Webデザイナーをやめとけと言われる理由として、どういったものがあるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、Webデザイナーをやめとけと言われる理由を8つ解説します。
加えて、Webデザイナーに向いてない人の特徴や、就職するデメリット、向いてないと感じたときの対処法についてもご紹介します。
将来的にWebデザイナーへの就職を検討している人は、記事の内容を参考にした上で就職活動に役立ててみてください。
- 常に締め切りに追われながら働く
同時に案件を持ち、それぞれの締め切りに余裕がないことも - 残業や休日出勤が多い
締め切りを守るのが第一優先となる - クライアントに振り回される
自分のペースで働けないと感じ、ストレスに思う人も - 身体への負担を感じることもある
デスクワークの身体への負担は大きい - 作業者という役割でしか見られない
社内の人からの扱いで孤独感を味わうことも - 慣れてくると業務が単調に感じられる
すべての案件に共通する工程が単調に感じられる - キャリアパスが限られている
Webデザインに関係するキャリアのみに絞られる - AIに代替されるリスクがある
研究者によってはAIに代替されると考えている
この記事の目次
Webデザイナーをやめとけと言われる理由8選
Webデザイナーをやめとけと言われる理由は、以下の8点が挙げられます。Webデザイナーへの就職を検討する際は、これらのポイントを認識した上で本当に目指すのか検討するようにしてみてください。
それぞれ詳しく解説します。
- 常に締め切りに追われながら働く
同時に案件を持ち、それぞれの締め切りに余裕がないことも - 残業や休日出勤が多い
締め切りを守るのが第一優先となる - クライアントに振り回される
自分のペースで働けないと感じ、ストレスに思う人も - 身体への負担を感じることもある
デスクワークの身体への負担は大きい - 作業者という役割でしか見られない
社内の人からの扱いで孤独感を味わうことも - 慣れてくると業務が単調に感じられる
すべての案件に共通する工程が単調に感じられる - キャリアパスが限られている
Webデザインに関係するキャリアのみに絞られる - AIに代替されるリスクがある
研究者によってはAIに代替されると考えている
1. 常に締め切りに追われながら働く
Webデザイナーの仕事は、すべてに締め切りが設定されています。
複数の案件を同時に担当することも多く、それぞれの締め切りを守るように自己管理をして業務を進めていく必要があります。
ただし、締め切りが毎回余裕を持って設定されていることは少なく、常に締め切りに終わりながら働かなければならないといった、焦りを感じる事が少なくありません。
仕事をしていて焦りを感じやすいだけでなく、常に締め切りのことで頭がいっぱいになってしまうため、プライベートでも心が晴れ晴れしない気持ちになることもあるでしょう。
2. 残業や休日出勤が多くなる場合がある
Webデザイナーに振られる仕事は、全て締め切り通りに納品する必要があります。
どれだけ案件が重なっていようと、本人の体調が悪かろうと、締め切りを過ぎてしまうことは厳禁ですので、進捗次第では残業や休日出勤をすることも少なくありません。
加えて、会社によっては固定残業制を設けていることもあり、残業や休日出勤で勤務時間が増えても残業代が支払われないといったケースも見られます。
働く時間に対して給料が低いと感じやすい点もWebデザイナーをやめとけと言われる理由の1つと考えられます。
3. クライアントに振り回される
Webデザイナーはクライアントワークのため、基本的にクライアントの指示に従って働くことになります。自分では良いデザインを作れたと思っても、クライアントが納得しなければ何度でも修正指示に従う必要があります。
場合によっては、締め切り間近でクライアントからデザインの変更を伝えられることもあり、働いていて「クライアントに振り回されている」と感じることがあるかもしれません。
自分のペースで自分の思うように働けない日々にストレスを感じるWebデザイナーも多く見られます。
4. 身体への負担を感じることもある
Webデザイナーはデスクワークのため、パソコンと向き合いながらほとんどの業務時間を過ごします。肉体的な労働ではありませんが、ずっと椅子に座ってパソコンの画面を見る関係上、目や肩、腰に違和感を感じる人も多くいます。
また、運動不足を感じる人も少なくなく、年齢を重ねるにつれてWebデザイナーとして働くことが身体的に難しいと考える人もいます。
こうした身体への負担を感じやすい仕事という意味でも、Webデザイナーはやめとけと言われがちです。
5. 作業者という役割でしか見られない
Webデザイナーは、クライアントに納品するWebデザインを専門的に担う仕事ですが、仕事の受け方として、営業やWebディレクターから案件を振られるような体制になっている会社が多い傾向にあります。
こうした働き方の関係上、Webデザイナーは社内の人から業者のように扱われるケースも少なくありません。
同じ社員同士にも関わらず、作業者という役割でしか見られていないと感じて孤立感を味わうWebデザイナーの声も少なからず見られます。
6. 慣れてくると業務が単調に感じられる
Webデザイナーの業務を分解して簡単にまとめると、デザインの方向性を決め、その方向性に従ってロゴや画像データを作成し、コーディングをしていくという3つのステップになります。
もちろんWebデザイナーは様々な案件に携わることができ、案件ごとで狙うターゲットやデザインの方向性は異なります。しかし、業務自体は3つのステップの通りシンプルなものですので、業務に慣れてくると単調に感じられることもあるでしょう。
今後数年、数十年とこの単調な作業を続けていくのはしんどいと感じたWebデザイナーが、「就職するのはやめとけ」と言っていることも考えられます。
7. キャリアパスが限られている
Webデザイナーとしてキャリアを積んだ後は、さらに複雑な案件を担当するWebデザイナーに昇格するか、別の業界でWebデザイナーとして働くか、Webディレクターにポジションチェンジするかの大きく3つのキャリアパスが考えられます。
ただし、いずれもWebデザインに関係するキャリアのみとなっており、経験を活かして別の職種にステップアップすることが難しいといった現実があります。
今後社会がどう変化しているか分からない状況の中で、キャリアパスが限られているのは将来的にも不安が残るでしょう。
8. AIに代替されるリスクがある
今でこそWebデザインは、人の手によってデザインを考え、人の手によってWebサイトを構築していますが、やがてこの役割をAIが担うと予測している研究者もいます。
将来的にWebデザイナーはAIに代替されるリスクがある仕事とも言われており、「これからAIに取って替わられるかもしれない仕事に就くのはやめとけ」という意味で、Webデザイナーはやめとけと言われているとも考えられます。
実際にAIに代替されるかは未来にならないと分かりませんが、Webデザイナーを目指すのであれば、こういったリスクがあることも認識しておく必要があるでしょう。
Webデザイナーに向いてない人
Webデザイナーに向いてない人の特徴としては、以下の5点が挙げられます。
- パソコン操作が苦手な人
- チームワークが苦手な人
- 納期ギリギリにならないと動けない人
- 集中力や継続力に自信がない人
- おおざっぱな人
これらのポイントに当てはまる人は、Webデザイナーへの就職は避けておいたほうがいいかもしれません。それぞれ詳しく解説します。
1. パソコン操作が苦手な人
Webデザイナーの業務は全てパソコンで行われます。
デザイン制作ソフトを使いこなす力ももちろん重要ですが、そもそもパソコン操作が苦手という人はWebデザイナーには不向きです。
パソコンで何かエラーが発生した時に自分1人で対処できないような人や、パソコンの基本的な操作がままならないような人だと、Webデザイナーとして働く事は難しいでしょう。
日常的にパソコンを使ってないような人は、Webデザインを覚える前に基礎的なパソコン操作スキルを習得するところから始めなければなりません。
2. チームワークが苦手な人
会社にもよりますが、多くの場合でWebデザイナーはチームで仕事に向き合うことになります。
チームには営業やWebディレクターやWebプロデューサー、クリエイターなど様々な立場の人がいますので、チームワークを発揮して仕事を進めていくことが大切です。
チームワークが苦手な人だと自分が原因でプロジェクト全体の進捗が遅れることもあり、業務に大きな支障を与えかねません。
人と何かを成し遂げたことがない人は、Webデザイナーになった後も仕事で苦労することが考えられます。
3. 納期ギリギリにならないと動けない人
Webデザイナーの業務は締め切りがあるものばかりという解説をしましたが、自分なりにスケジュールを組んでいったとしても、突発的な作業が発生することは珍しくありません。
納期ギリギリにならないと動けないような人だと、突発的な案件に対応できなくなってしまい、仕事でパンクすることも考えられます。
仕事でパンクしてしまえば会社に迷惑をかけるだけでなく、働いていて強いストレスを感じることにも繋がります。最終的にはWebデザイナーの仕事を辞めたいと感じてしまうこともあるため、Webデザイナーの仕事には向いてないと言えます。
4. 集中力や継続力に自信がない人
Webデザインの作業は、ずっと同じパソコンの画面を見ながら進めることになります。
業務に慣れてくると新鮮味を感じることが難しくなってくるため、集中力や継続力を発揮することが求められます。
また、デザイン業務は基本的に1人で進めていくことになりますので、作業を集中して続けられるような力も必要不可欠です。
集中力や継続力がない人だと、時間を無駄に過ごしてしまい、結果的に締め切りに間に合わないといったことも考えられます。
5. おおざっぱな人
Webデザインは図形の配置が1ミリでもズレていると、見る人に大きな違和感を与えてしまいます。そのため、デザイン作業では常に繊細に意識をする必要があります。
どれだけ優れたデザイン知識やアイデア力を持っていたとしても、大雑把な人だとクライアントを満足させられるような成果物を作る事は難しいでしょう。
このことから、大雑把な人がWebデザイナーになると仕事で窮屈な思いを感じることになり、早期退職してしまうことすら考えられます。
Webデザイナーのやめたほうがいい求人条件
Webデザイナーを目指す上では求人を見て応募していくことになりますが、数ある求人票の中でも、以下の条件に当てはまる場合は応募をやめた方がいいと考えられます。
- 残業代の記載があいまい
- どんな業界の案件に携わるか記載がない
- 社員の平均年齢や平均勤続年数の記載がない
どれだけ気になる求人であっても、上記のポイントのいずれかに当てはまる場合は、応募避けるか、就職口コミサイトなどで実態を確認してから応募することを意識してください。
1. 残業代の記載があいまい
Webデザイナーは業務の特性上、残業が発生しやすい傾向にあります。
残業した分の残業代が支払われるのであれば、まだ納得感を持って働けると思いますが、中には固定残業制を設けていて残業しても残業代が支払われない会社も見られます。
そもそも残業代がしっかり支払われているのかであったり、固定残業制なのであれば、固定残業時間を超過した分の残業代として払われるのかという点を求人票で確認しましょう。
もし残業代の記載が曖昧な場合は、従業員に不利な報酬形態となっていることが考えられますので、応募を避けることが無難です。
2. どんな業界の案件に携わるか記載がない
Webデザインは、携わる業界によって発揮すべきデザインスキルが大きく変わってきます。
もし自分の興味のない業界の案件ばかりに携わることになれば、仕事をしていてストレスに感じることもあるでしょう。
そのため、Webデザイナーとして就職する上では、応募先の会社がどういった制作実績があるのかを確認しておくことが大切とされています。しかし、会社のホームページや求人票を見ても制作実績の記載がない場合は注意が必要です。
制作実績の分からない会社に就職すると、自分が希望していないようなデザインの案件ばかりを担当することになり、働く意欲が低下してしまうことが考えられます。
3. 社員の平均年齢や平均勤続年数の記載がない
Webデザイナーが勤める会社によっては、離職者が大量に発生していることを背景に求人募集をしていることもあります。
求人募集の背景が退職者の増加であれば、社員の平均年齢や平均勤続年数の記載をしていないことが考えられます。
安心して長く働ける会社を探している人は、求人票に社員の平均年齢や平均勤続年数の記載がある求人に応募することをおすすめします。
なお、これらの情報は求人票に書き忘れてるだけのケースもありますので、特に応募を迷っている会社については、会社の採用ホームページも合わせてチェックしてみてください。
Webデザイナーをやめておくべきデメリット
Webデザイナーをやめておくべきデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- クリエイティブな仕事はできない
- どこででも働けてしまう
- 身体への負担が大きい
これらのデメリットを合わせて理解した上で、Webデザイナーになるかどうかを再検討していきましょう。
1. クリエイティブな仕事はできない
Webデザイナーは分類上クリエイティブの仕事に属しますが、業務を進めていく上でクリエイティブなスキルを発揮する機会はそこまで多くはありません。
業務の大半はクライアントのイメージ通りにデザイン制作するだけですので、むしろ自身のクリエイティビティを発揮すると業務に支障が出ることもあります。
自分のセンスを活かして働きたいという人がWebデザイナーになると、仕事にギャップを感じることもある点はデメリットと言えるでしょう。
2. どこででも働けてしまう
Webデザイナーの仕事はパソコン1台あればどこでも働くことができます。どこででも働けるということは、在宅勤務やリモートワークなどがしやすいといったメリットになる一方で、仕事を家に持ち帰って働けてしまうといったデメリットにも繋がります。
どこででも働けるため、Webデザイナーは残業ありきで納期を設定されるケースも少なくありません。業務時間が増えてしまい、心身ともに疲れ果ててしまうことがある点は認識しておく必要があります。
3. 身体への負担が大きい
Webデザイナーはやめとけと言われる理由にも繋がりますが、Webデザイン業務をしていると身体への負担が大きいと感じることもあるでしょう。
運動不足にもなりやすく、生活習慣病一歩手前で働いているWebデザイナーも少なくありません。デスクワークの仕事のデメリットもしっかり認識しておかないと、Webデザイナーになって後悔してしまうことも考えられます。
Webデザイナーに就いて向いてないと感じた時の対処法
Webデザイナーに就職した後に向いてないと感じた時は、以下の対処法を試してみてください。
- 仕事量が多い時は上司に相談する
- デザインのスキルアップを自発的に行う
- クライアントとの打ち合わせに積極的に参加する
- 自分なりのストレス解消法を見つける
- 社内のメンバーと積極的にコミュニケーションを取る
- タスクやスケジュールの管理方法を見直す
- 自身のキャリアを見直す
- 転職する
- フリーランスとして独立する
今働いてる会社でできる対処法もあれば、会社そのものを変えるといった対処法も考えられます。
特に転職を検討する場合は、転職先で同じような辛さを感じないようにするためにも、就職エージェントを使って慎重に転職活動することをおすすめします。
よくある質問
最後に、Webデザイナーに関してよくある質問を3つ取り上げて解説します。
1. Webデザイナーで嫌なところは?
Webデザイナーで嫌なところとしては、業務量に対する給料の低さが挙げられます。
記事で解説した通り、クライアントに振り回される形で勤務時間が長引くこともありますし、会社によっては残業代が発生しないこともあります。
Webデザイナーの平均年収としても会社員全体の金額より一回り低いといったデータもありますので、Webデザインの仕事が好きであっても、給料的に厳しいと感じて別の仕事に転職するといった人も見られます。
2. Webデザイナーってきつい?
Webデザイナーは、複数の案件を並行してこなしていかなければならないといったきつさがあります。自分の作業効率をどれだけ引き上げてスケジュール管理をしたとしても、突発的な依頼が来たら避けられないため、結果的に勤務時間が長くなりがちです。
ただ、仕事がきついかどうかは会社によって大きく異なります。
同じWebデザイナーであっても、会社選びを真剣に行えばホワイトな職場環境で働くことも充分可能です。
Webデザイナーがきつい理由について以下の記事で詳しく解説しています。
3. Webデザイナーの楽しいところは?
自分がデザインしたWebサイトを多くの人に見てもらうことができる点は、Webデザイナーならではのやりがいでもあり、楽しいところといえます。
また、Webデザイン1つでユーザーの行動を大きく変えることができるため、自分が携わったデザインでクライアントの業績が伸びたという報告を受けた際は、仕事をしていて良かったと感じることができるでしょう。
まとめ
Webデザイナーはやめとけと言われる理由を詳しく解説しました。
確かにWebデザイナーは働く上で大変に感じたり、きついと感じる部分もあります。その一方で、自分の携わったデザインを全世界に発信できるといった、かけがえのないやりがいもある仕事です。
自分がWebデザイナーとして活躍できるか不安に感じている人は、就職エージェントのキャリアカウンセリングを受けてみることもおすすめです。
Webデザイナーについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
こんな人におすすめ!
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