相談満足度93.5%の『就職カレッジ®』はこちら ▷

ブラック企業の退職方法と見分け方を紹介!ツライ職場から脱出

ブラック企業の退職方法と見分け方を紹介!ツライ職場から脱出しよう

ブラック企業だから退職したい!」「もしかして今のところはブラック企業かも?」などとお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

早くブラック企業から脱出して、ホワイト企業への転職を目指しましょう。

この記事のまとめ

 1.退職時は明確な理由を用意して、退職後のことも考えておこう

 2.ブラック企業は求人、選考、入社後の3つのポイントで判断しよう

 3.退職するのか悩んでいる方は判断基準で一度転職するのか考えよう

ブラック企業を辞めたい!!~退職までの流れ~

ブラック企業を辞めたい!!~退職までの流れ~

ブラック企業に長く勤務することは、とても危険です。

精神的、肉体的に追い込まれて、人生を大きく狂わされてしまうことがあるからです。

追い込まれて、うつ病や重度の自律神経疾患になってしまうと、回復までには大変な時間が必要になります。

最悪の場合は自殺してしまう人もいます。

現状に危機感を持ち、ブラック企業から抜け出したいと思っているあなたに、ブラック企業の判断基準と、退職の準備と実践方法をご紹介します。

準備① 退職理由を明確にする

現状がツラくて、一刻も早く抜け出したいと思っているあなた。

一度冷静になって、現状を見直してみましょう。

考えなく転職して、次もブラック企業だった・・・ということもあるからです。

  • なぜ今の職場ではダメなのか?なぜ辞めたいのか?
  • 自分の強みは何で、転職後は何をしたいか?
  • 今の職場でも改善できることはないか?

準備② 生活費の確保をする

退職後の生活費は、最低でも給料2~3ヶ月分は用意しておきましょう。

すぐに転職し働くことができても、給料の締め日や支払日によって、丸々2ヶ月無収入ということもあります。

失業保険の給付は、自己都合の退職の場合、3ヶ月後からになります。

退職金・貯金・失業保険だけで、どのくらい生活できるのか把握して、働き始めるまでの期限を決めておくと安心です。

準備③ 転職先を探す

転職活動は、できれば在職中からはじめることが望ましいです。

有給休暇などを使って、積極的に活動しましょう。

もし余裕がないようでしたら、転職サイトで目星をつけるだけでもかまいません。

他にも、転職エージェントに登録するなど、すぐに行動に移せる準備をしておくことが大切です。

準備④ 退職届の作成

退職の意思を伝えるために、「退職届」を作成しましょう。

「退職願」と間違えやすいですが、「退職届」の方がより厳格な書類になります。

会社の可否を問わず、受理された時点で退職することができるからです。

退職の意思は口頭で伝えても良いですが、「聞いていない」などと言われて、後々トラブルになりかねません。

書面で用意したほうが安心です。

退職日は、可能であれば月の末日に設定すると良いでしょう。

末日に設定することで、その月の保険料を自己負担せずに済むからです。

どうしてもツラくて、早く辞めたい場合は、退職日を2週間後に設定しましょう。

労働基準法で定められた、最短の日数です。

宛先は上司ではなく、代表取締役の名前になります。

退職理由は「一身上の都合により」で、問題ありません。

実践① 退職届の提出

準備が整ったら、就業規則を確認し、直属の上司に「退職届」を提出しましょう。

円満に退職をするために、1ヶ月前には提出すると良いでしょう。

繁忙期を避けると、なお良いです。

1ヶ月も我慢できない場合は、2週間前には提出して下さい。

気をつけるポイントとしては、「最初に直属の上司に伝える」という点です。

自分の口から正式に伝える前に、他者から上司の耳に入り、無用なトラブルに発展する可能性があります。

例え信頼している人であっても、「退職届」を提出するまでは黙っているようにしましょう。

実践② 引継ぎと身辺整理をする

退職届を提出したら、仕事の引継ぎをして下さい。

後任の方が大変な思いをしないよう、自分がいなくても、読めばわかる資料を準備しておきましょう。

万が一、後任を決めてくれないなどの嫌がらせをされたり、もう二度と会社に行きたくない!と思っても、資料を残しておけば安心です。

メールや郵送で、会社に送付すれば問題ありません。

退職後の関係を完全に断ち切りたい場合は、郵送の方が確実です。

実践③ 有休取得と離職票の依頼

有給休暇の取得は、労働者にとって当たり前の権利です。

勤務しはじめてから6ヶ月以上経っていれば、10日間取得することができます。

勤続年数によっては、20日間まで取得可能です。

あらかじめ残っている有休の日数を確認しておきましょう。

退職届を提出する際に、一緒に有給休暇取得の申請をして下さい。

引継ぎなどを済ませたら、残っている有休を全て消化しましょう。

会社に行かずに、郵送で退職届を提出する場合も、有給休暇申請書を一緒に送って下さい。

実践④ 損害賠償請求などの脅しへの対応

ブラック企業では「辞めさせない・嫌がらせをされる」などの、妨害やトラブルにあうことが多々あります。

よくあるのが、「損害賠償を請求する」「損失を受けるので給料を払わない」などという、脅しです。

しかし、雇用契約で違約金の請求などを定めていない可能性が高く、基本的には損害賠償請求が有効になることはありません。

会社としては裁判を起こす手間や、逆に訴えられるリスクを考えると、実際に行動に移すことはほぼ無いでしょう。

その場だけの脅し文句が大半ですので、気にすることはありません。

どうしても心配な場合は、弁護士や労働基準監督署に相談してみましょう。

実践⑤ 心理的揺さぶりへの考え方

ブラック企業は、「ここで逃げたら、どの会社行ってもダメだ!」「残された仲間の苦労を考えろ!」などの心理的揺さぶりをかける言葉で、引きとめてくる場合があります。

あなたが真面目で優しい方であればあるほど、不安や心苦しさで、決心が鈍ってしまうことでしょう。

しかし、まずは自分がどうしたいかを考えましょう。

今勤めている所以外にも星の数ほど会社があり、活き活きと働けるチャンスがたくさん眠っています。

実践⑥ 証拠集め

「どうしてもブラック企業が許せない」「未払いの残業代などを回収したい」等の場合は、法的措置を検討することになるでしょう。

また、「ハラスメント行為を受けていた」「入社前の取り決めと実際の労働条件が違うことを理由に退職する」などの場合は、「会社都合」の退職にできる可能性があります。

「会社都合」の退職だと、失業保険を最短7日で受給することできたり、受給期間が長かったりと、何かとメリットが多いです。

そして、いざ法的措置をとる際や、「会社都合」の退職を認めさせる際に必要なのが、「証拠」です。

会社から離れてしまってからでは、集めることができません。

在職中に、なるべく多くの「証拠」を集めましょう。

ブラック企業を辞めた後は? ~退職後の流れ~

ブラック企業を辞めた後は? ~退職後の流れ~

無事、ブラック企業を退職できた後、どのように行動すれば良いのでしょうか。

必要な手続きや、泣き寝入りしないための方法をご紹介いたします。

失業保険の手続き

退職してからすぐに働かない場合は、失業保険を受給しましょう。

  • 前職で2年以上雇用保険に加入していた
  • 就職する意欲があり、積極的に活動している
  • まだ転職先が決まっていない

このような条件に当てはまれば、受給可能です。

受給できる期間は「自己都合退職」か「会社都合退職」かによって変わります。

健康保険の変更

次の会社に入るまでに間があきそうな場合は、健康保険の変更をする手続きが必要です。

  • 辞めた会社の健康保険を任意継続する
  • 国民健康保険に加入する
  • 家族の扶養に入る

このような選択肢があります。

「任意継続」は、健康保険の資格喪失日(退職日の翌日から20日)までに、2ヶ月以上継続して会社の健康保険に加入していればできます。

資格喪失日の前日までに手続きを済ませれば、そのまま前の会社の健康保険を使うことができます。

「任意継続」ができず、扶養してくれる家族がいない場合は、「国民健康保険」に加入しましょう。

自治体の窓口に行って、手続きをして下さい。

年金の種別変更

次の会社に入るまでに間があきそうな場合は、年金の種別変更の手続きも必要です。

手続きを行わないと、次の会社に入るまでの期間が「年金未納」ということになってしまいます。

「年金未納」期間があると、将来受給できる年金額が減ってしまいます。

退職後から14日以内に自治体の年金窓口に、変更手続きに行きましょう。

未払いの賃金や慰謝料の請求

未払いの残業代や給料・慰謝料を請求する必要がある場合は、在職中に集めた「証拠」を使って請求をしましょう。

積立金が戻らない、就業規則に記載された退職金が支払われない、などの場合も同様です。

まずは労働基準監督署や弁護士に相談してみましょう。

改めて転職先を探す

在職中に転職活動をする余裕がなかったり、決めきれなかったという場合は、失業保険を受給しながら、積極的に転職活動をしていきましょう。

もう二度とブラック企業に関わらずに済むよう、信用できる転職エージェントに登録すると安心です。

丁寧なサポートを受けられるので、上手く活用すると良いでしょう。

ブラック企業の見分け方とは

ブラック企業の見分け方とは

ブラック企業を退職したところで、転職先がブラック企業では、全く意味がありません。

もう二度とブラック企業に関わらないためには、何に気をつければ良いのか、チェックポイントをご紹介します。

求人情報のチェックポイント

転職活動中、数多く目にする求人情報にも、ブラック企業を見分けるポイントがあります。

  • 求人を常にかけている
  • 残業代や休日出勤の記載がない
  • 年収例の金額幅が広すぎる(年収300~800万円など)
  • 簡単に稼げるような表記が目立つ
  • 「アットホームな職場」など、やたらに社員同士の仲の良さをアピールしている
  • 大々的にメリットばかりをうたっている
  • 職歴、経歴などを問わない
  • 仕事内容がはっきりしない

このようなポイントをしっかりと見てから、転職を考えましょう。

不明瞭な点は、必ず面接の時などに確認しましょう。

説明会や面接等でのチェックポイント

説明会や面接など、実際に顔を合わせる機会でも、ブラック企業を見極めるポイントがあります。

  • その場で内定が出たり、出社の日程を決めようとする
  • 体力の有無について、執拗に聞かれる
  • やる気など、精神論的発言が多い
  • こちらの質問をはぐらかされたり、質問内容がズレている
  • 休日や夜遅くに電話をしてもつながる

このようなポイントから企業を判断してみましょう。

実際に会社に足を運ぶ時は、社内の様子も観察しておきましょう。

働いている人に覇気が無かったり、異様な感じがしたら危険信号です。

採用された後のチェックポイント

雇用契約が取り交わされ、入社が決まった後にも確認したいポイントがあります。

  • 求人と雇用契約の内容が違う
  • 適用される職種ではないのに、裁量労働制になっている
  • 朝の声出しや社訓の暗唱などをさせられる
  • 研修時に給料大幅減額、または一切出ない
  • ハラスメント行為が横行している

このようなことが実際に起きた場合は、その企業へ入社するのを一度考え直してみましょう。

実際に入ってみて危機感を感じた場合は、再び辛い思いをしないよう、深入りする前に立ち止まって下さい。

ブラック企業退職後の転職体験談

ブラック企業退職後の転職体験談

ブラック企業からの勇気ある一歩で、転職に成功した人もたくさんいます。

都内で営業職をしている20代の男性は、転職エージェントを通じて、ホワイト企業に転職することに成功しました。

週に1日もなかった休日が完全週休2日になり、有休も自由にとれるので、心身共にとても楽になったそうです。

残業もなく、あっても満額支給されるので安心とのこと。

生活も規則正しくなり、ストレスで増量気味だった体重がもとに戻りつつあるようです。

今後はジム通いをし、もっと体を鍛えて彼女をつくりたい!とおっしゃっていました。

転職が成功すると、プライベートも充実するんですね。

あなたの会社はブラック企業?~退職判断基準~

あなたの会社はブラック企業?~退職判断基準~

勤めている会社がブラック企業ではないかと、不安なあなた。

まずは自分の会社がブラック企業かどうかの判断基準をご紹介します。

  • 2ヶ月以上にわたり、1ヶ月の残業時間が80時間越えている
  • 週に1日も休みがない
  • 休憩時間がなく、労働時間にカウントされない作業がある
  • 残業代がでない
  • 基礎時給が最低賃金以下
  • 給料未払いがある
  • 契約書にない給料の減額や、不明瞭な給料からの天引きがある
  • 働きに見合った昇給がない
  • 名ばかりの管理職にさせられる
  • 離職率が高く、不当解雇や不当な人事が横行している
  • パワハラ、セクハラなどのハラスメント行為がある
  • 安全確保ができない環境で働かされる
  • 労災がおりない など

上記に当てはまるものが多いようでしたら、早めに行動することをオススメします。

就職カレッジのココがすごい!


こんな人におすすめ!

  • 自分に合った仕事や場所を見つけたい
  • ワークライフバランスを重視したい
  • 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい

CTAボタン

ABOUT US
古庄 拓執行役員兼マーケティング開発部長
株式会社ジェイック執行役員兼マーケティング開発部長。IT業界・コンサルティング業界等への転職支援からキャリアを開始。大学キャリアセンターとの就職支援プロジェクト(2021年2月末:102大学と連携)、新卒の就職支援事業、リーダー研修事業など、複数サービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。新卒の就職、中途の転職、また企業側の採用・育成事情に詳しい。 7つの習慣R認定担当インストラクター、原田メソッド認定パートナー、EQPI認定アナリスト等