おすすめの職業や仕事について知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。「おすすめ」といっても人それぞれ仕事への価値観は異なることもあり、一概にどの仕事がおすすめなのかを判断するのは、近年では難しくなってきています。
しかし、一般的におすすめと言われている職業や人気ランキングなどは存在します。この記事では、データなども用いながらおすすめの仕事を紹介していきます。自分に合っている仕事を見つけるために、職業診断をするのも選択のひとつです。ツール等も上手に活用しながら、仕事探しをしてみましょう。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
この記事の目次
おすすめの職業とは-一般的な基準を知ろう-
まずは、おすすめの職業の基準を5つご紹介します。職業選びをする前の参考にしてみてください。
やりがいがある
仕事をしていくうえで仕事に対してやりがいを感じることができるかどうかは、職業選びの際に重要な判断基準となります。
仕事に対してやりがいを感じることができれば、主体性を持って働いていくことができるでしょう。積極的に働くことができれば、自分のスキル向上にもつながり、成果が生まれ、さらにやりがいが生まれます。
どのような仕事にやりがいを感じるかは人によって異なりますが、例えば自分が好きだと思える仕事であれば、興味関心を持って仕事に取り組むことができるでしょう。また、好きな仕事であれば、業務を行うなかで厳しいことやつらいことがあっても、くじけず乗り越えようと思えます。
困難を乗り越えたことが自分の自信になり、またそれがやりがいへとつながっていくのです。
将来性がある
将来性が高い業界・職種の仕事も人気です。将来性が高い仕事は、すなわち、長期的に多くの需要が見込まれるということです。需要が高いため、全体的に忙しい場合が多いことも特徴と言えるでしょう。
トレンドに沿った仕事をすることも求められやすく、常に時代を先取りするような新しい知識が必要になってきます。現状身に付いている知識だけでなく、常に知識をアップデートさせる対応力や、トレンドをキャッチしやすい感度の高さがカギになるでしょう。
市場での需要が高い職業であることは、そのぶん目に見える成果も出やすいということにもつながります。年収への反映も期待できるため、おすすめの職業といえます。
また、将来性が高いことによって、自分のライフプランが立てやすいというメリットもあります。ひとつの業界で長く働いていきたいという方には、ぴったりの仕事だといえるでしょう。
労働環境がよい
企業に入社しても、なんらかの事情で転職する人は一定数います。転職の理由は必ずしも前向きなものばかりとは限らず「労働環境の悪さ」が要因というケースも少なくありません。
労働環境がよい職場の特徴として、以下があります。
- 心理的安全性が確保されている
- 過度の残業などを強いられない
- 適切な給与や評価制度である
- 必要なときに休暇を取得しやすい
- 誰かが抜けても仕事が回る体制ができている
まず、自分の意見や考えなどを言いやすい雰囲気であることは大切です。残業があるとしても常識の範囲内で、ある程度納得いく給与や、仕事ぶりを適切に評価してもらえることも必要な要素といえます。
病気や家庭の都合などによる急な休みや、プライベートの休暇などを取りやすい点もそのひとつです。そういった職場は特定の人のみに仕事が集中せず、誰かが休んでも滞りなく業務が回る体制ができているということになります。
労働環境は入社前にはわかりづらい部分も少なくありませんが、ある程度事前にわかっていれば企業を選びやすくなるはずです。OB訪問や口コミサイト、インターンシップや企業説明会などを通じて、労働環境を調べておきましょう。
人間関係が良好
転職の理由でとくに多いことのひとつが「人間関係」です。エン転職「1万人に聞く「職場の人間関係」意識調査」によると、転職経験がある人のうち、職場の人間関係が原因で転職した人の割合は53%と、半数以上であることがわかっています。
仕事内容そのものや待遇にはさほど問題がなくても、上司や同僚、先輩、部下などと合わなければストレスになってしまい、長続きしない可能性があります。
人間関係が良好な職場で働くと、以下のメリットがあります。
- 業務そのものに集中しやすくなる
- わからないことや困りごとを相談・共有しやすい
- 協力体制があるため、ひとりで仕事を抱え込まずに済む
- 前向きな気持ちで仕事に取り組むことができる
- 精神的なストレスやダメージが少ない
人間関係が険悪だと、本来やるべき仕事に集中しづらくなってしまうことはあり得ます。常にストレスを感じ、ネガティブな気持ちを持ちやすくなってしまうでしょう。また、気軽に相談できず、人に頼れないということにもなりがちです。
職場にはさまざまな性格や価値観の人が集まっているだけでなく、モチベーションやスキル、仕事の進め方にもばらつきがあります。複数の人が集まって働く限り、どんな職場でも、多少は人間関係で摩擦が起きることはあるでしょう。
しかし、ハラスメントや陰口、差別などのあからさまな問題行動をする人がいない職場であれば、人間関係が要因で仕事に大きな支障が出ることは少ないはずです。
ポータブルスキルが身に付く
厚生労働省「“ポータブルスキル” 活用研修」によると、ポータブルスキルとは、業種や職種が変わっても通用する持ち運び可能な能力のことを指すとされています。
ポータブルスキルが身につくと、異業種や未経験の仕事などへの転職がしやすくなります。なぜならば、ポータブルスキルはどんな仕事でも使えるスキルだからです。
ポータブルスキルは、大きく分けると「仕事の仕方」と「人との関わり方」です。
仕事の仕方のポータブルスキルは、以下の3つです。
- 課題を明らかにする
- 計画を立てる
- 実行する
人との関わり方のポータブルスキルは、以下の3つです。
- 社内対応
- 社外対応
- 部下マネジメント
最初に就いた職業をずっと続けていく人ばかりとは限りません。特に20代など若手のうちは、実際に働いてみて「別の仕事のほうが適性があるかも」「やってみたい仕事が見つかったのでチャレンジしたい」と考えるようになる人も、一定数いるはずです。
そのときにポータブルスキルが身についていれば、どんな仕事に就いたとしても応用できます。新たな仕事の専門技術や専門知識の修得のみに専念できるようになるでしょう。
自分がやりたいことがまだ明確でないという人は、まずはポータブルスキルが身に付きそうな仕事や企業を選ぶのもひとつの方法です。
おすすめの職業をデータを用いて解説
次に、データを参考にしたおすすめの職業と特徴を解説します。今回は、総合、女性のみの2パターンに分けてご紹介します。
仕事満足度ランキング
男女ともに満足度の高い職業やその特徴を、ランキングを参考にご紹介します。
満足度が高い職業一覧
doda「仕事満足度ランキング2020」によると、仕事に対して「やや満足」(60~79点)と回答した人の職業は、以下の通りです。(上位・一部抜粋)
- 融資審査/契約審査
- MR
- ITコンサルタント(インフラ)
- データベース/セキュリティエンジニア
- Web ・モバイル・ソーシャル・ゲーム制作/開発
- 財務
- 薬事
- 編集/記者/ライター
- リサーチ/市場調査
- 研究(医療系)
どちらかというと、特定の職域に特化した専門職が目立つ傾向にあります。
満足度が高い職業の特徴
男女ともに満足度が高い職業に見受けられる特徴としては、主に以下があります。
- 専門性が高い
- リモートワークが可能
- 給与に妥当性がある
- ワークライフバランスが適切
- やりたいことに取り組むことができている
専門職の場合、そうではない仕事よりも業務内容に満足しやすく、仕事へのやりがいや納得感も持ちやすいといえます。「なんでこんなことをやらなければいけないのか」「この仕事をやって意味はあるのだろうか」という疑問を持ちにくいことも考えられます。
リモートワークができたり一定のプライベートも確保できたりするなど、ある程度多様な働き方がしやすい職業も、満足度の高さにつながっています。
給与に不満が少ない・またはほかの業界と比較して給与水準が高めなど、お金の面を評価する人も一定数います。また、結局のところどんな職業でも、自分がやりたいことがある程度できていれば満足感は高くなる傾向が見られます。
女性の仕事満足度ランキング
女性に満足度の高い職業やその特徴を、ランキングを参考にご紹介します。
女性の満足度が高い職業一覧
doda「女性の仕事満足度職種ランキング2020【総合】」によると、働く女性のうち、満足度が高いと回答した職業は、以下の通りです。(上位・一部抜粋)
- 営業企画・経営企画・事業企画・新規事業開発
- 店長
- 貿易事務
- 秘書・受付
- 人事
- 総務
- 経理事務
- 旅行・宿泊・ホテル
- 経営・戦略コンサルタント
- 広告宣伝・商品企画・サービス企画
同じ女性でも得意分野はさまざまですが、コミュニケーション能力を活かせる仕事やコツコツとできる仕事、自分のアイデアを活かせる仕事などの人気は高い傾向が見られます。
女性の満足度が高い職業の特徴
女性に満足度が高い職業に見受けられる特徴としては、主に以下があります。
- 人間関係がよい
- 仕事を通じて成長できる
- 定時で帰れる/残業が少ない
- 自分のペースで仕事を進めやすい
- フレキシブルに働ける
女性の場合、一般的には男性よりもコミュニケーションや人との関係性を気にする性質があるため、人間関係が円滑な職場のほうが、仕事への満足度は高くなる傾向です。
また女性の場合「家庭との両立がしやすい」という点は、重要な要素のひとつになりやすいようです。
特に子育てをするようになると、家庭に支障が出にくくある程度自分の裁量で進められる仕事のほうが、満足度を感じやすくなるといえます。そのためには、そもそも女性が働きやすい仕事を選ぶか、専門性やキャリアを身につけてフレキシブルに働ける環境をつくるかのいずれかになるでしょう。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
【最新版】おすすめの職業一覧
おすすめの職業一覧をご紹介します。「おすすめ」とはいっても、やはり人によって合う仕事と合わない仕事はあるため、まずは、職業の特徴や仕事内容を確認してみましょう。
- 公務員
- 医師・看護師
- 公認会計士
- システムエンジニア
- 薬剤師
- 管理栄養士
- 理学療法士
- 不動産鑑定士
- 一級建築士
- 弁理士
- メーカーの研究開発
- ロボット開発技術者
それぞれの職業について、おすすめの理由を具体的にご紹介します。
おすすめの職業1:公務員
公務員の仕事をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 失業する心配がない
- 景気や業績に左右されない
「安定した職業の代表」ともいえる、公務員の職業について知りましょう。
公務員は国や地方自治体に勤務する仕事のため、景気が悪くなってもまず潰れる心配がありません。社会的信用度も高く、福利厚生も整っているため、安定を重視する方にはおすすめの職業といえます。
基本的には年功序列的な仕事であり、長く働き続けることで年収も上がっていく制度になっています。東洋経済オンラインが発表した「全国自治体別公務員年収TOP500」によれば、全自治体の平均年収は600万円と、民間企業の平均年収よりも高いことがわかっています。
地方公務員や国家公務員など、職種にいくつか種類がありますが、いずれも試験の倍率は高い傾向にあります。年齢制限があるため、検討している場合は早めに挑戦したほうがよいでしょう。
おすすめの職業2:医師・看護師
医師・看護師をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 需要があり仕事に困ることがない
- 長く働ける
人気の高い職業のひとつである、医師・看護師の仕事について知りましょう。
医者になるには、大学で医学について膨大な量の勉強をこなし、高度な専門知識を習得する必要があるため、狭き門と言われる職業です。しかし、その壁を乗り越えれば社会的地位と安定が得られますし、収入もトップクラスです。
看護師は、一度資格を取れば長く働くことができます。病院や診療所だけでなく、リハビリセンターや福祉施設などに勤務することも可能です。
日本看護協会の「2019年病院看護実態調査」によれば、正規雇用の看護師の離職率は10.7%で、離職しているのは約10人に1人という結果が出ています。大変なイメージのある職業ですが、辞める人の割合はそこまで高いわけではなく、長く働ける仕事であることが予想できます。
医師・看護師は、世の中において必ず必要な仕事であるという点は今後も変わらないでしょう。医療業界では、新しい情報を学び続けながら働いていく必要があります、常に好奇心と向上心をもち、新しい情報を貪欲に学んでいくことが好きな人におすすめの職業といえます。
おすすめの職業3:公認会計士
公認会計士をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 高収入を得られる
- 働き方の選択肢が広い
難関資格としても知られる、公認会計士の仕事について知りましょう。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、公認会計士の平均年収は1018万円で、非常に高収入の部類に入ります。(2016〜2018年の平均値)
会計事務所などに勤務するのが一般的ですが、努力と実力次第では独立することも見込めるため、働き方の選択肢も複数あります。
公認会計士になるためには試験に合格する必要がありますが、合格難易度が高く、試験の受験人数が減っている傾向にあることから、公認会計士のニーズが高まっています。
会計のスペシャリストであり、会社にとっては重要なポジションを担う人材ということになるため、企業で働く際も好条件で採用されやすいでしょう。
おすすめの職業4:システムエンジニア
システムエンジニアをおすすめする理由は、以下の通りです。
- 将来的な需要も高い
- 業界を問わず必要とされている
求人数も多い、システムエンジニアの職業について知りましょう。
経済産業省「IT分野について」の資料によると、いまから10年後の2030年には、エンジニアの数は78.9万人不足すると予測されています。
どの業界でもITの知識・スキルに長けた人材は重宝されるため、需要が高い職業です。
システムエンジニアは、システムの設計開発テストなどを手がける職種のことで、コンピューターを動かす上でのシステム開発を管理することが主な仕事になります。
システムエンジニアはチームで作業を行うことが多いため、チームのメンバーと綿密にやり取りを行うコミュニケーション能力が必要です。
システムエンジニアになるためには技術的能力が備わっていることが大前提になるため、プログラミングなどの専門知識が必要ですが、独学や専門スクールなどで知識をつけることも可能です。
コンピューターに関する技術も日々進化しています。常に自分の知識をアップデートしながら、興味をもって業務を続けられる方におすすめだと言えるでしょう。
おすすめの職業5:薬剤師
薬剤師をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 女性が働きやすい
- 資格職のため転職もしやすい
役立つ資格職のひとつとして知られる、薬剤師の職業について知りましょう。
薬剤師になるためには国家試験に合格する必要がありますが、資格を取得すれば長く働ける仕事です。厚生労働省が発表した「2018年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によれば、全国の薬剤師数の男女の割合は男性が38.7%、女性が61.3%と、女性のほうが多くなっています。
短時間だけ働く、自宅近くの職場も選べるなど家庭との両立もしやすいため、女性が働きやすい職業のひとつともいえるでしょう。
薬剤師は地域の薬局などにも駐在するため、薬局の大規模なチェーン展開などに伴い昨今のニーズが高まっている職業です。
医師の処方箋をもとに薬を処方することが主な仕事になります。生活に身近な薬局や病院をはじめ、製薬会社や研究所などでも働くことができます。
医療の進歩に伴い、資格を取った後も日々の勉強は欠かせないため、新しいことを勉強することが好きな方にはおすすめの職業です。
今後、コンビニなどでも薬が置かれるようになれば、より需要が高まる可能性があります。
おすすめの職業6:管理栄養士
管理栄養士をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 求人数が多い
- 資格取得のハードルが高すぎない
活躍の場も幅広い、管理栄養士の職業について知りましょう。
栄養士の職場はさまざまで、主に学校や病院、福祉施設などで働くことができます。学生や患者さんに最適な栄養を考慮した献立などを考え、提供することが主な仕事です。
ある程度需要があるため、安定性が見込めることがポイントです。栄養士よりも管理栄養士のほうが給与面などよい条件で働けることが多く、管理栄養士の資格取得を目指すことをおすすめします。
旺文社教育情報センターの「第33回管理栄養士国家試験結果」によれば、2019年の管理栄養士国家試験の合格率は60.4%です。決して簡単ではないものの、しっかりと学んで試験対策をすれば、合格できる可能性があります。
昨今では糖尿病や肥満などの生活習慣病が増えているため、疾病を予防改善を目的とした栄養指導を行うことなどにより、需要も高まっています。少子高齢化に伴い、今後さらに老人ホームなどの施設が増えていくことも考えられます。
社会の動きによって、ますます管理栄養士の必要性は高まっていくことが見込まれます。
おすすめの職業7:理学療法士
理学療法士をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 世界的に見ても日本で活躍している職業である
- 将来的な需要も見込める
人の役に立てる実感を持ちやすい仕事でもある、理学療法士の職業について知りましょう。
理学療法士は英語で「Physical Therapist」と言い、「PT」と略して呼ばれることもあります。国家資格を取る必要がある職業で、身体機能回復の訓練のサポートをしたり、一人ひとりのリハビリの計画を立てて実行していくことが主な仕事です。
日本理学療法士協会の公式サイトによると、日本の理学療法士の数は人口10万人あたり79.1人いると言われており、世界第3位の人口割合です。日本は世界的に見ても、理学療法士が活躍している国といえます。
理学療法士は医療施設のみならず介護施設等でも必要とされており、需要は今後も増えることが予想されます。
身体的なサポートを行うため人の役に立つことができ、やりがいの持てる仕事だといえるでしょう。身体機能回復訓練として運動を行う場面も多く、スポーツ経験のある方にも人気の職業です。
年収はおおよそ400万前後と特別高いわけではありませんが、平均的な年収を得ることができるでしょう。
おすすめの職業8:不動産鑑定士
不動産鑑定士をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 独占業務のため仕事に就きやすい
- 企業からの需要が高い
「不動産鑑定のプロ」である、不動産鑑定士の職業について知りましょう。
不動産鑑定士は、不動産価値の鑑定評価をしたり、不動産や土地の有効活用などを判定したりする職業です。一般的な住宅のみならず、事業用不動産の鑑定なども実施します。
おすすめの職業である理由は、需要の高さと収入の安定性です。不動産会社のほかに、銀行や証券投資会社などの金融業界でも不動産鑑定士の求人があります。
不動産鑑定士として働くためには。国家資格取得が必要です。試験は2段階方式で、行政法規や民法、会計学などの知識が必要となります。合格者は、実務修習ののちに不動産鑑定士に登録できます。国土交通省の「報道・広報」によれば、2019年の不動産鑑定士試験(論文式試験)の合格者は、810名中121名です。合格者は増加傾向にはあるものの、簡単には合格できない試験であることがわかります。
平均収入は600万円台ですが、勤務先企業や保有するスキル・経験によって、さらに高収入となる可能性もあります。
難関資格であるゆえに資格取得者も少なく独占業務もあるため、企業から必要とされやすい職業のひとつです。
おすすめの職業9:一級建築士
一級建築士をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 受験資格が緩和されチャンスが増えている
- スケールの大きな仕事ができる
需要の高い仕事である、一級建築士の職業について知りましょう。
建物を建築する際の設計図をつくったり、建築工事の指導監督をしたりする職業です。
建物の設計とひとことでいっても、建築士が取り組むのはデザインや間取りなどの部分だけではありません。安全な建築物設計のために、防災や法律などの知識なども求められます。
建築士には、一級建築士、二級建築士、木造建築士の3つがあります。ただし、一定規模以上の建物や、病院や百貨店、学校などのような多くの人が利用する建物の設計業務ができるのは、一級級建築士のみです。
国土交通省の「報道・広報」によれば、2020年3月1日からは受験資格が緩和され、大学卒業後に試験を受験し、合格後に実務経験を積んで免許登録をすることも可能になりました。
一級建築士の資格を取得すると、給料がアップする、手当がつく、職場や取引先から信頼されやすいなどのメリットがあります。
おすすめの職業10:弁理士
弁理士をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 年齢を重ねても活躍できる
- 年収が比較的高い
専門職のひとつである、弁理士の職業について知りましょう。
弁理士は、知的財産に関わる専門的な職業です。デザインや商号、論文などの知的財産権の保護や運用にかかわる職業です。
日本弁理士会の公式サイトによれば、2020年5月時点の弁理士の平均年齢は51.53歳です。資格職のため、年齢を重ねても引き続き活躍できる職業といえるでしょう。
勤務先にもよるものの平均年収は700万円程度と、一般的な年収より高い傾向にあります。
弁理士の仕事には、たとえば特許出願や商標権出願の代理、知的相談などがあります。弁理士になるためには国家試験合格が必要ですが、受験者の一割未満程度しか合格できないなど、難易度は高いといえるでしょう。
就職先としては、弁護士事務所や特許事務所などが考えられます。電気機械化学系や国際系など、ジャンルによってニーズが高い分野があります。
おすすめの職業11:メーカーの研究開発
メーカーの研究開発をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 専門知識を活かして活躍できる
- 平均よりも高い収入を得られる
理系の就活生からも人気の高い、メーカーの研究開発の職業について知りましょう。
研究所などに勤務し、基礎研究や応用研究などに取り組みながら、新製品の開発や既存製品のリニューアルなどに取り組む職業です。
マイナビAGENTによれば、研究開発の平均年収は約512万円と民間企業の平均より高めで、技術系の仕事の中でも高収入です。
製品などをつくっていると考えると一見華やかなイメージがありますが、実際には検証を繰り返したり改良に長い時間をかけたりするなど、地道な仕事でもあります。
各メーカーでは研究開発の職業を募集しており、ジャンルは食品、化学、化粧品、製薬などさまざまです。
基本的にはその商品に必要な専門知識を持っている人が採用されるケースが一般的であり、研究開発の仕事に就いているのは理系出身者がほとんどです。なお、大学院の修士課程修了者しかエントリーできない企業などもあるため、応募資格には注意が必要です。
おすすめの職業12:ロボット開発技術者
ロボット開発技術者をおすすめする理由は、以下の通りです。
- 世界から必要とされている技術である
- 政府も支援しており成長が見込まれる
将来的な需要が見込める、ロボット開発技術者の職業について知りましょう。
おもに、産業工業用ロボットの設計や開発に取り組む職業です。人間でなくとも正確に作業ができるロボットの実用化のために、研究開発を実施します。
経済産業省が2019年に発表した「経済産業省におけるロボット政策」によれば、世界で利用されている産業用ロボット約38万台中21万台が日本製であることがわかっており、高いシェアを誇っています。
ロボット開発技術者になるためには、工学部などで機械工学の基本的な知識を学んでいることが必須です。機械や電子の設計、プログラミング、人工知能、デザインなど、幅広い知識が求められます。
就職先としては、機械、自動車、電気などのメーカーや設計会社などがあります。企業や役職などによっても異なりますが、平均年収は約800万円以上と高収入の傾向にあります。
ロボットは、介護や教育などの幅広い現場で今後の導入が期待されています。政府もロボット産業の育成を支援しているため、将来的な需要も高い職業といえるでしょう。
自分に合ったおすすめの仕事が知りたい!-適職診断を活用しよう-
おすすめの職業について知るうえで、仕事のやりがいの種類について、新卒・転職者それぞれが活用できる適職診断をご紹介します。「自分にとってのおすすめの職業」を見つけるヒントにしてみてください。
おすすめの職業は人によって異なる
おすすめの職業といっても、もちろんすべての人にとって同じ職業をおすすめできるというわけではありません。ここでは、一般的に言われる「仕事のやりがいの種類」についてご紹介します。
- 人の役に立つ・称賛される職業
- 成果反映がある職業
- 働きやすい職場環境
- 自分の強みが活かせる職業
- 自分の成長を実感できる職業
それぞれについて、ご紹介します。
人の役に立つ・称賛される職業
人は誰しも、人から感謝されたり、称賛されたりすればうれしいと感じてやる気が出るものです。そのため、仕事でそのうれしさを感じられるということは、仕事を続けるうえで大事な要素になります。
たとえば、人から感謝される職業の代表格として医療関係の仕事が挙げられます。命を預かる現場であるため責任は重大ですが、そのぶん多くの人の役に立つ、心から感謝される仕事です。そのほかにも、福祉関連や地域貢献を積極的に行う企業など、直接的に人の役に立つ仕事も数多く存在します。
人から称賛される仕事は、多くの人が働きたいと考える人気が高い仕事です。人の役に立ったり称賛されたりすれば、自分の仕事に対するモチベーション向上にもつながります。仕事に対する意欲が沸くことにより、働き続けていきたいと思えるでしょう。
成果反映がある職業
職業選びにおいては、自分の頑張りや成果が評価され、給与やポジションにしっかり反映されるかどうかも大事なポイントになります。そのため、業務内容と待遇についてはしっかり把握しておくべきです。
業務にかけた努力と会社からの待遇が見合っていると感じられれば、より主体的に働こうと思えるでしょう。どんなにその仕事が楽しく好きだとしても、自分のがんばりが全然認められないような職場では、いずれやる気を失ってしまうはずです。
業務内容を確認することは大切ですが、仕事をする目的のひとつは収入を得ることにあります。収入面も含め、仕事における成果反映がある程度しっかりしている会社を選ぶことをおすすめします。
働きやすい職場環境
職業選びの際は、自分に合った職場環境がある仕事を選ぶことをおすすめします。
昨今ではパワハラ・モラハラ・セクハラなどのハラスメントが問題になっていますが、そのようなことが横行している職場で、長く働きたい人はいません。個人レベルでも組織としても、風通しの良い環境であることは、働くうえで非常に重要です。
また、福利厚生が整った環境であるかどうかも大事な点です。制度や手当などの福利厚生がしっかり整備されている職場であれば、安心して長期的に働いていきやすいと感じる人も多いでしょう。
オフィスがきれいで清潔か、汚く雑然としているかという点も、モチベーションにある程度影響します。現在はリモートワークが一定数導入されている一方で、オフィスがないという企業はほぼありません。いずれにしても、快適で働きやすい職場環境が整っている職業を選ぶのがおすすめです。
自分の強みを活かせる職業
誰しも、それぞれに強みや弱みを持っています。自分の強みを活かせる職業を選んだ方が、社会や企業で活躍できる存在になれる可能性は圧倒的に高くなります。
たとえば、人と話すことが大好きな社交的な性格であれば、営業や宣伝・広報などの職業に適性があるでしょう。一方で、一人で過ごすことが好きで人とのコミュニケーションが苦手な人がそれらの職業に就いたとしても、高い成果をあげることは難しいかもしれません。
自分の強みを最大限活かすことができる仕事ならば成果も出やすく、仕事がさらに楽しくなるという好循環が期待できます。また、組織のなかでも認めてもらいやすいでしょう。
自分の成長を実感できる職業
「ただ決まった仕事を繰り返したり、淡々と進めたりするのは物足りない」と考える上昇志向の強い人は、自分の成長を実感しやすい職業に就くことをおすすめします。
たとえば営業やマーケティング、コンサルタントなど、自分の仕事の成果が数字で目に見えやすい職業などを選ぶのもひとつの方法です。
企業風土などで選ぶのもよいでしょう。「まめにフィードバックをもらえる」「ある程度自分で裁量を持って進められる」「提案や意見などを聞き入れてもらいやすい」などの職場環境のほうが仕事の醍醐味を味わいやすく、成長を感じながら働ける可能性が高いといえます。
おすすめの適職診断を紹介
新卒向け、転職者向けに、おすすめの適職診断とその特徴をご紹介します。
【新卒向け】Future Finder
新卒として自分に合う職業を探したい方におすすめなのが「Future Finder」です。Future Finderには、以下のような特徴があります。
- 本格的な心理統計学に基づく分析
- 自分の特性に合う企業を探すことが可能
- 性格特性に合う企業からオファーが届くことも
自分のタイプや本性、強み・弱み、ビジネスセンス、活躍できる仕事、マッチする企業の社風などを知ることができます。また、特性に合った仕事内容や企業風土を科学的に分析し、適合企業の推薦・紹介も実施しています。
まだ社会人経験のない新卒の方でも、本格的かつ詳細な分析から、自分にマッチする職業や企業を探すことが可能なサービスです。
【転職者向け】ミイダス
転職アプリ「ミイダス」は、経歴やスキル等をもとに自身の市場価値をデータ分析でき、面接確約のオファーなどがもらえるサービスです。
主に、以下の3つの診断を無料で利用できます。
- 市場価値診断
- コンピテンシー(行動特性)診断
- パーソナリティ診断
これらの診断では、相性のよい上司や部下、仕事で最大限力を発揮するための方法、年収の目安や選考条件に合致した企業数などを知ることが可能です。
すでに社会人として働いている人が、現在の自分の市場価値はどの程度なのか、客観的に知ることができるサービスです。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
おすすめの職業で働くために知っておきたいこと
おすすめの職業に就くために必要なことや、男女別で考えておきたいポイント、学歴に関する仕事選びの注意点をご紹介します。
おすすめの職業に就くために必要なこと
おすすめの職業に就くために必要なこととして、以下が考えられます。
資格を取得する
就きたい仕事に必要だったり、持っていたほうが有利になる資格などがあったりする場合は、大学在学中に資格を取得したり、資格取得のための勉強をしたりしておくことをおすすめします。
時間のある大学生の時期に勉強して資格を取得しておけば、その仕事に就きやすくなります。在学中には合格できなかったとしても、社会人になってからも勉強を続け、引き続き受験することも可能です。
資格の勉強をすることでその職業への知識も深まるため、資格が求められる職業に就きたいと考えている人は、早めに勉強をスタートさせておくとよいでしょう。
必要なスキルを身につける
たとえばWebデザインの仕事に就きたいのであれば、フォトショップやイラストレーターなどのソフトの基本や扱い方を知っておくのは基本です。
職業への憧れだけでなく、実際にどのようなスキルが必要なのかということを理解し、身につけておくことが求められます。
自分が就きたい職業に必要なスキルは、書籍などを参考に独学で学ぶほか、スクールに通う、アルバイトなどで実務を通じて覚える、人から教えてもらうなどの方法で身につけることができます。
【男女別】おすすめの職業の選び方
男女別に、職業を選ぶ際に考えておくとよい点についてご紹介します。
もちろん「男性だから、女性だからこうすべき」ということではありません。その一方で、性別による性質や特性という違いは、ある程度存在していることも事実です。仕事を選ぶ際の参考のひとつにしてみてください。
【男性の場合】自分の将来像と合っているか
男女共働きが普通になってきた現代でも、一時的に家庭を中心とした生活にシフトしたり、働き方を変えたりする傾向は女性のほうに見られます。そう考えたとき、やはり女性より男性のほうが、切れ目なく仕事を続けていくことは想定されます。
「忙しくてもやりがいのある職業がよい」「不安定でも自分のやりたい職業に就きたい」など、人によって考え方は異なるでしょう。また、リモートワークや移住なども可能な仕事がいいのか、ずっと会社員として勤めたいのか独立したいのかなどによっても、選ぶ職業は変わってきます。
当然、社会に出てから価値観が変わることもありますし、途中で職業を変えることになるかもしれません。現時点の考えでよいので、職業選択の前に「自分は将来どのように働いていきたいのか」について、まず考えることをおすすめします。
【男性の場合】体力や精神力だけで決めていないか
男性の場合は体育会系の部活などに取り組んできた人も多いため、そこでの経験を活かした職業に就くことを考える人もいるかもしれません。
「精神力があるから飛び込み営業が向いているだろう」「体力があるから力仕事に適性があるはず」などと安易に決めるとミスマッチになったり、年齢を重ねてからつぶしが効かなくなったりする可能性もあります。
若いときに持っている能力だけで職業を決めるよりも、長い目で見て選んだほうがよいでしょう。
【女性の場合】長く働いていけるか
女性の場合、結婚したり子どもが産まれたりする経験を通じて「家族との時間をきちんと取るために働き方を変えたい」「仕事は続けていくが、ずっと仕事ばかりで家庭がおろそかになってしまうことは避けたい」と考える人は比較的多いでしょう。
結婚せず独身でやっていく場合も、自分の収入だけで生活していくことが必要です。いずれにしても、一定以上のスキルやキャリアを身につけるなどしておけば、長く働いていきやすいといえます。
「長く続けていけそうな職業か」「働き方を調整しやすい職業か」などの視点でも、一度考えてみることをおすすめします。
【女性の場合】ハードすぎないか
女性が「連日深夜残業がある」「長時間勤務が当たり前」などの職業に就くと、人によっては男性よりも体調を崩してしまうリスクが高いといえます。
もちろん個人差はありますが、身体の構造上、女性よりも男性のほうが体力や筋力があり、同じ仕事をしても女性のほうが疲れやすかったり疲労回復に時間がかかったりする傾向はあります。
ハードすぎて途中で身体を壊してしまう可能性があるような職業は、できれば避けたほうがよいでしょう。
学歴によって就けない仕事もある
たとえやりたい仕事があったとしても、学歴がネックになって就けない職業もいくつかあります。たとえば、以下のようなものです。
- 「理系の大学院卒」のみを対象とした仕事(研究職など)
- 応募条件が「大卒以上」の企業
- 特定の大学を出て資格を取得しないと就けない職業(医師、薬剤師など)
こういった職業や企業は、そもそも高卒や大学中退などの学歴では働くことができません。
特に研究職などの専門的な知識やスキルを要する仕事の場合、出身校、つまりそこでどんな学びをしてきたのかを重視しますので、入り口の時点である程度絞られます。
それ以外にも、学歴で一種のフィルターをかける職業や企業は一定数あります。就きたい仕事がある場合、学歴が影響するかどうか・応募条件に含まれているかどうかについては、あらかじめくわしく調べておきましょう。
高卒で就きやすい仕事について、以下の記事でくわしくご紹介しています。
世の中には学歴に関係なく活躍できる仕事もたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの職業を見つけるためのポイントと注意点
最後に、おすすめの職業を見つけるために覚えておきたい、ポイントや注意点について解説します。
おすすめの職業を見つける時のポイント
自分に合った職業と出会うために、以下のポイントを意識して行動してみましょう。
ポイント1.自分が大切にしたい価値観を見つける
就活では企業分析や業界研究などをする前に、まずは自分のことをくわしく知る必要があります。自分が大切にしたいやりがいや価値観が見つかれば、あとは、自分に合った企業や職種を探せばよいだけになります。
逆にそこが明確になっていないと、漠然とした考えのまま就活をすることになり、行く気のない企業の説明会や面接などで時間を浪費することにもなりかねません。
就活では自己分析を徹底することはもちろん、就活の軸や企業選びの軸を明確にすることで、自分に適性のある職業が見えてきやすくなるでしょう。
ポイント2.イベントに積極的に参加する
在学生は、先輩や卒業生との交流ができる大学のイベントや、就活イベントへには積極的に参加してみましょう。本格的に就活をスタートする前から大学のOBや企業との接点があれば、就職活動がより進めやすくなります。
はじめは興味がなくても、自己分析を進めて自分の適性などが理解できてくると、当初は興味がなかった職業や企業に関心が出てくる可能性もあります。できるだけ多くの情報を得たり、多くの企業や人と出会い、話したりして判断するとよいでしょう。対面での交流が難しくとも、オンラインなどであれば気軽に取り組めるでしょう。
ポイント3.合説やWEB説明会を見てみる
社会人経験のない若いときは、職業の種類についてくわしくわからない人も多いでしょう。そのため、就活では誰もが知る有名企業やテレビCMで見たことがある企業、商品やサービスなどを使ったことがある企業など、シンプルにネームバリューで選びがちです。
しかし、知名度の高い企業が必ずしも自分にマッチするわけではありませんし、そもそも有名企業や大手企業は競争率が高く、必ず入社できる保証もありません。中小やベンチャー企業、あまりよく知らない業界などもチェックして、視野を広げることをおすすめします。
効率的な方法のひとつが、複数の企業が集まる合同説明会へ行く、自宅にいながら参加できるWEB説明会を見てみることです。就活ではできる限り多くの業界を見て、自分に合った職業を見つけることを心がけましょう。
ポイント4:多くの職業や作業を体験しておく
時間に余裕のある学生のうちに、できるだけ多くの職業や作業を体験しておくことをおすすめします。
たとえば、マスコミ業界に関心がある人はアルバイトとしてテレビ局や出版社などで働いてみる、エンジニアの職業に関心がある人はプログラミングのワークショップに参加し実際にやってみる、などです。
何事も、頭で考えているよりも実際にやってみてわかることのほうが多いといえます。そこで就きたい職業が見つかれば、その仕事に就くために必要なことを逆算して考えることができるでしょう。
業界や仕事の雰囲気をつかんだり、その作業が自分に向いているかを理解したりするためにも、どんどん実践していきましょう。
ポイント5:得意なことと苦手なことを明確にする
たとえば、根っからの文系の人は、文章を書いたりまとめたりすることは得意でも、細かい数字や機械などを扱うのは苦手だったりするケースが多いでしょう。
自分が得意なことは、職業でも活かしやすいといえます。得意なことであればやっていても苦痛になりにくく、ほかの人よりも上手にできるため成長も早くなります。その結果、評価されたりできることが増えたりして、仕事に楽しさを感じることができるでしょう。
苦手な作業が多い職業に就くと、成果を出しにくい、覚えるのが遅い、評価されにくい、モチベーションが下がるなどデメリットのほうが多くなってしまいがちです。
なるべく早い段階で自己分析などで自分について知り、得意なことと苦手なことをあきらかにすることをおすすめします。
おすすめの職業を見つける時の注意点
一人ひとりが自分らしく働けるようになるために、以下のことに注意して就活に取り組んでみましょう。
注意点1.自分のイメージで決めつけない
たとえば「営業だからノルマがしんどそう」「エンジニアだから残業が多そう」「事務は楽そう」など、自分の中の職業のイメージでだけで決めつけないようにしましょう。職業によってある程度の傾向はあるものの、同じ職業であっても企業によって働き方や労働環境はまったく異なります。
就きたい職業が決まったら、その職種がある企業の社風や残業時間の目安、ノルマ、離職率など、気になる項目について調べるのがおすすめです。OBやOG、就活イベントで直接社員に聞くなど、実際にその企業で働く社員に聞いてみるのが、もっともよい方法といえます。
働きたい企業に知り合いがいない場合、元社員の口コミサイトや個人ブログなどにもリアルな意見が書かれていることがあるため、参考のひとつにしてもよさそうです。ただし信ぴょう性の低い情報も混ざっているケースがあるため、鵜呑みにしすぎるのはやめましょう。
注意点2.周囲に流されない
「〇〇学部の場合、基本的には卒業後は〇〇業界へ行くのが普通」「理系の学科で学んだのに、文系の仕事を選ぶのはもったいない」など、周囲の常識や意見に流されないようにしましょう。
必ずしも大学で学んだことと関連のある職業に就かなければいけないわけではないほか、大学で学んでいる途中や就活をきっかけに、ほかのことに関心が出てくることもめずらしいことではなく、そもそも「大学で学んだこと=自分に向いていること」とも限りません。
少しでも違和感・疑問があるならば、自分の目でたくさんの業界を見ることをおすすめします。自分が就きたい職業が見つかったら、たとえそれが大学で学んだことと関連がなかったとしても、周囲に流されずエントリーするなど挑戦してみましょう。
注意点3.条件面だけで就活をしない
給料や福利厚生・制度など、条件面「だけ」を見て就活をするのは危険です。もちろん、あまりに給料が低かったり待遇が悪かったりする場合は早期離職につながる可能性もあるため、最低限のラインは自分でも決めておいた方がよいでしょう。
しかし、今は「人生100年時代」といわれています。大学を卒業してから、途中でなんらかの仕事を辞めたりペースを落としたりする期間があるとしても、長期間仕事をすることになる人も多いでしょう。長く働くにもかかわらず、人生と密接にかかわる仕事にやりがいを感じられないのはもったいないことです。
また「仕事はつまらないが条件面はいいから働く」という姿勢は会社にぶら下がる存在になりやすく、働く意欲や仕事のパフォーマンスも低く、周囲からも評価を得づらくなりがちです。やりがいをもって働ける職業を見つけることを目指しましょう。
注意点4:流行に安易に飛びつかない
世の中で流行していたり話題だったりする業界や仕事は華やかなイメージがあるため、その職業に就きたいと考える人もいるかもしれません。
しかし流行に関係する仕事は、時代が変われば必要とされなくなってしまう可能性もあるため注意が必要です。
たとえばタピオカドリンクやチーズハットグのように話題になったドリンクやフードの販売員などは、ブームが終われば閉店してしまい、仕事を失ってしまう可能性もあります。
現在はYouTuberなども人気の職業ですが、いまの状況がこれからもずっと続いていくとは限らず、新たな手法が登場したり世間の関心が変わっていったりすることもあるでしょう。
「流行だから」「人気だから」という理由だけで安易にその職業を選ぶことは、リスクが高いため避けましょう。
注意点5:不況になる可能性も考える
リーマンショックや新型コロナウイルスなどの予測できない事態が発生すると、不況で売上が激減したり、その職業自体の需要がなくなってしまったりすることもあり得ます。
不況になると影響を受けやすい職業は収入が減るリスクがあったり、ほかの仕事に就くことを余儀なくされてしまったりする可能性を持っているといえます。
ただし、就きたい職業が明確にあるにもかかわらず「不況になったら大変になりそうだからやめておこう」と最初からあきらめてしまうのはもったいないことです。一時的には影響を受けても、情勢が落ち着けば回復するケースもあるためです。
職業を選ぶ際には「世の中が不況になっても影響が少なそうか」などの視点からも考えてみるとよいでしょう。
「おすすめの職業」に関するよくある質問
専門性の高い職業や給与水準が良い業界の仕事、リモートワークができる・残業が少ないなど柔軟な働き方ができる職業に就いている人は、仕事への満足度が高い人が比較的多い傾向が見られます。
自分に向いてる仕事を探すのは、社会人経験がない・少ない状態では決して簡単ではありません。一度、就職のプロに相談してみることをおすすめします。職業選びに迷っている方はぜひ、ジェイックの「就職相談」へお申し込みください。
職業を決める際には、自分がやりたい仕事に就くために必要な学歴や資格、スキル等の有無を知っておく必要があります。また、性別ごとの傾向なども把握しておくとよいでしょう。
まとめ
今回は職業選びについてのポイントやおすすめの職業を紹介しましたが、ご紹介したなかで興味を持った職業があれば、ぜひ参考にしてみてください。
もちろん、一般的におすすめと言われる職業や仕事が、自分にとってマッチしているとは限りません。企業選びに関しても同様です。自分の優先順位やポイントを明確にしたうえで、職業選びをすることをおすすめします。
職業に就くために必要な勉強や資格、進学などが必要な場合、金銭面やかかる時間なども考慮したうえで、最良の選択をしましょう。
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