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職業訓練の事務系コース徹底解説!志望動機や資格、就職先まで紹介

職業訓練の事務系コース徹底解説!志望動機や資格、就職先まで紹介

職業訓練を経て事務職になりたいと考えている人も多いのではないでしょうか?事務職は他の仕事に比べて人気の傾向にありますので、職業訓練で知識を身につけてから就職活動することで内定獲得率を高められるでしょう。

この記事では、職業訓練の事務コースにはどういった種類のものがあるかや、志望動機の例文、事務コース修了後の就職先などを分かりやすく解説します。

再就職先として事務職を考えている人は、記事の内容を参考にしてみてください。

職業訓練の事務系コースとは?

まずは、職業訓練の事務系コースではどういったスキルが学べるのかについて大枠を解説していきます。

事務系コースではビジネスに必須のスキルが学べる

事務系コースでは、ビジネスをしていく上で必須とも言える事務スキルを幅広く習得することが可能です。特に以下のような事務スキルの習得に活かすことができるでしょう。

  • パソコン関係のスキル
  • オフィス系ソフトのスキル
  • 経理、財務に関わるスキル
  • 事務手続きに関わる基本的な計算スキル
  • 特別な事務手続きに関わる専門的なスキル

これらの事務スキルを習得することができるため、事務職に就職したい人はもちろんのこと、ビジネスパーソンとしての土台となる知識を万全な状態にしておきたいという人にもおすすめできるコースです。

職業訓練での事務系コースは、コースによって短期間で集中的に学ぶようなものもありますので、勉強が苦手という人でも安心して学習をすることができます。事務系コースに応募しようとする際は、募集要項をしっかりと確認しておいてください。

事務系コースがおすすめな人の特徴

事務系コースがおすすめな人の特徴としては、以下が挙げられます。

  • 事務職に就職したい人
  • パソコンスキルに自信がない人
  • 短期間で集中的にビジネススキルを習得したい人

やはり一番おすすめな人は、将来的に事務職になりたいと考えている人になります。

事務職は数ある仕事の中でも人気の仕事になりますので、選考の倍率も比較的高い傾向が見られます。書類選考で見送りになることも少なくありませんし、事務職として活かせるスキルがあることのアピールが重要になってきます。

職業訓練の事務系コースを修了することで、履歴書にその事実を記載することができるため、実務を進めていけるレベルの事務スキルがあることのアピールに繋がります。

他にも、基本的なパソコンスキルやビジネススキルに自信がないなど、社会人経験がないような人にもおすすめできます。事務は全ての会社で不可欠なスキルと言っても過言ではありませんので、事務系コースでスキルを習得すれば、どの会社でも活躍できると言えるでしょう。

ビジネスシーンでよく使われるオフィス系ソフトを使いこなすような知識も習得できるため、パソコンに今まで触れてきていないような人にも事務系コースはおすすめできます。

事務コースを受講するための条件

事務コースで事務職に関する知識を学ぶためには、職業訓練を受講することが必要ですが、職業訓練を受講するための条件としては以下の3つが設けられています。

  • ハローワークに求職申し込みをしている
  • 就職したいという意思があり、働ける能力があること
  • 職業訓練による支援が必要であるとハローワークが認めていること

後ほど詳しく解説しますが、職業訓練を受けようとする際はハローワークと面談をすることになります。その面談の中で、職業訓練の受講が適していると職員に判断されることによって、職業訓練が受講できるようになります。

また、職業訓練はただ単にスキルを身につけたいと考えている人ではなく、スキルを身につけて就職をしたいと考えている人に向けた制度です。そのため、就職したいと思っていることが重要な条件となっています。

なお、職業訓練の受講者数は毎年10万人程度で推移をしていますので、そこまで敷居が高いというわけではないことも合わせて認識しておくと良いでしょう。

職業訓練で受講できる事務コースの種類一覧

職業訓練には事務コースというものが存在していますが、その中でも学べる事務の種類によって、以下の5つのコースに細分化できます。

  1. 一般・OA事務コース
  2. 経理・会計事務コース
  3. 総合事務コース
  4. 医療事務コース
  5. 貿易事務コース

それぞれのコースでは、学べる事務の種別が異なるだけでなく、コース修了後に適した就職先も変わってきますので、自分にはどのコースが向いているのかを理解しておきましょう。

参照:厚生労働省「ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(平成29年度~令和3年度実績)

1.一般・OA事務コース

一般・OA事務コースでは、基本的なパソコンスキルを習得しながら、事務職として広く活かせる汎用的な知見・スタンスを習得できます。事務職に求められるようなスキルをバランスよく習得できるため、ざっくりと事務職になりたいと思っている人におすすめできます。

具体的に一般・OA事務コースで学べるスキルとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 基本的なパソコンの操作スキル
  • ビジネスマナー
  • 同僚や社外の人に対する望ましいコミュニケーション方法
  • 文書作成/表計算/プレゼンテーションなど各種オフィスソフトの操作方法や実技
  • 情報管理に関する基礎知識

このように、事務スキルを幅広く網羅しているコースになりますので、社会人経験がない人はもちろん、事務職にキャリアチェンジしたいと思っている人にとっても有益な知識を習得することができるはずです。

就職先としては、民間企業における一般事務職が最も適しているでしょう。

一般事務職の求人は他の事務職の求人に比べて数が多いため、就職先の選択肢も豊富にある点が特徴です。将来の就職を見据えても、一般・OA事務コースはおすすめできるコースと言えます。

2.経理・会計事務コース

経理・会計事務コースでは、事務職の中でも経理や財務などのお金の動きの管理に特化した知識を習得することができます。企業がビジネスを進めていくに当たって、経理事務はまさに根幹とも言える役割となるため、比較的高いスキルと素養が求められる傾向にあります。

企業にとって重要な経理事務として就職し、働いていくために以下のようなスキルを身につけることができます。

  • 商業簿記に関する基礎
  • 主に表計算ソフトを使った関数計算やプログラムの構築
  • 社会保険に関する労務周辺の知識
  • 会計基礎
  • 税制度に関する幅広い知識

お金のことに関係する事務知識を専門的に学ぶことになりますので、学習難易度としてはやや高めと言えます。

しかし、その分習得したスキルを活かして「日商簿記検定」や「ファイナンシャルプランナー」などの資格を取得することもでき、アピールポイントをさらに増やせるといったメリットも考えられます。

お金や数字に対してアレルギーがあるような人にはややおすすめできませんが、将来は経理や財務といった事務職で働いていきたいという人にぴったりのコースです。

3.総合事務コース

総合事務コースでは、より網羅的に事務職に関するスキルを習得することが可能です。オフィス系ソフトはもちろん、税制や人事労務、ITスキルに至るまで幅広く知識が学べるため、一般・OA事務コース同様に事務職にとりあえずなりたいと考えているものの、具体的な職種は決まっていないという人におすすめできます。

総合事務コースでは、以下のようなスキルが習得できます。

  • オフィス系ソフト全般の使い方
  • 簿記に関する基礎
  • 人事、労務周辺の知識
  • 会計ソフトの使い方
  • ノーコードプログラミングの基礎スキル
  • 広告運用に関する基本的な知識

学習範囲が広いため、職業訓練の期間が長めに設けられているコースも少なくありません。ある程度長期間に渡ってスキルを習得していく余裕がある人であれば、総合事務コースも選択肢になってくるでしょう。

4.医療事務コース

事務職の中には、医療機関で会計などを行う医療事務という仕事があります。医療事務は他の事務職で求められるスキルとは異なり、医療関係の知識や保険料の算定など、より専門的な知識が必要になってきます。

医療事務コースでは、多くの医療機関で働ける汎用的なスキルが習得できます。具体的には以下のようなスキルが挙げられます。

  • 医療保険制度に関する基礎知識
  • 診療報酬請求業務の知識と実務
  • レセプト作成
  • 電子カルテの基礎知識とトラブル対処方法
  • 患者との適切なコミュニケーションについて

医療事務コースの中でしか学べないスキルがたくさんありますので、事務職の中でも特に医療事務になりたいという人はぜひ選択してみてください。

なお、民間企業の一般的な事務職になりたい人が医療事務コースで学ぼうとすると、思っていたような学習内容にならずに就職活動にも活かしにくくなる可能性がある点には注意が必要です。

5.貿易事務コース

日本は島国ですので、輸出入に頼っている国となっています。そのため、諸外国と貿易を行うビジネスをする会社が多いといった特徴が見られます。そうした貿易ビジネスを担う会社の事務職としては、他の事務職とは違ったスキルが求められる傾向にあります。

貿易事務コースでは、具体的に以下のようなスキルが習得できます。

  • 貿易に関する基礎知識
  • 貿易の流れや商流に関する知識
  • インボイスや船積依頼書の書き方
  • 貿易マーケティングの基礎
  • 外国語
  • 異文化コミュニケーションに関する基礎知識

海外の会社とのやり取りが多くなるため、外国語に関する知識も学べる点が特徴です。貿易事務に求められる知識は若干特殊ですので、一般事務を経験している人であっても貿易事務職に転職するのは難易度が高めな傾向にあります。

職業訓練の貿易事務コースでスキルをしっかり習得すれば、事務職経験者よりも就職活動を有利に進められる可能性があるでしょう。

職業訓練で事務系コースを受講する時の流れ

職業訓練で事務コースを受講しようとする際は、以下の流れが基本になります。

  1. 最寄りのハローワークで相談する
  2. 興味のあるコースと職業訓練校を選ぶ
  3. 職業訓練校の説明会に参加する
  4. 職業訓練校の入学試験を受検する
  5. 合格後に入学手続きして受講開始

特に事務系コースは人気であり、コースによっては早々に定員以上の応募が来て募集が打ち切られてしまうことも考えられます。

気になるコースがあった際にすぐ応募できるよう、受講の流れを前もって理解しておくと良いでしょう。

1. 最寄りのハローワークで相談する

職業訓練に関する申し込みの窓口はハローワークとなっていますので、職業訓練の事務系コースを受講したいと思ったら、まずは最寄りのハローワークに向かいましょう。ハローワークに行く際には特に予約をする必要はありませんが、混み合うことが予想されますので、初めてであれば午前中に行くのがおすすめです。

ハローワークに着いたら、受付番号を発券して自分の順番が来るまで待機します。自分の番号が呼ばれたら窓口に行き、ハローワークの職員に職業訓練を受けたいことを伝えるようにしましょう。

その後はハローワークの職員と簡単な面談やキャリアカウンセリングを行い、求職申込をした上で職業訓練の申込手続きを進めていくことになります。

ちなみに、ハローワークに行く際は特に服装に気を付けるべきことはありません。Tシャツやジーパンなどのラフな格好で行っても問題ありませんので認識しておいてください。

2. 興味のあるコースと職業訓練校を選ぶ

職業訓練を受講する方針になったら、興味のあるコースを選びましょう。先ほど解説した通り、事務系コースはたくさんの種類がありますので、将来自分がなりたい事務職の姿を想像しながらコースを選択していくことが大切になります。

また、コースの詳細と並行して職業訓練校を選びましょう。職業訓練として講義を実際に学んでいくのは、ハローワークではなく各地に点在する職業訓練向けの学校になります。

職業訓練校によって立地が異なりますので、自分が通いやすい範囲にある学校を選ぶことが基本となってきます。

なお、条件を満たしていれば職業訓練校までの交通費を支給してくれる場合があります。交通費が気になって希望する職業訓練校への応募を躊躇してしまうような場合は、ハローワークの職員に相談することをおすすめします。

3. 職業訓練校の説明会に参加する

必須ではありませんが、希望すれば職業訓練校の説明会や見学に参加することができます。ハローワークでは分からない職業訓練校の雰囲気を掴むことができますので、少しでも不安を払しょくして安心して職業訓練に申し込みたいという人は是非利用してみてください。

特に総合事務コースや医療事務コースなどの学習範囲が広い事務系コースの場合は、数ヶ月に渡って同じ職業訓練校に通い続けることになります。

もし自分と雰囲気が合っていない職業訓練校を選んでしまうと、数ヶ月間ストレスを感じながら生活しなくてはならなくなりますので、特に説明会に参加するのがおすすめです。

4. 職業訓練校の入学試験を受検する

事務系コースにはそれぞれ定員が設けられています。定員オーバーとなったり、コースによっては入学試験が課されることがありますので、受験に合格する必要が出てきます。

職業訓練における入学試験は主に国語と数学の2科目の筆記試験となっています。どちらも義務教育レベルの内容になりますが、油断をしていると落ちかねませんので、不安な人はハローワークの職員に事前に相談をしておくのがおすすめです。

加えて、面接が課されることもあります。面接のコツについては後ほど詳しく解説しますが、15分から30分程度面接を行い、意欲や将来のビジョンがあると認められれば、入学試験を突破することができるでしょう。

5. 合格後に入学手続きして受講開始

無事に合格できたら、職業訓練校に入学手続きをします。提出書類を期限内に提出できないと、せっかく合格しても職業訓練で学べないといったことになりますので気をつけてください。

受講が始まったら、あとは修了まで職業訓練校に通い続けます。どれくらい通うかは選択したコースによって異なりますが、多くの場合は平日毎日通い続けることになるため、学生時代に戻った感覚を感じるかもしれません。

職業訓練で事務系コースに合格するコツ

先ほど解説した通り、職業訓練では入学試験が課される場合があります。事務系コースは特に人気のコースになりますので、あらかじめ入学試験のコツについて理解しておくことが望ましいでしょう。

ここからは、職業訓練の事務系コースに合格するためのコツについて解説していきます。

志望動機を作り込む

事務系コースの面接は15分から30分とそこまで長い時間ではありませんが、多くの場合において志望動機は聞かれます。そのため、前もって志望動機を考えておくことが合格するためのコツの一つと言えます。

志望動機としては、以下の要素を含んだもので準備しておくと良いでしょう。

  • 職業訓練を志望する理由
  • 事務系コースを志望する理由
  • 職業訓練後にどうなりたいかの展望

この3つの要素を盛り込むことができれば、面接官にポジティブな印象を与えられるでしょう。例文を3つご紹介しますので、参考にして自分の言葉で伝えられるように準備してみてください。

事務コースの志望動機例文①

私は再就職先として経理事務を志望しています。

これまでの経験から、私は誰かをサポートするような仕事が向いていると感じており、中でも経理については元々理系であったこともあり、親和性が高いと考えているためです。

しかし、いざ経理事務を目指そうと経理の仕事について調べ始めてみると、自分の知らない知識やスキルが求められていることに気がつきました。

そのことをハローワークで相談をし、この経理事務コースがあることを知りました。事前にスキルを習得しておき、経理事務として就職できた際には活かしていければと思い、本コースを志望しています。

事務コースの志望動機例文②

私は一般事務としてキャリアを積みたいと考え、本コースを志望しています。

前職では販売職をしていたのですが、身につけられるスキルが限定的で、再就職や転職に活かそうと考えた際に後悔が残るキャリアだったと感じています。

そのため、次に就職する際は、汎用的に活かせるスキルが身につけられる一般事務職になりたいと思っています。

ただ、一般事務職は倍率も高い人気の仕事ですので、少しでも知識を身につけて就職活動に活かしていきたいと考え、本コースに応募するに至りました。

事務コースの志望動機例文③

私は医療事務に関する専門的な知識を習得したいと考え、本コースを志望しています。

昔から持病があり、月一回の通院をしています。その中で毎回私に適切な対応をしてくれる医療事務の人を見かけ、次に就職する時はその人のように、不安を感じている患者に優しくできる仕事がしたいと感じるようになりました。

医療事務として働く上では、コミュニケーションだけでなく、医療事務専門の知識が必要だと聞いています。独学で医療事務に関する資格取得も検討したのですが、正しい知識を効率的に覚えた方が良いと思い、職業訓練で学びたいと考えた次第です。

筆記対策はそこまで重視しなくてOK

事務系コースの試験では、筆記試験が課されることもあります。具体的には以下のようなジャンルの問題が出題されます。

  • 漢字の読み書き
  • 長文読解
  • 四則演算
  • 関数
  • 図形問題

ただ、職業訓練は中卒の人も対象にしていることもあり、基本的には中学生レベルの難易度と思っておいて問題ありません。また、正確には非公開ではあるものの、面接の方が配点が多い傾向にあるといった声もあるため、そこまで重視しなくて良いと言えます。

とはいえ、筆記試験がボロボロの結果になってしまえば、どれだけ面接でいい評価であっても落ちてしまうことが考えられます。少しでも筆記試験に不安があるのであれば、ハローワークの職員に相談するようにしてください。

面接では挙動と受け答えを準備すること

事務系コースの面接では、答える内容の質を重視するというよりも、挙動や受け答えがしっかりなされているかといった観点の方が重視される傾向にあります。言い換えると、最低限のコミュニケーション能力があるかどうかが見極められているとも言えるでしょう。

相手の質問に対して、答えになっている回答を話すことは前提として、面接中は常に話している人の目を見ることや、姿勢を正してハキハキと明るく返答することを意識するようにしてください。

事務系コースの職業訓練で取得できる資格一覧

事務系コースでは、事務職に関わる資格を取得できるコースもあります。中でも特に汎用的に就職活動でアピールとして使える資格として、以下が挙げられます。

  • マイクロソフトオフィススペシャリスト
  • 日商簿記検定
  • 医療事務検定試験

資格によるアピールもしたいと考えている人は、どのような資格取得に役立てられるかも理解しておきましょう。

マイクロソフトオフィススペシャリスト

マイクロソフトオフィススペシャリストは、マイクロソフト社が提供しているExcel・Word・PowerPointなどのオフィス系ソフトが使いこなせることを示す資格です。

これらのソフトは特に事務職において使用頻度が高いため、事務系コースで習得した知識を活かすことにより、資格取得をすることができるでしょう。

就職活動においても役立てることができ、事務系の仕事であれば大抵アピールポイントとして活かすことができます。合格率も比較的高いため、事務職の実務経験がない人にこそ取得がおすすめできる資格です。

日商簿記検定

日商簿記検定は会社で日々行われる経費処理などの簿記に関する知識があることを示す資格です。

特に経理事務や医療事務を目指すような人であれば、日商簿記検定を持っていることで、一定の計数能力があることをアピールできるでしょう。

3級であれば合格率は60%〜80%と言われており、資格試験の中では比較的高めですので、職業訓練の合間に勉強してみるのもおすすめです。

医療事務検定試験

医療事務検定試験は、医療事務に関する資格の中でもメジャーな資格として知られています。医療事務として働く上で幅広い知識があることを示す資格となりますので、未経験から医療事務を目指したいと思っている人は取得を検討してみてください。

なお、医療事務以外の事務職ではあまりアピールポイントにならないこともありますので、医療事務以外の事務職を目指そうとする人は、マイクロソフトオフィススペシャリストや日商簿記検定の取得を検討するのがおすすめです。

その他の資格

他にも、以下のような事務系資格が取得できるコースもあります。

  • 秘書検定
  • ビジネスキャリア検定試験
  • 実用マナー検定
  • ビジネス能力検定
  • 日商PC検定試験
  • 文書処理能力検定
  • 日本語コミュニケーション能力認定試験
  • 校正技能検定
  • TOEIC

かなり幅広い資格の取得が可能ですね。
どのような資格が取れるかは、ハローワークの職員や職業訓練校のスタッフに聞いてみると良いでしょう。

職業訓練の事務系コース修了後の就職先例

職業訓練を終えた後は、再就職のための就職活動を本格的に進めていくことになります。

事務系コースを修了した人は、以下のような就職先が主となる傾向にあります。

  • 民間企業の事務職
  • 医療機関の医療事務
  • 外資系企業の営業事務

それぞれ詳しく解説します。

民間企業の事務職

多くの人が就職するのが、民間企業の事務職です。一般事務から経理事務、労務事務、営業事務など様々な事務職が募集されていますので、職業訓練校で学んだスキルを最大限に活かすことができるでしょう。

民間企業の事務職は選考倍率が高い傾向にあるため、面接対策は必須です。ハローワークでも面接対策を行ってくれますが、少しでも不安な人は民間の就職エージェントによる模擬面接のサポートを受けるのも一つの手です。

医療機関の医療事務

医療事務コースを修了した人であれば、医療機関で医療事務として働くことも多いでしょう。医療機関に直接雇用されるケースもありますし、医療関連事業を行う会社に就職して、医療機関に派遣されるような形で働くケースもあります。

医療事務として同僚だけでなく、患者や看護師、医師などの様々な人たちとコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくことになりますので、事務職の中でも高いキャリアを築いていけるかもしれません。

外資系企業の営業事務

貿易事務コースを修了した人であれば、外資系企業で営業事務として就職することも考えられます。営業事務は営業職の仕事をサポートするような事務職であり、契約書の作成や見積書の発行など、語学や計算能力などが幅広く求められる点が特徴です。

英語能力があるとさらに就職成功率が高められますので、職業訓練受講期間中にTOEICなどの語学系試験も習得できるとさらに有利に就職活動が進められるでしょう。

職業訓練の事務系コースでよくある質問

最後に、職業訓練の事務系コースでよくある質問について解説します。

事務コースの倍率は高い?

厚生労働省の発表によれば、事務系コースが属する「営業・販売・事務分野」の応募倍率は120%となっています。100%を超えていますので、定員以上の応募が来ているということになりますが、そこまで高い倍率とは言えないでしょう。

しかし、油断をしていると希望するコースにいけないことも考えられますので、特に面接対策は万全にした上で受験に臨むようにしてください。

中高年でも受講できる?

条件を満たしていれば、中高年でも問題なく職業訓練の事務系コースの受講をすることができます。加えて、性別も関係なく受講は可能です。

職業訓練の講義では、老若男女混ざって講義をすることになります。場合によっては若年層の受講者が多く、中高年の人が浮いてしまうということも考えられなくはありませんが、グループワークなどで交流することはそこまでないため、安心して講義に集中して大丈夫です。

東京や大阪などの都心以外でも受講できる?

職業訓練は全国各地で実施されていますので、東京や大阪などの都心以外でも事務系コースの講義は開講されています。加えて、コースによってはEラーニングを主としていることもあり、自宅から講義を受講することも可能です。

ただし、コースは都道府県によって異なってきますので、どうしても東京や大阪といった都心に魅力的なコースが開講されているケースもあります。習得したい知識が学べるコースがないという場合は、ハローワークの職員に相談してみるのも良いでしょう。

まとめ

職業訓練を活用すれば、人気の事務職に就職するための知識を習得することが可能です。将来なりたい事務職の種類をしっかりと考えた上で、自分にあっている事務系コースを選択するようにしてください。

もし自分に向いている事務職の種類が分からなければ、ハローワークの職員や就職エージェントにキャリアカウンセリングをしてもらうのもおすすめです。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター