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再就職手当のデメリットは?メリットや得するタイミングも解説!

再就職手当のデメリットは?メリットや得するタイミングも解説!

再就職手当をもらうことにデメリットがあるのではないかと不安を感じている人も多いのではないでしょうか?

再就職手当のメリットとデメリットをまとめると、以下の通りとなります。

メリットデメリット
・まとまったお金を一度にもらえる
・空白期間を短くできる
・条件を満たせば再び失業保険を申請できる
・再就職先を辞めても返金しなくていい
・失業保険が満額もらえない
・タイミングによっては申請ができない
・誰でも受け取れるわけではない
・審査が厳しい
・応募先が制限される

この記事では、再就職手当をもらうことで生じるデメリットを解説するとともに、メリットも合わせて解説します。

場合によっては再就職手当をもらわない方が良いケースもありますので、これから再就職手当をもらおうか悩んでいる人は、記事の内容を参考にしてみてください。

再就職手当をもらうデメリット5選

再就職手当と言えば、失業保険を受給している間に再就職先を決めて就職した際にもらえるお金のことを言いますが、この再就職手当をもらうことには、以下の5つのデメリットがあると考えられます。

  • デメリット1. 失業保険が満額もらえない
  • デメリット2. タイミングによっては申請ができない
  • デメリット3. 誰でも受け取れるわけではない
  • デメリット4. 審査が厳しい
  • デメリット5. 応募先が制限される

再就職手当は条件を満たした申請者が申請することによってもらえるお金です。

これらのデメリットがあることを理解した上で、再就職手当の受給申請をするかどうかを検討するようにしてください。

デメリット1. 失業保険が満額もらえない

再就職手当をもらう最大のデメリットとも言えるのが、失業保険が満額もらえなくなるという点です。再就職手当は失業保険の60%〜70%の給付率で設定されていますので、失業保険を満額もらうよりも金銭的に損をしてしまう点には注意する必要があるでしょう。

人にもよりますが、再就職手当をもらわずに失業保険を満額もらった方が、数十万円ほど得をするといったケースも考えられます。

もちろん、失業保険は再就職が決まった時点で打ち切りとなりますし、再就職先を上手く失業保険をもらい切って見つけるといったことも難しいといった事実はありますが、再就職手当は失業保険をもらい切るよりも損をするといったデメリットがあることには変わりありません。

デメリット2. タイミングによっては申請ができない

再就職手当の申請要件として、失業保険がもらえる残日数期間が当初の1/3未満になると申請することができません。そのため、再就職先を見つけるタイミングによっては、そもそも再就職手当が申請できないといったデメリットがあると言えます。

もし、再就職手当がもらえなくなるからという理由で、焦って就職先を見つけてしまうと、上手く企業分析ができずにブラック企業に入社するといったリスクも考えられます。

再就職手当は失業状態をできるだけ短くし、早めに社会復帰することを促す制度ではありますが、設けられているタイミングが悪い方向に働き、就職先を狭めかねないということは理解しておく必要があるでしょう。

デメリット3. 誰でも受け取れるわけではない

再就職手当は、失業保険受給中に再就職先を見つけた人が対象となる給付金ですが、それ以外にも複数の申請条件が設けられています。

  • 就職日の前日までの失業の認定を受けたうえで、「支給残日数(受給期間満了日までに受給できる日数)」が所定給付日数の3分の1以上あること
  • 1年を超えて勤務することが確実であること
  • 離職前の事業主に再び雇用されていないこと
  • 待期期間(離職票を提出してから失業している7日間)が経過した後に就職すること
  • 給付制限を受けた場合、待期期間満了後1か月については、ハローワークまたは職業紹介事業者の紹介により職業についたものであること(※3)
  • 就職日前3年以内の就業期間中に再就職手当または常用就職支度手当の支給を受けていないこと
  • 受給資格決定日前に採用が内定していた事業主に雇用されたものではないこと
  • 原則として雇用保険の被保険者となること(雇用保険に加入できる雇用条件で働くこと)

このように、複数の条件を全て満たした人だけが受け取れる給付金ですので、細かな条件を満たしているか確認するのが苦手な人にとって、とっつきづらい給付金といった点もデメリットとして挙げられます。

再就職手当をもらう条件に振り回される形で就職活動を進めてしまうと、本来自分がなりたい仕事を意識できなくなることも考えられますので、人によっては再就職手当の存在自体がストレスに感じることもあるでしょう。

デメリット4. 審査が厳しい

再就職手当は、先ほど紹介した申請条件を満たしていたとしても受給できるとは限りません。再就職手当の審査は厳しいものになっていますので、再就職手当を当てにして生活をしていると、審査に落ちて家計が一気に窮地に陥ることも考えられます。

また、審査内容についてはハローワークの職員も答えてくれるようなものではありませんので、審査に落ちることがあればもやもやした気持ちのまま働き続けることにも繋がります。

デメリット5. 応募先が制限される

再就職手当をもらう条件に関連し、応募(再就職)先が制限されるという点もデメリットとして考えられます。再就職手当をもらうためには、前職に資本関係がないことや、求人への応募方法が一定期間制限されることなど、就職活動にも一定の制限がかかってきてしまいます。

自分で自由に仕事を探したいものの、再就職手当をもらいたいと考えている人だと、再就職手当の申請条件が邪魔に感じてしまい、就職活動のモチベーションが下がることも考えられます。

本来、再就職のための活動を後押しする制度にも関わらず、このように就職活動に制限がかかってしまいかねないということは、デメリットの一つとして挙げざるを得ないでしょう。

再就職手当をもらうメリット4選

再就職手当のデメリットについてフォーカスして解説してきましたが、もちろんメリットも数多く存在します。

再就職手当をもらうメリットとしては、以下の4点が挙げられます。

  • メリット1. まとまったお金を一度にもらえる
  • メリット2. 空白期間を短くできる
  • メリット3. 条件を満たせば再び失業保険を申請できる
  • メリット4. 再就職先を辞めても返金しなくていい

それぞれメリットを詳しく解説しますので、1つでも当てはまる場合は再就職手当を申請してみてもいいかもしれません。

メリット1. まとまったお金を一度にもらえる

再就職手当を申請し、承認を受けることができればまとまった金額をもらうことができます。失業保険は毎月決まった金額をもらう制度ですので、月々の生活費として使うことはできますが、一度にまとめてもらうといった運用はできません。

一方、再就職手当は再就職が決まった段階で、失業保険の未受給分を補填する水準の金額を一括でもらえるといった特徴があります。残りの失業保険はもらえませんが、それでも一度に数十万円ほどお金がもらえるというのは、多くの人の家計を助けることになるでしょう。

再就職手当としてもらえる金額は人によって異なります。100万円は流石にもらえませんが、20万円や30万円ほどであれば現実的なラインとなってくるため、再就職後の新生活の身支度に役立てることができます。

メリット2. 空白期間を短くできる

再就職手当は空白期間が短いことで受給できる制度です。空白期間を短くすることにより、スムーズに社会復帰ができるといったメリットに繋がります。空白期間が長いと、フルタイムで働き始めた時に心身の疲れを感じやすくなり、短期離職に繋がる恐れもあります。

また、空白期間が短いことは今後の就職活動にも役立つといったメリットもあります。空白期間が一度でもできると、自分のキャリアに残り続けることになります。例えば今、空白期間が1年できたとして、数十年後に転職などで面接をする際、「今までに1年の空白期間ができた人」というみられ方をします。

場合によっては、今後数十年にわたって空白期間が長くなってしまった理由を面接で話さなければならないといったこともあるでしょう。

こうしたリスクを減らせるというのは、再就職手当をもらって早期に再就職をするメリットと言えます。

メリット3. 条件を満たせば再び失業保険を申請できる

再就職手当をもらった後、再び会社を辞めたとしても条件を満たせば二度目の失業保険をもらうことができます。再就職先で長く働けなかった時のことを考えて再就職を拒んでしまうような人であっても、再び失業保険を申請できるため、安心して再就職の一歩を踏み出せるでしょう。

もちろん、2回目の失業保険をもらうためには一定の条件を満たしている必要があります。

特に自己都合退職の場合は、最低でも1年は再就職先で働き続ける必要があるため、再就職と退職を繰り返して生活していくことはできません。

メリット4. 再就職先を辞めても返金しなくていい

先ほど、条件を満たせば再び失業保険が申請できるというメリットを挙げましたが、その際であっても一度もらった再就職手当を返金する必要はありません。言い換えると、一度もらった再就職手当は、今後いかなる状況になっても返金をする必要がないということです。

また、再就職手当としてもらったお金の使い道については制限されていないため、安心してまとまったお金を使うことが可能です。せっかくお金をもらえても、使い方に制限があっては使いにくさを感じてしまいますので、給付金の自由度という観点でもメリットのある制度と言えます。

再就職手当の計算方法と得するタイミング

せっかく再就職手当をもらうのであれば、できるだけ得をしたいと考えることでしょう。

どのタイミングであれば再就職手当をもらって得するのかを知るために、ここからは再就職手当の計算方法やシミュレーションについて解説します。

再就職手当の計算方法

再就職手当としてもらえる金額は、以下の計算式で求めることができます。

支給残日数×支給率×基本手当日額

支給残日数とは、失業保険をもらえる残りの日数のことを指します。支給残日数が多ければ多いほど、再就職手当としてもらえる金額が増えるというのが分かるのではないでしょうか。

なお、失業保険の受給期間の最後の日までの日数が支払残日数より少ない場合は、受給期間の最後の日までの日数が支給残日数とされる点には注意してください。

支給率は、失業保険の所定給付日数をどれくらい残して就職したかによって料率が変わります。

  • 60%:所定給付日数の3分の1以上を残して就職した場合
  • 70%:所定給付日数の3分の2以上を残して就職した場合

例えば、失業保険の所定給付日数が90日の場合、30日以上の受給期間を残して再就職した場合は60%、60日以上であれば70%となります。

基本手当日額は、1日あたりに受け取れる失業保険の金額です。再就職手当をもらおうとする際は失業保険をもらっていることになりますので、自分の基本手当日額はハローワークの職員に聞けばすぐに分かるでしょう。

なお、再就職手当を計算するに当たっては、基本手当日額に以下のような上限額が設けられています。

  • 離職時の年齢が60歳未満:6,195円
  • 離職時の年齢が60歳以上65歳未満:5,013円

ここまでで解説した3つの数を使い、採取職手当の金額を計算することが可能です。

シミュレーション例①

【シミュレーション条件】
  • 年齢:60歳以下
  • 基本手当日額:6,000円
  • 所定給付日数:90日
  • 失業保険受給済日数:60日

この場合の計算式は以下の通りとなります。

30日(※1)×60%(※2)×6,000円=108,000円

※1:90日(所定給付日数)ー60日(失業保険受給済日数)=30日
※2:90日(所定給付日数)×1/3=30日であり、所定給付日数の3分の1を残して就職しているため、60%の給付率が適用される。

シミュレーション例②

【シミュレーション条件】
  • 年齢:60歳以下
  • 基本手当日額:5,000円
  • 所定給付日数:90日
  • 失業保険受給済日数:30日

この場合の計算式は以下の通りとなります。

60日(※1)×70%(※2)×5,000円=210,000円

※1:90日(所定給付日数)ー30日(失業保険受給済日数)=60日
※2:90日(所定給付日数)×2/3=60日であり、所定給付日数の3分の2を残して就職しているため、70%の給付率が適用される。

早く再就職すればするほど得をする

今回のシミュレーション例では、基本手当日額は例②の方が1,000円低いものの、30日早く再就職をしている事例となっています。基本手当日額が低いにも関わらず、早く再就職をした例②は、例①よりも10万円ほど高い再就職手当になっていることが分かります。

つまり、再就職手当は早く再就職すればするほど得をすると言えますので、ハローワークの支援を受けながら早期の社会復帰を目指すようにしてください。

そもそも再就職手当とは?

ここまで再就職手当のデメリットやメリット、もらえるお金について解説してきましたが、そもそも再就職手当についての理解がまだまだできていないという人もいるのではないでしょうか?

ここからは、再就職手当の制度について改めて詳しく解説します。再就職手当を申請するか考えているものの、結論が出ていないという人は内容をしっかりと理解しておきましょう。

早期の再就職を促す国の支援制度

再就職手当とは、失業保険の受給資格を持っている人がなるべく早く再就職をしてもらうために設けられている国の支援制度です。早く就職先を見つけることを目的としている制度だからこそ、先ほどのようなシミュレーション結果になるということです。

厚生労働省が管轄している制度であり、制度の受付窓口は全国のハローワークとなっています。最寄りのハローワークに行けば手続きができますので、再就職手当をもらいたいと思ったらハローワークに行けば大丈夫です。

また、再就職手当は任意で受給申請ができるもののため、再就職できても受給申請をしないといった選択を取ることも可能です。再就職手当をもらうべきかもらわないべきかについては、この記事のメリットとデメリットの解説や、ハローワークの職員に相談しながら決めるようにしてください。

再就職手当の受給申請条件

再就職手当をもらうためには、以下の8つの条件を全て満たしている必要があります。

  • 7日間の待機期間終了後の再就職
  • 失業保険の支給残日数が3分の1以上残っている
  • 再就職先と前職の間に資本関係などがないこと
  • ハローワークか人材紹介会社経由で決定した再就職先であること
  • 再就職先で1年以上の雇用が想定されていること
  • 再就職先が雇用保険に加入していること
  • 過去3年間で再就職手当を受給していないこと
  • 失業保険の受給資格決定前に再就職先から内定をもらっていないこと

条件が複雑に見えるかもしれませんが、簡単に言い換えると、失業保険の手続きが全て終わった後に就職活動を開始し、再就職先の採用が早期に決定した場合に再就職手当の対象となると理解しておけば問題ありません。

トラブルを防ぐために、再就職手当の受給を考えている人は失業保険の手続きをする際にハローワークの職員に質問をしておくようにしてください。

就業手当とは違う制度

再就職手当と間違えやすい制度として、就業手当というものがあります。就業手当とは、再就職手当と同じく失業保険の受給中に次の就職先を見つけた時にもらえるお金ではあるものの、雇用期間が1年未満の時に適用される制度となっています。

再就職手当は雇用期間が1年以上を見込める就職で適用される制度ですので、再就職先の雇用予定によって両者どちらの制度が利用できるかが変わってきます。

イメージとしては、アルバイトや短期的な派遣として再就職した場合は就業手当、正社員として再就職した場合は再就職手当という認識をしておけば問題ありません。

ただし、非正規雇用であっても1年以上の雇用が前提となっている場合は再就職手当が適用されますので、自分はどちらの制度が利用できるか知りたい人はハローワークの職員に質問してみると良いでしょう。

再就職手当をもらう手続きの流れ

再就職手当をもらう手続きとしては、以下の流れで行います。

  1. 再就職先で採用証明書をもらう
  2. 必要書類を持ってハローワークに行く
  3. 再就職先に書類を記載してもらう
  4. ハローワークに全ての書類を提出して審査を受ける
  5. 再就職手当が振り込まれる

再就職手当の申請は、再就職の日から1ヶ月以内という期限が設けられています。

再就職後は新しい業務を覚えることでいっぱいいっぱいになってしまうことが考えられますので、前もって手続きの流れを理解しておくことがおすすめです。

1. 再就職先で採用証明書をもらう

まずは再就職をして実際に働いていることを証明するために、再就職先に採用証明書を発行してもらいましょう。採用証明書の原本は、失業保険をもらい始める際に渡される「受給者のしおり」にあります。

もし手元に採用証明書の原本がない場合は、ハローワークのインターネットサービスでダウンロードできますので、コンビニなどで印刷をして準備するようにしてください。

採用証明書を実際に記載してもらう部署は会社によって異なりますが、一旦人事に相談してみるのが良いでしょう。記入に当たっては会社ごとに一定の期間を要することもありますので、長くても3日程度をみておくと余裕を持って手続きを進められるはずです。

2. 必要書類を持ってハローワークに行く

採用証明書を準備できたら、他の必要書類を持ってハローワークに行きましょう。この時向かうハローワークは、自分が失業保険をもらう手続きをしていたハローワークに行くようにしてください。

もし再就職によって遠方に引っ越していたり、業務が忙しくて日中ハローワークに行く時間が取れなかったりする場合は、郵送で必要書類を提出することも可能です。郵送で対応する場合は、書類がしっかり送られたかを確認できるようにしておくためにも、簡易書留で送るのがおすすめです。

3. 再就職先に書類を記載してもらう

採用証明書を提出し、再就職手当の受給条件を満たしていることが確認できたら、再就職手当支給申請書をハローワークから受け取ることができます。この書類も再就職手当の受給申請をする際に必要になりますので、必ず受け取り中身を確認しましょう。

手元に再就職手当支給申請書が来たら、再び再就職先に提出して記載を依頼します。この時の書類記入依頼先も人事で問題ありません。1〜3営業日程度の余裕を持って依頼し、再就職手当支給申請書の会社記入欄に記載をしてもらったら、自分で記載する部分も記入しておきます。

4. ハローワークに全ての書類を提出して審査を受ける

ここまで書類を準備できたら、最後にハローワークに必要書類を提出し、再就職手当の申請を行います。なお、再就職手当には厳正な審査があり、申請したからといって全員が必ず受給できるということではありませんので注意してください。

なお、ここでの書類提出も直接ハローワークに行くことが難しい場合は郵送で対応することができます。重要な書類を郵送することになりますので、簡易書留で送ることを徹底しましょう。また、雨で書類が濡れないようにするために、クリアファイルなどでまとめて送ることがおすすめです。

再就職手当の申請で必要な書類

再就職手当の受給申請でハローワークに提出することになる書類は以下の通りです。

  • 再就職手当支給申請書
  • 関連事業主に関する証明書
  • 雇用保険受給資格者証
  • 紹介証明書(給付制限の1か月以内に、職業紹介事業者の紹介で採用された人のみ)
  • 失業認定申告書

他にも、再就職先で働いている証明としてタイムカードや勤怠履歴の写しの提出を求められることもありますので、ハローワークの指示に従って必要書類を準備するようにしてください。

一つでも書類がないと受給申請の手続きができない点も合わせて認識しておきましょう。

再就職手当の審査は厳しい?

再就職手当の審査が厳しいという声もあり、中には理由も分からないまま再就職手当の申請が非承認になったというケースも見られます。

基本的には記事でも解説した失業保険の受給条件を全て満たしていれば受給ができますが、特に以下の条件は見落としやすい観点なので、申請前に確認しておきましょう。

  • 離職先と再就職先に密接な関係がない
  • 1年を超えて雇用される見込みがある
  • 失業保険の支給残日数が所定給付日数の3分の1以上

条件を満たしている再就職か気になる場合は、再就職先を決める前にハローワークの職員に聞いておくことがおすすめです。

5. 再就職手当が振り込まれる

無事に審査に通過すれば、再就職手当が指定した銀行口座に振り込まれます。なお、必要書類を提出してから振り込みまで1ヶ月半程度かかるため、すぐにもらうことはできない点に注意が必要です。

また、審査結果に関わらず「支給(不支給)決定通知書」と「雇用保険受給資格者証」は登録している住所にハローワークから郵送されてきますので、受け取ったら確実に保管しておくようにしてください。

加えて、再就職手当が振り込まれることが決定すると、「就業促進定着手当」の支給申請書も同じタイミングで郵送されます。就業促進定着手当は、再就職先で給料が下がった場合に申請してもらえるお金です。

これから使うことになる可能性のある書類ですので、その他の書類と合わせて必ず保管しておきましょう。

再就職手当でよくある質問

最後に、再就職手当に関するよくある質問について、回答とともに解説します。

再就職手当はもらわない方がいい?

基本的に再就職手当は受給条件を満たしているのであれば、申請をしてもらった方が良いでしょう。申請しないと数万円から数十万円の手当がもらえなくなりますので、多くの人からすれば損をすることになります。

再就職手当をもらわない方がいいケースとしては、再就職先を長く続ける自信が最初からない時が挙げられます。再就職手当は一度もらうとそれから3年間はもらえないといった制限がかかります。

もし、今は経済的に余裕がある場合は再就職手当の申請を控えておき、再就職先で3年続かなかった時に再就職手当が申請できるようにしておくというのも一つの選択肢と言えるでしょう。

ただ、再就職したばかりにも関わらず、働き続ける自信がないというのはミスマッチを起こしていることが考えられます。自信を持って自分にマッチした再就職先を見つけるためにも、就職エージェントのキャリアカウンセリングなども受けつつ就職活動をするのがおすすめです。

審査落ち理由はわかる?

再就職手当の審査に落ちてしまった場合、その審査落ち理由は開示されません。ハローワークに質問しても審査の内容については教えてもらうことはできないため、あらかじめ認識しておきましょう。

なお、審査落ちをしてしまった理由としては、以下のようなものが考えられます。

  • 失業保険の待機期間中にアルバイトをした
  • 失業保険の給付日数を再計算した結果、1日だけ条件を満たしていなかった
  • 再就職先を調査したところ、前職のグループ会社だった
  • 雇用契約書上では1年単位で契約が更改される契約社員での採用だった
  • 再就職先が雇用保険に加入していなかった

自分では分からないことも多いため、審査落ちしてしまった場合は気持ちを切り替えて仕事に励むのが賢明です。

正社員採用でないと再就職手当はもらえない?

正社員採用でなくても、1年以上の雇用が想定されている採用であれば、パートや派遣社員などの非正規雇用でも再就職手当をもらうことができます。

1年以上の雇用が見込まれるかどうかは、雇用契約書で判断できますので、内定時に内定先から渡される雇用契約書を確認しておきましょう。

なお、再就職手当に該当しなかったとしても、就業手当という形で同じような手当をもらうことができますので、不安な人はハローワークの職員に相談してみてください。

失業保険と再就職手当どっちが得?

受給総額だけ見れば失業保険の方が得をしますが、安定的な収入を得られるということと、将来的に収入をアップしていくことなどを総合的に考えると、早期に再就職先を見つけ、再就職手当をもらった上で社会復帰をした方がプラスになることが大半です。

確かに失業保険は毎月働かずにお金がもらえるありがたい制度ではありますが、受給期間も最長で1年ですので、もらい続けることはできません。再就職の焦りを感じながら生活するよりも、早々に再就職した方がメンタル的にも健全ですので、再就職に向けて頑張るのがおすすめです。

まとめ

再就職手当をもらうことにはデメリットがいくつか考えられますが、基本的には受給条件を満たしていたらもらうように考えて大丈夫です。

また、再就職手当は早期就職であればあるほど、一度にもらえる金額が増える計算方法になっていますので、ハローワークの就職サポートだけでなく、就職エージェントなどの支援を受けつつ、自分にあった会社に就職できるよう努力していくことが大切です。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター