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ITエンジニアとは?仕事内容や求められるスキル、就職方法まで徹底解説!

ITエンジニアとは?仕事内容や求められるスキル、就職方法まで徹底解説!

ITエンジニアに就職したいと考え、理解を深めていきたい人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ITエンジニアの仕事内容や求められるスキル、就職で役立つ資格について解説します。

また、ITエンジニアを目指す上で知っておきたい知識を網羅的にご紹介しますので、就職活動に役立ててみてください。

ITエンジニアとは?

ITエンジニアとは、主にパソコンなどのITツールを活用して開発やシステム運用などを担うIT技術者のことを言います。「エンジニア」とはエンジニアリングに関する専門的な知識やスキルを持った人という意味です。

ITシステムが我々の生活になくてはならない存在になったこともあり、ITエンジニアが活躍するフィールドは非常に多岐に渡ります。

共通する仕事内容としては、ITシステムやサービスの開発に関わる設計から開発、運用・保守であり、ITエンジニアがいないと我々の生活レベルは大きく下がるとも言われています。

技術力がとにかく求められる仕事といったこともあり、ITエンジニアは就職後も常に勉強することが求められます。

勉強会セミナーなどでインプットした知識を業務に活かすことができれば、自分の業務効率を上げられるだけでなく、この世になかったシステムを作ることもできるでしょう。

パソコン1台さえあれば仕事を進めていける仕事ですので、会社に勤める以外にもフリーランスとして活躍しているITエンジニアも多くいます。

会社勤めであっても、正社員だけでなく派遣やパートなど様々な働き方が選択できるのもITエンジニアの特徴といえます。

ITエンジニアの種類と仕事内容

ITエンジニアは以下のように様々な種類があります。

  • システムエンジニア
  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア
  • インフラエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • データベースエンジニア
  • AIエンジニア
  • 社内SE
  • プログラマー
  • テスター(デバッガー)

いずれも活躍する場や求められるスタンスなどが変わってきますので、仕事内容とともにしっかり理解しておきましょう。
また、ITエンジニアを目指す上では自分がどの種類のエンジニアになりたいのか認識しておくことが非常に大切であることを認識しておいてください。

ここからは、それぞれのITエンジニアの仕事について総務省の職業情報提供サイト「jobtag」の内容をもとに平均年収や仕事内容を解説していきます。

1. システムエンジニア

システム開発をする上で、クライアントと直接やりとりを行い、設計書や要件定義書などを作成する仕事です。幅広いIT知識を求められるだけでなく、クライアントと交渉を行うことが求められるため、コミュニケーション能力が特に必要です。

基本的にはIT会社の正社員として働くことが多く、複数のプログラマーを束ねるようなマネジメント業務も担います。

平均年収684万円
仕事に就くための方法・コンピューターメーカーやシステム開発会社などに就職する
・求人サイトや就職エージェントを活用する
・設計を担当することになるため特に論理的思考力が求められる

2. フロントエンドエンジニア

Webサービスやアプリにおいて、ユーザが直接触れる画面の設計や構築を行うエンジニアです。デザイナーのデザイン案をもとに、Java ScriptやHTMLなどのプログラミング言語を用いてコーディングをすることが業務となってきます。

コーディングが1つでもずれてしまうと、ユーザに見える画面がいびつになってしまうことから、正確性が特に求められます。
また、業務単位で案件を受けるようなフリーランスとしても活躍しやすいエンジニアといった特徴も見られます。

平均年収549万円
仕事に就くための方法・Webサービス会社などに就職する
・プログラミングスクールに通って就職先を紹介してもらう
・ユーザの心情を理解する能力が求められる

3. バックエンドエンジニア

サーバーサイドの業務を取り扱うエンジニアです。WebサイトやITツールは、24時間安定的に稼働できるようにサーバーが常に動いています。バックエンドエンジニアはこのサーバーの設計や運用を担う業務を行います。

ちなみに、バックエンドエンジニアの対になる職種としてはフロントエンドエンジニアであり、どちらもできるエンジニアのことを「フルスタックエンジニア」と呼ばれるため合わせて覚えておきましょう。

平均年収454万円
仕事に就くための方法・PHPやPythonなどのプログラミング言語を習得する
・SESの会社に就職しバックエンドエンジニアの案件にアサインしてもらう
・高い集中力や正しいIT知識が求められるため学習意欲を発揮することが重要

4. インフラエンジニア

ITシステムやインターネットが不具合なく使える状態にするため、ITインフラを整えることを目的としているエンジニアです。インフラにおける設計や開発、運用・保守がメインの業務となりますが、特に運用保守の業務については、未経験から就職しやすいといった特徴があります。

自ら新しいシステムを開発することは基本的になく、システムエンジニアが作った要件書をもとにインフラを考えていくことが一般的です。守りの仕事になりますので、保守的な思考を持った人に向いてるエンジニアと言えます。

平均年収487万円
仕事に就くための方法・システム開発会社にインフラエンジニアとして就職する
・求人サイトや就職エージェントを活用する
・保守的な思考を持っていることが大切

5. セキュリティエンジニア

サーバーやネットワークにおけるセキュリティと向き合うエンジニアです。基本的には運用や保守がメインの業務となり、サイバー犯罪は日に日に進化しているため、常に新しい知識やニュースをインプットすることが求められます。
また、有事の際にはセキュリティエンジニアが率先して事故の対応を行うことになりますので、行動力や臨機応変な対応が非常に重要になるエンジニアです。

高い専門性が必要になることから、インフラエンジニアなどでスキルを身に付けてからの就職がおすすめです。

平均年収558万円
仕事に就くための方法・セキュリティオペレーション会社や大手IT企業に就職する
・就職エージェントを活用する
・インフラエンジニアなどで基礎的な知識を習得した後に転職する

ネットワークエンジニア

コンピュータネットワークの構築や保守を担うエンジニアのことを言います。新しく社内のシステム構築を行う際にはネットワークエンジニアが登場し、ユーザが快適にインターネットワークを使えるようにすることがミッションです。

ネットワークエンジニアの仕事の精度によって、ユーザが不利益を被ることもありますので、社会的責任が大きい仕事という理解をしておきましょう。

平均年収448万円
仕事に就くための方法・ITサービス会社や情報サービス会社に就職する
・運用や保守業務を経験したあとにキャリアアップする
・社会的責任が重い仕事のため誠実さが重要

データベースエンジニア

情報蓄積するデータベースが安定的に動作するように、サーバーやストレージの最適化を担うエンジニアです。インフラエンジニアの種類の1つとも言われており、運用や保守業務であれば未経験からでも就職しやすい傾向にあります。

ちなみに、データベースエンジニアと名前が似ている「データエンジニア」というものがありますが、業務内容は全く異なります。データエンジニアとは分析に必要なデータを収集したり、分析を行う業務となりますので両者の違いを認識しておいてください。

平均年収553万円
仕事に就くための方法・情報サービス会社に就職する
・求人サイトや就職エージェントを活用する
・データ分析を担当することもあるため計数能力が求められる

AIエンジニア

AIの開発や運用を担うエンジニアです。最近ではAIの活用ニーズが急速的に高まってきていることもあり、AIエンジニアを募集する求人も増えてきています。

AIを開発するためには、機械学習やディープラーニングといった知識が求められます。

どちらも比較的新しい分野の知識となりますので、情報収集力だけでなく、自ら考えて新しいスキームを構築する力も求められます。

将来性が高く高年収も狙えるエンジニアですが、即戦力が求められる傾向にあるため、未経験だと就職は難しいかもしれません。

平均年収558万円
仕事に就くための方法・AI開発ベンチャー企業やIT企業に就職する
・ディープラーニングや機械学習の知識を独学で習得する
・新しい技術を身につける意欲が重要

社内SE

非IT事業会社におけるIT部門に属し、会社のITシステムの設計や運用を担います。

社内で使っているITツールの改修のためにベンダーと打ち合わせをして発注することも多く、プログラミングができない人であっても社内SEとして活躍できるケースが見られます。

中途入社で社内SEを目指すためには何らかのエンジニア経験が求められますが、営業など別職種から社内SEに異動することも可能です。

平均年収497万円
仕事に就くための方法・IT知識を身につけた上で事業会社に就職する
・社内異動でIT部門に異動する
・ITスキルを身につけていないと就職は難しい

プログラマー

システムエンジニアが作成した要件定義書や仕様書に基づいてプログラミングを行っていく仕事です。プログラミング言語はたくさんありますが、プロジェクトごとに求められるプログラミング知識が異なりますので、日ごろからプログラミング技術をアップデートし続けることが重要です。

未経験からでも挑戦しやすいといった特徴があり、独学やプログラミングスクールでプログラミング技術を磨いて就職する人も多く見られます。
また、フリーランスという形でプログラマーとして活躍する人も少なくありません。

平均年収557万円
仕事に就くための方法・情報サービス会社やITメーカーに就職する
・プログラミングスクールに通う
・独学でプログラミング技術を身につける
・論理的思考力と集中力が重要

テスター(デバッガー)

プログラマーが作ったシステムにバグがないかを確認する仕事です。作業手順書が渡され、その通りに作業を行い、バグが出た場合は文書にまとめて報告をします。

業務の内容は非常にシンプルなため未経験者も就職がしやすいでしょう。また、正社員だけでなくアルバイトやパートといった働き方で募集されている求人も多く見られます。

ITエンジニアとしてのスキルがあまり身に付かないため、テスターとして働いた後は、別の種類のエンジニアのキャリアを歩むケースが一般的です。

平均年収557万円
仕事に就くための方法・ソフトウェア開発会社やITメーカーに就職する
・パートやアルバイトとして就職することも可能
・集中力がとにかく求められる

平均年収出典:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」

ITエンジニアに必要なスキル

ITエンジニアには様々な種類がありますが、共通して以下のようなスキルが求められます。

  • プログラミングスキル
  • ITに関する知識
  • 論理的思考力
  • コミュニケーションスキル

これらのスキルがあることは面接でもしっかりアピールするようにしましょう。

それぞれ解説します。

プログラミングスキル

ITエンジニアにはほとんどのケースにおいてプログラミングスキルが求められます。

プログラミングとは特定の言語を用いてパソコンに命令文を書く行為のことを言います。言語によって命令の文章や文法が異なるため、隅々まで知識を理解していないとプログラミングをすることはできません。

プログラミング言語は200から300程度あると言われていますが、その全てを覚える必要はありません。PHPやPython、Rubyなどのメジャーな言語が1、2個使えれば、まずはITエンジニアとして活躍できると考えられます。

ITに関する知識

ITエンジニアはどの工程を担当するにしろ、以下のようなITに関する知識が求められます。

  • ソフトウェアに関する知識
  • ハードウェアに関する知識
  • セキュリティに関する知識

これらの1つでも欠けてしまうと、業務におけるトラブルを引き起こしやすくなります。非常に幅広い知識が求められますので、就職直後はもちろん就職をしてから定期的に知識のインプットをしておく必要があります。

数ある職種の中でも特にシステムエンジニアを目指す場合は、上記の3つのスキルは兼ね備えておく必要がありますので認識しておいてください。

論理的思考力

ITの力を使えば大抵のことは処理ができてしまいます。しかし、コンピューターに対して適切な処理を命令するためには、論理性が伴っている必要があります。そのため、論理的思考力があることはITエンジニアに必須のスキルと言えるでしょう。
また、クライアントの要望を満たすITシステムを作るためにも論理的思考力が重要です。

問題が起きた時であれば、「なぜその問題が起きたのか」「どうしたらその問題が起きなくなるのか」などを論理的に考えることで、設計通りのシステムが開発できるようになります。

コミュニケーションスキル

ITエンジニアは基本的にパソコンを前にして仕事をすることが多いですが、コミュニケーションを行うことも多くあります。プロジェクトメンバーと進捗の確認を報告する打ち合わせであったり、クライアントと要件のすり合わせを行う事もあります。

コミュニケーションの方法はチャットなどが主となってきますが、相手とやりとりをして業務を進めていくような仕事であることを認識しておいてください。

ITエンジニア向けの資格

ITエンジニアは実務経験が重視される仕事のため、資格がなくても活躍していくことはできます。

しかし、これからITエンジニアを目指すにあたっては、以下のような資格があると就職で有利になると考えられます。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • AWS認定資格
  • データベーススペシャリスト

資格取得に時間をかけすぎて就職活動が遅くなってしまうことはデメリットとなりますので、時間に余裕があればこれらの資格の取得を検討してみてください。

1. ITパスポート

ITパスポートとは、ITエンジニアとして活躍するための幅広い知識を有していることを証明する資格です。IT関係の資格の中では珍しい国家資格となっていますので、資格が取得できれば未経験からでも知識のアピールに繋げることができます。

試験範囲は幅広いですが、合格率は50%以上と比較的高いため、しっかり勉強すればITの基礎知識がなくても合格できるでしょう。全国の試験会場で随時受験ができることもあり、受験ハードルが低いという点もポイントです。

合格率目安50〜60%
勉強時間目安100〜150時間

2. 基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とはITエンジニアの登竜門と言われている資格であり、ITエンジニアとして就職した直後に資格取得が課される職場もあります。

試験に合格することで、ITエンジニアとして求められる要件定義から、開発運用に関する幅広い知識があることを証明できます。試験はパソコンで解答する選択式で実施されることもあり、合格率は50%程度と比較的高い点もおすすめできるポイントです。

合格率目安50〜60%
勉強時間目安100時間

3. 応用情報技術者試験

応用情報技術者試験とは基本情報技術者試験の難易度を上げた資格です。

応用情報技術者試験に合格できるレベルの人材は他のエンジニアを指導する立場に立てると言われており、マネジメントやエキスパートなどを目指す場合は応用情報技術者試験の取得が求められることが多いです。

選択式問題だけでなく記述式問題もあることから、勉強時間目安は300時間以上をイメージしておく必要があります。合格率が20%から30%と低い水準で推移しているため、未経験者の場合はまずは基本情報技術者試験を目指すことがおすすめです。

合格率目安20〜30%
勉強時間目安300時間

4. AWS認定資格

AWS認定資格の「AWS」とは「Amazon Web Service」の略称です。AWSはAmazonが提供するクラウドコンピューティングサービスであり、エンジニアが作業をする環境の土台となっていることが多いことから、AWSに関する知識を持っていることはITエンジニアとしての技術力を示すことにも繋がります。

また、AWS認定資格を取得することでクラウドに関する知識がある証明になります。多くのITエンジニアはAWSを使っているため、将来を見据えて先んじてAWS認定資格を取っておくことも良いでしょう。

合格率目安50%
勉強時間目安50〜100時間

5. データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストとは国家資格の1つであり、主にデータベースに関する設計や開発における専門的な知識が求められます。

特にデータベースエンジニアやAIエンジニアなど、業務でデータベースの管理やビックデータの解析を行っているエンジニアの場合は、試験内容と業務内容の関連性が高く仕事で活かしやすいと考えられます。

合格率は20%と極めて低いことから、資格が取得できればITに関する知識習得に強みがある点をアピールできるでしょう。

合格率目安20%
勉強時間目安100〜200時間

ITエンジニアに向いてる人の性格

ITエンジニアは向き不向きがはっきりと分かれている仕事です。特に以下のような人であればITエンジニアに向いてる性格と言えるでしょう。

  • 論理的思考力がある人
  • コミュニケーション能力に長けている人
  • 好奇心が旺盛な人
  • 柔軟に対応できる人
  • 集中力が強い人

ITエンジニアを目指すのであれば、これらの特徴のいずれかに当てはまるかをチェックしてみてください。それぞれ詳しく解説します。

1. 論理的思考力がある人

ITエンジニアは論理的思考力が求められますので、常に論理性を意識して物事を考えられる人はITエンジニアに向いてるといえます。

反対に論理性が破綻しているような人は、ITエンジニアになれたとしても業務を円滑に回すことができないため、すぐに挫折してしまうことが考えられます。

論理的思考力とは物事を筋道立てて考える力のことを言い、「ロジカルシンキング」と呼ばれています。ITエンジニアに論理的思考力が求められる理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 見積もり工数を論理的に示す必要があるため
  • システムの仕様や設計に役立てるため
  • 障害発生時の対応のため
  • 障害の再発防止策の策定のため

あらゆる工程において論理的思考力は求められますので、面接では論理性を持って回答することを意識してみてください。

2. コミュニケーション能力に長けている人

ITエンジニアは技術力と同じレベルでコミュニケーション能力が求められます。いくら技術に優れたITエンジニアであっても、プロジェクトメンバーやクライアントとコミュニケーションが取れないと、いつまでたっても上流工程の仕事に取り組むことができずにスキルアップが見込めません。

ITエンジニアとして求められるコミュニケーションとしては、論点を洗い出して簡潔に伝えるべきことをまとめる観点が挙げられます。「自分は何を成したいのか」であったり、「相手が主張したいことは何か」を見極められるような力を身に付けておくと良いでしょう。

3. 好奇心が旺盛な人

ITエンジニアが触れることになるIT技術は日に日に進化を続けています。自分の分からないことであっても向き合う力が求められますので、技術に関する好奇心が旺盛な人ほどITエンジニアとして活躍できると考えられます。

分からないことがあった時にストレスを感じてしまったり、自ら避けようとしてしまうような傾向にある人がITエンジニアになるとストレスが溜まることになるでしょう。

自ら進んで必要な情報取りに行けるかどうか、ITエンジニアを目指す上では自己認識しておいてください。

4. 柔軟に対応できる人

ITエンジニアは基本的にクライアントワークになるため、顧客の要望に沿うような仕事が求められます。そのため、顧客が急に仕様変更を申し出てきた際には柔軟に対応する必要が出てきます。

また、ITシステムはネットワークや他のサービスの不具合によってトラブルが発生することも珍しくありません。トラブルが発生するたびにどういった対応をすればいいのかを柔軟に考えていく必要もあります。

このことから、ITエンジニアには柔軟に物事に対応できるような頭の柔らかい人であることが求められます。

5. 集中力が強い人

ITエンジニアには高い生産性が求められます。常にパソコンと向き合い、自身に振られたタスクを短時間で正確にこなす必要がありますので、集中力が強い人に向いてる仕事と言えます。

短時間で集中してタスクを完了させられる力が身に付くと、より難しいプロジェクトに挑戦させてもらえる機会が増えますので、エンジニアとしての技術を身に付けることもできるでしょう。

やるべきことを後回しにしがちな人は、ITエンジニアになった後に苦戦してしまうかもしれません。

未経験からITエンジニアを目指すには

ITエンジニアは将来性が高い仕事ということもあり、未経験から就職したいと考える人は多くいるでしょう。

未経験からITエンジニアを目指すのであれば、以下のような方法を検討してみてください。

  • どの種類のITエンジニアになるか決める
  • プログラミングスクールに通う
  • 未経験から募集している求人を見つける
  • 就職エージェントを活用する

それぞれ詳しく解説します。

1. どの種類のITエンジニアになるか決める

ITエンジニアには様々な種類があり、どのITエンジニアになるかによって求められるスキルだけでなく、今後のキャリアパスも大きく異なってきます。

それだけでなく、最初のキャリアに応じて生涯もらえる収入も変わってくることを考えると、どの種類のITエンジニアになるのか決めることが非常に大切です。

未経験からでも就職しやすいITエンジニアを目指してしまうかもしれませんが、ITエンジニアにこれから挑戦していきたいのであれば、中長期的な観点で自分のキャリアを見つめ直すことが重要です。

自分は将来どういった開発に携わりたいのかであったり、フリーランスとして働く選択肢も残したいのかなど検討した上で、ITエンジニアの求人を比較検討するようにしてください。

2. プログラミングスクールに通う

未経験からITエンジニアを目指すのであれば、プログラミングスクールも1つの選択肢になってきます。プログラミングスクールに通うことで、基本的なプログラミング技術を教わることができるため、独学で勉強するといった手間をかける必要がなくなります。

また、プログラミングスクールによっては卒業後に就職先を紹介してもらえるケースもあります。ITエンジニアとして求められるプログラミングスキルを習得した上で就職もできることから、未経験者におすすめの方法と言えるでしょう。

3. 未経験から募集している求人を見つける

未経験からITエンジニアを目指すのであれば、未経験者を募集している求人に応募することをおすすめします。特に求人サイトの場合は未経験者歓迎といったチェックボックスが用意されていますので、未経験者関係の求人に絞って求人を検索していきましょう。

未経験者歓迎と書かれていない求人にも応募することはできますが、基本的に経験者を募集している求人となります。そのため、未経験者が応募しても書類選考に通過しないと考えられますので避けておくことが無難です。

4. 就職エージェントを活用する

未経験からITエンジニアを目指す場合、自分にはどういった求人が向いてるのか判断がつかないことも考えられます。就職活動におけるアドバイスをプロの視点からもらうためにも、就職エージェントを活用することがおすすめです。

就職エージェントを活用することで自分が希望する求人を自動的に紹介してもらえるため、現職で忙しい人であっても就職活動を円滑に進めることができます。

それだけでなく、模擬面接の実施や自己分析のアドバイスなどを無料で受けることもでき、就職成功率を高めることも期待できます。

就職エージェントは登録から内定獲得まで全て無料で活用できますので、気になるサービスを見つけたらまずは登録を検討してみてください。

ITエンジニアのキャリアパス

ITエンジニアとして経験を積むことができれば、以下のように様々なキャリアパスを歩むことができます。

  • 開発の上流工程の仕事にキャリアアップする
  • ITコンサルタントになる
  • 独立やフリーランスになる

就職を検討する際は、その後のキャリアパスも並行して考えることが重要です。それぞれのキャリアパスについて解説します。

1. 上流工程の仕事にキャリアアップする

ITシステムを作る工程としては、設計・開発・運用保守の大きく3つに分かれます。このうち運用保守については未経験者を多く募集しているということもあり、最初のキャリアとして歩む人も多くいるでしょう。

一般的には、設計などの上流工程に行けば行くほどスキルや給料を上げられる傾向にありますので、今の担当工程よりも上の仕事にキャリアアップするといったキャリアパスが考えられます。

実際にエンジニアとして働く人も、設計工程を担当するためにスキルアップを目指している人も少なくありません。

2. ITコンサルタントになる

ITエンジニアのキャリアパスとしては、ITコンサルタントという選択肢も考えられます。

ITコンサルタントとは文字通りITに関するコンサルティングを行う仕事であり、幅広いIT知識を求められるため、エンジニア出身の人も多く見られます。

ITコンサルタントになると直接自分がプログラミングなどを行うことはなくなり、設計や要件定義などの上流工程の仕事に関わることになります。ITコンサルタントはITエンジニアよりも高い収入が見込めるため、キャリアアップに繋がる転職をしやすいとも言えます。

3. 独立してフリーランスになる

ITエンジニアとして経験を積むことができれば、独立してフリーランスになることも可能です。システム開発はプロジェクト単位で仕事を切り出しやすいといった特徴があるため、自分の得意なジャンルの案件だけを仕事にして生活することもできるでしょう。

ただし、独立してフリーランスとして活動する場合は、自分で営業をすることも必要になってきます。技術力だけでなく、高いコミュケーションスキルを持っていることが求められますので、会社員として働いているうちに要件定義までできるようなスキルを身に付けておくことがおすすめです。

ITエンジニアの一日のスケジュール

ITエンジニアの一般的な1日のスケジュールとしては、プログラマーを例に挙げると以下のようになります。

  • 9:00 出勤・朝礼
  • 9:30 チームミーティング
  • 10:00 開発作業
  • 12:00 昼食
  • 13:00 開発作業
  • 15:00 新規案件のブリーフィング
  • 16:00 開発レビュー
  • 18:00 退社

会社によって1日のスケジュールは様々ですが、ITエンジニアの大枠の仕事の流れを理解するのに役立ててみてください。

9:00 出勤・朝礼

ITエンジニアはフレックス制をとっている職場が多い傾向にあります。

フレックス制とは自分で始業時間と終業時間を自由に設定できる制度のことであり、実際には10時や11時に出勤してくるエンジニアも少なくありません。

出勤をしたらまずは朝礼を行います。ITセミナー広報や社内の制度の変更など、すべての従業員に影響があるような重要な情報が告知されますので、必ず参加することが求められます。

9:30 チームミーティング

チームミーティングでは、自分の属しているプロジェクトの進捗確認や仕様の変更によるタスク修正等が共有されます。自分のタスクの進捗を報告することもありますので、コミュニケーション能力を活かして簡潔にわかりやすく伝えることが重要です。

また、チームミーティングは曜日によって固定されていることもありますので、自身でスケジュール管理をして業務調整をすることもあります。

10:00 開発作業

1日の作業内容をまとめたら開発作業に入ります。開発作業では基本的に自分1人でプログラミングを行っていくことになりますが、技術的に分からない点があればチームメンバーなどに聞きに行くこともあります。

また、納期によってはこのまま1日中開発作業に入ることもあります。チームのタスクの進捗に応じて臨機応変に働き方を変えていくことも重要です。

12:00 昼食

ITエンジニアには明確な昼休憩の時間が定められているわけではありませんが、多くのケースで12時になったら昼食の時間になります。

オフィスに出社していれば、チームメンバーとランチに行くこともあるでしょう。

13:00 開発作業

ランチの時間が終わったら再び開発作業に入っていきます。午前と午後で基本的にやる内容は変わりませんが、午前中にタスクの遅れがあるチームメンバーのフォローをすることも少なくありません。

また、ITエンジニアとしてスキルを身に付けていけると、開発作業にかかる時間を減らすことができます。午前中にタスクを終わらせ、午後は早めに別の案件の開発に着手するといった自由度の高い働き方ができる点も特徴です。

15:00 新規案件のブリーフィング

システムエンジニアや営業担当が新しく獲得してきた案件についてのブリーフィングを行うことがあります。

要件や仕様を共有してもらい、新しく自分のタスクが増えることもありますので、不明点があればブリーフィング時に消化しておくように意識しましょう。

16:00 開発レビュー

ITエンジニアが自分のタスクを完了できたら、一般的には上司にレビュー依頼を行います。レビュー依頼によって自分の手がけたプログラミングが間違っていないかなどをチェックしてもらうことができ、無事にOKとなったらそのタスクは終了となります。

開発レビューはレビュー依頼先の業務の忙しさによって、1日2日程度反応が返ってこないこともあります。そのため、レビューにかける期間をなるべく多く見積もった上で仕事を進めていくと良いでしょう。

もし開発レビューによってミスが見つかった場合は、修正作業が発生することもあります。そのまま残業に発展してしまうこともあるため、自分の作業に責任を持って進めることが大切です。

18:00 退社

1日のやるべきタスクを完了させたら退社します。退職後はプライベートを楽しむだけでなく、不定期に開催されているITエンジニアの勉強会に参加することもあります。

業務が繁忙期を迎えている場合、定時通りに帰る事は難しくなります。長く残業が発生することも考えられますので、ITエンジニアを目指すのであればあらかじめ認識しておく必要があるでしょう。

ITエンジニアの仕事のやりがい

ITエンジニアの仕事のやりがいとしては以下の3点が挙げられます。

  • 新しいシステム開発に携われる
  • 自身の成長実感が持ちやすい
  • 社会貢献性を感じやすい

それぞれ詳しく解説します。

1. 新しいシステム開発に携われる

ITエンジニアの大きなやりがいとしては、今までこのように存在していなかったような新しいシステム開発に携われる点が挙げられます。

ITシステムはメーカーなどと異なり、大きな設備がなくても作り始めることができます。世の中のニーズを捉え、技術力を発揮することができれば、世の中を変えるようなシステム開発にも挑戦できるでしょう。

また、ITシステムは普及も早いため、優れたシステムを開発できるとすぐに多くの人に使ってもらうことができます。ユーザからのフィードバックを受けることもでき、自分の仕事の影響度を直接感じられる点は、ITエンジニアならではのやりがいといえます。

2. 自身の成長実感が持ちやすい

ITエンジニアは技術を身に付けることで、自分ができる業務の幅をどんどん広げていくことができます。今までできなかったような技術を活かして新しい開発を実現できたり、作業効率を高められている実感が持てればやりがいを感じることもできるでしょう。

自分の成長実感を自分で感じられるというのは、ITエンジニアを始めとした技術職ならではのやりがいです。仕事を通じて自分のスキルアップを目指していきたいと考える人にはITエンジニアの仕事はぴったりといえます。

3. 社会貢献性を感じやすい

ITエンジニアの仕事は社会貢献性が高いという点でもやりがいを感じるでしょう。

銀行のWebサービスの構築や国や地方自治体のIT案件に携わることもできるため、自分の仕事が社会に直接的に貢献していることを実感しやすいと考えられます。

国や生活インフラに関わらない案件であっても、多くの人が使うサービスの開発や運用に携われるため、自分が関わった案件のサービスを使っている姿を目の当たりにすることも可能です。社会貢献を実感できる仕事は数少ないため、ITエンジニアをしていて良かったと感じることも多いでしょう。

ITエンジニアに就いて良かった人の声

ここでは、実際にITエンジニアに就職して良かったと回答する人の声を2つご紹介します。

1. 未経験からでも仕事を任せてもらう立場から任せる立場になれた

短大を卒業してからフリーターとして働き続けていたAさんの就職体験談をジェイック独自のインタビュー記事から抜粋してご紹介します。

「なかなか自分の将来についてうまく考えがまとまらないまま留学や短大を経験した後、フリーターとして過ごしていました。しかしずっとフリーターをしているわけにはいかないと感じ、就職サービスを利用することにしました。

就職サービスを利用して出会った企業の中でも1番興味を持っていたのが、現在システムエンジニアとして働いている会社でした。システムエンジニアの仕事内容やどういった事業をしているのか理解できていませんでしたが、面接や面談を通じて興味が高まり、無事に就職することができました。

もともとExcelが少し使えるレベルでIT知識はあまりありませんでしたが、一つ一つ業務を丁寧に教えてもらうことができ、入社から5年目になった今は仕事を振る立場になれています。

私のようにシステムエンジニアについて入社後に理解を深めたような人でもしっかりと仕事と向き合っていけるので、未経験者であっても挑戦してみることが大切だと思っています。」

未経験者であっても、システムエンジニアとして活躍できている人の声をご紹介しました。Aさんの就職成功体験談を深く知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。

Aさんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎

2. 制作したシステムを使えること

ITエンジニアとして就職して良かったという人の声としては、自分が制作したシステムを実際に多くの人に使ってもらえるといったものも多くあります。特に個人ユーザ向けに提供されているようなWebアプリやWebサービスはイメージがしやすいかもしれません。

自分が携わったサービスを通じてユーザの感情を変えられたり、購買活動に繋げることはもちろん、ITサービスは効果が数字で見やすいといった特徴もあるため、具体的にどれぐらいの売り上げにつながったのかを実感することが可能です。

SNSなどでユーザの声を拾うこともでき、良い評価をもらえていればエンジニアとして働いていて良かったと感じることになるでしょう。

法人向けサービスのITエンジニアだったとしても、クライアントとなる法人ユーザから使用感をフィードバックしてもらうことができます。クライアントから直接感謝の言葉をもらうこともできるため、常にやりがいを感じて働ける仕事とも言えます。

ITエンジニアになるメリット

ITエンジニアになるメリットとしては以下の5つの点が挙げられます。

  • 需要が高く手に職がつく
  • 年収アップがしやすい
  • 働き方が比較的自由
  • 成長市場で自己成長もしやすい
  • キャリアパスが幅広い

それぞれ詳しく解説します。

1. 需要が高く手に職がつく

ITサービスは今や我々の生活になくてはならないものとなっています。

今後数年から数十年にかけても、ITサービスは需要が伸び続けていくことが考えられますので、一度ITエンジニアとしてスキルを身に付けることができれば、将来的に働き口に困る事はないと考えられます。

つまり、ITエンジニアとして働ければ手に職をつけられるという点がメリットになります。

また、需要が高い仕事というのは基本的に収入が高い傾向にあります。収入の高い仕事で長く働けると生涯に稼げるお金も増えるため、プライベートにおいて家計に困ることも少なくなるかもしれません。

2. 年収アップがしやすい

ITエンジニアの世界は、転職による年収アップがメジャーとなっています。

ある転職サービスが発表した調査によれば、転職によって年収がアップしたITエンジニアは9割を超えると言われています。また、年収アップ幅としても半数以上が100万円を超える年収アップを実現できているという調査結果も出ています。

そのため、ITエンジニアは年収を上げていきやすいというメリットが考えられます。

もちろんスキルアップをしてできることの幅が広がることが年収アップの要件になってきますので、自己研鑽は常に求められます。

スキルアップと収入が直結しやすい仕事というのはやりがいにもつながりやすく、働くモチベーションも保ちやすくなるでしょう。

3. 働き方が比較的自由

ITエンジニアは柔軟な働き方が可能な仕事です。

サラリーマンであればフレックスタイム制が導入されている会社が多く、自分の働きたい時間に働くことが可能です。また、パソコン1台で仕事ができるため在宅勤務やリモートワークを認めている会社も多く存在します。

クライアントワークではないエンジニアの場合は、服装や髪型が自由であることも珍しくありません。働き方に制限がなくなれば仕事で感じるストレスも少なくなると考えられます。

4. 成長市場で自己成長もしやすい

IT業界は右肩上がりで成長を続けています。総務省の発表においても、IT市場はスマートフォンやクラウドサービスの普及によって2016年以降右肩上がりで市場規模が増大していると言われています。

成長市場に属する会社は投資を積極的に行う傾向にあります。

したがって、成長市場で働くことができると自分も投資の恩恵を受けることができます。言い換えれば、自己成長がしやすい環境でスキルアップが可能になると考えられます。

未経験であっても大規模なプロジェクトに参加させてもらえたり、資格取得や自己学習の目的で購入した参考書に対して費用の負担をしてもらえるなどのメリットに繋がることもあります。

5. キャリアパスが幅広い

先ほど解説した通り、ITエンジニアとしてスキルを身に付けることができれば幅広いキャリアパスを歩めるようになります。

昨今は、AIの登場により働き方や仕事の内容まで混沌としてきているといった実態が見られます。いつ、どんな仕事がなくなるか分からないといった状況において、キャリアパスが幅広いというのは安定して働けるといった意味でもメリットといえます。

ただし、ITエンジニアのキャリアパスが幅広い分、自分で将来どういった仕事をしたいか定まっていないと、キャリアの軸がぶれてしまうことに繋がります。
キャリアの軸がぶれると結果的に現状を維持するような働き方を選択してしまうことがあるため、エンジニアとしても成長が難しくなる可能性があります。

ITエンジニアとして働くのであれば、自分のキャリアパスやキャリアプランをしっかりと持っておくようにしてください。

ITエンジニアになるデメリット

先ほどとは反対に、ITエンジニアになるデメリットとしては以下の5点が挙げられます。

  • 勉強を毎日しなければならない
  • 納期に常に追われる
  • デスクワークで身体的負担が大きい
  • 残業が多い会社もある
  • プレッシャーを感じやすい

ITエンジニアを目指す際は、メリットだけでなくこれらのデメリットについてもしっかりと理解をしておきましょう。それぞれ詳しく解説します。

1. 勉強を毎日しなければならない

ITエンジニアは何よりも技術力が求められます。就職直後にはITエンジニアとして独り立ちできるための研修が行われることが多いですが、研修の内容をインプットするだけでも非常に体力を使うことになるでしょう。

ある程度基本的なIT知識を身に付けたとしても、IT技術は日に日に進化を続けていますので、自ら新しい技術や情報をインプットしていくような勉強が求められます。

真剣に活躍していきたいと考えるのであれば、仕事を終えてから毎日勉強することが必要になるでしょう。

仕事と勉強を並行して行い続けなければならないため、人によっては体力的にきついと感じることもあるかもしれません。特に、勉強が苦手な人はITエンジニアとして働くことに向いていない可能性もあります。

2. 納期に常に追われる

ITエンジニアは基本的にクライアントワークとなりますので、全ての業務に納期が定められています。自分が担当するタスク1つ取っても、「いつまでにこなさなければならない」という納期が設定されていますので、締め切りに追われるようなプレッシャーを感じながら働くといったデメリットが挙げられます。
また、1人のITエンジニアには多くのタスクが割り振られることになるため、並行して複数のタスクに追われ続けるといったことも考えられます。

心が休まらない中で働き続けるといったスタイルになりますので、精神的に疲れてしまうITエンジニアもいます。

3. デスクワークで身体的負担が大きい

ITエンジニアは勤務時間中常に椅子に座りながらパソコンのモニターを見続けることになります。直接的に体を動かすような肉体労働ではありませんが、1日中椅子に座っていることで、目の疲れや首や肩の痛みなどの身体的負担を感じることもあるでしょう。

実際に腰痛や関節周りの痛みを感じるITエンジニアは少なくなく、運動不足も相まって生活習慣病を患っている人が見られます。

意識的に体を動かす生活をしないと、不健康な日々を過ごすことになる点はデメリットと言えます。

4. 残業が多い会社もある

ITエンジニアは納期内に仕事を終わらせることが重要です。

エンジニアが不足している会社の場合だと新しい案件ばかり増え、一人当たりのエンジニアに対する業務量が増えてしまうことが考えられます。この時、定時内では仕事が終わらないことになるため、残業が多くなるといったデメリットに繋がります。

残業が増えると就寝時間やプライベートの時間が削れていくことになるため、精神的に不健康な生活を強いられることになるでしょう。

加えて、サービス残業が常態化している会社も見られますので、就職先に気をつけないと働く時間ばかり増えてしまうといったことがあることには注意してください。

5. プレッシャーを感じやすい

ITシステムはプロジェクトのどこか1つでもミスがあるとシステム全体がエラーを起こしてしまいます。そのため、自分に振られた仕事はミスなくこなさなければならず、業務においてプレッシャーを感じることも多いと考えられます。

納期が迫っていることも相まって、精神的に追い詰められながら働くようなITエンジニアも少なくありません。特に就職したての頃は自分の業務スピードもままならない状況ですので、精神的に参ってしまうリスクもデメリットとして挙げられます。

ITエンジニアの求人選び

求人サイトを見てみるとITエンジニアの求人は多くあることが分かります。

どの求人が自分にマッチしているのか的確に選ぶためにも、以下のようなポイントを重視するように意識してみてください。

  • 自分の興味のある業務に携われるか
  • 収入条件がマッチするか
  • 勤務先はどこになるか

求人選びに失敗してしまうと、せっかくITエンジニアとして就職できても就職したことを後悔してしまう可能性が考えられます。それぞれのポイントをしっかりと意識して求人選びに役立てていきましょう。

1. 自分の興味のある業務に携われるか

ITエンジニアは担当する工程や業界、種類によって身に付けられるスキルが大きく変わってきます。求められる素質も異なりますので、自分の興味のある業務に携われるかどうかは求人票で確実にチェックしておきたいポイントです。

ITエンジニアの求人には仕事内容としてどんな業務に携われるのかが明記されています。会社名や勤務先だけで求人を選ぶのではなく、具体的にどの工程のどの業務に携われるのかをしっかりと確認しておきましょう。
加えて、この記事で解説したITエンジニアの種類のうち、自分はどの種類のエンジニアになりたいのかを理解しておくことも大切です。求人サイトによってはITエンジニアの種類を詳細に指定して検索できるものもありますので、上手く活用してみてください。

2. 収入条件がマッチするか

ITエンジニアとして働くのであれば、スキルの習得だけでなく収入アップも目指していきたいところです。そのため、ITエンジニアの求人に応募する際は給与形態がどうなっているのかをしっかり確認しましょう。

求人の中には下限年収と上限年収に大きな幅が設けられているケースがあります。

会社にもよりますが、基本的には下限年収でオファーされるものとして捉えておくと良いでしょう。上限年収でオファーをされるのは、よほどの技術力を持っている人と考えられますので、参考程度に捉えるようにしてください。

合わせて、給料の内訳についても確認しておくことがポイントです。

基本給に加えて固定残業代分が加算されて給料が記載されているケースもあります。固定残業代が設けられている職場だと残業時間が増えやすい可能性もありますので注意してください。

3. 勤務先はどこになるか

ITエンジニアの働き方の1つとして、SESと呼ばれる客先常駐のスタイルがあります。客先常駐の場合は求人票における勤務先が「プロジェクトに基づく」と書かれている傾向にありますので、どうしても客先状況を避けたい場合は勤務先の欄を確認しておくことがポイントです。

もし勤務先が本社・支社の住所しか書かれていない場合は、客先常駐することなく自社のエンジニアとして働くことができます。

一概に客先常駐が悪いものとは言えませんが、組織の一体感を感じられなかったり、精神的に不安を感じながら働かなければならないことも考えられますので、勤務先欄も確実にチェックしておくことがおすすめです。

ITエンジニア志望のひとから「よくある質問」

最後にITエンジニアを志望する人からよくある質問を3つ取り上げて解説します。

1. ITエンジニアのきついところは?

ITエンジニアのきついところとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 専門的な高度なスキルが求められる
  • クライアントワークで働きづらさを感じることがある
  • プレッシャーを感じやすい
  • 稼働時間に対して給料が少ないと感じることがある
  • 人手不足の会社だと残業が増えやすい
  • 毎日勉強をすることが求められる

このようなきつさもある仕事ということを理解した上で、ITエンジニアを目指すのかしっかりと検討することが大切です。

2. ITエンジニアは将来性がある職業ですか?

IT業界の見通しは明るいと言われていますので、ITエンジニアの需要も高まることが予想されます。したがって、ITエンジニアは将来性がある職業だと言えるでしょう。

しかし、人によってはAIがITエンジニアの役割を代替してしまうと考えているケースもあります。AIは目まぐるしく進化していくため、将来的にITエンジニアの役割を奪ってしまうかもしれませんが、ITエンジニアとしてしっかりと経験を積めば、AIを作り出す側に回ることもできます。

したがって、きちんとスキルを身につけることができれば、何らかの形でエンジニアの仕事を続ける事はできると考えられます。

3. ITエンジニアになるのに学歴は関係ないですか?

ITエンジニアとして就職するのに学歴は関係ありません。職歴も関係ないことが多いため、ITエンジニアとして活躍できる素質があるとアピールできれば、いつからでも就職することはできるでしょう。

しかし、未経験の場合は年齢の若さを求められることもあります。そのため、ITエンジニアに挑戦したいのであればなるべく早く就職活動を進めることをおすすめします。

まとめ

ITエンジニアを目指す上で知っておきたい知識を網羅的に解説しました。

ITエンジニアは業務のスキル習得が特に重要になる仕事のため、就職後も努力をし続ける必要があることは認識しておいてください。しっかりとスキルを身に付けることができれば、年収を上げたり様々なキャリアパスを歩むことができるため、未経験者でもおすすめできる仕事といえます。

自分がITエンジニアに向いてるか分からないという人であれば、就職エージェントのキャリアカウンセリングを受けてみることもおすすめです。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター