フリーターをやめたい!収入を安定させて安定的な生活がしたいけれど、就職するにはどうすればいいか分からないと思っていませんか?
フリーターをやめるには、まずは就職活動をして就職先を見つけます。そして、入社日を就職先企業と調整してアルバイトを退職しましょう。
この記事では、就職方法やアルバイトを円満に辞める方法、辞める理由の伝え方について解説します。
- フリーターをやめることで収入・安定性が上がる
- フリーターをやめるために必要な準備
- 就職活動のやり方
- バイトを辞めて就活するか、就活してから辞めるか
- バイトを円満退職する方法
- バイトの退職理由の伝え方
具体的な就職活動のやり方について知りたい方は、「フリーターをやめて正社員就職するまでの手順」をご覧ください。
この記事の目次
フリーターをやめたい理由
正社員になりたいと考える理由についてのアンケート調査の結果によると、フリーターをやめたいと思った理由では、「より多くの収入を得たいから」が最も多く、次に「正社員の方が雇用が安定しているから」が多くなりました。
周りの人が就職して仕事を頑張っているのを知って引け目を感じたり、結婚を考えたりなど、何かをきっかけにフリーターをやめて収入を上げたい、安定的に働きたいと思った方も多いのではないでしょうか。
正社員になりたいと考える理由 | 割合 |
---|---|
より多くの収入を 得たいから | 76.9% |
正社員の方が雇用が 安定しているから | 64.3% |
キャリアを高めたいから | 16.3% |
より多く経験を深め、 視野を広げたいから | 21.2% |
自分の意欲と能力を 十分に活かしたいから | 16.1% |
専門的な資格・技能を 活かしたいから | 19.0% |
家庭の事情(出産や介護等)による 制約がなくなったから | 9.6% |
その他 | 5.1% |
不明 | 2.3% |
正社員とフリーターの違い
正社員とフリーターでは、主に以下の3つの違いがあります。
- 収入の違い
- 自由度の違い
- 安定性の違い
それぞれの違いについて詳しく説明していきます。
収入の違い
正社員とフリーターの収入の違いを比較すると、以下のようになります。
正社員 | フリーター | |
---|---|---|
給与 | 固定給 | 時給 |
昇給 | 月給が数千円~数万円 | 時給が数十円 |
賞与 | あり | なし |
手当 | 通勤手当、住宅手当、資格手当、家族手当など | 通勤手当 |
バイトや派遣の仕事は、働いた分だけ時給で給与が出ますが、正社員の給与は固定給です。祝日や夏季休暇や年末年始休暇の期間があっても、毎月同じ額が支払われます。
正社員とフリーターでは、昇給の額にも違いがあります。
正社員であれば、目標の達成度や成果次第で月給が数千円〜数万円上がります。非正規雇用でも昇給の制度はありますが、時給が数十円上がる程度です。
また、正社員のほとんどは、年に2回賞与が支給されます。賞与の支給額は会社の業績や個人の頑張り次第で増額します。
他にも、正社員は福利厚生として手当が受けられます。正社員が受けられる手当は、会社によって異なりますが、通勤手当以外に、住宅手当、資格手当、家族手当などがあります。
以上のように、正社員の方がフリーターの方が、収入面で恵まれていると言えます。これらの理由から、収入面に不安を感じてフリーターをやめたいと考える方も多いのではないでしょうか。
自由度の違い
自由度については、正社員よりもフリーターの方が自由度が高いと言えます。
正社員 | フリーター | |
---|---|---|
働く時間 | 融通が利かない | 自由に調整できる |
休み | 取りづらい | 取りやすい |
服装や髪型 | スーツorオフィスカジュアル 派手なもののはNG | 私服バイト先によっては自由 |
責任・役割 | ノルマや責任がある 自分で考えて行動する | ノルマなし決まった仕事をこなす |
アルバイトはシフトを自由に調整できるため、働く時間や休みを調整しやすいのがメリットです。
一方、正社員の場合、週に5日・1日8時間の労働と決まっているため、働く時間や休みの自由度は低いです。長期の休みが取れるのは、年に1〜3回、1週間程度の休みが取れる程度です。
また、服装や髪型もフリーターの方が自由度が高いことが多いです。
正社員は、売り上げのノルマや責任があるため、仕事のプレッシャーが大きいと言えます、アルバイトでは、ノルマはなく、決まった仕事をこなすことが求められるため、比較的ストレスが少ないでしょう。
そのため、フリーターをやめたいと考えているなら、これらの自由度は失われることを覚悟しておきましょう。
安定性の違い
正社員とフリーターでは、安定性に違いがあります。
正社員は特別な理由がない限り解雇ができないため、雇用が安定しています。また、正社員とフリーターでは加入する保険と年金が異なります。
正社員 | フリーター | |
---|---|---|
雇用の安定性 | 安定 | 不安定 |
保険 | 社会保険(健康保険、介護保険、 厚生年金保険、労災保険、雇用保険) | 国民健康保険 |
年金 | 厚生年金 | 国民年金 |
正社員は社会保険、厚生年金に入ることが多く、フリーターは国民健康保険、国民年金に入ることがほとんどです。
正社員が加入する社会保険には、「健康保険」「介護保険」「厚生年金保険」「労災保険」「雇用保険」などがあります。
病気やケガで働けなくなった時、出産や育児、介護で働けなくなった時も、社会保険に加入していれば「傷病手当」「出産手当」「介護手当」が支給されます。
また、正社員が加入できる「厚生年金」に加入していれば、老後に受け取れる年金の額が「国民年金」のみの場合に比べて多くなります。
以下は、厚生年金と国民年金を比較した表です。
厚生年金 | 国民年金 | |
---|---|---|
加入対象 | 会社員 | 自営業、学生、アルバイト、無職 |
保険料 | 収入によって異なる | 一律(16,590円/月※1) |
支払い | 加入者と勤めてる会社で折半 | 加入者が全額支払い |
最低加入期間 | 1か月 | 10年 |
付加年金 | 加入できる | 加入できない |
加給年金 | 支給される | 支給されない |
将来の受給額 | 146,000円※2+国民年金 | 65,075円※2 |
遺族年金 | 生計を一にする子供、妻、55歳以上の夫、 父母、祖父母がいる場合に支給される | 生計を一にする子供がいる場合 に支給される |
生涯年金 | 障害等級表1~3級のいずれかに該当すれば支給される 3級に達していなくとも支給される場合がある | 障害等級表1~2級に該当する障害にある間に支給される |
※1 2022年度の場合※2 2021年度の平均年金月額
最低加入期間:年金を受け取るための被保険者の期間
付加年金:年金を上のせする制度
加給年金:定年時に養うべき妻や子供がいる場合に支給される年金
遺族年金:被保険者が亡くなった時、遺族の生活資金を補填する年金
生涯年金:病気やケガで生活や仕事ができない場合に支給される年金
フリーターをやめたいけれど正社員就職できる?
フリーターをやめたいけれど就職できるの?正社員未経験だと厳しい?と思っていませんか。
結論から言うと、フリーターから正社員への就職は可能です。
しかし、状況によっては就職が難しいこともあります。そこで、フリーターの就職難易度や就職の現状について説明します。
フリーターをやめたいなら早めが有利
フリーターをやめたいなら、フリーター期間が長くならないよう、早めに就職活動を始めるのがおすすめです。
なぜなら、フリーター期間が長くなればなるほど就職難易度が上がるからです。
フリーター期間別の正社員転換率を表したのが以下の表です。
フリーター期間 | 正社員になれた者の割合(%) |
---|---|
6ヶ月以内 | 64% |
7ヶ月から1年 | 58.3% |
1年から2年 | 52.2% |
2年から3年 | 58.9% |
3年超 | 48.9% |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第3回 若者のワークスタイル調査」から―
フリーターをやめたいと考えているなら、なるべく早く就職活動を始めましょう。
学歴別の就職事情
学歴によっても就職難易度は変わります。
学歴別の正社員移行率を比較したのが以下のグラフです。この調査結果から、高卒よりも大卒の方が正社員移行率が高いことが分かります。
男女計 | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|
学歴 中学卒 | 10 | 17.9 | 4 |
高校卒 | 13.1 | 23.5 | 8.7 |
専門学校 (1~2年未満) 卒 | 16.2 | 23.7 | 13.8 |
専門学校 (2~4年未満) 卒 | 18.4 | 29.6 | 14.4 |
短大・高専卒 | 11.2 | 20.5 | 10.6 |
大学卒 | 20.9 | 31.5 | 15.1 |
大学院卒 | 39.6 | 57.8 | 21.7 |
参照元:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状2
大学卒以上の方が高校卒よりも就職しやすい理由の一つには、大卒以上が応募条件となっている求人への応募が可能であることが考えられます。
大卒以上の学歴を持っていると、応募できる求人の数が多くなり、大卒以下の経歴を持つフリーターよりも、やや有利になります。
フリーターをやめても活かせる経験・スキル
フリーターをやめたいと思っていても、経験やスキルに自信がないという方もいるでしょう。
しかし、フリーター期間中にアルバイトで培ったスキルは、就職活動や入社後に活かすことができます。
次は、フリーターをやめても活かせるスキルについて紹介します。
1. コミュニケーションスキル
フリーター経験を通して、「傾聴力」「提案力」「関係構築力」などのコミュニケーションスキルが身についた方もいるでしょう。
例えば、接客業で、お客さんの要望を聞いて、最適な商品を提案できた経験から、「傾聴力」「提案力」をアピールすることができます。
コミュニケーションスキルは、就職後もチーム内での協力やクライアントとの関わりにおいて大いに役立ちます。営業職や販売職に限らず、事務職やコールセンター、施工管理など、多様な仕事に活かすことができます。
2. 問題解決力
自分で主体的に考え、アルバイト業務での課題を解決した経験も就活に活かすことができます。
アルバイト中には、予期せぬ問題が発生することが少なくありません。このような状況に直面した際、冷静に状況を分析し、適切な解決策を見つけ出す力が養われます。
例えば、在庫切れやクレーム対応など、即座に対応すべき問題に立ち向かうことで問題解決能力が向上します。
問題解決力は、正社員として求められる課題解決の現場でも大いに活かせるスキルです。
3. 時間管理能力
アルバイトの多くはシフト制で行われるため、時間管理能力が自然と身につきます。なぜなら、限られた時間内で求められる業務を完了するためには、効率的な時間の使い方が求められるからです。
時間管理能力は、就職後の多忙な業務スケジュールを管理する上で非常に有用です。
時間短縮するために工夫したこと、常に意識していることをアピールしてみましょう。
フリーターをやめるために必要なこと
次は、フリーターをやめるために必要なことを解説します。
フリーターをやめるために必要なことは以下の6つです。
- 目的を明確にする
- 就職時期を決める
- 一人で就職活動をしない
- 自分の強み・自己PRを明確にする
- 幅広く受ける
- スキルを身につける
それぞれについて詳しく解説していきます。
1. 目的を明確にする
フリーターをやめるには、まずは何のために就職活動をするのか、目的を明確にすることが重要です。
なぜなら、目的を明確にせずになんとなくで就職活動を始めてしまうと、いつの間にか目的と逸れる方向に進んでしまったり、途中で諦めたりと、失敗する可能性が高くなるからです。
例えば、就職してスキルを身に着けてキャリアアップしていきたい、成果を出して年収を上げていきたい、長く安定して働きたいなど、目的を明確にすることによって、就職先選びや就職活動の方向性が定まります。
反対に、何のために就職活動をするのかが明確になっていないと、就職活動の意欲が沸かず、フリーターをやめることができないでしょう。
そのため、目的を明確にし、就職活動を前向きに取り組みましょう。
2. 就職時期を決める
フリーターをやめたいなら、いつまでに就職したいか、就職時期の目途をつけておきましょう。
なぜなら、就職時期が明確になっていないと、だらだらと就職活動をして就活期間が長引いてしまうかもしれないからです。期限を決めて計画的に進めることが、就職成功への近道です。
フリーターの就活期間は、3か月から6か月程度かかると言われています。人によっては1ヶ月以内に就職出来る人もいます。まずは3か月程度で計画を立ててみるといいでしょう。
3. 一人で就職活動をしない
フリーターをやめたいと思っているけれど、抜け出せないという方は、一人で就職活動をせず、転職エージェントなどのサポートを受けることをおすすめします。
なぜなら、転職エージェントの面談を受けることで、就職活動への一歩を踏み出すことができるからです。担当者と一緒に就職活動を進めることで強制力が生まれ、集中して就職活動に取り組めたりと、就職に向けた行動に移すことができます。
また、選考に落ちてしまったときは、励ましやアドバイスがもらえるため、就職活動を前向きな気持ちで進めることができるでしょう。
4. 自分の強み・自己PRを明確にする
フリーターとしての経験は、企業に対して懸念を抱かれることが少なくありません。そのため、自己分析を通じて自分の強みや弱みを把握し、企業が抱く懸念を払拭できる材料を見つけることが重要です。
また、フリーターの方は、自分のキャリアに対する自信を持ちにくい場合がありますが、自己分析をして就職後に活かせる強みを見つけることで、就職活動を前向きに進めることができます。
自己分析をするためには、アルバイトなどで強みが活かされた経験を振り返ってみましょう。そうすることで、自分に向いてる仕事や、自己PRでアピールできることが見えてきます。
5. 幅広く受ける
フリーターが就職するには、選考を受ける企業を絞りすぎず、幅広く受けてみることが必要です。
なぜなら、正社員経験なしやフリーター期間がある場合、書類選考に通過しづらいからです。
一般的に、中途採用の書類選考の通過率は約30%と言われています。加えて、即戦力となる経歴やスキルがないと、さらに書類選考の難易度が高まります。
つまり、数社しか応募していないと、1社も面接に進むことができないというリスクがあります。
そのため、条件を絞り過ぎず、希望条件の優先順位を決めて、少なくとも10社の選考を受けることをおすすめします。
6. スキルを身につける
就職活動を成功させるには、スキルを身につけてから就職活動をすることも有効です。
職業訓練校や民間企業が運営するスクールで、PCスキルやプログラミングスキル、WEB制作などのスキルを身につけて就職活動を行うと、就職活動に有利に働くことがあります。
技術的なスキルや資格が求められる仕事に就いて、手に職をつけたいという方におすすめです。
フリーターをやめて正社員就職するまでの手順
次は、フリーターをやめて正社員就職するまでの具体的な手順について説明します。
就職活動の流れは、以下のようになります。
- 自己分析
- 履歴書の作成
- 職務経歴書の作成
- 面接対策
- 面接
- 内定
- アルバイトの退職
1. 自己分析
自己分析は、フリーターが就活を成功させるための最初のステップです。
具体的な自己分析のやり方としては、まず過去のアルバイト経験を振り返り、自分がどのようなスキルや知識を身につけたかを棚卸しします。
自己分析を通じて自分の強みや興味を把握した後、それを活かせる業界をリストアップしましょう。
例えば、IT業界やサービス業、製造業など、さまざまな業界があります。それぞれの業界で求められるスキルや知識も異なるため、自分がどの業界で活躍できるのかを具体的にイメージすることが大切です。
2. 求人探し
フリーター向けの正社員求人を探すには、以下のようなサービスを活用します。
転職エージェントは、あなたに合った企業を紹介してくれるため、求人探しの手間を大幅に軽減してくれます。他にもハローワークを利用したり、友人や知人からの紹介を頼ることもおすすめです。
これらの方法を組み合わせることで、多くの求人情報を得ることができ、就職活動をスムーズに進めることができます。
求人探しでは、少しでも興味があれば、幅広く受けてみることがポイントです。希望がすべて叶う求人はほとんどないため、希望条件に優先度をつけて、少なくとも10社以上受けることをおすすめします。
3. 履歴書の作成
応募する求人が決まったら、履歴書を作成します。
履歴書は、自分の学歴や職歴、資格などを企業に示すためのものです。基本情報や学歴、職歴、志望動機、自己PRを丁寧かつ正確に書きましょう。
正社員経験がない場合は、アルバイトや派遣の経歴を記載します。
履歴書に添付する証明写真では、スーツを着用します。髪型は整え、前髪が目にかからないようにして撮影します。履歴書の写真は、印象を左右するので、身だしなみを整え、明るい表情で撮影しましょう。
4. 職務経歴書の作成
職務経歴書には、具体的な業務内容や達成した成果、身につけたスキルを記載します。
例えば、接客業では「顧客対応力」、倉庫業務では「作業効率」など、自分の強みに繋がる要素を強調します。
そして、それらのスキルを活かして、入社後にどのように貢献できるかアピールしましょう。
5. 面接対策
面接対策は、就職活動において最も重要なステップの一つです。
フリーターとしての経験を持つ方も、事前準備をしっかりとし、前向きな心構えを持つことで、自分を最大限にアピールすることができます。
事前準備では、まず応募先の企業について徹底的なリサーチを行いましょう。企業の業務内容やビジョン、求める人材像などを理解することで、面接でのやりとりがスムーズになります。
次に想定される質問への回答を考えます。フリーターの就職面接では、以下のようなことを聞かれます。
これらの質問に対しては、自己分析をしっかり行い、自分の経験やスキルを具体的に説明できるように準備しておきましょう。
特に就職しようと思った理由、就職後にフリーターとしての経験をどのように活かしていきたいかを具体的に述べることが重要です。
また、弱点について聞かれた場合は、現在取り組んでいる改善策や成長のための努力を伝え、ポジティブな印象を与えるようにしましょう。
6. 面接
面接当日は、時間前にビデオ通話の接続方法や面接会場への行き方を確認し、5分前には入室・受付を済ませましょう。
面接官が入室すると、笑顔で元気よく挨拶をしましょう。質問に回答するときも、声のトーンを上げ、明るい表情でハキハキと答えることを意識してみてください。
面接を受けた後、1週間〜2週間程度で選考結果の連絡が来るので待ちましょう。
7. 内定
内定が決まると、次に確認すべきなのは労働契約です。企業から送られる書類(内定通知書や労働契約書)に必ず目を通し、疑問点があれば企業に確認しましょう。
特に、労働条件や給与、勤務時間、休暇などについてしっかり確認することが重要です。これにより、企業が提供する条件と自分の期待にズレがないかを確認します。
8. アルバイトの退職
就職先が決まったら、アルバイト先に退職する旨を伝えます。
一般的には退職日の1ヶ月前には上司に退職の希望を伝えることが推奨されますが、契約条件によっては異なる場合もあります。アルバイト契約の内容を事前にチェックしておくと良いでしょう。
退職の際にはアルバイト先への感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。長い期間お世話になってきた職場であればなおさらです。企業に対して敬意を払い、最後の日まで責任を持って仕事を遂行することが信頼関係を保つために重要です。
また、貸与された制服や名札の返却も忘れないようにしましょう。
就職活動のやり方の手順は以上です。就活のやり方について、詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
バイトを辞めてから就活してもいい?
バイトを辞めてから就活を始めるか、就職先が決まってからバイトを辞めるのはどっちがいいの?と思う方もいるでしょう。
そこで、バイトを辞めてから就活するメリット、デメリットを解説します。
バイトを辞めてから就活するメリット
バイトをやめてから就活をするメリットは、就活の時間が取りやすいことです。
就活を始めると、業界研究や求人探し、選考書類の作成、面接対策など準備が必要になるため時間を確保する必要があります。
バイトを辞めてから就活をすることで、就活のスケジュールを入れやすくなり、就活に集中することができます。
バイトを辞めてから就活するデメリット
バイトを辞めてから就活するデメリットは、以下の3つです。
バイトを辞めてから就活をすると、収入がなくなり、十分な貯金がないと生活が苦しくなってしまいます。
貯金がなくなっていくと、精神的な余裕もなくなり、「早く就職しなければ」と焦ってしまいがちです。
焦って就職活動をすると、選考対策などの準備を怠り、選考に通過しなくなったり、焦って就職先を決めて後悔したりする可能性もあります。
また、空白期間ができることもデメリットの一つです。
経歴にブランクがあると、「無職・ニート」といった印象を持たれ、空白期間がながくなればなるほど不利になります。
そのため、バイトを辞めてから就活をするなら、生活費の貯蓄と節約をし、短期間で集中して取り組むようにしましょう。
バイトを短期間で辞めてもいい?
バイトを1か月や3か月で辞めたいと思う方もいるかもしれませんが、やむを得ない理由がなければ短期間で辞めることはおすすめしません。
なぜなら、バイトを短期間で転々としていると、「入社してもすぐに辞めるのではないか」と懸念されやすいからです。
反対に、長期間続けていたアルバイト経験があると、より成長もしやすく、就活では「長く働いてくれそう」「責任感がありそう」といった好印象を抱かれます。
フリーターがアルバイトを円満退職するコツ
次は、アルバイトを円満退職するコツを紹介します。
退職の意思を伝えるタイミング、伝え方にポイントがあるので、参考にしてみてください。
1. 1か月以上前に退職希望を伝える
一般的には、退職の意志はできるだけ早めに伝えるのが良いとされています。
法的には2週間前に伝えれば退職が可能とされていますが、職場に迷惑がかかってしまうことを考慮し、可能であれば1か月以上前に伝えることが望ましいです。
2. 繁忙期は避ける
バイト先の繁忙期を避けて退職の意志を伝えることも大切です。繁忙期に辞めてしまうと、他のスタッフやお店に多大な負担をかけてしまうことがあります。
例えば、年末年始やゴールデンウィークなどの忙しい時期は避け、比較的落ち着いているときに退職の意思を伝えるようにすると、円満退職しやすくなります。
しかし、どうしてもその時期に辞める必要がある場合は、なるべく早めに退職の意志を伝えることが重要です。
3. 直接責任者に伝える
退職の意志を伝える際には、直接対面で責任者に伝えるのが基本です。「お世話になりました」という感謝の気持ちや「ありがとうございました」という言葉を添えて、誠意を示しましょう。
その際に具体的な理由を伝えると、相手も納得しやすくなります。退職理由が明確で誠実であるほど、円満に退職手続きが進むでしょう。
フリーターのアルバイトの退職理由の伝え方
アルバイトを辞める際、どのように伝えればいいか分からないという方も多いでしょう。
そこで、アルバイトの退職理由の伝え方を例文付きで解説します。
就職で辞める場合
正式に就職が決まった場合、早めに就職先への入社日と退職の希望日を伝えましょう。
上司や先輩、バイト仲間に感謝の気持ちをしっかり伝え、スムーズな引き継ぎを行うことで円満に退職することができます。
「お世話になっております。実は、このたび○月○日付で正式に就職が決まりました。つきましては、○月○日をもって退職させていただきたく存じます。これまで皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。残りの期間、最後まで責任を持って業務を遂行し、引き継ぎも万全を期しますので、よろしくお願い申し上げます。」
このように、感謝とお礼の言葉を欠かさず、引き継ぎについてもしっかりとした意思を伝えることで、安心して次のステップに進むことができます。
就職活動に専念する場合
就職活動に専念するためにバイトを辞める場合は、就職活動を開始する時期、退職希望日を伝えましょう。
「お忙しいところすみません。実は、来月から就職活動に専念したく、○月○日をもちまして退職させていただければと思い、ご相談させていただきます。これまで本当にお世話になりました。また、ご迷惑をおかけしないように引き継ぎも徹底いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
このように、感謝の気持ちを伝えつつ、引き継ぎへの配慮を示すことで、円満に退職することができます。
フリーターをやめたい人によくある質問
最後に、フリーターをやめたい人によくある質問にお答えします。
フリーターは何歳まで許される?
フリーターでも許されるのは、20代まで、遅くとも35歳までです。
20代前半〜後半は、フリーターとしての期間が長くても、正社員への転職が比較的容易です。企業も若い人材に対しては育成の余地があると見なすことが多いためです。
特に25歳前後までは、企業が未経験者を積極的に採用する傾向があります。
一方、30代に入ると、正社員としての経験や専門的なスキルが求められることが多くなります。このため、フリーターのままでいると正社員への転職が難しくなる可能性があります。
しかし、特定のスキルや資格を持っている場合や、特定の業界では30代でも正社員への転職が可能です。
フリーターをやめるタイミングはいつがいいですか?
フリーターをやめるタイミングは、少しでも早めがおすすめです。
なぜなら、フリーター期間が長くなればなるほど就職が難しくなるからです。
早めに就職することで、より早く経験を積み、年収を上げていくことが可能になります。
バイトを辞めるのを引き止められたらどうしたらいいでしょうか。
バイトを引き止められたら、退職したい理由を明確に伝えましょう。相手が納得のできる理由であれば、無理に引き止められることはないでしょう。
人員不足などを理由に引き止められる場合は、後任を探す期間のために退職日を少し後にずらすなど、バイト先の責任者と交渉をしてみましょう。
それでもしつこく引き止められる場合は、総合労働相談コーナー等に相談してみるといいでしょう。
フリーターをやめたいならまずは相談してみよう!
この記事では、フリーターをやめたいと思っている方に向けて、フリーターをやめて就職するまでの手順、バイトを円満退職する方法について紹介しました。
フリーターをやめたいと思っているなら、早めに就職活動を始めましょう。
一人で就活をするのが不安、スムーズに就活を進めたいという方はまずはフリーターに特化した転職エージェントに登録しましょう。