就活は全体のスケジュールを把握して効率的に進める必要があります。これから、就活を始める時期や大手企業を受ける時のスケジュールについてご紹介します。また、スムーズに就活を進めるポイントもご紹介しますので、参考にしてみてください。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
この記事の目次
就活はいつから始めるべき?
就活を始める時期は決まってなく、就活生それぞれで異なります。「就職について検討した時」「業界研究や企業研究をした時」「会社説明会を受けた時」などが、就活を始める時期として認識されやすいです。また、会社説明会は入社前年の3月頃から始まります。
よって、会社説明会に参加する入社前年の3月頃が就活開始時期と考える学生は多いです。ただし、インターンシップは、入社前々年の6月頃から実施されています。つまり、就活には多くの準備が必要になるので、早くから就活を始めるといいでしょう。
他の人よりも就活開始時期が遅れてしまっても、就活できないわけではありません。業界や企業研究の時期が遅くなった場合は、開始する時から十分に挽回できます。体験型プログラムや就労体験に参加できなくても、他の時期に開催されるものに参加できる可能性が高いです。
本選考に間に合わなかったとしても、二次募集をしている企業もあります。よって、就活開始時期が遅れた場合は、なるべく早めに行動し、諦めないことが大切です。
就活時期にはルールがある?
ある程度の就活時期というのは決まっていて、経団連に所属する会員企業は、就活時期のルールを守るとされています。
例えば、情報公開や実施を解禁される時期が決まっていて「会社説明会が3月」「面接が6月」「内定が10月」としているのです。
ただし、ルールを守らなくても罰則はなく、守っていない企業もあります。このルールを制定したのは、学生が学業に専念できるように配慮したからです。
就活のルールが廃止される?
経団連は2021年卒の新卒から、就活ルールを廃止するという方向性を発表しました。その理由は、就活のルールが守られていない現状があり、ルールを廃止しても困るという意見が少ないからです。
今までも就活ルールの変更はありましたが、そのたびに学生や企業から不満の声がありました。よって、ルールそのものを廃止することになったのです。スケジュールの制限がなくなれば、就活の時期が自由になります。
しかし、2021年以降の就活では、政府が主導のルール作りをすると決まっているため、しばらくの間はルールに縛られる場合もあるでしょう。基本的には今までのルールに沿ったスケジュールになります。
ただし、政府のルールでも法律ではないので、強制力はありません。企業ごとに実施したい時期を選べます。
就活ルール廃止によるメリット
就活ルールの廃止によって、学生は内定をもらえるチャンスが増えるのはメリットです。
例えば、通年採用に切り替えた場合、エントリーできる企業数を増やせます。面接などの選考日が同じになる確率も減り、内定に繋がりやすくなるのです。
また、長い間就活できれば、さまざまな企業と出会えます。早くから自己分析などの準備を始め、長期に渡って就活をすれば、ミスマッチも防ぎやすいでしょう。それぞれに合う企業へ就職できれば、仕事への意欲が沸き、離職する可能性も低くなります。
さらに、準備不足は就職留年になる原因ですが、就活ルールがなくなることで、就職留年のリスクも減るとされているのです。
就活を長期に渡って行う人もいますが、逆に短期間で終える人もいます。就活ルール廃止によって効率的に就活をすれば、数ヶ月で内定をもらえるかもしれません。大学2年生や3年生などの早い時期に内定をもらっておけば、その後の時間は資格取得や留学など、自由に使えるでしょう。入社前に知識やスキルを高めて、入社後のキャリアに繋げる場合もあります。
今までは長期留学に行っていた人は、就活に出遅れる可能性がありました。しかし、計画的に就活すれば、長期の留学も行きやすくなります。
就活ルール廃止によるデメリット
ただし、就活のルール廃止で困ることはないとされていても、人によっては「学業に支障が出る」「自由時間の減少」というデメリットがあります。
早い段階で内定がもらえるとは限らず、長期的にダラダラと就活をする場合には、注意が必要です。就活を優先しすぎて学業が疎かになると、進級や卒業ができないこともあります。
早くから就活して、サークル活動などをする機会や自由時間が減少するのも、望ましくないでしょう。つまり、学生はスケジュールをしっかりと組みながら就活しないといけないのです。
企業ごとに違う選考の時期
就活では、企業ごとに選考の時期が異なるので、しっかりと把握することが大切です。これから、具体的な選考時期をご紹介します。
経団連のスケジュールに左右されず、入社前年の2月(大学3年時)~8月に行うことが多いです。早めに選考をして、欲しい人材をしっかり確保するための対策をしています。
入社前々年10月~11月に行われます。外資系企業も、優秀な人材を確保するために早いスケジュールになっているのです。
マスコミ系企業で経団連に入っている場合は、それに沿って行われますが、一部は例外で早いスケジュールを組んでいます。
基本的には、入社前々年11月~入社前年3月です。マスコミ系業界は、大手の採用が終わってから地方採用という流れがあります。地方採用が遅い時期にならないためにも、大手採用は早く行っているのです。
中小企業はそれぞれの企業によって、選考時期が異なります。経団連のルールに近い時期に行っている場合もありますが、大手企業の選考が終わった時、通年採用などさまざまです。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
就活をスムーズに進めるポイント1:できる限り早めに準備する
就活をスムーズに進めるためには、できる限り早めの準備をするのがポイントです。就活では、準備すべきことがたくさんあるので、早くから準備をする必要があります。
インターンシップに参加する場合は、入社前々年の4月頃には、企業の情報を集めておくといいでしょう。
また、就活する人に合った企業を見つけるためには、自己分析も済ませておきます。自己分析で自分のことを理解できれば、興味のある業界や職種が分かり、具体的に就職したい企業も見つかりやすいです。就職するにあたっての希望条件も分かりやすくなり、就活の方向性決定や企業の情報収集もスムーズになります。
自分の特徴や強み・弱み・向いている業種など、さまざまなことを把握しておきましょう。
準備期間では、業界研究や企業研究にも力をいれます。これらの研究をすることで、業務内容や働き方・求めている人物像が分かり、希望とマッチしたところを探しやすいです。企業研究をする時には、企業の代表者や理念・方針などをしっかりと把握します。
特に、代表者や経営陣の方針は、働き方や企業の雰囲気と関わるため、確認が必要です。共感できる部分があると、就職後に馴染みやすいでしょう。
入社後の転勤に備えて、事業拠点や支店がある場所を調べておきます。特に海外にも支店がある時は、海外で勤務したいか否かを考えておくのが望ましいです。
企業の現状を把握し、将来性についても調べます。過去数年の利益や抱えている問題を知り、エントリーの候補になるかを考えることが必要です。企業の強みを調べ、自分の強みと関連付けてもいいでしょう。志望動機でそれぞれの強みを関連づければ、印象が良くなる可能性があります。
就職後のミスマッチを防ぐためには、平均年収や福利厚生・勤務制度などを把握するのも大切です。同時に関連企業も調べていけば、複数の企業を比較・検討できます。
就活をスムーズに進めるポイント2:早めに幅広くエントリーする
早い時期から幅広くエントリーしておくのもポイントです。採用情報が解禁になると、エントリーも一斉に始まります。その際、興味がある企業だけでなく、視野を広げて幅広い業種にエントリーしておくといいのです。
エントリー数が多ければ多いほどいいわけではありませんが、たくさんエントリーしていれば、内定がなかなか出なかった時のリスクヘッジにもなります。
エントリー後は、企業ごとに対応が必要で、時間もありません。よって、情報解禁後は、一斉になるべく多くの企業へエントリーすると安心です。
就活をスムーズに進めるポイント3:インターンシップを活用する
インターンシップを活用することで、就活をスムーズに進められます。インターンシップは社会人として働く意味を、実際に体験できる貴重な機会です。さまざまな業界の仕事を実際に経験できるため、就活をしている人は活用するといいでしょう。
実際に経験すると、自分に合う仕事と合わない仕事が分かりやすくなります。多くの企業が実施しているのは1日~7日間の短期インターンシップで、就労体験やグループワーク・セミナーなどをするものです。
また、実際の業務はできなくても、体験プログラムを用意して、業務内容を説明してくれる企業もあります。短期インターンシップでは、本格的な業務は行わないため、給与は発生しません。
短期インターンシップの場合、採用に直接関係しませんが、影響する部分はあります。例えば、書類や面接でインターンシップに参加したことや経験して意欲が湧いたことを伝えれば、熱意がある人として判断され、内定に繋がりやすいです。ホームページやパンフレット・会社説明会だけでは分からない情報もあり、企業をより理解しやすくなります。
短期インターンシップの注意点は、倍率が高いことです。申し込んでも参加できない場合もあるため、情報が解禁されたらすぐに申し込みしましょう。
中小企業やベンチャー企業では、実際に業務を行って給与が発生する長期インターンシップも実施しています。長期インターンシップは1ヶ月以上行い、アルバイトのように無期限で行える企業も多いです。大学1年生や2年生・社会人など、短期インターンシップに参加できない人も行えます。
長期インターンシップのメリットは、業務への理解度が高くなり、入社後も即戦力になれることです。場合によっては、内定をもらいやすくなります。顔見知りの社員もいるため、就職後も馴染みやすくなります。
就活をスムーズに進めるポイント4:理系は早めに動き始める
理系の人は、早めに就活を始めることが大切です。理系の場合、入社前年が学業で忙しくなることがあります。実験などをして論文も書くため、就活の時間が少なくなってしまうのです。よって、早い時期から自己分析や企業研究・インターンシップをしておけば、就活時期に焦りません。内定も早く獲得できれば、時間や精神的にも余裕ができて、学業面も集中できるでしょう。
ただし、就活で焦ってしまうと、ミスマッチな企業に就職してしまうリスクがあります。入社後に働きにくさやギャップを感じることもあるので、しっかりと企業について調べることが大切です。
また、自分がやりやたいことや就職する意味を考え、スケジュールも余裕があるものにしましょう。
余裕のある就活をしよう!
就活はやるべきことが多いので、しっかりとスケジュールを立てながら計画的に行うことが大切です。
業界や企業の規模ごとに選考の時期も異なるので、それを理解した上で早くから就活を開始するといいでしょう。エントリー数を増やしたり、インターンシップに参加するのも就活を効果的に進めるポイントです。これを参考に、余裕のある就活をしてください。
就活はやるべきことが多いので、しっかりとスケジュールを立てながら計画的に行うことが大切です。業界や企業の規模ごとに選考の時期も異なるので、それを理解した上で早くから就活を開始するといいでしょう。エントリー数を増やしたり、インターンシップに参加するのも就活を効果的に進めるポイントです。これを参考に、余裕のある就活をしてください。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
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経団連の決めたルールに沿って活動しているため、入社前年の6月~8月に選考が行われます。経団連は各種メーカーや銀行・商社など、約1300社が所属していることが特徴です。