アルバイトから正社員就職へ興味のあるあなたへ。
アルバイトと正社員の違いを解説します。
さらに、両者のメリット・デメリットをお伝えし、アルバイトから正社員へ就職する方法も複数ご紹介しています。
- バイトと正社員では、生涯年収で約1.9億円の差が出る
- 目的なく、バイトを続けるのはリスキーである
- 就職に迷ったら、就職エージェントを頼ろう
こちらの動画では、フリーター(=アルバイト)と正社員の違いをお金の観点から解説しています。記事を読むのが面倒という方は是非ご覧ください。
この記事の目次
アルバイトと正社員の違いとは
アルバイトと正社員の違いは明確にわかりますか?正社員になると、責任も重くて休みづらく、何だか大変そうなんてイメージがあります。20代前半ではアルバイトも正社員も、給料にさほど差がつかないため、意識することも少ないでしょう。まずは、アルバイトと正社員の違いを、様々な面で比較していきます。
違い1:雇用期間の違い
一般的にアルバイトでは、期限のある雇用「有期雇用」であることが多く、正社員は期限に定めのない「無期雇用」であることが多いです。アルバイトは従業員数の調整として、短期雇用を前提としていることに対して、正社員は長期雇用を前提としているためです。とはいえ、アルバイトも雇用契約が自動で延長される場合も多くありますが、アルバイト先の経営状況が悪くなったりする場合は、雇用契約期限で更新されず、いきなりクビになる場合もあるので注意です。
違い2:勤務時間の違い
一般的にアルバイトはシフト制なので、自分の希望する時間に合わせてシフトを組んでもらえることが多いです。4時間でも8時間でも、ライフスタイルに合わせて働くことができ、自由度も高いです。対して正社員は、1日の勤務時間が会社から定められていることが多く、一般的に週5日、1日8時間が目安でしょう。アルバイトはシフト制なため、休みたい日はあらかじめ希望を出して休むことができます。対して正社員の休日は固定であり、会社の規定によって年間の休日数が決まっています。休日出勤等があれば、代休をもらうか、休日出勤手当をもらうことができるでしょう。また、一定期間働けば有給休暇を付与されますので、給料をもらいながら休むこともできます。らに、夏休みや年末年始など、長期休暇が設定されていることや、バースデー休暇や創立記念日など会社独自での休暇を設定していることも多くあります。休めば休むほど給料が下がってしまうアルバイトと比べて、正社員は安心して休みを取ることができるといえそうです。
違い3.給料の違い
アルバイトは時給換算、正社員は月給または年俸制であることに違いがあります。H28年の厚生労働省、賃金構造基本統計調査では、アルバイトの平均時給は1075円、大卒平均初任給は20万3400円となっています。純粋に1075円×8時間×20日間で計算すると、17万2000円となり、正社員の初任給から社会保険と税金を引かれた手取り金額と、大差ないと感じるかもしれません。しかし、正社員の本来の給料は保険料や税引き前の額面金額であり、さらに残業など各種手当もつく場合があります。さらに年齢を重ねるにつれて、時給はほとんど上がりませんが、正社員の給料は上がっていくので注意が必要です。
違い4.生涯賃金の違い
生涯賃金で比較すると、大変な差がでるといわれています。
一般的な生涯賃金の数値ですが、参考にしてみてください。
- アルバイト→約6000万
- 正社員→約2億5000万
一般的な数値ですが、ここまでの差がアルバイトと正社員では発生します。(22歳~60歳まで38年間勤務した場合)約2億円もの差が生まれる理由は、正社員の給料は少しずつでも勤続年数に応じて上がっていくためで、アルバイトの時給はほとんど変わらず、これほどの差になってしまうのです。さらに、正社員では退職金がもらえ、退職後は会社が半分納めてくれていた厚生年金の恩恵にあずかることができます。アルバイトの場合は、そもそも60歳まで働き続けられるかどうかもわかりません。20代ではさほど差がなくても、生涯で考えると別物になってしまいますので、注意する必要があります。
違い5:法律の違い
労働条件について定めた法律としては「労働基準法」がありますが、これは、国内で働くすべての労働者に適用されるものです。労働基準法では、正社員だけではなくパートタイム(アルバイトを含む)労働者も含めて、労働者を雇い入れる際には、労働条件を明示することが事業主に義務付けられています。特に、「契約期間」「仕事をする場所と仕事の内容」「始業・終業の時刻や所定時間外労働の有無、休憩・休日・休暇」「賃金」「退職に関する事項」などについては、文書で明示することが義務付けられています。(違反の場合は30万円以下の罰金に処せられます。)
それに加えて同一企業内における正社員とパートタイム・有期雇用労働者との間の不合理な待遇の差をなくし、どのような雇用形態を選択しても待遇に納得して働き続けることができるよう「パートタイム・有期雇用労働法」が2020年4月1日に施行されました。正社員ではなくアルバイトという働き方を選択する人にとっては、自分の権利を守るために必ず知っておきたい法律です。
違い6:責任の違い
一般的に正社員として長期的に同じ会社で勤務し役職が上がるとともに、責任は重くなり、仕事の難易度もあがるものです。クレーム対応の矢面に立つことが求められたり、チームの売り上げノルマの管理を任されたり、部下の教育、経営企画の策定など・・・。一方アルバイトにはそのような重い責任を負わなければいけない場面はほぼありません。また仕事内容も限定されていることが多く、正社員と比べて気楽に仕事ができる立場といえるかもしれません。
アルバイトと正社員のメリットを紹介!
アルバイトと正社員の違いをお伝えしてきましたが、ここではメリット・デメリットの視点で両者を比較していきましょう。あなた年齢や価値観によって、メリット・デメリットを感じ方は異なります。自分にあてはめて考えながら、確認してみましょう。
アルバイトのメリット
アルバイトのメリットを紹介します。
アルバイトのメリット1.働き方を自分で決められる
アルバイトの最大のメリットは、働く日数や時間を好きなようにコントロールできることでしょう。正社員では8時間程度の労働時間が決まっているため、自分の好きなように働くことは難しいといえます。自分のやりたいことや、夢を追っている場合は、アルバイトの働き方がメリットとなるでしょう。
アルバイトのメリット2.さまざまな業種・職場を経験できる
アルバイトのメリットとして、さまざまな業種や職場を体験できることもあげられます。
正社員と比べて、辞めることが簡単であるため、定期的に職を変わることも可能です。飲食店からアパレル、デザイン事務所など、興味のある業界を体験して自分の世界を広げていくことができるでしょう。また、興味の出た職場で長く働き、正社員を目指すことも可能な場合もあります。注意すべきは、短期雇用では責任ある仕事をさせてもらえないことが多いため、本当の意味での仕事体験ができるとは言い切れないでしょう。
アルバイトのメリット3.責任が軽い
責任が軽いこともアルバイトの特徴です。重い責任を負いたくない、軽い気持ちで働きたいという方にはメリットになるでしょう。責任が少ないのは、短期雇用であるためで、すぐに辞めてしまうかもしれないと思われるからです。逆に長く働いていれば、正社員並みの責任を伴うこともありますが、責任に伴い給料が上がることは稀でしょう。
正社員のメリット
正社員のメリットは、以下の通りです。
- 解雇されにくい/失業しにくい
- 収入が安定する/生涯賃金が高くなる
- 社会保険の完備
- 福利厚生の充実
- 社会的信用が高い
- 教育研修制度がある
- 退職金がもらえる
- 年金支給額が多い
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アルバイトと正社員のデメリットを紹介!
アルバイトと正社員それぞれのデメリットについても考えてみましょう。
アルバイトのデメリット
アルバイトのデメリットは主に2つあります。
アルバイトのデメリット1.収入が少ない
アルバイトのデメリットで1番にあげられるのは、収入が少ないことでしょう。基本的には時給ベースのため、働いた分しか給料は払われず、休めば休んだ分、収入は減ってしまいます。一般的にはボーナスも出ず、昇給幅も少ないため、正社員の年収や生涯賃金と比較すると、相当少ない金額となってしまうでしょう。
アルバイトのデメリット2.雇用が不安定
アルバイトの特徴でもありますが、自由な働き方と引き換えに、雇用は正社員と比べて安定しません。経営者から見れば、業績に応じてアルバイトを雇用の調整に都合よく使っているという見方もできます。たとえば、お店の景気がよければアルバイトをたくさん雇いますが、お店が流行らなくなると、希望する時間分働けなくなったり、最悪の場合クビを切られる場合もあるでしょう。雇用を守る順番としては、正社員→契約社員→アルバイトという順のため、企業側の都合で雇用がなくなることは、常に頭に入れておくべきでしょう。
正社員のデメリット
正社員のデメリットもないわけではありません
正社員のデメリット1.自由が利きにくい
正社員の労働時間は基本的に決められているため、自分のライフスタイルに合わせて働くことは難しいといえます。週5日、1日8時間程度は拘束されるため、仕事を中心にライフスタイルを組み立てていくことになります。ただし、アルバイトにはない有給休暇や病気時の休暇など、休んでも給料がもらえる制度は整っていますので、安心であるとはいえます。
正社員のデメリット2.責任が重い
正社員では、自分の任された仕事の責任を負うことはもちろんですが、出世に伴い部下の正社員の仕事の責任や、アルバイトの業務に責任を負っていくことになります。もちろん、ブラック企業でなければ、責任が大きくなっていくほどに、もらえる給料も上がっていくでしょう。
正社員のデメリット3.異動に従わなくてはならないこともある
正社員では、会社が実施する定期異動の対象になりますから、自分の意に沿わない異動を命じられることもあります。一般的な会社では、絶対に聞かなければならないということはなく、特に転居を伴う異動などは、打診をされてから、協議できる場合もあります。
また、最近では「エリア正社員」の制度をつくっている会社も多くあります。「エリア正社員」では、「転居を伴うような異動はない」という雇用契約になりますから、今の場所から動きたくない、動けない理由がある人は、制度があるかを確認してみるのも手でしょう。
正社員とアルバイトのメリット・デメリットはいかがでしたでしょうか?一般的な内容をご紹介してきましたが、あなたの年齢や価値観によって、メリット・デメリットは変わります。20代前半のうちは、アルバイトで自由に働くことがメリットになりますが、20代後半から30代になると、福利厚生も含めた収入の差がひらいてきますので、アルバイトのデメリットは大きくなっていきます。特に「夢を追っている」や、「やりたいことがある」などの目的がなく、アルバイトを続けている場合は、キャリアや収入の面でデメリットが大きくなっていきますので、注意しましょう。
アルバイトから正社員になる方法
ここからは、アルバイトから正社員になる方法をご紹介していきます。アルバイトから正社員になる4つの方法を確認していきましょう。
1.今のアルバイト職場で正社員になる
あなたの今の職場で、正社員登用制度はありますか?もしあれば、制度を使って正社員になることもできるでしょう。アルバイトとして働いた経験で、社内の雰囲気や、正社員の業務の内容もある程度見えるため、入社後のズレが少ないというメリットがあります。ポイントとしては、あなたの「正社員になりたい」という気持ちも大切ですが、会社側からあなたを「正社員にしたい」と思ってもらうことです。具体的には、以下のような行動を心がけると社員としての可能性も上がると考えられます。
- 率先して仕事を受ける
- 指示待ちにならず、主体的に考えて動く
- しっかり報連相(報告、連絡、相談)を行う
社員になると仕事を自ら作り出すことも必要になっていきます。参考にして行動してみましょう。
2.就職サイトやハローワークで正社員に応募する
就職サイトに登録し、自分求人を探して応募することも可能です。サイト上には星の数ほど求人がありますから、自分に合った就職先を探すことは大変ではあるでしょう。また、各地域にあるハローワークで求人を紹介してもらうこともできます。ハローワークには、地域の企業が多いので、地元で就職を考えている人にはメリットになります。
3.就職エージェントを利用する
アルバイトから正社員へ就職するのに一番のオススメは、「就職エージェント」の活用です。就職エージェントでは、専門のキャリアアドバイザーが、ゼロからの就活の進め方をサポートしてくれます。あなたと企業をマッチングさせることで、企業側から報酬をもらうモデルですから、利用はすべて無料で、下記のようなサポートを受けることができます。
- ネット非公開求人を紹介してくれる
- 企業側と会っているため、ホワイト企業を紹介してくれる
- 自己分析をサポートしてくれる
- キャリアカウンセリングで自分に合った仕事を探してくれる/li>
- 履歴書や職務経歴書の書き方のサポートを受けられる
- 応募企業ごとに面接対策を受けられる
このようなサポートをしてもらうことにより正社員としての就職も可能性になります。
ちなみに、私たちは「ジェイック」も、アルバイトからの正社員就職に強い就職エージェントです。アルバイトからの就職支援を10年以上続けており、就職支援研修も行っています。就職後のサポートも充実しておりますので、安心してご利用いただけます。
「アルバイト 正社員」によくある質問
アルバイトと正社員の違いは、たくさんあります。例えば、雇用期間の違いや勤務時間の違いなどです。
アルバイトから正社員になる方法は、3つあります。今のアルバイト職場で正社員になる、就職サイトやハローワークで正社員に応募する、就職エージェントを利用するの3つです。