内職に向いている人は?
内職に向いてる人の特徴は、単純作業を1人で地道にコツコツとこなすことが苦にならず、その作業が得意か好きであることです。
また、細かいところによく気が付き、ミスが少なく効率化を考えて仕事ができる人は特に向いているといえます。
適性の面からではなく働き方の面で内職に向いてる人は、合間時間で仕事をしたい人や好きな時間に仕事をしたい人、主な収入に追加して収入を得たい人です。
内職と似た就業形態に在宅ワークがありますが、業務内容や就業形態に若干の違いはあるものの適性として求められる要素の一部については共通するところがあります。
1人でも集中力を保ち続けることができることと、自己管理ができること、効率的な仕事を心がけることへの適性がある人は内職にも在宅ワークにも向いているといえるでしょう。
内職の仕事はどんなものがあるの?
内職の世界も日進月歩、昔からある内職のイメージとは異なるさまざまな内職があります。
スキルのいらないものから高いスキルを必要とするものなど代表的な内職を紹介します。
特別なスキルがいらない内職
内職に向いてる人の適性を活かした、作業に没頭できる仕事が多いです。
シール貼り
商品に表示するものや郵送物の宛名などのシールを貼る仕事です。
部品の組み立て
各種製品やアクセサリーなどの組み立てや検品をする仕事です。商品によっては専用の工具を使うなど、ややスキルが必要なものもあります。
パソコンを使った内職
インターネットが普及して以来、自宅でパソコンを使った内職の需要は増えています。専門のスキルや知識が必要なものが多いので、単純作業の内職に比べて報酬が高いものがあります。
文字起こし
音声データを文字データに入力や変換する仕事で、最近ではYouTubeなどの動画の音声を文字起こしする仕事もあります。
データ入力
アンケート調査の内容や顧客などの名簿の入力などの各種データを指定のフォーマットに入力する仕事です。
高いスキルを必要とする内職
Webライター
Web上の記事を執筆する文章力やSEOの知識も必要な専門性のある仕事です。報酬は1文字単価での契約が多く、案件により幅があります。
デザインやイラスト作成
チラシや広告、Webサイトの構成など各種媒体のデザインをする仕事です。クリエイティブな才能と専門知識が必要なため高額の報酬が期待できます。
システムエンジニアやプログラマー
システムやアプリのプログラムをする仕事で、一昔前までは職場でやる仕事でしたが、インターネットの発達により在宅でも対応できるようになりました。スキルがある人にとっては高い報酬が期待できる内職です。
対人業務の内職
テレアポ
商品やサービスなどの商材を電話で案内する仕事ですが、具体的な販促については営業専門の者が行うことが多く、商談のためのアポを取るのみの仕事となります。
電話オペレーター
カスタマーから企業への問い合わせに電話で応対する仕事です。案件によっては専門的な知識が必要になるものから、担当者に取り次ぐのみの簡単な業務の場合もあります。
内職に似た業務形態とその違い
内職と似た業務形態として「在宅ワーク」「テレワーク」「リモートワーク」などがありますが、これらと内職との違いは何なのでしょうか。
在宅ワークは、文字通り自宅に在ってする仕事という意味で、テレワークやリモートワークも含む言葉ですが、テレワークとリモートワークは会社以外の遠隔地で可能な業務についての総称となり、必ずしも在宅である必要はありません。
内職と在宅ワークは職場に共通点がありますが、実はそれぞれに定義されている内容が異なります。
内職の定義は、家内労働法によって「製造又は販売業者から委託を受けて物品の製造加工を行なう業務」とされており、シール貼りや組み立てなど手作業によって遂行されるものがほとんどです。
一方、在宅ワークは「電話やパソコンなどの情報機器を使用する業務」とされ、その業務によってテレワークやリモートワークなど言い方に違いがあります。
また報酬の面では、内職は単純作業のため単価が安く、厚生労働省のデータによると1時間あたりの平均工賃は477円とされており、時間に対しての作業量の報酬となっていますが、在宅ワークは作業時間に関係なく、その人のスキルや能力によって達成されることで得られる報酬という違いがあります。
まとめ
内職の種類は時代とともに多様化している一方で、需要の変化により今では無くなってしまったものもあり、昔は主婦の仕事の選択肢の一つとしての立ち位置だった内職も、いまや副業としてしっかりと対応しなければならないようなものも増えています。
特に近年ではPCやスマートフォンを使った内職も増え、内職には特別な技術やスキルがいらないと考えられてきたときとは違い、一定のスキルがないと扱えないようなものも出てきました。また、近年では、在宅ワークやテレワークの普及によって内職の適性である、時間管理と納期管理についての適性が内職以外の多くの人に必要な場面が増えてきています。