医療事務に向いている人とはどういった特徴を持つ人なのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、医療事務として働くことに向いてる人の特徴と向いていない人の特徴を合わせて解説します。加えて医療事務として求められるスキルや就職するための方法についてもご紹介します。
これから医療事務になりたいと考えている人は、記事の内容を参考にして就職活動に役立ててみてください。
この記事の目次
医療事務に向いてる人の特徴
医療事務に向いてる人の特徴としては、以下の12点が挙げられます。
- 基本的なパソコン操作に自信がある人
- 思いやりを持って人と接することができる人
- 簡単な計算を瞬時にできる人
- 学習意欲が高い人
- 常に冷静に物事に対応できる人
- テキパキと仕事をこなせる人
- 医療関係の仕事に就きたい人
- 一度ミスしたことは二度起こさない人
- 様々な場所に引っ越す予定のある人
- 体調管理に自信がある人
- 感謝されることが好きな人
- 口が固い人
これから医療事務になりたいと考えている人は、これらの特徴のうち自分がいくつ当てはまるのか確認してみると良いでしょう。詳しく解説していきます。
1. 基本的なパソコン操作に自信がある人
医療事務は、通常の民間企業で働く一般事務とは異なる業務を行いますが、大きく見ると事務職のくくりの仕事であるため、業務上はパソコンを常に使うことになります。
パソコンのオンオフやキーボードを使ったローマ字入力など、基本的なパソコン操作に自信がある人は医療事務に向いてると言えます。
医療事務はそこまでタイピングスキルが求められる業務ではありませんが、患者の話を聞きながらブラインドタッチでキーボードを入力できると業務効率を上げられるため、職場での評価にも繋がりやすくなるでしょう。
2. 思いやりを持って人と接することができる人
医療事務は医療機関に来院した患者の受付業務も担います。特に病院などで働く場合は身体に不調を感じている人を相手にコミュニケーションを取ることになるため、思いやりを持って人と接するといった能力が求められます。
また、医療事務は医師や看護師などの医療従事者と一緒に働く場面も多々あります。医療従事者は自分たちとは立場が全く異なる人たちのため、相手の業務に対して思いやりを持って接することができると円滑に仕事を進められると考えられます。
このように、医療事務にはコミュニケーション能力の中でも特に思いやりが求められる仕事となる点を認識しておいてください。
3. 簡単な計算を瞬時にできる人
医療事務は会計業務も行います。患者に対して請求する診療報酬を計算した後は、多くの場合現金で診察料の支払いを行います。お釣りがいくらかなど簡単な計算を瞬時にできる人は、会計業務に手間取ることなくスムーズに仕事をさばいていけます。
なお、診療報酬を算定するレセプト業務においては、基本的な計算はすべてパソコンが行ってくれますので高度な計算能力は必要ありません。すぐに職場で活躍していきたいのであれば、中学校レベルの数学知識があれば安心できます。
4. 学習意欲が高い人
医療事務は一般事務と異なり、学ぶべきことが多いといった特徴があります。業務の流れこそマニュアルが用意されていますが、医療事務は社会保険や医療保障制度などを理解しておかないと業務に支障が出ることが考えられます。
また、診療報酬の改定なども不定期に行われますので、業務上の知識をインプットする機会は働いていて多くあるでしょう。学習意欲の高い人であれば、医療事務として覚えるべき知識をすぐにインプットでき、職場でも活躍していけると考えられます。
それだけでなく、医療事務は関連する医療事務の資格を取得することで、役職や給料を引き上げられます。学習意欲の高い人は現状に満足せずに医療事務の専門的な資格を取得することで、収入をアップできる点も覚えておいてください。
5. 常に冷静に物事に対応できる人
特に大病院や大学病院など規模の大きな病院で医療事務として働く場合、突発的なトラブルに対応することが求められます。中にはマニュアルになかったり、同僚の誰もが経験したことのない業務と向き合わなければならなかったりすることが少なくありません。
事務職でありながらも、突発的なトラブルに対応しなければならないのは医療事務ならではの特徴と言えるでしょう。常に冷静に物事に対応できる人であれば、トラブルに対しても淡々と仕事をこなしていけるため、職場での信頼アップに繋がると考えられます。
6. テキパキと仕事をこなせる人
医療事務の仕事はミスなく素早くこなすことが非常に大切です。医療事務が仕事で手間取れば手間取るほど患者を長い時間待たせることになります。特に理由もなく時間を待たされることになると、患者は怒ってしまいクレームに発展することも考えられます。
また、病院は診療時間が定められていることから、場合によっては集中的に業務が立て込むことがあります。マイペースに仕事を進めていては患者だけでなく周囲の同僚にも迷惑をかけかねませんので、テキパキと仕事をこなせる人に向いてる仕事と言えます。
7. 医療関係の仕事に就きたい人
医療事務は医師免許や看護師資格などがなくても医療機関で働ける数少ない仕事です。医師免許や看護師免許はそれぞれ対応する大学や学部に入学して卒業しなければならないため、大人になった後に就職を目指すのが難しい仕事となっています。
その点、医療事務はポテンシャルをアピールできれば学歴に関わらず、未経験でも就職ができる仕事です。大人になった後に医療関係の仕事に就きたいと考えている人には、医療事務の仕事が非常に向いてると言えるでしょう。
ただ、当然ですが医療事務は医療行為を行うことができません。自分の手で患者の容態を良くする仕事は医師と看護師のみとなる点はしっかり認識しておいてください。
8. 一度ミスしたことは二度起こさない人
医療事務は責任感の求められる仕事です。1度ミスを起こしてしまえば患者に対して診療報酬を再請求することになりますし、ミスの規模によっては勤める医療機関の信頼性を大きく損なうことにもなるでしょう。
このように責任が求められる仕事ということもあり、一度ミスした事は2度起こさないような人に向いている仕事と言えます。人である以上どうしてもミスは発生してしまいますが、ミスが起きたときに適切なリカバリーができれば、周囲の人もそこまで白い目で見てこないと考えられます。
「ミスをしたら次はどうしたらそのミスがなくなるのか」を常に考えられるかどうかは、医療事務を目指す上で自己認識しておきたいポイントです。
9. 様々な場所に引っ越す予定のある人
医療事務の仕事は医療機関によって大きく異なるものではありません。したがって、一度医療事務の実務経験を積むことができれば様々な医療機関で働くことが可能になります。
言い換えれば、医療事務は全国各地で働けるという点で手に職がつく仕事と言えます。
パートナーが全国転勤をするような会社に勤めている場合、自分も様々な場所に引っ越すことになるかもしれません。引っ越しが多いとその都度就職先を見つけなければならないため、転職のハードルも徐々に上がっていってしまいます。
そんな時でも医療事務の経験があれば、引っ越し先の医療機関ですぐに就職できるでしょう。医療機関は早々なくなるものではありませんので、今後数十年間働き口に困りにくくなるのは嬉しいポイントです。
10. 体調管理に自信がある人
医療事務として働くことになる医療機関には、様々な感染症のウィルスを持った人が来院します。どれだけ気をつけていても感染症にかかるリスクが高い仕事であるため、体調管理に自信がある人に向いている仕事と言えます。
また、医療事務は病院の診察時間になったらすぐに業務を始められるようにしなければならないため、毎日決まった時間に起きて出勤できるような体調管理も特に求められる仕事と言えます。
11. 感謝されることが好きな人
医療事務は患者や医療従事者をつなぐ仕事と言えます。常に誰かを助けるような業務が主な仕事となりますので、人からよく感謝の言葉を投げかけられやすいといった特徴があります。
誰かに感謝の言葉を伝えられることが好きな人には医療事務の仕事は向いてると言えます。
医療機関で誰かから感謝される経験はなかなかできないものです。仕事にやりがいを感じたい人も医療事務を目指してみるのがおすすめです。
12. 口が固い人
医療事務は業務の特性上様々な個人のカルテを見ることになります。場合によっては、誰もが知るような有名人が来院することもありますが、そうした事実を外部に漏らさない意識が重要です。
口が軽く特定個人の難易歴を誰かに話してしまうようなことがあれば、重大なコンプライアンス違反となり、懲戒処分を受けるだけでなく、損害賠償や裁判に発展する恐れがあります。したがって医療事務として働くのであれば、口が固い事は必須条件とも言えるでしょう。
医療事務に向いていない人の特徴
先程とは反対に、医療事務に向いていない人の特徴としては以下の8点が挙げられます。
- ルーティンワークが苦手な人
- 集中力がなく飽き性な人
- チームワークが取れない人
- 臨機応変な対応が苦手な人
- 無責任な人
- とにかく稼ぎたい人
- リモートワークをしたい人
- 想像力を発揮できる仕事がしたい人
これらの特徴に1つでも当てはまる場合は、医療事務以外の仕事を検討した方が良いかもしれません。それぞれ詳しく解説します。
1. ルーティンワークが苦手な人
基本的に医療事務はルーティンワークをこなしていくことが求められる仕事です。マニュアルに則ってテキパキと見せなく業務をこなしていくことが特に求められる仕事のため、ルーティンワークが苦手な人には向いていない仕事と言えます。
常に新しい仕事や人と関わり自身のスキルアップを目指していきたいような人は、医療事務以外の仕事を検討してみてください。
2. 集中力がなく飽き性な人
医療事務は基本的に残業がなく、医療機関が開いている時間に集中して業務に向き合うことが求められます。したがって、勤務時間中に集中力が途切れてしまったり、医療事務の仕事そのものに飽きてしまうような人だと就職後に長続きする事はないでしょう。
毎日似たような光景でルーティンワークを継続できるような集中力があるかどうかは、医療事務を目指すかどうかの判断ポイントの1つになります。
3. チームワークが取れない人
医療事務には多くの業務が舞い込んできます。基本的には自分の元に来たタスクをテキパキとこなしていくことが重要ですが、場合によっては他人の仕事を巻き取って手助けするといった行動も大切になってきます。
チームワークが取れる人だと職場での円滑なコミュニケーションもしやすくなるので、働きやすい環境を作り出すことが可能です。反対に、チームワークが取れない人だと職場で孤立してしまい、人間関係に悩んで早期離職することも考えられます。
4. 臨機応変な対応が苦手な人
医療事務の業務自体はルーティンワークとなっていますが、医療機関にはトラブルがつきもののため、突発的な出来事に臨機応変の対応ができることが求められます。臨機応変に対応することが苦手な人だと、医療事務の仕事をしていてストレスを感じる機会が増えてしまうかもしれません。
臨機応変に対応できるかは、心の余裕によっても左右されます。加えて、業務で様々な経験をしたことがある人の方がトラブルに対しても柔軟に立ち向かえる傾向にありますので、医療事務として働くのであれば、長期間働き続けることを前提に就職を検討することをおすすめします。
5. 無責任な人
先ほど解説した通り、医療事務の仕事には高い責任感が求められます。自分1人の仕事の良し悪しによって医療機関の評判が大きく左右されることがありますので、無責任な人には医療事務の仕事は向いていません。
自分の経験を振り返ってみて、自身に責任がある状況になった時どのような立ち振る舞いをしていたのか自己分析してみるのも良いでしょう。
6. とにかく稼ぎたい人
医療事務は稼げる仕事ではありません。転職サイトdodaの調査によれば、医療事務の平均年収は291万円となっています。事務職全体の平均年収が343万円であり、民間企業の一般事務職が345万円であることを考えると、医療事務は求められるスキルに対して収入が低い仕事と言えます。
医療事務は残業することがほぼなかったり、成果を出してボーナスを増やすといったこともできない仕事であることから、とにかく稼ぎたいと考えている人には向いてない仕事となっています。
少しでも多くの仕事を稼ぎたいのであれば、別の事務職を検討することをおすすめします。
7. リモートワークをしたい人
医療事務はリモートワークができません。来院した患者に対して直接的なコミュニケーションを行い、個人情報の塊と言えるカルテを確認して業務を進めることから、リモートワークを認めている医療事務の求人は存在しないのが実態です。
リモートワークや在宅勤務ができる仕事につきたいのであれば、民間企業の一般事務や経理事務等への就職を検討してみてください。
8. 想像力を発揮できる仕事がしたい人
先程も解説した通り、医療事務はルーティンワークが主となりますので、想像力を発揮して仕事に臨むといったことがほとんどありません。加えて、医療機関は極めて公共性の高い施設であることから、少しでも変わった行動をとる事は認められない傾向にあります。
したがって、自分の想像力やクリエイティビティを発揮できる仕事がしたい人が医療事務になってしまうと、働きづらさを感じることにつながるでしょう。
医療事務に求められるスキル
医療事務に求められる代表的なスキルは以下の3点です。
- 基本的なパソコンスキル
- 医療に関する基本的な知識
- コミュニケーション能力
それぞれ詳しく解説します。
1. 基本的なパソコンスキル
医療事務は基本的なパソコンスキルがあることが必須です。目安としては自分でパソコンを思うように操作して、Wordで文章が書ける程度のレベルで問題ありません。一般事務で求められるようなExcel操作や関数計算等は求められませんので安心してください。
ただし、文書執筆に必要なタイピングスキルは少なくとも平均程度持っていないと業務が遅れる原因にもなりますので、練習しておくことをおすすめします。
2. 医療に関する基本的な知識
医療事務として就職した後は、基本的な医療に関する知識を求められる傾向にあります。医療知識がないと間違った診療報酬の計算をしてしまいやすくなるだけでなく、医師や看護師に対して不適切なコミュニケーションを取るリスクが高まります。
専門的な医療知識までは必要ありませんが、医療事務としてよく目にするような病気の症状や処置の内容については理解する必要が出てくるでしょう。
3. コミュニケーション能力
医療事務は事務職の1つではあるものの、立場の異なる相手とのコミュニケーションをする機会が多い仕事です。加えて、日常生活ではなかなかコミュニケーションを取らないような患者や医師、看護師など特殊な立場の人ともやりとりをしなければなりません。
一定以上のコミュニケーション能力がないと業務を円滑に進めることが難しい仕事のため、面接では特にコミュニケーション能力の高さをアピールすると良いでしょう。
医療事務が活躍できる現場の種類
医療事務は次のような現場で活躍することができます。
- 大病院
- クリニック
- 調剤薬局
それぞれの現場で、医療事務はどのように働くのかについて理解を深めておきましょう。
1. 大病院
地域の中でも有数の大病院ではたくさんの医療事務が働いています。
大病院は特に1日の来院数が多いため、医療事務一人当たりの業務量が多いといった特徴があります。加えて夜間救急があるような病院の場合は夜勤が発生することも考えられます。
業務で忙しくなることが考えられるものの、大病院の場合は入院レセプトに触れる機会が多かったり、小規模の病院で働くよりも専門的な知識が身に付けやすいといったメリットがあるため、結果的に医療事務としてキャリアアップしやすいのが特徴です。
医療事務としてスキルアップし、長く働いていきたい人はファーストキャリアを大病院にするのもおすすめです。
2. クリニック
小規模なクリニックでも医療事務は働けます。大病院に比べて医療事務の人数が少ないことから、一人当たりに求められる業務の幅が広いといった特徴があります。自分1人で多くの業務をこなさなければならないため、就職直後に覚えることが多いといった特徴が見られます。
トイレの清掃や受付の掃除など雑務のような業務もありますので、クリニックの経営を支えている実感を持ちやすいと考えられます。また、かかりつけの患者の来院が多い傾向にありますので、コミュニケーションが取りやすいといったメリットがあります。
3. 調剤薬局
調剤薬局で働く医療事務は「調剤事務」と呼ばれることもあります。調剤業務は薬剤師が行いますので、医療事務は薬剤師の指示に従って会計の算定や受付業務などを担います。
医療の中でも特に薬品に関する知識が求められるため、病院等の医療事務とはやや異なる知識が必要です。調剤薬局は病院よりも数多く存在しますので一度キャリアを積むことができれば、様々な場所で働けるようになる点はメリットと言えます。
医療事務に就くための方法
医療事務に就職するための方法としては、以下の3点が挙げられます。
- 独学で医療事務の資格取得を狙う
- 病院の待合室で医療事務の仕事を観察してみる
- 就職エージェントを利用して自分にマッチする求人を見つける
特に未経験から医療事務に就職したいと考えている人は、これらの方法を試してみてください。
1. 独学で医療事務の資格取得を狙う
医療事務の仕事は資格がなくても働けますが、できるだけ内定獲得率を高めたいのであれば、求人応募前に独学で医療事務の資格を取得しておくことがおすすめです。
医療事務に関する資格としては、以下のようなものが挙げられます。
- 医療事務技能審査試験
- 医療事務管理士
- 診療報酬請求事務能力認定試験
- 医療事務認定実務者
似たような名前の資格が多いですが、この中でも特に合格率が高く初心者におすすめなのが「医療事務認定実務者」という資格です。医療事務認定実務者はマークシート形式で試験が実施され、合格率は60%から80%と高い傾向にあります。
反対に「診療報酬請求事務能力認定試験」は合格率が30%と、医療事務資格の中で最も難しい難易度となっています。医療事務はどういった業務を担うのか知りたい人は、まずは医療事務認定実務者の勉強をしてみるのがおすすめです。
2. 病院の待合室で医療事務の仕事を観察してみる
医療事務の働く現場の空気感を知りたい人は、最寄りの医療機関に足を運んでみることもおすすめです。特に大病院などであれば、待合室から医療事務が働く執務室が確認できますので、1日の業務量や仕事における人間関係を観察することができます。
医療事務の空気感が自分にマッチしているか不安だと感じる人は、求人を見るだけではなく、まずは自分の目で職場を目にしてみることも検討してみてください。
3. 就職エージェントを活用して自分にマッチする求人を見つける
医療機関が数多く存在するように、医療事務の求人もたくさん募集されています。求人によって求めるスキルや素質だけでなく働き方も大きく変わってきますので、就職エージェントなどの第三者にサポートしてもらいながら就職活動を進めることがおすすめです。
就職エージェントは自身の就職活動をサポートしてくれるだけでなく、ネットでは見れないような非公開求人を紹介してくれます。医療機関によっては求人の募集状況を他の医療機関に知られたくないと考え、非公開求人でしか募集しないケースも少なくありません。
就職エージェントを活用することで求人の選択肢を増やすことにも繋がりますので、特に就職活動に自信がない人は利用を検討してみてください。
未経験でも医療事務に就くことはできる?
手に職をつけて長く働けるといったメリットがある医療事務に、未経験から挑戦したいと考える人も多いでしょう。ここからは未経験でも医療事務に就職できるか解説します。
1. 必要なスキルを身に付けることができれば就職できる!
専門的なスキルが求められることもある医療事務の仕事ですが、以下のようなスキルがあれば未経験からでも就職することは可能です。
- コミュニケーション能力
- 基本的なパソコンスキル
- 仕事に対する誠実性
- スケジュール管理能力
- 対応力
- 学習意欲
上記のスキルが身に付いている事はもちろん、これらのスキルの持ち主であることを面接でアピールすることが大切です。
医療機関や面接官によって求めるスキルの傾向はやや異なってきますが、まずはそもそも自分にどういったスキルがあるのか自己分析をすることから始めてみましょう。
2. 人手不足の仕事のため未経験から募集している求人は多い
医療事務は人手不足が嘆かれている仕事の1つであることから、未経験者を募集している求人は多いのが実態です。特に求人サイトで就職活動を進めようと思っている人は、未経験者募集の求人に応募するようにしてください。
未経験者募集と書かれていない求人であっても応募することはできますが、基本的に経験者を募集している求人になります。
そのため、未経験者が経験者募集の求人に応募しても選考に通過できる可能性は極めて低く、時間を無駄にしてしまう可能性がありますので注意してください。
医療事務に就職・転職する際の注意点
医療事務への就職や転職を目指す際には2つの注意点があります。それぞれの注意点を理解した上で医療事務を目指すようにしてください。
1. キャリアパスのイメージを持っておく
医療事務を目指す場合は、あらかじめ自分のキャリアパスのイメージを持っておくようにしましょう。専門的なスキルを身に付けて仕事で評価され、昇進を目指したいのであれば、忙しい反面専門的なスキルが身に付く大病院への就職がおすすめになります。
一方、仕事でのスキルアップはそこまで求めておらず、生活できるだけの給料をのんびりと稼いでいきたいと考える人はクリニックや調剤薬局で働く医療事務を目指すことがおすすめです。
このようにキャリアパスによって就職すべき先が異なってきますので、「自分はどういったキャリアパスを歩みたいのか」「どれぐらい稼いでいきたいのか」といった観点を自身のライフプランとともに考えた上で就職を検討してみてください。
2. 休日の制度をしっかり調べる
医療機関は土日も診療日を設けていることがあります。土日に診療日を設けていれば医療事務も土日に出勤することになります。また、平日に休診日を設けている医療機関もあることから、医療事務は職場によって休みが異なる仕事となっています。
医療事務への就職や転職を検討する場合は、年間休日日数だけでなく毎週の休みがいつに設定されているのか確認するようにしてください。シフト制で休みを設けている医療事務の求人もある点には注意しましょう。
よくある質問
最後に医療事務についてよくある質問を3つ取り上げて解説します。
医療事務に求められる力は?
医療事務に求められる力としては以下のようなものが挙げられます。
- 几帳面
- 基本的なパソコンスキル
- 冷静な判断力
- 学習意欲
- コミュニケーション能力
- チームワーク
- 計算力
- 体調管理能力
これらの力があれば就職活動で評価されやすいだけでなく、医療事務として活躍できると考えられます。
また、スタンスとしては「謙虚さ」や「サポート意欲」などが求められます。
医療事務の給料が低いのはなぜですか?
医療事務の平均年収が低い理由として考えられるのは、医療事務がパートや派遣社員といった非正規雇用での働き方が多いことが考えられます。
非正規雇用の場合正社員より給料が下がってしまう傾向にあるため、結果的に医療事務の平均年収が低く出てしまっているのかもしれません。
医療事務は様々な働き方ができるのは1つのメリットと言えるでしょう。
平均年収が低いというだけで医療事務の仕事を敬遠するのではなく、業務内容や職場の人間関係などを総合的に加味した上で就職するかどうか検討しましょう。
医療事務のきついポイントは?
医療事務のきついポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 覚えることが多い
- クレーム対応をしなければならないことがある
- 感染症をもらいやすい
- 責任が重い
- 職場に閉鎖的な空気感がある
- 定期的に繁忙期が訪れる
医療事務を目指すのであれば、こういったきついポイントがある点もしっかりと認識しておいてください。
まとめ
医療事務に向いてる人や向いていない人の特徴を詳しく解説しました。
この記事で解説したような向いてる人の特徴に多く当てはまる場合、未経験からでも医療事務としてやりがいを持って働くことができるでしょう。
もし自分が医療事務に向いているかどうか判断がつかないような人は、就職エージェントなど第三者の視点からアドバイスをもらうことも検討してみてください。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい