ニートが空白期間の理由を面接で伝える際、家事手伝いをしていたと話しても問題ないのか気になる人も多いのではないでしょうか?
この記事では、ニートが面接を行う際に空白期間を家事手伝いとして表現して良いのかについて解説します。合わせて、ニートや家事手伝いをしていた人の面接を始め、就職活動のコツについてご紹介します。
この記事の目次
ニートが空白期間を家事手伝いと伝えるのはOK?
ニートをしていた人が、一念発起して就職活動を始めるケースは少なくありません。ただ、ニートの就職活動において第一の壁となってくるのが、それまでの職歴が空白期間になっているということです。
まずは、この空白期間について本当はニートをしていたものの、家事手伝いとして面接官に伝えてもいいのかどうかについて解説します。
本当に家事手伝いをしていたならそのまま伝えてOK
前提として、就職活動における面接というのは企業が応募者を、応募者が企業を見極める場所となっています。そのため、企業も応募者も面接では事実と思いをしっかりと率直に伝えることが重要とされています。
時には企業も応募者も事実を誇張するようなケースもなくはありませんが、それでも事実と全く異なることは話しては行けません。もし面接の場で嘘をついて就職し、その後に嘘が判明した場合、相応のトラブルになることが考えられます。
この前提に立つと、空白期間に本当に家事手伝いをしていたのであれば、そのまま面接で応募先に伝えても問題ありません。ただ、「家事手伝いをしていました」だけを伝えると、そこからの話の展開が難しくなる上に、本当はニートだったのではないかと疑義を持たれることもあるでしょう。また、家事手伝いと伝えても実際は企業からみると何もしていない期間とみられることが多く、面接や履歴書での印象がそこまで良くなるわけではありません。
そのため、空白期間に家事手伝いをしていたことを伝える際は、どういった理由で家事手伝いに専念していたのか、論理的に説明することが大切です。
ニートしかしていないならその理由を伝える
もし空白期間にニートしかしていないのであれば、その事実をきちんと面接で伝えることをおすすめします。ただ、「空白期間はニートをしていました」とだけ話して終わりにするのではなく、以下の要素も加えて伝えあるようにしてください。
- なぜニートをしていたのか
- どうしてニートから就職活動をしたいと考えるようになったのか
また、面接ではニートの有無以上に、その会社を応募した理由や自分とマッチしていると考えているポイント、応募先の会社で就職後長く働ける理由を力強く伝えることが大切になってきますので、合わせて認識しておきましょう。
ニートとして空白期間を作ってしまった場合、企業側から真っ先に疑義が出るポイントは、「採用してから長く働いてくれるか」です。企業が一人採用するだけでも決して低くないコストを支払っていますので、なるべく長く働いてくれる人を優先して採用する傾向にあります。
ニートとして空白期間を作ってしまっているような人だと、どうしても同じ職場で長く働くことにストレスを感じやすいのではないかと考えられやすいため、その点を払拭できるような言葉を添えてニートだったという事実を伝えるようにしてください。
ニートも家事手伝いも大枠で見れば一緒
空白期間をニートとして過ごしていても、家事手伝いをして過ごしていても、就職活動の面接の場において大枠で見ればほぼ同じ捉え方をされます。
ニートの人の中には、少しでも印象を良くしたいと思って「空白期間を家事手伝いの期間と伝えよう」と悩んでいるかもしれませんが、そこまで深く考える必要はないでしょう。
むしろ、空白期間があるという過去は揺るがないので、これからどうしていきたいのかを自分の言葉で伝えられるよう準備していくのが大切になってきます。
ニートの人は、面接の場で変に自分を取り繕う必要がないことを認識しておきましょう。
ニートと家事手伝いの違い
ニートと家事手伝いは、就職活動における面接では大きく変わらないという解説をしましたが、細かい観点で言えば違う点はいくつか存在します。
ここからは、改めてニートと家事手伝いの違いについて解説します。自分がニートなのか家事手伝いなのか判断がつかないという人は、それぞれの違いを理解した上で自己認知を高めることに活かしてみてください。
1.生活スタイル
生活スタイルという観点でいうと、ニートと家事手伝いには以下のような違いがあります。
- ニート:夜遅くまで趣味に時間を費やし、昼頃起きるといった昼夜逆転生活が珍しくない。また、料理や洗濯をはじめとして家事全般は全て親に任せている
- 家事手伝い:遅くまで夜更かしすることは少なく、朝も午前中に起きるといった規則正しい生活リズム。起きている間は基本的に家事に従事しており、親の面倒やサポートを積極的に担う
就寝・起床時間や、起きている間に何をしているかによって、ニートと家事手伝いには違いが見られます。特にニートは家事だけでなく資格勉強や就職活動など、何かに取り組む行動を取らない人を総称する言葉ですので、起きている間はずっとゲームや漫画を読んでいるといった人も珍しくありません。
ただ、ニートと家事手伝いは親と一緒に実家で暮らしているという共通点がありますので、外の人から見れば自分はニートなのか家事手伝いなのかは判別がつけられないでしょう。
2.キャリアプランの捉え方
キャリアプランの捉え方という観点でいうと、ニートと家事手伝いには以下のような違いが見られます。
- ニート:現時点において働こうとする意思はなく、中長期的にも就職しようという考えはほぼない。キャリアアップして自己実現をしたいという欲求もほぼ持っていないことが多く、働くことに対して拒否感を持っているケースもある。
- 家事手伝い:働きたいという意思を持っていることもあり、何らかの理由で家事手伝いをしなければならない状況を脱したいと考えている人も少なくない。その一方、家事手伝いをしながらパートをするくらいの生活がちょうどいいと思っているケースも見られる。
ニートについては少なくとも働きたいという意欲を持っているケースは稀です。ただ、自分の周囲の環境の変化や、家族とのコミュニケーションを経て就職活動を始める人も見られます。
また、家事手伝いをしている人の中には、家族の介護をしなければならず、不本意ながらも就職できていないというケースが見られます。
この場合は、家事手伝いをしながらも自身のこれからのキャリアに向き合おうとする意思を持っていることがあるため、手が空いたら就職活動をしている人もいます。介護等の理由がある場合は、家事手伝いと表現せずに直接その事実を伝えてしまってもよいでしょう。
3.他人とのコミュニケーション
他人とのコミュニケーションという観点でいうと、ニートと家事手伝いには以下のような違いが見られます。
- ニート:家の外の人と直接コミュニケーションを取ることはほとんどない。家族とも最低限のコミュニケーションしかとらない人も少なくない。
- 家事手伝い:家族と積極的にコミュニケーションを取る人が多く、買い物などで外の人とコミュニケーションを取ることも珍しくない。
ニートは家で1日生活することが多いため、誰ともコミュニケーションをとらない生活が続きやすい傾向にあります。一方、家事手伝いの場合は家事の延長線上で家の外の人と会話をすることも少なくなく、知らぬ間にコミュニケーションスキルを身につけていることもあります。
ニートが空白期間を面接で伝える時の方法
ニートは就職面接において、その事実を伝えるべきという解説をしましたが、ニートという事実だけを伝えても面接官にネガティブなイメージを与えかねません。
ニートが空白期間を面接で伝える際は、以下の観点を意識した上で話すようにしましょう。
- 面接ではポジティブに言い換える
- これからどうしたいかを伝える
- 取り繕わず素直に伝える
それぞれ例文を用いながら詳しく解説しますので、面接準備の際の参考にしてみてください。
面接ではポジティブに言い換える
空白期間はニートだったという事実は、どうしても面接官にネガティブに映りやすいです。そのため、ニートであったということを伝えつつも、ポジティブな人間だと映るように伝えるのがポイントです。
例文としては以下が挙げられます。
「履歴書に書かせていただいている通り、私はXX年X月からXX年X月までの間ニートをしていました。その期間は自分が人生において後悔しないよう、とにかくやりたいことだけをやって生活していたのは事実です。ですが、その経験を経て改めて働くことの重要性に気づけたため、今回御社に応募いたしました」
ポジティブさをアピールできれば、ニートであったことをネガティブに捉えられにくくなりますので、ハキハキと明るく話すことを意識してみてください。
これからどうしたいかを伝える
空白期間にニートをしていたという過去は変えることはできません。しかし、これからどういう人間になりたいかという未来の話はいかようにも伝えることができます。
企業としても、過去の経験は過去の経験として捉え、これから先就職したらどのような活躍をしてくれそうかというポテンシャルを面接で計りたいと考えているものですので、これからどうしたい・どうなりたいのかを伝えることがポイントです。
例文としては以下が挙げられます。
「確かに私はニートとして空白期間がありますが、その期間で働くことの重要性や、自身のスキルを身につけたいという欲求が強まっていくことに気づけました。今は御社に営業職として入社し、ニートだった期間を巻き返すようなスキルを身につけていきたいと心から思っています」
ポジティブさも組み入れつつ、これから真面目に長く働いていきたいということをアピールできれば、ニートだったことのネガティブさをかき消せるかもしれません。
取り繕わず素直に伝える
履歴書の職歴欄と年齢を見れば、企業側は応募者が今まで何をどれくらいの期間していたのかを瞬時に判別することができます。そのため、ニートとして空白期間を作ってしまっていることは隠すことができません。
加えて、面接は自分を取り繕うとすればするほどボロが出てきて、面接官の不信感を高めることに繋がっていってしまいます。これらのことから、空白期間をニートとして過ごしていたことは素直に堂々と伝えましょう。
ニートだったことに自己嫌悪し、自信なくボソボソと面接で話していては悪印象を与えることは避けられません。ニートだった事実は取り繕わず、素直に話すことを意識してみてください。
空白期間とは?
ここまでニートの空白期間について話を進めてきましたが、ここで改めて空白期間について理解を深めるためにも詳しく解説していきます。
正社員として働いていない期間のこと
空白期間とは主に就職活動や転職活動にて使われる言葉であり、「正社員として働いていない期間」を意味します。基本的に働いていない期間が1カ月を超えた段階で空白期間があると見なされ、それ以降は1か月単位で空白期間がどれくらいあるかが測られます。
また、空白期間は履歴書における職歴として書けない期間のことを言いますので、正社員としてどこにも就職していない期間と言い換えられます。従って、アルバイトとして働いていても空白期間と見なされるケースがあることを覚えておいてください。
空白期間ができる理由
空白期間ができる理由としては、大きく6つが挙げられます。
- ニート
- 家事手伝い
- 家族の介護
- 怪我や病気の療養
- 資格取得
- 海外留学
理由によってはむしろ空白期間がプラスに捉えられることもあります。それぞれ解説していきます。
ニート
空白期間の理由として多いのがニートです。ニートの正式な意味は「15歳から34歳までの、家事・通学・就業をせず、職業訓練も受けていない者」となりますので、家に住んで毎日特に何もしていない人とも言えます。
ニートになるきっかけは人それぞれ様々ですが、一度ニートの生活に慣れきってしまうと、社会に出ることに拒否感を感じるケースが少なくありません。仮に社会復帰できたとしても、ストレスを感じたらすぐにニートに戻ってしまう人も見られます。
ただ、裏を返せばニートは可能性の塊とも言え、応募する求人によってはこれから人生を逆転するほどの実績を残せることもあるでしょう。
家事手伝い
家族と一緒に住み、掃除や料理などの家事を手伝いながら生活することを家事手伝いと言います。何らかの理由で家事を手伝わないといけない人や、就職活動をしながら家の手伝いをしている人は総称して家事手伝いと呼ばれる傾向にあります。
家事手伝いに明確な終わりはありませんので、一度生活に慣れてしまうと空白期間が長引きやすいという特徴が見られ、結果的に就職が難しいと感じる人も少なくありません。また、家事手伝いとニートに明確な線引きがないことから、家事手伝い=ニートという認識を持つ人もいます。
家族の介護
主に父親や母親が介護が必要な状態になったことを受け、自宅での介護に専念するケースもあります。介護レベルがそこまで高くなかったり、金銭的・精神的に介護施設に入居しないという選択をする場合は、自宅で介護することになります。
介護は1日の大半の時間を使わなければならないことも多く、フルタイムで働くといったことが難しいことから空白期間を生みやすいとされています。加えて、身体的にも精神的にも負担が大きく、就職活動をする余裕がないケースも少なくありません。
怪我や病気の療養
前職で大きな怪我を負ったり、精神的に不安定になったりした状態を療養することもあります。特にうつ病などの精神的な療養の場合、仕事から距離を置くことが必要になってくるため、就職活動もままならないでしょう。
療養期間は人それぞれ様々であり、数ヶ月で完治する人もいれば、半年〜1年以上かかる人もいます。療養中は思い通りに身体を動かすことができずに焦燥感を感じるかもしれませんが、空白期間を気にせず療養に専念することが大切です。
資格取得
公認会計士や不動産鑑定士など、取得が難しいとされている国家資格を取得するために、勉強に専念する人もいます。この場合、空白期間ができてしまっても、資格を取得することができれば、資格を使って希望の就職先に就職できるチャンスがあります。
ダラダラと勉強をして空白期間を伸ばしていればマイナス評価になりますが、しっかりと学習計画を立てて行動を実行し、成果に結びつけることができれば、就職活動の面接においても大きなアドバンテージとなるはずです。
また、資格取得とは若干毛色が異なりますが、医師免許や教員免許、大卒資格の取得のために大学受験をするというのも、企業側からポジティブに感じてもらいやすいでしょう。
海外留学
語学目的での海外留学は、まとまった期間社会から離れることになりますので、空白期間ができてしまいます。ただ、目的を持ってしっかりとスキルを身につけて帰国することができれば、空白期間ができる前よりも面接で有利になることも期待できるでしょう。
海外留学後に就職面接を受けるのであれば、その語学力を証明するためにTOEICを前もって受けておくことがおすすめです。高いTOEICスコアと海外留学経験があれば、海外に携わる仕事にも挑戦しやすくなるはずです。
空白期間は面接で不利になる?
空白期間があることが面接で不利になるのか、不安に感じている人もいるでしょう。
ここからは、実際に空白期間があることで面接に不利になるのかについて解説していきます。
半年程度の空白期間なら不利になりづらい
先ほど解説した通り、空白期間は人それぞれ様々な要因で生じることがあります。中には応募者が避けられない理由で空白期間ができることもあるでしょう。そのため、目安として半年程度の空白期間であれば、面接でも不利になりにくいと言われています。
例えば怪我の療養であれば全治3か月〜6か月というのは違和感のある空白期間ではありませんし、海外留学であれば半年かかることも多くあります。従って、自分が半年ほどの空白期間があるという場合は、不安に思わず堂々と面接で受け答えをするようにしましょう。
空白期間の理由によっては不利になることも
空白期間がある場合は、基本的に面接官から「なぜ空白期間ができているのか?」と聞かれます。これは、空白期間が生じている理由がポジティブなものなのかどうかを見極める意図で質問される傾向にあります。
空白期間の理由が資格勉強や海外留学といったポジティブなもの、合わせて家族の介護といった本人では回避できないものであれば面接で不利になることは少ないです。一方、ニートや家事手伝いなど、本人が頑張れば空白期間を発生させずに済むような理由の場合は、不利になるケースがあります。
ただ、ニートや家事手伝いをしていたからといって、面接で必ず見送りになるということではありません。
先ほど解説した通り、これからどうしていきたいのかをポジティブに伝えることができれば、コミュニケーション能力やポテンシャルが評価され、内定を獲得できるチャンスがあります。
空白期間を面接で隠すことは避ける
自分がニートや家事手伝いをしていた関係で空白期間があるからといって、面接でその理由を隠したり、そもそも空白期間がないと嘘をつくことは避けるようにしてください。
空白期間の理由をごまかそうとして、他の理由を言ったとしても、面接官から質問を追求されれば高い可能性でボロが出てしまい、結果的に面接官に最悪の印象を与えることが考えられます。
また、空白期間を隠そうとして前職を退職していないと嘘をついたり、別の会社で働いていたと伝えても、どこかのタイミングで企業からほぼ確実にバレてしまいます。就職後に面接時の嘘がバレてしまうと、最悪の場合懲戒解雇になったり、裁判に発展したりするリスクが考えられます。
自分の経歴を詐称することにメリットは何一つありません。むしろ、過去の自分をさらけ出した上で就職できた会社の方が、のびのびと働けるため結果的に活躍できるとも考えられるでしょう。
ニートや家事手伝いの就活の手段
ニートや家事手伝いは、空白期間の理由としてはどうしても面接で不利になりやすいです。しかし、自分に合った就活の方法を使うことができれば、自分にマッチした企業を見つけて就職することは十分可能です。
ニートや家事手伝いがこれから就活する際は、主に以下の手段を活用するのがおすすめです。
- 求人サイト
- 就職エージェント
- ハローワーク
それぞれの就活の方法やメリットデメリットを解説しますので、自分に合っていそうな手段で就活をスタートさせていきましょう。
なお、これらの手段は組み合わせて活用しても問題ないため、違いが分からなければ一旦全部使ってみるというのもおすすめです。
求人サイト
求人サイトは、登録後に自分が興味のある求人を自分で検索し、応募・面接をする就活方法です。求人の検索では複数の条件に絞って検索することが可能で、自分の理想とする会社を見つけやすいといった特徴があります。
求人サイトには数千〜数万件以上の求人が掲載されているため、様々な求人を比較検討できるといった点がメリットです。加えて、応募する求人は自分で選ぶことができるので、後悔しない就活ができるというのもポイントになります。
一方、求人検索から履歴書の準備、応募や企業との面接日時の調整まで全て自分一人で行う必要があるため、就活そのものに自信がないという人にとっては、難易度が高くデメリットになると言えます。
なお、多くの求人サイトにはスカウトメールを受け取れる機能がついています。ニートや家事手伝いなどで空白期間があっても、若手であればスカウトメールを受け取れる可能性は十分にありますので、受け身な就活をしたいという人にも向いているでしょう。
就職エージェント
就職エージェントは、登録後に自分専任のアドバイザーが担当についてくれます。アドバイザーは以下のようなサポートをしてくれるため、就職活動をプロと一緒に進められるという点が最大のメリットと言えます。
- キャリアカウンセリング
- 自分の希望や能力に合った求人の紹介
- 履歴書などの応募書類の添削
- 模擬面接の実施
- 企業との面接日時の調整代行
- 企業との面接終了後のフィードバック
- 入社時期の交渉の代行
このように、就職活動を始める前から内定獲得まで、全て一貫してアドバイスを受けながら就職活動を進められるため、内定獲得を効率的に狙うことも可能です。
ただ、就職エージェントの場合、基本的に応募先はアドバイザーが紹介してくれる求人から応募先を選んでいきますので、自分で色々求人を比較してみたいという人にはマッチしないかもしれません。
また、就職活動を進めていくに当たって、常にアドバイザーとのコミュニケーションが発生することもあり、自分一人で就職活動を進めたい場合は求人サイトの方が気楽に感じることも考えられます。
ハローワーク
ハローワークは国が設置している就職支援施設です。ハローワークに行くことで、就職エージェントと同じようなサポートを受けて就職活動を進めることが可能です。
ハローワークは全国各地に点在していることもあり、自宅から通いやすいといったメリットがあります。加えて、ハローワークには地元密着型で経営している会社の求人が多く集まる傾向にあるため、今住んでいる場所で働き続けたいという人におすすめできます。
一方、ハローワークには就職支援希望者だけでなく、失業保険の手続きや就職セミナーに参加する人など、様々な目的を持って来所する人がいるため、待ち時間が長くなりやすいといったデメリットも見られます。
ネットだけでサクサクと就職活動を進めていきたいという人は、求人サイトや就職エージェントを併用することも検討してみてください。
ニートや家事手伝いの就活のコツ
ニートや家事手伝いなどで空白期間があると、空白期間がない人に比べてどうしても面接通過率が落ちる傾向にあります。しかし、しっかりと就活のコツを意識して準備することができれば、希望の会社に就職することは可能です。
具体的には、以下のコツを意識してニートや家事手伝いの人は就活を進めていきましょう。
- 未経験歓迎や学歴不問の求人に応募する
- 自己分析をして強みを言語化する
- 職業訓練や資格取得でアピールポイントを増やす
それぞれ詳しく解説します。
未経験歓迎や学歴不問の求人に応募する
それまでの職歴にもよりますが、空白期間がある人は経験が浅い、もしくは経験がないと判断されやすい傾向にあります。そのため、経験に関係なくポテンシャルで面接通過を期待しやすい、未経験歓迎求人や学歴不問の求人に応募するのがおすすめです。
未経験歓迎求人とは、今までの職歴やスキルに関係なく内定が獲得できる求人のことであり、面接では「仕事で活躍していけそうか」というポテンシャルを中心に見極められます。空白期間があったとしても、コミュニケーション能力や性格面に絞って面接が受けられるため、対策をして面接に臨めば内定を獲得できるでしょう。
学歴不問求人とは、その名の通り今までの学歴に関係なく面接を進めてもらえる求人のことを言います。大学のレベルだけでなく、高卒や中卒でも応募して内定を獲得できるチャンスがありますので、積極的に応募をしていくのが良いでしょう。
自己分析をして強みを言語化する
面接でポテンシャルを十分にアピールするためにも、自己分析を行うのがポイントです。自己分析とは、今までの経験を棚卸しし、強みと弱みを言語化して自己のアピールポイントを明確にする分析のことを言います。
自己分析がしっかりできていれば、説得力のある自己アピールがしやすくなるだけでなく、自分が本当に活躍できる仕事を見つけやすくなると考えられます。なお、自己分析は面接の直前に行うのではなく、就職活動を始める際に行うのがおすすめです。
職業訓練や資格取得でアピールポイントを増やす
ニートや家事手伝いで空白期間があるのなら、少しでもアピールポイントを増やすためにも、職業訓練や資格取得を検討するのもおすすめです。
職業訓練とはハローワークで申し込めるもので、パソコンスキルや各分野の実践的な知識を習得できるといった特徴があります。誰でも無料で受講できますので、気になる人は最寄りのハローワークの窓口で相談してみてください。
また、資格取得も面接の上でアピールポイントになりますが、資格取得ができるまで就職活動をしないというのは逆に空白期間を長引かせてしまうことに繋がるので注意してください。
まとめ
ニートが面接をする際、空白期間を家事手伝いと無理に表現する必要はありません。ニートであればニートをしていたと正直に伝えつつ、これからどれだけ真剣に仕事に向き合っていきたいかを面接でしっかりと伝えるようにしましょう。
もし面接での伝え方に不安がある場合は、就職エージェントを活用して模擬面接などをしてから本番面接に臨むのもおすすめです。