CADオペレーターに向いてる人とはどういった特徴を持つ人なのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、CADオペレーターとして働くことに向いてる人の特徴と向いてない人の特徴を合わせて解説しつつ、自身にCADオペレーターの適性があるか判断するポイントをご紹介します。
これからCADオペレーターになりたいと考えている人は、記事の内容を就職活動に役立ててみてください。
この記事の目次
CADオペレーターに向いてる人の特徴
CADオペレーターに向いてる人の特徴としては、以下の9点が挙げられます。
- 組立書を見て家具を一人で組み立てられる人
- 集中して一つの物事に取り組める人
- ソフトウェアを使いこなすのに自信がある人
- 数学的な考え方をできる人
- 地図を見るのが得意な人
- 自己管理能力が高い人
- コミュニケーション能力が高い人
- 大きな仕事の流れを理解して働ける人
- 技術を身につけられる仕事がしたい人
これからCADオペレーターになりたいと考えている人は、これらの特徴のうち自分がいくつ当てはまるのかをチェックしてみてください。それぞれ詳しく解説します。
1. 組立書を見て家具を一人で組み立てられる人
CADオペレーターは、紙に書かれた設計図をCADソフトを使って図面に落としていくという仕事です。業務によっては3次元CADと呼ばれるソフトを使って、立体図面を作り上げていくような業務もあります。
紙を読んで立体を作り上げていくといった観点で、CADオペレーターの仕事は家具の組み立てに似ているといえるでしょう。
組み立てが必要な家具の説明書を見て、1人で完成できるような人は空間把握力が高いと考えられますので、CADオペレーターに向いてるといえます。
家具の組み立てに限らず、自分で説明書を見て何かのものづくりを進められるといった強みのある人は、CADオペレーターとして働いていてやりがいも感じられるでしょう。
2. 集中して一つの物事に取り組める人
CADソフトを操作して業務を進めていく間は、自分1人で作業に没頭する必要があります。
手元に来ている案件のスケジュールを組み、優先順位をつけて順番に対応していくため、集中力が途切れると案件の納期に間に合わなくなることも考えられます。
特に、CADオペレーターは他人からの依頼を受けて仕事を進めていく関係上、働く上で強い責任感も大切になってきます。これらのことから、集中して1つの物事に取り組める人はCADオペレーターに向いてると言えます。
反対に、集中力や継続力に自信がない人がCADオペレーターになってしまうと、やらなければならない作業になかなか手をつけられず、仕事でトラブルになってしまうかもしれません。
3. ソフトウェアを使いこなすのに自信がある人
CADオペレーターは、CADソフトを使いこなす能力が最も重要と言っても過言ではありません。CADソフトを使うためには専門的な知識を求められるだけでなく、普段から様々なソフトウェアをスムーズに扱える人ほど使いこなしやすいといった傾向にあります。
そのため、ソフトウェアを使いこなすことに自信がある人はCADオペレーターとしてすぐに活躍できると考えられますので、仕事に向いてると言えます。
加えて、パソコン操作に抵抗感がないこともCADオペレーターとして求められる素質の1つです。
常にパソコンと向き合って仕事をしていくCADオペレーターという仕事だからこそ、日ごろから自分が様々なソフトウェアを使いこなせているかどうか、きちんと確認しておいてください。
4. 数学的な考え方ができる人
CADオペレーターが向き合うことになる設計図には、数々の図形や数字が書かれています。
2次元CADにしろ3次元CADにしろ、業務上数字を取り扱うことが非常に多いため、数学的な考え方ができる人に向いてる仕事と言えます。
CADオペレーターとして求められる数学的な知識はそこまで高いものではありませんが、最低でも義務教育レベルの数学には拒否感なく向き合える人である必要があります。
基本的な四則演算だけでなく角度の計算なども求められるため、学生時代に数学の図形問題が得意だった人は、CADオペレーターの仕事に知識を活かせるはずです。
5. 地図を見るのが得意な人
特に、建築系や航空業界などでCADオペレーターとして働きたいと考えている場合は、空間把握能力が非常に大切になります。
業務では3次元CADと呼ばれる、立体構造物を図面で描き上げるような仕事を中心に行います。設計図を見て立体物の図面を作るためには、幅や奥行きなどを瞬時に把握する必要があります。
こうした空間把握能力があるかは、地図を見ることが得意かどうかである程度判断できます。
ナビに頼らず、地図だけを見て目的地にたどり着けるような人であれば、空間把握能力が高いと言えますので、CADオペレーターに向いてると考えられます。
6. 自己管理能力が高い人
CADオペレーターのもとにはたくさんの案件が依頼されます。
案件それぞれで注意すべき特徴や納期が変わってきますので、一つ一つ自分でスケジュールやタスクの管理を確実に行っていく必要があります。
繰り返しになりますが、CADオペレーターの作ることになる製図は納期を守ることが絶対のため、自分自身で組んだスケジュール通りに仕事を進められるよう、自己管理能力を発揮することが求められます。
自己管理能力が低く言われたことしか取り組めない人や、やるべき事を後回しにしてギリギリになるまで動けないといった人がCADオペレーターになると、仕事で多くの人に迷惑をかけてしまうかもしれません。
7. コミュニケーション能力が高い人
CADオペレーターは技術職の1つであり、作業の大半はパソコンに向き合ってCADを使った製図を行っていきます。しかし、仕事で誰ともコミュニケーションを取らないというわけではありません。
例えば新たな案件を受ける際、クライアントと直接完成図のイメージを話し合うことがあります。また、社内で言えば設計士や建築士などの設計担当者から案件の詳細をヒアリングすることもあります。
もしコミニケーション能力を発揮できず、案件に疑問点を持ったまま持ち帰ってしまうと、やるべき作業が分からずに手が止まってしまうことも考えられます。
最悪の場合、作業を終えて図面を提出した後に「依頼内容が全く違うのでやり直してほしい」というトラブルを発生させることもありますので、CADオペレーターにはコミュニケーション能力が高い人の方が向いてると言えるでしょう。
8. 大きな仕事の流れを理解して働ける人
CADオペレーターの業務だけを切り取ると、設計図をCADの図面に落とすといったシンプルなものになります。しかし、実際にはCADオペレーターの仕事の前後には多くの関係者がいることを忘れてはいけません。
例えば、CADオペレーターの手元に仕事が来るまでには、営業や設計担当者がクライアントと直接やりとりをして、これから作るものの要件定義を行っています。
また、CADオペレーターが図面を作った後は、その図面を参考にして現場の作業員たちが形にしていくといった仕事が進んでいきます。
このような大きな仕事の流れを理解して働ける人だと、CADオペレーターとしての業務に良い意味での責任感ややりがいを持って働けるはずです。
「自分の業務は図面を作るだけ」と考えていると、CADオペレーターを面白みのない仕事だと感じてすぐに退職してしまうことも考えられます。
9. 技術を身につけられる仕事がしたい人
CADオペレーターとして身につけるスキルは、これから先の将来で自己PRとしてアピールできる能力になります。誰にでも使いこなせるわけではないCADソフトを自分の思ったように使いこなせる素質が、別の仕事に活かせることもあるでしょう。
また、CADオペレーターは様々な業界で働けるといった特徴のある仕事です。
実務経験を積むことで将来的に幅広いものづくりに携われるため、技術力を身に付けられる仕事がしたい人にCADオペレーターは向いてると言えます。
「仕事は生活費を稼ぐためにだけするもの」などの意識が強い人だと、CADオペレーターの経験を積むことにやりがいを感じにくくなるだけでなく、ストレスを溜めながら働くことになってしまうかもしれません。
CADオペレーターに向いていない人の特徴
CADオペレーターに向いていない人の特徴としては、以下の5点が挙げられます。
- 学習意欲が低い人
- おおざっぱな人
- 地道な作業が苦手な人
- チームワークが苦手な人
- 締切に追われるのが嫌いな人
これらの特徴に当てはまる個数が多い人ほどCADオペレーターに向いていないと考えられます。
それぞれ詳しく解説していきますので、自分がCADオペレーターを目指すべきかの参考にしてみてください。
1. 学習意欲が低い人
CADオペレーターになると、CADソフトの操作方法はもちろん、属する業界のビジネスモデルや専門用語などを覚えていく必要があります。
また各業界における技術は毎日発展していますので、進化する技術についていけるように日々知識をインプットしていかなければなりません。
学び続ける仕事とも言えますので、学習意欲が低い人だとCADオペレーターの仕事を続けることは難しいでしょう。
加えて学習をし続けられる継続力も求められます。
CADソフトにはいろいろな種類があるため、プロジェクトに合ったCADソフトの操作方法を覚え直す必要もあります。
勉強することが苦手であったり、自分から進んで知識をインプットしようという意欲が低い人はCADオペレーターの仕事は向いていません。
2. おおざっぱな人
CADオペレーターが作る図面は常に正確である必要があります。
もし1ミリでもずれた製図を納品してしまうと、その製図を参考に作業する現場のスタッフたちが混乱してしまいます。
常に精密な作業を求められることもあり、おおざっぱな人だとCADオペレーターの仕事に向いていないと考えられます。
物事をざっくりと決めて大胆に仕事を進めていきたい人は、CADオペレーターの仕事に窮屈さを感じてすぐに退職してしまうかもしれません。
3. 地道な作業が苦手な人
CADオペレーターは何時間もかけて製図を作っていきます。
作業中は設計図とパソコンの画面を交互に見ながら、地道にコツコツと図面に向き合っていかなければなりません。
何もなかったところから、自分の手で図面を作り上げられることにやりがいを感じる人がいる反面、地道な作業が苦手な人からすれば、CADオペレーターの仕事そのものに嫌気をさしてしまう可能性があります。
1つのものづくりに集中して作業を続けられる自信がない人は、CADオペレーター以外の仕事を選ぶことも検討してみてください。
4. チームワークが苦手な人
CADソフトを使って作業をしている間、CADオペレーターは1人で集中することになります。
作業中は黙々と仕事に向き合うことが求められますが、勤務中に誰ともコミュニケーションを取らないわけではありません。
例えば、新しい案件について打ち合わせをする際は、社内のクライアントと会話をすることになりますし、社内の営業や設計担当から案件の説明やレビューを受けることもあります。
会社によっては、様々な役割の人が集まって1つのプロジェクトとして案件に向き合っていくこともあります。そのため、CADオペレーターとして活躍するためにはチームワークを重視して働くことがポイントになってきます。
チームワークが苦手な人は、仮にCADを使いこなすスキルが高かったとしても、関係者と上手くコミュニケーションが取れず、仕事を円滑に進めることが難しくなると考えられます。
チームワークやコミュニケーションに自信がない人は、CADオペレーターの求人に応募する前にトレーニングを行っておくことがおすすめです。
5. 締め切りに追われることが嫌いな人
CADオペレーターは常に締め切りと向き合う仕事でもあります。
複数の製図案件を受け、それぞれ納期通りに成果物を提出できるよう、業務スピードを調整してテキパキと仕事をこなしていく必要があります。
締め切りに追われ続けるといった働き方が基本となりますので、締め切りに追われることそのものが嫌いな人はCADオペレーターに向いていません。
適性がない人の場合、仕事中常に焦りながら業務を進めてしまうため、ミスが頻繁に発生することも考えられます。
それだけでなく、プライベートでも仕事のことを考え続けて考えてしまい、心を落ち着かせる余裕が無くなることもあるでしょう。
CADオペレーターの適性を判断する際のポイント
ここまでCADオペレーターに向いてる人と向いていない人の特徴を解説してきましたが、実際にCADオペレーターの適性があるかを判断する際は、以下のポイントも意識してみてください。
- ものづくりが好きか
- 知識を習得してスキルアップしたいか
- 設計や計画を立てるのが好きか
これらのポイントも合わせて判断した上で、自分がCADオペレーターに向いてると考える人は、詳しい仕事内容や就職するための方法を覚えていくようにしてください。
1. ものづくりが好きか
CADオペレーターはものづくりの最前線で活躍する仕事です。
設計図を読んでCADソフトで製造を行い、その製図をもとに様々なものづくりが進んでいきます。
CADオペレーターがいないと日本のものづくりは止まってしまうと言っても過言ではなく、ものづくりが好きな人はCADオペレーターの適性があるといえます。
DIYをしたり、プラモデルを作ったり、シミュレーションソフトで建造物を作ったりすることが好きな人は、CADオペレーターの仕事にやりがいを持って働けるはずです。
2. 知識を習得してスキルアップしたいか
CADオペレーターは技術職の1つになりますので、CADソフトを使いこなす技術は明確なスキルとしてこれからのキャリアで活かすことが可能です。
また、CADや業界に関する知識を習得していくことができれば、キャリアアップやキャリアチェンジなど、働く幅を広げられることも特徴の一つと言えます。
将来的に何らかの技術を身に付けて、幅広い選択肢の中から仕事を選んでいきたいという人は、まずはCADオペレーターのキャリアから歩んでみるのも良いでしょう。
3. 設計や計画を立てるのが好きか
CADオペレーターは設計をする仕事ともいえます。
実際に何か行動に移す前の、構想や設計の工程に携わることが好きな人はCADオペレーターの働き方とマッチすると考えられます。
また、CADオペレーターは手元に来る案件を計画的に処理していくことが求められます。
自分で仕事の計画を立て、スケジュール通りに成果物を納品するといった一連の流れが得意な人、つまり自己管理能力が高い人はCADオペレーターの仕事に適性があります。
その場その場でアドリブのように対応を変える必要がある仕事に興味がある場合は、CADオペレーターの仕事には向いてないかもしれません。
CADオペレーターの仕事内容
CADオペレーターの仕事内容は以下の通りです。
- 関係者との打ち合わせ
- CADを使った設計図の作成
- 作成された図面の修正や調整
- CADデータの仕様書や説明書の作成
ここまでの内容を読んでCADオペレーターへの興味が高まった人は、仕事内容も合わせて理解しておくと良いでしょう。
1. 関係者との打ち合わせ
CADオペレーターが製図を行う際は、関係者と打ち合わせを行います。
打ち合わせを行う相手は大きく2パターンであり、1つは社外のクライアントです。クライアントとどういったものづくりをしていきたいのかイメージを擦り合わせ、CADによる製図に活かしていきます。
2つ目のパターンは社内の関係部署との打ち合わせです。
主に営業担当や設計担当と新しい案件についての打ち合わせを行います。新規案件だけでなく、既に依頼を受けている案件の製図をレビューしてもらうこともあるため、綿密なコミュニケーションが大切です。
2. CADを使った図面の作成
自分がやるべき作業を打ち合わせで理解できたらCADを使って設計図を作成していきます。CADオペレーターの根幹となる仕事であり、素早く正確な作業が常に求められます。
CADオペレーターが属する業界によって、どのような図面を作っていくかが変わってきます。
建築業界であれば設計図をもとにして建造物の完成予想図を作成しますし、機械製品のメーカーであれば金型や製品の完成イメージなどを3次元CADで作っていきます。
場合によっては作業内容が設計図からは読み取れないようなこともあるため、適宜クライアントや社内の関係者に質問をすることもあります。複数の案件を同時に担当するので、集中して作業に臨んでいきましょう。
3. 作成された図面の修正や調整
CADオペレーターは、既に一度作られている図面を指示に従って修正することもあります。
修正指示を的確に受け取り、理解した上で作業することが求められますので、コミュニケーション能力の中でも「聞く力」が非常に重要です。
また、修正をするためには正しいCADや専門知識をインプットしておく必要があるだけでなく、1ミリ単位での微調整を任されることもあるため丁寧に仕事を進めていくことを意識しましょう。
4. CADデータの仕様書や説明書の作成
CADを使った製図データが完成したら、クライアントに納品してプロジェクトが終了します。
ただし、プロジェクトによっては製図データを納品するだけでなく、納品した製図データの仕様書や説明書といったドキュメントを作成することもあります。
ドキュメントを作成する際は、簡潔で分かりやすい文章を書くことが求められるため、文章力も大切になってきます。せっかく良い図面を作れたとしても、仕様書や説明書の書き方がずさんだとクライアントから追加で質問が入ることも考えられます。
このことから、CADオペレーターは論理的な文章力も重要になってくると言えます。
CADオペレーターの仕事内容について以下の記事で詳しく解説しています。
CADオペレーターに就くための方法
CADオペレーターに就くためには、以下のような方法が挙げられます。
- CADオペレーターとはそもそもどんな仕事か理解する
- 募集企業の取引先を確認する
- 就職エージェントを活用してマッチする求人を見つける
これらの方法に取り組んでみることで、未経験であってもCADオペレーターに正社員として就職できる可能性を高められるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
1. CADオペレーターとはそもそもどんな仕事か理解する
CADオペレーターとして就職したいのであれば、まずはそもそもCADオペレーターがどういった仕事なのかの理解から始めましょう。
特に、仕事で常に使うことになるCADソフトでは、どういったものが作れるのかを実際のイメージ図を見て理解を深めることが重要です。
仕事内容だけでなく、CADオペレーターが働くことになる業界についても、ある程度知識をインプットしておくことを意識してください。
就職する業界によって求められるCADの知識や適性が変わってきますので、自分の興味がある業界をいくつか絞って情報収集を進めてください。
2. 募集企業の取引先を確認する
CADオペレーターの求人に応募する際は、応募する企業の取引先を確認することがポイントです。取引先を確認することにより、どういった業界でCADオペレーターとして活躍していけるのかといった理解を深められるだけでなく、会社としての安定性も認識することができます。
多くの取引先があったり、取引先の中に大企業が含まれている場合は安定した売り上げが期待できますので、腰を据えて安心して長く働けると考えられます。
取引先を確認するには、求人票だけでなく企業のホームページや就職口コミサイトなどを確認すると良いでしょう。
3. 就職エージェントを活用してマッチする求人を見つける
CADオペレーターの求人はたくさんありますので、どの求人が自分に向いてるのか検討することが大切です。そのためにおすすめできるのが就職エージェントの活用になります。
就職エージェントを活用することで、専任のアドバイザーがキャリアカウンセリングを行い、自分の希望や活かせるスキルをヒアリングしてくれます。
ヒアリング内容を元に自分に向いてるCADオペレーターの求人を紹介してくれるようになるため、効率良く求人選びを進められるようになるでしょう。
加えて、就職エージェントは自己分析や企業研究、企業との面接日時の調整代行、模擬面接の実施など就職活動の全てをサポートしてくれるといったメリットもあります。
就職エージェントの登録や利用にお金はかかりませんので、気になるサービスを見つけたらまずは登録することがおすすめです。
CADオペレーターに就職・転職する際の注意点
CADオペレーターに就職・転職する際にはいくつか注意点があります。
ここからは就職活動を本格的に開始する前に知っておきたいポイントを2つ解説します。
1. どの工程から入るか確認する
CADオペレーターの求人に応募する際は、具体的にどの工程から仕事を始めていくのか前もって確認しておいてください。
会社によってはクライアントとの打ち合わせの場面から入るケースもありますし、社内の営業や設計担当から依頼を受けて仕事を進めるだけのパターンもあります。
特にクライアントとの打ち合わせから仕事が始まる場合は、コミュニケーション能力であったり、CADオペレーターとしての高い知見を求められますので、仕事への向き合い方も変わってくるでしょう。
働くイメージを具体的にするためにも、求人票を隅々までチェックすることを意識してください。
2. 業界によって働き方や感じるやりがいが異なる
既に解説した通り、CADオペレーターは様々な業界で働くことが可能です。
働く業界によって作る図面が大きく異なってくるため、自分にフィットしてるかが仕事のやりがいにも直結してきます。
就職・転職活動を進める際は、あらかじめ自己分析をしておき自分がどういった業務にやりがいを感じるのか言語化した上で、CADオペレーターの求人を比較検討するように注意してください。
未経験でもCADオペレーターに就くことはできる?
未経験からでもCADオペレーターに就職できるかは、多くの人が疑問を持つのではないでしょうか。
ここからは、未経験でもCADオペレーターに就職することができるかについて、2つの観点から解説していきます。
未経験歓迎の求人が多く就職は可能
CADオペレーターの求人には、未経験歓迎で募集されているものが多く存在します。
求人サイトによっては、CADオペレーターを募集する求人のうち、およそ3割が未経験歓迎で募集されています。
未経験歓迎の求人とは、その名の通りCADオペレーターとしての実務経験がなくても就職できる求人のことを言います。
未経験歓迎と求人に書かれていないものについては、基本的に経験者のみを募集しています。
したがって、未経験からCADオペレーターに就職したいのであれば、求人サイトの未経験歓迎のチェックボックスにチェックを入れた上で求人を検索することがおすすめです。
研修制度が整っている会社も多い
未経験者を募集するCADオペレーターの求人が増えている関係で、研修制度が整っている会社が多くなってきているという変化が出てきています。
未経験者として就職した後は、数週間から数ヶ月間かけてCADオペレーターの基礎や業界の知識をインプットしてもらうことが可能です。
研修制度が整っている会社かどうかは求人票をチェックすれば確認できます。
知識のインプットを独学で進める自信がないと感じている人は、研修制度が整っている会社の未経験歓迎求人に応募することをおすすめします。
未経験からCADオペレーターになる方法について以下の記事で詳しく解説しています。
よくある質問
最後にCADオペレーターに関するよくある質問を3点取り上げて解説します。
CADオペレーターできついことは?
CADオペレーターできついこととしては、以下の9点が挙げられます。
- CADソフトの習得に時間がかかる
- クライアントワークで自由が少ない
- 繊細な仕事を常に求められる
- 会社によってはルーティンワークが多くなる場合がある
- 就職後も勉強をし続ける必要がある
- 様々な立場の人とやり取りが必要
- 未経験からの就職だと年収が低め
- デスクワークで身体もきつい
- キャリアパスの幅が狭い
CADオペレーターのきついポイントについては、以下の記事で詳しく解説していますので合わせて参考にしてみてください。
CADオペレーターをやめたいと思う理由は?
CADオペレーターをやめたいと思う理由として多く挙げられるのが、知識のインプットが難しいからというものが挙げられます。
研修制度が整っている会社がある一方で、未経験からでもいきなり就職後に現場配属になるケースも少なくありません。
何をしてもいいかわからないまま手を動かすことが求められるため、精神的にもきつい日々を送ることも考えられます。知識のインプットが追いつかないと、せっかく就職できてもやめたいと感じてしまうでしょう。
そうならないためにも、特に未経験からCADオペレーターに就職する際は、研修制度が整っている会社を選ぶことがポイントです。
CADオペレーターをやめとけと言われる理由について以下の記事で詳しく解説しています。
CADオペレーターのメリット・デメリットは?
CADオペレーターとして働くメリットは以下の通りです。
- 様々な業界で活躍できる
- デスクワーク中心で働ける
- 将来的に独立することも可能
反対に、CADオペレーターとして働くデメリットは以下の通りとなります。
- 納期に追われて働くことが多い
- 技術職だが平均年収はそこまで高くない
- 残業が多い会社が少なくない
これらのメリットやデメリットに加えて、CADオペレーターについて詳しく理解を深めていきたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
CADオペレーターに向いてる人の特徴を詳しく解説しました。
ものづくりが好きな人や細かな作業が得意な人がCADオペレーターとして就職すると、やりがいを持って働けると考えられます。
その反面、大雑把な人や締め切りに追われて働くことが苦手な人は、CADオペレーターになるとストレスを感じながら働くこともあるでしょう。
自分がCADオペレーターに向いてるかについては、自己分析を進めたり就職エージェントのキャリアカウンセリングなどを受けたりして判断することがおすすめです。
就職エージェントを利用すれば、自分に向いてる求人を紹介してもらうこともできますので、この機会に利用を検討してみてください。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい