「特技の一覧から探して参考にしたい」「特技にはどんなものがあるのか一覧を見たい」と考えている就活生もいるでしょう。特技は、意外と自分が当たり前にやっているものだったり、気づいていなかったりするものから見つけることが可能です。この記事では、就活の履歴書や面接などで使える特技の一覧や書き方、アピール方法などをご紹介します。
こちらの記事では履歴書における趣味・特技の書き方を詳しくご紹介しています。趣味や特技の探し方から書き方、注意点まで8分ほどで解説していますので記事を読むのが面倒な方はご覧になってください。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
特技の一覧
特技の一覧を要素別にご紹介します。特技を何にすればよいか迷っている就活生は、参考にしてみてください。
学生時代にやっていたことから考える
特技にしやすいのが、学生時代にやっていた部活や勉強に関するものです。何かしらの部活に所属していたり、得意だった科目がある人がほとんどではないでしょうか。特技として使える一覧には、以下があります。
- 野球
- サッカー(フットサル)
- バスケットボール
- バレーボール
- ソフトボール
- テニス
- バドミントン
- ゴルフ
- 卓球
- 陸上
- 剣道
- 柔道
- 空手
- 弓道
- 楽器演奏
- 絵画
- 工作
- 書道
- 囲碁、将棋
- 実験
- 歌、合唱
- 写真
- プログラミング
- 英会話
上記はごく一部ですが、学生時代から連想することで自分の特技が見つけやすくなるでしょう。小学校までさかのぼるとさすがに古くなってしまうため、できれば高校〜大学、どうしてもない場合でも中学時代程度までの経験から探すことをおすすめします。
ポイント
「入部して数カ月で辞めた」「授業で1、2回しかやったことがない」などの場合はさすがに特技とはいえないため、ほかのことを探したほうがよいでしょう。また、学校生活から連想するとどうしても無難な特技になってしまうことが多いため、個性をアピールしたい場合は避けたほうがよいかもしれません。
強みや能力から逆算する
特技そのものではなく、自分の強みや持っている能力、企業に伝えたいスキルなどから逆算して特技を見つけるのもアリです。
- チームワーク、協調性
- コミュニケーション能力
- リーダーシップ
- 創造性、独創性
- 忍耐力
- 努力家
- 集中力
- 発想力
- 行動力
上記のような要素から、特技を連想してみてもよいでしょう。
ポイント
たとえば自分の強みが独創性や発想力の場合、そこから連想してクリエイティブ系の特技に結びつくなど、強みが特技を見つけるのに役立つことがあります。ただし、自分が「こう見られたい」と思うあまり、ウソの特技を言ったり大げさに伝えたりしてしまうことは避けましょう。あくまで「自分にはこういう強みがあるから、これが特技だな」と確信できるものを選ぶことをおすすめします。
日課や習慣から考えてみる
自分の日課や習慣を、そのまま特技としてアピールするのもひとつの手段です。
- 整理整頓、掃除
- 料理
- ブログやSNS
- 早寝早起き
自分では当たり前になっている日課や習慣も、継続して続けていることで人よりも優れた能力になっていることがあります。
ポイント
特技というと「特別なものでないといけない」と思いがちですが、決してそのようなことはありません。むしろ「コツコツものごとを続けられる」「地に足がついている」という印象を持たれやすいことが考えられます。しいて言えば「節約」「風呂掃除」など、あまりに生活感が出てしまうものや特技の内容が限定され過ぎたりしているものは、避けたほうがよいでしょう。
本当に好きなものから抜き出す
仕事とは無関係でも、自分が純粋に好きなものごとから抜き出してみてもよいでしょう。
- 自作の歌やラップを考える
- コーヒーを飲んで銘柄を当てる
- 本の丸暗記
- 映画の内容を1分で説明できる
- タロットや手相などの占い
ポイント
ベンチャーやクリエイティブ系、フラットな雰囲気の企業の場合、コアな特技を好意的に見てもらえることもあります。「ありきたりな特技より個性が出ていておもしろい」と考える企業もあるかもしれません。企業によっては、自分の趣味嗜好を全面に押し出すのもアリです。
競技人口が少ないスポーツ
以下のように、一般的にやっている人がそれほど多くないスポーツは、特技としてアピールしやすいでしょう。
- ボルダリング
- ラクロス
- アイスホッケー
- ボクシング
- レスリング
- フェンシング
- 水球
- サーフィン
- スケボー
このようなスポーツは、メジャーなスポーツと比較すると経験者自体がそれほど多くないため、採用担当者の印象に残りやすくなります。
ポイント
競技人口が少ないスポーツを特技として書いた場合、面接で質問されることを前提に、わかりやすく話せるように準備しておきましょう。ルールや使う道具のことなど、自分では当たり前に理解していることでも、やったことがない人にとってはわからないことがほとんどです。専門用語などを使いすぎず、誰が聞いても理解できるようにしておくことをおすすめします。
男女別の特技一覧
性別によって就活で使える特技が変わるわけではないものの、参考までに、男女別の特技をご紹介します。
男性の場合:「体力や忍耐力」を感じさせるもの
いそがしい仕事や身体を使うことも多い仕事の場合、企業としてはあきらかに体力や忍耐力がなさそうな学生よりも、ある程度それらが備わっている学生を採用したいと考えていることがあります。
たとえば以下のような特技は体力や忍耐力があるとみなされやすく、男性が選んでもよいでしょう。
- ランニング
- 武道
- 水泳
- 山登り
- 筋トレ
体育会系企業や男性の比率が高い企業にエントリーする場合、体力や忍耐力を感じさせる特技を選んでアピールすることで、好意的に捉えてもらえる可能性があります。
女性の場合:「魅せる」もの
以下のように、技術などを「魅せる」ことで評価されるスポーツや競技は男性よりも女性のほうが経験していることが多く、特技として興味を持ってもらいやすいでしょう。
- バレエ
- チアリーディング
- 新体操
- シンクロナイズドスイミング
- 創作ダンス
このような特技は「姿勢がよい」「マナーが身についている」などのイメージを持たれやすいといえます。企業の顔となる人事や、多くの人を相手にする営業職や接客業などの仕事にエントリーする場合、プラスの印象を与えられる可能性があります。
ギャップがあるもの
自分の外見やイメージなどとギャップがある特技を選ぶのもひとつの方法です。
- 体育会系の雰囲気→茶道、書道、料理など文化系の特技
- 物静かな雰囲気→ひとりキャンプやサイクリングなどのアクティブな特技
「そんな特技があるんだ」「そうは見えない」などと思ってもらえそうな特技を選んでみてもよいでしょう。
ポイント
見た目の印象そのままよりもギャップがある特技を選ぶことで、相手に意外性や人間味を感じさせることができます。また、面接で会話が盛り上がるきっかけにもなりやすいでしょう。ただし、自分がどのような印象を与えているのか周囲の人に聞くなどして正しく理解することが大切になってきます。
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気をつけるべき特技の一覧
表現に注意したほうがよい特技や、NGの特技一覧とその理由についてご紹介します。
表現に注意したほうがよい特技一覧
特技を就活で伝える場合、その特技自体に問題はなくても、表現方法に注意したほうがよい特技があります。たとえば、以下のように言い換えたほうがよいでしょう。
- 早食い→大食い
- 軽音楽、バンド→ギター、ベース、ドラムなど
- 散歩→街の歴史を調べること
ちょっとした表現も、就活の場では工夫して伝える必要があります。
ポイント
たとえば「特技は早食い」と伝えた場合「身体は大丈夫なのか」と心配されてしまうことがあるかもしれません。「大食い」ならば「どれくらい食べるの?」など、面接官も話を広げやすくなります。
「散歩」を特技とした場合「それは特技ではなく趣味では?」と思われたり聞かれたりする可能性があります。散歩をする中で古い建物をめぐったりその街について調べたりするのが好きなのであれば、街について調べるという行為を特技に言い換えるとよいでしょう。
たとえばバンドをやっている場合も「軽音楽」「バンド」が特技であると伝えると「具体的に何が特技なのか」という疑問を抱かせてしまいます。ギター、ベース、ドラムなど、自分が担当していたポジションを伝えるようにしましょう。
NG特技一覧
就活の特技として避けたほうがよい特技一覧は、以下があります。
- 政治的、宗教的な活動/li>
- オールナイトイベント企画など夜遊び系のもの
- レプリカのナイフ、拳銃などを使った遊びやゲーム
- 映画やドラマなどの動画アップロード
- 火を使った遊び(爆竹など)
上記は一部ですが、このような内容は特技としてふさわしいものではありません。
また、以下のような特技は場合によってはOKですが、基本的には避けましょう。
- ギャンブル系
- アニメやゲームに関するもの
- アルコールやナイトクラブなどに関するもの
たとえばパチンコや競馬関連、アニメ制作会社やゲーム会社、居酒屋やナイトクラブ/ライブハウスを運営する企業を受けるなど、特技と業務が直結しているケースに限り、これらを特技として伝えても問題ないでしょう。
NGな特技の基準
特定の思想を感じさせるもの、ダークなイメージを与えるもの、違法性がありそうなもの、危険性や犯罪などを想起させるものは、特技からは除外して考えましょう。
どのような業界や職種にエントリーする場合であっても、企業側に不安を感じさせてしまうような可能性のあるものは、特技として伝えるべきではありません。
特技の内容だけで不採用になることは基本的にはありませんが、自分が企業の面接官だと想定したときに、違和感を持つような特技はやめておいたほうが無難です。
特技の一覧を参考にしよう
特技は就活で大きな影響を及ぼすものではないため、特技の一覧を見て決めても問題はありません。ウソの特技や不適切な特技さえ避ければ、特技の内容が採用選考の場で不利になることはありません。就活で伝える特技は、効率よく探して決めることをおすすめします。
特技に関する記事は、以下でもご紹介しています。
就活における特技の対策をしたい就活生は、こちらから自分の知りたい内容をチェックしてみてください。
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