
ニートは何ヶ月までですか?
ニート期間は、一般的に3ヶ月以内であることが好ましいとされています。
なぜなら、転職にかかる期間も同じく3ヶ月程度だからです。
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、「直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間」は、転職期間なしを含めて4ヶ月未満の人が約8割を占めています。
応募先の企業も転職に3ヶ月程度かかることは想定しているので、ニート期間について深く追求されることはないでしょう。
このようにニート期間は、3ヶ月以内にしておくことがおすすめです。
転職者 | 離職期間 なし | 1ヶ月未満 | 1ヶ月以上 2ヶ月未満 | 2ヶ月以上 4ヶ月未満 | 4ヶ月以上 6ヶ月未満 | 6ヶ月以上 または不明 |
総数 (割合) | 24.8% | 29.3% | 12.5% | 10.8% | 4.6% | 15.5% |
参考:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」
ニート期間を3ヶ月以内にするべき理由
前述した理由以外にも、ニート期間を3ヶ月以内に留めるべき理由があります。
- 面接時にニート期間の説明が必要になるから
- 仕事に対するモチベーションの低下を心配されるから
- スキルや知識に遅れが出てしまうから
上記の理由から、ニート期間が長くなるほど就職する難易度が高くなっていくでしょう。
それぞれの理由について詳しく説明します。
1. 面接時にニート期間の説明が必要になるから
面接では、ニート期間に何をしていたか質問される可能性が高いと考えられます。その際には、面接官が納得できる理由の説明が必要になるでしょう。
たとえば以下の通りです。
- 資格取得勉強期間だった
- 語学留学をしていた
- 病気の療養のため
- 家族の介護に従事していた
資格取得勉強をしていたり、語学留学をしていたりした場合は、向上心があると思ってもらえるかもしれません。
病気の療養や家族の介護など、事情があってニート期間があった場合は、面接官も納得してくれるでしょう。
一方で、面接官が納得する説明ができないと、無目的にニート期間を過ごしていたと悪い印象を与えてしまうかもしれません。
嘘はいけませんが、面接官が納得できる理由を説明できるようにしておきましょう。
2. 仕事に対するモチベーションの低下を心配されるから
長い期間仕事から離れていると、モチベーションが低下しているのではと面接官に心配されてしまいます。
ニート期間が長くなると、生活習慣が乱れ、昼夜逆転生活になってしまう方も多いです。不摂生な生活をしているうちに、体力・気力が落ちてしまい、働くことに対して不安や恐怖を感じることもあります。
結果的に、仕事に対するモチベーションが低下してしまう恐れがあるでしょう。
その状態から仕事モードへの切り替えができるのかと面接官が懸念を持つ可能性もあります。
仕事に対するモチベーションがあることをアピールするために、ニート期間があまり長引かないようにするのがおすすめです。
3. スキルや知識に遅れが出てしまうから
ニート期間が長いと、スキルや知識に対する遅れがあると思われてしまいます。
長期間にわたって働いていないと、仕事に求められる知識やコミュニケーション能力、業務遂行スキルが衰えてしまうからです。
ビジネスの世界は変化のスピードが早く、仕事に必要な知識は日々更新されていきます。現場から離れていると、最新知識を得る機会がなく、知識が遅れてしまうでしょう。
たとえば営業マンの場合、セールススキル、商品や業界の最新知識が必要になります。これらは、日々仕事をする中で磨いていくものです。
仕事をしていない期間が長くなると、スキルや知識は鈍っていくでしょう。
このように、ニート期間が長くなるとスキルや知識に対する遅れがあると思われてしまいます。
ニート期間がある人の就活のポイント
ニート期間がある人の就活のポイントは、以下の通りです。
- ニート期間に関して嘘をついたりごまかさない
- ニート期間に取り組んでいたことをアピール
- 療養していたのであれば回復したことを強調
ニート期間をどう説明したらいいのかわからず不安な方もいるかもしれません。上記のポイントをしっかり押さえていれば、ニート期間があっても十分就活で戦えるので安心してください。
以下から詳しく解説していきます。
1. ニート期間に関して嘘をついたりごまかさない
ニート期間に関して嘘をついたりごまかしたりしないようにしましょう。
面接官に嘘がバレて信頼を得られないからです。
以下のような嘘をついたり、ごまかしたりしても、たくさんの応募者を見てきた面接官は嘘だとすぐにわかります。
- 本当はしていないのに留学していましたと嘘をつく
- 本当はしていないのに資格の勉強をしていましたとごまかす
- 本当はしていないのに家族の介護をしていましたと嘘をつく
嘘やごまかしだとわかった時点で、面接官からの信頼を失ってしまいます。その状態で採用されるのは難しいでしょう。
ニート期間について正直に話し、反省してこれからは頑張りたいという気持ちを誠実に伝えましょう。
2. ニート期間に取り組んでいたことをアピール
ニート期間に取り組んでいたことがあればアピールしましょう。たとえニート期間があっても、熱心に取り組んでいたことがあれば評価してもらえるからです。
スキルアップのための資格取得や勉強などがあれば積極的に伝えましょう。ニート期間でスキルや知識に遅れがないこともアピールできます。
たとえば以下の通りです。
- 職業訓練校に通っていた
- プログラミングスクールに通っていた
- 資格取得の勉強をして試験に受かった
- 語学留学していた
職業訓練校やプログラミングスクールでは、学んだスキルを使える仕事に応募すれば、職歴がなくても評価してもらえる可能性があります。
自分が学んだこと・勉強したことを積極的にアピールしましょう。
3. 療養していたのであれば回復したことを強調
体調不良などで療養するためにニート期間があった場合は、現在は回復したことを強調しましょう。
厳しいかもしれませんが、体調不良の人を採用したいと思う企業は少ないからです。
たとえば、適応障害やうつ病などで療養していた場合、仕事に復帰しても病気が再発して休職や退職を余儀なくされてしまう可能性があります。
企業は多額の費用をかけて採用活動を行っているので、せっかく採用した人が休職してしまったり、退職してしまったりするのは避けたいと考えるでしょう。
企業の不安を取り除くためにも、現在は体調が回復したこと、仕事に支障がないことをしっかりと伝える必要があります。
可能であれば、医師から診断書等を出してもらうのがおすすめです。
まとめ
この記事では、ニートは何ヶ月までか・ニート期間を3ヶ月以内に留めるべき理由とニート期間がある人の就活について解説しました。ポイントは以下の通り。
- ニート期間は3ヶ月以内が好ましい
- 転職にかかる期間も3ヶ月程度だから
- ニート期間に関して嘘をついたりごまかしたりしない
- ニート期間に取り組んたことや療養から回復したことを強調する
ニート期間は一般的に3ヶ月未満にするべきですが、3ヶ月以上だとしても就職が難しいというわけではないので、就活に不安を感じる人は就職エージェントを利用するのがおすすめです。




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