CADオペレーターに未経験から就職したいと考える人も多いのではないでしょうか。
この記事では、CADオペレーターに未経験から就職する際に知っておきたい仕事内容や向いてる人の特徴などについて解説していきます。
合わせて、未経験からの就職で役立つ資格や、CADオペレーターになるメリット・デメリットについてもご紹介しますので、記事の内容を参考にして就職活動に役立ててみてください。
この記事の目次
CADオペレーターには未経験からでも就職できる理由
CADオペレーターに未経験から就職できる理由は、未経験歓迎の求人が多いことや研修制度が充実している会社が多いことがあげられます。
- 未経験歓迎の求人が多い
- 未経験者向けの研修制度がある会社も多い
- CADの基本知識は独学からでも学ぶことができる
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
1. 未経験歓迎の求人が多い
実際に求人サイトを見てみると、未経験者を募集しているCADオペレーターの求人を多く見つけることができます。求人サイトによっては、CADオペレーターの求人の約30%は未経験者を歓迎している求人という事実もあります。
未経験歓迎とは、文字通り「その仕事の実務経験がなくても就職できる求人」であることを示します。反対に、未経験歓迎と書かれていない求人については基本的に経験者を募集している求人になるため、未経験者が応募しても就職できる可能性は低いと考えられます。
未経験からCADオペレーターを目指す場合は、未経験歓迎の求人に絞って応募していくことがおすすめです。
2. 未経験者向けの研修制度がある会社も多い
未経験歓迎のCADオペレーター求人が増えていることもあり、研修制度を設けている会社が多いといった事実があります。
研修制度を設けている会社であれば、入社後にCADソフトの基本操作や業界のビジネスモデルなどを学ぶことができるため、未経験からでも安心して就職が可能です。
研修期間は会社にもよりますが、2週間から1ヵ月程度が相場だと認識しておいてください。
また、実務に関する座学だけでなく、ビジネスマナーや社会人としての基礎知識をインプットするような研修を用意している会社も存在します。
研修制度をしっかりと設けている会社は、求人票でもそのことをアピールしています。
未経験からCADオペレーターを目指す人が複数の求人を比較検討する際は、研修制度が整っているかをしっかりチェックすることがポイントです。
3. CADの基本知識は独学からでも学ぶことができる
CADソフトの操作方法は、基本的なものであれば独学で習得できるレベルと言われています。
もちろん3次元CADなどの高度な技能を求められるCADソフトの場合、実務経験が必須となってきますが、その一方で趣味としてCADソフトを操作している人は少なくありません。
特にCADソフトについては、無料で利用できるアプリケーションがネットでもすぐに入手できます。「CADソフト 無料」などで検索して、どういった操作感なのかをまずは自分で試してみるのも良いでしょう。
もし家にパソコンがない人であれば、マンガ喫茶のパソコンを活用したり、スマートフォンのCADアプリを探してみるのもおすすめです。
CADオペレーターの仕事内容
未経験からCADオペレーターを目指したいのであれば、仕事内容をしっかり理解しておくことが重要です。仕事内容を理解しないまま就職してしまうと就職後にギャップを感じてしまい、すぐに退職することにもつながりかねません。
CADオペレーターの仕事内容としては大きく以下の4点が挙げられます。
- 関係者との打ち合わせ
- CADを使った設計図の作成
- 作成された図面の修正や調整
- CADデータの仕様書や説明書の作成
それぞれの仕事内容について詳しく解説します。
1. 関係者との打ち合わせ
CADオペレーターは常に誰かから仕事の依頼を受けて業務が発生します。そのため、これから任せられる業務について関係者と打ち合わせをする機会が多くあります。
打ち合わせをする相手は主に2パターンあり、1つはクライアントが挙げられます。
営業担当や設計担当と一緒にクライアントとの打ち合わせに同席し、これから作ろうとしているものの完成イメージ等の共有を受けます。
CADオペレーターとしての知見からクライアントにアドバイスをすることもありますので、積極的に発言をしていくことが重要です。
もう一つのパターンは社内の関係者との打ち合わせです。
営業担当や設計担当等と打ち合わせを行い、依頼される案件について説明を受けます。
打ち合わせの際に疑問点をある程度解消できないと作業に入ってから手が止まってしまうこともありますので、気になる箇所があったらしっかりと質問をしていくよう意識してください。
2. CADを使った図面の作成
CADオペレーターのメインの仕事とも言えるのが、CADを使った図面の作成です。
建築士や設計士などの設計担当が紙に書いた設計図をもとに、CADソフトを使ってパソコンで完成イメージを作り上げていきます。
CADソフトは大きく分けると2次元CADと3次元CADの2つに分けることができます。
それぞれ文字通り2次元の完成イメージを作るのか、3次元の完成イメージを作るのかによってソフトを使い分けていきます。
どちらのソフトを使うかは働く業界によっても異なりますので、就職前に確認しておくことがおすすめです。
また、図面の作成をしている間は、常に自分1人で黙々と作業に取り組んでいく必要があります。集中力や継続力が強く求められる仕事であることも合わせて認識しておいてください。
3. 作成された図面の修正や調整
CADオペレーターは、既に完成された図面をCADソフトで修正や調整をすることもあります。
図面は1ミリ単位で精巧に作られているもののため、修正すべきポイントを細かく認識しておかないと作業にズレが出てしまいます。修正指示を受ける際は、しっかりと依頼主に作業を確認することが重要です。
修正や調整の業務は数多く依頼されるケースがほとんどのため、手早く作業をこなしていくことを意識しましょう。
この時、CADソフトに対する知識の深さが作業効率にも大きく影響してくるため、仕事を早く終わらせたいと考える人の場合は、CADソフトの知識をインプットするだけでなく、使いこなすということも大切になってきます。
4. CADデータの仕様書や説明書の作成
CADオペレーターは依頼主に完成した図面を納品するだけでなく、制作した図面の仕様や説明書といったドキュメントを作成する業務もあります。
どういう目的でどういった条件に沿って作成した図面なのか、分かりやすく文章でまとめ上げる必要があるため、論理的な思考力も求められます。
仕様書や説明書の記載が不十分だと、依頼主から余計に質問が来てしまうなど自身の作業効率を落とすことにも繋がります。
端的に分かりやすいドキュメントを作成するためにも、案件ごとにタスクを管理することが非常に重要だといえます。
CADオペレーターの仕事内容について以下の記事で詳しく解説しています。
CADオペレーターに向いてる人の特徴
CADオペレーターに向いてる人の特徴としては、以下の5点が挙げられます。
- 職人気質の人
- 細かな作業が好きな人
- ものづくりに携わりたい人
- 言葉の意図を汲み取れる人
- 情報収集が好きな人
これらの特徴に当てはまる人であれば、未経験からでもCADオペレーターとして活躍できる可能性が高いと考えられます。それぞれ詳しく解説します。
1. 職人気質の人
CADを使った製図は職人技ともいえます。
設計図をもとに1ミリの寸分の違いもなく、完成イメージを作り上げていくため、締め切りに間に合わせるのはもちろんですが、期日までにより良いものを作り上げたいという強い思いが大切になってきます。
そのため、CADオペレーターは職人気質の人に向いてると言えるでしょう。
黙々と作業をしていくだけでなく、自分の知識をフルに活かして、完璧な図面を作り上げていく様子は、まさにものづくりにおける職人技とも言えます。
2. 細かな作業が好きな人
CADソフトの操作は比較的地味なものになっています。
一つ一つの操作を地道に続けていくことで図面を作り上げていくため、細かな作業が好きな人ほどCADオペレーターの仕事にやりがいを感じられるはずです。
ジグソーパズルやプラモデル、シミュレーションゲームなど、一つ一つの作業を地道に行い、小さな達成感を感じられる趣味があるような人だと、CADオペレーターの仕事にマッチしていると考えられます。
反対に、成果をすぐに求めるような人や、仕事を大胆に進めていきたいような人がCADオペレーターになると、仕事の進め方に窮屈さや退屈さを感じ、働くことが嫌になってしまうこともあるため注意してください。
3. ものづくりに携わりたい人
CADオペレーターはものづくりの最前線の仕事ともいえます。
モノが製造される前の工程において、クライアントや設計担当者とともに完成イメージを作り上げていくことから、CADオペレーターがいないと製造は成り立たないと言っても過言ではありません。
建築物や機械製品など、自分だけの手では作り上げられないようなものでも、間接的にものづくりに携わることが可能です。将来的にものづくり系の仕事に就きたいと思っている人は、まずはCADオペレーターからキャリアを歩んでみるのもおすすめです。
4. 言葉の意図を汲み取れる人
先ほども解説しましたが、CADオペレーターは他人からの依頼を受けて仕事が始まります。
依頼元はクライアントや社内の関係者など様々ではありますが、共通してどういった依頼なのかをしっかりと理解することが重要になってきます。
依頼の意図が分からないと間違った作業を進めてしまったり、数時間かけて作業を終わらせた後に全てやり直しの指示が入ることもあるでしょう。
このことからCADオペレーターには言葉の意図を汲み取れる人が向いてるといえます。
言い換えるとコミュニケーション能力が得意な人とも言えるでしょう。他人とコミュニケーションを進めていき、特に相手の言っていることを聞き出す力が求められることを覚えておいてください。
5. 情報収集が好きな人
CADオペレーターが使うCADソフトは不定期にアップデートされることがあります。
アップデートされるたびに便利な機能が追加されるため、自分から進んで情報収集ができるような人だと作業効率を上げていくことが可能です。
また、CADオペレーターが属する業界では関連する法律が改正されたり、技術の進歩についていく必要があるため、業界知識をアップデートし続けることも重要です。
日ごろから情報収集が好きな人であれば、CADオペレーターとしてさらに1歩進んだスキルアップが可能になり、仕事でも活躍していくことが期待できます。
CADオペレーターに向いている人について以下の記事で詳しく解説しています。
未経験からCADオペレーターに就くために必要なスキル
未経験からCADオペレーターを目指すには、以下のようなスキルは最低限でも持っておきたいところです。
- CADソフトに関する基本的な知識
- コミュニケーションスキル
CADオペレーターの実務経験がなかったとしても、上記のようなスキルを持っておけば未経験からの正社員就職が期待できます。それぞれ詳しく解説します。
CADソフトに関する基本的な知識
CADオペレーターの未経験歓迎求人に応募する際は、当然ながらCADオペレーターとしての実務経験は不要です。
基本的には熱意やポテンシャルを重視して選考が進められますが、選考通過率をできるだけ上げたいのであれば、CADソフトに関する基本的な知識を習得しておくのがおすすめです。
CADソフトに関する基本的な知識としては、そもそもCADソフトがどういったもので、何が作れるソフトなのかを理解することから始めてみてください。
また、時間に余裕があれば、無料のCADソフトをインストールして実際に触ってみるのも良いでしょう。
このように、自主的にCADソフトの知識を習得した上で面接に臨むことで、「高いポテンシャルを持っている人」であったり、「熱意がある人」と評価されて内定を獲得できる可能性を高められます。
コミュニケーションスキル
CADオペレーターに未経験から就きたいのであれば、コミュニケーションスキルは習得しておくようにしましょう。仕事では様々な関係者とやりとりをしますので、コミュニケーションスキルがないとCADオペレーターの業務に携わるのは難しいと判断されかねません。
コミュニケーションスキルは一朝一夕で身に付くものではないため、地道にスキルの向上を図る必要があります。
もし日ごろから会話をする機会が少ないのであれば、就職エージェントのキャリアカウンセリングや模擬面接を利用し、コミュニケーションスキルを高めていくことがおすすめです。
未経験からCADオペレーターへの挑戦に役立つ資格
CADオペレーターとして働くために必須となる資格はありません。
ただし未経験からCADオペレーターを目指すのであれば、以下のような資格を取得しておくことで、熱意や知識のアピールに繋がるため取得を検討してみると良いでしょう。
- CAD利用技術者試験
- CADデザインマスター認定試験
- 3次元設計能力検定試験
それぞれ合格率や勉強時間の目安もまとめて解説しますので、気になる資格があったら自分でも詳しく調べてみてください。
1. 3次元CAD利用技術者試験
3次元CAD利用者技術試験とは、3次元CADソフトを使いこなす能力を証明できる資格です。
3次元CADソフトは主に航空業界や機械製品メーカーなどで働く際に使うことになりますので、これらの業界への就職に役立てることができるでしょう。
3次元CAD利用者技術試験には1級、準1級、2級の3つの難易度が用意されています。試験は会場に置かれているテストマシンを使って回答していくといった特徴があります。
試験はほぼ毎日開催されていますので、一度落ちてしまってもすぐに受験できるといったメリットがあります。
合格率(目安) | ・2級:50% ・準1級:40% ・1級:20% |
目安勉強時間 | ・2級:20時間 ・準1級:30時間 ・1級:50時間 |
2. CADデザインマスター認定試験
CADデザインマスター認定試験とは、日本デザインプランナー協会が主催している資格試験です。CADを使ったデザインができることを証明する資格のため、資格を取得できれば様々な業界でCADオペレーターとして働ける可能性が高まります。
試験は2ヶ月に1回開催されており、3次元CAD技術者試験よりもスパンは長めです。
ただ、受験申し込みから受験の実施まですべて家で完結するので、受験するハードルが低いといった特徴があります。
合格率は30%とやや難しめの試験となっていますが、未経験からCADオペレーターに本気で就職したいと考えている人は取得を検討してみると良いでしょう。
合格率(目安) | 30% |
目安勉強時間 | 50〜70時間 |
3. 3次元設計能力検定試験
3次元設計能力検定試験とは、3次元設計能力検定協会という団体が主催している資格試験です。資格を取得することで、3次元CADの操作スキルや機械設計などの基礎能力があることを証明できます。
試験には3つのコースがありますが、基本的には機械設計に関する知識やスキルを求められるため、機械製品メーカーでCADオペレーターとして働きたい人に受験がおすすめできます。
コースによっては、受験後に自分のCAD設計能力をレーダーチャートで結果を表示してくれるため、強みや弱みを分析することにも役立ちます。
未経験だとやや内容が難しいため、場合によってはCADオペレーターとして就職した後に試験を受けてみるのも良いでしょう。
合格率(目安) | 非公開 |
目安勉強時間 | 100〜150時間 |
未経験からCADオペレーターを探してる人におすすめしたい求人条件
未経験者を募集するCADオペレーターの求人はたくさんあるため、どの求人に応募したらいいか分からなくなる時もあるでしょう。
応募先に悩んでしまった場合は、以下の条件に当てはまる求人を優先して比較検討することがおすすめです。
- 研修制度が充実している
- 取引先企業が明記されている
- 自分の性格がマッチした職場環境である
これらの条件に当てはまる求人については特に未経験者におすすめできると考えられます。それぞれ詳しく解説していきます。
1. 研修制度が充実している
CADオペレーターとして働くためには、CADソフトを使いこなすスキルが重要です。
未経験者であればCADソフトに関する知識を持っていないことも考えられますので、研修制度が充実している求人に応募して就職することがおすすめです。
研修制度が充実していない会社の場合、就職後にいきなり現場に配属されて何もわからないままCADソフトを操作していくことになります。
精神的にもきつい時間を過ごすことが考えられるため、CADオペレーターになって後悔をすることがあるかもしれません。
一方、研修制度が充実している会社であれば着々とCADソフトの知識を得られるため、仕事にやりがいを持って働きやすくなると考えられます。
2. 取引先企業が明記されている
CADオペレーターは、属する業界によって製図する図面の規模や数などが大きく変わってきます。働き方すら変わってくることもありますので、どういった業界の案件に取り組むことになるのかをあらかじめ知っておくことがポイントです。
そのためにも、求人票や企業ホームページに書かれている取引先企業を確認することがおすすめです。取引先企業が明記されている企業であれば、CADオペレーターとして働くイメージをつけやすくなるだけでなく、会社としての安定性をチェックすることにも役立てられます。
3. 自分の性格がマッチした職場環境である
どれだけ自分がやりたいと思っていた働き方や仕事内容が実現できたとしても、職場環境が自分の性格にマッチしていなければ、ストレスを感じながら働くことに繋がってしまいます。
自分らしく働くためにも、自身の性格をきちんと理解してマッチした職場環境を見つけることが重要です。
自分の性格を理解するためには自己分析が効果的です。自己分析をすることで長所や短所、どういった状況で力を発揮できるかなどを自己認識できます。
未経験からCADオペレーターになるメリット
未経験からCADオペレーターの仕事に就くメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 幅広い業界で活躍できる
- 一日中デスクワークができる
- 仕事の成果が分かりやすい
このようなポイントに魅力を感じるような人は、未経験からCADオペレーターを目指すことをおすすめします。
1. 幅広い業界で活躍できる
CADオペレーターが活躍できる場所としては、以下のような業界が挙げられます。
- 建築業界
- 土木業界
- 機械製品メーカー業界
- インテリア業界
- 自動車メーカー業界
- 航空業界
- 福祉業界
このように、CADオペレーターとしての実務経験を積むと幅広い業界で活躍できるのは大きなメリットと言えます。
仮に働いている会社に飽きてしまったとしても、経験を活かして別の業界にスライドする形で転職が可能なため、仕事探しに悩むリスクを減らすこともできるでしょう。
また、働いていく中で別の経験をしたいと思った際も、キャリアの幅が広いため自分の理想を叶えやすいこともメリットです。
2. 一日中デスクワークができる
CADオペレーターの仕事は、常にパソコンに向き合って業務を進めていくといった働き方になります。
1日中デスクワークをして退勤するといった働き方が実現できるため、身体的なきつさやつらさが少ないといった点もメリットの1つと言えます。
デスクワークをしながらものづくりに携われる仕事は珍しいため、体力に自信が無いものの、ものづくりに携わりたい人はCADオペレーターの仕事がおすすめできるといえます。
一方で、1日中デスクワークをすることは腰や目などに負担をかけることにもなりかねませんので、合わせて認識しておく必要があるでしょう。
3. 仕事の成果が分かりやすい
CADオペレーターは成果物として、CADソフトを使って作り上げた図面が出来上がります。
未経験から就職したてのうちは簡単な図面しか作り上げることができませんが、経験を積むことで複雑な図面を1人で作り上げることができるため、仕事の成果や自分の成長が分かりやすいといったメリットが挙げられます。
仕事で自分の成長を実感できるとことは、やりがいや働きがいに直結しますので、仕事を楽しく長続きさせられると考えられます。仕事を通じて自身のスキルアップを実現していきたい人は、CADオペレーターの仕事を目指してみると良いでしょう。
未経験からCADオペレーターになるデメリット
反対に、未経験からCADオペレーターに就職するデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 技術を身につけるまでは給料が低い
- 学習をし続けなければならない
- 経験を活かせる職種が少ない
これらのデメリットがあることも理解した上で、自分は本当に未経験からCADオペレーターを目指すのか判断してみてください。
1. 技術を身につけるまでは給料が低い
人にもよりますが、CADソフトを使いこなすスキルには1ヵ月から半年程度かかると言われています。独り立ちするまでは試用期間としての給与体系が適用されることも多いため、技術を身に付けるまで給料が低いといったデメリットがあります。
会社にもよりますが、提示される月収よりも数万円低い収入で数ヶ月間働くことも考えられます。技術を身に付けるまでは家計が厳しくなることがある点は、未経験からCADオペレーターを目指す上で認識しておく必要があるでしょう。
2. 学習をし続けなければならない
CADオペレーターとして働く知識を1度も身に付けても、学習をし続けなければならないといったデメリットも挙げられます。
CADソフトのアップデートがあれば新しい機能について勉強する必要がありますし、案件に関係する法令の改定や業界の進歩についていくためのインプットは不可欠です。
学び続けることができれば自分のスキルを上げられる反面、仕事とは別に勉強の時間を取らなければならない点は負担に感じる人も少なくないでしょう。
学習をすることが苦手な人は、CADオペレーター以外の仕事を検討してみてもいいかもしれません。
3. 経験を活かせる職種が少ない
CADオペレーターとして経験を積むことで様々な業界で働けるものの、経験を活かせる職種が少ないといったデメリットがあります。CADソフトを使う作業は製図以外にほぼなく、例えば営業やエンジニアなどの仕事に経験をそのまま活かすことが難しいという現実があります。
将来的にCADオペレーター以外の仕事にも興味が出そうだと考えている人は、こうしたデメリットがあることも理解しておく必要があります。
未経験からCADオペレーターを志望する人のよくある質問
最後に、未経験からCADオペレーターを目指している人によくある質問を3つ取り上げて解説します。
CADオペレーターの楽しさややりがいは?
CADオペレーターの楽しさややりがいとしては、自分の手で完成図のイメージを作り上げる達成感が挙げられます。
地道にコツコツとした作業を進めていくことで1つのものづくりを進めていくような仕事ですので、工作やシミュレーションゲームなどが好きな人であれば、CADオペレーターの仕事の楽しさを感じやすいでしょう。
CADオペレーターはやめとけと言われる理由は?
CADオペレーターはやめとけと言われる理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 成果物が重要なため残業が多い傾向にある
- 求められる技術に対して年収が低め
- 常に納期に追われるためメンタルがきつい
- デスクワークで身体がつらい
- 就職後も勉強をし続ける必要がある
- 職人やデザイナーなどの板挟みにあいやすい
- 単純作業も意外と多い
- 仕事のプレッシャーが大きい
- 評価が明確になっていない場合がある
CADオペレーターをやめとけと言われる理由についてより詳しく理解を深めたい人は、以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
CADオペレーターのきついところは?
CADオペレーターのきついところとしては、以下のようなものが挙げられます。
- CADソフトの習得に時間がかかる
- クライアントワークで自由が少ない
- 繊細な仕事を常に求められる
- 会社によってはルーティンワークが多くなる場合がある
- 就職後も勉強をし続ける必要がある
- 様々な立場の人とやり取りが必要
- 未経験からの就職だと年収が低め
- デスクワークで身体もきつい
- キャリアパスの幅が狭い
きつい点をしっかりと理解して就職活動に役立てていきたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
CADオペレーターは未経験からでも就職できる仕事です。
CADソフトの操作方法や業界のビジネスモデルなど覚える事はたくさんありますが、未経験者向けに研修制度を充実させている会社もありますので、求人検索の際には研修の有無についても確認すると良いでしょう。
また、どのようなCADオペレーターの求人が自分に向いているのか分からない人は、就職エージェントを使ってキャリアカウンセリングを受けてみることもおすすめです。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい