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医療事務には未経験からでも就職できる!仕事内容や向いてる人とは

医療事務には未経験からでも就職できる!仕事内容や向いてる人とは

医療事務未経験から就職したいと考える人も多いのではないでしょうか。

この記事では、医療事務に未経験から就職する際に知っておきたい仕事内容や向いてる人の特徴等について解説していきます。合わせて、未経験からの就職で役立つ資格や、医療事務に就職するメリット・デメリットについてもご紹介します。

記事の内容を参考にして、医療事務を目指すための就職活動に役立ててみてください。

未経験から医療事務に就職できる理由

そもそも医療事務に未経験から就職できるのか疑問を持つ人も多いかもしれません。

以下の理由を踏まえると、医療事務という仕事には未経験からでも就職できると考えられます。

  • 未経験歓迎の求人が多い
  • 未経験から医療事務として働く人が多い
  • 一つ一つ地道に業務を覚えていきやすい

それぞれ詳しく解説します。

1. 未経験歓迎の求人が多い

未経験から医療事務を目指す際には、多くのケースで求人サイトを使うことになるでしょう。

実際に求人サイトで医療事務の求人を検索してみると、未経験者を募集する求人が多く掲載されていることに気づくはずです。

求人サイトにもよりますが、医療事務の求人のうちおよそ10%は未経験歓迎の求人となっています。件数にすると数千件は未経験者を募集する医療事務の求人が見つかりますので、応募先が見つからずに困ってしまうような事は少ないと考えられます。

ちなみに、未経験歓迎の求人というのは文字通り「実務経験がない人であっても内定を獲得できる可能性のある求人」のことを言います。

未経験歓迎と書かれていない場合は基本的に経験者を募集している求人になりますので、未経験者が応募する事は避けておいた方が良いでしょう。

2. 未経験から医療事務として働く人が多い

未経験から正社員として医療事務で働く人が多いという実態もあります。

医療事務は正社員だけでなく、パートやアルバイト、契約社員など非正規雇用として働くことも可能な仕事です。

正規雇用の場合は未経験者募集が一般的になりますので、未経験からでも取り組める仕事といえます。加えて、非正規雇用から正社員登用を受けられるケースも多く、自分に合ったやり方で医療事務の仕事に就くことが可能です。

就職口コミサイトなどを見てみても、未経験から医療事務に挑戦してできたという体験談は多く見られますので、気になる人は各種口コミサイトをチェックしてみることもおすすめです。

3. 一つ一つ地道に業務を覚えていきやすい

医療事務は医療機関で働くといった特殊な仕事ではあるものの、大枠で言えば事務職のうちの1つです。

事務職全般に共通する特徴でもありますが、医療事務の仕事は各職場でマニュアルが完備されていることから、未経験で就職しても一つ一つ地道に業務を覚えていきやすいというメリットがあります。

医療事務の業務は簡単なものから難しいものまで様々あります。未経験者であれば簡単な業務から着実に習得していける環境が整っていますので、「就職後に仕事がインプットできないのではないか」と不安に感じる必要はないでしょう。このような理由から医療事務は未経験者であっても就職できる仕事といえます。

医療事務の仕事内容

医療事務の仕事を大きく分けると以下の3点に分類されます。

  • 受付業務
  • レセプト・会計業務
  • クラーク業務

未経験から医療事務を目指すのであれば、それぞれの仕事内容についてしっかりと理解しておくことが重要です。それぞれ詳しく解説します。

1. 受付業務

受付業務は医療事務のメインとなる仕事の1つです。病院の入り口に存在する受付をイメージすると分かりやすいかもしれません。

基本的な流れとしては、まず来院した患者に対してコミュニケーションをとります。

初診であればカルテを記入してもらった後に診察券を発行します。また、保険証を提示してもらいコピーを取ることもあります。

予約をしている患者の場合は、予約の履歴などから時間通りに来ていることを確認します。その後、予約患者が来院したことを担当の医師や看護師に連絡することも業務の1つです。

患者の基本情報をカルテに入力するのも医療事務の仕事になります。

ほとんどの医療機関では電子カルテと呼ばれるパソコン上のカルテを使用していることもあり、基本的なパソコン操作ができることが求められます。

2. レセプト・会計業務

医療事務の仕事の中でも最も難しいとされているのがレセプト業務です。

医療機関において、患者は健康保険証を提示することにより医療費の3割(高齢者の場合は原則1割)のみを負担します。患者が負担しなかった分の医療費は健康保険組合などが支払います。

健康保険組合に医療費を請求する際に必要になるのが「レセプト」と呼ばれる診療報酬明細書です。

医療事務は処置が終わったら医師の診察カルテを確認し、適切に点数の計算を行っていきます。どの処置にどれくらいの点数を加算すればいいかはあらかじめ決められていますので、記憶力を活かして算定業務を行っていく必要があります。

記憶力だけでなく、医師のカルテを正しく読み解き間違いのないようにレセプトを作成して行くのが医療事務の重要な仕事となっています。

また、診察料が確定したら会計業務も行います。

会計では患者が負担する医療費を現金などで受け取り、お釣りを渡します。会計時には領収書だけでなく処方箋などを渡すこともありますので、渡すべき物の受け渡しはしっかりと行いましょう。

3. クラーク業務

クラーク業務というのは患者と医療従事者をつなぐような仕事です。

クラーク業務は大病院や大学病院などで行われることが多く、小さなクリニックで働く医療事務はクラーク業務を担うことが少ない傾向にあります。

クラーク業務は大きく2種類に分かれており、1つは外来クラークとなります。外来患者のカルテを整理したり、検査データを準備するなど医療に関わる事務を担います。

もう一つは病棟クラークという業務です。入退院に関わる事務作業がメインとなり、例えば入院患者の病院食に関する伝票の管理を行うことや、入院費用の算定などが仕事となってきます。

医療事務に向いてる人の特徴

医療事務に向いてる人の特徴としては以下の5点が挙げられます。

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 学習意欲が高い人
  • 集中力や継続力に自信がある人
  • 気遣いのできる人
  • 正確に作業ができる人

未経験から医療事務になりたいと考えている人は、これらの特徴にいくつ当てはまるのかチェックしてみてください。それぞれ詳しく解説します。

1. コミュニケーション能力が高い人

医療事務は患者や医療従事者など、様々な立場の人とコミュニケーションを取る仕事です。

特に患者については身体に不調がある人となりますので、普段よりも一層相手のことを思い合ったコミュニケーションが求められます。
また、医師や看護師といった医療従事者は日常的に会話をするような人たちではないため、コミュニケーションの取り方に苦戦してしまうかもしれません。どちらも忙しい人たちになりますので、相手の立場に立ってスムーズに会話ができる能力が必要になります。

医療事務は事務職ではありますが、コミュニケーション能力が大切ということを認識し、面接でアピールしていくようにしてください。

2. 学習意欲が高い人

医療事務の中でも、特にレセプト業務は覚えることが非常に多い仕事です。

どんな処置であればどういった対応すべきなのかという点を一つ一つ覚えていかないと業務がスムーズに進められませんので、学習意欲が高い人に向いてる仕事といえます。

医療事務については関連する資格がいくつか存在します。医療事務になった後に資格を取得すれば給料を上げていくことも可能なため、継続的な学習意欲の発揮が求められます。
加えて、不定期ではありますが診療報酬の改定や社会保障制度の変更があった際は、すぐに知識をインプットして業務に活かしていく必要があります。このように医療事務は学び続けることが重要な仕事ということを覚えておいてください。

3. 集中力や継続力に自信がある人

医療事務が働くことになる医療機関は、診療時間があらかじめ定められています。

診療時間を超えての診察は基本的にどの医療機関でも行われませんので、集中的に患者が来院することになります。
言い換えれば、業務時間中はひっきりなしに医療事務が働き続けることになるため、高い集中力が求められます。

それだけでなく、医療事務は常に同じ光景で働くことが求められるため、業務を継続する力も重要です。なかなか集中できず継続力が持たないという人が医療事務になると、勤務時間を長く感じてしまいストレスフルな仕事だと思うかもしれません。

4. 気遣いのできる人

医療事務は患者が1番最初に触れ合うことになる存在のため、病院そのものの印象を左右するような立場とも言えます。

大きな医療機関であればあるほど、老若男女様々な年齢・性別の人と会話をすることになりますので、どんな相手に対しても気遣いができる能力が求められます。

気遣いができない行動ばかりしていると、患者からクレームを受けることもあるでしょう。

クレーム対応になった場合は基本的に医療事務内で処理しなければならないため、上司や同僚に迷惑をかけることに繋がるという点を認識しておいてください。

5. 正確に作業ができる人

医療事務は事務職ではあると同時に医療現場で働くスタッフでもあります。

医療事務が直接患者の生死に関わる業務は担いませんが、間接的に患者の病態を悪化させてしまうことがあると考えられます。

例えば、受付に手間取ってしまい患者を長い時間待たせてしまうと、待ち時間の間に病状が悪化することもあるでしょう。また、患者を間違えて医師に案内することがあれば、医療ミスに繋がるかもしれません。

他にも、ミスが許されない仕事というのも医療事務の特徴です。間違って診療報酬を請求してしまったり、適切なコミュニケーションが取れなかったりすると、自分だけでなく病院の評判を大きく落とすことにも繋がります。最悪の場合裁判になることも考えられますので、正確に作業ができるというスキルは必須と言えます。

未経験から医療事務に就くために必要なスキル

未経験から医療事務に就くためには以下のようなスキルが求められます。

  • コミュニケーション能力
  • 計算能力
  • 学習意欲

これらのスキルがあることは、面接でもしっかりアピールしていきましょう。それぞれ詳しく解説します。

1. コミュニケーション能力

既に解説した通り、医療事務は仕事を進める上でコミュニケーション能力が非常に大切になってきます。コミュニケーション能力にはいくつかのスキルが含まれますが、医療事務については「相手に対して分かりやすく伝える力」が求められるといえます。

患者に対しては診療報酬がなぜその金額になっているのかを説明することが求められますし、医療従事者に対しては来院した患者の状態や情報を簡潔に伝えることが大切です。

その場を盛り上げるようなコミュニケーション能力は医療事務に求められていないことを理解しておいてください。

2. 計算能力

医療事務は会計業務を担うことがありますので、基本的な計算能力も求められます。

足し算や引き算などの義務教育レベルの計算能力で問題ないので、簡単な計算を素早く正確にできるかは自己認識しておいてください。

なお、医療事務が行うレセプト業務については点数の計算や患者に請求する金額の計算が行われますが、基本的にパソコン上で業務が完了するため、そこまで複雑な計算能力は求められていないことを合わせて認識しておきましょう。

3. 学習意欲

医療事務として働く上では常に学び続けることが求められます。

就職したばかりの頃であれば、医療事務特有のレセプト業務の知識のインプットが必要です。

また、受付業務やクラーク業務など医療事務の業務は多岐にわたりますので、マニュアルを見ながら学んでいくことが重要です。

ある程度医療事務の仕事を覚えた後でも、スキルアップのために資格取得の勉強をしたり、社会保障制度の改定などを受けて新しく知識を学び直さなければならないこともあります。

民間企業の一般事務職よりも覚えることが若干複雑で、かつ専門性も高いという点は就職前に理解しておく必要があります。

未経験から医療事務への挑戦に役立つ資格

医療事務の仕事は資格がなくても働くことができますが、未経験から就職するのであれば以下のような資格を取っておくと就職成功率を高めることに役立ちます。

  • 医療事務技能審査試験
  • 診療報酬請求事務能力認定試験
  • 医療事務管理士

資格所得に時間をかけすぎると就職までの時間が空いてしまいますので、余裕があれば求人前にこれらの資格を取っておけると良いでしょう。それぞれ詳しく解説します。

1. 医療事務技能審査試験

医療事務技能審査試験に合格することで、メディカルクラークの称号が授与されます。

医療事務としての業務全般で求められるスキルがあることを証明できますので、未経験からの就職を有利にできるでしょう。

医療事務に関係する資格の中でも受験者が多く、合格率は50%から60%と高いのが特徴です。試験は毎月実施されていますので、不合格でも再度受験しやすいというのは嬉しいポイントといえます。

合格率(目安)50〜60%
目安勉強時間3ヶ月〜6ヶ月

2. 診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務能力認定試験は、日本医療保険事務協会が主催している資格試験です。

厚生労働省が唯一認定している資格試験であることから、未経験から取得できれば就職に非常に有利になるでしょう。

その反面、年間2回しか試験を受けることができなかったり、合格率は30%と極めて低いことから、医療事務資格の中では最も難しい試験となっています。

通信講座だとおよそ9ヶ月間の勉強時間がかかりますので、就職後に取得を検討してみても良いかもしれません。

合格率(目安)30%
目安勉強時間9ヶ月

3. 医療事務管理士

医療事務管理士は医療事務のエキスパートとして活躍できることを証明できる資格試験です。

合格率は50%程度となっているため、未経験からでもしっかりと勉強をすれば資格が取れると考えられます。

試験は2ヶ月ごとに実施されていますので、受験しやすいという点もポイントと言えるでしょう。試験内容としてはレセプト業務から一般的な医学知識や法規まで幅広く問われます。

合格率(目安)50%
目安勉強時間5ヶ月

未経験から医療事務を探してる人におすすめしたい求人条件

未経験者を募集している医療事務の求人はたくさんありますので、どの求人に応募したらいいのかわからないと感じるかもしれません。医療事務未経験者におすすめしたい求人条件としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 研修制度が充実している
  • 休日が決まっている
  • 経験者のキャリアパスが明記されている

気になる求人を見つけたら、上記のポイントに沿って応募検討をしていくように心がけてください。それぞれ詳しく解説します。

1. 研修制度が充実している

医療事務の仕事は一般事務と異なり、専門的な知識をインプットしないと業務が成り立たないといった特徴があります。そのため、いきなり現場に配属されて現場で仕事を覚えていくようなOJT形式の場合だと、うまく仕事を覚えられずに早期離職に繋がるかもしれません。

就職直後のインプットをしっかりとするためにも、未経験者は研修制度が充実している医療事務の求人を選ぶことをおすすめします。1ヶ月程度座学の期間が設けられていると安心できます。

未経験者向けに研修制度を独自で設けている会社の場合、基本的にその事実が求人に書かれています。求人サイトによっては研修制度が充実している求人だけをピックアップできる検索機能もありますので、うまく活用していきましょう。

2. 休日が決まっている

医療事務は医療機関に勤めることになりますが、医療機関によって診療日が分かれています。

平日に休診日を設けている医療機関も多く、医療事務として働くのであれば休日がどのように定められているのかをしっかりとチェックしておくことが重要です。

医療機関によってはシフト制で休みが決まることもあります。

シフト制での休暇は人によってメリットにもデメリットにもなりえますので、もし自分がシフト制で働きたくないのであれば、あらかじめ休日が決まっている求人に応募することがおすすめです。

3. 未経験者のキャリアパスが明記されている

医療事務はキャリアパスとして医療事務のスペシャリストを目指すか、マネジメントを目指すかなどいくつかの選択肢が考えられます。

特に未経験から医療事務のキャリアを歩むのであれば、将来的にどういった働き方ができるのかを理解しておくためにも、キャリアパスが明記されている求人に応募することがおすすめです。

求人によっては未経験から医療事務に挑戦した人のインタビューが載っているケースもありますので、就職してから将来的にどういった働き方をするのかイメージを膨らませられる職場を就職先として検討してみてください。

未経験から医療事務に就くメリット

未経験から医療事務に就くメリットとしては以下の4点が挙げられます。

  • 手に職をつけて様々な医療機関で働ける
  • 資格を取得できると業務の幅が広がる
  • 働き口が多いため、仕事の復帰がしやすくなる
  • 医療知識を習得できる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

1. 手に職をつけて様々な医療機関で働ける

医療事務の仕事は、基本的にどの医療機関でも同じような業務をすることになります。

そのため、一度医療事務として実務経験を積むことができれば様々な医療機関で働けるというメリットが挙げられます。

医療事務が働ける医療機関の種類としては次のようなものがあります。

  • 一般病院
  • 大学病院
  • 特定機能病院
  • クリニック
  • 調剤薬局

例えば最初は小規模なクリニックで医療事務の経験を積んだ後、より専門的な知識が求められる大学病院にキャリアアップするといったキャリア歩むことも可能です。

2. 資格を取得できると業務の幅が広がる

医療事務の仕事は資格がなくても就職することができますが、就職後に医療事務関連の資格を取得することで、業務の幅を広げることが可能です。

専門性があることをアピールできるだけでなく、職場によっては指定された資格を取得することで受験費用の補助を受けられたり、月々の給料を上げてもらえるような制度になっていることもあります。

学習意欲が高く、資格勉強にも真面目に取り組める人であれば、長期的に年収を上げていくことが可能です。日々の業務を正確かつスピーディーにこなせるようになることから、勉強好きな人にはメリットの大きい仕事だと言えるでしょう。

3. 働き口が多いため、仕事の復帰がしやすくなる

医療事務は様々な医療機関で働くことができるという解説をしましたが、病院やクリニック、調剤薬局などは全国各地に数多く存在しています。

仮に今住んでいる場所から引っ越したとしても、引っ越し先の医療機関で再就職がしやすいというのはメリットと言えます。

また、医療機関は早々なくなるものでもなく、今後も需要が一定以上見込めることから、一度退職しても再度現場に復帰しやすいというのもメリットです。

特に妊娠や出産などの可能性がある女性は、自らのライフイベントで一度仕事から離れた後、子供が大きくなってから再度仕事に復帰しやすいというのは安心感を感じられるはずです。

加えて、医療事務は正社員以外の働き方も多く存在しますので、様々な働き方が実現できるというのもメリットの1つです。

4. 医療知識を習得できる

医療事務として働くことで医療知識を習得することができます。民間企業の一般事務職では習得できない知識になりますので、大きなメリットと言えるでしょう。

我々が生活していく上では医療知識があると様々な場面で役立ちます。

プライベートで病気や怪我をしたとしても、医療事務で習得した医療知識を活かせば簡単な処置を自分で対応できるようになるかもしれません。

業務と医療知識が紐付く仕事はなかなかありませんので、仕事を通じて生活にも役立てられるような専門的知識を習得したい人には医療事務の仕事がおすすめできます。

未経験から医療事務に就くデメリット

未経験から医療事務に就くデメリットとしては以下の4点が挙げられます。

  • ルーティンワークが多く飽きやすい
  • 円滑な人間関係を築くことが難しい傾向
  • 求められるスキルに対して給料が低め
  • 医療事務以外に活かせるスキルが習得できない

医療事務を目指す際は、メリットだけでなくデメリットについてもしっかりと理解をしておくことが重要です。それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

1. ルーティンワークが多く飽きやすい

医療事務の仕事は基本的にはルーティンワークが中心となります。

マニュアルにしたがってテキパキと業務をこなしていくことが求められますので、同じ仕事ばかりをすることになるというのはデメリットの1つと言えます。

毎日同じ時間に同じようなことを行い続けることも珍しくなく、飽き性の人が医療事務に就職すると、仕事そのものに退屈さや飽きを感じることになるでしょう。

毎日違う仕事に向き合いたいと思っていたり、自分の想像力を活かした仕事をしてみたいという人は、医療事務以外の仕事を検討するようにしてみてください。

2. 円満な人間関係を築くことが難しい傾向

医療事務は基本的に異動が存在しないため、退職や中途入社者がいない限り同じ人たちと仕事をしていくことになります。場合によっては、性格的に苦手な人と一緒に働かなければならないこともあり、人間関係に悩む可能性が高いというデメリットが挙げられます。

また、医療事務は医師や看護師などの医療従事者と働くことになりますが、それぞれ医療事務とは大きく立場が異なる仕事のため、うまく人間関係を築く難易度が高いと考えられます。

人とのコミュニケーションが苦手で、特に自分とは異なる立場の人と人間関係を構築してうまくやっていくことに自信が持てないような人だと、医療事務として働くことにストレスを感じてしまうかもしれません。

3. 求められるスキルに対して給料が低め

医療事務は専門的な医療知識や社会保障制度といった求められる知識が多い仕事です。

しかし、求められるスキルに対して平均年収は291万円となっています。事務職全体の平均年収が343万円であり、民間企業の一般事務の平均年収が345万円であることを考えると、医療事務の平均年収が低めということがわかります。

いくら仕事でやりがいを感じられ、残業が少なく働きやすかったとしても、給料が低いことはデメリットと感じざるを得ません。加えて、医療事務の昇給の方法としては資格取得が主となってくるため、なかなか給料が上げられないこともデメリットに感じるでしょう。

このことから、仕事を通じてどんどん年収を上げていきたいと考えている人には、医療事務は向かないとも言えます。

4. 医療事務以外に活かせるスキルが習得できない

医療事務は他の事務職と毛色が大きく異なる仕事のため、実務経験を身に付けても医療事務以外の仕事に行かせるスキルが習得できないというデメリットも挙げられます。

医療事務から医療事務として転職する場合は問題ありませんが、医療事務から民間企業の一般事務職などに将来的に転職をしたいと考えている人は、未経験から医療事務を目指すのではなく、未経験から一般事務を目指した方が良いでしょう。

このように、医療事務として習得できる知識は汎用性が低いということは認識しておいてください。

未経験から医療事務を志望する人のよくある質問

最後に、未経験から医療事務を志望する人によくある質問を3つ取り上げて解説します。

医療事務の給料が低いのはなぜですか?

医療事務の平均年収は事務職全般に比べても低いですが、これは医療事務には様々な就業形態があるからだと言えます。

医療事務には正社員だけでなく、契約社員やパート・アルバイトなどの非正規雇用の人も多く存在しています。

一般的に非正規雇用は正社員よりも年収が低い傾向にあることを考えると、非正規雇用で働く医療事務が多いことが結果的に医療事務の給料が低く出ていることに繋がっていると考えられます。

裏を返せば、どのような就業形態で医療事務として働くかによって、年収は平均以上になることもあると言えます。未経験は求人票をしっかりとチェックした上で応募先を検討していきましょう。

医療事務になるには資格は必要ですか?

医療事務になるためには資格は必要ありません。しかし、特に実務経験のない未経験者が医療事務を目指すのであれば関連する医療事務の資格を取得しておけると安心です。
また、医療事務になった後に資格を取得することが求められることもありますので、余裕があれば早いうちから医療事務の資格を取得しておけると良いでしょう。

医療事務のきついポイントは?

医療事務のきついポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 覚えることが多い
  • 業務量が多く精神的にきつい
  • 患者からのクレームを受けることがある
  • ルーティンワークで気分転換もできない
  • 基本的に同じ人と仕事をし続ける
  • 連休や有給が取りにくい
  • 職場環境的に感染症に罹りやすい
  • 責任やプレッシャーが重い

医療事務がきついと言われる理由について詳しく理解を深めたい人は、以下の記事も合わせて参考にしてみてください。

まとめ

医療事務は未経験からでも就職できる仕事です。

医療に関する専門的な知識や、医療事務ならではのレセプト業務など未経験からだと苦戦してしまう業務はいくつか考えられますが、実務経験を積むことで今後長い間働き続けることができるといったメリットが考えられます。

自分が医療事務に向いてるかどうかわからない人は、就職エージェントなどを活用してキャリアカウンセリングを受けてみるのも良いでしょう。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター