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職業訓練で医療事務を目指す流れを解説!取れる資格や志望動機も紹介

職業訓練で医療事務を目指す流れを解説!取れる資格や志望動機も紹介

職業訓練を受講して医療事務の仕事に就きたいと考えている人も多いのではないでしょうか?実際に職業訓練では医療事務に特化したコースが複数設けられていますので、制度を活用して医療事務に就職することは可能です。

この記事では、職業訓練で医療事務を目指す際の流れや、職業訓練で取れる医療事務関係の資格、志望動機のコツなどを分かりやすく解説します。

これから医療事務を目指したいと思っていて、行動を起こしていきたいと考えている人は参考にしてみてください。

職業訓練で医療事務を目指す流れ

職業訓練を経て医療事務を目指すためには、以下の流れで進めていくのが基本です。

  1. ハローワークに相談する
  2. 希望のコースと職業訓練校を選ぶ
  3. 面接や筆記試験を受ける
  4. 合格して職業訓練校で受講開始
  5. 各種資格試験を受験して合格する
  6. ハローワークなどで医療事務の求人に応募する

なお、職業訓練はあくまでも知識を習得することだけが目的の制度となり、実際に求人に応募するのはハローワークという棲み分けがされていますのであらかじめ理解しておきましょう。

まずは、職業訓練を経て医療事務になるにはどのように進めていけばいいか解説していきます。

1. ハローワークに相談する

まずは職業訓練に通い始めるためにハローワークに行きましょう。

ハローワークは全国各地に設けられていますが、自分の住んでいるところから近くにあるハローワークにいけば問題ありません。また、予約は不要ですが混み合うことが考えられますので、初めて行く際は午前中に行くのが良いでしょう。

ハローワークに着いたら番号札を取得し、自分の番が来るまで待ちます。番号で呼び出されたらハローワークの職員に対し、「医療事務の仕事を目指したい」ということと、「そのために職業訓練に通いたい」という2点を伝え、相談をしていきます。

その後はキャリアカウンセリングのように面談を進めていき、職員から「医療事務を目指すために職業訓練の受講が推薦できる」と判断されることで、職業訓練の入学に向けた手続きが進みます。

なお、希望をしっかりと自分の口から伝えられていれば、基本的にはその希望を覆されるようなことはありませんので安心してください。

2. 希望のコースと職業訓練校を選ぶ

職業訓練の受講を目指すことになったら、実際にどの職業訓練校でどういったコースに入学するかを選んでいきます。医療事務の知識が習得できるコースは複数設けられており、例えば以下のようなコース名のものが挙げられます。

  • 医療事務・調剤薬局事務養成科
  • 医療事務科
  • メディカルクラーク科
  • 歯科・医科 医療事務科(NM-04)
  • 医療事務科+企業実習

このように、医療事務の知見を習得するだけでなく、調剤やメディカルクラークなどの関連する知識も合わせて習得できるコースがありますので、ハローワークの職員と相談しながら申し込みをするコースを選んでいきます。

なお、職業訓練のコースには募集期限が設けられています。期限を1日でも過ぎてしまうと、申し込みをすることはできなくなってしまいますので、できるだけ早めに行動をするように意識しておきましょう。

3. 面接や筆記試験を受ける

職業訓練の各コースには募集定員が設けられています。医療事務のコースは10人から20人程度で募集されていることが多いため、定員オーバーとなる申し込みが来た際は選考が行われることがあります。

選考は大きく面接と筆記の2種類に分かれています。

面接では職業訓練校の職員と対面で面接をすることになり、以下のような質問をされます。

  • なぜ職業訓練を受講したいのか
  • なぜ医療事務のコースを志望しているのか
  • 医療事務を目指す理由はなにか
  • もしコースの選考に落ちたらどうするか
  • 長期間通うことになるが、継続力はあるか

面接時間としては15分から30分程度が多く、質問に対して的確に回答し、面接官に意欲や真剣さを伝えることを意識して対応していきましょう。

また、筆記試験では国語と数学に関する問題が出題されます。

国語については義務教育相当の言葉の意味が理解できるか、文章力に問題はないかといった観点で出題される傾向にあります。また、数学についても義務教育相当の計算が求められます。

筆記対策をしなくても好成績を修められる人もいますが、少しでも国語や数学に不安があるという人は、ハローワークの職員に相談しておくのがおすすめです。

さらに念入りに準備しておきたい場合は、SPIなど就職活動での筆記試験の対策本を買って勉強しておくのも良いでしょう。

4. 合格して職業訓練校で受講開始

無事に選考に通過することができたら、職業訓練校での受講が始まります。詳しいカリキュラムや勉強する期間、1日の通学時間などは選んだコースによって異なりますので、あらかじめ募集要項を隅々までチェックしておいてください。

なお、職業訓練では条件を満たすことで毎月10万円がもらえる「職業訓練受講給付金」という制度がありますが、これは一度でも講義を休んでしまうとその月の10万円は振り込まれなくなります。

従って、職業訓練受講期間中は毎回の講義に必ず出席することを意識してください。基本的に平日は毎日朝から17時ごろまでは勉強漬けになると思っておくと良いでしょう。

5. 各種資格試験を受験して合格する

職業訓練で学んだ知識を活かし、必要に応じて資格試験の受験をします。

職業訓練校はあくまでも医療事務に関する知識を習得する場所ですので、資格を取得したい場合は職業訓練とは別に受験をする必要があるのです。

医療事務に関する資格は複数あり、それぞれ医療事務の仕事のどの領域の資格なのかや、難易度によって受験すべき資格が変わってきます。基本的には職業訓練のコースの募集要項に、どんな資格を取れるかが明記されていますので、それに沿った資格を取得するのが良いでしょう。

ちなみに、医療事務の仕事に就く上で資格は必ずしも必須というわけではありません。特に職業訓練で知識を習得している人であれば、資格がなくても就職することはできるはずです。

無理して医療事務の資格も取ろうとすると、就職までにかかる時間が長引きかねませんので注意してください。

6. ハローワークなどで医療事務の求人に応募する

職業訓練のカリキュラムを修了することができたら、医療事務を目指して就職活動を進めていきます。求人に応募する方法としては、ハローワークだけでなく民間企業が運営する就職エージェントや求人サイトも上手く活用していくと良いでしょう。

特に医療事務の場合、ハローワークにあまり求人が多くない場合も考えられるため、医療系の求人に特化した就職サービスを使うなど工夫することが大切です。

気になる医療事務の求人に応募した後は、通常の就職活動の流れと同様、面接を進めていき内定を獲得できたら就職となります。

職業訓練で取れる医療事務の資格の種類

職業訓練では医療事務に関する資格の取得が期待できるコースもあります。具体的には、以下のような資格取得が期待できます。

  • 医療事務管理士技能認定試験
  • 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
  • 医療事務検定試験

いずれも民間の資格となり、難易度や試験内容の領域によって違いがあるものとなっています。職業訓練を活用して医療事務の資格も取得したいと思っている人は、それぞれの資格について理解を深めておきましょう。

医療事務管理士技能認定試験

医療事務管理士の資格は、医療事務の中でも比較的エキスパート寄りの難易度となっていますので、取得できると医療事務に就職する際に有利に進められるようになるでしょう。合格率は50%となりますが、学科も実技も難易度が高い設問が多いためしっかり準備する必要があります。

試験は2ヶ月に1回実施されていますが、就職活動を2ヶ月を引き延ばしてしまうと空白期間が長引き、選考に通過することが難しくなることが考えられます。したがって、もし一度医療事務管理士の試験に落ちてしまったら、就職活動に切り替えて行動した方が良いかもしれません。

合格率(目安)50%
試験頻度2ヶ月ごと
試験内容・学科:医療保険制度などの法令、
 診療報酬の算定や医療用語知識などの保険請求事務、
 臓器や傷病などの医学知識全般
・実技:レセプト点検、レセプト作成
出典:株式会社ユーキャン「医療事務資格は何がおすすめ?独学でも合格しやすい資格をご紹介

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

医療事務技能審査試験はメディカルクラークとも呼ばれ、医療事務の資格の中でも最も受験者数が多いのが特徴です。合格率も50%と資格試験にしては比較的高いため、職業訓練でしっかりと勉強ができていれば合格することは可能でしょう。

試験は学科と実技の二つに分かれており、医療事務として働く上で必要な知識を満遍なく要求されます。特に患者とのコミュニケーションについても試験範囲に含まれていることが特徴で、医療事務技能審査試験に合格すれば一定のコミュニケーション能力があることも正米できます。

合格率(目安)50%
試験頻度毎月
試験内容・学科:医療保険制度/高齢者医療制度/公費負担医療制度/
   介護保険制度/医事法規一般/医事業務/その他医学や薬学など
・実技:患者とのコミュニケーション/診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検
出典:株式会社ユーキャン「医療事務資格は何がおすすめ?独学でも合格しやすい資格をご紹介

医療事務検定試験

医療事務として働く上で求められる、医療に関する幅広い知識を持っていることが証明できる資格です。未経験から医療事務を目指す場合のアピールポイントとすることができるため、職業訓練を受けてそのまま医療事務検定試験に合格できるのが理想と言えます。

試験はネット上で挑戦でき、毎月開催されていますので職業訓練を受講しながら受検するということもできます。受験のしやすさ的にも取得を検討してみても良い資格と言えるでしょう。

合格率(目安)非公開
試験頻度毎月(通信コースの場合)
試験内容・学科:医療保険制度の概要/高齢者医療制度/公費負担医療制度/
   保険医療機関の受付事務と請求事務/保険診療に関連する法規/点数算定の基礎
・実技:基本診療料/医学管理/在宅医療(往診)/検査/画像診断/
   投薬/注射/リハビリテーション/処置/手術/麻酔/病理診断
出典:株式会社日本教育クリエイト「医療事務検定試験とは|医療事務の資格講座なら日本医療事務協会

職業訓練で医療事務コースを目指す際の志望動機のコツ

医療事務は職場が病院などの医療機関になるため、比較的安定して稼ぐことができるという点で人気の仕事です。そのため、職業訓練の医療事務コースも応募者が多く、面接で志望動機をしっかりと話せていないと落ちてしまうことがあります。

ここからは、職業訓練の医療事務コースを目指す際、面接で志望動機を伝えるコツについて解説します。面接が苦手という人は内容をしっかりと理解しておきましょう。

職業訓練を受講したいと思った理由を準備する

まずは医療事務コースについて触れる前に、そもそも職業訓練をなぜ受講したいと思っているのかについて言語化しておきましょう。近年は求職者よりも求人数の方が多いといった市況感ですので、職業訓練を受けずとも就職することは可能です。

その状況において、失業者が職業訓練を受講しようとしているのは、どういった理由があるのかは面接官からもよく聞かれるポイントとなります。スキルを身につけて就職したいという理由はもちろんですが、そこにプラスアルファで理由を付け加えられると、熱意のアピールにも繋がり面接に通過しやすくなるでしょう。

なぜ医療事務コースを選んだのか説明する

続いて、なぜその医療事務のコースを受講したいと思っているのかについても準備しましょう。医療事務に関するコースは複数用意されていますので、「特にこの内容を学びたいと思ったから」といった具体的な理由があると好印象を与えられます。

また、前もって応募しようと思っている職業訓練校を見学しておくのもおすすめです。見学をしておくことで雰囲気が分かるようになるため、「ここであれば自分が学びやすい雰囲気だと思いました」など説得力のある伝え方ができるようになります。

資格取得後にどういった仕事に就きたいのか伝える

医療事務に関する資格が取得できるコースを志望する場合は、資格取得後にどのような仕事に就きたいのかを具体的に伝えましょう。

医療事務コースであれば、医療事務として働きたいということは前提となりますが、その中でも大病院なのか、小さなクリニックなのかなど、具体的に就職したいと考えている職場について伝えられるようにしておいてください。

就職先が具体的であればあるほど、職業訓練の受講に対しての熱意が高いことを証明することにも繋がります。

志望動機の例文

職業訓練の医療事務コースを志望する際の志望動機の例文を2パターンご紹介します。例文を参考にしつつ、自分の言葉で伝えられるように準備するようにしてください。

また、志望動機の回答内容について事前にハローワークの職員と相談をしておくのもおすすめです。添削をしてもらい、志望動機をブラッシュアップすることにより、さらに面接の通過率を引き上げられるでしょう。

例文①

私は医療事務の仕事を志望しています。
日頃から持病があり、定期的に病院に検診に伺っているのですが、その際に医療事務の方と顔馴染みになりました。通院は慣れているものの、病院ということもありどうしても気が滅入ってしまうのですが、その方の丁寧な声かけやアドバイスがあり、通院することにネガティブ差を感じなくなりました。
そうした医療事務に自分もなりたいと思い、就職方法を調べたのですが、専門的な知識が求められることを知り、失業中の今だからこそ医療事務の知見を職業訓練で習得したいと考えています。
受講後は医療事務に関連する資格も取得し、大病院で医療事務として働けるように就職活動を進めていきたいと思っています。

例文②

医療事務の仕事に就きたいと考えて、職業訓練を志望しています。
中でもここの職業訓練校は、実際に見学に来させていただき、専門的な内容を分かりやすく講義いただいているといった印象を持っています。
私自身そこまで勉学に明るいわけではありませんが、貴校であれば数ヶ月に渡って習得する座学を楽しんで学び続けられると思い、応募いたしました。
勉強したことを活かし、医療事務の仕事に就くために就職活動を進めていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

そもそも職業訓練とは?

ここまで医療事務コースや医療事務の資格について解説してきましたが、そもそも職業訓練についての理解がしきれていないという人もいるのではないでしょうか。

ここからは、職業訓練とはどういった制度なのかについて分かりやすく解説します。制度のことをよく知った上で医療事務コースを目指すことにより、安心して次の一歩を踏み出せるでしょう。

無料で利用できるハローワークのサポート

職業訓練とはハローワークのサポートの一つであり、就職活動や就職後に役立つような知識やスキルを習得できる公的な制度です。失業者はもちろん、現職中でスキルアップを目指したい人も希望すれば誰でも受講することが可能です。

また、公的なサービスということもあり、受講に際してはテキスト代しかかからないといった特徴もあります。通常、民間企業のスクールに通うと数万円〜数十万円とかかるコストを減らせますので、金銭的に余裕がない人にもおすすめできる制度と言えます。

医療事務以外にも受講コースが選べる

職業訓練では、医療事務だけでなく様々なコースの中から自由に選んで受講することが可能です。具体的には、以下のようなコースが用意されています。

  • 事務、パソコンコース
  • Web制作コース
  • プログラミングコース
  • CADコース
  • 国際ビジネスコース
  • 造園、土木、施工コース
  • 介護職員養成コース
  • ネイリスト養成コース

自分が次に就職したい仕事に関連するコースを選んで入学することにより、就職活動を有利に進めることに繋がるでしょう。

なお、どんなコースがあるかはハローワークのネットサービスで誰でもすぐに検索することが可能です。都道府県単位でコースが募集されていますので、自分の住んでいる居住地でどういった職業訓練のコースがあるのか検索してみましょう。

職業訓練のコースについては、以下の記事でも詳しく解説していますので合わせて参考にしてみてください。
職業訓練コースの一覧!年代別おすすめコースも紹介

条件を満たせば受講中に手当がもらえる

収入や資産、失業保険の加入可否などの複数の条件を満たすことにより、職業訓練受講給付金という手当をもらうこともできます。

この給付金は、職業訓練に通っている期間において毎月10万円がもらえるといった制度であり、経済的な不安を払しょくして勉強に集中することが可能です。

特に医療事務コースでは、職業訓練校に通う期間が3ヶ月〜6ヶ月に設定されていることが多いため、職業訓練受講給付金の存在が家計の助けにもなるでしょう。

なお、職業訓練受講給付金の申請についてもハローワークで行えますので、職業訓練の申請をする際に合わせて職員に聞いてみるのがおすすめです。

職業訓練受講給付金について理解を深めたい人は、以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
職業訓練中にもらえる手当は?月10万円の受講給付金の条件も確認

職業訓練で医療事務を目指すメリットとデメリット

職業訓練を経て医療事務を目指すことには、メリットだけでなくデメリットも存在します。

メリットもデメリットも合わせて認識した上で、本当に職業訓練で医療事務を目指すのかについて検討するようにしてください。

職業訓練で医療事務を目指すメリット

職業訓練で医療事務を目指すメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

  • メリット1. 就職前に知識を学べる
  • メリット2. 就業サポートが受けられる
  • メリット3. テキスト代以外無料で受講できる

それぞれ詳しく解説します。

メリット1. 就職前に知識を学べる

医療事務は事務職の中でも求められる知識の幅が広く、かつ特殊であるといった特徴があります。業務自体は事務仕事ではあるものの、専門的な点数算定や患者との受付対応、医療従事者とのやり取りなど、他の事務職では経験しないような知見が求められます。

特に事務職ながらにして医療知識が求められるという点があり、未経験で何も勉強しないまま医療事務になってしまうと、就職前とのギャップを大きく感じてしまい、短期離職に繋がるおそれもあります。

職業訓練で前もって知識をインストールしておくことにより、就職後の立ち上がりが早くなるといったメリットに繋がるでしょう。早めに仕事で活躍することができれば、職場でも良好な人間関係が築けるため、働くことに対するストレスも軽減できるかもしれません。

メリット2. 就業サポートが受けられる

職業訓練はハローワークの就職サポートの一つのプログラムに過ぎません。職業訓練を終えた後は、ハローワークによる面接や求人紹介といった就業サポートを受けることができる点もメリットの一つと言えます。

職業訓練で医療事務の知見を学んだとしても、就職活動が上手く進められなければ医療事務になることは難しいです。就職面接の対策や、自分に向いている職場の求人を見つけることなど、自分一人で進めるにはハードルが高いと感じてしまうかもしれません。

ハローワークで就業サポートを受けることで、就職活動の通過率を高める期待ができるため、医療事務になれる可能性も高められるはずです。

メリット3. テキスト代以外無料で受講できる

職業訓練を受講するのにかかるお金は、テキスト代のみです。医療事務コースの場合は10,000円から15,000円程度のテキスト代がかかってきますが、それ以外は無料で受講できるため、金銭的な負担が少ないのもメリットです。

資格取得の専門学校で医療事務に関する資格を取得しようとすると、それ以上の金額がかかることも珍しくありません。特に失業中の人だと金銭的に余裕がない人も多いため、この点も職業訓練で医療事務を目指すメリットと言えます。

職業訓練で医療事務を目指すデメリット

反対に、職業訓練で医療事務を目指すデメリットとしては以下の3点が挙げられます。

  • デメリット1. 空白期間が長引きやすい
  • デメリット2. 希望コースに必ず行けるわけではない
  • デメリット3. 平日毎日通う必要がある

メリットと合わせて理解しておき、職業訓練を受講するかどうかの検討材料にしてみてください。

デメリット1. 空白期間が長引きやすい

医療事務コースは最長で半年程度の受講期間になります。受講期間中は平日毎日職業訓練校に通うことになるため、基本的には就職活動を進めることは難しくなるでしょう。

そうなると空白期間が長引きやすくなるといったデメリットに繋がります。

空白期間とは就職をしていない期間のことであり、一般的には空白期間が長引くほど就職活動が難しくなると言われています。特に半年程度の空白期間があると、企業によっては就職して働き続けられるかという観点でネガティブに感じられることもあるでしょう。

もちろん空白期間で職業訓練校に通っていたことをしっかり面接で伝えることができれば、そこまでネガティブに捉えられないかもしれませんが、書類選考ではどうしても説明することが難しいため、応募しても面接に辿り着けないといったことも考えられます。

デメリット2. 希望コースに必ず行けるわけではない

医療事務のコースには定員が決められています。面接や筆記試験をして合格できなければ希望するコースにはいけないといったデメリットも考えられます。

選考については、定員以上の応募があるかどうかで変わってきますので、若干運の要素があるといっても過言ではありません。

既に解説したような面接対策ができるかどうかで希望するコースで受講できるかが変わってきますので、真剣に医療事務を目指したいのであれば、職業訓練の受講申し込みの時点からキャリアと向き合うのがおすすめです。

デメリット3. 平日毎日通う必要がある

職業訓練は平日の日中に開講されています。まるで学生のように毎日決まった時間に通い続けて勉強をしなければなりませんので、体力的に疲れるといったデメリットも挙げられます。

また、カリキュラムもみっちりと時間割が組まれている関係で、勉強が苦手な人からするとストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

また、もし職業訓練受講給付金をもらっている場合は、一度でも授業を欠席するとその月の給付金がもらえないといった注意点もあります。人によっては、強い義務感を感じながら職業訓練を受講しなければならず、思ったように学習を進められないといったリスクも考えられます。

職業訓練で医療事務を目指す際によくある質問

最後に、職業訓練で医療事務を目指そうとする際に挙げられるよくある質問を解説します。

職業訓練を辞めたい時はどうすればいい?

職業訓練は訓練期間中であっても途中で辞めることが可能です。退学手続きは職業訓練校で行われることになるため、ハローワークではなく職業訓練校に相談すると良いでしょう。

ただ、失業保険の受給をしている場合は退学によって失業保険が打ち切られる可能性もありますので、必ず一人で行わずに職業訓練校の人に相談するようにしてください。

また、途中で退学した場合は一定期間別の職業訓練を受けられないといった注意点もありますので、気軽に辞めることはおすすめできません。

40代や50代でも受講できる?

職業訓練を受講するのに年齢の条件はありませんので、40代でも50代でも学ぶ意欲があれば受講することが可能です。事実、職業訓練校の講義では老若男女様々な顔ぶれが見られます。

ただし、合わせて認識しておきたいのが、就職活動においては年齢が選考に関わってくることがあるという点です。企業側は長く勤めてもらえる人を採用したいと考える傾向にあるので、年齢的に若い方が書類選考に通過しやすい傾向も見られます。

もちろん年齢によって就職できないといったことはありませんし、年齢だけで選考の判断をすることは法律で禁じられています。しっかりと面接対策をすれば40代や50代でも医療事務の仕事に就けるはずですので、ハローワークや就職エージェントのサポートを受けつつ準備をするのがおすすめです。

職業訓練は意味がないって本当?

職業訓練では就職活動のアピールにもなりますし、就職後にそのまま活かせる知識が習得できますので、意味がないということはありません。

加えて、職業訓練を修了すれば履歴書の学歴欄にも記載することができるため、書類選考上でもアピールポイントを増やせるといったメリットもあります。

まとめ

職業訓練の医療事務コースで勉強すれば、医療事務に関する資格を取得できるだけでなく、将来的に医療事務の仕事に就職しやすくなるでしょう。

この記事で解説した内容をしっかりと頭に入れた上で、まずは最寄りのハローワークにいって職業訓練の制度について改めて説明を受けるところから始めてみてください。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター