計画性と実行力を持つ同僚
ENTP(討論者)タイプの人は、アイデアを生み出す強みがあるものの、それを実行してやり遂げることは苦手です。そうした弱みを補完してくれる同僚とは、仕事上の相性が良いと考えられます。
「16 Personalities性格診断」で言えば、ENTJ(指揮官)タイプです。ENTJ(指揮官)タイプの人と共通の目的意識さえ持つことができれば、ENTP(討論者)タイプの人が考えたアイデアを最後まで実現に向けて尽力してくれるパートナーとなってくれるでしょう。
ただ、弱みを補完してくれる存在だからといって、全てを丸投げしてしまうと関係性が悪化しかねません。ある程度は自分でも計画を立てた上で、アイデアを伝えてみるようにしてください。
仕事面③ディスカッションを好む同僚
ENTP(討論者)タイプの人は、とにかく他人と議論をすることが好きです。そのため、同じようにディスカッションをすることを好む性格の同僚との相性が良いです。
「16 Personalities性格診断」では、INTJ(建築家)タイプです。INTJ(建築家)タイプの人は想像力が豊かで戦略的な思考力に長けているため、ENTP(討論者)タイプと強みが似ています。
建設的にディスカッションができるため、二人で組織を動かすほどの仕事を進められるかもしれません。INTJ(建築家)タイプの人を見つけたら、積極的に声をかけることを意識してみてください。
プライベート面①冒険好きな人
ENTP(討論者)タイプの人は、仕事だけでなくプライベートでも新しい発見を求める傾向にあります。そんなENTP(討論者)タイプとプライベート上の相性が良いのは、冒険心を持って様々な場所に行こうとする性格の人です。
「16 Personalities性格診断」で言えば、ESTP(起業家)タイプです。賢くエネルギッシュで、時には危険と隣り合わせな人生を楽しむESTP(起業家)タイプの人とであれば、退屈な毎日を過ごすことはなくなるでしょう。
ただ、どうしても自分にとって相容れない行動を取ろうとしているのを目にした時は、無理に付き合う必要はありません。自分が納得できる範囲で、ESTP(起業家)タイプの人と付き合うようにするのがポイントです。
プライベート面②独立心の強い人
ENTP(討論者)タイプの人はプライベートにおいても束縛を嫌いますので、「できる限り放っておいて欲しい」と考えがちです。
そのため、独立心の強い人とだと長く付き合っていけるでしょう。
「16 Personalities性格診断」では、INTP(論理学者)タイプです。彼らは独立心が強く知識欲も高いため、ディスカッションに付き合ってくれることもあれば、それぞれが別のことをしていても心地よい時間を過ごせるはずです。
また、INTP(論理学者)タイプの人は物事をはっきり言ってくれる人が好きですので、もし一人になりたい時があったら「今は一人にしてほしい」とストレートに伝えるのがおすすめです。
ENTP(討論者)と相性が悪い性格タイプ
続いて、ENTP(討論者)タイプの人と相性が悪い性格タイプについて解説します。
相性が悪い性格タイプ①内向的で感情的なタイプ
ENTP(討論者)タイプの人は、思ったことをズバズバ言ってしまう特徴があります。悪気は無くても、相手を論理的に追い詰めてしまうケースが見られますので、内向的で感情的なタイプの人との相性はかなり悪いと考えられます。
「16 Personalities性格診断」の結果で言えばISFP(冒険家)タイプです。コミュニケーションのスタイルに違いがあるため、無意識に相手を傷つけてしまうこともあるでしょう。
ISFP(冒険家)タイプの人とコミュニケーションを取る際は、できる限り相手の気持ちに寄り添って発言することを心がけてみてください。また、会話の冒頭で相手を肯定する内容の雑談をすると、相手も話しやすくなるのでおすすめです。
相性が悪い性格タイプ②保守的なタイプ
新しいことを次々と考えて発想していくENTP(討論者)タイプの人と、保守的な思考に囚われがちなISFJ(擁護者)タイプとは、まさに水と油の関係と言えます。
ISFJ(擁護者)タイプの人は心が穏やかで献身的ではあるものの、多数派が決めたルールに従って行動する傾向にありますので、革新的思想家であるENTP(討論者)タイプとはしばしば意見の食い違いが起きます。
ISFJ(擁護者)タイプの人と討論をする際は、思いつきのアイデアだけを羅列するのではなく、「なぜそれをやるべきなのか」という目的や思考の背景をしっかり伝えるようにしてください。
相性が悪い性格タイプ③規則や約束に厳しいタイプ
束縛を嫌うENTP(討論者)タイプと、規則や約束に厳しいESFJ(領事官)タイプの相性はどうしても悪くなりがちです。
彼らとコミュニケーションを取る時は、前提として規則や約束を守ることは人として大切なことであるという自己認識を高めるようにしてください。
その上で「なぜ束縛を嫌うのか」という人間性を相手に知ってもらうようにしましょう。そのためにも、ESFJ(領事官)タイプの人とは特に腹を割って話すことを意識してみてください。
ENTP(討論者)と相性の良い性格タイプについては以下の記事で詳しく解説しています。
ENTP(討論者)の性格タイプを更に詳しく理解しよう
ここでは改めて、ENTP(討論者)タイプの性格傾向について詳しく見ていきましょう。
16PersonalitiesのENTPについて
記事の序盤で解説しましたが、ENTP(討論者)タイプの特徴は「16 Personalities性格診断」で用いられる4つの性格傾向の組み合わせから導かれています。
興味・関心の方向 | 内向型(I) | 外交型(E) |
物事の見かた | 感覚型(S) | 直観型(N) |
判断のしかた | 論理型(T) | 感情型(F) |
物事への姿勢 | 判断型(J) | 知覚型(P) |
ENTP(討論者)タイプは、上記のうち外交型、直観型、論理型、知覚型の4つの特徴を兼ね備えた性格タイプということになります。
ENTP(討論者)タイプの特徴を一言で表すと、「様々な人との会話を楽しむ知的挑戦者」です。思考を止めることなく、常に最善を考えてアイデアを発想するため、周りからも一目置かれるでしょう。
ただ、アイデアを考えるだけで終わってしまうなど、やり遂げる力が不足していたり、相手の感情を考えることなく議論を展開してしまう傾向もありますので、TPOに合わせて相手の感情に配慮することも大切になってきます。
自分の性格タイプを活かす方法をアドバイス
ENTP(討論者)タイプの人は、仕事だけでなくプライベートや恋愛においてもしばしば討論することが多いです。
気をつけておきたいのは、友人や恋人に対して「議論で相手を打ち負かす」という意識を持たないようにすることです。
多くの人は、相手と知的討論することは鬱陶しいと感じています。特にプライベートはゆっくり過ごしたいと考える人が大半ですので、無闇に相手と議論しようとすることは避けてください。
他には、ENTP(討論者)タイプの良さとしてフットワークの軽さもあります。外交的な性格であることから友人に遊びの誘いを受けることも多いはずですので、できるだけ誘いに乗るようにするのもおすすめです。様々な場所を訪れることで刺激され、仕事においても新たなアイデアを思いつくきっかけになることもあるでしょう。
ENTP(討論者)について「よくある質問」
最後に、ENTP(討論者)タイプについてよくある質問と回答をまとめました。
ENTPのあるあるって?
ENTP(討論者)タイプあるあるとして、よく他人から言われやすいことをいくつかご紹介します。
- よく頭が回るね
- 人狼ゲームとか得意そう
- そんな真剣に話してくれるとは思ってなかった
- 相談のしがいがある
- いつも言ってばかりで行動しない
- どこにそんな体力が残ってるの?
- 友達がたくさんいそう
あなたはいくつ当てはまりましたか?
ENTPはなぜ「討論者」と呼ばれるのか?
ENTP(討論者)タイプは、論理的に物事を考えるだけでなく、思考を言語化して相手に伝えることに強みがありますので、討論において無類の強さを誇ります。
また、コミュニケーション力にも優れていますので、一方的に相手に考えを押し付けるような「演説者」ではなく、対話によって議題に決着をつける「討論者」と呼ばれるのです。
ENTPは口だけって言われるのはなぜ?
ENTP(討論者)タイプの人が「あの人は口だけだから」と言われてしまうのは、やり遂げる力が弱いからです。
アイデアが豊富で、今までのルールに積極的に食ってかかるものの、実際に実行することは避けようとしてしまうため、「言ってもやらない人」と周囲の人から認識されてしまうのだと考えられます。
口だけの存在にならないようにするためには、アイデアを出すだけでなくそれを実現するスケジュールを組むようにしたり、アイデアの実現性を専門家に聞いてみるなどの意識を持つようにしてください。
まとめ:ENTP(討論者)に向いてる仕事をゲットしよう!
誰とでもコミュニケーションが取れるだけでなく、建設的な議論を通じて新しいアイデアを生み出すことに強みのあるENTP(討論者)タイプの人は、あらゆる仕事で活躍できるポテンシャルを秘めています。
ただし、言葉と行動が結びついていないなど「口だけ」と言われてしまうこともありますので、自分の発言に責任を持つ意識も大切です。
就活や転職活動をこれから始めていきたいのであれば、自分の性格タイプの長所と短所をしっかり理解した上で、この記事でご紹介したような仕事から求人探しをしてみてください。